Oracle Advanced Pricingインプリメンテーション・マニュアル リリース12 E05612-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では次のトピックについて説明します。
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウでは、Order Management、iStore、Order Capture、およびOracle Contracts Coreなど呼出し側アプリケーションによる価格設定呼出しの入出力を取得および表示します。最新の価格設定要求に関する情報が表示され、それは、価格設定エンジンが新規取引を取得するたび更新されます。この情報を検討し、価格設定エンジンが選択または拒否した明細を確認して、特定の価格および調整が適用された理由または適用されなかった理由を判別できます。
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウを使用すると、次の項目を表示できます。
呼出し側アプリケーションから価格設定エンジンに渡されるイベント、端数処理フラグ、検索と計算のフラグ、GSAフラグなどの管理項目の表示。
呼出し側アプリケーションから渡される価格要求明細の表示。
価格設定エンジンが、特典調整で適用または拒否したモディファイア明細とそのモディファイア明細の詳細の表示。
価格設定エンジンに渡された価格設定、クオリファイアおよび製品属性を、価格設定エンジンで生成された他のデータとともに表示します。
販促モディファイア、価格分岐、サービス明細(OID、PRG、PBH、サービス品目)に対する受注明細間の関連の表示。
価格設定エンジンによって生成され、算式計算で使用された算式ステップ値の表示。
価格設定デバッグ・ログ内のフィールドの表示と問合せ。
次のプロファイル・オプションを設定して、価格設定エンジン要求ビューワの動作を管理します。
QP: デバッグ
価格設定エンジン要求ビューワを起動するには、プロファイル「QP: デバッグ」を「要求ビューワON」に設定します。また、「要求ビューワOFF」を選択し、要求ビューワをオフにします。このプロファイル・オプションは、ユーザー・レベルで更新できます。価格設定エンジン要求ビューワは、このプロファイル・オプションを設定したユーザーの取引に対してのみ有効です。他のユーザーの取引は影響を受けません。プロファイル・オプションの設定の詳細は、「QP: デバッグ」を参照してください。
QP: 要求名のセット
プロファイルの値を「要求名」フィールドに格納されるオーダーIDとともに追加する場合は、プロファイル・オプション「QP: 要求名のセット」の値を設定します。デフォルト値は「NULL」です。
注意: 「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウは、Oracle Order Management内から使用できます。ナビゲータ・パスは、「受注」ウィンドウ > 「ツール」 > 「価格設定エンジン要求ビューワ」です。また、価格設定マネージャ職責のメニューにも表示できます。
価格設定の呼出しが行われると、次の一連のアクティビティが実行されます。
呼出し側アプリケーションは、「属性マッピング・ルールのビルド」パッケージを呼び出し、属性マッピング機能で定義した属性を生成します。
次に、呼出し側アプリケーションは、属性マッピングで生成した属性を使用して、価格設定エンジンを呼び出します。
価格設定エンジンは、要求を処理し、適格な価格表とモディファイア明細を検索して評価します。
プロファイル・オプション「QP: デバッグ」が「要求ビューワON」に設定されている場合、価格設定エンジンは、レコードを永久価格設定デバッグ表に挿入して一意の要求IDを生成し、呼出し側アプリケーションからの情報を格納します。
したがって、価格設定要求情報は、「OM受注パッド」または「価格設定マネージャ職責」メニューから、「価格設定エンジン要求ビューワ」内の要求を問い合せることによって表示できます。
価格設定エンジンの要求詳細は、「価格設定エンジン要求」ウィンドウにある次のリージョンの1つ以上に表示されます。
「価格設定エンジン要求」リージョン
「価格設定エンジン要求明細」リージョン
「価格設定エンジン要求明細詳細」リージョン
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウ
このリージョンは、QP_DEBUG_REQ表にマップされています。このリージョンには、価格設定エンジン要求とそれに関連して呼出し側アプリケーションから送信された管理項目に関する情報が表示されます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
受注番号 | 要求タイプONTの場合のみ、要求に関連付けられた受注番号が表示されます。
注意: インストールされているOracle Pricingのバージョンによっては、以前のリリースで作成された受注および受注の明細番号が「価格設定エンジン要求」ウィンドウに表示されないことがあります。ただし、後続のリリースで作成された受注および明細番号は表示できます。 |
要求名 | 呼出し側アプリケーションの受注IDは、プロファイル「QP: 要求名のセット」の値とともに追加され、このフィールドに格納されます。 |
要求ID | 要求IDは連番です。この連番は、価格設定エンジン要求を一意に識別するためにウィンドウに用意されています。 |
価格設定イベント | 取引ライフ・サイクル内で、取引の価格を設定する1時点。価格設定イベントは、QP_EVENT_PHASESのマッピングに従って、検索エンジンが処理するフェーズを決定します。 |
作成者 | この要求を作成したユーザーの名称。 |
作成日 | 標準WHO列。レコードが作成された日付とタイムスタンプが含まれます。 |
計算フラグ | 価格設定エンジンに渡される管理レコード内のCalculation_Flagを指します。このフラグの値は、すべての要求側システムから常に「Y」として渡されます。適格な値を次に示します。
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シミュレーション・フラグ | 選択した場合、呼出しが価格設定シミュレーション用であることを示します。シミュレーションでは永続的なレコードの変更は行われず、クーポンの発行や消費も行われません。 |
要求タイプ | 価格設定要求を行っている取引システムを識別します。 |
端数処理フラグ | 計算エンジンが、定価と販売価格の端数処理を、価格表の端数処理ファクタに基づいて行うか、価格設定要求明細レコードの端数処理ファクタに基づいて行うかを示します。端数処理を行う場合、計算エンジンでは、すべての中間小計を価格設定グループの順序ごとに端数処理します。
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GSAチェック・フラグ | 価格設定計算エンジンによるGSA違反のテストの有無を示します。 評価は、GSA以外の顧客に対する要求の場合に実行されます。品目の販売価格がGSA価格表にある品目の価格未満である場合は、GSAルールに対する違反となります。使用可能な値を次に示します。
このフィールドの値は、要求側システムのプロファイルによって管理されます。 |
GSA重複チェック・フラグ | エンジンがGSA重複チェックを実行するかどうかを示します。このフラグが呼出し側アプリケーションで「Yes」に設定されている場合、価格設定エンジンはGSA違反をテストします。「No」の場合はテストしません。 |
一時表挿入フラグ | 呼出し側アプリケーションでデータを価格設定一時表に直接挿入する場合は、このフラグを「Y」に設定します。価格設定エンジンで一時表に挿入する場合は、このフラグを「No」に設定します。 |
手動値引フラグ | 価格設定エンジンが手動値引の非互換処理を実行する方法を管理するプロファイル「QP: 手動値引戻し」の設定を示します。このプロファイルの値を次に示します。
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ソース受注額フラグ | 「Y」に設定されている場合は、受注額をソース指定するように価格設定エンジンに示します。受注額は、呼出し側アプリケーションによって提供されます。「N」に設定されている場合は、受注額は価格設定エンジンによって計算する必要があります。 |
パブリックAPIコール・フラグ | パブリックAPIが、価格設定エンジンの呼出しに使用されているかどうかを示します。 「Y」に設定されている場合は、パブリックAPIのQP_PREQ_PUBが価格設定エンジンの呼出しに使用されます。「N」に設定されている場合は、グループAPI「QP_PREQ_GRP」が価格設定エンジンの呼出しに使用されます。 |
手動調整コール・フラグ | 価格設定エンジンによって、手動調整または自動調整のあるフェーズからモディファイアが検索され戻されるかどうかを示します。値はプロファイル・オプション「QP: 手動値引戻し」に設定されます。
「手動値引フラグ」チェック・ボックスが選択されている場合、プロファイル・オプション「QP: 手動値引戻し」が「Yes」に設定されることを示します。プロファイル「QP: 手動値引戻し」により、価格設定エンジンによって評価されるモディファイアが決まります。 次の表は、優先レベルが異なる2つのモディファイアの設定を示します。 モディファイア名: Manual _1
モディファイア名: Manual _2
「QP: 手動値引戻し」が「Yes」である場合、値リストにはManual_1とManual_2の両方が表示されます。 「QP: 手動値引戻し」が「No」である場合、Manual_1の優先度(下位の優先番号によって決まります)が最も高いため、値リストにはManual_1が表示されます。 |
顧客表示フラグのチェック | エンジン内部で使用されます。 |
通貨コード | 価格設定エンジンが価格設定に使用した通貨。このフィールドの値は、すべての明細を通して同じである必要があります。 |
このリージョンは、QP_DEBUG_REQ_LINES表にマップされます。このリージョンには、単価や調整済単価も含めて、価格設定する明細に関する次の情報が表示されます。また、このリージョンでは、サービスとサービス可能明細に関する情報も参照できます。
フィールド名 | 説明 |
明細番号 | 呼出し側アプリケーションの要求明細の一意識別子。たとえば、受注番号/見積番号/契約番号などがあります。 |
ステータス・コード | 返されたステータス。 使用可能な値を次に示します。
|
明細ID | 呼出し側アプリケーションの要求明細の一意識別子。たとえば、受注番号/見積番号/契約番号などがあります。 |
ステータス・テキスト | 価格設定エンジンから返されるメッセージ。 |
明細索引 | 要求明細に対するPL/SQLの一意識別子。 |
価格表タイプ・コード | 要求内の明細のタイプ。適格な値を次に示します。
|
価格設定日 | 価格設定エンジンが価格の計算を行う日付と時刻。 |
明細数量 | 価格設定要求明細の数量。 |
明細単位コード | 価格設定要求明細の単位。 |
単価 | 価格付き単位コードで表される品目の単価。 |
調整済単価 | 価格設定エンジンが値引および追加料金を適用した後の単価。この調整済単価は、パーセント価格を含むサービス品目の単価を示します。 |
単位数量 | 明細単位コードで表されるサービス継続期間を保持します。たとえば、サービス価格設定での単位数量は、LINE_UOM_CODEは月数、UOM_QUANTITYは2などとなります。このフィールドは、サービス品目の価格設定に使用されます。 |
価格付き数量 | 価格設定エンジンによって価格が設定された価格設定要求明細の数量。 |
価格付き単位コード | 価格設定エンジンが価格設定で使用した単位。 |
通貨コード | 価格設定エンジンが価格設定に使用した通貨。このフィールドの値は、すべての明細を通して同じである必要があります。 |
価格フラグ | 価格の固定度を示します。参照タイプCALCULATE_PRICE_FLAGに基づく使用可能な値を次に示します。
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パーセント価格 | 別品目の価格との率として計算される価格。 |
親価格 | 価格設定エンジンが品目の価格を別品目の価格から決定する場合に、その関連する品目の価格を指します。親価格は、サービス品目に対してのみ使用され、サービス可能品目から移入されます。 |
親数量 | 価格設定エンジンが品目の価格を別品目の価格から決定する場合に、その関連する品目の数量を指します。 |
親単位コード: | 価格設定エンジンが品目の価格を別品目の価格から決定する場合に、その関連する品目の単位を指します。 |
処理順序 | このフィールドは、サービスの価格設定で使用されます。サービスの価格設定に関連する受注明細に対して価格設定を実行する順序を示します。 |
処理済フラグ | エンジンによる明細の処理が行われたかどうかを示します。選択可能な値を次に示します。
エンジン内部で使用されます。 |
処理済コード | エラー発生時におけるエンジンの処理段階を示す内部コード。 |
有効日付タイプI | 参照タイプEFFECTIVE_DATE_TYPESに基づいたACTIVE_DATE_FIRSTの日付タイプ。デフォルト値は、受注日です。 |
開始日有効I | 価格設定有効日に加えて、価格設定エンジンが価格設定エンティティの認定に使用する日付を2つ追加指定できます。価格設定エンジンは、この日付をモディファイア・リストQP_LIST_LINES.START_DATE_ACTIVE_FIRSTおよびQP_LIST_LINES.END_DATE_ACTIVE_FIRSTにある第1日付範囲と照合します。 |
有効日付タイプII | 参照タイプEFFECTIVE_DATE_TYPESに基づいたACTIVE_DATE_SECONDの日付タイプ。デフォルト値は、「要求出荷日」です。 |
開始日有効II | 価格設定有効日に加えて、価格設定エンジンが価格設定エンティティの認定に使用する日付を2つ追加指定できます。価格設定エンジンは、この日付をモディファイア・リストQP_LIST_LINES.START_DATE_ACTIVE_SECONDおよびQP_LIST_LINES.END_DATE_ACTIVE_SECONDにある第1日付範囲と照合します。 |
グループ数量 | 明細のグループの数量合計。エンジン内部で使用されます。 |
グループ金額 | 明細のグループの価格合計。エンジン内部で使用されます。 |
明細金額 | 明細数量の価格。エンジン内部で使用されます。 |
端数処理ファクタ | ROUNDING_FLAG = Yで、価格設定イベントに基準価格フェーズが含まれていない場合に、価格設定エンジンが使用する端数処理ファクタ。 |
更新調整済単価 | 調整済単価を更新したり、販売価格を手動で上書きするには、呼出し側アプリケーションで、手動で更新した新規価格をこのフィールドに書き込み、価格設定エンジンを呼び出します。価格設定エンジンは、適格な手動調整を適用して新規価格を計算します。手動調整を適用できない場合は、その明細でエラーが発生します。 |
価格要求コード | 限度処理で使用される受注明細の一意識別子。 このコードは、「要求タイプ・コード‐オーダーID‐明細ID」という構造になっています。エンジン内部で使用されます。 |
保留コード | 限度の調整または超過があり、limit_hold_flagが「Y」の場合、エンジンでこのフィールドの値が「LIMIT」に設定されます。エンジン内部で使用されます。 |
保留テキスト | 限度の調整または超過があり、limit_hold_flagが「Y」の場合、エンジンでフィールド「HOLD_CODE」の値が「LIMIT」に設定され、適切なメッセージが「HOLD_TEXT」に設定されます。エンジン内部で使用されます。 |
価格表ヘッダー | 価格設定明細の作成や更新に使用する価格表ヘッダーの名称。 |
検証済フラグ | このフィールドは、PRICE_LIST_HEADER_IDに関連しています。「Y」に設定されている場合は、価格表が検証され、資格チェックは必要ないことを示します。「N」に設定されている場合は、価格表が検証されないことを示します。 |
クオリファイア存在フラグ | このフィールドは、PRICE_LIST_HEADER_IDに関連しています。「Y」に設定されている場合は、価格表のクオリファイアが存在していることを示します。「N」に設定されている場合は、価格表のクオリファイアが存在しないことを示します。 |
価格設定属性存在フラグ | このフィールドは、PRICE_LIST_HEADER_IDに関連しています。「Y」に設定されている場合は、価格表の価格設定属性が存在していることを示します。「N」に設定されている場合は、価格表の価格設定属性が存在しないことを示します。 |
主要品質一致フラグ | このフィールドは、PRICE_LIST_HEADER_IDに関連しています。「Y」に設定されている場合は、主要価格表のクオリファイアが存在していることを示します。「N」に設定されている場合は、主要価格表のクオリファイアが存在しないことを示します。 |
使用価格設定タイプ | 使用価格設定タイプを示します。使用可能な値を次に示します。
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問題のソースは、「明細」リージョンを使用して検索できます。たとえば、「価格設定エンジン要求」ウィンドウの「明細」リージョンでは、その「明細」リージョン内の特定の明細に、予定調整済単価(販売単価にマップ)が表示されているとします。「受注」ウィンドウでは、販売単価が空白で予定販売単価が表示されていません。この問題は、価格設定統合コードが原因です。価格は生成されていますが、Oracle Order Managementでその価格が表示されていません。
このリージョンは、QP_DEBUG_REQ_LDETS表にマップされます。「要求ID」および「明細索引」列は、明細と明細詳細の間のマスター詳細関連を保守します。このリージョンには、エンジンが選択または削除(または、その両方)した処理済の価格表明細とモディファイア明細に関する情報が表示されます。
「価格付き」ボックスは、価格設定エンジンによる価格設定の対象として最終的に選択された明細を示します。「適用済」ボックスは、販売価格の計算で考慮された明細を示します。さらに、このリージョンには、品目アップグレード、クーポン発行、条件代替、運送費および特別手数料、および価格分岐間の関係などに関する情報が表示されます。表示される情報は、次のとおりです。
フィールド名 | 説明 |
価格付き | この値は、価格設定エンジンがすべての調整(手動と自動の両方)を正常に選択したかどうかを示します。選択すると、明細は価格設定エンジンによって価格設定の対象として考慮されます。選択を解除すると、明細は価格設定エンジンによって拒否されます。 |
適用済 | この価格設定イベントまたは前の価格設定イベントが適用したリストまたはリスト明細。使用可能な値を次に示します。
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ステータス・コード | 戻されたステータスを示します。選択可能な値を次に示します。
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ステータス・テキスト | 価格設定エンジンから返されるメッセージ。 |
親明細詳細索引 | PL/SQLの一意識別子。呼出し側アプリケーションの「要求明細詳細」の一意識別子。 |
明細詳細索引 | PL/SQLの一意識別子。呼出し側アプリケーションの「要求明細詳細」の一意識別子。 |
リスト・タイプ名 | 使用した明細のリスト・タイプ。選択可能な値は、qp_lookup表の参照タイプLIST_TYPE_CODEから検索できます。 |
価格表名 | 使用した明細の価格表名。 |
モディファイア番号 | モディファイア・リスト番号。
注意: 手動モディファイア: バージョン11.5.9以上では、手動モディファイアが適用されるまで、レコードは価格設定エンジン要求ビューワに作成されません。 |
モディファイア名 | モディファイア・リスト名。 |
リスト明細タイプ | 価格設定明細の更新に使用されるリスト明細の明細タイプ。選択可能な値は、qp_lookup表の参照タイプLIST_LINE_TYPE_CODEから検索できます。 |
リスト明細番号 | モディファイア・リスト明細番号。 |
モディファイア・レベル・コード | 取引に対してリスト明細を認定するレベル。参照タイプMODIFIER_LEVEL_CODEに基づきます。 |
オペランド計算名 | オペランドのタイプ。使用可能な値を次に示します。
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オペランド | 価格設定要求の詳細明細の値。 |
調整額 | 調整金額をドルの値で示します。PLL、DIS、SURなどの明細タイプに対するバケット調整金額の値を保持します。価格分岐(PBH)子明細については、価格設定エンジンが要求明細または要求明細詳細の値を価格分岐から導出した場合に、フィールドに移入されます。 |
自動 | 「自動」が選択されている場合、価格設定エンジンが要求明細詳細を要求明細に自動的に適用したことを示します。エンジンは値をリスト明細から導出します。 |
バケット | 価格設定エンジンがこのリスト明細を適用した価格設定バケットを示します。MODIFIER_LEVELが「受注」の場合か、AUTOMATIC_FLAGが「N」に設定されている場合は、このフィールドの値は変更できません。 |
価格設定フェーズ | 要求明細詳細を作成した価格設定フェーズ。 |
価格算式 | 価格表明細またはモディファイア明細に添付された算式。 |
非互換グループ・コード | 値引が、この非互換グループ内の他のすべての値引と互換性のないことを指定します。非互換性は、モディファイア・タイプ全体の値引に指定できます。 |
上書 | 呼出し側アプリケーションのユーザーがモディファイアの値を上書きできるかどうかを示します。このフラグの値に関係なく、OPERAND_VALUEの変更に対する制限はありません。 |
手数料タイプ | 手数料のタイプが参照タイプFREIGHT_CHARGES_TYPEに基づいていることを示します。運送費/特別手数料タイプのモディファイアに使用されます。 |
手数料サブタイプ | 手数料のタイプが参照タイプCHARGE_TYPE_CODEに基づいていることを示します。 |
品目更新値 自 | オリジナル品目。 |
品目更新値 至 | アップグレード品目。品目とそのアップグレード品目は相互に関連している必要があり、その関連は、「Oracle Inventory」画面で定義します。 |
請求 | エンジン内部で使用されます。選択されている場合、選択されているモディファイアが「請求」モディファイアであることを示します。 |
処理済 | エンジン内部で使用されます。エンジンによる明細の処理が行われたかどうかを示します。選択可能な値を次に示します。
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SQLから作成 | モディファイアの選択にエンジンが使用したカーソルを示します。エンジン内部で使用されます。選択可能な値を次に示します。
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明細数量 | 価格分岐明細の数量。価格設定エンジンが要求明細または要求明細詳細の値を価格分岐から導出した場合に移入されます。NULL値でない場合は、この特定の分岐明細が計算に使用されたことを示します。 |
製品優先 | クオリファイア/価格設定属性に与えられる優先のランクを示します。同じ品目に対して複数の非互換値引認定が存在する場合は、上位の優先を持つ値引が与えられます。 |
最善パーセント | 最善価格を与えるモディファイアの率。エンジン内部で使用されます。 |
基準単位 | 「Yes」の設定は、呼出し側アプリケーションから渡された単位に製品の価格が見つからない場合に、価格設定エンジンが取引数量を指定された基準単位に変換することを示します。適用できるのは価格表のみです。 |
特典数量 | 非金銭的なポイント、販促品、品目数量に対するポイント数量。 |
特典単位コード | 非金銭的なポイント、販促品、品目単位に対するポイントの単位。 |
ポイント | 値引がポイントであるかどうかを示します。 |
ポイント換算レート | 非金銭的なポイントを金額に換算するときに使用するレート。 |
見積ポイント・レート | クーポンに対するポイント加算率またはクーポンの予定引換レートを示します。債務は、ACCRUAL OR COUPON VALUE×ESTIM_ ACCRUAL_RATEとして定義されます。デフォルト値は、100です。 |
端数処理ファクタ | ROUNDING_FLAG = Yで、価格設定イベントに基準価格フェーズが含まれていない場合に、価格設定エンジンが使用する端数処理ファクタ。この値は、呼出し側アプリケーションによって渡されます。 |
第2価格表ID | 呼出し側アプリケーションが要求した価格表のかわりに、第2価格表を価格設定に使用したことを示します。適用できるのは価格表のみです。 |
グループ数量 | 明細のグループの数量合計。エンジン内部で使用されます。 |
グループ金額 | 明細のグループの価格合計。エンジン内部で使用されます。 |
処理コード | このコードはエンジンが設定し、計算する明細の選択に使用します。エンジン内部で使用されます。選択可能な値を次に示します。
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更新フラグ | この値は、呼出し側アプリケーションによって渡されます。エンジン内部で使用されます。 |
限度コード | このフィールドの値は、限度を調整した場合は「ADJUSTED」に、限度を超過した場合は「EXCEEDED」に設定されます。エンジン内部で使用されます。 |
限度テキスト | 限度が超過した場合または調整された場合に、必ず価格設定エンジンから返されるメッセージ。 |
ヘッダー限度あり | ヘッダー限度が存在する場合、選択されています。 |
明細限度あり | 明細限度が存在する場合、選択されています。 |
「明細属性」リージョンは、QP_DEBUG_REQ_LINE_ATTRS表にマップされます。このリージョンには、属性マッピング機能が価格設定エンジンに渡した価格設定属性に関する情報が表示されます。価格設定エンジンは、これらの属性を使用して、価格と調整に関する明細または受注を認定します。「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウで「属性」ボタンを選択すると、選択した明細または明細詳細に関するすべての属性が表示されます。「要求明細」リージョンで「属性」ボタンを選択した場合に表示されるのは、価格設定エンジンに渡された属性です。
「要求明細詳細」リージョンで「属性」を選択した場合に表示されるのは、選択した価格表明細とモディファイア明細に関連する属性です。
予定していた値引または調整がOracle Order Managementから返らず、リスト明細IDが「明細詳細」リージョンに表示されない場合は、この表を使用します。
「属性」ウィンドウは、「クオリファイア・コンテキスト」、「製品コンテキスト」および「価格設定コンテキスト」の3つのタブで構成されています。
「クオリファイア・コンテキスト」タブ
次に、「属性」ウィンドウの「クオリファイア・コンテキスト」タブを示します。
「クオリファイア・コンテキスト」タブ: 「属性」ウィンドウ
このタブには次の列が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
コンテキスト | 製品階層など、製品または価格設定属性のコンテキスト。 |
属性 | PRICING_ATTRIBUTE11: 顧客品目IDなど、製品または価格設定属性 |
値:自 | 製品または価格設定属性について渡された値。 |
設定値 自 | 製品または価格設定属性の設定値。 |
設定値 至 | 製品または価格設定属性の設定値。 |
グループ化番号 | クオリファイア・グループ化番号を示します。この番号は、クオリファイアをまとめてグループ化し、AND/ORの関連を作成するために使用します。 |
検証済フラグ | 「Y」に設定されている場合は、価格表は検証されるため、資格チェックは必要ないことを示します。「N」に設定されている場合は、価格表が検証されないことを示します。 |
比較演算子タイプ | 価格設定エンジンによる価格設定属性またはクオリファイア属性の評価方法の定義に使用される関係演算子コード。参照タイプのCOMPARISON_OPERATORに基づいています。 |
適用済フラグ | この価格設定イベントまたは前の価格設定イベントが適用したリストまたはリスト明細。使用可能な値を次に示します。
|
クオリファイアの優先度 | 優先番号、つまり「クオリファイア」付加フレックスフィールドのクオリファイア属性の選択性。価格設定エンジンが非互換解決で使用します。 |
データ型 | 価格設定属性値またはクオリファイア属性値のデータ型を示します。 |
処理済コード | エンジンが設定し、計算する明細の選択に使用します。エンジン内部で使用されます。選択可能な値を次に示します。
|
特定クオリファイア・フラグ | 資格を決定するために、エンジンはこのフラグを設定し、これが一意のクオリファイアであることを示します。 |
基準単位フラグ | 「Yes」の設定は、呼出し側アプリケーションから渡された単位に製品の価格が見つからない場合に、価格設定エンジンが取引数量を指定された基準単位に変換することを示します。 |
モディファイア番号 | モディファイア・リスト番号。 |
モディファイア名 | モディファイア・リスト名。 |
リスト明細番号 | モディファイア・リスト明細番号。 |
「製品コンテキスト」タブ
次に、「製品コンテキスト」タブを示します。
「製品コンテキスト」タブ: 「属性」ウィンドウ
このタブには次の列が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
コンテキスト | 製品階層など、製品または価格設定属性のコンテキスト。 |
属性 | PRICING_ATTRIBUTE11: 顧客品目IDなど、製品または価格設定属性 |
値:自 | 製品または価格設定属性について渡された値。 |
設定値 自: | 製品または価格設定属性の設定値。 |
設定値 至: | 製品または価格設定属性の設定値。 |
適用済フラグ: | この価格設定イベントまたは前の価格設定イベントが適用したリストまたはリスト明細。使用可能な値を次に示します。
|
クオリファイア優先: | 優先番号、つまり「クオリファイア」付加フレックスフィールドのクオリファイア属性の選択性。価格設定エンジンが非互換解決で使用します。このフィールドは、ユーザーにより更新できません。 |
データ型 | 価格設定属性値またはクオリファイア属性値のデータ型を示します。 |
製品単位 | 価格またはモディファイアが定義されている品目、製品グループなどの単位。 |
処理済コード | このコードはエンジンが設定し、計算する明細の選択に使用します。エンジン内部で使用されます。選択可能な値を次に示します。
|
除外フラグ | 「Yes」に設定されている場合は、製品値がモディファイア明細上で除外品目として定義されていることを示します。 |
グループ数量 | 明細のグループの数量合計。エンジン内部で使用されます。 |
グループ金額 | 明細のグループの価格合計。エンジン内部で使用されます。 |
基準単位フラグ | 基準単位フラグ: 「Yes」の設定は、呼出し側アプリケーションから渡された単位に製品の価格が見つからない場合に、価格設定エンジンが取引数量を指定された基準単位に変換することを示します。 |
モディファイア番号 | モディファイア・リスト番号。 |
モディファイア名 | モディファイア・リスト名。 |
リスト明細番号 | モディファイア・リスト明細番号。 |
次に、「価格設定コンテキスト」タブを示します。
「価格設定コンテキスト」タブ: 「属性」ウィンドウ
「価格設定コンテキスト」タブ内の列の説明を次の表に示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
コンテキスト | 製品階層など、製品または価格設定属性のコンテキスト。 |
属性 | PRICING_ATTRIBUTE11: 顧客品目IDなど、製品または価格設定属性 |
値:自 | 製品または価格設定属性について渡された値。 |
設定値 自 | 製品または価格設定属性の設定値。 |
設定値 至 | 製品または価格設定属性の設定値。 |
比較演算子タイプ | 価格設定エンジンによる価格設定属性またはクオリファイア属性の評価方法の定義に使用される関係演算子コード。参照タイプのCOMPARISON_OPERATORに基づいています。 |
適用済フラグ | この価格設定イベントまたは前の価格設定イベントが適用したリストまたはリスト明細。使用可能な値を次に示します。
|
データ型 | 価格設定属性値またはクオリファイア属性値のデータ型を示します。 |
処理済コード | エンジンが設定し、計算する明細の選択に使用します。エンジン内部で使用されます。選択可能な値を次に示します。
|
基準単位フラグ | 「Y」の設定は、呼出し側アプリケーションから渡された単位に製品の価格が見つからない場合に、価格設定エンジンが取引数量を指定された基準単位に変換することを示します。 |
モディファイア番号 | モディファイア・リスト番号。 |
モディファイア名 | モディファイア・リスト名。 |
リスト明細番号 | モディファイア・リスト明細番号。 |
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウの「明細属性」ウィンドウを使用すると、問題のソースを検索できます。たとえば、顧客1006に値引を与えるとします。Oracle Order Managementがその値引を返さず、「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウの「明細詳細」リージョンに、リスト明細IDが表示されない場合、ソリューションは、次のようになります。
「明細属性」リージョンで、次の値を含むレコードの検出を問い合せます。
コンテキスト = CUSTOMER
属性 = QUALIFIER_ATTRIBUTE2
値 = 1006
属性が見つからない場合、このクオリファイアは価格設定エンジンに渡されていません。新規タイプのクオリファイア(ソースが属性マッピングでないクオリファイア)を最初に使用した後に、「属性マッピング・ルールのビルド」プログラムが実行されなかった可能性があります。顧客定義のクオリファイアを使用している場合は、属性マッピングの設定が適切に定義されていることを確認してください。
属性が見つかった場合は、価格設定エンジンで問題が発生しています。価格設定エンジンのデバッグ・スクリプトは、オラクル社カスタマ・サポートにご連絡ください。
このウィンドウは、QP_DEBUG_REQ_RLTD_LINES表にマップされます。
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウで「関連明細」ボタンを選択すると、「価格設定デバッグ関連明細」ウィンドウが表示されます。カーソルは、「要求明細詳細」リージョンに置く必要があります。他の品目値引と販促品について、購買品目と取得品目の関連を表示できます。
次に、「関連明細」ウィンドウを示します。
「関連明細」ウィンドウ
このウィンドウ内の列の説明を次の表に示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
明細索引 | 要求明細に対するPL/SQLの一意識別子。 |
明細詳細索引 | 要求詳細明細に対するPL/SQLの一意識別子。 |
関連 | 価格設定明細間の関連のタイプ。使用可能な値を次に示します。
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モディファイア・タイプ | 価格設定明細の更新に使用されるリスト明細の明細タイプ。選択可能な値は、qp_lookup表の参照タイプLIST_LINE_TYPE_CODEから検索できます。 |
オペランド | 価格設定要求詳細明細の値。たとえば、3%値引の通貨単価の10などです。 |
モディファイア番号 | モディファイア・リスト番号。 |
モディファイア名 | モディファイア・リスト名。 |
適用方法 | オペランドのタイプ。適格な値を次に示します。
|
このウィンドウは、QP_DEBUG_FORMULA_STEP_VALUES表にマップされます。このリージョンには、算式ステップ値に関する情報が表示されます。この値は、価格表に添付されている算式の評価時にQP_FORMULA_STEP_VALUES表に挿入されます。プロファイル「QP: 算式ステップ値を一時表に挿入」が「Y」に設定されている場合のみ、価格設定エンジンによってステップ値がQP_FORMULA_STEP_VALUESに挿入されます。
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウで「ステップ値」ボタンを選択すると、「算式ステップ値」ウィンドウが表示されます。カーソルは、「要求明細詳細」リージョンに置く必要があります。
次に、「算式ステップ値」ウィンドウを示します。
「算式ステップ値」ウィンドウ
このウィンドウ内の列の説明を次の表に示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
ステップ番号 | ステップ番号は、算式明細に対応しています。 |
コンポーネント値 | 1つの算式ステップの評価済の値。 |
算式明細タイプ | 算式明細のタイプ。選択可能な値を次に示します。
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算式名 | 価格設定算式の名称。 |
算式 | ルールの数式。 |
qp_debug_text表にマップされる「デバッグ・ログ」ウィンドウには、デバッグ・ログ・ファイルの内容が表示されます。
デバッグ・ログの検索
「デバッグ・ログ」の文字列を検索することにより、関連レコードおよび明細を検索できます。戻されたレコードの1つを選択し、「移動先」ボタンを選択すると、その明細番号から前の10レコードおよび残りの明細が表示されます。
デバッグ・ログのパージ
「パージ」ボタンを選択して、デバッグ・ログ内のすべてのレコードを削除します。
デバッグ・ログ
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウの「明細詳細」リージョンでは、エラー・メッセージを分析して、問題をトラブルシューティングおよび解決できます。たとえば、Oracle Order Managementが予定の調整(リスト明細)を戻さない場合は、次の例で説明されているように、「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウを使用して問題を検索できます。
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウで、created_from_list_line_id列内のリスト明細IDを検索します。このウィンドウで予定のリスト明細IDを見つけ、そのIDに、D_GRPのpricing_status_codeが含まれている場合は、価格設定エンジンのグループ化操作によって、そのIDは削除されています。
「モディファイア」ウィンドウでグループ化条件をチェックし、調整の受信に必要な他の条件を確認します。リスト明細IDに「N」のpricing_status_code(エンジンは受理済)があり、それが、価格設定の統合に反映されていない場合は、価格設定の統合で問題が発生します。
表示可能なその他の価格設定ステータス・コードを、次の表に示します。
次の表は、明細に対する3つの成功コードを示します。
価格設定ステータス・コード | エラー |
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N | 新規レコードが作成されました |
U | 更新済 |
X | 未変更 |
次の表は、有効な内部処理ステータスを示しています。
価格設定ステータス・コード | エラー |
---|---|
D | 削除済 |
T | 移動中 |
B | 最善価格の評価 |
OTHER_ITEM_BENEFITS | PRG処理で削除されました |
P_UOM_FLAG | 基準単位換算のため削除されました |
I | 非互換時に削除されました |
G | グループ化で削除されました |
次の表は、呼出し側アプリケーションからの処理が必要なコードを示しています。
価格設定ステータス・コード | エラー |
---|---|
IPL | 無効な価格表 |
GSA | GSA違反 |
NMS | 品目が主要または第2価格表にありません |
FER | 処理中算式のエラー |
OER | その他のエラー |
S | システム生成メッセージ |
CALC | 計算エンジンのエラー |
UOM | 単位の価格設定に失敗しました |
INVALID_UOM | 単位が無効です |
DUPLICATE_PRICE_LIST | 価格表の複製 |
INVALID_UOM_CONV | 単位換算がありません |
INVALID_INCOMP | 非互換性を解決できません |
INVALID_BEST_PRICE | 最善価格を解決できません |
LIMIT | 限度は保留中です |
EXCEEDED | 限度を超過しました |
サービス明細とサービス可能明細の表示
次の「価格設定エンジン要求明細」リージョンには、サービス明細関連に関する情報が表示されます。「価格設定エンジン要求明細」リージョンにある「「関連明細索引」」フィールドと「明細索引」フィールドは関連しています。「関連明細索引」と「明細索引」の値を比較すると、たとえばサービス品目とサービス可能品目のように、これら2つの明細が関連しているかどうかを識別できます。
この例にある明細索引2はサービス可能品目(Oracle8iなど)で、明細索引3はサービス品目(Oracle8iのゴールド・サポートなど)です。
価格分岐明細の表示
この「価格設定エンジン要求明細詳細」リージョンには、価格分岐明細関連に関する情報が表示されます。「価格設定エンジン要求明細詳細」リージョンにある「親明細詳細索引」フィールドと「明細詳細索引」フィールドは関連しています。「親明細詳細索引」フィールドと「明細詳細索引」の値を参照すると、価格分岐が存在するかどうかを識別できます。価格分岐の設定には、価格分岐親レコードがあり、このレコードにはPBHと呼ばれる明細タイプがあります。このPBHレコードには、実際に分岐を定義する子レコードを複数指定できます。
たとえば、価格分岐親レコードに価格分岐ヘッダーと呼ばれる明細タイプが含まれる価格分岐設定を作成できます。このPBHレコードには、複数の分岐を定義する3つの子レコード(明細詳細索引の10、11および12)を含めることができます。
他の品目値引(OID)の表示
このケースでは、「品目1を購買」および「品目2で500ドル値引き」などの2つの要求明細が価格設定エンジンに渡されます。この例の品目1と品目2の両方は、2つの受注明細で受注する必要があり、したがって、2つの要求明細が作成され、価格設定エンジンに渡されます。エンジンは、他の品目値引の処理時に、第2要求明細上の-500ドルに対する値引明細を作成します。関連レコードも作成され、この関連が「関連明細」ウィンドウに表示されます。明細詳細索引9は、実際の値引明細、つまりOID明細です。明細詳細索引10は、実際の特典明細、つまり500ドル引きの明細です。
販促品値引(PRG)の表示
このケースでは、「品目1の購買」および「品目2は無料」など、オリジナル購買品目の要求明細のみが価格設定エンジンに渡されます。この例では、品目1を含む要求明細/受注明細のみが価格設定エンジンに送られます。品目2を受注する必要はありません。価格設定エンジンは、品目1の購買でPRGモディファイアを選択し、明細詳細レコード(明細索引1‐明細詳細索引2)を作成します。次に、無料品目(品目2)に対して特典を与えようとします。この処理エンジンでは次のことを実行します。
新規要求明細(明細レコード)を作成します(明細索引3)。
品目1の明細と品目2の明細間の新規関連(関連明細レコード)を作成します。これは、明細-明細の関連(明細索引1-明細索引3)です。
新規要求明細(明細索引3-明細詳細索引3)に対して、新規の価格表明細(明細詳細レコード)を作成します。
この新規要求明細(明細詳細レコード)に対し、100%値引の調整明細が新たに作成されます(明細索引3-明細詳細索引4)。
オリジナルPRG明細詳細と100%値引の新規明細詳細の間に、新規関連明細(関連明細レコード)を作成します(明細詳細索引2-明細詳細索引4)。
新規品目2に対して、新規レコード(明細属性レコード)を作成します(明細索引2 - PRICING_CONTEXT = ITEM, PRICING_ATTRIBUTE = PRICING_ATTRIBUTE1, PRICING_ATTR_VALUE = ITEM2)
価格設定エンジン要求のパージ
価格設定エンジン要求のパージ・コンカレント・プログラムは、価格設定エンジン要求をパージします。このプログラムは、定期的に実行して価格設定デバッグ表から履歴データをパージする必要があります。または、「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウのパフォーマンスが著しく低下している場合に実行します。価格設定デバッグ表から履歴データを定期的にパージすることにによって、「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウのパフォーマンスが向上します。
コンカレント・プログラムの実行の詳細は、『Oracle Advanced Pricingユーザーズ・ガイド』を参照してください。
重要: このコンカレント・プログラムは、「価格設定エンジン要求ビューワ」UIでのユーザー・プロシージャに影響を与えません。
価格設定エンジン要求の削除
前に保存した価格設定エンジン要求を削除する手順は、次のとおりです。
「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウで「表示」 > 「検索」と選択し、削除対象の価格設定エンジン要求を検索します。
「編集」 > 「削除」と選択します。