ヘッダーをスキップ

Oracle Advanced Pricingインプリメンテーション・マニュアル
リリース12
E05612-01
目次へ
目次
前のページへ
前へ
次のページへ
次へ

プロファイル・オプションと価格設定パラメータ

この章では次のトピックについて説明します。

プロファイル・オプションの概要

実装時、プロファイル・オプションを設定することによって、Oracle Advanced Pricingでデータにアクセスし処理する方法を指定できます。プロファイル・オプション値の設定と更新は、通常はシステム管理者が担当します。詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル・オプションの設定に関する項を参照してください。

システム・プロファイル値の検索

本文の説明内容に関するイメージ

「プロファイル」フィールドに「QP%」と入力し、「検索」をクリックします。サイト・レベルのすべての価格設定プロファイル・オプションが、「システム・プロファイル値」ウィンドウに表示されます。

「システム・プロファイル値」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

各プロファイル・オプションの「サイト」フィールドで、Oracle Advanced Pricingの実装要件をサポートする値を選択します。

プロファイル・オプションの設定の要約

この項では、Advanced Pricingのプロファイル・オプション、およびプロファイル・オプションの表示と更新が可能なシステム管理者レベル(「サイト」、「アプリケーション」、「職責」または「ユーザー」)の要約について説明します。表で使用する値とその定義は次のとおりです。

定義
SAサイト システム管理者: サイト・レベル。
SAアプリケーション システム管理者: アプリケーション・レベル。
SA職責 システム管理者: 職責レベル。
SAユーザー システム管理者: ユーザー・レベル。
ユーザー ユーザー・レベル。
Yes プロファイル・オプションを更新できます。
No プロファイル・オプション値を変更できません。
空白 デフォルト値を指定する必要があります。指定しないと、システム・エラーが発生する場合があります。
必須かどうか(必須)
  • 必須: ユーザーがプロファイル・オプションの値を指定する必要があります。



  • オプション:デフォルト値がすでに指定されているため、ユーザーが値を変更する必要があるのは、デフォルト値を受け入れない場合のみです。

次の表で、「デフォルト値」列に値「No」と表示されている場合、そのプロファイル・オプションのデフォルトが「No」という意味です。

Oracle Order Managementを使用して実装した場合、関連する価格設定(QP)プロファイル・オプションを使用するためには、指定されたOrder Management(OM)プロファイルも考慮する必要があります。

プロファイル・オプション SAサイト SAアプリケーション SA職責 SA
ユーザー
デフォルト値 ユーザー 必須かどうか
OM: 値引権限 No Yes Yes Yes 全て No オプション
OM: GSA値引違反処理 表示専用 No No No 警告 No オプション
OM: 販促限度違反処理 Yes No No No NULL 表示専用 オプション
OM: マイナスの価格設定 表示専用 表示専用 表示専用 No 空白 表示専用 オプション
QP: ポイント単位区分 Yes Yes No No 空白 表示専用 オプション
QP: 累積属性使用可 Yes Yes No No No 表示専用 オプション
QP: パブリック問合せの管理 Yes Yes Yes No 空白 No オプション
QP: 手動モディファイアのバケットの許可 Yes No No No 空白 Yes オプション
QP: モディファイアの重複許可(基本価格設定でのみ使用) Yes No No No Yes No オプション
QP: 一括インポートのバッチ・サイズ Yes Yes Yes Yes 1000 Yes オプション
QP: 確認なし値引オプション Yes Yes No No Yes 表示専用 オプション
QP: 分岐単位按分を許可 Yes Yes No No 空白 Yes 必須
QP: 属性マッピング・オプションのビルド Yes No No No No 表示専用 オプション
QP: クロス受注ボリューム期間1 Yes Yes No No 空白 表示専用 必須
QP: クロス受注ボリューム期間2 Yes Yes No No 空白 表示専用 必須
QP: クロス受注ボリューム期間3 Yes Yes No No 空白 表示専用 必須
QP: カスタム・ソース Yes No No No No 表示専用 オプション
QP: デバッグ No No No Yes 要求ビューワOFF Yes オプション
QP: Eメール - 送信元アドレス Yes No No Yes -- Yes 必須
QP: 外部デフォルト価格設定状況 Yes No No Yes 受注管理 表示専用 必須
GET_CUSTOM_PRICEのカスタマイズ Yes No Yes No No No オプション
QP: 最大数受注処理承諾 No No No No 空白 No オプション
QP: インバウンドXMLメッセージ職責 No Yes No No -- Yes --
QP: 算式ステップ値を一時表に挿入 Yes No No No No No オプション
QP: 内部デフォルト価格設定状況 Yes No No No 受注管理 表示専用 必須
QP: 在庫小数精度 Yes Yes Yes Yes 10 Yes オプション
QP: 品目検証組織 Yes No Yes No 空白 No オプション
QP: 限度超過処理 Yes No Yes Yes ハード - 特典額の調整 Yes オプション
QP: 明細容積単位コード Yes Yes No No 空白 No 必須
QP: 明細重量単位コード Yes Yes No No 空白 No オプション
QP: 製品のライセンス No Yes No No 空白 -- 必須
QP: モディファイア検索ウィンドウ - レコードの表示 Yes Yes Yes Yes No Yes  
QP: 複数通貨インストール済 Yes No No No No No オプション
QP: 複数通貨使用 No Yes Yes No 空白 No 必須
QP: マイナスの価格設定 Yes Yes No No No No オプション
QP: Get_Custom_Price APIにクオリファイアを渡す Yes No No No No No 必須
QP: 価格の端数処理 Yes No No No 空白 No 必須
QP: 価格設定パーティ階層タイプ Yes No No No 空白 No オプション
QP: 価格設定状況要求タイプ

注意: アプリケーションごとにデフォルト値は異なります。

Yes Yes No No 受注管理受注 No 必須
QP: 価格設定取引エンティティ Yes Yes No Yes オーダー管理 No オプション
QP: 販促限度インストール済 Yes No No No No No オプション
QP: 第2価格表の修飾 Yes No No No No Yes オプション
QP: 手動値引戻し Yes Yes Yes Yes Yes Yes オプション
QP: 充足クオリファイア・オプション Yes Yes Yes Yes Yes Yes オプション
QP: セキュリティ管理 Yes No No No OFF No オプション
QP: セキュリティ・デフォルト保守権限 Yes No No No グローバル No オプション
QP: セキュリティ・デフォルト表示専用権限 Yes No No No グローバル No オプション
QP: 販売価格端数処理オプション Yes No No Yes 個別: = 端数処理(価格表) + 端数処理(調整) No オプション
QP: 要求名のセット Yes Yes Yes Yes 空白 Yes 必須
QP: ソース・システム・コード Yes Yes No Yes Oracle Pricing Yes オプション
QP: 単価精度タイプ Yes Yes No No 標準 No オプション
QP: 値セット参照フィルタ Yes Yes Yes Yes Yes Yes オプション
QP: GSA違反の検証 Yes No No No No No オプション

プロファイル・オプション

「必須」とあるプロファイル・オプションには値を設定する必要があります。デフォルトは設定されていません。一般のユーザーには、公開されているプロファイル・オプションが表示されます。その他のプロファイル・オプションはシステム管理者に対してのみ表示されます。 次のリストの後には詳細が記載されています。項目をクリックして参照してください。

OM: 値引権限

このプロファイル・オプションは、ユーザーが受注または受注明細に値引を適用できるかどうかを決定します。

デフォルト値は「全て」です。

OM: GSA値引違反処理

このプロファイル・オプションは、GSA違反となる値引を定義したとき、ユーザーに通知するかどうかを決定します。

「QP: GSA違反の検証」を「Yes」に設定し、受注入力担当者がGSA違反の警告メッセージを受け取るようにする場合は、このプロファイルを「Yes」に設定する必要があります。

OM: マイナスの価格設定

このプロファイル・オプションは、マイナスの定価または販売価格を受注に入力できるかどうかを決定します。「Yes」または「No」を選択してください。たとえば、下取りした品目を、マイナスの値の下取り金額で受注に入力できます。

OM: 販促限度違反処理

価格設定エンジンにより初期販促保留が返された場合にOrder Managementで行う保留処理を決定します。価格設定エンジンにより受注または受注明細に対して可能な販促保留が返された場合、Order Managementではこのプロファイル・オプションの値を使用して、受注または明細に対して行う処理を決定します。メッセージが生成され、そのメッセージは「プロセス・メッセージ」ウィンドウに表示することができます。

次の中から保留処理を選択します。

このプロファイル・オプションはオプションです。

デフォルト値は「NULL」です。

一般ユーザーはこのプロファイル・オプションを参照できません。

システム管理者は、このプロファイル・オプションをサイト・レベルで参照できます。

QP: ポイント単位区分

これは、特典として非金銭的なポイントを提供する場合は必須です。

ポイント単位の定義に使用する単位区分を指定します。「モディファイア設定」ウィンドウには、ポイントに対する特典単位の入力時に、この区分の単位がすべて表示されます。

Oracle Applicationsに定義されているすべての単位区分

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「NULL」です。

QP: 累積属性使用可

このプロファイル・オプションは、モディファイアの累積属性の使用を有効化します。累積属性の値は、モディファイアの累積範囲価格分岐の評価時に価格設定要求から取得されます。累積属性機能を使用するには、プロファイル「QP: 累積属性使用可」を「Yes」に設定しておく必要があります。

このプロファイル・オプションは、「サイト」または「アプリケーション」(あるいはその両方)のレベルで設定できます。

デフォルト値は「No」です。

QP: パブリック問合せの管理

「パブリック」フォルダに保存されている問合せを削除または名前変更できます(このプロファイル「QP: パブリック問合せの管理」の値が「Yes」に設定されている場合)。

デフォルト値は「NULL」です。

QP: 手動モディファイアのバケットの許可

このプロファイル・オプションを使用すると、「明細」または「明細のグループ」レベルの手動モディファイアに対してバケットを定義できます。

このプロファイル値が「Yes」から「No」に変更され、バケットが定義された手動モディファイアが存在する場合、バケットが定義された手動モディファイアは、終了日を設定するか無効化する必要があります。価格設定エンジンは、このプロファイルが「No」に設定されていても、手動バケット調整を戻します。

このプロファイル・オプションは、「サイト」レベルでのみ設定できます。

デフォルト値は「No」です。

QP: モディファイアの重複許可

基本価格設定でのみ使用します。プロファイル・オプション「QP: モディファイアの重複許可」は、通常はシステム管理者が設定し、重複したモディファイアを許可するかどうかを指定します。「Yes」(デフォルト)に設定されている場合、既存のモディファイアを複製できます。「No」に設定されている場合、新規にモディファイア明細を変更しないと保存できません。モディファイア明細が重複しているとみなされるのは、当初明細と複製された明細の間で、次に示す属性のうち1つ以上が同じモディファイア・リスト内で一致する場合です。

このプロファイル・オプションは、サイト・レベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「Yes」です。

QP: 一括インポートのバッチ・サイズ

このプロファイル・オプションの値は、一括インポート処理でメモリーにロードするレコードの数を指定します。ハードウェア構成に基づいてこのプロファイルに適切な値を設定することにより、パフォーマンスが向上します。ただし、あまり大きな値に設定すると、システムがハングする場合があります。

デフォルト値は「1000」です。

QP: 確認なし値引オプション

このプロファイル・オプションのデフォルト値は、確認なし値引を定義しない場合にのみ変更してください。確認なし値引を定義しない場合は、このプロファイル・オプションを「No」に設定すると、検索エンジンの一部の処理が迂回されます。確認なし値引は、次の特徴をすべて備えたモディファイアとして定義されます。

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「Yes」です。

QP: 分岐単位按分を許可

このプロファイル・オプションは、価格表の分岐範囲を按分する必要があるかどうかを制御します。このプロファイルは、サービス用途の価格設定エンジンの呼出しに便利です。

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: 属性マッピング・オプションのビルド

このプロファイル・オプションを使用すると、有効な設定と無効な設定の両方について、属性マッピング・ルールを設定できます。

デフォルト値は「No」です。

QP: クロス受注ボリューム期間1

このプロファイル・オプションは、「クロス受注ボリューム・ロード」プログラムを実行する場合に必要です。このプロファイル・オプションによって、ロード・プログラムが累計および合計する受注明細の日数が定義されます。この値は、「QP: クロス受注ボリューム期間2」または「QP: クロス受注ボリューム期間3」の値とは異なります。

常に日数で表されます。

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: クロス受注ボリューム期間2

このプロファイル・オプションは、「クロス受注ボリューム・ロード」プログラムを実行する場合に必要です。このプロファイル・オプションによって、ロード・プログラムが累計および合計する受注明細の日数が定義されます。この値は、「QP: クロス受注ボリューム期間1」または「QP: クロス受注ボリューム期間3」の値とは異なります。

常に日数で表されます。

このプロファイル・オプションは、サイト・レベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: クロス受注ボリューム期間3

このプロファイル・オプションは、「クロス受注ボリューム・ロード」プログラムを実行する場合に必要です。このプロファイル・オプションによって、ロード・プログラムが累計および合計する受注明細の日数が定義されます。この値は、「QP: クロス受注ボリューム期間1」または「QP: クロス受注ボリューム期間2」の値とは異なります。

この値は常に日数で表されます。

このプロファイル・オプションは、サイト・レベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: カスタム・ソース

デフォルト値は「No」です。

QP: デバッグ

このプロファイル・オプションを使用すると、要求ビューワを設定し、要求ビューワで、要求詳細を価格設定デバッグ表内に、デバッグ・ログ情報をデバッグ・ログ表内に取得する方法を設定することができます。

このプロファイル・オプションは「ユーザー」レベルで更新でき、このプロファイル・オプションを設定したユーザーの取引に対して有効です。他のユーザーの取引は影響を受けません。

注意: プロファイル・オプション「QP: 要求名のセット」は、「QP: デバッグ」プロファイル・オプションと併用できます。「QP: 要求名のセット」が「Yes」に設定されている場合、「要求名」フィールドには、プリフィクスとしてオーダーIDが付きます。

デフォルト値は「要求ビューワOFF」です。

QP: Eメール - 送信元アドレス

価格台帳が価格台帳機能を使用してメール送信される際、このプロファイル・オプションで、送信者のEメール・アドレスが定義されます。

プロファイル・オプション「QP: Eメール - 送信元アドレス」を設定し、価格台帳機能を使用して送信されるEメールに対して「送信元Eメール・アドレス」を指定する必要があります。価格台帳がメール送信されると、受信者は送信者を特定して、送信者の返信用Eメール・アドレスに返答することができます。デフォルトの返信用Eメール・アドレスは、Outlookなどの他のEメール・アプリケーションからではなく、価格台帳機能を使用してメール送信する際にのみ使用されます。

注意: 価格台帳をEメールで送信するには、「価格台帳の作成」ページから「Eメール送信」オプションを選択します。

返信用Eメール・アドレスを設定するには、プロファイル・オプション「QP: Eメール - 送信元アドレス」にjoe.smith@vision.comなどの返信用Eメール・アドレスを入力します。このアドレスは、価格台帳が価格台帳機能を使用してメール送信される際に返信用アドレスとして使用されます。

重要: 価格台帳のプリンタへの出力やEメールへの添付は、Oracle XML Publisher(XDO)製品のDelivery Manager Componentの可用性に依存します。

有効な任意のEメール・アドレスを入力できます。このプロファイル・オプションは、サイトとユーザーのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: 外部デフォルト価格設定状況

このプロファイル・オプションは価格台帳機能に使用され、すべての外部ユーザーに対してデフォルト価格設定状況を設定します。この値は、「価格台帳の作成」ページの「価格設定状況」フィールドにデフォルト設定されます。ただし、内部ユーザーは、別の価格設定状況を選択することによって、デフォルト値を上書きできます。

注意: 外部ユーザーは、「価格設定状況」フィールドを表示または変更することはできません。「購買管理」の値は、外部ユーザーではなく内部ユーザーに対して有効です。

デフォルト値は「受注管理」です。

GET_CUSTOM_PRICEのカスタマイズ

このプロファイル・オプションは、算式の処理時に、価格設定エンジンが明細タイプの機能を評価するかどうかを示します。組織でこの算式明細タイプを使用する場合は、次の処理を実行する必要があります。

このプロファイル・オプションは、「サイト」レベルでのみ更新できます。自社のビジネスで、基本価格設定が提供している価格設定算式より多い算式が必要な場合、このプロファイルは必須です。

価格設定算式は算式(数式)で構成されており、この算式は、ステップ番号と算式内の各ステップ番号に対応する算式明細で構成されています。各算式明細は、算式明細タイプに関連付けられています。Oracle Advanced Pricingには、6つの算式明細タイプ(3つは基本価格設定)があります。機能もその1タイプです。

Oracle Advanced Pricingには、標準セットの入力パラメータを持つGet_Custom_Priceと呼ばれる機能が用意されています。この機能を使用してユーザーは、柔軟にその機能ボディに任意のカスタム・コードを書き込み、価格設定エンジンが指定する入力パラメータを使用できます。Get_Custom_Price機能が戻す値は、算式で使用できます。

カスタマイズしたGet_Custom_Price機能の戻り値を算式で使用するには、明細タイプの機能を持つ算式を設定する必要があります(算式には他の算式明細がある場合と、ない場合があります)。

Get_Custom_Price機能は、任意の数の算式で同時に使用できます。これは、算式IDが機能に対する入力パラメータとなり、ユーザーによるコード・ロジックの区別をサポートするためです。

デフォルト値は「No」です。

QP: 最大数受注処理承諾

このプロファイル・オプションは、最大数受注処理承諾(High Volume Order Processing Compliance: HVOP)を使用する場合に、価格設定が最適化された価格設定パスに従うかどうかを示します。このプロファイル・オプションは、システム管理者職責を使用して、「サイト」レベルでのみ設定できます。

HVOPの詳細は、「最大数受注処理(HVOP)の概要」を参照してください。

デフォルト値は空白です。

QP: インバウンドXMLメッセージ職責

このプロファイル・オプションは、インバウンドXMLメッセージの職責を(アプリケーションまたはユーザーのレベルで)定義します。また、システム管理者(SA)アプリケーション・レベルで、ユーザーによってのみ設定できます。このプロファイル・オプションは価格台帳機能によって使用され、価格台帳のインバウンドXMLメッセージ要求(たとえば、Get Catalog XMLメッセージ)の職責コンテキストを設定します。

注意: アプリケーションは、価格台帳要求の価格設定状況に対応しています。

デフォルト値は空白です。

QP: 算式ステップ値を一時表に挿入

このプロファイル・オプションは、システム管理者職責を使用して、サイト・レベルでのみ設定できます。

デフォルト値は「No」です。

QP: 内部デフォルト価格設定状況

価格台帳機能を使用して、すべての内部ユーザーに対して価格設定状況のデフォルト値を設定します。これらの値には、価格設定アプリケーションからの情報を要求するOracle Order ManagementやOracle Purchasingなどのアプリケーションを設定できます。この値は、「価格台帳の作成」ページの「価格設定状況」フィールドにデフォルト設定されますが、内部ユーザーは、別の価格設定状況を選択することによって、この値を上書きできます。外部ユーザーは、「価格設定状況」フィールドを表示したり、その値を変更することはできません。

注意: Oracle Advanced Pricingは、このプロファイル・オプションに有効な値の1つではありません。

デフォルト値は「受注管理」です。

QP: 在庫小数精度

価格設定数量の計算時に、UOM変換の最大小数精度の設定に使用します。このプロファイル・オプションが設定されていない場合、小数精度は10桁にデフォルト設定されます。

例1

次のように設定されています。

価格設定エンジンによって、価格設定数量が小数精度の設定に基づいて端数処理されます。デフォルトの精度が10桁の場合、結果の価格設定数量は、12 * (1/12) = 0.999999999999...となり、この数値が端数処理されて1YRとなります。

例2

次のように設定されています。

価格設定エンジンによって、価格設定数量が小数精度の設定に基づいて端数処理されます。ユーザーが「QP: 在庫小数精度」を6桁に設定した場合、結果の価格設定数量は、16 * (1/12) = 1.33333333333333...となり、この数値が端数処理されて1.333333 DZとなります。

デフォルト値は「10」です。

QP: 品目検証組織

このプロファイルを、組織階層内で品目に価格を設定するレベルにある組織にサイトまたは職責で設定します。

このプロファイル・オプションは、サイトと職責のレベルで表示および更新できます。

このプロファイル・オプションを設定する前に、次の値を設定する必要があります。

有効な在庫マスター組織は、HRMSプロファイル設定の値に基づいて利用できます。これらのプロファイルの詳細は、『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の「セキュリティ」の章を参照してください。

注意: 複数組織の詳細は、「複数組織」の「品目検証組織」を参照してください。

デフォルト値は「なし」です。

QP: 製品のライセンス

このプロファイル・オプションは、Oracle Pricingを使用できるOracleソフトウェア・アプリケーションを識別します。この値は、Oracle Pricingを他のOracle Applications製品とともに使用するライセンスを購入した後に設定できます。たとえば、Oracle PricingをOracle Procurementアプリケーションで使用するには、Oracle Pricingを使用するライセンスを取得し、このプロファイルの値を「PO」(Oracle Procurement)に設定する必要があります。

このプロファイルの値は、Oracle Pricingを使用する予定のOracle Application製品の値に設定する必要があります。

このプロファイル・オプションは、「アプリケーション」と「ユーザー」のレベルで更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: 限度超過処理

このプロファイル・オプションは、販促限度とモディファイア限度のデフォルト処理コードを定義します。価格設定要求が販促限度を超過する場合の価格設定エンジンの処理を指定します。

このプロファイル・オプションは、参照タイプ「限度超過処理」に基づいています。

このプロファイル・オプションは、システム管理者職責を使用し、サイト・レベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「ハード - 特典額の調整」です。

QP: 明細容積単位コード

シードされているクオリファイア明細容積を含むクオリファイア・ルールの定義が必要な場合は、このプロファイル・オプションが必要です。

このプロファイル・オプションは、明細容積クオリファイアの単位を指定します。属性ソースAPIは、要求明細の品目をその基準単位に変換し、次にその品目の容積属性を使用して、このプロファイル・オプションに指定されている単位で品目の明細容積を導出します。

受注容積:

受注容積クオリファイアは、受注の全受注明細の合計容積を計算します。このクオリファイアを使用するためには、次の2つを設定する必要があります。

  1. プロファイル「QP: 明細容積単位コード」を適切な容積単位コードに設定する必要があります。この単位コードは、受注合計容積の単位です。

  2. 各受注明細のordered_uomから、プロファイルに指定されている容積単位に変換するための単位変換を設定する必要があります。たとえば、受注の明細1の単位がEAで、プロファイルがCBMに設定されている場合は、品目に対するEAからCBMへの変換を設定する必要があります。

受注容積の計算:

各受注明細は、明細容積に変換されます(order_quantity×

uom_conversion_rate)。さらに、明細容積が合計されて受注容積が算出されます。

Oracleに現在定義されているすべての単位

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: 明細重量単位コード

このプロファイル・オプションは、明細重量クオリファイアの単位を指定します。シード済クオリファイアである明細重量を含むクオリファイア・ルールを定義する必要がある場合は、このプロファイル・オプションが必要です。

属性ソースAPIは、要求明細の品目をその基準単位に換算し、その品目の重量属性を使用して、このプロファイル・オプションに指定されている単位で品目の明細重量を導出します。

受注重量クオリファイアは、受注の全受注明細の合計重量として計算されます。このクオリファイアを使用するためには、次の2つを設定する必要があります。

  1. プロファイル「QP: 明細重量単位コード」を適切な重量単位コードに設定する必要があります。この単位コードは、受注合計重量の単位です。

  2. 各受注明細のordered_uomから、プロファイルに指定されている重量単位に変換するための単位変換を設定する必要があります。たとえば、受注の明細1の単位がKGMで、プロファイルがLBSに設定されている場合は、品目に対するKGMからLBSへの変換を設定する必要があります。

受注重量の計算方法:

各受注明細は、明細重量(order_quantity×uom_conversion_rate)に変換されます。さらに、明細重量が合計されて受注重量が算出されます。

これは、「明細重量」クオリファイアの設定と同様です。

Oracleに現在定義されているすべての単位

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: モディファイア検索ウィンドウ - レコードの表示

このプロファイル・オプションを使用すると、「モディファイア」ウィンドウで「検索」ウィンドウを使用してモディファイア・レコードを問合せできます。ただし通常は、モディファイアおよびモディファイア情報の検索には、価格設定オーガナイザ機能を使用します。

デフォルト値は「No」です。

QP: 複数通貨使用

このプロファイル・オプションは、呼出し側アプリケーションが複数通貨価格表を使用できるかどうかを指定します。

このプロファイル・オプションは、「サイト」、「職責」および「アプリケーション」のレベルで更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: 複数通貨インストール済

グローバル顧客がある場合または複数の通貨で価格設定をする場合、複数通貨機能を使用すると、複数の通貨に対して単一の価格表を保守できます。

このプロファイル・オプションを「Yes」に設定すると、コンカレント・プログラム「複数通貨換算基準で価格表の更新」を実行して、価格表のウィンドウで複数通貨が使用できるようにする必要があります。

注意: コンカレント・プログラムが正常に実行されると、既存の価格表と基本契約に関するすべてのウィンドウは、複数通貨の価格表に変換されます。これを非複数通貨の価格表に戻らないでください。プロファイル・オプションを「No」に戻すと、換算基準が使用された場合に予期しない結果となります。Oracleでは、設定を「No」に戻した場合についてはサポートしていません。

複数通貨機能を有効化するプログラムは、初めに1回のみ実行してください。それ以上実行すると、データが破損することがあります。

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「No」です。

QP: マイナスの価格設定

価格表明細にマイナスの価格を定義する必要がある場合にのみ、デフォルト値を変更してください。このプロファイル・オプションは、「価格表の設定」ウィンドウに価格を入力できるかどうかを制御します。

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「No」です。

QP: Get_Custom_Price APIにクオリファイアを渡す

デフォルト値は空白です。

QP: 価格の端数処理

このプロファイル・オプションは、端数処理ファクタの値の導出方法および価格表と関連ウィンドウでの使用方法を制御します。Advanced Pricingの「価格表」ウィンドウでは、このプロファイル・オプションの設定に基づいて、定価を端数処理、格納および表示します。

端数処理された値の格納には、価格表から「丸め処理先」フィールドに入力された値が使用されます。表示される定価は、通貨精度によって決定されます。

たとえば、「丸め処理先」の値が-2で通貨精度が-5の場合、次の定価が表示されます。

115.24000

9.23000

100.00000

「QP: 価格の端数処理」プロファイル・オプションが「通貨精度の強制」に設定されている場合、Oracle Advanced Pricingの「価格表」ウィンドウの「丸め処理先」フィールドの値は更新できません。また、端数処理ファクタに使用可能な値は、価格表の通貨精度に限定されます。

警告: 「QP: 価格の端数処理」プロファイル・オプションが「通貨精度の強制」に設定されている場合、精度数が許容する定価よりも大きい定価を入力すると、価格表を保存できなくなります。エラー・メッセージは、最初に定価を入力したときではなく、価格表を保存しようとしたときに表示されます。

次の表は、「QP: 価格の端数処理」の設定が定価にどのように影響するかを示しています。価格表価格が6.15、マークアップ変更が1.52%の場合、結果は6.24348となります。

「QP: 価格の端数処理」の値(右記を参照): 空白(デフォルト) 価格表の端数処理ファクタの強制 通貨精度の強制
価格表の「丸め処理先」フィールドの値(右記を参照) -2 -2 -4
定価 6.15 6.15 6.15
マークアップ 1.52 % 1.52 % 1.52 %
定価(新規) 6.24348 6.24 6.2435

注意: 算式価格: 動的算式の場合は、呼出し側アプリケーションが端数処理ファクタを渡します。結果の端数処理ファクタは、プロファイルの設定に関係なく表示されます。

端数処理の動作

「QP: 価格の端数処理」のプロファイル・オプションの設定は、端数処理の動作に次のように影響します。

算式価格

動的算式の場合は、呼出し側アプリケーションが端数処理ファクタを渡します。結果の端数処理ファクタは、プロファイルの設定に関係なく表示されます。

価格表

価格表の調整

プロファイル・オプション「QP: 価格の端数処理」が「価格表端数処理ファクタの強制」または「通貨精度の強制」に設定されている場合、金額またはパーセントの調整後の定価は、「端数処理ファクタ」を使用して端数処理され、格納されます。

価格表に品目を追加

プロファイル・オプション「QP: 価格の端数処理」が「価格表端数処理ファクタの強制」または「通貨精度の強制」に設定され、ウィンドウ上で「定価を原価と同じに設定」が選択されている場合、定価は「端数処理ファクタ」を使用して端数処理され、格納されます。

算式価格の更新

プロファイル・オプション「QP: 価格の端数処理」が「価格表端数処理ファクタの強制」または「通貨精度の強制」に設定されている場合、定価は「丸め処理先」を使用して端数処理され、格納されます。

算式価格の更新

プロファイル・オプション「QP: 価格の端数処理」が「価格表端数処理ファクタの強制」または「通貨精度の強制」に設定されている場合、定価は「丸め処理先」を使用して端数処理され、格納されます。

基本契約

プロファイル・オプション「QP: 価格の端数処理」が「価格表端数処理ファクタの強制」または「通貨精度の強制」に設定されている場合、「丸め処理先」が定価の端数処理と格納に使用されます。

デフォルト値は空白です。

QP: 価格設定パーティ階層タイプ

このプロファイル・オプションは、Trading Community Architecture(TCA)から価格設定で使用する階層的パーティ関連タイプを指定します。TCAパーティ・クオリファイア属性の「パーティ階層使用可」チェック・ボックスを選択する前に、このプロファイルに値を割り当てる必要があります。次のリストに、シード済TCAパーティ属性を示します。

このプロファイル・オプションは、サイト・レベルで設定できます。

デフォルト値は「なし」です。

QP: 価格設定状況要求タイプ

このプロファイル・オプションは、価格台帳機能に使用され、価格設定状況と要求タイプ間のマッピングを定義します。また、このプロファイル・オプションは、SAサイトとSAアプリケーションのレベルで設定できます。「サイト・レベル」のデフォルト値は、「受注管理受注」です。関連する(有効な価格設定状況の)アプリケーション・レベルは、それぞれデフォルトが異なります。

次のリストは、価格設定状況のマッピングに対する要求タイプの値を示しています。

デフォルト値は「受注管理受注」です。

QP: 価格設定取引エンティティ

このプロファイル・オプションは、使用している現行の価格設定取引エンティティ(PTE)を示します。設定フォームの値リストで使用できるのは、現行の価格設定取引エンティティに割り当てられたコンテキストと属性のみです。同様に、価格表明細、モディファイア、クオリファイアなどの設定データを問い合せることによって表示されるのは、現行の価格設定取引エンティティに割り当てられたコンテキストと属性に関する摘要のみです。そのため、価格設定アプリケーションで任意の設定データを作成または問い合せる前に、このプロファイル・オプションを正しい値に設定することが重要です。

このプロファイルの頻繁な変更はお薦めしません。価格設定フォームで問合せを行うと、異なるPTEに対して他のコンテキストと属性の組合せが表示されるためです。発生した場合は、内部IDコードが表示されます。

このプロファイルは、サイト、アプリケーションおよびユーザーのレベルで設定できます。

このプロファイルの有効値は、QP参照タイプ「QP_PTE_TYPE」に属するすべての価格設定取引エンティティです。

次の表に、多様なアプリケーションに対するこのプロファイルのシード済値を示します。

アプリケーション名 デフォルト値
サイト・レベル・プロファイル値 オーダー管理(ORDFUL)
Oracle Transportation Execution(FTE) ロジスティクス(LOGSTX)
Oracle Inventory(INV) 会社間取引(INTCOM)
Oracle Demand Planning(MSD) 需要計画(DEMAND)
他のすべてのアプリケーション サイトからデフォルト設定

デフォルト値は「オーダー管理」です。

QP: 販促限度インストール済

このプロファイル・オプションは、Oracle Advanced Pricingの販促限度機能を有効化し、ユーザーが販促限度と関連機能を管理できるようにします。初期デフォルト値は、Noを表す「N」です。つまり、限度機能は無効です。システム管理者は、この値をYesを表す「Y」に変更し、限度機能を有効に変更する必要があります。このプロファイルの値は、システム管理者のみが「サイト」と「アプリケーション」のレベルでのみ変更できます。他のユーザーができるのは、このプロファイルの表示のみです。

デフォルト値は「No」です。

QP: 第2価格表の修飾

このプロファイル・オプションにより、価格設定エンジンが第2価格表に定義されたクオリファイア・ルールを使用できるようになります。たとえば、特定の製品ファミリのみを購入できる販売業者があるとします。第2価格表でクオリファイアを使用しない場合、製品ファミリと販売業者の可能な組合せのそれぞれについて、価格表を作成する必要があります。「QP: 第2価格表の修飾」オプションを使用すると、販売業者を名前またはタイプで識別するクオリファイアを持つ製品ファミリごとの第2価格表が複数含まれる親価格表が1つ得られます。

注意: このプロファイル・オプションは、通常はシステム管理者が設定します。

デフォルト値は「No」です。

QP: 手動値引戻し

モディファイアは、価格設定時に自動的に受注に適用するか、呼出し側アプリケーション(Oracle Order Management)に返して価格調整表に格納できます。そのため、ユーザーは、受注明細に適用する調整を選択できます。

次のモディファイア・タイプは手動の場合があります。

手動モディファイアは、すべてのレベル(「明細」、「明細のグループおよび「受注」)で設定でき、「明細」または「明細のグループ」レベルの手動モディファイアはモディファイア・バケットで使用できます。

「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウの「手動値引フラグ」

「価格設定エンジン要求ビューワ」ウィンドウの「手動値引フラグ」チェック・ボックスには、プロファイル「QP: 手動値引戻し」の設定が反映されます。「手動値引フラグ」ボックスが選択されている場合は、「QP: 手動値引戻し」が「Yes」に設定されています。このプロファイル・オプションの設定は、どのモディファイアが価格設定エンジンによって評価されるかを決定します。たとえば、設定が次のようになっているとします。

モディファイア名 非互換レベル 優先
Manual_1 非互換性1 100
Manual_2 非互換性1 200

「QP: 手動値引戻し」が「Yes」の場合、Manual_1とManual_2の両方が値リスト(LOV)に表示されます。

「QP: 手動値引戻し」が「No」である場合、Manual_1の優先度(下位の優先番号によって決まります)が最も高いため、LOVにはManual_1が表示されます。

デフォルト値は「No」です。

QP: 充足クオリファイア・オプション

プロファイル・オプション「QP: 充足クオリファイア・オプション」は、受注の入力および記帳の際にパフォーマンスに影響を及ぼします。このプロファイル・オプションは、呼出し側アプリケーションに充足クオリファイアが戻されるかどうかを制御します。

デフォルト値は「No」です。

QP: セキュリティ管理

このプロファイル・オプションは表示専用で、インストレーション全体に対する価格設定セキュリティの現在のステータス(「ON」または「OFF」)が表示されます。「セキュリティ管理」コンカレント・プログラムは、セキュリティ設定を変更する場合にのみ使用できます。このコンカレント・プログラムを使用する前に、設定と導入のステップがすべて完了していることを確認してください。詳細は、このマニュアルの該当の項を参照してください。

デフォルト値は「OFF」です。

QP: セキュリティ・デフォルト保守権限

このプロファイル・オプションは、セキュリティが有効になった後で、新規作成された価格表とモディファイアのデフォルト保守権限を制御します。たとえば、このプロファイル・オプションが「営業単位」に設定されている場合、その価格表またはモディファイアに対する保守権限は、価格表またはモディファイアを作成した職責のデフォルトの営業単位のみに限定されます。このプロファイル・オプションは、特定の価格表とモディファイアにアクセスして保守する権限をどのユーザーに与えるか(該当ユーザーが存在する場合)を制御します。職責の表示と保守は、別々のプロファイル・オプションで個別に制御されます。

「グローバル」、「営業単位」、「職責」、「ユーザー」または「なし」

デフォルト値は「グローバル」です。

QP: セキュリティ・デフォルト表示専用権限

このプロファイル・オプションは、セキュリティが有効になった後で、新規作成された価格表とモディファイアのデフォルトの表示専用権限を決定します。職責の表示と保守は、別々のプロファイル・オプションで個別に制御されます。このプロファイル・オプションは、特定の価格表とモディファイアにアクセスして表示する権限をどのユーザーに与えるか(該当ユーザーが存在する場合)を制御します。

「グローバル」、「営業単位」、「職責」、「ユーザー」または「なし」

デフォルト値は「グローバル」です。

QP: 販売価格端数処理オプション

この端数処理オプションは、端数処理されていない定価と調整を加算してから、販売価格を端数処理します。販売価格=端数処理(定価+調整)

注意: プロファイル「OM: 販売単価の端数処理」は、「QP: 販売価格端数処理オプション」に移行しました。

このプロファイル・オプションは、サイト・レベルで表示および更新できます。

運送費の端数処理

運送費の端数処理: 「QP: 販売価格端数処理オプション」プロファイルが「No」または「加算」に設定されている場合、運送費は端数処理されません。「個別」に設定されている場合は、運送費が端数処理されます。呼出し側アプリケーションから渡される管理レコードの端数処理フラグには、次の値のいずれかを指定できます。

ケース1)

端数処理フラグ= Q

プロファイル「QP: 販売価格端数処理オプション」= NO

定価= 12.60、端数処理ファクタ= 0、値引25%

調整金額= -3.15

販売価格= 12.60-3.15=9.45

ケース2)

端数処理フラグ= Q

プロファイル「QP: 販売価格端数処理オプション」= 個別

定価= 12.60、端数処理ファクタ= 0、値引25%

調整金額= -端数処理(端数処理(12.60)×0.25) = -3

販売価格 = 端数処理(12.60) - 3 = 10

ケース3)

端数処理フラグ= Q

プロファイル「QP: 販売価格端数処理オプション」=加算

定価= 12.60、端数処理ファクタ= 0、値引25%

調整金額= -3.15

販売価格=端数処理(12.60 - 3.15) = 9

ケース4)

端数処理フラグ= N

定価= 12.60、端数処理ファクタ= 0、値引25%

調整金額= -3.15

販売価格= 12.60-3.15=9.45

ケース5)

端数処理フラグ= Y

定価= 12.60、端数処理ファクタ= 0、値引25%

調整金額= -端数処理(端数処理(12.60)×0.25) = -3

販売価格=端数処理(12.60) - 3 = 10

ケース6)

端数処理フラグ= NULL

定価= 12.60、端数処理ファクタ= 0、値引25%

調整金額= -端数処理(端数処理(12.60)×0.25) = -3

販売価格 = 端数処理(12.60) - 3 = 10

デフォルト値は「個別: = 端数処理(価格表) + 端数処理(調整)」です。

QP: 要求名のセット

この「QP: 要求名のセット」プロファイル・オプションは、プロファイル・オプション「QP: デバッグ」と併用できます。これにより、「要求名」フィールドには、プリフィクスとしてオーダーIDが付きます。

価格要求を発行するユーザーの名前またはユーザーIDなどの有効な任意の値。

「QP: 要求名のセット」プロファイル・オプションは、サイト、アプリケーション、職責およびユーザーのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は空白です。

QP: ソース・システム・コード

このプロファイル・オプションは、すべての価格設定ウィンドウで使用され、価格設定に関する情報の入力があるアプリケーションを識別します。このソース・システム・コードは、価格表とモディファイアのすべてのリストに保持され、データの出所を識別します。価格設定時に、価格設定エンジンは、ソース・システム設定に対する要求タイプに従って、検索範囲を特定のアプリケーションによる価格設定情報のみに制限できます。

デフォルトでは、プロファイル・オプション「QP: ソース・システム・コード」の値は、「サイト」レベルのQP(Oracle Pricing)です。ただし、アプリケーションを区別し、複数のアプリケーションでのモディファイアの更新を回避するために、このプロファイルの値は、「アプリケーション」レベルで設定できます。

モディファイアがOracle Advanced Pricing、Order Management、Trade Managementなどの異なるアプリケーションで作成されている場合、そのモディファイアを変更できるのは、作成元のアプリケーションのみです。この変更には、モディファイア・ヘッダーの変更(削除はすでに禁止されているため)や、モディファイア明細、価格設定属性およびクオリファイアの挿入、更新、削除などの変更が含まれます。

アプリケーションを区別しない場合や複数のアプリケーションで作成されたモディファイアの更新を防止しない場合、特定の設定は不要です。この場合、すべてのモディファイアがソース・システム・コードに対して同じ値で作成されます(この場合は、このプロファイルの値がデフォルトで、サイト・レベルでのみ設定されているか、同じ値がモディファイアを作成するすべてのアプリケーションに設定されていることが前提です)。

このプロファイル・オプションの設定時には、次の顧客要件の確立が必要です。

これらの要件に対処するためには、プロファイル「QP: ソース・システム・コード」の値を次のように設定します。

価格設定データのソースがOracle Advanced Pricing以外のアプリケーションである場合にのみ、デフォルト値を変更してください。このプロファイル・オプションには、価格設定データのインタフェースとなるアプリケーションのソース・システム参照コードを設定してください。

属性マッピング・マネージャのインストール後、このプロファイルは、サイト、アプリケーションおよびユーザーのレベルで設定できます。インストール時点での、このプロファイルのサイト・レベルのデフォルト値は、Oracle Pricingです。次の表に、多様なアプリケーションに対するこのプロファイルのシード済値を示します。

アプリケーション名 デフォルト値
サイト・レベル・プロファイル値 Oracle Pricing(QP)
Oracle Transportation Execution(FTE) Oracle Transportation Execution(FTE)
Oracle Inventory(INV) Oracle Inventory(INV)
Oracle Marketing(AMS) Oracle Marketing(AMS)
他のすべてのアプリケーション サイトからデフォルト設定

注意: 「QP: ソース・システム・コード」プロファイルは、QPまたは他のアプリケーションの設定ウィンドウを呼び出す元のアプリケーションのソース・システム参照コードに設定します。

QP: Oracle Pricing(および関連アプリケーションの他のソース・システム参照コード)

このプロファイル・オプションは、サイトと職責のレベルで更新できます。

デフォルト値は「Oracle Pricing」です。

QP: 単価精度タイプ

このプロファイル・オプションは、価格表にデフォルト設定される「丸め処理先」の値を決定します。端数処理ファクタは、価格表通貨の標準精度形式または拡張精度形式で許可されている桁数によって制限されます。

注意: 通貨の拡張精度値と標準精度値のいずれかを更新すると、更新後の値は新規価格表には適用されますが、既存の価格表には適用されません。

このプロファイル・オプションは、サイトとアプリケーションのレベルで更新できます。

重要: 価格要求の初めに、品目金額が指定され、数量 * 単価を使用して計算されます。その後、この値は標準形式に変換されます。ただし、値が標準形式より大きい場合、変換は失敗します。現在、数値タイプの属性に対して、価格設定エンジンでは小数点の左に最大21桁まで、右に40桁までの数が処理されます。品目の数量と金額も属性(内部的に指定される)であるため、この制限はこれらの属性にも適用されます。

デフォルト値は「標準」です。

QP: 値セット参照フィルタ

このプロファイル・オプションを使用し、クオリファイア、価格表およびモディファイアのクオリファイア値について、「検索基準」ウィンドウを有効または無効にします。一部のクオリファイアでは、全顧客に基づいた大規模な値セットが使用されるため、検索に時間がかかる場合があります。値リストに表示する品目数を減らす場合は、検索基準を入力できます。検索基準を入力せずに、「値:自」フィールドや「値:至」フィールドの値リスト・インディケータをクリックすると、検索基準が入力されていないために、検索に時間がかかることを通知するウィンドウが表示されます。

このプロファイル・オプションは、サイト、アプリケーション、職責およびユーザーのレベルで表示および更新できます。

デフォルト値は「Yes」です。

QP: GSA違反の検証

このプロファイル・オプションは、価格設定計算エンジンでGSA違反をテストする必要があるかどうかを指定します。GSA価格設定機能が必要な場合は、値を「Yes」に変更できます。

評価は、GSA以外の顧客に対する要求の場合に実行されます。品目の販売価格がGSA価格表にある品目の価格未満である場合は、GSAルールに対する違反となります。

このプロファイル・オプションは、サイト、アプリケーション、職責およびユーザーのレベルで更新できます。

デフォルト値は「No」です。

価格設定パラメータの概要

価格設定パラメータは、価格設定取引タイプ(要求タイプ)または価格設定を共有する取引のグループ(PTE)ごとに設定できる、価格設定アプリケーションに対する制御を行います。パラメータ値は、サイト、アプリケーション、職責およびユーザーのレベルで設定できるプロファイル・オプションとは異なり、「価格設定取引エンティティ」(PTE)または「要求タイプ」のレベルで設定されます。

注意: 要求タイプは、価格設定データを要求する受注アプリケーションのものです(たとえば、「受注管理受注」やOracle Contracts for Serviceなどの要求タイプ)。

パラメータ値が様々な要求タイプに対して異なる必要のある状況において、価格設定パラメータは柔軟性を提供します。

注意: パラメータは、「価格設定取引エンティティ」(PTE)レベルまたは「要求タイプ」レベルで定義されます。PTEレベルで定義されたパラメータは、価格設定エンジンおよびユーザー・インタフェース・レベルの動作に影響を与える可能性があります。これに対し、要求タイプ・レベルで定義されたパラメータは、価格設定エンジンの動作に主に影響を与えます。

たとえば、価格分岐範囲をOracle Order ManagementではなくOracle Transportationに対して戻す場合、アプリケーション・レベルのプロファイル・オプションをOracle Order Managementに対しては「No」、Oracle Transportationに対しては「Yes」に同時に設定することはできません。ただし、「条件を満たす価格表分岐明細のみ戻す」価格設定パラメータには、それぞれの「要求タイプ」に対して異なるパラメータ値を定義する(Oracle Order Managementに対しては「No」、Oracle Transportationに対しては「Yes」などの)柔軟性が備わっています。この機能により、価格分岐をOracle Order ManagementではなくOracle Transportationに対して戻すよう設定することができます。

関連トピック

価格設定パラメータの概要

価格設定パラメータの定義の表示

価格設定パラメータ値の設定

シード済価格設定パラメータ

価格設定パラメータの定義の表示

パラメータの検索は、パラメータ・レベルまたはパラメータ名ごとに行い、シード済パラメータの詳細を表示することができます。価格設定パラメータを使用すると、PTE(「価格設定取引エンティティ」)または「要求タイプ」のレベルで価格設定エンジンの機能を制御できます。

ノート

「パラメータ定義」ページでは、パラメータの詳細を確認し、パラメータ値を更新する(該当する場合)ことができます。

関連トピック

価格設定パラメータの概要

パラメータ値の設定

シード済価格設定パラメータ

価格設定パラメータ値の表示と更新

検索を実行して、使用可能な価格設定パラメータの検索、パラメータの詳細情報の表示、必要に応じてパラメータ値の変更を行うことができます。価格設定パラメータを使用すると、PTE(「価格設定取引エンティティ」)または「要求タイプ」のレベルで価格設定エンジンの機能を制御できます。

パラメータ値のページを使用して、パラメータの既存の値を検索したり更新することができます。パラメータ値(シード済またはユーザー割当値により上書きされた)は、パラメータのデフォルトの動作を制御します。たとえば、パラメータ「条件を満たす価格表分岐明細のみ戻す」のシード済値(「Yes」または「No」)は、戻される価格分岐明細を制御します。

シード済値に優先する新しい「ユーザー割当値」を入力することによって、パラメータ値を更新できます。

注意: 価格設定パラメータ値を表示または更新するには、「Oracle Pricing管理者」または「価格設定マネージャ職責」が割り当てられている必要があります。

価格設定パラメータ値の表示および更新

「パラメータ値」ページで、検索を実行して、パラメータ名と関連情報を表示します。

関連トピック

価格設定パラメータの概要

パラメータ定義の表示

シード済価格設定パラメータ

シード済価格設定パラメータ

この項では、シード済価格設定パラメータについて説明します。これらのパラメータは、「要求タイプ」レベルでのみ設定できます。

価格台帳の価格設定イベント

このパラメータは、その要求タイプに対して発行された価格台帳の生成に使用する必要のある価格設定イベントを識別します。「ユーザー割当値」フィールドに、様々な有効な価格設定イベント名を入力するか、カンマで各イベント名を区切って複数の価格設定イベントを入力することができます(たとえば、PRICE, LINE(2つのイベント)やPRICE, LINE, BATCH(3つのイベント))。イベント名は大文字で入力してください。無効なイベント名を入力するなど不適切な入力をした場合、入力は検証されないか警告が出されます。シード済イベントの詳細は、このマニュアルの「価格設定イベントの概要」を参照してください。

注意: 価格設定イベントは、取引ライフ・サイクル内の1時点です。つまり、取引(または特定の取引明細)の価格を設定したり、取引全体または特定の取引明細に対して、価格調整、特典または手数料を適用する時点を指します。

「受注管理」要求タイプのデフォルト値は、BATCHイベントです。受注の記帳時に適用するモディファイアが顧客によって定義されていて(たとえば、BOOKイベント)、これらのモディファイアが価格台帳のネット価格の計算に使用される場合、「受注管理」要求タイプのパラメータ値は、BATCH, BOOKに設定されます。

条件を満たす価格表分岐明細のみ戻す

このパラメータ値は、価格設定エンジンが、価格表またはすべての価格分岐明細から条件を満たす価格表分岐明細のみ戻すかどうかを示します。パフォーマンスを改善するには、パラメータ値を「Y」(Yes)に設定します。

分岐処理の例

価格表明細が、次の分岐範囲を使用して数量ごとに点分岐として設定されているとします。

現在要求されている数量が15の場合、分岐処理は選択したパラメータ値によって異なります。