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Oracle Applicationsパッチ・プロシージャ
リリース12
E05656-01
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2 パッチ・トラッキング・ユーティリティ

この章では、Patch Wizardについて説明します。Patch Wizardは、システムに適用されていないパッチを判別するために使用するユーティリティです。また、Registered Flagged Filesについても説明します。Registered Flagged Filesは、システム上のカスタマイズ・ファイルを保持するためのユーティリティです。この章には次の項があります。

Patch Wizard

Patch Wizardを使用すると、システムに適用されていないパッチを判別できます。使用可能なすべてのパッチが報告されるわけではありません。Patch Wizardでは、Oracle Applicationsで推奨されているすべてのパッチのリストと、すでに適用したパッチが比較されます。推奨パッチには、High-priorityパッチや新しいコードレベル(Maintenance Pack、Family Pack、Minipackなど)に更新するパッチを含めることができます。

Patch Wizardの使用準備

パッチ分析の要求を発行したり、パッチをダウンロードするには、その前にPatch Wizardメイン・ページにアクセスして、要求を発行する準備を行う必要があります。このページには、次のような様々な設定タスクへのアクセスが用意されています。

  • サイト特有の作業環境と一般的な作業環境(ステージング・ディレクトリやダウンロードするパッチに適用する様々なデフォルトなど)の両方の設定。

  • システムに影響を与える可能性があるパッチのみを報告するフィルタの設定。

  • OracleMetaLinkの資格証明の設定。

  • OracleMetaLinkからのパッチ情報バンドルのダウンロード。

OracleMetaLinkの資格証明の設定

Patch Wizardを実行する前に、OAMの「Update Metalink Credentials」ページでOracleMetaLinkの証明書を設定します。Patch Wizardメイン・ページから、Oracle Applications Managerタイトル・バーの「Setup」をクリックします。

OAMインタフェースの任意のページから、右上隅の「Setup」リンクをクリックします。「Dashboard Setup」ページが表示されます。左側の「Metalink Credentials」リンクをクリックします。「Update Metalink Credentials」ページが表示されます。

本文の説明内容に関するイメージ

ユーザーID、パスワード、電子メール・アドレス、プロキシ・サーバーのホスト名、プロキシ・サーバー・ポート、プロキシ・バイパス・ドメイン、プロキシ・ユーザー名およびプロキシ・パスワードを指定して、Metalink資格証明を更新します。

パッチ情報バンドル

パッチ情報バンドル・ファイルには、推奨パッチおよび最新のコードレベル・パッチのリストとこれらのパッチのメタデータが格納されます。このファイルは毎日更新されます。このファイルは、OracleMetaLinkから、作業環境として事前に定義したステージング・ディレクトリにダウンロードします(OracleMetaLinkの資格証明で特に指定されていないかぎり、このファイルは自動的にダウンロードされます)。パッチ情報バンドル・メタデータには、READMEファイルと各推奨パッチのパッチ・メタデータLDTファイル(パッチ・メタデータLDTファイル)が格納されます。

パッチ・メタデータLDTファイルは、最新の全パッチの最上位ディレクトリに格納されているFNDLOADデータ・ファイルです。LDTファイルには、バージョン番号を含むパッチ内の全ファイルのマニフェストが格納されます。パッチ情報バンドル・メタデータには、推奨Maintenance Packに含まれているMinipackなど、パッチ間の関連情報も格納されます。

Patch Wizardによって、LDTファイルとREADMEファイルを含むパッチ情報バンドル・データが、Oracle Applicationsデータベースにロードされます。複数要求の分析には、メタデータが使用されます。たとえば、推奨されるHuman Resourcesパッチのみをレポートしたり、新しいコードレベルを導入するパッチのみをレポートするように、推奨パッチに適用するパッチの比較対象を絞り込むことができます。

コンカレント・プログラム

パッチ分析の要求を発行すると、Patch Wizardでは、一連のコンカレント・プログラムを使用して、次のタスクを実行および監視します。

  • パッチ情報バンドルからPatch Wizard表へのパッチ情報のアップロード

    Patch Wizardによって、LDTファイルとREADMEファイルを含むパッチ情報バンドル・メタデータが、Oracle Applicationsデータベースにロードされます。

  • 現在の環境とパッチ情報バンドルに基づく推奨パッチ

    Patch Wizardでは、現在のコードレベルでOracle Applicationsを更新するパッチ、および新しいコードレベルに更新するパッチをレポートします。

  • パッチのダウンロード(非定型または推奨パッチのリストに基づく)

    Patch Wizardでは、OracleMetaLinkからパッチをダウンロードした後、Patch Wizardのステージング・ディレクトリでパッチをマージできます。

  • OracleMetaLinkからダウンロードしたパッチのリストの分析

    Patch Wizardによって、特定のパッチまたはパッチのセットに関するメタデータがアップロードされ、メタデータからレポートされた情報を表示できます。たとえば、パッチに関するメタデータをアップロードして、まだ適用されていない推奨パッチと、この新しいパッチを適用したときの影響を表示できます。

Patch Wizardのインタフェース

Patch Wizardは、Oracle Applications Manager(OAM)のWebベースのユーティリティです。Patch WizardはOAMを介してアクセスされるため、すべてのページで統一性のあるルック・アンド・フィールが共有されます。


追加情報:

『Oracle Applicationsメンテナンス・ユーティリティ』のOAMのインタフェースに関する項を参照してください。

メイン・ページ

このページから、Patch Wizardのステージング・ディレクトリの設定、パッチ・フィルタの管理、コンカレント要求の発行および推奨パッチの表示を行う際に使用するタスク・アイコンにアクセスできます。また、このページの「Results」セクションには、発行された要求に基づくパッチのリストが表示されます。

タスク・アイコン

メイン・ページからタスク・アイコンをクリックして、Patch Wizardの他のページにアクセスします。各アイコンによって、「Patch Wizard Preferences」、「Define Patch Filters」、「Recommend/Analyze Patches」、「Download Patches」および「Aggregate Patch Impact」の各ページへのリンクが提供されます。

詳細アイコン

Patch Wizardの多くのページでは、ドリルダウンして詳細を表示できます。たとえば、メイン・ページの「Recommended Patches Results」セクションから、特定の推奨パッチ要求の「Details」アイコンをクリックすると、推奨パッチ結果を表示できます。

Patch Wizardへのアクセス

Patch Wizardにアクセスするには、Oracle Applications Manager(OAM)にログインし、「Site Map」から「Patch Wizard」を選択します。

  1. 次のURLをブラウザで入力して、OAMにログインします。

    http://<HTTP hostname>.<domain>:<HTTP port>/OA_HTML/AppsLogin
    
    

    「Welcome」ページが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    ユーザー名とパスワードを入力し、「Login」をクリックします。OAMの「Applications Dashboard」が表示されます。「Applications Dashboard」で「Site Map」タブをクリックします。

  2. Patch Wizardメイン・ページに移動します。

    「Site Map」では、Patch Wizardは「Patching and Utilities」ヘッダーの下の「Maintenance」タブにあります。「Patch Wizard」リンクをクリックして、メイン・ページに移動します。

  3. 作業環境とフィルタを設定します。

    作業環境の設定とフィルタの定義を実行するには、Patch Wizardメイン・ページから「Patch Wizard Preferences」ページの横にある「Tasks」列のアイコンをクリックします。

  4. 要求を発行し、パッチ情報バンドルをダウンロードします。

    メイン・ページで、「Recommend/Analyze Patches」ページの隣にある「Tasks」列のアイコンをクリックします。このページで、推奨事項の作成、パッチの分析およびパッチ情報バンドルのアップロードを実行できます。

Patch Wizardメイン・ページ

メイン・ページを使用して、Patch Wizardのすべての機能にアクセスし、推奨パッチの要求結果を表示します。Patch Wizardメイン・ページの上部にある「Select Feature」ドロップダウン・リストでは、OAMの適用済パッチ、ファイル履歴、Timing ReportsおよびRegistered Flagged Filesの各機能にアクセスできます。

本文の説明内容に関するイメージ

「Patch Wizard Tasks」表

「Patch Wizard Tasks」表で、Patch Wizardで使用できるタスクを識別します。表には、タスクごとに次の情報に関する列が表示されます。

  • Task Name: Patch Wizardタスクの名前です。

  • Description: タスクの説明です。

  • Tasks: このリンクは、Patch Wizardタスクに関連付けられたページにアクセスします。

  • Job Status: このリンクは、Patch Wizardタスクの要求発行ステータスにアクセスします。

Patch Wizardメイン・ページの「Patch Wizard Tasks」表で、表示するタスク・アイコンを選択できます。

  • 「Patch Wizard Preferences」ページ

    「Preferences」ページでは、ステージング・ディレクトリ、マージ・パッチのデフォルト、ダウンロードするパッチの言語およびプラットフォームのデフォルト、および非表示パッチを表示または非表示にするかを設定します。Patch Wizardを使用する前に、「Preferences」ページで値を定義する必要があります。初期設定、または既存の作業環境を変更するときに、このページを使用します。

  • 「Define Patch Filters」ページ

    通常は、システムに推奨されるパッチのみを表示する必要があります。「Define Patch Filters」ページを使用して、システムに影響する可能性のあるパッチのみをレポートするように、フィルタを設定します。

  • 「Recommend/Analyze Patches」ページ

    フィルタを選択した後は、そのフィルタに基づいて、推奨パッチのレポートを実行する要求を発行できます。カンマ区切りのパッチ番号のリストを入力することで、特定のパッチを分析することもできます。または、このページを使用して、分析を行わずにパッチ情報バンドルをアップロードします。

  • 「Download Patches」ページ

    このページでは、パッチのダウンロード、ダウンロードするパッチの言語の指定、およびパッチのマージを実行できます。

  • 「Aggregate Patch Impact」ページ

    集計パッチ影響の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』を参照してください。

推奨パッチ結果

Patch Wizardメイン・ページの「Recommended Patches Results」セクションには、完了した推奨パッチ要求すべてのリストが表示されます。メイン・ページの「Filter Criteria」セクションに情報を入力することで、結果のリストを絞り込めます。たとえば、フィルタ名に特定のテキスト文字列が含まれている結果のみを表示したり、または特定の日付に完了した要求の結果のみを表示できます。

本文の説明内容に関するイメージ
特定の推奨パッチ要求の「Details」列にあるアイコンをクリックして、「Recommended Patches Results」ページにアクセスします。要求を設定して発行した後、このページで推奨パッチの詳細を表示します。

Patch Wizard作業環境

「Patch Wizard Preferences」ページで設定するサイト固有の情報は、パッチの推奨/分析やパッチのダウンロードなど、Patch Wizardの他の機能に適用されます。Patch Wizardメイン・ページで「Tasks」アイコンをクリックし、「Patch Wizard Preferences」ページを表示します。

本文の説明内容に関するイメージ

ステージング・ディレクトリ

ステージング・ディレクトリは、Patch Wizardで使用されるファイルを格納するディレクトリです。テンポラリ・ファイルやサブディレクトリを作成する場合も、このディレクトリが使用されます。これらのテンポラリ・ファイルやディレクトリは、処理の終了後に削除されます。


注意:

ステージング・ディレクトリを選択した後は、Patch Wizardの各実行で同じディレクトリを使用することをお薦めします。

マージ・オプションのデフォルト

ダウンロードするパッチは、自動的にマージすることを選択できます。すべてのパッチを1つのマージ・パッチにマージするか、2つのマージ・パッチ(1つはUSパッチ用、もう1つは非USパッチ用)を作成するか、または複数のマージ・パッチを(例えば、各言語ごとに1つ)作成するように選択できます。

言語とプラットフォームの詳細

推奨パッチおよびパッチのダウンロードに使用する1つ以上の言語を選択できます。推奨パッチおよびダウンロードするパッチのプラットフォームも選択できます。

表示オプションのデフォルト

非表示パッチは、レポートに表示されないように選択したパッチです。たとえば、Patch Wizardがシステムに不要な製品のパッチを推奨した場合、これらのパッチを非表示にするよう選択できます。

ただし、「Preferences」画面で「Show Hidden Patches」ボックスをクリックすると、パッチの非表示設定が無視され、(非表示のパッチも含めた)すべてのパッチがレポートされます。

パッチ・フィルタの定義

パッチ情報バンドル・ファイルには、全製品のすべての推奨パッチに関する情報が含まれます。Patch Wizardで、パッチ情報データベース内のパッチと、このファイル内の全メタデータを比較した場合、レポート内の推奨パッチの数が非常に多く、不便なことがあります。この状態を回避するため、Patch Wizardではフィルタを使用して、システムに適用されるメタデータ内のパッチ・タイプおよび製品のみが比較の対象になるようにします。

メイン・ページで、「Define Patch Filters」の「Tasks」アイコンをクリックし、現在のシステム用に作成されているフィルタをすべて表示します。Patch Wizardには、3種類の事前シード済フィルタがあり、カスタム・フィルタも作成できます。

本文の説明内容に関するイメージ

事前シード済フィルタには、このページの「Type」列の「Oracle」が含まれ、作成した他のフィルタには「Custom」が含まれます。3種類の事前シード済フィルタは編集または削除できませんが、3種類のフィルタをテンプレートとして使用して、新しいフィルタを作成できます。

3種類の事前シード済フィルタは、新規コードレベル、推奨パッチ、および推奨パッチと新規コードレベルです。新規コードレベルのフィルタは、Minipack、Family PackおよびMaintenance Packの推奨パッチを判別します。これらの新規コードレベルのパッチにより、製品、ファミリまたはOracle Applicationsシステム全体のバージョンが更新されます。推奨パッチのフィルタは、現在のコードレベルの推奨パッチを判別します。推奨パッチと新規コードレベルのフィルタは、現行および新規コードレベルの両方の推奨パッチを判別します。これら3種類の事前シード済フィルタは編集できません。

「Define Patch Filters」ページで「Create New」をクリックし、新規カスタム・フィルタを作成します。新規の各カスタム・フィルタには、一意の名前と摘要を入力する必要があります。ライセンス取得済の製品ファミリはすべて「Create New」ページ上部にリストされ、ライセンス未取得の製品ファミリはページ下部にリストされます。各製品ファミリには、「Recommended Patches」と「New Codelevels」の2つの列があります。新しいフィルタに各タイプのパッチを含めるには、各製品ファミリの横にある該当するボックスを選択します。

「Define Patch Filters」ページで「Create Like」ボタンを選択し、既存のフィルタをテンプレートとして使用して新規フィルタを作成します。既存のフィルタのフィルタ基準は、新規フィルタにより事前選択済です。ボックスを選択するか、または選択を解除して新規フィルタを編集した後、「Continue」をクリックして新規フィルタを作成します。

パッチの推奨/分析

Patch Wizardのステージング領域を設定(および必要に応じてカスタム・フィルタを作成)した後は、「Recommend/Analyze Patches」ページから処理の要求を発行できます。「Recommend/Analyze Patches」行の「Tasks」アイコンをクリックして、「Recommend Patches」ページにアクセスします。

本文の説明内容に関するイメージ

「Recommend Patches」画面には、次の処理があります。

  • 推奨事項の作成

    選択したパッチ・フィルタに基づいて、推奨事項を生成します。3種類の事前シード済フィルタの1つを選択するか、または「Define Patch Filters」ページで作成した任意のカスタム・フィルタを選択します。Patch Wizardでは、フィルタを使用してパッチ情報データベースとメタデータ・パッチ・リストが比較され、適用するパッチが推奨されます。推奨事項を生成する前に、「Upload Patch Information bundle before analyzing patches」ボックスを選択して、パッチ情報バンドルを更新します。集計パッチ影響の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』を参照してください。

  • 特定のパッチの分析

    特定のパッチに関する推奨事項が生成されます。OracleMetaLinkから特定のパッチをダウンロードしてステージング領域に配置した後、パッチ番号を入力すると、このページでこれらのパッチを分析できます(バグ番号(1234567など)またはパッチの完全名(1234567_R12.AD.Aなど)を入力できます)。「Analyze Aggregate Patch Impact」ボックスを選択して、集計パッチの影響を分析します。集計パッチ影響の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』を参照してください。

  • パッチ情報バンドルのアップロード

    パッチ情報バンドルからOracle Applicationsデータベースにメタデータをアップロードします。新規作成または更新されたデータがパッチ情報バンドル・ファイルにない場合、データはデータベースにアップロードされません。

このページの「Schedule」セクションに日時を入力すると、後で要求を実行できます。デフォルト設定では、ジョブがただちに実行されます。また、このページの「Recurrence」セクションに情報を入力すると、再発行要求をスケジュールできます。

本文の説明内容に関するイメージ

パッチ情報バンドルのアップロード、特定のパッチの分析またはパッチの推奨要求を発行するたびに、Patch Wizardで要求IDが作成されます。この要求IDは、Patch Wizardメイン・ページの「Results」セクションに表示されます。要求のステータスを確認するには、「Patch Wizard Tasks」表の要求に対応する「Job Status」アイコンをクリックします。

パッチのダウンロード

「Download Patches」ページでは、ダウンロードするパッチに関する情報を指定するためのプロンプトが表示され、その後、OracleMetaLinkからパッチを直接ダウンロードします。パッチ番号は、カンマ区切りで入力フィールドに入力します(バグ番号(1234567など)またはパッチの完全名(1234567_R12.AD.Aなど)を入力できます)。入力できるパッチ番号の制限は30です。ダウンロード時にパッチを分析するように選択したり、ダウンロード時に集計パッチ影響を分析および計算することもできます。

本文の説明内容に関するイメージ

このページの「Merge Options」セクションでは、ダウンロードしたパッチのマージ方法を定義します。マージのデフォルトは、「Patch Wizard Preferences」ページで設定します。ダウンロード時にパッチを自動的にマージするように選択した場合は、このセクションで、マージ・パッチの名前とマージ方法を指定します。

ダウンロードするパッチの言語とプラットフォームを選択できます。このページのこのセクションに情報を指定すると、選択した言語とプラットフォームに一致するパッチのみがダウンロードされます。本文の説明内容に関するイメージ

「Schedule」セクションに情報を指定して、後でダウンロードすることもできます。

推奨パッチ結果

Patch Wizardメイン・ページの「Results」セクションで、パッチ要求に関連する「Details」アイコンをクリックして、「Recommended Patches Results」ページにアクセスします。このページには、発行した推奨パッチ要求に対して選択された結果がリストされます。

一連の推奨パッチは、2つのセクションに分類されます。

  • 推奨パッチ

  • 新規コードレベルを導入するパッチ

本文の説明内容に関するイメージ

このページには、次の情報に関する列があります。

  • Select: 要求を発行するために「Download Patches」ページにパッチ番号を送信する場合は、このチェック・ボックスを選択して「Download」ボタンをクリックします。任意の数のパッチを選択できます。

  • Patch: 推奨パッチのパッチ番号。

  • Product: パッチが適用される製品。

  • Prerequisite: 現在のパッチを適用する前に、システムがこの指定されたコードレベルに設定されている必要があることを示します。

  • Codelevel Introduced: パッチが新しいコードレベルを導入するかどうかを示します。

  • Status: パッチが適用済、未適用、欠落または廃止のいずれかであることを示します。

  • MSI: 実行する必要がある手動のステップがあるかどうかを示します。

  • Reason Recommended: パッチの推奨理由(MinipackまたはFamily Packの一部など)。

  • Patch Description: パッチの簡単な説明。

  • Hide Patch: 推奨パッチのリストでパッチを非表示にするには、このチェック・ボックスを選択します。システムに適用しないパッチを非表示にするには、この機能を使用します。選択したパッチを表示または非表示にするには、ページ上部の「Show Hidden Patches」チェック・ボックスを使用し、「Redisplay Data」をクリックしてページをリフレッシュします。デフォルト値は、「Patch Wizard Preferences」ページで設定します。

  • Included in Aggregate Patch Impact: 集計パッチ影響の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』を参照してください。

  • Impact: 「Patch Impact Summary」ページにアクセスするには、このアイコンをクリックします。特定のパッチの分析を発行した場合は、「Recommended Patches Request」ページの「Impact」をクリックして、パッチ影響分析レポートを表示します。

「Download」ボタンをクリックすると、発行用に選択したパッチ番号が「Download Patches」ページに渡されます。

パッチに導入されたコードレベル

「Recommended Patches Results」ページの「Codelevel Introduced」列で「Yes」リンクをクリックすると、「Codelevels Introduced in the Patches」ページが表示されます。

本文の説明内容に関するイメージ

「Codelevels Introduced in the Patches」ページには、次の情報が表示されます。

パッチ情報

このセクションには、次の情報があります。

  • Product: パッチが適用される製品名。

  • Description: 選択したパッチの簡単な説明。

  • Reason Recommended: パッチの推奨理由。

コードレベル情報

このセクションには、次の情報があります。

  • Abbreviations: 製品、製品ファミリまたはこのパッチが適用される機能の略称。

  • Name: 製品、製品ファミリまたはこのパッチが適用される機能の正式名称。

  • Type: このパッチが製品、製品ファミリまたは機能のいずれかに適用されることを示します。

  • Codeline: 現在のシステム内の製品、製品ファミリまたは機能のコードラインを示します。

  • New Codeline: このパッチが新しいコードラインを導入するかどうかを示します。

  • Codelevel Introduced: 製品、製品ファミリまたは機能に対してこのパッチが導入する新規コードレベル。

パッチ影響分析

パッチ影響分析は、特定のパッチによって影響を受ける製品とファイルを示します。新規のファイル、変更されたファイル、パッチの適用時に無視されるファイルを分析できます。このパッチに必要な前提条件パッチを表示したり、各パッチのREADMEファイルを確認できます。

本文の説明内容に関するイメージ

このページの主な情報は、次のセクションに分類されます。

一般パッチ情報

このセクションには、次の情報があります。

  • Patch Description: パッチの簡単な説明。

  • Patch Readme: このアイコンをクリックして、パッチのREADMEファイルを表示します。

  • Total Files in Patch: パッチの合計ファイル数。ファイル数のリンクをクリックすると、「Patch Impact Details」ページが表示され、パッチの各ファイルがリストされます。

  • Files to Install: パッチによってインストールされるファイル数。

直接影響要約

このセクションには、次の情報があります。

  • Applications Patched: ファイルが更新される製品数。ファイル数のリンクをクリックすると、「Patch Impact Details」ページが表示され、影響を受ける各製品および影響の状況がリストされます。

  • File Types Installed: パッチに含まれているファイル・タイプ数。ファイル数のリンクをクリックすると、「Patch Impact Details」ページが表示され、ファイル・タイプおよびシステムに影響する状況がリストされます。

  • New Files Introduced: パッチによって導入される新規ファイル数。ファイル数のリンクをクリックすると、「Patch Impact Details」ページが表示され、導入される新しい各ファイルの詳細がリストされます。

  • Existing Files Changed: パッチによって変更されるシステムの既存のファイル数。ファイル数のリンクをクリックすると、「Patch Impact Details」ページが表示され、変更される既存のファイルおよび新規バージョン番号がリストされます。

  • Flagged Files Changed: このパッチによって変更されるカスタム・ファイルの数。

  • Existing Files Unchanged: システム内のバージョンよりもパッチのバージョンのほうが古いために変更されないファイル数。ファイル数のリンクをクリックすると、「Patch Impact Details」ページが表示され、パッチ内のファイルの中で現在のシステムのバージョン以下であるファイルがリストされます。

  • Non-US Language Patches Required: 必要な非US言語パッチの数。

間接影響要約

このセクションには、次の情報があります。

  • Unchanged Files Affected: パッチが適用されたファイルに依存するシステム・ファイルの数。

  • Menu Navigation Trees Affected: パッチによって更新されるメニュー・ナビゲーション・ツリー数。

  • Diagnostics Tests to Re-Run: パッチ適用後に再実行される診断テスト数。

Registered Flagged Files

Registered Flagged Filesツールを使用すると、カスタマイズを行ったすべてのファイルを記録できます。Registered Flagged Filesツールにより、applcust.txtファイルを保持する必要がなくなります。以前のリリースのOracle Applicationsでは、applcust.txtファイルにはすべてのカスタマイズ・ファイルのレコードが格納されます。

Registered Flagged Filesツールには、カスタマイズ・ファイルに関する次の情報が表示されます。

Registered Flagged Filesのインタフェース

Registered Flagged Filesツールは、Oracle Applications ManagerのWebベースのユーティリティです。Registered Flagged Filesホームページから、カスタマイズ・ファイルのレコードをインポート、エクスポート、追加、削除および表示できます。

Registered Flagged Filesへのアクセス

Registered Flagged Filesツールにアクセスするには、Oracle Applications Managerにログインし、「Site Map」から「Registered Flagged Files」を選択します。


ステップ1: Oracle Applications Managerへのログイン

「Patch Wizardへのアクセス」の指示に従って、OAMにアクセスします。「Applications Dashboard」で「Site Map」タブをクリックします。

ステップ2: Registered Flagged Filesホームページへの移動

「Site Map」では、「Registered Flagged Files」は「Patching and Utilities」ヘッダーの下の「Maintenance」タブにあります。「Registered Flagged Files」リンクをクリックして、Registered Flagged Filesホームページに移動します。

ステップ3: フィルタ基準の選択

Registered Flagged Filesホームページから、製品の略称、ディレクトリ、ファイル名、または製品の略称とディレクトリ/ファイル名との組合せ別に、カスタマイズ・ファイルのレコードを検索できます。

「Registered Flagged Files」ページ

この項では、「Registered Flagged Files」ページについて説明します。

本文の説明内容に関するイメージ

「Registered Flagged Files」ページの右上に次のボタンが表示されます。

  • Import: applcust.txtファイルからCSV形式でカスタマイズ・ファイルのリストをインポートするには、このボタンを使用します。ローカルのapplcust.txtファイルをデータベースにインポートするには、このオプションを使用します。

  • Export: CSV形式でカスタマイズ・ファイルのリストをエクスポートするには、このボタンを使用します。エクスポートされたファイルのデフォルト名はoamreport.csvです。この機能を使用すると、別のシステムにインポートするためのカスタマイズ・ファイルのリストをエクスポートできます。

  • Add: カスタマイズ・ファイルのレコードを追加するには、このボタンを使用します。

  • Cancel: Applications Dashboardホームページに戻るには、このボタンを使用します。

  • Apply: カスタマイズ・ファイルのリストの「Comments」フィールドに対する変更を適用して保存するには、このボタンを使用します。

「Filter Criteria」セクションには、次の2つのフィールドがあります。

  • Product Abbreviation: 製品の略称別に検索するには、カスタマイズが行われる製品の略称を入力します。

  • Directory/File Name: ディレクトリまたはファイル名別に結果をフィルタできます。カスタマイズが行われるディレクトリまたはファイル名を入力します。

製品の略称、ディレクトリ/ファイル名、または製品の略称とディレクトリ/ファイル名の組合せ別に、結果をフィルタできます。

カスタマイズ・ファイルのリスト

カスタマイズ・ファイルのリストは、Registered Flagged Filesホームページの下部に表示されます。各行項目にはカスタマイズ・ファイルが示されます。

表示される各行項目の詳細は次のとおりです。

  • Select: 対応するカスタマイズ・ファイルを選択および削除するには、このボックスを使用します。1つまたは複数のファイルを同時に選択および削除できます。

  • Product Abbreviation: カスタマイズが行われるOracle Applications製品ファミリの省略名を示します。

  • Directory: カスタマイズ・ファイルの場所を示します。

  • File name: 変更されたファイルの名前を示します。

  • Comments: カスタマイズに関連付けられたコメントを追加するには、この領域を使用します。カスタマイズ・ファイルの正確な場所を記録するには、この領域を使用することをお薦めします。

Registered Flagged Filesの追加

「Registered Flagged Files」メイン・ページの「Add」ボタンをクリックして、「Add Flagged Files」ページにアクセスします。「Add Flagged Files」ページから、カスタマイズ・ファイルを追加できます。追加するファイルを検索するには、「Filter Criteria」セクションを使用します。

本文の説明内容に関するイメージ

「Filter Criteria」セクションには、次の2つのフィールドがあります。

  • Product Abbreviation: 製品の略称別に検索するには、カスタマイズが行われる製品の略称を入力します。

  • Directory/File Name: ディレクトリまたはファイル名別に結果をフィルタできます。カスタマイズが行われるディレクトリまたはファイル名を入力します。

製品の略称、ディレクトリ/ファイル名、または製品の略称とディレクトリ/ファイル名の組合せ別に、結果をフィルタできます。

「Search Results」セクションから、追加するファイルを選択し、「Add」ボタンをクリックします。選択したファイルが「Selected Data」セクションに表示されます。ファイルごとにコメントを追加するには、このセクションを使用します。次に、「Apply」をクリックして選択内容を確定します。