Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成 リリース12 E05661-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この項では、コンカレント・マネージャの定義方法、および稼働時間の指定方法を説明します。
コンカレント・マネージャ自体は、他のコンカレント・プログラムの実行を開始するコンカレント・プログラムです。アプリケーション・ユーザーがプログラムの実行要求を発行すると、その要求は、すべての要求がリストされるデータベース表に登録されます。コンカレント・マネージャは、この表から要求を読み取り、プログラムの実行を開始します。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
このセクションでは、マネージャを稼働する時期の指定方法、様々な期間にわたるアプリケーション処理の作業負荷を複数のマネージャを使用して均等化する方法、および即時コンカレント・プログラムのライブラリをマネージャがコールするように関連付ける方法を説明します。
必要なだけコンカレント・マネージャを定義できます。マネージャを定義する場合は、次の操作を実行します。
即時コンカレント・プログラムの事前定義済ライブラリをマネージャに割り当てます。
即時コンカレント・プログラムは、コンカレント・マネージャに関連付けられているサブルーチンです。他のすべてのコンカレント・プログラムは、独立したプロセスとして実行時に生成されます。
稼働シフトをマネージャに割り当てます。これによって、マネージャが稼働する日数と時間数が決まります。
各稼働シフトでは、稼働シフト中に要求(プログラムの起動)を読み取るため、マネージャで同時に実行できるオペレーティング・システムの最大プロセス数を定義します。
特定の種類の要求のみを読み取るようにマネージャを特殊化します。
作成されるプログラムに対して、コンカレント・マネージャでは、別のオペレーティング・システム・プロセスを起動または作成します。即時のプログラムは、コンカレント・マネージャのオペレーティング・システム・プロセスの一部として実行されます。
プログラム・ライブラリには、マネージャでコールできる即時コンカレント・プログラムが格納されています。
即時コンカレント・プログラムは、プログラム・ライブラリに登録する必要があります。Oracle Application Object Libraryを使用しているアプリケーション開発者は、コンカレント・プログラムをプログラム・ライブラリに登録できます。
Oracle Application Object LibraryのFNDLIBRプログラム・ライブラリには、Oracle Applicationsの即時コンカレント・プログラムが格納されており、標準コンカレント・マネージャに割り当てられています。通常、FNDLIBRライブラリはマネージャの定義に含めます。
Oracleのシステム管理では、2種類のマネージャが事前定義されています。
内部コンカレント・マネージャ。このマネージャは、他のすべてのマネージャの「上位マネージャ」として機能します。内部コンカレント・マネージャでは、個々のマネージャの起動、ステータスの検証、リセットおよび停止を行います。
内部コンカレント・マネージャの定義は変更できません。
標準という名称のマネージャ。標準マネージャは、すべての要求を受け入れる、特殊化されていないマネージャです。標準マネージャは常に有効であり、1年365日、1日24時間動作します。
警告: 標準コンカレント・マネージャの定義は変更しないでください。要求を受け入れる追加のマネージャを定義していない状態で変更すると、一部のプログラムが実行しなくなる場合があります。標準マネージャは、セーフティ・ネット(あらゆる要求をいつでも実行できるマネージャ)として使用してください。インストール・サイト固有のニーズを処理するには、追加マネージャを定義してください。
従来のコンカレント・マネージャでは、データ集中型のアプリケーション・プログラムを長時間にわたって非同期で実行できます。一方、取引マネージャでは、クライアント・マシンからの特定の要求の同期的な処理をサポートします。サーバー側のプログラムを同期して実行するクライアント・プログラムから要求があると、取引マネージャではその要求を即時に実行してから、クライアント・プログラムにステータスを返します。
取引マネージャは、即時コンカレント・プログラムとして実装されます。実行時のコンカレント処理では、多数の取引マネージャが起動されます。取引マネージャは、コンカレント要求表をポーリングして実行内容を判断せず、クライアント・プログラムからのシグナルを待機します。要求された取引プログラムは、クライアントには透過的にサーバーで実行され、遅延は最小限に抑えられます。プログラム実行の終了時に、クライアント・プログラムには、完了メッセージと一連の戻り値によって結果が通知されます。
取引マネージャとの通信は自動的に行われます。取引マネージャのメカニズムでは、クライアントと取引マネージャ・プロセス間に継続的な接続は確立されません。このメカニズムの目的は、サーバー・プロセスの小規模なプールで、多数のクライアントにリアルタイム応答を使用してサービスを提供することです。
各取引マネージャが処理できるのは、それぞれのプログラム・ライブラリに格納されているプログラムのみです。Oracle Application Object Libraryを使用しているOracle Applications開発者は、取引プログラムをプログラム・ライブラリに登録できます。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「コンカレント処理の概要」
コンカレント・マネージャを定義するときは、1つ以上の稼働シフトを割り当てます。稼働シフトによって、マネージャの稼働時間が判断されます。稼働シフトは、「稼働シフト」フォームを使用して定義します。
期間を稼働シフトとして定義した後、その稼働シフトが不要になった場合は、次のようにできます。
稼働シフトをコンカレント・マネージャに割り当てないようにします。
「マネージャの定義」フォームで、稼働シフトのターゲット・プロセス数としてゼロ(0)を割り当てます。
「マネージャの定義」フォームを使用して、稼働シフト割当を削除します。
稼働シフトは、1日24時間、午前0時から次の午前0時まで実行できます。24時間制では、次のように定義されます。
12:00amは、00:00:00
11:59:59pmは、23:59:59
24時間制のタイムレコーダは、午前0時に起動および停止します。
稼働シフトは1日24時間実行しないが、プログラムは午前0時(12:00am)を過ぎても継続的に実行する場合、2つの稼働シフトを定義する必要があります。
最初の稼働シフトは23:59(11:59pm)に停止します。
次の稼働シフトは00:00(12:00 am)に起動します。
たとえば、ほとんどの従業員が現場を離れる夜間に、データ集中型のプログラムを実行するとします。このマネージャに割り当てる稼働シフトを2つ定義します。
最初の稼働シフトは、20:00(8:00pm)に起動して23:59(11:59pm)に停止します。
次の稼働シフトは、00:00(12:00am)に起動して05:00(5:00am)に停止します。
コンカレント・マネージャに対して重複する稼働シフトを割り当てると、重複する期間についてはより具体的な期間の稼働シフトが有効になります。たとえば、「7月4日」の稼働シフトは、「月〜金曜日午前9時〜午後5時」の稼働シフトを上書きします。
次の表に、重複する稼働シフトを優先度レベルの高い順に示します。具体的な日付と時間範囲を持つ稼働シフトが最優先されます。「標準」稼働シフトの優先度は最下位となります。
優先度 | 稼働シフトの定義 | 例 |
---|---|---|
1 | 具体的な日付と時間範囲 | 2000年4月15日午前8時〜午後5時 |
2 | 具体的な日付(時間範囲なし) | 2000年4月15日 |
3 | 曜日範囲と時間範囲 | 月〜金曜日午前8時〜午後5時 |
4 | 曜日範囲(時間範囲なし) | 月〜金曜日 |
5 | 時間範囲(日付と曜日範囲なし) | 午前8時〜午後5時 |
6 | 標準稼働シフト(日付、曜日、時間なし) | 標準稼働シフトは、1日24時間、1年365日 |
同じ優先度レベルの稼働シフトが重複している場合、ターゲット・プロセス数が多い稼働シフトが有効となります。
たとえば、曜日範囲と時間範囲が指定されている2つの稼働シフトがあるとします。1つは、4種類のターゲット・プロセスを持つ月〜金曜日午前9時〜午後5時の「平日」稼働シフトです。
もう1つは、8種類のターゲット・プロセスを持つ月〜金曜日午前11時〜午後1時の「昼食」稼働シフトです。
この場合は、ターゲット・プロセス数が多いため、午前11時〜午後1時(月〜金曜日)の「昼食」稼働シフトが有効となります。
関連トピック
マネージャの定義には、要求の読取りに使用できるオペレーティング・システム・プロセス数が含まれます。マネージャは、これらの各プロセス(ターゲット・プロセスと呼ばれる)に対して、1つのコンカレント・プログラムを起動できます。
マネージャに割り当てる各稼働シフトに対して、ターゲット・プロセス数を定義します。
ターゲット・プロセス数が異なる複数の稼働シフトにより、曜日、時間および特定の日付に従ってコンカレント処理の作業負荷を変更できます。
次の図は、午前6時〜午後6時に同時に3種類のプログラムを実行し、午後6時〜午前6時に同時に6種類のプログラムを実行するように、3種類の稼働シフトを使用してマネージャを定義できる方法を示します。
中間層ノードに障害が発生し、そのノードのサービス・インスタンスが2次ノードにフェイルオーバーすると、ノードは過負荷になることがあります。負荷分散機能により、システム管理者は標準処理中にリソースの割当てを制御できます。フェイルオーバー・センシティビティ機能により、元のノードよりも少ないターゲット・プロセスで稼働シフトをフェイルオーバーできます。これにより、2次ノードに割り当てられた既存のリソースへの影響を減らすことができます。
サービス・インスタンス定義における標準の稼働シフト設定の一部として、フェイルオーバー・ターゲット・プロセス数が入力されます。フェイルオーバーが発生すると、サービス・インスタンスによるキュー・サイジングの実行を反復するときに、ICMでは標準の実行プロセス値のかわりにフェイルオーバー・プロセスの値が使用されます。
関連トピック
プログラムを実行するマネージャを、各プログラムの過去の典型的な実行時間に基づいて定義することで、様々な時間ベースのキューを作成できます。つまり、マネージャを特殊化し、これらの要求の実行時間に従って要求を区別できます。
これを行うため、システム管理者のレポート・セキュリティ・グループの「完了したコンカレント要求レポート」を使用します。このレポートには、実行を完了したコンカレント・プログラムの実際の開始日時と実際の完了日時がリストされます。「完了したコンカレント要求レポート」を参照してください。
ヒント: 深夜や日中など、コンカレント・プログラムを様々な時間に実行して、それぞれの作業負荷の状態での処理時間を把握してください。
たとえば、完了までの実際の時間に基づいて、様々なマネージャを特殊化し、次のタイプのプログラムを実行できます。
在庫ピックリスト
買掛チェック実行
転記
請求書インポート
このアプローチを補強するには、「オーバーフロー」マネージャを定義します。「オーバーフロー」マネージャとは、たとえば、前述の1つ(またはそれ以上)のマネージャ向けのプログラムに対応できるが、その稼働シフトは2:00am〜4:00am(02:00〜04:00)などに制限されているマネージャです。「オーバーフロー」稼働シフトが開始する前に一部の長時間実行プログラムが起動されていない場合、追加のマネージャを使用してこれらのプログラムに対応できます。
また、必須の要求に「例外」マネージャを定義して、このアプローチをさらに補強します。たとえば、マネージャは、次のプログラムを実行できます。
特定の時間までに完了する必要がある特定のプログラム。「必須」マネージャを特殊化して、特定のプログラムの要求のみを読み取ることができます。
特定のユーザー(企業の会計監査など)が発行するプログラム。マネージャを特殊化して、単一のアプリケーション・ユーザーからの要求のみを読み取ることができます。ユーザーがサインオンに使用する、優先度が2番目に高いユーザー名を定義することもできます。
関連トピック
このページを使用して、コンカレント・マネージャを新規作成します。
ナビゲーション: 「Site Map」 > 「Request Processing Manager」(「Application Services」の下) > 「Create New」ボタンまたは「Edit」ボタン
稼働シフトをマネージャに割り当てると、マネージャの稼働時期、およびマネージャが同時に起動できるプログラム数を定義できます。特殊化ルールを定義して、マネージャが起動できるプログラムを指定します。
次の情報を入力します。
マネージャを使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。
マネージャの名称です。
マネージャの短縮名です。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーションに関連付けられているプログラムをマネージャが起動しないようにする防止策とはなりません。マネージャが特定のアプリケーションに関連付けられているプログラムのみを実行するように制限するには、「Rules」セクションに進みます。
マネージャは、マネージャに対して定義するアプリケーションと名称の組合せで一意に識別されます。
実行する要求を読み取るたびに、マネージャが記憶する要求数を入力します。たとえば、マネージャの稼働シフトに1つのターゲット・プロセスがあり、キャッシュ値が3の場合、マネージャは3件の要求を読み取り、その3件の要求の実行を試みた後で、新しい要求を読み取ります。
ヒント: 長時間かかるジョブを実行するマネージャを定義する場合は1を、小規模で短時間で済むジョブを実行するマネージャには3または4を入力してください。
マネージャに対して使用可能にする即時コンカレント・プログラムのライブラリを選択します。マネージャが実行できるのは、選択したプログラム・ライブラリに登録されている即時コンカレント・プログラムのみです。コンカレント・マネージャが実行できるのは、そのプログラム・ライブラリにリストされている即時コンカレント・プログラムのみです。その他のタイプのコンカレント・プログラム実行ファイルを使用するコンカレント・プログラムも実行できます。
オプションで、このマネージャに対するリソース・コンシューマ・グループを入力します。
「Rules」セクションを使用して、特定の種類の要求のみを実行するようにマネージャを特殊化します。特殊化ルールがない場合、マネージャは、あらゆるコンカレント・プログラムを起動する要求を受け入れます。
使用可能なルールのリストが表示されます。リストに含めるルールの「Include」チェック・ボックスをチェックします。
各ルールには、次の情報も指定します。
Type
Application
Name
Desctiption
このいずれかの情報を編集するには、「Edit」ボタンを使用します。リストからルールを削除するには、「Remove」ボタンを使用します。ルールを新規作成するには、「Create New」ドロップダウン・リストを使用して、「Go」をクリックします。
「Work Shifts」セクションを使用して、稼働シフトをマネージャに割り当てます。稼働シフトでは、マネージャを使用可能な日時、および稼働シフト中にマネージャが実行を開始できるプロセス数を定義します。
稼働シフトを追加するには、「Add from Available Shifts」ボタンを使用します。
リストされている各稼働シフトについて、次の情報が表示されます。
この稼働シフト中のマネージャのスリープ時間です。スリープ時間とは、保留中のコンカレント要求(起動を待機しているコンカレント要求)リストをチェックする間にマネージャが待機する秒数です。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
稼働シフトで同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数です。各プロセスが1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
ノードのフェイルオーバー時に、稼働シフトが同時に実行できるプロセスの最大数です。
中間層ノードに障害が発生したときに、ノードに過度な負荷がかかる可能性があります。その場合、ノードのサービス・インスタンスは各副ノードにフェイルオーバーされます。フェイルオーバー・プロセスの値は通常プロセスの値より小さく設定されるため、副ノードに割り当てられた既存のリソースに与える影響を抑えることができます。フェイルオーバーが発生すると、ICMでは通常の実行プロセスの値に代わって「Failover Processes」の値が使用され、サービス・インスタンス全体でのキュー・サイジングで繰り返し使用されます。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、Oracle Applicationsの「Nodes」フォームを使用して、あらかじめOracle Applicationsに登録しておく必要があります。
このページを使用して、取引マネージャを新規作成します。取引マネージャでは、クライアント・マシンからの同期要求を処理します。
ナビゲーション: 「Site Map」 > 「Transaction Managers」(「Application Services」の下) > 「Create New」ボタンまたは「Edit」ボタン
次の情報を入力します。
この取引マネージャを使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。
取引マネージャの名称です。
取引マネージャの短縮名です。
取引マネージャに関連付けるアプリケーションです。
ここで指定するアプリケーションと短縮名の組合せで、取引マネージャを一意に定義します。
マネージャに対して使用可能にする即時取引プログラムのライブラリを選択します。マネージャが実行できるのは、選択したプログラム・ライブラリに登録されている即時取引プログラムのみです。取引マネージャが実行できるのは、そのプログラム・ライブラリにリストされている即時取引プログラムのみです。その他のタイプの取引プログラム実行ファイルを使用する取引プログラムも実行できます。
「Work Shifts」セクションを使用して、稼働シフトをマネージャに割り当てます。稼働シフトでは、マネージャを使用可能な日時、および稼働シフト中にマネージャが実行を開始できるプロセス数を定義します。
稼働シフトを追加するには、「Add from Available Shifts」ボタンを使用します。
リストされている各稼働シフトについて、次の情報が表示されます。
取引マネージャのスリープ時間により、マネージャが停止の必要性をチェックする頻度が決定されます。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
稼働シフトで同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数です。各プロセスが1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、Oracle Applicationsの「Nodes」フォームを使用して、あらかじめOracle Applicationsに登録しておく必要があります。
このページを使用して、内部モニターを新規作成します。
内部モニターは、パラレル・コンカレント処理環境で内部コンカレント・マネージャをモニターします。内部コンカレント・マネージャが異常終了すると(たとえば、マネージャのノードまたはそのデータベース・インスタンスを停止したため)、内部モニターは別のノードで内部コンカレント・マネージャを再起動します。
次の情報を入力します。
この内部モニターを使用可能にする場合は、このボックスをチェックします。
内部モニターの名称です。
内部モニターの短縮名です。
内部モニターに関連付けるアプリケーションです。
モニターは、内部モニターに対して定義するアプリケーションと短縮名の組合せで一意に識別されます。
内部モニターの場合、プログラム・ライブラリはFNDIMONです。
「Work Shifts」セクションを使用して、稼働シフトを割り当てます。稼働シフトでは、マネージャを使用可能な日時、および稼働シフト中にマネージャが実行を開始できるプロセス数を定義します。
稼働シフトを追加するには、「Add from Available Shifts」ボタンを使用します。
リストされている各稼働シフトについて、次の情報が表示されます。
この稼働シフト中のマネージャのスリープ時間です。スリープ時間とは、保留中のコンカレント要求(起動を待機しているコンカレント要求)リストをチェックする間にマネージャが待機する秒数です。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
稼働シフトで同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数です。各プロセスが1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
ノードは、Oracle Applicationsの「Nodes」フォームを使用して、あらかじめOracle Applicationsに登録しておく必要があります。
このページを使用してサービスの稼働シフトを定義します。稼働シフトを定義してサービスが動作できる時期を指定します。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」 > [サービス・インスタンス・タイプ](「Application Services」の下) > 「Create [Service]」 > 「Work Shift」リージョンの「Add from Available Shifts」ボタン > 「Create New Site Map」ボタン > 「Work Shift Library」(「Application Services」の下) > 「Create New」
Name: わかりやすい稼働シフト名です(「平日」、「平日夜間」、「週末」など)。
Description: 稼働シフトに摘要を追加します。
Schedule: 各稼働シフトに対して、日付の範囲をカバーする期間または特定の日付を指定します。曜日または日付で計画する場合に指定します。
Day: このシフトの開始曜日と終了曜日を入力します。たとえば、シフト名が「平日」の場合、「Days of Week: From」フィールドに「Monday」を、「Days of Week: To」フィールドに「Friday」と入力できます。「Days of Week: From」フィールドに値を入力する場合は、「Days of Week: To」フィールドにも値を入力する必要があります。
Date: 日付に固有な稼働シフトを作成するには、ここに日付を入力します。日付に固有な稼働シフトでは、特定の日を指定しない稼働シフトを上書きします。このフィールドに値を入力(日付を指定)する場合は、この行の曜日フィールドには値を入力できません。
Time: コンカレント・シフト開始/終了時間を入力します。時間書式はHH24:MMです。たとえば、稼動シフト名が「平日」の場合、開始時間として「09:00」(午前9時)を、終了時間として「17:00」(午後5時)を入力できます。Oracle Applicationsでは、24時間制を使用することに注意してください。
このページには、使用可能な稼働シフトが表示されます。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」 > 「Request Processing Manager」(「Applications Systems」の下) > 「Create New or Edit [Service]」 > 「Work Shift」リージョンの「Add from Available Shifts」ボタン
「Name」、「Start Day」、「End Day」、「Start Time」、「End Time」、「Date」および「Description」列が表示されます。
ボタンを使用して、既存の稼働シフトを編集または削除したり、稼働シフトを新規作成できます。
このレポートには、コンカレント・プログラムの実際の実行時間が表示されます。このレポートを使用して、特定のプログラムの要求のみを読み取るようにコンカレント・マネージャを特殊化し、典型的な完了までの時間に基づいて要求を区別します。
このレポートを使用して、実行したコンカレント・プログラムに関連付けられているパラメータおよびエラー・メッセージを記録します。
パラメータに入力しないと、完了したすべてのコンカレント要求に関する値がレポートにより戻されます。
レポートする、完了済コンカレント要求のプログラムに関連付けられているアプリケーション名を選択します。
アプリケーションに関連付けられているすべての完了済コンカレント要求についてレポートを作成する場合は、プログラム名を選択せずに、アプリケーション名のみを選択します。
レポートする、完了済コンカレント要求のプログラム名を選択します。「プログラム・アプリケーション名」に値を入力した後で、「プログラム名」に値を入力する必要があります。
レポートする、完了済コンカレント要求のアプリケーション・ユーザー名を選択します。
レポートの開始日と終了日を入力します。
レポート・ヘッダーには指定したパラメータがリストされ、レポートの内容に関する一般的な情報が表示されます。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「要求、要求ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルの検討」
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「コンカレント処理ファイルおよび表の管理」
このレポートには、各コンカレント・マネージャに割り当てられている稼働シフトが記載されます。このレポートは、コンカレント・マネージャを定義または編集する際に使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
関連トピック
このレポートには、すべての稼働シフト定義が記載されます。このレポートは、コンカレント・マネージャの稼働シフトを定義または編集する際に使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。
関連トピック
ここでは、特定のプログラムのみを実行するように、マネージャを特殊化できる方法を説明します。
ユーザーがコンカレント・プログラムの実行を要求するたびに、その要求はデータベース表に挿入されます。コンカレント・マネージャが特定の要求を読み取るように定義されている場合は、マネージャはこの表から要求を読み取り、プログラムの実行を開始します。
特殊化ルールがない場合、マネージャは任意のコンカレント・プログラムを開始する要求を読み取ります。
特殊化ルールを使用すると、Oracle General Ledgerプログラムの開始要求のみ、またはユーザー「Fred」が要求したプログラムの開始要求のみなど、特定の種類のコンカレント・プログラムの開始要求のみをマネージャが読み取るように特殊化できます。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
特別なタイプの特殊化ルールには、組合せ特殊化ルールがあります。これにより、複数の処理を組み合せて単一のルールを定義できます。「組合せ特殊化ルール」を参照してください。
関連トピック
特殊化ルールでは、処理は要求のタイプに関連付けられます。IncludeおよびExcludeの2種類の処理があります。
Include処理では、マネージャが指定されたタイプの要求のみを読み取ることを定義します。
Exclude処理では、マネージャが指定されたタイプ以外の要求すべてを読み取ることを定義します。
コンカレント・プログラムの実行要求は、次に基づいて許可または禁止できます。
複数の組織を使用している場合の、要求の会計帳簿(複数インストールの場合)または組織のORACLE ID。
プログラム自体またはプログラムのアプリケーション。
プログラムの要求タイプ。
要求を発行したユーザー。
複数の処理を組み合せて単一のルールを生成する、組合せルール。この組合せルールでは、1つ以上の要求タイプに対して処理が適用されます。
たとえば、組合せルールでは、Oracle IDから処理を除外し、特定のプログラムから別の処理を除外できます。
各ルールは1つの処理を実行します。複数のルールを使用している場合、ルールは次のように評価されます。
Includeルールは、「OR」文を結合論理として使用して総合的に評価されます。
たとえば、次のルールを使用する場合を考えます。
Include X
Include Y
これらのルールの結果、マネージャではX 「OR」 Y(つまり、XまたはYのいずれか)を実行できます。両方のプログラムを実行する必要はありません。
Excludeルールは、「AND」文を結合論理として使用して総合的に評価されます。
たとえば、次のルールを使用する場合を考えます。
Exclude 1
Exclude 2
これらのルールの結果、マネージャでは、プログラム1 「AND」 2(つまり、1および2)の同時または個別の実行が禁止されます。
最初にIncludeルールが、次にExcludeルールが評価されます。IncludeルールーおよびExcludeルールは、AND文として総合的に評価されます。たとえば、(Include X OR Y) AND (Exclude 1 AND 2)のようになります。
ExcludeルールによりIncludeルールは上書きされます。
次の2つの表に、特殊化ルールの処理、ルールの結合論理および例を示します。「特殊化ルールの論理: 例」を参照してください。
Includeルール | 結果 |
---|---|
Include X | プログラムXのみ実行 |
Include X | プログラムXを実行 |
OR | ...または |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行 |
最終結果: すべてのユーザーのプログラムXに関する要求が実行され、Samのすべての要求が実行されます。 |
Excludeルール | 結果 |
---|---|
Exclude 37 | プログラム37を実行しない |
Exclude 37 | プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude User Sam | ユーザーSamの要求を実行しない |
最終結果: すべてのユーザーのプログラム37に関する要求が実行されず、Samの要求もすべて実行されません。 |
IncludeルールとExcludeルール | 結果 |
---|---|
Include User Sam | ユーザーSamの要求のみを実行 |
AND | ...および |
Exclude 37 | プログラム37を実行しない |
最終結果: プログラム37の実行要求を除き、Samのすべての要求が実行されます。 | |
Include X | (プログラムXを実行 |
OR | ...または |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行) |
---------- AND | ...および |
Exclude 37 | (プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude User Mary | ユーザーMaryの要求を実行しない) |
最終結果: Maryに要求された場合を除いてプログラムXが実行され、プログラム37の実行要求を除いてSamのすべての要求が実行されます。 |
次の表に、特殊化ルールに関連付けられている処理タイプの例を示します。
ルール処理 | タイプ | 例 | 説明 |
---|---|---|---|
INCLUDE | 組合せルール | Oracle Project Accounting: Timの予算 | マネージャでは、組合せルール「Timの予算」で定義されているプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | ORACLE ID | APPS2 | マネージャでは、APPS2(複数インストール・スキーマ内の単一インストール)のOracle IDに接続するプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | プログラム | Oracle Project Accounting: 販売予測 | マネージャは、「販売予測」という名称のコンカレント・プログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | 要求タイプ | Oracle Inventory: 夜間レポート | マネージャでは、要求タイプ「夜間レポート」に属するプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
INCLUDE | ユーザー | Tim | マネージャでは、アプリケーション・ユーザー「Tim」が発行したプログラムの開始要求のみを読み取ります。 |
EXCLUDE | 組合せルール | Oracle General Ledger: 月末レポート | マネージャでは、組合せルール「月末レポート」に定義されているプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | ORACLE ID | APPS2 | マネージャでは、APPS2のOracle IDに接続するプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | プログラム | Application Object Library: 監査表のパージ | マネージャでは、「監査表のパージ」という名称のプログラムに対する要求を除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | 要求タイプ | Oracle Purchasing: 週末プログラム | マネージャでは、要求タイプ「週末プログラム」に属するプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
EXCLUDE | ユーザー | Margaret | マネージャでは、アプリケーション・ユーザー「Margaret」が発行したプログラムを除く、すべてのプログラムの開始要求を読み取ります。 |
関連トピック
次に、特殊化ルールを使用して、コンカレント・マネージャによる読取りが可能な要求を定義する例を示します。複数のルールを使用してマネージャを特殊化している場合、複数の特殊化ルール間の関連を明確にするため、各ルール間に「OR」または「AND」を表示します。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Assets(「名称」フィールドへの入力なし) |
結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Assets」のコンカレント・プログラムの実行要求のみを読み取ります。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Assets(「名称」フィールドへの入力なし) |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Assets」またはアプリケーション「Oracle Payables」のコンカレント・プログラム実行要求のみが読み取れます。 複数のInclude処理を使用すると、単一のプログラム(単一のInclude処理)以上の要求を読み取れるように、マネージャの機能が拡張されます。 |
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS2」に接続するプログラムを除き、すべてのOracle IDに接続するコンカレント・プログラムの実行要求を読み取ります。 |
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
最終結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS2」に接続するプログラム、およびアプリケーション「Oracle Payables」のプログラムを除き、すべてのOracle IDに接続するコンカレント・プログラムの実行要求を読み取ります。 |
複数ルールが常に必要というわけではなく、ルールの数または複雑さは簡略化できます。次の例を考えます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Sales and Marketing(「名称」フィールドへの入力なし) |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | 要求タイプ: 販売予測 |
最終結果 | マネージャは、アプリケーション「Oracle Sales and Marketing」のコンカレント・プログラム、または要求タイプが「販売予測」のプログラムの実行要求のみを読み取ります。 この例で、要求タイプ「販売予測」に属するプログラムがすべてOracle ID「OSM」に接続する場合、両方のルールは必要ありません。2番目のタイプのIncludeルールは不要です。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Payablesの請求書年齢調べレポート |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Payables」のコンカレント・プログラムに関する要求はすべて読み取りますが、Oracle Payablesプログラム「請求書年齢調べレポート」の実行要求は読み取りません。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: サインオン監査フォーム |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | 要求タイプ: サインオン監査レポート |
最終結果 | システム管理者プログラム「サインオン監査フォーム」が要求タイプ「サインオン監査レポート」に属している場合、Includeルールで特定されていても、マネージャではプログラムの実行要求を読み取りません。ExcludeルールによりIncludeルールが上書きされます。 |
次の例では、特定のOracle IDに対するプログラムのみを実行するようにマネージャを特殊化できます。これは、あるOracle Applicationsが複数インストールされている場合に便利です。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの請求書年齢調べレポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
最終結果 | マネージャは、Oracle Payablesプログラムの請求書年齢調べレポートがOracle ID「APPS2」に接続しない場合、そのプログラムの実行要求のみを読み取ります。Exclude処理によりInclude処理が上書きされます。 ただし、別のOracle ID(「APPS」など)に対して請求書年齢調べレポートが実行される場合は、マネージャはそのプログラムの実行要求を読み取ります。 |
特定した個別のプログラムを除き、ある要求タイプに属するすべてのプログラムの実行要求を読み取るように、マネージャを特殊化できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | 要求タイプ: Oracle General Ledgerレポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle General Ledgerの勘定科目分析 |
最終結果 | 勘定科目分析プログラムが要求タイプ「Oracle General Ledgerレポート」に属している場合、このマネージャでは、勘定科目分析プログラムを除き、Oracle General Ledgerレポートの要求タイプのすべてのプログラムを実行します。 |
Exclude処理は、2回以上使用できます。たとえば、マネージャでは、特定のアプリケーションに関するコンカレント・プログラムの実行要求はすべて読み取るが、特定の2つのプログラムは実行しないと仮定します。次のように指定できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle General Ledger(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle General Ledgerの連結監査 |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle General Ledgerの連結ルール |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle General Ledger」のプログラム「連結監査」および「連結ルール」を除き、すべてのコンカレント・プログラムの要求を読み取ります。 |
複数のIncludeルールを使用して、特定のプログラムのみを実行するようにマネージャを特殊化できます。マネージャの稼働シフトを定義する際は、マネージャが特定のプログラムの実行要求を読み取る時間を制御できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの請求書年齢調べレポート |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Purchasing入金経過勘定 |
最終結果 | マネージャでは、Oracle Payablesの請求書年齢調べレポートまたはOracle Purchasingの入金経過勘定のプログラムの実行要求のみを読み取ります。
ヒント: これら2種類のレポートを夜間に作成のみする場合は、マネージャの稼働シフトを2:00am〜6:00am(午前2〜6時)に実行するように定義できます。
ヒント: プログラムの実行要求を最初に発行する場合、再発行間隔を定義できます。たとえば、毎月実行するプログラムを再発行するには、「1か月」とします。 |
特定のユーザーからの要求のみを読み取るようにマネージャを特殊化できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Markus Kalkin |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション・ユーザー「Markus Kalkin」が発行した要求のみを読み取ります。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Markus Kalkin |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Inventoryの需要インタフェースの処理 |
OR
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Inventoryの需要履歴の集計 |
最終結果 | マネージャでは、ユーザーMarkus Kalkinが発行した要求、およびOracle Inventoryプログラム「需要インタフェースの処理」および「需要履歴の集計」の実行要求の両方を読み取ります。
ヒント: 実行を待機している他の要求よりも先に、特定のユーザーが発行した特定のプログラムが必要な場合は、前述の例のようにマネージャを定義して特殊化し、ユーザーのユーザー・プロファイル・オプション「コンカレント:要求の優先度」を高い優先度に設定できます(「コンカレント:要求の優先度」は、ユーザーが発行する要求の優先度に設定します)。
|
関連トピック
組合せ特殊化ルールでは、複数の処理を組み合せて単一のルールを生成します。各処理はAND文として結合され、次のようにルールが定義されます。
処理1 AND . . .
処理2 AND . . .
処理3 AND . . . など
その都度複雑なルールを複製するかわりに組合せルールを作成し、複数のマネージャでその組合せルールを使用できます。
組合せルールを作成するには、ExcludeとIncludeの2種類の処理を使用できます。各処理は、ルール内に1行で定義されます。特殊化した行または個別の処理を組み合せて、総合的な組合せルールを定義します。
Exclude処理によりInclude処理が上書きされます。
たとえば、Exclude application program x(アプリケーション・プログラムXを除く)処理、およびInclude user Yvonne Jones(ユーザーYvonne Jonesを含む)処理を定義できます。これら2つの処理を組み合せて、「プログラムXの実行要求を除き、ユーザーYvonne Jonesからの全要求を読み取る」組合せルールを生成します。「組合せ特殊化ルール」を参照してください。
次の表に、組合せ特殊化ルールの処理、その結合論理および例を示します。
組合せルールのInclude行 | 結果 |
---|---|
Include Program X | プログラムXのみ実行 |
Include Program X | プログラムXを実行 |
AND | ...および |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行 |
最終結果: プログラムXに関するSamの要求のみが実行されます。 |
組合せルールのExclude行 | 結果 |
---|---|
Exclude Program 37 | プログラム37を実行しない |
Exclude Program 37 | プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude User Sam | ユーザーSamの要求を実行しない |
最終結果: すべてのユーザーのプログラム37に関する要求が実行されず、Samの要求も実行されません。 |
組合せルールのInclude行とExclude行 | 結果 |
---|---|
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行 |
AND | ...および |
Exclude Program 37 | プログラム37を実行しない |
最終結果: プログラム37の実行要求を除き、Samのすべての要求が実行されます。 | |
Include Program Application General Ledger | (General Ledgerプログラムを実行 |
AND | ...および |
Include User Sam | ユーザーSamの要求を実行) |
---------- AND | ...および |
Exclude Program 37 | (プログラム37を実行しない |
AND | ...および |
Exclude Program 38 | プログラム38を実行しない) |
最終結果: プログラム37または38を除き、アプリケーションGeneral Ledgerからのプログラムに対するSamの要求を実行します。 |
関連トピック
組合せルールを使用すると、マネージャを的確に特殊化できます。
組合せルールは、複数の処理を組み合せて単一のルールを生成します。各処理は、ルール内に1行で定義されます。行または個別の処理を組み合せて、総合的な組合せルールを定義します。
ヒント: 組合せ特殊化ルールは、多くのマネージャ特殊化ルールのうちの1つとして使用できます。
組合せルール内の単一のExclude処理は、特殊化ルールを定義する単一のExclude処理と同様に動作します。いずれの場合も、マネージャに対して、処理で特定したプログラムを除く、すべてのコンカレント・プログラムの実行要求を読み取るように指示します。
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | Oracle ID: APPS |
結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS」に接続するプログラムを除き、すべてのOracle IDに接続するコンカレント・プログラムの実行要求を読み取ります。 |
組合せルール内の単一のInclude処理は、特殊化ルールを定義する単一のInclude処理と同様に動作します。いずれの場合も、マネージャに対して、処理を満たす要求のみを読み取るように指示します。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | Oracle ID: APPS2 |
結果 | マネージャでは、Oracle ID「APPS2」に接続するコンカレント・プログラムの実行要求のみを読み取ります。 |
複数のExclude処理を組合せルール内の複数の行として使用することは、複数のExclude処理を複数の特殊化ルールとして使用することと同じです。
組合せルールにExclude行を追加すると、より多くの種類の要求を除外できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Sales & Marketing(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Inventory(「名称」フィールドへの入力なし) |
最終結果 | アプリケーション「Oracle Sales & Marketing」のプログラムに関する要求、およびアプリケーション「Oracle Inventory」のプログラムに関する要求を除き、コンカレント・プログラムの実行要求すべてを読み取ります。 |
複数のInclude処理を使用すると、組合せルールにさらに要件が追加され、より多くの種類の要求が除外されます。
同じ処理タイプに対して2つのInclude処理は使用できません。各Include処理は、特定タイプの処理に対する排他文です。たとえば、1つの要求は、2つの異なるOracle IDに接続するプログラムに対して要求できません。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payables(「名称」フィールドへの入力なし) |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの入金の確認バッチ |
最終結果 | マネージャでは、アプリケーション「Oracle Payables」からのプログラムである場合のみ、単一のプログラムである、入金の確認バッチの実行要求のみを読み取ります。 |
同じ処理タイプに対してExclude処理とInclude処理を使用することはできません。各Include処理は、特定タイプの処理に対する排他文です。
たとえば、1つの要求を、Oracle ID「APPS」に接続するプログラムに対しては要求し、別のOracle IDに接続する要求に対して禁止しても意味がありません。
組合せルール内で複数の行を使用している場合は、常に、Exclude処理でInclude処理が上書きされます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Payablesの請求書インポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | Oracle ID: APPS2 |
最終結果 | マネージャでは、Oracle Payablesの請求書インポート・プログラムの実行要求を読み取りますが、そのプログラムがOracle ID「APPS2」に接続する場合は実行しません。Exclude処理によりInclude処理が上書きされます。 |
特定のユーザーが発行した場合の単一のプログラムの実行要求のみを読み取るように、マネージャに指示する組合せルールを定義できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Sheryl |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Include | プログラム: Oracle Project Accountingの使用費の配分 |
最終結果 | マネージャでは、使用費の配分プログラムを実行するためにSherylが発行した要求のみを読み取ります。 |
特定のユーザーが発行した場合の特定のプログラムの実行要求を無視するように、マネージャに指示する組合せルールを定義できます。
変数 | 説明 |
---|---|
Include | ユーザー: Sheryl |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Project Accountingの支出ステータス |
最終結果 | マネージャでは、Sherylが発行した要求のみを読み取りますが、Oracle Project Accountingの会計支出ステータス・プログラムの実行要求は除外されます。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Include | 要求タイプ: Oracle Project Accountingの支出レポート |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Include | Oracle ID: APPS2 |
AND
変数 | 説明 |
---|---|
Exclude | プログラム: Oracle Project Accountingの支出ステータス |
最終結果 | マネージャでは、Oracle Project Accountingの要求タイプ「レポート」に属し、Oracle ID「APPS2」に対して実行するプログラムの実行要求のみを読み取りますが、支出レポート・プログラムは除外されます。 |
関連トピック
特殊化ルールと組合せ特殊化ルールの主な違いは、次の表に示すように、複数の処理の使用がルールの結果に与える影響の内容です。
ルール | 処理 | 複数の処理の影響 | 他のルールとの関連 |
---|---|---|---|
特殊化ルール | INCLUDE | Includeルールが追加されるたびに、マネージャで読み取れる要求が多くなります。 | 各ルールにはOR条件が設定されます。OR...INCLUDE... |
特殊化ルール | EXCLUDE | Excludeルールが追加されるたびに、マネージャが除外され、読み取る要求は少なくなります。 | 各ルールにはAND条件が設定されます。AND...EXCLUDE... |
組合せルールの特殊化行 | EXCLUDE | Exclude行が追加されるたびに、マネージャが除外され、読み取る要求は少なくなります。 | ルール内の各行にはAND条件が設定されます。AND...EXCLUDE... |
組合せルールの特殊化行 | INCLUDE | Include行または要件が追加されるたびに、マネージャが読み取る要求は少なくなります。 | ルール内の各行にはAND条件が設定されます。AND...INCLUDE... |
関連トピック
システム管理者は、類似したプログラムをグループ化できます。これを行うには、要求タイプを定義し、それをOracle Applicationsでユーザーが要求するプログラムに割り当てます。特定の要求タイプに属するプログラムのみ実行するコンカレント・マネージャを定義できます。
コンカレント・マネージャの特殊化に要求タイプを使用すると、他のタイプのプログラムの処理が終了するのを待機せずに、特定のタイプのプログラムを実行できるため、Oracle Applicationsの処理の最適化に役立ちます。要求タイプを使用すると、コンカレント・マネージャの特殊化ルールを作成する時間が短縮されます。
要求タイプ別にコンカレント・マネージャを特殊化するには、次の3つのステップが必要です。
「コンカレント要求タイプ」フォームを使用して、要求タイプを定義します。
「コンカレント・プログラム」フォームを使用して、この要求タイプのメンバーとする各コンカレント・プログラムに要求タイプを割り当てます。
「コンカレント・マネージャ」フォームを使用してコンカレント・マネージャを特殊化する際に、この要求タイプを選択します。
定義できる要求タイプの例を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
クイック | 実行時間が比較的短いコンカレント・プログラムの要求タイプ。 |
一晩 | 通常は深夜または早朝の時間帯に実行する、実行に長時間かかるコンカレント・プログラムの要求タイプ。 |
月末日レポート | 各月末に実行するレポートを生成するコンカレント・プログラムの要求タイプ。 たとえば、各月末に10種類のレポート・プログラムを実行する場合は、「月末日レポート」と呼ばれる要求タイプを定義して、この要求タイプを10種類のレポート・プログラムに割り当てます。 次に、特殊化ルールを使用して、「月末日レポート」要求タイプのみを実行するコンカレント・マネージャを定義できます。これによって、コンカレント・マネージャを定義する際に10種類の異なるレポート・プログラムを指定する必要がなくなります。また、10種類のプログラムを複数のマネージャに簡単に割り当てることもできます。 |
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「コンカレント処理の概要」
ここでは、コンカレント・マネージャの制御方法を説明します。
マネージャの稼働シフト定義、ターゲット・プロセス数、および特殊化ルールなどの特定の条件が満たされている場合、個々のマネージャはコンカレント・プログラムの起動要求を読み取り、実際にプログラムの実行を開始します。
コンカレント・マネージャをいつでも起動、停止またはリセットできます。Oracle Applicationsには、これらのコマンドを処理する内部コンカレント・マネージャが用意されています。コマンドを個々のマネージャに発行したり、内部コンカレント・マネージャの状態を変更して、即時にすべてのマネージャを制御できます。
マネージャは、個別に再起動または有効化できます。コンカレント・マネージャを再起動すると、内部コンカレント・マネージャは、そのコンカレント・マネージャの定義を強制的に再度読み取ります。マネージャを有効化すると、無効化する前のコマンドが取り消され、稼働シフトの開始時に内部コンカレント・マネージャがそのマネージャを起動できるようになります。
次の場合は、個々のマネージャを再起動してください。
稼働シフトの割当を変更した場合
稼働シフトのターゲット・プロセス数を変更した場合
特殊化ルールを変更した場合
コンカレント・マネージャの非互換ルールを変更した場合
個々のマネージャを停止する場合は、すべての要求を中止してマネージャをただちに無効化するか、または現行の要求の処理を終了してから無効化するかを選択できます。
マネージャの無効化を選択すると、現在実行中の要求を完了できます。
要求を終了して個々のマネージャを無効化すると、現在実行中の要求がただちに停止され、(マネージャが有効化されるときに)再発行されるようにマークが設定されます。
Oracle Applicationsのコンカレント・プログラムは、停止後、終了した要求が再起動されたときにデータが消失したり重複しないように設計されています。これは、正常な停止(「コンカレント・マネージャの無効化」要求を使用した場合など)または異常な停止(ハードウェア障害の後など)に適用されます。
重要: マネージャが選択されて明示的に無効化されると、そのマネージャを選択して明示的に有効化するまでは、マネージャは無効なままです。前提条件として、事前に内部マネージャを有効化する必要があります。
内部コンカレント・マネージャを有効化すると、個別に無効化されたマネージャを除く、その他すべてのマネージャも有効化されます。
内部コンカレント・マネージャを無効化すると、有効なすべてのマネージャを無効化するコマンドが発行されます。個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
要求を終了し、内部コンカレント・マネージャを無効化すると、要求を終了して無効化するコマンドが他のすべてのマネージャに発行されます。現在実行中の要求はただちに停止され、マネージャが有効化されるときに再発行されるようにマークが設定されます。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのオペレーティング・システム・プロセスを継続的にモニターします。このプロセス・モニターは、内部コンカレント・マネージャのPMONサイクルと呼ばれます。PMONサイクルの長さは、内部コンカレント・マネージャを起動するSTARTMGRコマンドによって渡される引数の1つとなります。
内部コンカレント・マネージャには、個々のコンカレント・マネージャの操作ステータスをただちに検証するように、またはPMONチェックを実行するように指示できます。
「コンカレント・マネージャの管理」フォームを使用して、コンカレント・マネージャにコマンドを発行します。
また、内部コンカレント・マネージャを使用して個々のマネージャのステータスを「手動で」検証し、個々のマネージャを再起動できます。「コンカレント・マネージャの管理」を参照してください。
次の表に、内部マネージャの管理機能を示します。
管理機能 | 説明 |
---|---|
コンカレント・マネージャの有効化 | 「コンカレント・マネージャの無効化」を使用して個別に無効化されたマネージャは除き、内部マネージャと他のすべてのマネージャを有効化します。 |
ステータスの検証 (コンカレント・マネージャ) | プロセス・モニター(PMON)サイクルを手動で実行します。 |
コンカレント・マネージャの無効化 | 内部マネージャと他のすべてのマネージャを無効化します。 |
要求の終了およびマネージャの無効化 | 実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)すべてを終了し、すべてのマネージャを無効化します。 |
次の表に、他のマネージャの管理機能を示します。
管理機能 | 説明 |
---|---|
コンカレント・マネージャの有効化 | マネージャが現在の稼働シフトで動作するように定義されている場合は、ただちに起動されます。「コンカレント・マネージャの無効化」および「要求の終了およびマネージャの無効化」を取り消します。 |
コンカレント・マネージャの再起動 | 内部マネージャでは、マネージャの定義およびコンカレント・プログラムの非互換ルールを再度読み取ります。稼働シフトの割当を変更した場合、ターゲット・プロセス数を変更した場合、特殊化ルールを変更した場合、およびコンカレント・プログラムの非互換性を変更した場合は、マネージャを再起動してください。 |
コンカレント・マネージャの無効化 | マネージャを無効化します。マネージャが停止する前に、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)を完了できます。マネージャを選択して「コンカレント・マネージャの有効化」を選択するまで、マネージャは再起動されません。 |
要求の終了およびマネージャの無効化 | マネージャが処理している実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)はすべて終了します。無効化すると、マネージャを選択して「コンカレント・マネージャの有効化」を選択するまで、要求はマネージャで再起動されません。 |
内部コンカレント・マネージャを起動するには、シェル・スクリプトadcmctl.shを使用します。
または、オペレーティング・システムから、内部コンカレント・マネージャの管理に使用する2つのコマンドのどちらかを使用します。STARTMGRコマンドを使用すると、内部コンカレント・マネージャが起動します。CONCSUBを使用すると、内部コンカレント・マネージャの無効化や中止、または各マネージャに対するオペレーティング・システムのプロセスの検証ができます。
次の表では、「コンカレント・マネージャの管理」フォームに表示される内部マネージャの管理状態と、それに対応するオペレーティング・システム・コマンドを比較します。引数は、すべては表示されません。
「コンカレント・マネージャの管理」フォームから | オペレーティング・システムから(引数は、すべては表示されません) |
---|---|
コンカレント・マネージャの有効化 | STARTMGR(構文はプラットフォームによって異なる) |
ステータスの検証 (コンカレント・マネージャ) | CONCSUB FND VERIFY |
コンカレント・マネージャの無効化 | CONCSUB FND DEACTIVATE |
要求の終了およびマネージャの無効化 | CONCSUB FND ABORT |
内部コンカレント・マネージャを起動するには、シェル・スクリプトadcmctl.shを使用します。
このコマンドによって内部コンカレント・マネージャが起動され、定義したコンカレント・マネージャが順に起動されます。
または、コンカレント・マネージャを起動するには、オペレーティング・システム・プロンプトからSTARTMGRコマンドを起動できます。
コンカレント・マネージャがディレクトリに書き込めるように、すべてのアプリケーションの「出力」ディレクトリと「ログ」・ディレクトリに対して書込み権限を持っている必要があります。様々なオプションを使用してコンカレント・マネージャを起動できます。一部のオペレーティング・システムのオプションでは、コンカレント・マネージャが停止すると、指定ユーザーに電子メールが送信されます。このコマンドの詳細は、インストレーション・ガイドを参照してください。
次の場合にSTARTMGRコマンドを使用します。
Oracle Applicationsのインストール時
コンカレント・マネージャの停止後
情報システム部がオペレーティング・システムを再起動した後
データベース管理者がデータベースを再起動した後
STARTMGRコマンドには、最大10のオプション・パラメータが使用されます。
PRINTERを除いた各パラメータには、デフォルト値があります。
STARTMGRコマンドは変更可能であり、環境を独自のデフォルト値に設定できます。
システム・プロンプトで次のコマンドを入力し、内部コンカレント・マネージャを起動します。
$ startmgr <optional parameters>
パラメータは順不同で渡すことができます。次に例を示します。
$ startmgr sysmgr="<username>/<password>" mgrname="std"
printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N"
logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
startmgrスクリプトでは、Oracleユーザー名/パスワードをsysmgrパラメータとして受け入れます。または、Oracle Applicationsユーザー名/パスワードをappmgrパラメータとして渡すことができます。コマンド・ラインでsysmgrまたはappmgrパラメータが指定されないと、startmgrでOracleパスワードを入力するようにプロンプト表示されます。
参照: コンカレント・マネージャの設定
内部コンカレント・マネージャのログ・ファイルには、STARTMGRコマンドで実行した起動パラメータ値が表示されます。次に例を示します。このパラメータ値は変更できません。
logfile=/fnddev/fnd/6.0/log/FND60.mgr (path is port-specific)
PRINTER=hqunx138
mailto=appldev
restart=N
diag=N
sleep=60 (default)
pmon=20 (default)
quesiz=1 (default)
オペレーティング・システム・プロンプトからは、SYSADMINユーザー名とシステム管理者職責で、コンカレント要求を発行するCONCSUBユーティリティを使用できます。
CONCSUBユーティリティによってコンカレント要求が発行され、オペレーティング・システム・プロンプトに戻されます。コンカレント要求が完了するまで待機する必要があります。
コンカレント要求のステータスを確認するには、「コンカレント要求」フォームを使用します。
CONCSUB username/password 'Responsibility application shortname'
'Responsibility name' 'Username' [WAIT={Y|N|n}] CONCURRENT
'Program application shortname' PROGRAM
変数 | 説明 |
---|---|
ユーザー名/パスワード | Oracle Application Object Libraryのデータへ接続するORACLEユーザー名およびパスワードです。または、システム管理者の職責を持つユーザーの場合はOracle Applicationsユーザー名およびパスワードです。 |
職責のアプリケーション短縮名 | 職責のアプリケーション短縮名。システム管理者職責の場合、アプリケーション短縮名はSYSADMINです。 |
職責名 | 職責の名称。システム管理者職責の場合、職責名はSystem Administratorです。 |
ユーザー名 | 要求を発行する個人のアプリケーション・ユーザー名。たとえば、SYSADMINはシステム管理者のユーザー名です。 |
WAIT={Y|N|n} | CONCSUBで、発行した要求が完了するまで待機してからオペレーティング・システム・プロンプトに戻されるようにする場合、WAITをYに設定します。 CONCSUBを待機しないようにする場合は、WAITをN(デフォルト値)に設定します。 終了するまでCONCSUBが待機する時間(n秒)を整数で入力することもできます。 使用する場合は、CONCURRENTの前にWAITを入力する必要があります。 |
プログラムのアプリケーション短縮名 | プログラムのアプリケーション短縮名。DEACTIVATE、ABORTおよびVERIFYプログラムの場合、アプリケーション短縮名はFNDです。 |
プログラム | すべてのマネージャを停止するコンカレント要求を発行するには、プログラムDEACTIVATEを使用します。 マネージャの停止を取り消すコンカレント要求を発行するには、プログラムABORTを使用します。 すべてのマネージャのステータスを検証するコンカレント要求を発行するには、プログラムVERIFYを使用します。 |
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND DEACTIVATE
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND ABORT
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND VERIFY
次の場合、CONCSUBを使用してコンカレント・マネージャを停止します。
情報システム部がオペレーティング・システムを停止する前
データベース管理者がデータベースを停止する前
コンカレント・マネージャとコンカレント・プログラムの定義を有効にする場合
次に、STARTMGRコマンドを使用して内部コンカレント・マネージャを再起動します。これにより、コンカレント・マネージャが起動されます。
一連のステップが含まれているシェル・スクリプトでCONCSUBを使用してコンカレント要求を発行する場合、値がYのトークンWAIT(WAIT=Y)を使用できます。トークンWAITを使用すると、シェル・スクリプトが次のステップに進む前に、マネージャの無効化、中止またはマネージャのステータスの検証が確実に実行されます。
参照: オペレーティング・システムからの内部コンカレント・マネージャの管理
特定のオペレーティング・システム用にカスタマイズされたシェル・スクリプトが起動します。
CONCSUB username/password SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN WAIT=Y CONCURRENT FND DEACTIVATE
シェル・スクリプトからCONCSUBに制御が渡されると、CONCSUBでは、プログラムDEACTIVATEが完了するまで待機してからシェル・スクリプトに制御を戻します。
データベースを停止するコマンドがスクリプトによって発行されます。
データベースをバックアップするコマンドがスクリプトによって発行されます。
データベースを起動するコマンドがスクリプトによって発行されます。
$ startmgr sysmgr="apps/fnd" mgrname="std" printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N" logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
シェル・スクリプトからSTARTMGRに制御が渡されます。STARTMGRによって、内部マネージャ(および他のすべてのマネージャ)が起動されます。
シェル・スクリプトが完了します。
ユーザー名/パスワードが指定されていれば、CONCSUBユーティリティは通常どおりに機能します。
ユーザー名のみが指定されている(最初の引数に「/パスワード」がない)場合、Oracle Applicationsユーザー名およびパスワードを入力するようにプロンプト表示されます。
次の例では、CONCSUBは.dbcファイルを使用して接続され、Oracle Applicationsユーザー「sysadmin」がパスワード「sysadmin」で認証された場合にのみ実行されます。
CONCSUB Apps:User SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN/sysadmin
CONCURRENT FND VERIFY
ユーザーは、ファイルにパスワードを指定して標準入力(stdin)にリダイレクトできます。UNIXでは、次のようにコマンドが実行されます。
CONCSUB Apps:User SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN
CONCURRENT FND
FNDMNRMT Y 0 20221 < password.file
password.fileは、パスワードを含むASCIIファイルです。この方法は、シェル・スクリプトまたはバッチ・プロセスで使用することをお薦めします。
ここでは、パラレル・コンカレント処理の概要、パラレル・コンカレント処理が実行される環境、およびその動作方法を説明します。
パラレル・コンカレント処理を使用すると、クラスタ、超並列またはネットワーク環境内の複数のノードにコンカレント・マネージャを配分できます。他のノードはアイドル状態である一方、単一のノードでコンカレント処理を操作するのではなく、使用可能なすべてのノードにコンカレント処理を分散して、ハードウェア・リソースを完全に活用できます。
パラレル・コンカレント処理により、Oracle Applicationsユーザーに次のメリットが提供されます。
高いパフォーマンス: コンカレント処理のスループットを改善するために複数のノードでコンカレント・プロセスを実行できます。
フォルト・トレランス: 1つ以上のノードで障害が発生した場合も使用可能なノードで引き続きコンカレント・プロセスを実行できます。
適合性: 特定のプラットフォームでコンカレント処理のパフォーマンスを最大化するため、プラットフォーム固有のバッチ・キューとロード・バランシング・システムを統合できます。
単一制御: クラスタ、超並列またはネットワーク環境のあらゆるノードから、複数のノードで実行されているコンカレント・マネージャを管理できます。
パラレル・コンカレント処理は、クラスタ、超並列およびネットワーク環境などの複数ノード環境で実行されます。これらの環境では、各ノードは1つ以上のプロセッサ(CPU)と関連メモリーで構成されています。各ノードには、他のノードとは共有しない独自のメモリーがあり、ディスクなどのリソースを共有する場合を除いて、他のノードとは独立して機能します。
パラレル・コンカレント処理を使用すると、1つ以上のコンカレント・マネージャが複数ノード環境の1つ以上のノード上で動作します。コンカレント・マネージャを実行する場所は、システムを構成する際に決定します。
コンカレント・マネージャの特殊化ルールを定義し、必要に応じてノード全体に適用できます。たとえば、3つの「Oracle General Ledger」コンカレント・マネージャは、3つのノードに分散できます。また、「Oracle Payables」コンカレント・マネージャと「Oracle General Ledger」コンカレント・マネージャを同じノード上で同時に実行することもできます。
パラレル・コンカレント・プログラムを実行できる環境の例を示します。
クラスタ環境では、それぞれが単一のノードを表す複数のコンピュータで、ディスクの共通プールを共有します。
クラスタ環境でパラレル・コンカレント処理を使用すると、共通ディスク・プールに単一のORACLEデータベースが常駐する一方で、クラスタ内の複数のノード上でReal Application Clusters(RAC)の複数インスタンスが同時に実行されます。また、複数のコンカレント・マネージャもクラスタ内のノードに分配されます。
超並列環境では、単一のコンピュータに複数のノードが格納されます。すべてのノードで、ディスクの共通プールへのアクセスを共有します。たとえば、IBM SP/2は超並列コンピュータです。
超並列環境でパラレル・コンカレント処理を使用すると、個別のRACインスタンスが複数のノード上で同時に実行され、複数のコンカレント・マネージャもノード全体に分配されます。
ネットワーク環境では、同一タイプの複数のコンピュータが、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を介して単一のデータベース・サーバーまたはデータベース・サーバーのクラスタに接続されます。
たとえば、単純なネットワーク環境は、LANを介して単一のSequentサーバーに接続された複数のSun SPARCstationsで構成できます。複雑なネットワーク環境では、複数のSun SPARCstationsがSequentサーバーの単一クラスタに接続できます。
ネットワーク環境でパラレル・コンカレント処理を使用すると、コンカレント・マネージャは複数のワークステーションで実行されます。単一のデータベース・サーバーは単一のORACLEインスタンスを実行します。また、データベース・サーバーの1つのクラスタでは、RACを使用して複数のORACLEインスタンスを実行します。
パラレル・コンカレント処理では、コンカレント・マネージャを持つ各ノードで、ORACLEインスタンスを実行している場合と、実行していない場合があります。ORACLEを実行していないノードでは、コンカレント・マネージャはNet8を介してORACLEを実行しているノードに接続します。
パラレル・コンカレント処理は、一般サービス管理(GSM)と同時に有効化されます。パラレル・コンカレント処理を起動するには、GSMの起動が必要です。パラレル・コンカレント処理がGSMに実装されている場合、内部コンカレント・マネージャ(ICM)により、有効なノードがコンカレント・マネージャおよび他のサービス・インスタンスに割り当てられます。主ノードと副ノードを明示的に割り当てる必要はありませんが、それらをダイレクト・ロードやフェイルオーバー機能用に割り当てることができます。
注意: 以前のリリースでは、各コンカレント・マネージャに主ノードと副ノードを割り当てる必要がありました。
最初に、定義された主ノード上で(定義されていない場合はICMが割り当てたノード上で)コンカレント・マネージャが起動します。ノードまたはORACLEインスタンスに障害が発生した場合は、主ノード上のすべてのコンカレント・マネージャが副ノードにそれぞれ移行されます(副ノードが定義されている場合)。
主ノードが使用可能になると、副ノード上のコンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。移行中は、単一のコンカレント・マネージャのプロセスを主ノードと副ノードに分散できます。
内部コンカレント・マネージャは任意のノードで実行でき、すべてのノードのコンカレント・マネージャを有効化および無効化できます。内部コンカレント・マネージャは常に有効化する必要があるため、高いフォルト・トレランスが必要です。このフォルト・トレランスを提供するため、パラレル・コンカレント処理では内部モニター・プロセスを使用します。
内部モニター・プロセスの唯一のジョブは、内部コンカレント・マネージャをモニターして、障害が発生した場合にそのマネージャを再起動することです。内部コンカレント・マネージャの障害を検出した最初の内部モニター・プロセスでは、各自のノード上でそのマネージャが再起動されます。
単一のノード上で有効化できるのは、1つの内部モニター・プロセスのみです。システムを構成する場合は、内部モニター・プロセスを保持するノードを決定します。また、フェイルオーバーから確実に保護するため、主ノードと副ノードそれぞれ内部モニター・プロセスを割り当てることもできます。
内部モニター・プロセスは、コンカレント・マネージャのように稼働シフトを割り当てることができ、内部コンカレント・マネージャによって有効化および無効化されます。
任意のノードで実行される要求のコンカレント・ログと出力ファイルは、他のすべてのノードからオンラインでアクセスできます。ノードで実行される要求に関するログと出力ファイルを表示するために、ユーザーがそのノードにログインする必要はありません。
一部のクラスタまたは超並列システムには、バッチ・プロセスをキューイングするための独自のメカニズム(IBM LoadLevelerなど)があります。ユーザーは、Oracle Applicationsの処理のみでなく、これらのメカニズムを使用してすべての処理を管理するため、パラレル・コンカレント処理はそれらを統合するように設計されます。そのため、ユーザーのコンカレント・プロセス管理をオペレーティング・プラットフォームの特定の機能と照合できます。
プラットフォーム固有のキューイングを統合する方法は、ご使用のプラットフォームのインストレーション・マニュアルを参照してください。
この項では、パラレル・コンカレント処理の管理方法を説明します。
パラレル・コンカレント処理は、一般サービス管理(GSM)が有効な場合は常に有効です。パラレル・コンカレント処理は、一般サービス管理とは関係なくもう有効化できなくなります。
ただし、PCPの自動有効化では、すべてのコンカレント・マネージャおよびGSM管理下にある他のサービスに主ノードを割り当てる必要はありません。サービス・インスタンスに主ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャ(ICM)によって、有効なコンカレント処理サーバー・ノードがターゲット・ノードとして割り当てられます。一般に、このノードは、内部コンカレント・マネージャが実行されているノードと同じになります。ICMがコンカレント処理サーバー・ノード上にない場合、ICMによってシステム内の有効なコンカレント処理サーバー・ノードが選択されます。コンカレント処理サーバー・ノードが使用可能でない場合、ターゲット・ノードは割り当てられません。
コンカレント・マネージャに割り当てられた主ノードがある場合、その主ノード上でのみ起動が試行されます。主ノードが停止している場合、割り当てられた副ノードがあればそれを検索します。主ノードも副ノードも使用できない場合、コンカレント・マネージャは起動しません(ICMでは、コンカレント・マネージャを起動するために別のノードは検索しません)。この方法で、フェイルオーバー時のノードへの過負荷を回避できます。
コンカレント・マネージャは、起動時に様々なシステム・ステータスを認識します。ICMが正常に起動すると、リモート・ノード上のTNSリスナーおよびデータベース・インスタンスをチェックします。インスタンスが停止しているかどうか、影響のあるマネージャやサービスが副ノードに切り替わっているかどうかもチェックされます。GSMによって管理されているプロセスは、オンライン・モードのノード上でのみ起動します。ノードがオンラインからオフラインに変更されると、そのノード上のプロセスは停止され、可能な場合には副ノードに切り替わります。
コンカレント処理では、データベース・インスタンスのフェイルオーバー機能が提供されます。インスタンスが停止すると、インスタンスに接続しているすべてのマネージャが中間層の副ノードに切り替わります。
ただし、中間層のフェイルオーバーとは別にインスタンスのフェイルオーバーを処理する場合(かわりにTNS接続時間のフェイルオーバーのメカニズムを使用するなど)、「コンカレント: PCPインスタンス・チェック」プロファイル・オプションを使用します。このプロファイル・オプションが「OFF」に設定されている場合、パラレル・コンカレント処理によるデータベース・インスタンスのフェイルオーバーのサポートは提供されません。ただし、ノードの停止時における中間層ノードのフェイルオーバーはサポートされます。
「Oracle Applications Manager」フォームまたは「コンカレント・マネージャ」フォームの「新規要求処理マネージャの作成」ページを使用してコンカレント・マネージャを定義します。マネージャを定義する場合は、マネージャ・タイプ(コンカレント・マネージャ、内部モニターまたは取引マネージャのいずれか)を指定します。
Oracle Applicationsには、内部コンカレント・マネージャ・プロセスを記述する内部コンカレント・マネージャ、衝突解決マネージャおよびスケジューラの3タイプのマネージャが事前定義されています。衝突解決マネージャとスケジューラには、主ノードと副ノードを割り当てることができます。内部コンカレント・マネージャには、主ノードのみを割り当てます。
各コンカレント・マネージャと各内部モニター・プロセスには、主ノードと副ノードを割り当てることができます。ご使用のプラット・フォームでプラットフォーム固有のキュー管理システムを使用できる場合は、主および副のシステム・キュー名を割り当てることもできます。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
「Oracle Applications Manager」フォームまたは「コンカレント・マネージャの管理」フォームの「サービス・インスタンス」ページを使用すると、パラレル・コンカレント処理環境で各コンカレント・マネージャのターゲット・ノードを表示できます。ターゲット・ノードとは、コンカレント・マネージャに関連付けられたプロセスが実行されるノードです。ターゲット・ノードは、「コンカレント・マネージャ」ウィンドウでコンカレント・マネージャの主ノードとして明示的に定義されたか、内部コンカレント・マネージャにより割り当てられたノードです。
マネージャの主ノードと副ノードが定義されていて、その主ノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合、ターゲット・ノードは主ノードに設定されます。そうでない場合、ターゲット・ノードはマネージャの副ノードに設定されます(副ノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合)。プロセスの移行時には、プロセスは現行のノードからターゲット・ノードに移行されます。
「Oracle Applications Manager」フォームまたは「コンカレント・マネージャの管理」フォームの「サービス・インスタンス」ページを使用すると、パラレル・コンカレント処理環境のノードから、複数のノードで実行中のコンカレント・マネージャと内部モニター・プロセスを起動、停止、強制終了、再起動およびモニターできます。ノードのコンカレント処理を管理するためにノードにログインする必要はありません。パラレル・コンカレント処理環境の任意のノードから、内部コンカレント・マネージャまたは他のコンカレント・マネージャを終了することもできます。
パラレル・コンカレント処理を使用できる環境では、オプションで内部コンカレント・マネージャに主ノードを割り当てられます。内部コンカレント・マネージャは、コンカレント処理サーバーに対応していると識別されたノード(ホスト・マシン)から起動できます。内部コンカレント・マネージャに対する主ノードの割当がない場合、内部コンカレント・マネージャは、起動されたノード(ホスト・マシン)に常駐します。主ノードが割り当てられると、別のノードで起動された内部コンカレント・マネージャはそのノードに移行します。
内部コンカレント・マネージャを現在実行しているノードが使用不可になったり、関連付けられているデータベース・インスタンスが使用不可になった場合、内部コンカレント・マネージャは代替のコンカレント処理ノードで再起動されます。主ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャは、再起動されたノードで動作し続けます。主ノードが内部コンカレント・マネージャに割り当てられている場合、内部コンカレント・マネージャが主ノードから接続するノードおよびインスタンスの両方が使用可能になると、マネージャは必ず主ノードに復帰します。
オペレーティング・システムのプロンプトからadcmctl.shスクリプトを実行すると、通常のコンカレント処理のようにパラレル・コンカレント処理が起動されます。
内部コンカレント・マネージャは、adcmctl.shスクリプトを実行するノード上で起動します。別の割当済ノードがある場合、使用可能であればそのノードに移行します。
内部コンカレント・マネージャを起動した後で、すべての内部モニター・プロセスとコンカレント・マネージャが起動されます。内部モニター処理とコンカレント・マネージャの起動は主ノードで試みられ、主ノードが使用できない場合のみ副ノードが使用されます。
内部コンカレント・マネージャに対して、OAMの「Service Instance」フォームから「Stop」コマンドを発行したり、「Administer concurrent managers」フォームから「Deactivate」コマンドを発行して、パラレル・コンカレント処理を停止します。すべてのコンカレント・マネージャと内部モニター・プロセスが停止した後に、内部コンカレント・マネージャが停止します。
OAMの「Service Instance」ページから「Abort」コマンドを発行したり、「Administer concurrent managers」フォームから「Terminate」コマンドを発行すると、ローカル・ノードまたはリモート・ノードで実行中のコンカレント・プロセスを終了できます。
通常、プロセスの移行は、主ノードの障害やその後の復旧に応じて自動的に行われます。ただし、「コンカレント・マネージャ」フォームを使用してコンカレント・マネージャまたは内部モニター・プロセスのノード割当を変更すると、プロセスを手動で移行できます。変更内容を有効にするには、「コンカレント・マネージャの管理」フォームから内部コンカレント・マネージャに対して「検証」コマンドを発行します。
関連トピック
コンカレント・マネージャ(取引マネージャなど)のステータスを表示し、必要に応じて、管理コマンドを発行してマネージャのステータスを変更します。たとえば、現在有効なマネージャを無効化すると、変更内容が有効になった後の新しいステータスが表示されます。
表示データは、「リフレッシュ」ボタンを使用してリフレッシュします。
パラレル・コンカレント処理環境では、マネージャのプロセスはこのノードでの実行対象となります。
プラットフォーム固有のシステム・キューを使用するためにコンカレント・マネージャが定義されている場合、このフィールドには、マネージャがプロセスを発行するキューの名称が表示されます。
各マネージャ・プロセスでは単一のコンカレント要求を実行(単一のコンカレント・プログラムを起動)できます。通常、実際のプロセス数は、ターゲット・プロセス数(マネージャが実行できる要求の最大数)と同じです。
ただし、実際のプロセス数は、マネージャの無効化や移行により、ターゲット・プロセス数より少なくなる可能性があります。
このフィールドには、このマネージャに対して有効化できるマネージャ・プロセスの最大数が表示されます。
通常、保留要求がある場合、この数は実際のプロセス数と同じにする必要があります。ただし、保留要求がない場合、または要求が直前に発行された場合は、実行中の要求数は実際のプロセス数よりも少なくなる可能性があります。
さらに、コンカレント・プログラムと現在実行中の別のプログラムに互換性がない場合は、互換性のないプログラムが完了するまで、コンカレント・プログラムは開始しません。この場合、保留要求があっても、実行中の要求数は実際のプロセス数よりも少なくなります。
ウィンドウの下部にあるボタンの上の行を使用して特定の処理を選択した後で、このフィールドにマネージャのステータスが表示されます。
内部コンカレント・マネージャを管理すると、コンカレント・マネージャを個別にまたは一括して管理できます。内部コンカレント・マネージャでマネージャを有効化すると、このフィールドは空白になります。
パラレル処理環境において、主ノードと副ノード(またはシステム・キュー)が使用できない場合、このフィールドには「使用不可のターゲット・ノード/キュー」が表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
終了 | 要求を終了して内部コンカレント・マネージャを無効化すると、実行中のすべての要求(実行中のコンカレント・プログラム)が終了し、すべてのマネージャは無効化されます。 以前に個別に無効化されたマネージャは、この影響を受けません。 要求を終了し、マネージャを個別に無効化できます。マネージャで処理された実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)はすべて終了します。 無効化すると、マネージャを選択して「有効化」ボタンを選択するまで、マネージャは再起動されません。 |
無効化 | 内部コンカレント・マネージャを無効化すると、他のすべてのマネージャも無効化されます。以前に個別に無効化したマネージャは、この影響を受けません。 マネージャは個別に無効化できます。無効化すると、マネージャを選択して「有効化」ボタンを選択するまで、マネージャは再起動されません。 マネージャを無効化すると、マネージャが停止する前に、内部コンカレント・マネージャなど、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)を完了できます。 |
検証 | この選択肢は、内部コンカレント・マネージャを選択する場合のみ表示されます。 内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのプロセスを定期的にモニターします。「検証」ボタンを選択すると、このプロセス・モニターまたはPMONアクティビティを強制的に実行できます。 それとは別に、この選択肢を選択すると、内部コンカレント・マネージャによってコンカレント・プログラムの非互換ルールが再度読み取られます。 |
再起動 | この選択肢は、個々のマネージャを選択する場合のみ表示されます。 コンカレント・マネージャを再起動すると、マネージャによってその定義が再度読み取られます。 「コンカレント・マネージャの定義」フォームを使用して次を変更し、変更内容を有効にする場合は、マネージャを再起動してください。
|
有効化 | 内部コンカレント・マネージャを有効化すると、個別に無効化されたマネージャを除き、他のすべてのマネージャも有効化されます。 PCクライアントからは内部コンカレント・マネージャを有効化できません。内部コンカレント・マネージャはサーバーからのみ有効化できます。 また、内部マネージャが有効であるかぎりは、現在無効化されている個別のコンカレント・マネージャも有効化できます。マネージャが現在の稼動シフトで稼働するように定義されている場合は、内部マネージャによってただちに起動されます。 |
変数 | 説明 |
---|---|
プロセス | 指定されたコンカレント・マネージャのプロセスの詳細を表示できます。現在有効なプロセス、移行中のプロセス、終了中のプロセス、および終了済または無効化されたプロセスも表示されます。 |
要求 | 選択したマネージャについて、マネージャが処理した実行中の要求と保留要求すべてを表示できます。 |
次の処理は、一般サービス管理によって管理される特定のサービスに対してのみ使用できます。操作を中断するコマンドを受け入れるには、これらのサービスを定義する必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
中断 | サービスの操作を中断します。 |
再開 | サービスの操作を再開します。 |
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「コンカレント要求のライフ・サイクル」
特定のコンカレント・マネージャのプロセスに関するステータス情報を表示できます。コンカレント・マネージャの名称とノードは、ウィンドウ上部に表示されます。
このウィンドウを表示すると、現在有効なプロセス、移行中のプロセス、終了中のプロセスに加え、終了済または無効化されたプロセスすべてに対する問合せが自動的に実行されます。
ステータスの値(「実行中」、「移行中」、「終了」、「無効化済」)の順で表示されますが、各ステータス内ではプロセスが起動された順に表示されます。
表示するプロセスの数を減らす場合、「要求の実行」フォームから「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」レポートを発行してレコードを削除できます。レコードはプロセスの起動時点からの日数に従って削除できます。ただし、現在有効なマネージャのレコードは削除できません。
このフィールドは更新できません。有効なステータスの値は、次のとおりです。
変数 | 説明 |
---|---|
実行中 | 現在実行中のマネージャ・プロセスは、「実行中」と表示されます。 |
無効化済 | 実行されていないマネージャ・プロセスは、「無効化済」と表示されます。 これらのプロセスは、「コンカレント・マネージャの管理」ブロックの「無効化」ボタンを選択して無効化されたり、コンカレント・マネージャの稼働シフトの終了時にコンカレント・マネージャを無効化する、内部コンカレント・マネージャによって無効化されます。 |
移行中 | 主ノードと副ノード間で移行中のマネージャは、「移行中」と表示されます。 パラレル・コンカレント処理環境では、コンカレント・マネージャは、割り当てられている主ノードまたは副ノードのいずれかで実行されます。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが使用できない場合、マネージャは副ノードに移行します。主ノードまたはそのデータベース・インスタンスが使用可能になると、マネージャは主ノードに復帰します。 |
終了中 | 終了中のマネージャ・プロセスは、「終了中」と表示されます。 これらのプロセスは、「コンカレント・マネージャの管理」ブロックの「終了」ボタンを選択すると終了したり、「コンカレント要求」フォームでユーザーが「終了」を選択すると終了します。 |
終了 | 終了したマネージャ・プロセスは、「終了」と表示されます。 これらのプロセスは、「コンカレント・マネージャの管理」ブロックの「終了」ボタンを選択すると終了したり、「コンカレント要求」フォームでユーザーが「終了」を選択すると終了します。 |
このフィールドには、個々のコンカレント・マネージャが生成した、プロセスを識別する番号が表示されます。このフィールドは更新できません。
この番号は、オペレーティング・システム・プロセスIDを使用できない場合に参照できます。
この番号を使用して、プロセスに関連付けられているログ・ファイルを表示できます(これは、「コンカレント要求」フォームの「表示」フィールドから「マネージャ・ログ」を選択した場合に表示されるログ・ファイルと同じです)。
オペレーティング・システム・レベルでは、各自でログ・ディレクトリ$FND_TOP/APPLLOGを検索します。
コンカレント・マネージャについては、w<number>.mgrを使用します。
内部モニター・プロセスについては、i<number>.mgrを使用します。
このフィールドには、マネージャ・プロセスに関連付けられているORACLEプロセスIDが表示されます。このフィールドは更新できません。
このフィールドには、マネージャ・プロセスに関連付けられているオペレーティング・システム・プロセスIDが表示されます。このフィールドは更新できません。
このフィールドについては、次の点に注意してください。
通常、要求の実行時間は非常に短いため、このフィールドは空白です。
終了済のマネージャについては、終了時に処理されていた要求IDが表示されます。
このフィールドには、作成済コンカレント・プロセスのオペレーティング・システム・プロセスIDが表示されます。
ログ・ファイルは、ウィンドウ下部の3つのボタンを使用して表示します。ログ・ファイルには、問題の診断時に役立つ情報が記録されています。
変数 | 説明 |
---|---|
要求ログ | 実行中の要求に関連付けられているプロセスのログ・ファイルを表示するには、このボタンを選択します。 |
内部マネージャ・ログ | 内部コンカレント・マネージャのログ・ファイルを表示するには、このボタンを選択します。 |
マネージャ・ログ | 実行中の要求を起動したコンカレント・マネージャのログ・ファイルを表示するには、このボタンを選択します。 |
選択したマネージャについて、実行中の要求および保留要求すべてが表示されます。マネージャ名とノードは、ウィンドウ上部に表示されます。
このウィンドウは、要求の完了時期が表示されます。要求が未完了の場合は、理由を示す診断メッセージが表示されます。
関連トピック
このウィンドウを使用して、コンカレント・マネージャを定義します。稼働シフトをマネージャに割り当てる際に、マネージャの実行時期、およびマネージャが同時に起動できるプログラム数を決定できます。特殊化ルールを定義すると、マネージャが起動できるプログラムが決定されます。
マネージャは、マネージャに対して定義するアプリケーションと名称の組合せで一意に識別されます。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーションに関連付けられているプログラムをマネージャが起動しないようにする防止策とはなりません。マネージャが特定のアプリケーションに関連付けられているプログラムのみを実行するように制限するには、「特殊化ルール」ウィンドウに進みます。
コンカレント・マネージャを定義すると、このフィールドを更新できません。マネージャにはいくつかのタイプがあります。
変数 | 説明 |
---|---|
コンカレント・マネージャ | コンカレント・マネージャでは、コンカレント・プログラムの実行を開始します。 |
内部モニター | 内部モニターでは、パラレル・コンカレント処理環境で内部コンカレント・マネージャをモニターします。(たとえば、ノードまたはデータベース・インスタンスの停止が原因で)内部コンカレント・マネージャが異常終了すると、内部モニターは別のノードで内部コンカレント・マネージャを再起動します。 |
取引マネージャ | 取引マネージャでは、クライアント・マシンからの同期要求を処理します。 |
実行する要求を読み取るたびに、マネージャが記憶する要求数を入力します。たとえば、マネージャの稼働シフトに1つのターゲット・プロセスがあり、キャッシュ値が3の場合、マネージャは3件の要求を読み取り、その3件の要求の実行を試みた後で、新しい要求を読み取ります。
要求の読取りにおいて、マネージャは実行できる要求のみをキャッシュに配置します。たとえば、受注レポートを実行するためにのみマネージャを定義した場合、そのマネージャでは受注の要求のみをキャッシュに配置します。
1を入力すると、コンカレント・マネージャでは、別の要求の処理準備が整うたびに要求リストを確認する必要があります。
キャッシュ・サイズにより大きな数値を設定すると、コンカレント・マネージャで要求を実行するたびに要求を読み取る必要はありません。ただし、すでにキャッシュから要求が読み取られている場合は、特定の要求に対する優先度を変更してもマネージャには認識されません。さらに、新しい要求に高い優先度を指定しても、バッファが空になってマネージャで要求リストを再度確認するまで、新しい要求は待機する必要があります。バッファ・サイズにより大きな数値を設定すると、要求は長時間待機する必要がある可能性があります。
キャッシュ・サイズを使用して、サイトのニーズを最も効率的に処理するようにコンカレント・マネージャを調整してください。特定のマネージャに対するジョブの優先度を頻繁に変更する傾向が組織にある場合、そのマネージャのバッファ・サイズを大幅に低く設定する必要があります。
ヒント: 長時間かかるジョブを実行するマネージャを定義する場合は1を、小規模で短時間で済むジョブを実行するマネージャには3または4を入力してください。
取引マネージャはデータ・グループを使用して、データベースに接続します。取引マネージャが実行するのは、取引マネージャと同じデータ・グループを使用する職責から発行されたプログラムのみです。
注意: Oracle Applicationsでは、データ・グループはサポートされません。ここでは参照用に提示しています。
マネージャのリソース・コンシューマ・グループです。リソース・コンシューマ・グループの詳細は、「Oracle Applicationsのリソース・コンシューマ・グループ」を参照してください。
パラレル・コンカレント処理環境で、マネージャを特定のノード上で動作させる場合は、そのノードの名称を選択します。
主ノード(使用可能な場合)は、コンカレント・マネージャが動作するノードです。主ノードまたは主ノード上のデータベース・インスタンスが停止すると、コンカレント・マネージャはその副ノードに移行します。主ノードが使用可能になると、コンカレント・マネージャは主ノードに復帰します。
「ノード」フォームを使用して、あらかじめOracle Applicationsにノードを登録しておく必要があります。「ノード」を参照してください。
パラレル・コンカレント処理環境において、一般的なコンカレント処理のキュー管理ではなく、プラットフォーム固有のキュー管理システムをマネージャで使用する場合は、そのシステムのキューまたはクラス名を指定します。システム・キュー名は、NQSやIBM Load Levelerなど、プラットフォーム固有のキュー管理システムから選択できます。
主システム・キューとは、主ノードに関連付けるキューです。副システム・キューは、副ノードに関連付けるキューです。
重要: マネージャが必ずプラットフォーム固有のキュー管理システムを使用するように、適切なモードでコンカレント・マネージャを起動してください。システム・キューとの相関性がプラットフォームでサポートされているかどうかを判断するには、プラットフォーム固有のマニュアルを参照してください。UNIXプラットフォームの場合は該当する『Oracle Applications Installation Update』を、他のすべてのプラットフォームは該当する『Oracle Applications インストレーション・ガイド』を参照してください。
コンカレント・マネージャが実行できるのは、プログラム・ライブラリにリストされている即時コンカレント・プログラムのみです。また、コンカレント・マネージャに特殊化ルールが組み込まれている限りは、他のタイプのコンカレント・プログラム実行ファイルを使用するコンカレント・プログラムも実行できます。
Oracle Application Object Libraryを使用して、アプリケーション開発者が即時コンカレント・プログラムをプログラム・ライブラリに登録する必要があります。
取引マネージャが実行できるのは、プログラム・ライブラリにリストされているプログラムのみです。
ウィンドウ下部の2つのボタンを使用すると、別のウィンドウが表示されます。このウィンドウでマネージャの操作時期を定義し、必要に応じて、マネージャが特定の種類のプログラムのみを実行するように特殊化します。
変数 | 説明 |
---|---|
特殊化ルール | マネージャに特殊化ルールを定義して、マネージャが読み取る要求の種類を定義します。 |
稼働シフト | マネージャに1つ以上の稼働シフトを割り当てて、マネージャの動作時期を定義します。各稼働シフトを使用して、マネージャが同時に実行できるプログラム数を変更できます。 |
稼働シフトをコンカレント・マネージャに割り当てます。稼働シフトでは、マネージャが使用可能になる日時を定義します。各稼働シフトについて、マネージャが実行を開始するプロセス数を定義します。
稼働シフトは、「稼働シフト」フォームを使用して定義します。「稼働シフト」を参照してください。
稼働シフトを同時に実行するオペレーティング・システム・プロセス数を入力します。各プロセスで1つのコンカレント要求を実行できます。
たとえば、3つのターゲット・プロセスを持つ稼働シフトが定義されている場合、マネージャは、最大3件の要求を同時に実行できます。
一般サービス管理の下に、サービスのパラメータ文字列を入力します。このフィールドの値は、サービス・タイプ定義によって異なります。
この稼働シフト中のマネージャのスリープ時間を入力します。スリープ時間とは、保留中のコンカレント要求(起動を待機しているコンカレント要求)リストをチェックする間にマネージャが待機する秒数です。
ヒント: 要求件数の発行が多いことが予想される期間中は、スリープ時間を極力短く設定してください。
特定の種類の要求のみを実行するようにマネージャを特殊化します。特殊化ルールがないと、マネージャではあらゆるコンカレント・プログラムを起動する要求を受け入れます。
実行するルールに基づいて、要求を含めるか除外するかをポップリストから選択します。
マネージャに割り当てる特殊化ルールのタイプを選択します。選択したルールの処理に基づき、次の情報に従って、マネージャが実行できる要求を許可または禁止します。
組合せルール
たとえば、選択する組合せルールを満たす要求のみ、マネージャで実行できます。あるいはその逆に、特定の組合せルールを満たす要求は、実行対象から除外されます。
複数の論理文を組み合せた組合せ特殊化ルールは、「組合せ特殊化ルール」フォームを使用して定義します。「組合せ特殊化ルール」を参照してください。
ORACLE ID
たとえば、特定のORACLE IDを持つプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、特定のORACLE IDを持つプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
プログラム
たとえば、選択するプログラムのみが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。「アプリケーション」フィールドにアプリケーションを入力して「名称」フィールドを空白のままにし、「プログラム」タイプを使用して、特定のアプリケーションに属するすべてのプログラムを含めたり、除外することもできます。
(プログラムの)要求タイプ
たとえば、特定の要求タイプのプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択する要求タイプのプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
ユーザー(サインオン時のアプリケーション・ユーザー名)
たとえば、特定のユーザーが発行するプログラムすべてが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するユーザーが発行するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
このウィンドウを使用して、コンカレント・マネージャの稼働シフトに名称を指定して定義します。稼働シフトを定義して、コンカレント・マネージャが動作できる時期を指定します。
各稼働シフトに対して、曜日範囲をカバーする期間または特定の日付を指定します。「稼働シフトの定義」を参照してください。
「平日」、「平日夜間」または「週末」など、コンカレント稼働シフト名は分かりやすくする必要があります。
コンカレント・シフト開始/終了時間を入力します。時間書式はHH24:MMです。たとえば、稼動シフト名が「平日」の場合、開始時間として「09:00」(午前9時)を、終了時間として「17:00」(午後5時)を入力できます。Oracle Applicationsでは、24時間制を使用することに注意してください。
このシフトの開始曜日と終了曜日を入力します。たとえば、シフト名が「平日」の場合、「曜日: 自」フィールドに「月曜日」を、「曜日: 自」フィールドに「金曜日」を入力できます。「曜日: 自」フィールドに値を入力する場合は、「曜日: 自」フィールドにも値を入力する必要があります。この行に「日付」フィールドは使用できません。
ここに日付を入力し、日付固有の稼働シフトを作成します。たとえば、「戦没者追悼記念日」というワークシフト名を指定し、このフィールドに日付を入力して、この稼働シフトを戦没者追悼記念の休日のみ有効にすることができます。
日付固有の稼働シフトは、特定の日付が指定されていない稼働シフトを上書きします。このフィールドに値を入力(日付を指定)すると、この行の曜日フィールドには値を入力できません。「稼働シフトの重複: 優先度レベル」を参照してください。
関連トピック
コンカレント・マネージャが読取り可能な要求を特定するルールを定義します。ここで定義するルールを使用して、コンカレント・マネージャの機能を特殊化できます。
このウィンドウを使用して、特殊化行と呼ばれる複数のInclude文とExclude文を定義し、組合せルールと呼ばれる単一の特殊化ルールにそれらの行を結合できます。
ここで定義する組合せルールは、「コンカレント・マネージャ」ウィンドウから「特殊化ルール」ウィンドウを使用して定義する個々のルールとは、次の2つの点で異なります。
Include文とExclude文は結合できます。これによって、コンカレント・プログラムを実行するため、明確に限定された要求を特定できます。
組合せルール内で複数のInclude文を使用すると、コンカレント・マネージャはさらに制限されます。
「特殊化ルール」ウィンドウ(「コンカレント・マネージャ」ウィンドウ内)を使用して定義する個別のルールにより、定義する「Include」ルールを追加すると、マネージャへの制限が緩和されます。
参照: コンカレント・マネージャ
ルールは、アプリケーション名、および組合せ特殊化ルールに対して定義する名称の組合せで、一意に識別されます。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーションに関連付けられているプログラムをコンカレント・マネージャが起動しないようにする防止策とはなりません。
組合せ特殊化ルールを構成する個々のルール(文)を定義します。
このブロックの各ルールにより、単一の文が定義されます。
特殊化ルールすべてを集合して、組合せ特殊化ルールを定義します。
実行するルールに基づき、要求を追加するか、除外するかをポップリストから選択します。
コンカレント・マネージャに適用する特殊化ルールのタイプを選択します。
同じタイプの2つのIncludeルールは結合できません。たとえば、プログラムをORACLE IDに関連付けるように組み込んだ後、プログラムを別の行で第2の異なるORACLE IDに関連付けるように組み込むことはできません。
除外する、または組み込むなどのルールの処理に基づき、マネージャは、次の情報に従ってプログラムを実行できます。
ORACLE ID
たとえば、特定のORACLE IDを持つプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、特定のORACLE IDを持つプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
プログラム
たとえば、選択するプログラムのみが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。「アプリケーション」フィールドにアプリケーションを入力して「名称」フィールドを空白のままにし、「プログラム」タイプを使用して、特定のアプリケーションに属するすべてのプログラムを含めたり、除外することもできます。
(プログラムの)要求タイプ
たとえば、特定の要求タイプのプログラムが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択する要求タイプのプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
ユーザー(サインオン時のアプリケーション・ユーザー名)
たとえば、特定のユーザーが発行するプログラムすべてが実行対象から除外されます。あるいはその逆に、選択するユーザーが発行するプログラムのみがコンカレント・マネージャに組み込まれます。
関連トピック
このウィンドウを使用し、各プログラムを共通の要求タイプに割り当てて、複数のコンカレント・プログラムを1つのグループとして指定します。
ここで定義した要求タイプは、「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用してコンカレント・プログラムに割り当てます。次に、「コンカレント・マネージャの定義」ウィンドウを使用してコンカレント・マネージャを定義する際に、その要求タイプに基づいて、マネージャで実行する(できる)、または実行しないコンカレント・プログラムを定義できます。
たとえば、要求タイプを「月末レポート」として定義し、その要求タイプを複数のコンカレント・プログラムに割り当てると、「月末レポート」要求のみを実行するコンカレント・マネージャを定義できます。
定義するコンカレント要求の各タイプに名称を付け、説明を記載します。アプリケーション名と要求タイプの組合せにより、コンカレント要求タイプが一意に識別されます。
アプリケーション名を付けても、他のアプリケーション名に関連付けられているコンカレント・プログラムをこの要求タイプに割り当てないようにする防止策とはなりません。
関連トピック
このフォームを使用して、コンカレント要求の出力形式のMIMEタイプを定義します。これらのMIMEタイプは、レポートを表示する際に使用されます。
各ファイル形式に対して、1つ以上のMIMEタイプを関連付けることができます。
1つのMIMEタイプを使用すると、ユーザーは、特定の形式のレポートを表示できます。たとえば、ユーザーは、テキスト形式のすべてのレポートをMicrosoft Wordで表示できます。特定のユーザーをサポートする形式のMIMEタイプは、次のような複数のプロファイル・オプションで設定されます。
ビューワ: HTMLのアプリケーション
ビューワ: PCL用アプリケーション
ビューワ: PDFのアプリケーション
ビューワ: ポストスクリプトのアプリケーション
ビューワ: テキストのアプリケーション
ユーザーがファイル形式のレポートを表示すると、このMIMEタイプがブラウザ・ウィンドウに送信されます。
1つ以上のMIMEタイプをサポート対象の各ファイル形式に関連付けます。ビューワ・オプションを定義すると、各形式のファイルの表示に使用できる、1つまたは複数のアプリケーションを指定できます。
ファイル形式です。
ファイル出力に使用するMIMEタイプです。
このボックスをチェックすると、レポート・ビューワによって出力ファイルが「システム固有クライアント・ エンコーディングの許可」プロファイル・オプションで指定したキャラクタ・セットに変換されます。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「レポート・ビューワの定義」
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「要求、要求ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルの検討」
ノードは、1つ以上のプロセッサと関連メモリーで構成されています。パラレル・コンカレント処理環境(クラスタ環境、超並列環境、異機種間ネットワーク環境など)では、各ノードは、ディスクなどのリソースを共有する場合を除き、他のノードとは独立して機能します。
コンカレント・マネージャを異なるノードに割り当てて、コンカレント処理の作業負荷を分散し、スループットを増やすことができます。コンカレント・マネージャは、割り当てられているノード上で処理を実行します。
ノードのオペレーティング・システム名を入力します。
ノードが存在するオペレーティング・システム・プラットフォームを選択します。
プラットフォームに対して正しいベース・パス変数を決定し、このノードに対する、コンカレント・マネージャのログ・ファイルと出力ファイルの位置を決めるには、インストレーション・マニュアルを参照してください。
関連トピック