Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド リリース12 E05658-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
アプリケーションでは、様々な目的のために自動的に会計フレックスフィールド組合せを作成することが必要となります。勘定科目ジェネレータ機能は、Oracle Workflowテクノロジを採用することで、カスタマイズされた構築基準を使用して自動的にキー・フレックスフィールド組合せを作成する機能をアプリケーションに持たせることができます。キー・フレックスフィールド組合せを作成する方法は、各サイトでカスタマイズできます。
Oracle Workflowの実装と使用の詳細は、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
キー・フレックスフィールド組合せの自動作成により、すばやいデータ入力が可能となります。
キー・フレックスフィールド組合せの自動作成により、どのキー・フレックスフィールド組合せを入力するかを判断する必要がなくなり、正確なデータ入力が可能となります。
各サイトで実際の業務に合せたキー・フレックスフィールド組合せの作成方法をカスタマイズできます。
Oracle Workflow機能の使用により、勘定科目ジェネレータでは、勘定科目組合せを作成するためのルールをより柔軟にカスタマイズして作成できます。
重要: 勘定科目ジェネレータの使用またはカスタマイズを行う前に、Oracle Workflowの基本概念をよく理解しておいてください。詳細は、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
勘定科目ジェネレータ機能で使用するオブジェクトを表すOracle Workflowの用語、およびそれらのオブジェクトと勘定科目ジェネレータとの関係を次に示します。これらの用語については、最初に『Oracle Workflowガイド』をお読みください。
品目タイプは、処理と構成要素の特定のセットからなるグループを表しています。1つの品目タイプの中に、最大6つの構成要素タイプを含めることができます。それらは属性、プロセス、通知、関数、メッセージおよび選択肢タイプです。勘定科目ジェネレータに最も関係が深い構成要素は、属性、プロセスおよび関数です。
属性には、項目属性およびアクティビティ属性の2つの種類があります。項目属性は品目タイプのプロパティで、アクティビティ属性は関数またはアクティビティのプロパティです。項目属性値は、アクティビティ属性に割り当てられますが、アクティビティ属性値を項目属性に割り当てることはできません。
関数とは、標準引数を受け入れて完了結果を戻すPL/SQLストアド・プロシージャのことです。たとえば、関数はコード組合せの特定のセグメントの値を取り出すことができます。
プロセスとは、特定の関係にあるアクティビティの集合のことです。勘定科目ジェネレータでは、プロセスはコード組合せを作成するために実行する一連のアクティビティを指定します。プロセス・アクティビティは、より大きなプロセスの一部である場合があり、その場合はサブプロセスと呼ばれます。たとえば、Oracle Assets勘定項目ジェネレータ品目タイプにはデフォルト勘定科目を生成するプロセスが含まれ、そのプロセスには、台帳レベルの勘定科目を生成、カテゴリ・レベルの勘定科目を生成および資産レベルの勘定科目を生成する3つのサブプロセスが含まれています。
選択肢タイプは、静的な値リストです。このリストは、アクティビティ、品目タイプ、メッセージ属性またはアクティビティ属性から参照できます。たとえば、アクティビティでは、考えられる結果値について選択肢タイプを参照できます。
基本的な勘定科目ジェネレータ・プロセスには、次の関数アクティビティが表示どおりの順序で含まれています。
「コード組合せの生成を開始」関数
コード組合せを生成する関数(たとえば、セグメントに値を割り当てる)と、コード組合せが完全であるかどうかをチェックする関数。これらの関数の一部は、製品固有の場合があります
「コード組合せの検証」関数
「コード組合せの生成を終了」関数
オラクル社では、『Oracle Workflowガイド』で述べる標準的なワークフロー・アクティビティの他に、この章の後半で述べる勘定科目ジェネレータ・プロセスの標準的な関数アクティビティを提供しています。各製品の勘定科目ジェネレータ・プロセスには、製品固有の追加機能が含まれる場合があります。特定のプロセスの詳細は、製品固有のマニュアルを参照してください。
注意: トップ・レベルの実行可能勘定科目ジェネレータ・プロセスは、黄色の背景に2つの歯車がデザインされたもので、下部にフレックスフィールド組合せが表されている「flexproc.ico」というアイコンによって表されます。サブプロセスは、黄色の背景に2つの歯車がデザインされた「process.ico」アイコンによって示されます。これらのアイコンを使用してプロセスの2つのタイプを区別できます。
関連トピック
次に勘定科目ジェネレータ・フローの説明を示します。
アカウントを作成するため、サーバー側のPL/SQL関数が勘定科目ジェネレータ・プロセスを呼び出します。この関数は、フォームまたはフォームのCプログラムかPL/SQLプログラムから呼び出すことができます。この関数は、いくつかの入力引数を受け入れます。つまり組合せの生成対象となるキー・フレックスフィールド体系の体系番号と、ワークフロー・プロセスの開始前に設定しておく必要があるすべての品目属性の値です。
ヒント: 各製品での勘定科目ジェネレータの呼出し方法の詳細は、製品固有のマニュアルを参照してください。
勘定科目ジェネレータ・プロセスは、属性値と関数アクティビティの値を使用して組合せを作成します。
関数は、勘定科目ジェネレータが正常に終了した場合は「TRUE」の値を戻し、それ以外の場合は「FALSE」を戻します。関数が正常に終了した場合、関数はコード組合せID、連結セグメント、連結IDおよび連結摘要を出力パラメータとして戻します。
関数は、その出力パラメータをコール・プログラムまたはフォームに戻します。勘定科目ジェネレータは、特定のフォームおよびプログラムからのみコールされるため、会計データを別のフォームまたはプログラムで変更すると、勘定科目が自動的に更新されない場合があります。
勘定科目ジェネレータは、フォーム・フィールド、他の会計フレックスフィールドの組合せ、フレックスフィールド・セグメント、アプリケーション表および定数のいずれかからセグメント値を取り出すことができます。
勘定科目ジェネレータの値のソース
これらのフィールドは通常、アプリケーションによってあらかじめ定義されています。
値は、構築する体系と一致する体系を持つ会計フレックスフィールドの組合せの個々のセグメントから取得できます。存在する場合には、セグメント名またはそのフレックスフィールド・クオリファイアのいずれかを使用して、その値を設定するセグメントを指定できます。そのようなセグメント値をキー・フレックスフィールド体系に直接割り当てることもできます。
たとえば、会計フレックスフィールド体系の1つの組合せからセグメント値を取得し、それを使用して同じ会計フレックスフィールド体系の別の組合せを作成できます。
値は、構築するフレックスフィールド体系とは別の会計フレックスフィールド体系の個々のセグメントから取得できますが、体系番号を指定する必要があります。また、存在する場合には、セグメント名またはそのフレックスフィールド・クオリファイアのいずれかを使用して、その値を設定するセグメントを指定できます。
アプリケーション表から値を取得できます。
構築するキー・フレックスフィールド体系のセグメントの値を定数で指定できます。
いくつかのOracle Applicationsでは、勘定科目ジェネレータを使用して会計フレックスフィールドの組合せを作成します。
Oracle Assets
Oracle Order Management
Oracle Purchasing
Oracle Receivables
Oracle Projects(Oracle PurchasingおよびOracle Payablesと併用)
これらのアプリケーションには、それぞれにデフォルトの勘定科目ジェネレータ・プロセスがあります。それらの勘定科目ジェネレータ・プロセスは、Oracle Workflow Builderを使用して表示およびカスタマイズできます。一部の製品のデフォルト・プロセスでは、フレックスフィールドの組合せを作成するために前もってカスタマイズが必要な場合があります。製品固有のマニュアルには、特定の製品用に勘定科目ジェネレータを実装するための詳細な説明が記載されています。製品固有のマニュアルには、デフォルト・プロセスをカスタマイズする方法のみでなく、製品のデフォルトの勘定科目ジェネレータ・プロセスに関する説明も含まれています。
勘定科目ジェネレータ・プロセスを実装する手順は、次のとおりです。
オラクル社では、製品固有の勘定科目ジェネレータ品目タイプを提供しており、これには、事前定義済の属性、関数、プロセスおよびサブプロセスが含まれる場合があります。また、オラクル社では、標準フレックスフィールド・ワークフロー品目タイプも提供しており、これには標準的な勘定科目ジェネレータ機能が含まれています。
この章の後半で説明するとおり、オンサイトの実装先は勘定科目ジェネレータ・プロセスをカスタマイズできます。
実装先は、勘定科目ジェネレータ・プロセスをテストし、必要な組合せが正しく生成されることを確認します。
関連トピック
アプリケーションのデフォルトの勘定科目ジェネレータをカスタマイズする必要がある場合は、次のステップを実行します。
会計フレックスフィールド体系をすべて定義します。
勘定科目ジェネレータによって構築する会計フレックスフィールド組合せの特性を決定します(できあがったフレックスフィールド組合せへの値の挿入方法を決めます)。
最終的な会計フレックスフィールド組合せからたどって、どのような値が必要か、また、それをどのような方法で取得するかを判断します。
Oracle Workflowの「ナビゲータ」ウィンドウで、必要な追加属性または追加機能と、それらの特性を指定します。
必要な場合、Oracle Workflow「処理」ウィンドウにおけるデフォルトの勘定科目ジェネレータ処理を変更できます。または、完全に新規の処理を作成することもできます。使用するアプローチは、変更の程度に依存します。いずれの場合も、ワークフロー・プロセス定義のコピーをフラット・ファイル(.wft file)として保存して、そのファイルをソース管理システムでチェックする必要があります。
重要: デフォルトの勘定科目ジェネレータ・プロセスを直接変更した場合は、将来のリリースへアップグレードするときに、カスタマイズの内容が上書きされないようにする必要があります。詳細は、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
製品固有のマニュアルの説明に従って、勘定科目ジェネレータ・プロセスをテストします。結果として求める会計フレックスフィールド組合せが得られたかどうかテストしてください。
Oracle Applicationsの勘定科目ジェネレータ・プロセス・ウィンドウで会計フレックスフィールド体系に適切なプロセスを割り当てます。
まず最初に、最終的に取得しようとする会計フレックスフィールド組合せの特性を決定します。次に、最終的な会計フレックスフィールド組合せからたどって、どのような値が必要か、また、それをどのような方法で取得するかを判断します。
組合せの用途について例を示します。
Oracle Order Entryは、売上原価(COGS)を分析するためにこの組合せをインベントリ・インタフェース・プログラムを介してOracle Inventoryに送ります。
Oracle Assetsでは、この組合せを使用して資産取引のための仕訳項目を作成します。
Oracle Purchasingでは、この組合せを使用して購買発注および購売依頼を個々に配布するための勘定科目を指定します。
組合せのプロパティについて例を示します。
これは、貸借一致セグメントまたは勘定科目セグメントのための特定タイプの値のような特別の特性を持った会計フレックスフィールド組合せです。
最終的な組合せは、「ほとんど他の組合せと同じだが、2番目のセグメントの値が異なる」ものになります。
各セグメントには規定された値があります。
セグメント値が、フォーム・フィールド、または同じ会計フレックスフィールド体系の別の組合せ、別のキー・フレックスフィールドのセグメント、アプリケーション表、定数などのうち、どこから導出されるのかを決定します。
勘定科目ジェネレータの設定をカスタマイズする場合は、Oracle Workflow Builderを使用してデフォルトのプロセスに変更を加えるか、新規プロセスを作成します。Oracle Workflow Builderでの作業方法の詳細は、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
カスタマイズに関する制限事項については、製品固有のマニュアルを参照してください。たとえば、トップ・レベルのプロセスについては、その中のサブプロセス以外は、カスタマイズできません。また、製品の勘定科目ジェネレータ項目に、すでに使用可能な属性または関数が含まれているかどうか確認してください。事前定義済属性および関数を使用すると、カスタマイズ時に時間を節約できます。
カスタマイズ開始前に、当初の項目のコピーをフラット・ファイル(.wftファイル)としてソース管理領域に保存します。当初の項目をフラット・ファイルとして保存することにより、それに対するアクセスを制限でき、常に当初のファイルのコピーを確保できます。
重要: デフォルトの勘定科目ジェネレータ・プロセスを直接変更した場合は、将来のリリースへアップグレードするときに、カスタマイズの内容が上書きされないようにする必要があります。詳細は、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
警告: 新規の品目タイプを勘定科目ジェネレータとして作成しないでください。デフォルトの勘定科目ジェネレータ品目タイプか、そのコピーから作業を開始してください。
重要: デフォルトの勘定科目ジェネレータ品目タイプで与えられた属性または関数に変更を加えることはできません。つまり、「ナビゲータ」ウィンドウの中で属性または関数を選択し、変更することはできません。しかし、プロセスの一部である関数アクティビティの属性を変更することはできます。
警告: Oracle Workflow Engineのしきい値レベルを変更しないでください。勘定科目ジェネレータのすべての機能はコストが低く設定されており、したがって、しきい値レベルを変更する必要はまったくありません。
勘定科目ジェネレータ項目に対して新規属性を作成し、それをカスタム・プロセスで使用できます。カスタム属性は入力属性にはなり得ない、つまりその値は、フォームまたはプログラムをコールして設定できない点に注意してください。新たな属性を作成後、プロセスに関数アクティビティを追加してその値を設定する必要があります。たとえば、別のコード組合せからその値を取得する場合は、標準フレックスフィールド・ワークフローから「コード組合せから値を取得」関数アクティビティを使用できます。
関数アクティビティへ渡す値を変更できます。
たとえば、デフォルトの勘定科目ジェネレータ・プロセスで標準関数の「コード組合せからセグメント値をコピー」関数を使用して、デフォルトのコード組合せからセグメント値をコピーするとします。その場合、この関数のコード組合せIDの属性値は「デフォルトCCID」になります。しかし、「デフォルトCCID」でなく「配布CCID」を使用するとします。「配布CCID」がワークフローで使用できる場合は、配布CCIDを使用するよう関数アクティビティの属性を変更します。
プロセス・ダイアグラムに機能を追加することにより、プロセスのロジックを変更できます。事前定義済の標準勘定科目ジェネレータ機能については、この章の後半で説明します。製品によっては、追加の事前定義済機能を使用できる場合があります。それらの機能については、製品固有のマニュアルを参照してください。
たとえば、Oracle Assets勘定科目ジェネレータ品目タイプの中で作業をしているとします。そのプロセスの中で、カテゴリ勘定科目である勘定科目があるかどうかをチェックするとします。その場合は、カテゴリ勘定のチェック関数アクティビティを処理ダイアグラムの適切な場所に追加します。関数に引数として値を渡す場合は、関数の属性に適正な値を設定してください。また、関数から結果が得られる場合、結果タイプが適切に設定され、関数からのトランジションが正常にブランチされていることを確認してください。
警告: Oracle Workflowには、勘定科目ジェネレータへの追加が禁止されているアクティビティ、つまり通知アクティビティとブロック・アクティビティがありますが、これらのアクティビティは、プロセスを停止させるためのものです。
警告: 一般に、勘定科目ジェネレータ・プロセス・ダイアグラムの中でパラレル分岐を使用するのは避けてください。Oracle Workflow Engineは、アクティビティを順次に処理します。単一の機能へ収束するパラレル分岐がプロセスに含まれている場合は、必ずその機能をAND機能になるようにし、必要なすべてのアクティビティが完了してから、エンジンがプロセス内の次のアクティビティへ進むようにしてください。
新規の関数アクティビティを作成し、勘定科目ジェネレータ品目タイプに追加できます。新規の関数アクティビティとそれに関連したPL/SQLストアド・プロシージャを作成する方法については、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
Workflow Builderの中で、完全に新規の勘定科目ジェネレータ・プロセスを作成できます。
処理を作成する対象となる項目を選択してください。たとえば、Oracle Assetsの場合には、FA勘定科目ジェネレータ品目タイプを選択します。「編集」メニューから、「新規処理」を選択してください。表示されるプロパティ・シートの中で、内部名、表示名、摘要を指定します。表示名はプロセスの「ナビゲータ」ウィンドウに表示され、それは勘定科目ジェネレータ・プロセス・ウィンドウで使用される名前です。処理自体により、コード組合せが作成される場合、「フレックスフィールドの結果」を指定します。これが、実際に実行するトップ・レベルのプロセスである場合は、「実行可能」を指定します。
ヒント: 最初に製品のデフォルトの勘定科目ジェネレータ・プロセスのダイアグラムをよく調べて、プロセスの動作を理解してください。
トップ・レベルのプロセスの開始アクティビティは、「コード組合せの生成を開始」関数アクティビティである必要があり、このアクティビティによって、標準フレックスフィールド・ワークフロー品目タイプからコピーできます。これは、「開始/終了」の下にある、処理の「プロパティ」ページにある「開始」アクティビティから指定します。
その後、プロセスにアクティビティを追加できます。プロセスにアクティビティを追加する方法の詳細と、標準ワークフロー・アクティビティの詳細は、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。
追加できる汎用勘定科目ジェネレータ関数アクティビティについては、標準フレックスフィールド・ワークフローに関する項を参照してください。たとえば、「コード組合せは完了していますか?」アクティビティは、すべてのセグメントに値が存在するかどうかをチェックします。「コード組合せの検証」アクティビティは、組合せを生成した後、その組合せを検証するのに便利です。致命的なエラーの場合は、「コード組合せの生成を中止」アクティビティを追加して処理を終了できます。このアクティビティを使用する場合は、このアクティビティへエラー・メッセージを渡す必要があります。このアクティビティについては、結果が「失敗」の「終了」アクティビティとしてプロパティ・ページにマークが付きます。
さらに、製品の勘定科目ジェネレータに、使用する製品固有の関数アクティビティが含まれている場合もあります。それらのアクティビティの詳細は、製品のユーザーズ・ガイドを参照してください。
組合せを生成して検証した後、プロセスは「コード組合せの生成を終了」関数アクティビティで終了します。このアクティビティについては、結果が「成功」の「終了」アクティビティとしてプロパティ・ページにマークが付きます。
カスタム処理に「フレックスフィールド結果」の結果タイプがある場合は、「終了」アクティビティの結果が、「成功」また「失敗」いずれであるか確認します。これらの値は、「フレックスフィールド結果」の可能な値です。
関連トピック
設定をテストするには、勘定科目ジェネレータ・プロセス・フォームで体系に正しいプロセスを割り当ててあるかどうかを確認してください。フレックスフィールド体系のプロセスの選択を参照してください。
勘定科目ジェネレータ・プロセスの製品固有のマニュアルの説明のとおりに、勘定科目ジェネレータの設定をテストしてください。一部の製品では、設定をOracle Applicationsの中でテストできます。その他の製品では、PL/SQL文を使用してテストできます。本番データベースで設定を使用する前は必ずテスト・データベースでテストしてください。
テスト中に結果を表示する際に、Oracle Workflowモニターを使用している場合には、プロファイル・オプション勘定科目ジェネレータ: デバッグ・モードを「YES」に設定します。このプロファイル・オプションでは、デバッグ用ランタイム・データが確実に保存されます。
テスト終了後、勘定科目ジェネレータのパフォーマンスを改善させるために、勘定科目ジェネレータ: デバッグ・モードを「NO」に設定できます。
標準フレックスフィールド・ワークフローの品目タイプには、キー・フレックスフィールド・コードの組合せを生成、検証するための特別な関数アクティビティがあります。これらは、『Oracle Workflowガイド』で説明される事前定義済ワークフロー・アクティビティの追加の関数です。また、製品によっては、製品固有の勘定科目ジェネレータ機能が備わっている場合があります。これらの追加関数の詳細は、製品固有のマニュアルを参照してください。
標準フレックスフィールド・ワークフローの使用により、独自の勘定科目ジェネレータ・ワークフローをカスタマイズするための関数アクティビティが可能です。標準フレックスフィールド・ワークフローには、属性や実行対象の処理は含まれていません。次に標準フレックスフィールド・ワークフローの各関数アクティビティについて説明します。
この関数は、コードの組合せを生成するトップ・レベルのプロセスの開始アクティビティとして使用します。この関数はトップ・レベルのプロセスの場合にかぎり使用してください。トップ・レベルのプロセスが起動するサブプロセスの開始アクティビティとしては使用しないでください。この関数に属性はありません。
ワークフロー・エンジンでは、組合せの作成に使用される属性(入力属性)のコール・フォームまたはコール・プログラムから値を取得する際に、この関数が使用されます。
注意: Oracle Workflow標準開始アクティビティをトップ・レベルの勘定科目ジェネレータ・プロセスの開始アクティビティとして使用しないでください。勘定科目ジェネレータに必要な属性値は、標準開始アクティビティでは取得できない場合があります。
この関数により、組合せの特定のセグメントに値を割り当てることができます。この関数には、次の属性があります。
セグメント識別子: セグメントの識別方法。「クオリファイア」または「名称」。
セグメント: フレックスフィールド・クオリファイア名または特定のセグメントのセグメント名。
値: セグメントに割り当てられる値。
既存値を置換: 現在セグメントに値がない場合のみ値を割り当てるには「FALSE」を設定し、セグメントにすでに値がある場合でも別の値を割り当てるには「TRUE」を設定します。
この関数により、指定のコード組合せの値をすべて、新たに生成する組合せにコピーできます。この関数には、次の属性があります。
コード組合せID: コピー元のセグメント値がある組合せのコード組合せID。
セグメント識別子: セグメントの識別方法。「クオリファイア」または「名称」。
セグメント: フレックスフィールド・クオリファイア名またはセグメント名。
既存値を置換: 現在セグメントに値がない場合のみ値をコピーするには「FALSE」を設定し、セグメントにすでに値がある場合でも別の値をコピーするには「TRUE」を設定します。
この関数により、異なる会計フレックスフィールド体系の特定コード組合せのセグメント値を新たに生成する組合せにコピーできます。この関数には、次の属性があります。
体系番号: 元の組合せの体系番号。
コード組合せID: コピー元のセグメント値がある組合せのコード組合せID。
セグメント識別子: セグメントの識別方法。「クオリファイア」または「名称」。
セグメント: フレックスフィールド・クオリファイア名またはセグメント名。
既存値を置換: 現在セグメントに値がない場合のみ値をコピーするには「FALSE」を設定し、セグメントにすでに値がある場合でも別の値をコピーするには「TRUE」を設定します。
この関数により、指定のコード組合せの値をすべて、新たに生成する組合せにコピーできます。「既存の値を置換」属性を「FALSE」に設定している場合は、この関数を使用して、値のないセグメントにデフォルトのコード組合せの値をコピーできます。この関数には、次の属性があります。
コード組合せID: コピー元の値がある組合せのコード組合せID。
既存値を置換: 現在セグメントに値がない場合のみ値をコピーするには「FALSE」を設定し、セグメントにすでに値がある場合でも別の値をコピーするには「TRUE」を設定します。
この関数により、指定のコード組合せからセグメント値を取り出し、その値を現行のワークフロー品目の属性に割り当てることができます。この関数には、次の属性があります。
コード組合せID: コピー元の値がある組合せのコード組合せID。
セグメント識別子: セグメントの識別方法。「クオリファイア」または「名称」。
セグメント: フレックスフィールド・クオリファイア名またはセグメント名。
値の割当属性: 値を割り当てる項目属性の内部名。
この関数により、別の会計フレックスフィールド体系の特定コード組合せからセグメント値を取り出し、その値を現行のワークフロー品目の属性に割り当てることができます。この関数には、次の属性があります。
体系番号: 元の組合せの体系番号。
コード組合せID: コピー元の値がある組合せのコード組合せID。
セグメント識別子: セグメントの識別方法。「クオリファイア」または「名称」。
セグメント: フレックスフィールド・クオリファイア名またはセグメント名。
値の割当属性: 値を割り当てる項目属性の内部名。
この関数により、コード組合せ内のすべてのセグメントに値が割り当てられているかどうかを確認できます。この関数は、すべてのセグメントに値が設定されていれば「TRUE」、値が設定されていないセグメントが1つ以上あれば「FALSE」を返します。この関数には、次の属性があります。
必須セグメントのみをチェック: この属性が「TRUE」に設定されている場合、値の設定が必須のセグメントにかぎり値の有無がチェックされます。この属性が「FALSE」に設定されている場合、すべてのセグメントについて値の有無がチェックされます。
この関数により、生成済のコード組合せを検証できます。この関数には、次の属性があります。
新規コード組合せを許可: この属性が「TRUE」に設定されている場合、キー・フレックスフィールドの動的挿入許可が「TRUE」に設定されているときは、組合せがコード組合せ表に存在しない場合でも検証結果はエラーになりません。
検証情報: 全検証を行ったり、コード組合せIDを生成したりする場合は「コード組合せIDを生成」を使用し、値を持つセグメントについてのみ値検証をする場合は「値が入っているセグメントの検証」のみを使用します。全検証では、組合せが有効かどうかの確認が組合せ全体にわたって行われます。「値が入っているセグメントの検証」を指定すると、値を持つセグメントに対してのみ、値が検証されます。
注意: 検証対象のコード組合せが新規の場合(つまり、コード組合せ表にまだ存在しない)、この関数アクティビティはその組合せをデータベースに挿入したり、その組合せ用の新しいCCIDを生成したりしません。組合せの検証が正常に完了した場合で、動的挿入が許可されていると、この関数によりCCIDに-1が設定され、コール・フォームまたはコール・プログラムにこの値が戻ります。
この関数により、致命的なエラーが発生した場合に勘定科目ジェネレータの処理が終了します。エラー・メッセージがコード化された書式でこの機能に渡され、コール・フォームまたはコール・プログラムにそのメッセージが表示されます。この関数は「終了」アクティビティとしてマーク付けされ、値「失敗」を戻します。
エラー・メッセージ: 失敗状態を表すエラー・メッセージ。エラー・メッセージはメッセージ・ディクショナリ・コード化書式です。
この関数により、組合せの生成および検証後に、勘定科目生成のトップ・レベルのプロセスが終了されます。この関数は通常、コード組合せを検証するアクティビティの終了後すぐに行われます。この関数は「終了」アクティビティとしてマーク付けされ、値「成功」を戻します。この関数に属性はありません。
前述の関数のうち、セグメント識別子属性およびセグメント属性を持つ関数の場合、「GL_BALANCING」のように「クオリファイア」ウィンドウにあるセグメント・クオリファイア名が反映されます。セグメントの「名称」には、「セグメント」ウィンドウで指定された名称が反映されます。セグメント、セグメント・クオリファイアおよび検証の詳細は、次の項目を参照してください。
関連トピック
会計フレックスフィールド体系に勘定科目ジェネレータ・プロセスを割り当てるには、勘定科目ジェネレータ・プロセス・ウィンドウを使用します。
このウィンドウは、システム管理者職責で、ナビゲーション・パス「アプリケーション」>「フレックスフィールド」>「勘定科目」にあります。
勘定科目ジェネレータ・プロセスを選択する手順は、次のとおりです。
プロセスを割り当てる体系を選択します。「表示」>「検索...」を使用して、アプリケーション、フレックスフィールド・タイトル、体系および摘要を選択できます。
プロセスが入っているOracle Workflow品目タイプを指定します。
アカウントを生成するために使用するプロセスを指定します。
製品固有のマニュアルで指定されているデフォルト・プロセスがデフォルトとして入力されます。別のプロセスを使用する場合は、使用するプロセスの名前を入力してください。
会計フレックスフィールド体系を使用するアプリケーション。このフィールドには値リストが使用できます。
会計フレックスフィールドのタイトル。このフィールドには値リストが使用できます。
勘定科目ジェネレータが組合せを作成する会計フレックスフィールド体系。
コード組合せを生成するプロセスを含むOracle Workflowの品目タイプ。
前述の品目タイプ内にあり、コード組合せを作成するために使用するプロセス。製品固有のマニュアルで指定されているデフォルト・プロセスが、デフォルト設定されます。