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Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成
リリース12
E05661-01
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コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の定義

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

コンカレント・プログラムは、他のコンカレント・プログラムおよびオンライン操作と同時に実行する実行ファイルで、ハードウェアの能力を最大限に利用します。通常、コンカレント・プログラムは、仕訳の転記やレポートの生成など、実行に長時間かかるデータ集中型のタスクです。

標準要求発行(SRS)はOracle Applicationsの機能の1つで、この機能を使用すると、単一の標準フォーム(「要求の発行」)またはウィンドウ(「要求の計画」)からコンカレント・プログラムを選択して実行できます。コンカレント・プログラムの実行要求は、コンカレント要求と呼ばれます。

コンカレント・プログラムのグループ化には、主に2種類の形式があります。要求セットは、単一要求で複数のコンカレント・プログラムを実行するよう定義されています。要求グループは、職責を使用したコンカレント・プログラムへのアクセス管理に使用されます。要求セットと要求グループの両方については以降の項で説明します。

ユーザー別の有効要求の制限

システム管理者は、個々のユーザーに対して、有効な要求(ステータスが「実行中」)の数を制限できます。これにより、1人のユーザーが要求キューを独占できなくなります。たとえば、有効要求制限が5に設定されたユーザーが20の要求を発行した場合、同時に実行される要求は5つのみです。残りの要求は、そのユーザーの有効な要求の数が5つ未満に減ると実行されます。「プロファイル・オプション」ウィンドウを使用して、「コンカレント:有効要求制限」プロファイルを設定します。全ユーザーに対してグローバルな制限を設定する場合は、このオプションをサイト・レベルで設定します。次に、このプロファイル・オプションをユーザー・レベルで設定すると、各ユーザーの制限を変更できます。

関連トピック

プログラムの要求セット別編成

システム管理者の要求セット権限

プログラムの要求グループ別編成

プログラム定義のコピーおよび変更

『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項

コンカレント・プログラムへのアクセス管理

コンカレント要求を発行および表示するユーザーのアクセスを制限できます。

要求セキュリティ・グループを使用したコンカレント・プログラムへのアクセス管理

注意: この方法はリリース12以前から使用されています。

要求セキュリティ・グループとは、レポートまたはコンカレント・プログラムの集合です。システム管理者は要求セキュリティ・グループを定義して、レポートとコンカレント・プログラムへのユーザー・アクセスを管理します。要求セキュリティ・グループを作成できるのはシステム管理者のみです。

ロール・ベースのアクセス管理(RBAC)を使用した、コンカレント・プログラムへのアクセス管理(RBAC)

RBACを使用することで、管理者は、コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求に関連するデータの保護をより詳細に管理できます。

要求の発行

管理者は、個別のプログラム/セットや要求グループ内のすべてのプログラム/セット、1つまたは複数のアプリケーションに属するプログラム/セットなどを、直接ユーザーに割り当てたり、ロールに割り当てることで複数ユーザーに適用できます。RBACの詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のOracleユーザー管理によるアクセス管理の概要に関する項を参照してください。

アプリケーションが要求グループに含まれている場合、そのアプリケーションで作成されるすべてのプログラム/要求セットも自動的に同じ要求グループに含まれます。要求の発行は、プログラムと要求セットの両方に適用されることに注意してください。

次のタイプの「インスタンス・セット」は、割当で使用されます(ただし、管理者は必要に応じて新規のインスタンス・セットを作成できます)。

この機能を有効にすると、次の項目がシードされます。

要求セキュリティ・グループへのアクセス権をロールに付与するには、次のステップに従ってください。

  1. ロールを定義します(ユーザー管理職責)。

  2. 要求セキュリティ・グループを定義します(システム管理者職責)。

  3. 付与を定義します(機能管理者職責)。

    1. 付与の「名称」および「摘要」(オプション)を入力します。

    2. 付与の「セキュリティ・コンテキスト」を入力します。

    3. 「データ・セキュリティ」で、オブジェクトとして「コンカレント・プログラム」または「要求セット」を選択し、「次へ」をクリックします。

    4. オブジェクト・データ・コンテキストのデータ・コンテキスト・タイプに「インスタンス・セット」を選択します。必要に応じて「アクセス可能なプログラム」または「アクセス可能な要求セット」を選択し、「次へ」をクリックします。

    5. インスタンス・セットの情報を検討します。「インスタンス・セット詳細」で、要求グループとそのアプリケーションを入力します。具体的には、「パラメータ1」として要求グループ名を入力し、「パラメータ2」としてアプリケーションの短縮名を入力します。

    6. 「セット」で権限セットに「操作の要求」を選択し、「次へ」をクリックします。

    7. 付与情報を検討して、作業を保存します。

すべてのユーザーにはシード済付与が2つあり、旧職責用にすでに存在する要求グループ割当を把握できます。次の付与があります。

要求の表示

RBACを使用して要求を表示するユーザーのアクセスを管理できます。

注意: 以前のリリースでは、「コンカレント: レポート・アクセス・レベル」プロファイルを使用して、コンカレント・プログラムが生成した出力ファイルやログファイルをレポートする権限を管理していました。このプロファイルは本リリースでは使用されなくなりました。

シード済の「インスタンス・セット」により管理者に次の項目を付与できます。

別のユーザー(またはロールを介したユーザーのグループ)への要求

システム管理者は必要に応じて新規のインスタンス・セットを作成できます。また、すべてのユーザーから発行される要求へのアクセス権を特定ユーザーのセットに付与できます。たとえば、指定したアプリケーションの管理者グループが、ビジネス・ユーザーから発行される特定のタイプまたはプログラムの要求を追跡すると想定します。その場合、次のアプローチを使用して、特定プログラムの要求をユーザーのグループに付与できます。

  1. 要求を発行したユーザーに関係なく、特定のプログラムに属するすべての要求を選択するインスタンス・セットを作成します。

    例:

    &TABLE_ALIAS.request_id in
        ( select cr.request_id
          from fnd_concurrent_requests cr, fnd_concurrent_programs cp
          where cr.concurrent_program_id = cp.concurrent_program_id
          and cr.program_application_id = cp.application_id
          and cp.concurrent_program_name = &GRANT_ALIAS.PARAMETER1)

    単一プログラムではなく、プログラム・セットへのアクセス権を付与する場合、&GRANT_ALIAS.PARAMETER1は、特定の要求グループ内のすべてのプログラムを返す副問合せに置き換えられます。

  2. このインスタンスのセットを既存のロール(たとえば<アプリケーション>管理者ロール)に付与する権限を作成し、付与するプログラム名を割り当てます。この付与の作成には、「コンカレント要求」データ・オブジェクトを使用します。

  3. これらの要求へのアクセス権が必要なすべてのユーザーにこのロールが割り当てられていることを確認してください。

プログラムの要求セット別編成

レポートとコンカレント・プログラムを、要求セットにまとめることができます。

要求セットは、レポートまたはコンカレント・プログラムの集合に対して、実行オプション、印刷オプション、パラメータ値(可能な場合)を定義します。適切な権限を持つエンド・ユーザーおよびシステム管理者は要求セットを定義できます。システム管理者には、エンド・ユーザーよりも高い要求セット権限が付与されています。要求セットは、フォーム・ベースのアプリケーション、またはHTMLベースのアプリケーションから実行できます

要求セットは、事前定義済の印刷オプションとパラメータ値を使用した、複数のレポートとコンカレント・プログラムを実行する迅速かつ便利な方法です。要求セットによって、そのセットから発行されるステージに複数の要求がグループ化されます。ステージの発行順序は、前のステージのステータスによって決まります。

レポートとコンカレント・プログラムへのアクセスをカスタマイズするため、システム管理者が要求セットを利用することもできます。要求セットを使用して、システム管理者は次の操作を実行できます。

システム管理者には、「要求セット」ウィンドウの特別版など、アプリケーション・ユーザーより上の権限があります。

要求セットの定義

要求セットを定義し、「要求の発行」フォームから要求セットを発行することで、同じコンカレント要求セットを定期的に実行できます。

システム管理者は、任意の標準要求発行レポートまたはコンカレント・プログラムを、定義する要求セットに組み込むことができます。エンド・ユーザーが要求セットを定義する場合、そのエンド・ユーザーの職責の要求セキュリティ・グループに属しているレポートとプログラムからのみ、選択できます。

要求セットの作成と編集には、「要求セット」フォームを使用します。

要求セット・ステージ

この項では、要求セット・ステージの定義方法と編成方法を説明します。

ステージへの要求セットの編成

要求セットは、実行順序を決めるためにリンクされる、1つ以上の「ステージ」に分割されます。各ステージは、並列に(同時に任意の順序で)実行する、1つ以上の要求で構成されます。たとえば、最も単純な要求セット構造では、すべての要求が1つのステージに割り当てられます。これによって、すべての要求を並列に実行できます。

単一ステージの要求セット

本文の説明内容に関するイメージ

要求を順番に実行するには、要求を異なるステージに割り当て、そのステージを要求の実行順にリンクします。

複数ステージがある要求セット

本文の説明内容に関するイメージ

コンカレント・マネージャが要求セット内で一度に実行できるのは、1つのステージのみです。1つのステージが完了すると、次のステージが発行されます。ステージ内のすべての要求が完了しないかぎり、そのステージは完了したとみなされません。

ステージを使用するメリットの1つは、複数の要求を並列に実行し、次のステージに順に移動できることです。これによって、要求セットを様々な用途で効率的に使用できます。

1つのステージ内で複数の要求を並列に実行する要求セット

本文の説明内容に関するイメージ

ステージ・ステータスの使用

要求セットやコンカレント要求と同様に、ステージも様々なステータスで完了します。各ステージは、ステータスが「成功」、「警告」または「エラー」で完了します。これらの完了ステータスを使用して要求セットを構築するには、現行ステージの完了ステータスに基づいて後続のステージを定義します。たとえば、要求セットは常にステージ1から開始します。ステージ1がステータス「成功」で完了した場合は、「成功」リンクに続いてステージ2が発行されます。ステージ2が完了すると要求セットが終了します。ステージ1がステータス「警告」で完了した場合は、「警告」リンクに続いてステージ3が発行されます。ステージ3が完了すると要求セットが終了します。ステージ1がステータス「エラー」で完了した場合は、「エラー」リンクに続いてステージ4が発行されます。ステージ4が完了すると要求セットが終了します。

ステージ・ステータスを使用する要求セット

本文の説明内容に関するイメージ

この例では、標準ステージ機能を使用してステージ・ステータスを決定します。標準ステージ機能では、ステージ内の各要求のステータスを使用して、そのステージのステータスを計算します。1つのステージ内のすべての要求がステータス「成功」で完了した場合、そのステージのステータスは「成功」になります。1つ以上の要求がステータス「エラー」で完了した場合、そのステージのステータスは「エラー」になります。1つ以上の要求がステータス「警告」で完了し、ステータス「エラー」で完了した要求がない場合、そのステージのステータスは「警告」になります。

ステージのリンク

要求セット内のステージ間のリンクに制限はありません。あるステージから別のステージに任意にリンクでき、1つのステージに複数のリンクを作成することもできます。たとえば、ステージ1は、完了ステータスが「成功」または「警告」の場合はステージ2にリンクし、ステータスが「エラー」の場合はステージ3にリンクできます。

ステージへのリンクが複数ある要求セット

本文の説明内容に関するイメージ

各完了ステータスに対して後続のステージを指定しないと、要求セットの終了が決定します。要求セットは、要求セット内の任意のステージの後で終了できます。つまり、任意のステージが、他のステージへのリンクがないステータスで完了すると、その要求セットは終了します。

要求セットは、ステージ間のリンクを使用して管理できます。以前のリリースには、「パラレルに実行」、「順次に実行」、および「順次に実行するがエラー時中断」の3つのオプションがありました。これらのオプションはすべて、要求セット・ウィザードを使用して簡単に再作成できます。「要求セット」ウィンドウの「要求セット・ウィザード」ボタンを使用して、ウィザードを起動できます。ウィザードに従って、次のように要求セットの入力と作成を行います。

変数 説明
パラレルに実行 並列に実行するすべての要求を含む1つのステージを作成します。
順次に実行 各ステップの1つ以上の要求を順番に含む個別のステージを作成し、適切な順序でリンクします。
順次に実行するがエラー時中断 「順次に実行」と同様に順序を設定します。ただし、複数のステージにリンクすると、「エラー」の完了ステータス・フィールドにおけるリンクのように、後続のステージには進みません。

ステージ評価機能

ステージの完了ステータスは、事前定義済の機能によって判断されます。Oracle Applicationsの標準ステージ評価機能では、含まれている要求の完了ステータスを使用します。この機能を使用して、ステージのステータスを判断します。

要求セットの完了ステータス

リンクが定義されていないステータスでステージが完了すると、要求セットが終了します。要求セットの完了ステータスは、次のいずれかの方法で判断されます。

要求セットの印刷

要求セット内のレポートごとに、異なるプリンタを選択できます。要求セットを定義すると、レポートの送信先プリンタなどの印刷オプションが保存されるため、要求セットを実行するときに再度オプションを指定する必要はありません。

重要: 「コンカレント・プログラム」フォームを使用して、コンカレント・プログラムに対してプリンタを定義した場合、その値は、ユーザー・プロファイル・オプションの設定や要求セット定義では更新できません。また、プログラムや要求セットの実行時にも更新できません。

注意: 「コンカレント・プログラム」フォームで要求セット・コンカレント・プログラム(要求セット買掛年齢調べレポートなど)に対するプリンタを定義しても意味がありません。そのプリンタ定義は参照されません。

要求セットの保留

要求セットに多数のステージが含まれ実行に時間がかかるような状況などで、管理者は、要求セットをより優先度の高い要求に譲ることができます。要求セットの保留機能を使用すると、実行中の要求セットを保留状態にでき、要求セット・ステージの実行を効率よく管理できます。

OAMの「View Running Requests」ページでは、「Hold」ボタンおよび「Remove Hold」ボタンを使用できます。要求セットを保留するには、要求セットを選択し、「Hold」ボタンをクリックします。要求セットの実行を続行する場合は「Remove Hold」をクリックします。

コンカレント・プログラムとしての要求セット

非互換性が許可された要求セット内で要求セットまたはステージを定義すると、入力した指示に従って要求セット内の要求を実行するコンカレント・プログラムが作成されます。

要求セットを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット<要求セット名>になり、要求セット・ステージを実行するプログラムのタイトルは要求セット・ステージ<要求セット・ステージ名>になります。「コンカレント・プログラム」フォームで、プログラム名に基づいて要求セットまたは要求セット・ステージのコンカレント・プログラムを問い合せるには、「名称」フィールドに次のように入力します。

要求セットと要求セット・ステージのコンカレント・プログラムでは、要求セットまたはステージの実行を記録したログ・ファイルが作成されます。また、要求セットやステージ内の各レポートやコンカレント・プログラムでも、独自のログ・ファイルが作成されます。

非互換性が許可された要求セットを実行する際は、その要求セットを定義したコンカレント・プログラムを実行する要求を発行します。この要求セット・コンカレント・プログラムは、要求セット・ステージ・コンカレント・プログラムを発行します。要求セット・ステージ・コンカレント・プログラムでは、ステージ内のプログラムおよびレポートごとに要求を発行します。要求セット・コンカレント・プログラムまたは要求セット・ステージ・コンカレント・プログラムを実行する要求は親要求であり、プログラムおよびレポートを実行する要求は子要求となります。

「コンカレント要求」フォームを使用すると、要求セットのステータス、およびその要求セットに含まれているプログラムを検討できます。次の表に、「実行中」フェーズの要求セットに関連する情報を示します。

ステータス 説明
一時停止 親要求は、すべての子要求が完了するまで一時停止します。たとえば、要求セット・ステージは、ステージ内のすべてのレポートが完了するまで一時停止します。
再開 同じ親要求によって発行されたすべての要求の実行が完了しました。親要求の実行が再開されます。

要求セットの変更

要求セットを変更できるのは、要求セットの所有者またはシステム管理者のみです。変更を行うには、「要求セット」ウィンドウで、変更する要求セットを問い合せます。

注意: アップグレード時に、Oracleアプリケーションから提供された要求セットへの変更内容を保持する場合は、アップグレードする前に、要求セットの名称を変更するか、または別の名称を使用して再作成する必要があります。事前定義済の要求セットを名称を変えずに変更すると、Oracle Applicationsをアップグレードする際に変更内容が上書きされます。

要求セットの作成

要求セットを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「要求セット」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 要求セットの「名称」を入力します。

  3. 要求セットの「セット・コード」を入力します。この名称は、要求セットを参照するために内部的に使用されます。

  4. 要求セットに関連付ける「アプリケーション」を入力します。

  5. 必要に応じて、要求セットの「摘要」を入力します。

  6. 「所有者」フィールドでは、ユーザー名がデフォルト設定されます。このフィールドを変更できるのはシステム管理者のみです。

  7. 「有効日」の「自」フィールドおよび「至」フィールドに入力して、ユーザーと他のユーザーが要求セットを実行できる有効期間を定義します。現在日が定義した範囲外の場合、この要求セットは「要求の発行」ウィンドウでは使用できません。

  8. 「同時印刷」チェック・ボックスをチェックすると、すべての要求が完了時にプリンタに同時に送信されます。チェックを解除すると、要求が完了するときに、一度に1つずつ要求がプリンタに送信されます。

  9. 「非互換の許可」チェック・ボックスをチェックすると、システム管理者は、この要求と非互換の(同時に実行できない)プログラムを指定できます。この要求セットが他のすべてのコンカレント要求または要求セットとともに実行できるように指定するには、このチェック・ボックスをチェックしません。

  10. ステージの定義を完了した後で、「ステージの定義」または「ステージのリンク」を選択します。

ステージの定義

ステージを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「表示順序」の値は、ステージに入力したとおりに、順にデフォルト設定されます。ステージの表示順序を変更するには、このフィールドを変更します。

  2. ステージの「名称」を入力します。

  3. 必要に応じて、ステージの「摘要」を入力します。

  4. ステージの「ステージ・コード」を入力します。このコードは、ステージを参照するために内部的に使用されます。

  5. 「機能」リージョンの「機能」フィールドで、値リストを使用して機能を選択します。このフィールドのデフォルト値は標準ステージ評価機能です。この機能の完了ステータスは、含まれている要求の通常の完了ステータスに基づきます。その他の機能は、使用しているOracle製品で提供される場合があります。これらの機能の説明は、使用しているOracle製品のユーザーズ・ガイドを参照してください。

  6. 要求セットの完了ステータスとこのステージの完了ステータスを等しくする場合は、「このステージの戻り値をセットの実行結果に反映させる」チェック・ボックスを使用します。

    注意: 複数のステージに対してこのチェック・ボックスを選択すると、要求セットの完了ステータスは、要求セット内で最後に実行されたステージの完了ステータスと同じになります。

  7. 「非互換の許可」チェック・ボックスを使用すると、システム管理者は、このステージと非互換の(同時に実行できない)プログラムを指定できます。要求セットのこのステージが他のすべてのコンカレント要求または要求セットとともに実行できるように指定する場合は、このチェック・ボックスをチェックしません。

  8. 「要求」を選択します。

「ステージ要求」ウィンドウ

「ステージ要求」ウィンドウでは、ステージに含める要求を定義します。

  1. 要求セットに含めるレポートまたはプログラムを選択します。選択した要求の説明および関連するアプリケーションが、「摘要」フィールドと「アプリケーション」フィールドに表示されます。

    選択可能な要求のリストには、自分の職責の要求グループを使用して「要求の発行」フォームからアクセスできる要求が含まれます。

  2. 「このプログラムの結果を使用するステージ機能を許可する」チェック・ボックスを使用して、含める必要があるプログラムまたはレポートを指定します。

  3. 「印刷オプション」リージョンには、コンカレント要求のオプションが表示されます。印刷する出力の部数、印刷の形式、印刷するプリンタ、および出力をオペレーティング・システム・ファイルに保存するかどうかを指定します。

    標準要求発行ではこれらのオプションが保存されるため、要求セットの実行時に再度オプションを指定する必要はありません。要求セットの定義時に各要求に対してこれらのオプションを指定しないと、要求セットの発行時に、標準要求発行で個別プロファイル・オプションの値がデフォルトとして使用されます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』の「コンカレント処理のユーザー・プロファイル設定」を参照してください。

    注意: 一部の要求には、変更できない必須の形式またはプリンタが指定されている場合があります。

  4. 印刷オプションの設定が完了した後で、「パラメータ」を選択して「要求パラメータ」ウィンドウを表示します。

「要求パラメータ」ウィンドウ

「要求パラメータ」ウィンドウでは、要求セット内にある特定の要求のパラメータ値をカスタマイズできます。「要求パラメータ」ウィンドウの最上部にあるフィールドには、現行の要求セット、およびパラメータ値をカスタマイズできる要求に関する一般情報がリスト表示されます。ウィンドウの複数行の部分には、その要求のパラメータがリスト表示されます。

  1. 「順序」フィールドには、「要求の発行」ウィンドウで要求を実行する際の各要求パラメータの表示順序が表示されます(低い番号から高い番号の順に表示されます)。パラメータの順序を変更できるのは、システム管理者のみです。

  2. 「プロンプト」フィールドは表示専用フィールドで、要求パラメータのプロンプトが表示されます。

  3. 発行時に要求パラメータを表示できるように指定するには、「表示」チェック・ボックスをチェックし、発行時にパラメータを表示する必要がない場合はチェックを解除します。

  4. 発行時に要求パラメータの値を挿入または変更できるように指定する場合は「修正」チェック・ボックスをチェックします。発行時にパラメータを変更できないように指定する場合は、チェックを解除します。

  5. 「共有パラメータ」フィールドを使用して、要求セットの複数のレポートまたはプログラムに出現するパラメータのデフォルト値を設定します。同じパラメータが出現するたびに「共有パラメータ」フィールドに同じパラメータ・ラベルを入力すると、そのパラメータが最初に出現した際に割り当てた値が、同じパラメータがそれ以降に出現した場合のデフォルト値になります。共有パラメータ・ラベルを使用すると、同じパラメータが出現するたびに最初のデフォルト値を単純に設定できるため、同じパラメータが出現するたびに同じ値を再度入力する必要がなくなります。

    たとえば、3つのレポートを含む要求セットを定義し、すべてのレポートに「Set of Books」というパラメータを含める場合を考えます。すべてのレポートで「Set of Books」パラメータを同じ値にデフォルト設定します。これを行うには、このパラメータが最初に出現したときに、「共有パラメータ」フィールドに「Book」というラベルを入力します。このとき、このパラメータの「デフォルト値」フィールドに値を割り当てることもできます。あるいは、要求セットを実行するまで待機し、このパラメータが最初に出現したときにデフォルト値を割り当てることもできます。要求セット内で「Set of Books」パラメータが出現するたびに、「共有パラメータ」フィールドに「Book」というラベルを入力します。これによって、「要求の発行」ウィンドウからこの要求セットを発行すると、「Book」というラベルが入力されたすべてのパラメータは、「Set of Books」パラメータが最初に出現したときに割り当てた値にデフォルト設定されます。

    重要: 共有パラメータ・ラベルが入力されたパラメータの値を後で変更すると、そのパラメータのインスタンスについてのみ値が変更されますが、同じラベルが入力された他のパラメータすべての値が変更されるわけではありません。

    共有パラメータ・ラベルを持つパラメータを変更可能にする場合は、そのパラメータを表示し、パラメータの現行値を常に参照できるようにすることをお薦めします。これは、ラベルが入力されたパラメータの値を後で変更しても、同じラベルが入力された他のすべてのパラメータにはその変更を伝播できないことを把握するのに役立ちます。

  6. オプションで、パラメータの「デフォルト・タイプ」および「値」を入力します。

  7. 作業を保存します。

  8. 「ステージ要求」ウィンドウに戻り、ステップを繰り返して、さらに要求を要求セット・ステージに追加します。

    同じ要求を異なるデフォルト・パラメータ値で実行する場合は、1つの要求を複数回選択できます。

  9. 新規のステージを開始するには、「ステージ」ウィンドウに戻り、「ファイル」メニューから「新規レコード」を選択します。

ステージのリンク

ステージをリンクする手順は、次のとおりです。

  1. 「開始ステージ」を入力します。ここで入力するステージは、要求セットに対して発行される最初のステージです。

  2. 「成功」、「警告」および「エラー」の各列に、最初のステージに続いて実行するステージを入力します。前のステージの完了ステータスに関係なく特定のステージが続くようにするには、その特定のステージを3つの列すべてに入力します。ステージが「エラー」で終了した場合に要求セットを停止するには、「エラー」列を空白のままにします。完了ステータスに対して後続のステージを特に指定しないと、常に要求セットはその完了ステータスで終了します。

    次の表に示す例では、ステージでエラーの完了ステータスが戻された場合、要求セットは常に終了します。さらに、ステージCとステージDでは、完了ステータスに関係なく要求セットが終了します。ステージAで「エラー」以外のステータスが戻されると、ステージBが発行されます。最終的に、ステージBがステータス「成功」で完了するとステージCが続き、ステータスが「警告」の場合はステージDが続きます。

  3. 「完了」を選択します。

次の表は、前述ステップ2のステージのリンク例を示しています。

表示順序 名称 成功 警告 エラー
1 ステージA ステージB ステージB  
2 ステージB ステージC ステージD  
3 ステージC      
4 ステージD      

要求セットの再起動

ステータス「エラー」で要求セットが完了すると、Oracle Applications Managerの「View Completed Requests」ページの「Restart」ボタンが有効になります。ユーザーが「Restart」ボタンをクリックしたときに、その時点で要求セットが再起動されるように、エラーで終了した最初のステージの情報が自動的に収集され、記録および保存されます。

ステージが特定されると、要求セット・プログラムは、再発行モードでステージ・プログラムを発行します。このモードでは、プログラムは、以前の実行から同じステージを見つけて、再発行の必要があるプログラム(エラーで終了したもののみ)を判別して、実行します。このステージが正常に完了するか、「警告」ステータスで終了する場合は、通常の要求セット・プログラムの再起動メカニズムを使用して、次のステージへ進みます。

注意: 要求セットは何度も再起動できます。各ステージや個別プログラムのログは、各ステージおよびプログラム発行での新規要求生成時に実行数に関係なく保守されます。ただし、要求セットのログおよび関連ファイルは、再起動のたびに再度書き込まれます。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

要求セットおよび所有者

要求セットを定義または編集するとき、エンド・ユーザーとシステム管理者の権限には大きな違いがあります。

エンド・ユーザーは作成する要求セットを所有

エンド・ユーザーは、自身の職責に割り当てられたレポート・セキュリティ・グループに含まれるレポート、他の要求セットまたはコンカレント・プログラムを選択して、要求セットを作成できます。

要求セットを作成するエンド・ユーザーは、自動的にその要求セットの「所有者」になります。所有権は、個人のアプリケーション・ユーザー名で識別されます。

エンド・ユーザーは「要求セット」フォームを使用して、新規の要求セットを作成したり、所有している要求セットを問い合せて更新します。エンド・ユーザーが編集できるのは、所有している要求セットのみです。

エンド・ユーザーが所有する要求セットは、個人要求セットと呼ばれる場合があります。個人要求セットは、要求セキュリティ・グループに自動的に追加されません。つまり、システム管理者が個人要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てないかぎり、他のユーザーは「要求の発行」ウィンドウを使用して個人要求セットにアクセスできません。

エンド・ユーザーは、どの職責で作業を行っているかに関係なく、自分が所有する要求セットをいつでも使用できます。ただし、個人要求セットは、コードを使用して要求グループ内のレポートのみを表示するようにカスタマイズされた標準発行フォームでは表示されません。

Oracle Applicationsにサインオンすると、ユーザーは、次に含まれる要求、要求セットおよびコンカレント・プログラムを実行できます。

エンド・ユーザーが個人要求セットを使用するメリット

エンド・ユーザーが個人要求セットを使用すると、主に次の2つのメリットがあります。

  1. ユーザーは、どの職責で作業を行っているかに関係なく、自分が所有する要求セットをいつでも使用できます。

  2. ユーザーは、他のユーザーが選択する必要がある標準発行コンカレント・プログラムのリストに要求セットの選択肢を追加せずに、必要なだけ要求セットを作成できます。

システム管理者の要求セット権限

システム管理者は、次の操作を実行できます。

ユーザーが職責に関係なく要求セットを実行および編集できるようにする場合、要求セットを定義した後で、その所有者にユーザーを割り当てます。所有者を持たない要求セットは、どのエンド・ユーザーも編集または更新できません。この方法で、要求セットの印刷オプションおよびレポート・パラメータを保証できます。後で要求セットを編集し、その所有権プロパティを削除または変更することもできます。

システム管理者がユーザー職責の要求セキュリティ・グループに要求セットを割り当てる場合、その要求セットは他のユーザーも実行できます。システム管理者が要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てない場合、その要求セットを実行できるのは所有者のみです。この方法によって、レポートとコンカレント・プログラムへのアクセス権をユーザーごとに付与できます。

要求セキュリティ・グループ、要求セットおよびレポート

システム管理者は、個人要求セットなどの任意の要求セットを要求セキュリティ・グループに追加できます。これによって、職責のメンバーに、要求セキュリティ・グループの外部にあるレポートとコンカレント・プログラムに対するアクセス権を付与できます。

要求セットの編集権限とレポートの表示権限は、対象のレポートがユーザーの要求セキュリティ・グループに属している場合と属さない場合で、次のように異なります。

システム管理者が要求セットを使用するメリット

システム管理者が要求セットを使用する主なメリットは、次の3点です。

  1. 要求セットを使用すると、コンカレント・プログラムへのアクセスをユーザーごとに管理できます。

    要求セットを定義して所有者に割り当て、要求セキュリティ・グループに割り当てないと、その要求セット内のレポートとプログラムは所有者のみ使用可能になります。

  2. 「所有者」フィールドを空白のままにすると、システム管理者は、個別のプログラムやパラメータをエンド・ユーザーが編集したり更新できない要求セットを作成できます。

    所有者を持たない要求セットを編集できるのは、システム管理者のみです。

  3. システム管理者は、職責のメンバーに、要求セキュリティ・グループの外部にあるレポートとプログラムに対するアクセス権を指定できます。

    要求セキュリティ・グループに属さないレポートまたはプログラムを含む要求セットを定義し、その要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てると、選択したレポートまたはプログラムの実行権限をユーザーに付与できます。ただし、編集権限は付与されません。

要求セットの非互換性

要求セットは、実際は、要求セット内の各プログラムを実行するための要求を発行するコンカレント・プログラムです。要求セットが他のレポートやコンカンレント・プログラムと同時に実行されないように、複数の非互換性ルールを許可して要求セットを管理できます。これらのルールは、要求セットを構成するステージにも適用できます。

「コンカレント・プログラム」フォームを使用して要求セット・コンカレント・プログラムを問い合せ、要求セットとは非互換と定義するプログラムまたはステージ(あるいはその両方)をリストします。「コンカレント・プログラム」を参照してください。

要求セットを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット<要求セット名>となります。「コンカレント・プログラム」フォームで、プログラム名に基づいて要求セット・コンカレント・プログラムを問い合せる場合、「名称」フィールドに次のように入力する必要があります。

コンカレント・プログラム名の前に、「要求セット」と入力します。

「要求セット%」と入力すると、すべての要求セット・プログラムに対して問合せが実行されます。

要求セットとは非互換としてプログラムをリストすると、このプログラムは、要求セットまたはセット内の任意のレポートと同じ衝突ドメイン内では同時に実行されません。「プログラム非互換性ルールの定義」を参照してください。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

プログラム非互換性ルールの定義

コンカレント・プログラム

要求セット内でのパラメータの共有

パラメータは引数とも呼ばれ、プログラムの実行に関する動作を定義する値です。パラメータとその入力値は、要求セット内の一部またはすべての要求の間で共有できます。

パラメータにラベルを割り当てて、共有するパラメータを識別します。次に、要求セット内の各コンカレント・プログラムについては、そのプログラムに関するパラメータに同じラベルを割り当てることができます。要求セット内のプログラム間では、各プログラムに関する複数のパラメータで共通の値を共有または受け入れます。

共有パラメータのいずれかに最初に入力する値が共有パラメータの値になります。要求セット内のプログラムごとに値を入力するかわりに値の入力が一度で済むため、便利です。

共有パラメータの動作

共有パラメータの値を選択すると、それ以降に出現したパラメータのデフォルト値となります。共有パラメータの値を変更すると、それ以降に出現したパラメータの新しいデフォルト値になりますが、セット内でそれ以前に出現した要求には反映されません。

すべての共有パラメータに値が入力されると、1つの共有パラメータの値を変更しても、他の共有パラメータには反映されません。

重要: 共有パラメータは非表示にしないでください。共有パラメータは、「表示」=「No」(値を変更できなくなります)または「修正」=「No」に設定しないでください。これにより、要求セット内の他のレポートには伝播されない共有パラメータの更新によって、不要な非一貫性が発生することを防ぎます。

例: 共有パラメータ値

「コンカレント・プログラム・レポート」と「コンカレント・プログラム詳細レポート」の2つのレポートを含む要求セットを作成したとします。次の表に、この2つのレポートとそのパラメータを示します。

レポート パラメータ
コンカレント・プログラム・レポート アプリケーション名
コンカレント・プログラム詳細レポート アプリケーション名、プログラム

2つのレポート間で共有しているパラメータとして、パラメータ「アプリケーション名」を識別します。値の入力は、一度のみ、つまり、セット内の最初のレポートに対して「レポート・パラメータ」ウィンドウが表示され、アプリケーション名の入力が要求されるときに行います。

共有パラメータを識別するには、名称を指定し(この例ではapplname)、その名称を各レポートの共有パラメータとして入力します。

本文の説明内容に関するイメージ

本文の説明内容に関するイメージ

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

要求パラメータの動作の制御

コンカレント・プログラム

要求セット・レポート

このレポートには、要求セットの所有者、プログラムの非互換性、およびプリンタと印刷形式の情報など、要求セット定義が記述されます。このレポートは、要求セット定義を定義または編集する際に使用します。

レポート・パラメータ

なし。

レポート・ヘッダー

レポート・ヘッダーには、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

プログラムの要求セット別編成

コンカレント・プログラム・レポート

プログラムの要求グループ別編成

この項では、アプリケーション・プログラムとレポートを要求グループに編成できる方法を説明します。内容は次のとおりです。

要求グループの定義

要求グループを定義する際は、次の内容を含めることができます。

2つのタイプの要求グループ

Oracle Applicationsでは、要求グループを次の2つのレベルで使用します。

  1. 職責レベル

    職責に割り当てられた要求グループは要求セキュリティ・グループと呼ばれ、その職責で作業を行っているユーザーが「要求の発行」ウィンドウで選択できるレポート、要求セットおよびコンカレント・プログラムを定義します。

  2. フォーム・レベル

    要求グループがコードに割り当てられると、そのコードは、パラメータとして「要求の発行」ウィンドウに渡すことができます。このコードは「要求の発行」ウィンドウをコールする機能を定義するのに役立ちます。

    「要求の発行」ウィンドウ固有の値リストには、要求グループ内のレポート、要求セットおよびコンカレント・プログラムがリストされます。

要求セキュリティ・グループ

職責に割り当てられた要求グループは、要求セキュリティ・グループと呼ばれます。ある職責でサインオンしたユーザーは、その職責の要求セキュリティ・グループに含まれるレポートとコンカレント・プログラムを実行できます。

「要求の発行」標準発行フォームには、現在の職責の要求セキュリティ・グループの全レポートとプログラムがリスト表示されます。

関連トピック

要求グループでのコードの使用

コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

レポート・グループ職責レポート

要求グループ

要求グループでのコードの使用

通常、メニューから標準要求発行フォームをコールすると、そのフォームで、現在の職責の要求セキュリティ・グループに含まれるレポートとコンカレント・プログラムをリスト表示できます。

あるいは、要求グループにコードを割り当てて、カスタマイズされた標準発行フォームで、特定の要求グループに含まれるコンカレント・プログラムのみをリスト表示することもできます。要求グループ・コードは、メニューからカスタマイズされた標準発行フォームに渡される単純な引数です。要約すると、次のようになります。

関連トピック

プログラムの要求グループ別編成

「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

要求グループ

「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

「要求の発行」ウィンドウは、いくつかの方法でカスタマイズできます。

ウィンドウ・タイトルの名称変更

ウィンドウで使用できる要求を反映するように、タイトルを変更できます。「コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。

要求グループで使用可能な要求の制限

指定の要求グループで使用可能なレポートとプログラムを制限できます。「コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。

要求を単一要求に制限

プログラム/セット名をパラメータとして渡すと、単一の要求発行に対して「要求の発行」フォームをコールできます。

program/report_set名を使用してフォームをコールすると、フォームへナビゲーションする際にパラメータ・ウィンドウが表示されます。発行した要求に対して表示される要求IDをユーザーが確認した後で、フォームが終了します。

要求を1つの要求リストに制限

プログラム/セット名をパラメータとして渡すと、「要求の発行」フォームをコールして、単一のプログラム/セットに対して1つ以上の要求を発行できます。

フォームへナビゲーションする際にパラメータ・ウィンドウが表示され、ユーザーは、パラメータとして渡されたプログラムに対する要求を1つ以上発行できます。この場合、他のプログラムへの要求は発行できません。

値セット・パラメータで使用するパラメータの引渡し

追加パラメータを値セットで参照できる「要求の発行」フォームに渡し、要求パラメータを検証できます。

製造「ORG」パラメータの引渡し

ORG関連の5つのパラメータを渡し、値セットで参照できます。または、値セットで参照可能なORGパラメータを作成する「要求の発行」フォームにナビゲーションする際に、ORG値リストを表示できます。

要求の発行パラメータの完全リスト

次に、「要求の実行/SRS」フォームでサポートされているパラメータの包括的なリスト、およびパラメータの使用方法に関する追加情報を示します。

コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

「要求の発行」ウィンドウには、別のタイトルを設定できます。また、コードを割り当てた要求グループに属するレポートまたはコンカレント・プログラムのみをユーザーが選択できるように、フォームを定義できます。これを行うには、「要求の発行」ウィンドウを参照するフォーム機能を登録し、その機能に特定の引数を渡します。次に、メニューを構築してこのフォーム機能を組み込みます。詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド: セキュリティ』を参照してください。

要求グループ・コードを引数として使用

次の表に、要求グループと「要求の発行」ウィンドウを関連付け、このフォームのタイトルをカスタマイズするために渡されるパラメータを示します。「フォーム機能」フォームの「パラメータ」フィールドには、テキストを入力します。

パラメータ構文およびその例 説明
REQUEST_GROUP_CODE ="要求グループ・コード"、REQUEST_GROUP_CODE = "OE_CONC_PROGRAMS" このパラメータでは、要求グループのコードを渡します(必須)。
REQUEST_GROUP_APPL_SHORT_NAME = "アプリケーション短縮名"、REQUEST_GROUP_APPL_SHORT_NAME = "OE" このパラメータでは、要求グループに関連付けられているアプリケーションの短縮名を識別します(必須)。
TITLE ="Application_short_name:Message_Name"、TITLE = "FND:SRS_NEWTITLE" このパラメータでは、タイトルを定義するメッセージ、およびそのメッセージのアプリケーション短縮名を識別します(オプション)。
LOOKUP = "Y|N"、LOOKUP = "Y" このパラメータでは、TITLEパラメータがメッセージ名か、ハード・コードされた文字列かを識別します。デフォルトは「Y」で、TITLEがメッセージ名であることを示します(オプション)。

関連トピック

「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

プログラムの要求グループ別編成

要求グループでのコードの使用

レポート・グループ職責レポート

要求グループ

レポート・グループ職責レポート

このレポートには、レポートまたは要求セットへのアクセス権がある職責がリスト表示されます。レポートおよび要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当ててるか、または所有者を要求セットに割り当てて、レポートおよび要求セットへのアクセス権を付与するときに、このレポートを使用します。

レポート・パラメータ

アプリケーション名

レポートまたは要求セットに関連付けられているアプリケーション名を選択します。

レポート名/要求セット名

レポートまたは要求セットのいずれかの名称を選択します。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

プログラムの要求グループ別編成

要求グループ

プログラム非互換性ルールの定義

この項では、コンカレント・プログラムとレポートに対して非互換性ルールを定義できる方法を説明します。

非互換プログラムおよび単独実行プログラム

あるコンカレント・プログラムが別のプログラムと非互換の場合、この2つのプログラムは、同じデータに対して同時にアクセスしたり更新できません。

コンカレント・プログラムを定義するときは、非互換にするプログラムをリストできます。プログラム自体を非互換としてリストすることもできますが、そのプログラムの2つのインスタンスを同時に実行できなくなります。

プログラムを単独実行プログラムとして定義し、他のすべてのコンカレント・プログラムと非互換にすることもできます。

プログラムの非互換性には、「グローバル」な非互換性と「ドメイン固有」の非互換性があります。

コンカレント・プログラムは、別のプログラムとグローバルに非互換に定義できます。つまり、2つのプログラムを同時に実行できないようにします。あるいは、コンカレント・プログラムを衝突ドメインで別のプログラムと非互換となるように定義できます。衝突ドメインとは、データのグループを抽象的に表したものです。衝突ドメインは、会計帳簿などの他のグループ識別子に対応させるか、または任意に設定できます。

コンカレント・プログラムを単独実行または特定のコンカレント・プログラムと非互換として定義するには、「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用してそのコンカレント・プログラムの定義を編集します。「コンカレント・プログラム」を参照してください。

プログラムの非互換性と単独実行プログラムの定義は、衝突解決マネージャ(CRM)によって適用されます。

注意: 「グローバル」な非互換性の概念は、パッチ2364876で導入されました。

このパッチを使用すると、両方のプログラムで衝突ドメイン・パラメータを登録しないかぎり、既存のすべての非互換性はグローバル・タイプに変換されます。このため、カスタム・プログラムに対して「コンカレント:衝突ドメイン」プロファイル・オプションを使用していた場合は、非互換性タイプを「ドメイン固有」に切り替えて、従来の動作を維持する必要が発生する場合があります。

また、「コンカレント:有効要求制限」プロファイル・オプションと「コンカレント:順次要求」プロファイル・オプションで設定されたユーザー・レベルの2つの制限は、現在、すべての衝突ドメインにまたがってグローバルに適用されています。

要求セット: 非互換性許可

非互換性を許可する要求セットまたは要求セット・ステージを定義するときは、入力した指示に従って要求セットまたはステージ内のレポートを実行するコンカレント・プログラムを作成します。「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用してプログラムを要求セットと非互換としてリストすると、それらのプログラムは、要求セットまたはステージ内の全レポートの実行が完了するまで、開始できません。

要求セットと要求セット・ステージに非互換性ルールを定義する手順は、次のとおりです。

要求セットを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット<要求セット名>となる一方で、要求セット・ステージを実行するすべてのコンカレント・プログラムのタイトルは要求セット・ステージ<ステージ名>-要求セット<要求セット名>になります。「コンカレント・プログラム」フォームで、プログラム名に基づいて要求セットまたはステージのコンカレント・プログラムを問い合せる場合、「名称」フィールドに次のように入力する必要があります。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

要求セットの非互換性

互換性がないプログラムのリストの修正

データ・グループ

コンカレント・プログラム

コンカレント衝突ドメイン

2つのプログラムが相互に非互換と定義されている場合、これらのプログラムが同時にアクセスできないデータも特定する必要があります。

つまり、2つのプログラムが同じデータに対して同時にアクセスまたは更新するのを防ぐため、非互換のデータを特定する必要があります。衝突ドメインでは、2つの非互換プログラムが同時に実行できないデータを特定します。

衝突ドメイン

Oracle Applicationsのデータは、特定のアプリケーションに属しているデータベース表に格納されています。各表には、個々のレコードにアクセスするために満たす必要がある条件を判断する際に使用する情報も格納されています。これらの条件は、次の1つ以上のデータ・グループで構成されています。

衝突ドメインとは、データのパーティション化に使用するグループを抽象的に表したものです。定義できるドメインの数に制限はありませんが、過剰にドメインを定義するとパフォーマンスが低下する場合があります。

すべてのプログラムには、発行時に衝突ドメインが割り当てられます。ドメインがパラメータの一部として定義されている場合、コンカレント・マネージャはそのドメインを使用して非互換性を解決します。ドメインがパラメータに定義されていない場合、コンカレント・マネージャは、プロファイル・オプション「コンカレント:衝突ドメイン」で定義された値を使用します。最後に、ドメインがプログラム・パラメータで指定されておらず、プロファイル・オプション「コンカレント:衝突ドメイン」が定義されていない場合は、「標準」ドメインが使用されます。「標準」ドメインは、すべての要求に対するデフォルトです。

プロファイル・オプション「コンカレント:衝突ドメイン」の値が定義されていないか、衝突ドメインがプログラム・パラメータを使用して定義されていないかぎり、すべてのプログラムで「標準」衝突ドメインが使用されます。

発行された各要求では、パラメータを使用してアクセスするレコードを識別します。非互換性ルールを使用して定義されたプログラムでは、別のパラメータ(衝突ドメイン・パラメータ)が使用されます。衝突ドメインは、ログインID、会計帳簿、ユーザーが作業している組織などの変数に基づいて自動的に設定できます。衝突ドメイン・パラメータは、「要求の発行」フォームのパラメータ・フィールドで選択できる場合もあります。パラメータが決定すると、衝突解決マネージャ(CRM)はそのドメインを使用して、非互換プログラムが同じドメイン内で同時に実行されないようにします。

非互換性ルールの適用

コンカレント・マネージャでは、要求を読み取り、コンカレント・プログラムの実行を開始します。衝突解決マネージャは、非互換性ルールについてコンカレント・プログラム定義を確認します。

プログラムが「単独実行」と識別された場合、衝突解決マネージャでは、コンカレント・マネージャが同じ衝突ドメイン内で別のプログラムを開始しないようにします。

プログラムで別のプログラムが非互換としてリストされている場合、衝突解決マネージャでは、同じドメイン内の非互換プログラムの実行が完了するまで、プログラムが開始しないようにします。

次の図は、プログラムの非互換性ルールを適用する際の衝突解決マネージャの役割を示しています。

非互換性のない単純な例では、ユーザーはプログラムの実行要求を発行します。この要求は、要求のリストが格納されている要求表に追加されます。次に、マネージャはこの要求表から要求を読み取り、関連するコンカレント・プログラムを開始します。

複雑な例では、ユーザーは、非互換性ルールを持つ要求と別の要求を発行して、単独実行する必要があるプログラムを実行したとします。この場合、これらの要求は要求表に追加されますが、衝突解決マネージャでは表にある要求のステータスを確認し、実行準備が完了している要求をマークします。次に、コンカレント・マネージャでは「準備完了」の要求のみを読み取り、そのコンカレント・プログラムを開始します。

単純なプログラム実行要求

本文の説明内容に関するイメージ

複雑なプログラム実行要求

本文の説明内容に関するイメージ

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

プログラム定義のコピーおよび変更

互換性がないプログラムのリストの修正

コンカレント・プログラム

カスタム・コンカレント・プログラム

この項では、システム管理者向けにカスタム・コンカレント・プログラムに関する情報を提供します。ここでは、カスタマイズしたコンカレント・プログラムを作成する手順と表記規則について説明します。

カスタム・コンカレント・プログラムの作成方法は、『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

開発環境の設定については、『Oracle Applications概要』を参照してください。

ログ・ファイル名および出力ファイル名

ログ・ファイルと出力ファイルには、ユーザーがオンラインでファイルを検討できるように、特定の名称と場所を指定する必要があります。

Oracle Application Object Libraryのルーチンfdpwrt()を使用してファイルに書き込むと、コンカレント・マネージャでは、オペレーティング・システムの命名規則に従って、ファイルに名称を自動的に設定します。ファイルに書き込むこの方法は、完全にポート可能です。アプリケーションを別のプラットフォームにポートする場合、プログラムをリライトしてログ・ファイルと出力ファイルに別の名称を設定する必要はありません。

標準的な名称

次の表に、ログ・ファイルと出力ファイルの標準的な名称を示します。

ファイル・タイプ 保管場所 ファイル名
ログ デフォルト: 共通ディレクトリ: $APPLCSF/$APPLLOGを持つ$<PROD>_TOP/$APPLLOG、 l<request ID>.req
出力 デフォルト: 共通ディレクトリ: $APPLCSF/$APPLOUTを持つ$<PROD>_TOP/$APPLOUT、 デフォルト: <USERNAME>.<request ID>またはO<request ID>.out、あるいはAPPCPNAMの値に基づくuser.out

この表で示す変数パラメータの値は、次のようになります。

Oracleツール・コンカレント・プログラム

コンカレント・プログラムをPL/SQL、SQL*PlusまたはOracle Reportsで記述する場合、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドで特定した名称と完全に同一の名称をプログラムに設定し、必要に応じて拡張子を追加します。

次の表に、これらのプログラムで使用するファイル拡張子、およびプログラムが格納されるディレクトリを示します(これは、データベースに格納されるPL/SQLストアド・プロシージャには適用されません)。これらのディレクトリは、カスタム・アプリケーションの最上位ディレクトリ$<PROD>_TOPの下にあります。

Oracle Reportsプログラムで共有PL/SQLライブラリを使用して、カスタム・アプリケーションに対して記述するライブラリを組み込む場合は、そのライブラリをカスタム・アプリケーションの最上位ディレクトリ下にある$APPLPLSディレクトリに配置します。

ツール 拡張子 ディレクトリ コメント
SQL*PlusおよびPL/SQL .sql $APPLSQL プログラム名には大/小文字の区別があり、Oracle Application Object Libraryを使用して定義した実行ファイル名と完全に一致させる必要があります。
Oracle Reports .rdf $APPLREP Oracle Application Object Libraryでは、最初に.rdfファイルを検索します。.rdfファイルが見つからない場合は.rexファイルを使用します。プログラム名には大/小文字の区別があり、Oracle Application Object Libraryを使用して定義した実行ファイル名と完全に一致させる必要があります。
SQL*Loader .ctl $APPLBIN  

Pro*Cコンカレント・プログラム

コンカレント・プログラムをPro*Cで記述する場合は、スケルトン・プログラムEXMAIN.cとEXPROG.cをディレクトリ$FND_TOP/$APPLUSRからコピーします。ファイル名を変更し、SUBROUTINE_NAMEをサブルーチン名でグローバルに置換します。

EXMAIN.cは、作成済のプログラムに使用するスケルトンです。EXPROG.cは、プログラムの論理用に使用するスケルトンです。このモジュールを使用すると、作成済または即時プログラムを作成できます。即時プログラムの場合、EXPROG.cのコピーをプログラム・ライブラリに含める必要があります。プログラム・ライブラリの作成は、後述する項を参照してください。

これらのスケルトン・プログラムを使用して記述したプログラムは、作成済または即時コンカレント・プログラムとして使用できます。作成済のプログラムは別のプロセスとして実行されますが、即時プログラムはコンカレント・マネージャにリンクして実行されます。

重要: 即時コンカレント・プログラムに関する情報は、下位互換性を確保するためにのみ提供されています。新しい即時コンカレント・プログラムは作成しないことをお薦めします。新規のPro*Cコンカレント・プログラム実行ファイルは、作成済として定義する必要があります。

実行ファイルの命名

プログラムの実行ファイルには、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドで特定した名称と完全に同一の名称を設定します。実行ファイルは、アプリケーションの最上位ディレクトリ下にある$APPLBINディレクトリに配置します。

プログラム・ライブラリの作成

新規プログラム・ライブラリを「コンカレント・プログラム・ライブラリの登録」フォームで登録し、このライブラリに含めるすべてのプログラムを登録します。次に、「再作成」フィールドに「Yes」を入力してコミットします。これによって、<Library Name>.cと呼ばれる新規カタログ・ファイルを$<PROD>_TOP/$APPLLIB$の下に作成する要求が作成されます。この要求が完了した後で、<Library Name>.cファイルをコンパイルする必要があります。

prgcat.cやprglib.cなどのサンプル・プログラム・ライブラリは、$FND_TOP/$APPLUSRの下にあります。

ヒント: 保守を簡単にするため、コンカレント・プログラム実行ファイルは作成済として定義します。

CおよびPro*Cプログラムのコンパイル

カスタム・コードをコンパイルする環境は、ファイル$FND_TOP/usrxit/devenvによって異なります。このファイルを変更すると、変更を有効にするため、再度ログインしてこのファイルを再度読み込む必要があります。

CまたはPro*Cプログラムは、$FND_TOP/usrxit/Makefileを使用してオブジェクト・モジュールにコンパイルします。次に、adrelinkを使用してプログラムをリンクします。1つのMakefileまたはユーティリティを使用して、実行ファイルのコンパイルおよびリンクの両方をサポートすることはありません。

Cプログラムのexample.cをコンパイルするには、次の構文を使用します。すべての例において、ファイルがあるディレクトリからコマンドを実行する必要があります。

$ make -f $FND_TOP/usrxit/Makefile example.o

Pro*Cプログラムproexamp.pcをコンパイルするには、次の構文を使用します。

$ make -f $FND_TOP/usrxit/Makefile proexamp.o

4つのCおよびPro*Cプログラムa.c、b.c、c.pcおよびd.pc(すべて現行ディレクトリにあります)をコンパイルするには、次の構文を使用します。

$ make -f $FND_TOP/usrxit/Makefile a.o b.o c.o d.o

作成済のコンカレント・プログラムをスタンドアロン・プログラムとしてリンク

作成済のコンカレント・プログラムをスタンドアロン・プログラムとして実行する場合は、スタンドアロン実行ファイルをコンパイルする前に次のステップを実行します。

カスタム・アプリケーションの下(推奨)に定義するカスタム・コンカレント・プログラムの場合、sample.mkファイルを$FND_TOP/usrxitから$<PROD>_TOP/$APPLLIBディレクトリにコピーする必要があります。ファイルに含まれる指示に従って、そのコピーを変更します。このファイルは、スタンドアロン実行ファイルをリンクするためにadrelinkで使用されます。

次のコマンドを入力します。

$ . $FND_TOP/fndenv

ソース・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。

$ cd <source_directory> 
$ make -f $FND_TOP/$APPLLIB/Makefile <source file>.o

ここでは、<source file>はプログラムが格納されているファイルの名称で、<directory>はソース・ファイルがあるディレクトリです。

次に、スタンドアロン実行ファイルをリンクし、その実行ファイルをカスタム・アプリケーションの最上位ディレクトリの下にある$APPLBINディレクトリに格納できます。

$ adrelink force=y "<appl_short_name> <program name>"

この再リンク・コマンドで、<appl_short_name>はプログラムが属するアプリケーションのアプリケーション短縮名で、<program name>はプログラム名です。

即時コンカレント・プログラムのリンク

プログラム・ライブラリを作成するには、Oracle Application Object Libraryのリンク手順を使用して、コンパイル済ライブラリ・カタログをプログラム・オブジェクト・ファイルにリンクします。

重要: 即時コンカレント・プログラムに関する情報は、下位互換性を確保するためにのみ提供されています。新しい即時コンカレント・プログラムは作成しないことをお薦めします。新規のPro*Cコンカレント・プログラム実行ファイルは、作成済として定義する必要があります。

環境変数$LUSRLIBに、即時コンカレント・プログラムとプログラム・ライブラリの機能を定義するモジュールが含まれていることを確認します。$LUSRPRG変数を設定し、ライブラリ・カタログのオブジェクト・モジュールを含めます。ディレクトリ$FND_TOP/$APPLUSRにあるファイルdevenvで、変数$LUSRLIBおよび$LUSRPRGが定義されます。devenvはファイルfndenvによって実行されます。

ファイルdevenvおよびfndenvは、必要な環境変数を設定するUNIXシェル・スクリプトです。

新規プログラム・ライブラリが予想通りに機能しない場合、新規の即時コンカレント・プログラム・ライブラリをリンクする前に、作業中のプログラム・ライブラリのコピーを作成することをお薦めします。プログラム・ライブラリをリンクするには、オペレーティング・システムから次のコマンドを実行します。

$ adrelink force=y "fnd UFNDLIBR"

これによって、新規プログラム・ライブラリがUFNDLIBRとして作成されます。この新規プログラム・ライブラリの名称は変更できますが、名称は8文字以内で指定する必要があります。

Pro*Cコンカレント・プログラムのテスト

次のメソッドを使用してプログラムをテストできます。プログラムに必要な各引数を渡す必要があります。パラメータを渡すには、オペレーティング・システム・プロンプトで次のように入力します。

 $ <program name> <ORACLE username>/<ORACLE password> 0 Y ¥
[<parameter 1> <parameter 2>... ]

該当するユーザーがシステム管理者職責を持っている場合は、Oracleユーザー名とパスワードのかわりに、Oracle Applicationsのユーザー名とパスワードを使用できます。

プログラム名は大文字で、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドに入力した名称と同一の名称である必要があります。引数の0およびYは必須です。

プログラム固有のパラメータにスペースが含まれている場合、パラメータを二重引用符で囲みます。パラメータにリテラルの二重引用符が含まれる場合は、二重引用符の前に円記号[¥]を付けます。

ホスト言語のコンカレント・プログラム

プログラム名は<name>.progと設定します。ここで、<name>は、「コンカレント実行ファイル」ウィンドウの「実行ファイル」フィールドに入力する値です。次に、実行ファイル名(拡張子なし)を使用して、$FND_TOP/$APPLBINディレクトリにあるfndcpesrへのシンボリック・リンクを作成します。実行ファイルとリンク先ファイルは、アプリケーションの最上位ディレクトリの下にある$APPLBINディレクトリに配置します。

たとえば、カスタム・シェル・スクリプトにCUSTOM.progという名称を設定します。CUSTOMという名称のfndcpesrへのシンボリック・リンクを作成します。両方のファイルを$APPLBINディレクトリに配置します。実行ファイルCUSTOMを使用して、コンカレント・プログラム実行ファイルを作成します。

ホスト・プログラムのパラメータ

プログラムを実行するコンカレント・マネージャでは、プログラム名を$0に、4つの引数orauser/pwd、userid、usernameおよびrequest_idを$1〜$4に、プログラム固有のパラメータを$5以降に配置します。各引数の長さは最大50文字にすることができます。

たとえば、2つのパラメータをプログラムに渡す場合は、$5を使用して最初のパラメータを参照し、$6を使用して2番目のパラメータを参照します。

Oracleユーザー・パスワードの保護

Oracleユーザー名とパスワードをホスト・プログラムに直接渡すと、セキュリティ上の問題が発生する場合があります。コンカレント・マネージャでユーザー名/パスワードをプログラムに渡さないようにする場合は、かわりにマネージャで環境変数としてユーザー名/パスワードを渡すか、システム管理者職責のあるOracle Applicationsのユーザー名とパスワードを渡すことができます。または、何も渡さないようにすることも可能です。

まず、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウで、コンカレント・プログラム実行ファイルをホスト・プログラムとして定義します。

ユーザー名/パスワードを環境変数として渡すには、この実行ファイルを使用するコンカレント・プログラムを定義する際に、「コンカレント・プログラム」ウィンドウの「実行オプション」フィールドに「ENCRYPT」と入力します。「ENCRYPT」と入力すると、コンカレント・マネージャではユーザー名/パスワードを環境変数fcp_loginで渡します。引数$1は空白のままにします。

ユーザー名/パスワードをプログラムに渡さない場合は、「実行オプション」フィールドに「SECURE」と入力します。コンカレント・マネージャでは、ユーザー名/パスワードをプログラムに渡しません。

成功コード

デフォルトでは、シェル・スクリプトは成功(ステータス・コード0)を戻します。スクリプトがエラーを検出すると、UNIX終了コマンド「exit 1」を使用して、プログラムを実行するコンカレント・マネージャに失敗(ステータス・コード1)を戻します。

ログ・ファイルおよび出力ファイル

FCP_LOGおよびFCP_OUTの名称を使用します。これによって、ログ・ファイルおよび出力/レポート・ファイルをオンラインで表示できます。

プログラムのテスト

<name>.progファイルを使用してテストを実行し、スクリプトが正しく動作することを確認する必要があります。

コンカレント要求の発行(CONCSUB)

オペレーティング・システムからCONCSUBユーティリティを使用してプログラムを発行すると、コンカレント・プログラムをテストできます。

構文

次の構文を使用してCONCSUBプログラムを実行すると、コンカレント要求を発行してコンカレント・プログラムを実行できます。

$ CONCSUB <APPS username>/<APPS password> ¥
<responsibility application short name> ¥
<responsibility name> ¥
<username> ¥
[WAIT=N|Y|<n seconds>] ¥
CONCURRENT ¥
<program application short name> ¥
<program name> ¥
[PROGRAM_NAME="<description>"] ¥
[REPEAT_TIME=<resubmission time>] ¥
[REPEAT_INTERVAL= <number>] ¥
[REPEAT_INTERVAL_UNIT=< resubmission unit>] ¥
[REPEAT_INTERVAL_TYPE=< resubmission type>] ¥
[REPEAT_END=<resubmission end date and time>] ¥
[NLS_LANGUAGE=<language of the request>] ¥
[NLS_TERRITORY=<territory of the request>] ¥
[START=<date>] ¥
[IMPLICIT=< type of concurrent request> ¥
[<parameter 1> ... <parameter n>]

CONCURRENTパラメータの後に続くパラメータにスペースが含まれている場合は、そのパラメータ引数を二重引用符で囲み、次に再度一重引用符で囲みます。Oracle Application Object Libraryでは、引数文字列を2回解析するため、この構文が必要です。たとえば、次の引数をプログラムに渡す例を示します。

This is an example

CONCSUBを使用してこの引数を渡します。

'"This is an example"'

次に、CONCSUBを実行するコマンドの例を示します。

$ CONCSUB APPS/APPS ¥
SYSADMIN ¥
"System Administrator" ¥
SYSADMIN ¥
WAIT=N ¥
CONCURRENT ¥
FND ¥
FNDFMRTC ¥
PROGRAM_NAME='"Register Custom Tables Weekly"' ¥
REPEAT_INTERVAL=7 ¥
REPEAT_INTERVAL_UNIT="DAYS" ¥
REPEAT_INTERVAL_TYPE="START" ¥
START='"08-JUN-96 23:55:00"'
CGL
APPLSYS
ALL
CGL

パラメータ

次に、CONCSUBを使用してコンカレント・プログラムを発行するための必須パラメータとオプション・パラメータを説明します。デフォルト値は右側に表示されます。

変数 説明
ユーザー名/パスワード 必須。プログラムで使用するデータへのアクセス権を提供するORACLEユーザー名とパスワードです。または、システム管理者権限を持つ場合は、Oracle Applicationsユーザー名とパスワードです。
職責アプリケーション短縮名 必須。使用するコンカレント・プロセス・オプションの職責のアプリケーション短縮名です。
職責名 必須。職責名です。職責名にスペースが含まれている場合は、名称を二重引用符で囲みます。
ユーザー名 必須。使用するコンカレント・プロセス・オプションのアプリケーション・ユーザーのユーザー名(大文字)です。
WAIT オプション。発行した要求が完了するまで待機するかどうかを示すフラグです。このパラメータを設定しないと、デフォルト値「N」により、CONCSUBは、要求の完了を待機せずにオペレーティング・システム・プロンプトに制御を戻します。
WAIT=Yに設定すると、CONCSUBでは要求ステータスを60秒ごとに確認し、要求完了時にオペレーティング・システム・プロンプトに制御を戻します。また、WAIT=30のように秒数を整数値で入力し、CONCSUBで<number>秒ごとに要求の完了を確認することもできます。

重要: WAIT=YまたはWAIT=<number>を使用する場合、CONCSUBがオペレーティング・システムに制御を戻す前に要求が完了している必要があります。コンカレント・マネージャが停止した場合、コンカレント・マネージャが開始して要求が完了するまで、CONCSUBプロセスは待機し続けます。

CONCURRENT 必須。プログラム固有のパラメータとオペレーティング・システム・パラメータを区別するフラグです。
プログラムのアプリケーション短縮名 必須。コンカレント・プログラムのアプリケーション短縮名です。
プログラム名 必須。プログラムの名称(大文字)です。コンカレント・プログラムの定義時に「コンカレント・プログラム」ウィンドウに入力した短縮名と同じである必要があります。
PROGRAM_ NAME オプション。プログラムを説明する名称です。この名称は、「要求の表示」フォームのプログラム・フィールドに、ユーザー・フレンドリなプログラム名として表示されます。CONCSUBに渡されるコンカレント・プログラム短縮名は、通常、エンド・ユーザーにはわかりにくいため、PROGRAM_NAMEパラメータを使用して、コンカレント・プログラムにより覚えやすい名称を渡すことができます。PROGRAM_NAMEを指定しないと、「要求の表示」フォームには、「コンカレント・プログラム」ウィンドウで指定した、ユーザー・フレンドリなプログラム名が表示されます。
PROGRAM_NAMEパラメータを使用して、一連のデータを処理するプログラムに対して要求を処理するバッチを指定することもできます。この場合、指定のプログラムに対して複数の要求が同時に有効になる場合があります。
REPEAT_TIME オプション。要求を再発行する時刻です。時刻の書式はHH24:MIまたはHH24:MI:SSです。たとえば、REPEAT_TIME=14:30に設定すると、要求は毎日午後2時30分に再発行されます。

重要: オプション・パラメータREPEAT_ENDとSTARTを除き、REPEAT_TIMEは他の再発行パラメータと同時に使用しないでください。

REPEAT_ INTERVAL オプション。再発行の間隔(プラスの整数または実数)です。このパラメータをREPEAT_INTERVAL_UNITとともに使用して、再発行の間隔を指定します。
REPEAT_ INTERVAL_ UNIT オプション。再発行の間隔に使用する時間の単位です。使用可能な単位は、MINUTES、HOURS、DAYSまたはMONTHSです。このパラメータをREPEAT_INTERVALとともに使用して、再発行の間隔を指定します。たとえば、REPEAT_INTERVAL=12およびREPEAT_INTERVAL_UNIT=HOURSに設定すると、要求は12時間ごとに再発行されます。デフォルト値はDAYSです。

重要: REPEAT_INTERVALおよびREPEAT_INTERVAL_UNITは、REPEAT_TIMEと同時に使用しないでください。

REPEAT_ INTERVAL_ TYPE オプション。再発行の間隔が、要求の要求開始時刻からの時間か、または要求の完了からの時間かを指定します。このパラメータはSTARTまたはENDのいずれかに設定します。デフォルト値はSTARTです。

重要: REPEAT_INTERVAL_TYPEは、REPEAT_INTERVALを使用する場合以外は使用しないでください。

REPEAT_END オプション。コンカレント要求の再発行を停止する日時です。終了日の書式は次のいずれかを使用します。:
'"DD-MON-RR HH24:MI:SS"' (例: '"07-APR-02 18:32:05"')
または
'"DD-MON-RRRR HH24:MI:SS"' (例: '"07-APR-2002 18:32:05"')
この日付書式にはスペースが含まれるため、日付を二重引用符と一重引用符で囲む必要があることに注意してください。次のように、日付のみを指定することもできます。
'DD-MON-RR'
または
'DD-MON-RRRR'
NLS_LANGUAGE オプション。要求に使用するNLS言語です。
NLS_TERRITORY オプション。要求に使用するNLS地域です。
START オプション。プログラムの開始日時です。次の書式で指定します。
'"DD-MON-RR HH24:MI:SS"' (例: '"07-APR-02 18:32:05"')
この日付書式にはスペースが含まれるため、日付を二重引用符と一重引用符で囲む必要があります。開始時刻を指定しないと、プログラムは即時に発行され、次に使用可能なコンカレント・マネージャで処理されます。デフォルト値は現在時刻です。
IMPLICIT オプション。このコンカレント要求を「要求の表示」フォームで表示するかどうかを指定します。「NO」、「YES」、「ERROR」または「WARNING」に指定します。値IMPLICIT=NOに設定すると、要求を「要求の表示」フォームで表示できます。デフォルト値は「NO」です。
値IMPLICIT=YESに設定すると、システム管理者のみが権限を持つ、「コンカレント要求の表示」フォームにこの要求が表示されます。この値は、要求がユーザーに関係ない場合に使用します。
IMPLICIT=ERRORまたはIMPLICIT=WARNINGに指定すると、それぞれ、要求が失敗した場合、または警告で完了した場合のみ要求が表示されます。
REPEAT_DAYS オプション。コンカレント要求を繰り返す間隔の日数で、最後の要求開始日から計算されます。数値は、プラスの整数または実数にすることができます。たとえば、REPEAT_DAYS=1.5に設定すると、要求は36時間ごとに再発行されます。

重要: オプション・パラメータREPEAT_ENDとSTARTを除き、REPEAT_DAYSは他の再発行パラメータと同時に使用しないでください。

ヒント: REPEAT_DAYSは、今後のリリースで廃止される予定です。したがって、REPEAT_DAYSのかわりに、REPEAT_INTERVAL、REPEAT_INTERVAL_TYPEおよびREPEAT_INTERVAL_UNITを使用できます。

パラメータ1 ... パラメータn オプション。プログラム固有のパラメータです。パラメータにスペースが含まれている場合は、そのパラメータを二重引用符で囲み、次に一重引用符で囲みます。パラメータに引数の一部として二重引用符が含まれている場合は、二重引用符の前に円記号[¥]を入力します。

プログラム定義のコピーおよび変更

次の各項では、コンカレント・プログラム定義をコピーおよび変更できる方法を説明します。

警告: 既存のコンカレント・プログラムのプログラム定義は上書きしないでください。プログラムをコピーして名称を変更してから、新しいプログラムに必要な変更を加えてください。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

コンカレント・プログラムのコピーおよび名称変更

プログラム非互換性ルールの定義

プログラムの優先度の変更

互換性がないプログラムのリストの修正

コンカレント・プログラム・パラメータ

プログラム・パラメータの変更例

コンカレント・プログラム

プログラム定義の変更に関する警告

コンカレント・プログラムのコピーおよび名称変更

コンカレント・プログラムをコピーして変更すると、ニーズを満たす定義を設定した新規プログラムを作成できます。プログラムの次の定義を変更すると、コンカレント・プログラムの動作を変更できます。

コンカレント・プログラムの定義を上書きするかわりに、既存のプログラムをコピーおよび名称変更し、ニーズに合うように新規プログラムを変更して、プログラムをカスタマイズする必要があります。次の図に、新規コンカレント・プログラムをコピーして変更する基本ステップを示します。

この図に示すように、パラメータをコピーし、そのパラメータの動作を変更できます。また、非互換プログラムのリストをコピーして、そのリストを変更できます。最後に、関連するプリンタまたは印刷形式(あるいはその両方)を変更できます。

本文の説明内容に関するイメージ

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

プログラム定義のコピーおよび変更

プログラム・パラメータの変更例

コンカレント・プログラム

プログラムの優先度の変更

複数の要求の優先度をユーザー・レベルではなくプログラム・レベルで制御することもできます。

プログラムの優先度を設定すると、そのコンカレント・プログラムを実行する要求では、要求を発行するユーザーの優先度ではなく、自分で選択した優先度を使用できます。

たとえば、ユーザー・プロファイル「コンカレント:要求の優先度」の値で決定した標準優先度で、ユーザーは様々な要求を発行できます。ただし、特定のコンカレント・プログラムに対してユーザーが要求を発行する場合は、その要求の優先度を高くします。

プログラムに優先度10を割り当てます。ユーザーがそのプログラムの実行を要求すると、その要求は、ユーザーの標準優先度のかわりに「コンカレント・プログラム」ウィンドウで定義された高い優先度を受け取り、他の要求より先に処理されます。ユーザーが、優先度が指定されていない他のコンカレント・プログラムを要求すると、その要求ではユーザーの「コンカレント:要求の優先度」プロファイル値を使用します。

関連トピック

プログラム定義のコピーおよび変更

コンカレント・プログラム

互換性がないプログラムのリストの修正

コンカレント・プログラムの定義には、互換性がないプログラムのリストを含めることができます。あるプログラムが別のプログラムと非互換としてリストされると、その2つのプログラムは同じ衝突ドメイン内では同時に実行できません。「プログラム非互換性ルールの定義」を参照してください。

コンカレント・プログラムと非互換のプログラムは、「コンカレント・プログラム」ウィンドウの「非互換プログラム」ブロックに表示できます。ここにリストされているプログラムは、定義を表示中のコンカレント・プログラムと同じ衝突ドメイン内では同時に実行できません。

互換性がないプログラムのリストを修正するため、次のいずれかを実行できます。

新規プログラムをリストに追加します。

「スコープ」フィールドでは、プログラム自体を非互換とするか、またはプログラムとすべての子要求(つまり、要求セットの一部としてプログラムから開始されたコンカレント・プログラム)を非互換にするかどうかを示します。

関連トピック

プログラム定義のコピーおよび変更

コンカレント・プログラム

コンカレント・マネージャの管理

コンカレント・プログラム・パラメータ

パラメータは引数とも呼ばれ、標準発行コンカレント・プログラムに割り当てられます。プログラムを標準発行として定義するには、「コンカレント・プログラム」フォームの「標準発行」フィールドの値を「Yes」に設定します。

重要: パラメータをデフォルト設定するすべてのメカニズム(他のパラメータやユーザー・プロファイルなどの値への参照を含む)が評価されるのは、発行時のみです。

次に、コンカレント・プログラムに関連付けられているパラメータの値セットと動作について説明します。

変数 説明
パラメータの値セット パラメータが受け取ることができる有効な値。有効な値のセットは値セットと呼ばれます。
パラメータの動作 アプリケーション内でのパラメータの動作。たとえば、次の動作を設定します。
  • プログラムが動作するためにはパラメータに入力値が必須かどうか

  • エンド・ユーザーに対してパラメータを表示するかどうか

  • パラメータにデフォルト値が自動的に指定されるかどうか

値セットを定義または変更する場合、まず、その値セットの目的と実装を慎重に計画する必要があります。

コンカレント・プログラムのパラメータは、「コンカレント・プログラム」フォームを使用して「パラメータ」を選択すると表示できます。各パラメータには、そのパラメータに許可できる値を定義した値セットがあります。パラメータの値セットの名称を表示するには、「引数詳細」ブロックの「値セット」フィールドを検索します。

関連トピック

プログラム定義のコピーおよび変更

要求パラメータの動作の制御

プログラム・パラメータの変更例

コンカレント・プログラム

要求パラメータの動作の制御

個別に実行中のプログラムにおけるパラメータの動作は、プログラムが要求セットの一部として実行される場合と異なることがあります。

プログラムのパラメータの動作は、「コンカレント・プログラム」フォームを使用してプログラムを定義する際に定義します。

プログラムのパラメータの動作は、そのプログラムを要求の一部として実行するときに、「要求セット」フォームを使用して定義することもできます。また、要求セット内の様々なプログラムのパラメータを定義して、共有パラメータとラベルを付けることで、すべてのパラメータが同じ値を共有できます。「要求セット内でのパラメータの共有」を参照してください。

警告: 新規パラメータを追加または既存のパラメータを削除してコンカレント・プログラムの定義を変更したり、パラメータの値セットを変更すると、プログラムが実行されない可能性があります。「プログラム定義の変更に関する警告」を参照してください。

パラメータの非表示

「コンカレント・プログラム」フォームまたは「要求セット」フォームを使用して、パラメータをエンド・ユーザーに表示しないように設定できます。表示されていないパラメータは変更できないため、パラメータを非表示に設定する際は次の事項を考慮してください。

パラメータを非表示に定義すると、「要求の発行」フォームを使用してプログラムを実行する際にパラメータが表示されず、「要求セット」フォームにも表示されません。

また、「要求セット」フォームを使用してパラメータを非表示に定義すると、要求セットの一部としてプログラムを実行する際に、「要求の発行」フォームにパラメータが表示されません。

要求の発行後に表示対象パラメータを表示

要求を発行してコンカレント・プログラムを実行した後で、そのプログラムのパラメータを「コンカレント要求」フォームの「詳細」ブロックに表示できます。

パラメータが非表示に設定されている場合は、「コンカレント要求」フォームの「詳細」ブロックに表示されません。

これらの表示対象パラメータ値は、コンカレント・マネージャがコンカレント・プログラムに渡す値と完全に一致しますが、ユーザーが選択した表示値に対応する場合と対応しない場合があります。

たとえば、「要求の発行」フォームで、ユーザーはパラメータとして「Oracle General Ledger」を選択できますが、「コンカレント要求」フォームには対応するアプリケーションIDが表示されます。

ヒント: プログラムの実行中にエラーが発生した場合、システム管理者はコンカレント・プログラムで使用された正確な値を参照して、問題の診断に役立てることができます。

パラメータに対するデフォルト値の設定

パラメータのデフォルト値は、プログラムまたは要求セットを発行して実行する際に、ユーザーが変更できます。

パラメータのデフォルト値は、次を使用して設定できます。

誤ったデフォルト値の入力

パラメータのデフォルト・タイプまたはデフォルト値が正しくないと、「要求の発行」フォームを使用してプログラムを実行するように設定した場合、ウィンドウはエラー・メッセージとともに表示されます。

パラメータが非表示の場合は、エラー・メッセージが表示されます。非表示のフィールドは更新できません。

警告: デフォルト・タイプとデフォルト値はパラメータの値セットで検証されないため、これらの値を入力する際は注意が必要です。不正な値を入力すると、「要求の発行」フォームを使用してこの要求を実行する際に、デフォルト値として表示されません。

要求セットのパラメータ値の変更防止

パラメータが「要求セット」フォームに表示され、プログラムの定義でデフォルト値が設定されていない場合、デフォルト値を定義するか、またはパラメータが共有値を継承するように設定し、エンド・ユーザーがその値を変更しないようにできます。

パラメータの値は表示するが、標準発行フォームを使用して要求セットを実行する際にパラメータを変更できないようにする場合は、「要求セット」フォームの「修正」フィールドを「No」に設定します。パラメータの値は、デフォルト値または共有パラメータを使用して設定できます。

「表示」フィールドを「No」に設定すると、「修正」フィールドは「No」に自動的にデフォルト設定され、更新できません。

注意: 「修正」フィールドを「No」に設定する前に、必須パラメータのデフォルト値を設定してください。そうしないと、このレポートを発行する際に「要求の発行」フォームでエラーが返されます。

変更を有効にするために職責を変更

エンド・ユーザーに対してパラメータを表示するかどうかの変更など、パラメータの動作を変更すると、変更をコミットした直後に有効になります。ただし、職責を変更するか、または現行の職責を再度選択しないかぎり、変更内容が表示されない場合があります。

プログラム・パラメータの動作

次の表では、パラメータの詳細が「コンカレント・プログラム」フォームと「要求の実行」フォームでのパラメータの動作に与える影響を説明します。

パラメータ詳細 「コンカレント・プログラム」フォーム 「要求の実行」フォーム
必須 Yes パラメータには値が必要です(ユーザーによる入力、またはデフォルト)。
表示 Yes パラメータが表示されます。
表示 No パラメータは非表示で、変更できません。
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 Yes: デフォルト・タイプとデフォルト値が入力されます。 デフォルト値が表示され、ユーザーはデフォルト値を変更できます。
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 デフォルトは入力されません。 デフォルト値は表示されません。

次の表では、パラメータの詳細が「要求セット」フォームおよび「要求の実行」フォームでのパラメータの動作に与える影響を説明します。

パラメータ詳細 「コンカレント・プログラム」フォーム 「要求セット」フォーム 「要求の実行」フォーム
必須 Yes パラメータに値は不要です。 パラメータに値が必要です。
表示 Yes パラメータが表示されます。「表示」は「Yes」に設定します。 パラメータが表示されます。
表示 Yes パラメータが表示されます。「表示」は「No」に設定します。 パラメータは表示されません。
表示 No パラメータは表示されません。 パラメータは表示されません。
修正 N/A Yes 値は変更できます。
修正 N/A No 値は変更できません。
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 Yes: デフォルト・タイプとデフォルト値が入力されます。 デフォルト・タイプおよびデフォルト値は変更できません。 ユーザーはデフォルト値を変更できます。
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 デフォルトは入力されません。 Yes: デフォルト・タイプおよびデフォルト値を入力できます。 ユーザーはデフォルト値を変更できます。
「デフォルト・タイプ」および「デフォルト値」 デフォルトは入力されません。 No: デフォルト・タイプおよびデフォルト値は入力されません。 デフォルト値は表示されません。

プログラム定義の変更に関する警告

次の表に、プログラム定義の変更に関する警告を示します。

処理 使用するフォーム 警告
レポート・プログラムの列数または行数を変更する 「コンカレント・プログラム」 > 「レポート情報」リージョン。 一部のレポート・プログラムは、正確な出力を生成するように記述されています。出力定義を変更すると、プログラムが実行されなくなったり、不正確な出力が生成される場合があります。
印刷形式を「動的」に設定する 「コンカレント・プログラム」 > 「レポート情報」リージョン > 「形式」フィールド。 「動的」印刷形式では、プログラムに対して、複数のサイズ(異なる場合があります)に基づいて出力を生成するように通知します。「動的」印刷形式をサポートするには、プログラム内に特別なコーディングが必要です。
プログラム定義のパラメータの数を変更する 「コンカレント・プログラム」 > 「パラメータ」ウィンドウ。 プログラムは、x個のパラメータを使用するように定義されています。新規パラメータを1つ追加すると(x + 1)、プログラムではそれを無視します。また、パラメータを1つ削除すると、プログラムが実行されない場合があります。
値セットを変更する 「コンカレント・プログラム」 > 「引数詳細」リージョン > 「値セット」フィールド。 プログラムは、特定のタイプと長さの値を使用すると予想されています。値セットを変更すると、プログラムが動作しない場合があります。
トークンを変更する 「コンカレント・プログラム」 > 「引数詳細」リージョン > 「トークン」フィールド。 プログラムは、特定のタイプと長さの値を使用すると予想されています。予想されたトークンを受け取らないと、プログラムが動作しない場合があります。
コンカレント実行ファイルまたはプログラムの実行方法を「即時」に定義する 「コンカレント・プログラム実行ファイル」 > 「実行方法」フィールド。「コンカレント・プログラム」 > 「実行ファイル」リージョン > 「方法」フィールド。 実行方法が「即時」のコンカレント・プログラムは、プログラム・ライブラリFNDLIBRに登録する必要があります。アプリケーション開発者はプログラムをプログラム・ライブラリに登録できますが、システム管理者は登録できません。

関連トピック

プログラム定義のコピーおよび変更

コンカレント・プログラム・パラメータ

プログラム・パラメータの変更例

コンカレント・プログラム詳細レポート

プログラム・パラメータの変更例

次の例を使用して、コンカレント・プログラムのパラメータを変更する時期と方法について考えます。

Oracle Bill of MaterialsやOracle Purchasingの管理者など、一人のユーザーが多数のコンカレント要求を毎日発行する場合は、そのユーザーのコンカレント処理レコードのみをパージする、合理化されたパージ・プログラムを作成できます。

システム管理者はこのプログラムを実行し、特定の間隔で自動的に再発行できます。

また、このプログラムを1つ含む要求セットを作成し、ユーザーをその要求セットの所有者として定義できます。要求セットをレポート・セキュリティ・グループに割り当てないと、このプログラムを実行できるのはユーザー(所有者)のみになります。これによって、ユーザーは自分のレコードをパージできるようになります。

システム管理者の「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムには、12のパラメータがあります。プログラムをコピー、名称変更および変更すると、3つのパラメータのみが表示され、そのうち1つのパラメータの入力のみが要求されます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のコンカレント要求やマネージャ・データのパージに関する項を参照してください。

次の表に、この例で実行するステップの要約を示します。

使用するフォーム タスク
「コンカレント・プログラム」(コンカレント・プログラムの定義) 「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」という名称のApplication Object Libraryプログラムを問い合せ、「コピー」を押します。「パラメータを含む」と「非互換プログラムを含む」の両方を選択します。JSMITH PURGEなど、コピーするプログラムの新しい名称を入力します。
コンカレント・プログラム JSMITH PURGEプログラムのパラメータを変更するには、「パラメータ」ボタンを選択します。
「コンカレント・プログラム」 > 「パラメータ」ウィンドウ。 「Oracle ID」、「プログラム・アプリケーション」、「プログラム」、「マネージャ・アプリケーション」、「マネージャ」、「職責アプリケーション」および「職責」の7つのパラメータを非表示に変更します(ユーザーJSMITHは、プログラムのデフォルト値を表示または変更できません)。次の3つのパラメータを非表示に変更します(ユーザーJSMITHは、システム管理者が設定したデフォルト値を表示または変更できません)。パラメータは、次のデフォルト(タイプ=「定数」)に設定します。「エンティティ」=「要求」、「モード」=「年齢」、「ユーザー名」= JSMITHとします。「モード値」パラメータと「レポート」パラメータは変更しないため、表示対象になります。JSMITHは「モード値」に値を入力する必要があり、「レポート」はデフォルト値「Yes」に設定されます。
「要求セット」(レポート・セット) JSMITH PURGEプログラム1つを含む要求セットを作成します。「所有者」フィールドにJSMITHと入力します。この要求セットがレポート・セキュリティ・グループに割り当てられない場合、JSMITH PURGEプログラムを実行できるのは、JSMITHのみです。
標準要求発行プログラム・フォーム。たとえば、「レポートの実行」など(レポート実行)です。 最初にJSMITH PURGEプログラムを発行して実行するときは、「再発行オプション」リージョンにナビゲートし、「間隔」フィールドに、「5」および「日」などと入力します。

関連トピック

プログラム定義のコピーおよび変更

コンカレント・プログラム・パラメータ

要求パラメータの動作の制御

コンカレント・プログラム詳細レポート

衝突ドメイン

衝突ドメインとは、1つ以上のORACLEスキーマに格納され、権限付与およびシノニムによってリンクされている一連の関連データです。論理データベースとORACLEデータベースを混同しないでください。ORACLEデータベースにはすべてのOracle Applicationsデータが含まれており、各アプリケーションのデータは通常、1つのORACLEユーザー名に登録されています。論理データベースは、コンカレント・プログラムの非互換性を定義する、一連の関連データの周囲に描かれた1つの線と考えることができます。つまり、論理データベースによって、同時に実行できないコンカレント・プログラムが決定されます。

論理データベースおよびプログラム非互換性

ORACLEスキーマが論理データベースに属していると確認されると、コンカレント・プログラムでORACLEスキーマに接続するときにコンカレント・プログラム非互換性ルールが適用されます。

Oracle Applicationsでは、同時に実行するプログラム、および同じデータにアクセスするプログラム間の非互換性をチェックして、あるプログラムで取り出されたデータに誤りがないこと、または別のプログラムで取り出されるときにデータが悪影響を受けないことを保証します。

例: プログラム非互換性

他のコンカレント・プログラムと非互換のコンカレント・プログラムの例として、仕訳入力の転記に使用されるOracle General Ledgerの転記プログラムがあります。

転記プログラムと他のOracle Applicationsコンカレント・プログラムとの間に非互換性が強制されなかった場合、転記プログラムと同時に実行される他の財務レポートに、不正確な勘定科目残高情報が含まれる可能性があります。論理データベースでは、この問題が発生しないことが保証されます。

論理データベースの定義

インストール・プロセスによって論理データベースは自動的に定義され、ORACLEスキーマが割り当てられます。

標準論理データベースは、すべてのOracle Applications製品に割り当てることができます。このため、コンカレント・プログラムが他のプログラムと非互換である場合は、その2つのプログラムの接続先であるORACLEユーザー名に関係なく、すべてのコンカレント・プログラムは他の非互換のプログラムと同時には実行されません。すべてのORACLEスキーマを同じ(標準などの)論理データベースに割り当てると、絶対的に安全にプログラム非互換性ルールが適用されます。

新規論理データベースを定義する必要があるのは、データが既存の論理データベース内のデータと相互作用しない、カスタム・アプリケーションを作成する場合のみです。

一般的に、カスタム・アプリケーションごとに1つの論理データベースを定義し、そのアプリケーションのORACLEスキーマを対応する論理データベースに割り当てる必要があります。

ただし、カスタム・アプリケーションのデータが別のアプリケーションのデータと相互作用している場合は、2つのアプリケーションのORACLEスキーマを同じ論理データベースに割り当てる必要があります。

カスタム・アプリケーションの表を登録すると、その表名が「アラートの定義」フォームの「クイックピック」の値として表示されます。

コンカレント・プログラム詳細レポート

このレポートには、実行ファイル情報、実行方法、非互換プログラム・リスト、およびプログラム・パラメータなどのコンカレント・プログラム定義が記載されます。コンカレント・プログラムでレポートが生成される場合、印刷出力および印刷形式とともに列や行の情報も記載されます。

このレポートは、プログラム非互換性ルールの変更など、コンカレント・プログラムの変更を検討する際に使用します。

レポート・パラメータ

注意: パラメータに値を入力しないと、レポートですべてのコンカレント・プログラムの値が戻されるため、非常に長いレポートになる場合があります。

アプリケーション名

プログラム定義詳細をレポートするコンカレント・プログラムに関連付けられているアプリケーション名を選択します。

アプリケーションに関連付けられているすべてのコンカレント・プログラムについてプログラム定義詳細レポートを作成する場合は、プログラム名を選択せずに、アプリケーション名のみを選択します。

プログラム

プログラム定義詳細をレポートするコンカレント・プログラムの名称を選択します。「プログラム」の値を入力する前に、「アプリケーション名」の値を入力する必要があります。

レポート・ヘッダー

レポート・ヘッダーには、指定したレポート・パラメータが表示され、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。

コンカレント・プログラム・レポート

コンカレント・プログラム・レポート

このレポートには、現在使用可能なコンカレント・プログラム、および使用不可のプログラムが表示されます。

このレポートを使用して、コンカレント・プログラムに関連する実行方法、引数方法、単独実行ステータス、標準発行ステータス、要求タイプおよび印刷形式の各情報を記録します。

レポート・パラメータ

アプリケーション名

プログラム情報をレポートするコンカレント・プログラムに関連付けられているアプリケーション名を選択します。

アプリケーション名を入力しないと、レポートはすべてのコンカレント・プログラムの値を戻します。

レポート・ヘッダー

レポート・ヘッダーには、指定したレポート・パラメータが表示され、レポートの内容に関する一般情報が表示されます。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

コンカレント・プログラム詳細レポート

コンカレント・プログラム

「要求グループ」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

このウィンドウを使用して、要求グループを定義します。要求セキュリティ・グループとは、指定の職責で作業を行うユーザーが「要求の発行」ウィンドウから選択できる要求、要求セットおよびコンカレント・プログラムの集合です。

システム管理者の場合:

ユーザーの場合:

「要求グループ」ブロック

グループ

要求グループの名称を使用して、「職責」ウィンドウで要求グループを職責に割り当てます。要求グループは、アプリケーション名と要求グループ名によって一意に識別されます。

アプリケーション

要求グループに関連付けるアプリケーションの名称を選択します。要求セキュリティ・グループは、アプリケーション名と要求セキュリティ・グループ名によって一意に識別されます。このアプリケーション名は、他のアプリケーションからこの要求グループに要求や要求セットを割り当てる妨げにはなりません。

コード

コードをこの要求グループに割り当てます。一部の製品では、要求グループ・コードをパラメータとして使用して、カスタマイズされた標準発行フォームで選択できる要求を識別します。「コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。

「要求」ブロック

要求グループ内の要求および要求セットを指定します。

タイプ

1項目を追加する場合はプログラムまたはセットを選択します。アプリケーション内のすべての要求を含める場合はアプリケーションを選択します。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

プログラムの要求グループ別編成

要求グループでのコードの使用

コードを使用した「要求の発行」ウィンドウのカスタマイズ

レポート・グループ職責レポート

「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

コンカレント・プログラムとともに使用する各実行ソース・ファイルに対して、コンカレント・プログラム実行ファイルを定義します。コンカレント・プログラム実行ファイルでは、ユーザーがコンカレント・マネージャに発行したコンカレント要求とソース・ファイルの論理をリンクします。

重要: コンカレント・マネージャのプログラム・ライブラリに新しい即時プログラムは追加できません。作成済のコンカレント・プログラムをかわりに使用することをお薦めします。

「コンカレント・プログラム実行ファイル」ブロック

コンカレント・プログラム実行ファイルは、アプリケーション名とプログラム名の組み合せで一意に識別されます。

参照: 「コンカレント・プログラム」ウィンドウ

実行ファイル

コンカレント・プログラム実行ファイルの名称を入力します。コンカレント・プログラムを実行ファイルの論理に関連付けるには、「コンカレント・プログラム」ウィンドウでこの名称をコンカレント・プログラムに割り当てます。

短縮名

コンカレント・プログラム実行ファイルの短縮名を入力します。

アプリケーション

コンカレント・マネージャでは、アプリケーションを使用して、実行ファイルを検索するディレクトリ構造を判断します。

実行方法

「コンカレント・プログラム」ウィンドウでコンカレント・プログラム実行ファイルが1つ以上のコンカレント・プログラムに割り当てられると、実行方法は変更できません。

次の表に、使用可能な実行方法を示します。

変数 説明
ホスト 実行ファイルはホスト・スクリプトです。
Oracle Reports 実行ファイルはOracle Reportsファイルです。
PL/SQLストアド・プロシージャ 実行ファイルはPL/SQLストアド・プロシージャです。
Javaストアド・プロシージャ 実行ファイルはJavaストアド・プロシージャです。
Javaコンカレント・プログラム 実行ファイルは、Javaで記述されたプログラムです。
複数言語機能 実行ファイルは、複数言語でのコンカレント・プログラムの実行をサポートする機能(MLS機能)です。
SQL*Loader 実行ファイルはSQLスクリプトです。
SQL*Plus 実行ファイルはSQL*Plusスクリプトです。
作成済 実行ファイルはCまたはPro*Cプログラムです。
即時 実行ファイルは、コンカレント・マネージャのサブルーチンとして実行するために記述されたプログラムです。新しい即時コンカレント・プログラムを定義するのではなく、PL/SQLストアド・プロシージャまたは作成済のCプログラムのいずれかを使用することをお薦めします。
要求セット・ステージ機能 要求セット・ステージの完了ステータスを計算するために使用できるPL/SQLストアド機能です。

実行ファイル名

実行ファイルのオペレーティング・システム名を入力します。大/小文字の区別がある一部のオペレーティング・システムでは、ここで入力する名称はファイル名と完全に一致している必要があります。

実行方法が「PL/SQLストアド・プロシージャ」または「要求セット・ステージ機能」でないかぎり、実行ファイル名には、スペースやピリオド(.)を含めないでください。

実行ファイル名の長さは最大60文字です。

サブルーチン名

CまたはPro*Cプログラムのサブルーチンの名称を入力します。このフィールドでは、スペースまたはピリオド(.)を使用しないでください。

「サブルーチン」フィールドを使用するのは、即時プログラム、または統合されたC APIを使用する作成済プログラムのみです。

新しい即時コンカレント・プログラムは定義するのではなく、PL/SQLストアド・プロシージャまたは作成済のCプログラムを使用することをお薦めします。

ステージ機能パラメータ

「ステージ機能パラメータ」ボタンで、要求セット・ステージ機能のパラメータに入力できるウィンドウが開きます。このボタンは、実行方法として「要求セット・ステージ機能」を選択した場合のみ使用できます。

「ステージ機能パラメータ」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

カスタム・ステージ機能で使用するパラメータをリストします。

パラメータ

パラメータの名称を入力します。この名称は「要求セット」フォームの「ステージ機能パラメータ」ウィンドウに表示されます。

短縮名

パラメータの参照用に機能で使用される短縮名を入力します。

関連トピック

コンカレント・プログラム

「コンカレント・プログラム」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

このウィンドウを使用して、コンカレント・プログラムを定義および変更します。

前提

コンカレント・プログラムの実行ファイルを作成します。

「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウを使用して、使用しているオペレーティング・システム・プログラムのコンカレント・プログラム実行ファイルを定義します。

「コンカレント・プログラム」ブロック

コンカレント・プログラムは、アプリケーション名とプログラム名の組合せによって一意に識別されます。

プログラム

「要求」ウィンドウに要求を表示すると、詳細なわかりやすい名称がここに表示されます。標準要求発行を使用してこのコンカレント・プログラムを実行すると、プログラムの実行時に「要求の発行」ウィンドウにこの名称が表示されます。

短縮名

コンカレント・プログラムをコンカレント・プログラム実行ファイルに関連付けるため、Oracle Applicationsで使用できる短縮名を入力します。

アプリケーション

プログラムのアプリケーションでは、プログラムを実行するORACLEユーザー名、およびログ・ファイルと出力ファイルを配置する場所を判断します。

使用可能

ユーザーが要求を発行してこのプログラムを実行できるかどうか、およびコンカレント・マネージャでプログラムを実行できるかどうかを指定します。

使用不可のプログラムは、ユーザーのリストに表示されず、コンカレント・マネージャのキューにも表示されません。コンカレント・プログラムの情報は監査証跡の提供に役立つため、コンカレント・プログラムは削除できません。

(実行ファイル)実行ファイル: 名称

プログラムを実行できるコンカレント・プログラム実行ファイルを選択します。「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウを使用して、実行ファイルを定義します。同じコンカレント・プログラム実行ファイルを使用して、複数のコンカレント・プログラムを定義できます。「コンカレント・プログラム実行ファイル」を参照してください。

(実行ファイル)実行ファイル: オプション

「Oracle Reports」などの一部の実行方法では、追加の実行オプションやパラメータがサポートされます。このフィールドには、このようなオプションを入力できます。構文は、実行方法に応じて異なります。

ビットマップ版のOracle Reportsを使用してコンカレント・プログラムを定義する場合、ORIENTATIONパラメータまたはトークンを渡すことで、ビットマップ・レポートの向きを制御できます。たとえば、横長のレポートを生成するには、次のオプションを「オプション」フィールドで指定します。

 ORIENTATION=LANDSCAPE

実行オプション値の前後にスペースを入れないでください。パラメータは1つのスペースのみで区切る必要があります。ORIENTATIONパラメータにはPORTRAITも指定できます。

PAGESIZEパラメータを使用すると、生成する出力のサイズを制御できます。「オプション」フィールドに<width>x<height>を指定すると、レポート定義で指定された値が上書きされます。次に例を示します。

 ORIENTATION=LANDSCAPE PAGESIZE=8x11.5

幅と高さの単位は、Oracle Reportsの定義で決定します。「レポート」 > 「グローバル・プロパティ」 > 「単位」の順に選択し、「Oracle Reports」メニューで単位を設定します。

PAGESIZEパラメータで指定したページ・サイズがレポートの設計サイズより小さい場合、レポートは「REP-1212」エラーで失敗します。

(実行ファイル)実行ファイル: 方法

ここには、コンカレント・プログラムで使用する実行方法が表示されます。

次の表に有効な値を示します。

変数 説明
作成済 コンカレント・プログラムは、CまたはPro*Cで記述されたスタンドアロン・プログラムです。
ホスト コンカレント・プログラムは、オペレーティング・システムのスクリプトで記述されています。
即時 コンカレント・プログラムは、CまたはPro*Cで記述されたサブルーチンです。即時プログラムはコンカレント・マネージャにリンクされ、マネージャのプログラム・ライブラリに含める必要があります。
Oracle Reports コンカレント・プログラムはOracle Reportsスクリプトです。
PL/SQLストアド・プロシージャ コンカレント・プログラムは、PL/SQLで記述されたストアド・プロシージャです。
Javaストアド・プロシージャ コンカレント・プログラムはJavaストアド・プロシージャです。
Javaコンカレント・プログラム コンカレント・プログラムは、Javaで記述されたプログラムです。
複数言語機能 複数言語サポート機能(MLS機能)は、複数言語でのコンカレント・プログラムの実行をサポートする機能です。「実行ファイル: 名称」フィールドで複数言語機能を選択しないでください。(該当するコンカレント・プログラム実行ファイルに加えて)使用しているプログラムでMLS機能を使用する場合は、「MLS機能」フィールドで指定します。
SQL*Loader コンカレント・プログラムはSQL*Loaderプログラムです。
SQL*Plus コンカレント・プログラムは、SQL*PlusまたはPL/SQLスクリプトです。
要求セット・ステージ機能 要求セット・ステージの完了ステータスを計算するために使用できるPL/SQLストアド機能です。

「作成済」と「即時」は切り替えることができ、「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウで定義した実行方法が上書きされます。これは、実行ファイルの選択時にいずれかの実行方法が表示され、実行ファイル名とサブルーチン名の両方がすでに「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウで指定されている場合のみ可能です。「コンカレント・プログラム実行ファイル」を参照してください。

(実行ファイル)優先度

このプログラムに独自の優先度を割り当てることができます。コンカレント・マネージャでは、ここで割り当てた優先度に従ってこのプログラムの要求を処理します。

優先度を割り当てないと、ユーザーの「コンカレント:要求の優先度」プロファイル・オプションによって、発行時に要求の優先度が設定されます。

(要求)タイプ

プログラムを事前定義済の要求タイプに関連付ける場合、ここに要求タイプ名を入力します。要求タイプによって、コンカレント・プログラムを実行できるコンカレント・マネージャを制限できます。

(要求)増分プログラム

Oracle Applicationsの内部開発者のみが使用できます。ここには、増分プログラム機能が表示されます。

(要求)MLS機能

プログラムで使用するMLS機能です(ある場合)。

複数言語コンカレント要求機能により、ユーザーは1回要求を発行すると、毎回異なる言語で要求を複数回実行できます。プログラムでこの機能を使用すると、MLS機能によって要求で必要なインストール済言語が判断されます。

参照:

『Oracle Applications開発者ガイド』

(要求)SRSで使用

このボックスをチェックすると、ユーザーは「標準要求発行」ウィンドウから要求を発行してこのプログラムを実行できます。

このボックスをチェックする場合、このウィンドウの下部にあるボタンで「パラメータ」ウィンドウにアクセスし、プログラム・パラメータ(ある場合)を登録する必要があります。

(要求)使用禁止値の許可

「SRSで使用」ボックスをチェックする場合、このボックスもチェックすると、ユーザーは、使用禁止値または古い値をパラメータ値として入力できます。

多くの値セットでは、特定の値が使用可能かどうかを示す特別な表列を使用します(ENABLED_FLAG、START_DATE_ACTIVEおよびEND_DATE_ACTIVE列を使用)。通常、これらの値セットを使用して、使用禁止値または古い値を問い合せることができますが、そのような値を新規データに入力することはできません。標準要求発行の場合、これは、レポートが問合せ専用タイプのレポートであっても、ユーザーは通常、レポートの発行時に使用禁止値をレポート・パラメータ値として入力できないことを意味します。

(要求)単独実行

同じ論理データベース内の他の全プログラムに対してプログラムを単独で実行する必要があるかどうかを指定します。プログラムの実行によって同じ論理データベース内の他の全プログラムの実行が妨げられる場合(つまり、プログラムが、そのプログラム自体も含めて同じ論理データベース内の他の全プログラムと非互換の場合)、そのプログラムは単独で実行する必要があります。

「非互換プログラム」ウィンドウには、特定の非互換プログラムを入力できます。

(要求)トレース使用可能

プログラムの実行時にSQLトレースをオンにします。

(要求)システム障害時再起動

このオプションを使用すると、システム障害発生後にコンカレント・マネージャが復元されたとき、このコンカレント・プログラムが自動的に再起動する必要があることが示されます。

(要求)NLS準拠

このプログラムを使用すると、ユーザーが作業中の言語と地域とは異なる言語と地域を反映するプログラムの要求を発行できる場合に、このボックスをチェックします。

たとえば、英国のユーザーは、英国対応の日付書式と数値書式を使用して、英語で受注を入力でき、ドイツの顧客に対応した日付書式と数値書式を使用してドイツ語で請求書を生成できます。

このボックスを空白のままにすると、ユーザーは、インストール済言語を要求に関連付けることができますが、地域はコンカレント・マネージャ環境の地域にデフォルト設定されます。

このオプションを設定するのは、プログラムの開発者のみに限定してください。この機能を使用するには、プログラムをNLS準拠で記述する必要があります。『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

(出力)書式

出力書式として、次のいずれかを選択します。

(出力)上書き保存

プログラム実行時に、このプログラムからオペレーティング・システム・ファイルに出力を自動的に保存するかどうかを指定します。この値は、このプログラムに対して発行されるすべての要求のデフォルトになります。「上書き保存」を「No」に設定すると、プログラムの出力は印刷後に削除されます。

標準要求発行プログラムの場合、ユーザーは「要求の発行」ウィンドウでこの値を上書きできます。

(出力)印刷

「No」と入力すると、コンカレント・プログラムの出力はプリンタに送信されません。

(出力)列/行

このプログラムのレポート出力について、列と行の最大長を入力します。Oracle Applicationsでは、この情報を使用してレポートに対応可能な印刷形式を判断します。

(出力)形式

使用しているシステムとプリンタ設定に応じて選択する印刷形式。次の印刷形式から選択します。

リストは、プログラムの列と行の長さの要件を満たす形式に制限されます。

(出力)形式要

プログラムに特定の印刷形式が必要な場合は(小切手印字レポートなど)、このチェック・ボックスを使用してその印刷形式を適用します。

(出力)プリンタ

プログラムの出力を1つのプリンタに制限する場合は、出力を送信するプリンタの名称を入力します。プログラムで列または行が最大数または最小数に定義されている場合、値リストは、プログラムの要件をサポートできるプリンタに制限されます。

ユーザーは、「要求の発行」ウィンドウまたは「要求」ウィンドウで選択したプリンタを上書きできません。

コンカレント・プログラムのボタン

変数 説明
コピー先 このボタンを選択し、同じ実行ファイル、要求およびレポート情報を使用して別のコンカレント・プログラムを作成します。非互換性およびパラメータ詳細をコピーすることも選択できます。
セッション管理 このウィンドウを選択して、コンカレント・プログラムの実行時に、コンカレント・プログラムのデータベース・セッションに関するオプションを指定します。
非互換 このボタンを選択して、「非互換プログラム」ウィンドウを開きます。
パラメータ このボタンを選択して、「コンカレント・プログラム・パラメータ」ウィンドウを開きます。

「コピー先」ウィンドウ

現在のプログラムと同じ実行ファイル、要求およびレポート情報を使用して別のコンカレント・プログラムを作成します。オプションで、非互換性およびパラメータ詳細情報をコピーすることもできます。

関連トピック

参照: 「非互換プログラム」ウィンドウ

「コンカレント・プログラム・パラメータ」ウィンドウ

コンカレント・プログラム実行ファイル

「セッション管理」ウィンドウ

このウィンドウを使用して、コンカレント・プログラムの実行時に、コンカレント・プログラムのデータベース・セッションに関するオプションを指定します。

コンシューマ・グループ

オプションで、コンカレント・プログラムのリソース・コンシューマ・グループを指定します。

Oracle Applicationsのリソース・コンシューマ・グループを参照してください。

ロールバック・セグメント

オプションで、コンカレント・プログラムとともに使用するロールバック・セグメントを指定します。このロールバック・セグメントはデフォルトのかわりに使用され、最初のコミットまで使用されます。

重要: ここでロールバック・セグメントを指定すると、コンカレント・プログラムでは、FND_CONCURRENT.AF_COMMITおよびFND_CONCURRENT.AF_ROLLBACKの各APIを使用して、指定のロールバック・セグメントを使用する必要があります。『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

オプティマイザ・モード

オプションで、オプティマイザ・モードを指定します。ALL_ROWS、FIRST_ROWS、RulesまたはChooseを選択できます。デフォルトのコスト・ベース・オプティマイザ(CBO)を使用してもパフォーマンスが低く、調整が必要なカスタム・プログラムに対してのみ、オプティマイザ・モードを指定します。プログラムがCBOに対して調整されるまで、様々なオプティマイザ・モードを使用できます。

「非互換プログラム」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

コンカレント・プログラムの実行が妨げられる可能性があるため、コンカレント・プログラムと同時に実行する必要がないプログラムを特定します。プログラムは、プログラム自体と非互換として指定できます。

アプリケーション

このフィールドのデフォルトはコンカレント・プログラムのアプリケーションですが、任意の有効なアプリケーション名を入力できます。

名称

コンカレント・プログラムは、指定するプログラム名とアプリケーション名によって一意に識別される必要があります。

リストには、ユーザー・フレンドリなプログラム名、短縮名、およびプログラムの摘要が表示されます。

スコープ

「セット」または「プログラムのみ」に入力し、コンカレント・プログラムがこのプログラムとすべての子要求に対して非互換か(「セット」)、またはこのプログラムに対してのみ非互換か(「プログラムのみ」)を指定します。

タイプ

「ドメイン」または「グローバル」に入力します。「ドメイン」を選択すると、非互換性はドメイン固有レベルで解決されます。「グローバル」を選択すると、このコンカレント・プログラムは、実行されているドメインに関係なく、使用中のコンカレント・プログラムとグローバルに非互換とみなされます。

関連トピック

「コンカレント・プログラム」ウィンドウ

「コンカレント・プログラム・パラメータ」ウィンドウ

プログラム非互換性ルールの定義

互換性がないプログラムのリストの修正

「コンカレント・プログラム・パラメータ」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

プログラム実行ファイルに渡すプログラム・パラメータを入力および更新します。ここで定義したプログラム・パラメータは、実行ファイル内の変数と一致している必要があります。

「衝突ドメイン」パラメータ

プログラムの衝突ドメインの値を保持するパラメータを入力します。衝突ドメイン・パラメータは、「コンカレント衝突ドメイン」を参照してください。

プログラムの衝突ドメインの値を保持するパラメータを入力します。

セキュリティ・グループ

このフィールドは、HRMSセキュリティ専用です。『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』を参照してください。

順序

プログラムがコンカレント・マネージャからパラメータ値を受け取る順序を指定する順序番号を選択します。

使用可能

使用不可のパラメータは要求発行時に表示されず、実行ファイルに渡されません。

引数詳細

フレックスフィールド・セグメントの定義とほぼ同じように、パラメータに関する情報を指定します。

(検証情報)値セット

パラメータで検証用に使用する値セットの名称を入力します。「独立」、「表」および「未検証」値セットからのみ選択できます。

値セットの最大数は240文字です。

重要: 複数言語要求機能を使用中に日付の値セットを使用する場合、この値セットの書式タイプは「標準日」または「標準日時」のいずれかにする必要があります。

(検証情報)デフォルト・タイプ

このパラメータにデフォルト値を設定する場合は、必要な値のタイプを識別します。

次の表に、有効なタイプを示します。

変数 説明
定数 デフォルト値を任意のリテラル値にすることができます。
プロファイル デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したユーザー・プロファイル・オプションの現行値になります。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を使用します。$PROFILE$を含める必要はありません。
SQL文 デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したSQL文によって決まります。
セグメント デフォルト値は、同じパラメータ・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。

(検証情報)デフォルト値

パラメータのデフォルト値を入力できます。このパラメータのデフォルト値は、パラメータ・ウィンドウの入力時に自動的に表示されます。デフォルト・タイプを選択すると、デフォルト値が定数であるか、またはコンテキスト依存値であるかが決まります。

デフォルト値は、値セットに対して有効な値である必要があります。そうでない場合、「要求の実行」ウィンドウのパラメータ・ウィンドウに入力してもデフォルト値が表示されないと、エラー・メッセージが表示されます。

次の表に、各デフォルト・タイプの有効な値を示します。

変数 説明
定数 デフォルト値に任意のリテラル値を入力します。
プロファイル デフォルト値は、ここで指定するユーザー・プロファイル・オプションの現行値です。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を入力します。
セグメント デフォルト値は、同じフレックスフィールド・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。値をコピーするセグメントの名称を入力します。
SQL文 デフォルト値は、ここで入力するSQL文によって決まります。すべての場合において、SQL文では1行と1列のみを戻す必要があります。

(検証情報)必要

プログラム実行ファイルに引数が必要な場合は、コンカレント・プログラムに対して引数を要求する必要があります。

(検証情報)セキュリティ可能

このパラメータの値セットにセキュリティ・ルールが許可されていない場合、このフィールドは表示専用となります。許可されている場合は、この値セットに対して定義されたセキュリティ・ルールを適用して、パラメータ・リストに反映することを選択できます。

(検証情報)範囲

パラメータ値を構造内の別のパラメータ値と照合して検証する場合、「下位」または「上位」のいずれかを選択します。範囲が「下位」のパラメータは、範囲が「上位」のパラメータより前に表示されます(「下位」パラメータには、「上位」パラメータより低い数値を設定する必要があります)。たとえば、「開始日」と「終了日」という名称の2つのパラメータを計画する場合は、開始日の後に終了日を入力するようにユーザーに強制できます。この場合は、「開始日」の範囲を「下位」に、「終了日」の範囲を「上位」に割り当てます。この例では、「開始日」と名づけたパラメータは必ず「終了日」と名づけたパラメータの前に表示されます。

1つのパラメータに対して「下位」を選択する場合、その構造内の別のパラメータに対して「上位」(またはその逆)を選択する必要があります。そうしないと、変更をコミットできません。

(ウィンドウ情報)表示

ユーザーが「要求の発行」ウィンドウから要求を発行してプログラムを実行するとき、「パラメータ」ウィンドウでこのパラメータを表示するかどうかを指定します。

パラメータを表示しない場合、デフォルト・タイプとデフォルト値を指定する必要があります。

(ウィンドウ情報)表示サイズ

このパラメータのフィールド長を文字数で入力します。このフィールドは「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウに表示され、ユーザーの入力対象になります。

全パラメータの値セットの最大サイズ(表示サイズではありません)の合計に、必要なセパレータ数(パラメータ数から1を引いた数)を加えた数が240を超えていないことを確認してください。プログラム値を連結した長さが240を超えると、一部のフォームではデータが切り捨てられる可能性があります。

(ウィンドウ情報)摘要サイズ

パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。ウィンドウに十分なスペースがない場合(最長プロンプトとこのパラメータの表示サイズの合計に7を加算して判断します)、ウィンドウに表示される摘要の文字数は、ここで指定する文字数より少ない場合があります。ただし、ここで指定する摘要の文字数より長くウィンドウに表示されることはありません。

(ウィンドウ情報)プロンプト

「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウには、パラメータ名ではなく、プロンプトがユーザーに表示されます。

(ウィンドウ情報)連結摘要サイズ

パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。パラメータ値は、「要求の発行」フォームと「要求の表示」フォームの「パラメータ摘要」フィールドで、ユーザーに表示されます。「パラメータ摘要」フィールドでは、コンカレント・プログラムのすべてのパラメータ値が連結されます。

ヒント: プログラムの連結摘要サイズ合計が80文字以下になるように、パラメータごとに「連結摘要サイズ」を設定することをお薦めします。これは、ほとんどのビデオ画面の幅が80文字であるためです。

(ウィンドウ情報)トークン

Oracle Reportsプログラムのパラメータの場合は、キーワードまたはパラメータがここに表示されます。値には大/小文字の区別があります。他のタイプのプログラムの場合は、このフィールドをスキップできます。

関連トピック

コンカレント・プログラム

「非互換プログラム」ウィンドウ

「データ・グループ」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

注意: データ・グループは現在はサポートされていません。ここでは参照用にのみ提示しています。

このウィンドウを使用して、データ・グループを定義します。データ・グループとは、各アプリケーションに割り当てられたOracle ApplicationsとOracleユーザー名のリストです。

Oracleユーザー名を使用すると、ORACLEデータベースにあるアプリケーションの表にアクセスできます。すべてのデータ・グループに、Application Object Library用のエントリが自動的に組み込まれます。

Oracle Applications内の職責ごとにデータ・グループが割り当てられます。

Oracle Applicationsのインストールまたはアップグレード時には、インストール済の各アプリケーションとOracleユーザー名を組み合せて、標準データ・グループが定義されます(注意: 標準データ・グループは会計帳簿ごとに定義されます)。標準データ・グループ内のアプリケーションまたはOracleユーザー名に対して事前定義されている値は、変更または削除できません。ただし、次の作業は可能です。

「データ・グループ」ブロック

新規データ・グループを作成したり、既存のデータ・グループを変更します。

標準データ・グループ内のアプリケーションまたはOracleユーザー名に対して事前定義されている値は、変更または削除できません。ただし、ツールのOracleユーザー名と摘要を変更したり、アプリケーションとOracleユーザー名の新しいペアを標準グループに追加することは可能です。

データ・グループ

データ・グループは、その名称によって一意に識別されます。すでに使用されている名称でデータ・グループを作成することはできません。

保存すると、データ・グループ名は編集できません。

「アプリケーション- Oracle IDペア」ブロック

アプリケーションとOracleユーザー名を組み合せます。

データ・グループをコピーすると、各アプリケーション、それに割り当てられたOracleユーザー名、およびツールのOracleユーザー名と摘要(ある場合)がこのゾーンに自動的に表示されます。すべてのデータ・グループには、Application Object Library用のエントリが自動的に組み込まれます。

アプリケーション

アプリケーションは、各データ・グループ内で1回のみリストできます。

Oracle ID

アプリケーションに割り当てるOracle IDを選択します。アプリケーションでは、Oracle IDを使用して、データベース内の表にアクセスします。各Oracle IDでは、データベース内の事前定義済の表セットにアクセスできます。

アプリケーションのコピー

このボタンを使用して既存のデータ・グループをコピーし、次にアプリケーションとOracleユーザー名のペアを追加または削除して、新規データ・グループを作成します。

関連トピック

コンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要

「コンカレント衝突ドメイン」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

コンカレント衝突ドメインにより、非互換コンカレント・プログラムは、関連情報を使用して同時に実行できなくなります。

たとえば、衝突ドメインがある数値の範囲であるとします。2つのコンカレント・プログラムで同じ数値範囲を使用している場合は非互換ですが、別々の数値範囲を使用している場合は互換性がある可能性があります。

コンカレント・マネージャでは、コンカレント衝突ドメインを使用して、同時に実行できないコンカレント・プログラムを判別します。次に例を示します。

衝突ドメインを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 一意のドメイン名を入力します。ここで入力する名称は、「要求の発行」ウィンドウでパラメータの値として使用できます。

  2. ドメインの一意の短縮名を入力します。短縮名は8文字以下に制限してください。

  3. (オプション)ドメインの説明を入力できます。

関連トピック

アプリケーションDBAの職務の概要

ORACLEユーザー名(概要)

ORACLEユーザー

アプリケーション

コンカレント・プログラムHTML UI

コンカレント・プログラムの検索

このページを使用して、定義済のコンカレント・プログラムを検索します。

このページからは、新規コンカレント・プログラムを作成したり、既存のコンカレント・プログラムを更新できます。

コンカレント・プログラムの作成

コンカレント・プログラムを定義する前提条件は、次のとおりです。

コンカレント・プログラムは、アプリケーション名とプログラム名の組合せによって一意に識別されます。

アノテーションの更新

オプションで、コンカレント・プログラムの「統合リポジトリ」にアノテーションを入力できます。

使用可能

ユーザーが要求を発行してこのプログラムを実行できるかどうか、およびコンカレント・マネージャでプログラムを実行できるかどうかを指定します。

使用不可のプログラムは、ユーザーのリストに表示されず、コンカレント・マネージャのキューにも表示されません。コンカレント・プログラムの情報は監査証跡の提供に役立つため、コンカレント・プログラムは削除できません。

プログラム

「要求」ウィンドウに要求を表示すると、詳細なわかりやすい名称がここに表示されます。標準要求発行を使用してこのコンカレント・プログラムを実行すると、プログラムの実行時に「要求の発行」ウィンドウにこの名称が表示されます。

アプリケーション

プログラムのアプリケーションでは、プログラムを実行するORACLEユーザー名、およびログ・ファイルと出力ファイルを配置する場所を判断します。

短縮名

コンカレント・プログラムをコンカレント・プログラム実行ファイルに関連付けるため、Oracle Applicationsで使用できる短縮名を入力します。

プログラム・タイプ

使用可能なオプションは次のとおりです。

実行ファイル

次のように入力します。

名称

プログラムを実行できるコンカレント・プログラム実行ファイルを選択します。「コンカレント・プログラム実行ファイル」ウィンドウを使用して、実行ファイルを定義します。また、同じコンカレント・プログラム実行ファイルを使用して、複数のコンカレント・プログラムを定義できます。

パラメータ

コンカレント・プログラムのパラメータがここにリストされます。パラメータを追加するには、「作成」ボタンをクリックします。

非互換

コンカレント・プログラムの実行が妨げられる可能性があるため、コンカレント・プログラムと同時に実行する必要がないプログラムを特定します。プログラムは、プログラム自体と非互換として指定できます。

「衝突ドメイン」パラメータ

プログラムの衝突ドメインの値を保持するパラメータを入力します。

衝突ドメイン・パラメータは、「コンカレント衝突ドメイン」を参照してください。

単独実行

同じ論理データベース内の他の全プログラムに対してプログラムを単独で実行する必要があるかどうかを指定します。プログラムの実行によって同じ論理データベース内の他の全プログラムの実行が妨げられる場合(つまり、プログラムが、そのプログラム自体も含めて同じ論理データベース内の他の全プログラムと非互換の場合)、そのプログラムは単独で実行する必要があります。

「非互換プログラム」ウィンドウには、特定の非互換プログラムを入力できます。

アプリケーション

このフィールドのデフォルトはコンカレント・プログラムのアプリケーションですが、任意の有効なアプリケーション名を入力できます。

名称

コンカレント・プログラムは、指定するプログラム名とアプリケーション名によって一意に識別される必要があります。

リストには、ユーザー・フレンドリなプログラム名、短縮名、およびプログラムの摘要が表示されます。

スコープ

「セット」または「プログラムのみ」に入力し、コンカレント・プログラムがこのプログラムとすべての子要求に対して非互換か(「セット」)、またはこのプログラムに対してのみ非互換か(「プログラムのみ」)を指定します。

タイプ

「ドメイン」または「グローバル」のいずれかの非互換性タイプを選択します。

非互換性タイプは、「非互換プログラムと単独実行プログラム」を参照してください。

要求

次のように入力します。

設定の要求

次のように入力します。

タイプ

プログラムを事前定義済の要求タイプに関連付ける場合、ここに要求タイプ名を入力します。要求タイプによって、コンカレント・プログラムを実行できるコンカレント・マネージャを制限できます。

増分プログラム

Oracle Applicationsの内部開発者のみが使用できます。ここには、増分プログラム機能が表示されます。

MLS機能

プログラムで使用するMLS(複数言語サポート)機能です(ある場合)。

複数言語コンカレント要求機能を使用すると、ユーザーは要求を1回発行するのみで、毎回異なる言語で複数回実行できます。プログラムでこの機能を使用すると、MLS機能によって要求に必要なインストール済言語が判断されます。詳細は、『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

アクティビティ・サマライザ

内部使用のみです。

アクティビティ・サマライザは、コンカレント・プログラムのタイプが「パージ」の場合に、アプリケーション表内のパージ可能なデータを要約するPL/SQLサブプログラムです。これは、表名とパージする行のリストを返します。Oracle開発者は、PL/SQLプロシージャをコンカレント・プログラムのサマライザ・プロシージャとして登録します。

ポートレットのリフレッシュ

内部使用のみです。

ポートレットのデータを生成するコンカレント・プログラムでは、ポートレットのデータをリフレッシュする機能をコールできます。「ポートレットのリフレッシュ」の値は、この機能をコールする必要がある時期を示します。

複数の要求保留の許可

このボックスをチェックすると、複数の要求保留が許可されます。チェックしないと、1つの要求保留のみが許可されます。

SRSで使用

このSRS(標準要求発行)ボックスをチェックすると、ユーザーが「標準要求発行」ウィンドウから要求を発行してこのプログラムを実行できることが示されます。

このボックスをチェックする場合、このウィンドウの下部にあるボタンで「パラメータ」ウィンドウにアクセスし、プログラム・パラメータ(ある場合)を登録する必要があります。

使用禁止値の許可

「SRSで使用」ボックスをチェックする場合、このボックスもチェックすると、ユーザーは、使用禁止値または古い値をパラメータ値として入力できます。

多くの値セットでは、特定の値が使用可能かどうかを示す特別な表列を使用します(ENABLED_FLAG、START_DATE_ACTIVEおよびEND_DATE_ACTIVE列を使用)。通常、これらの値セットを使用して、使用禁止値または古い値を問い合せることができますが、そのような値を新規データに入力することはできません。標準要求発行の場合、これは、レポートが問合せ専用タイプのレポートであっても、ユーザーは通常、レポートの発行時に使用禁止値をレポート・パラメータ値として入力できないことを意味します。

システム障害時再起動

このオプションを使用すると、システム障害発生後にコンカレント・マネージャが復元されたとき、このコンカレント・プログラムが自動的に再起動する必要があることが示されます。

NLS準拠

このプログラムを使用すると、ユーザーが作業中の言語と地域とは異なる言語と地域を反映するプログラムの要求を発行できる場合に、NLS(各国語サポート)のボックスをチェックします

たとえば、英国のユーザーは、英国対応の日付書式と数値書式を使用して、英語で受注を入力でき、ドイツの顧客に対応した日付書式と数値書式を使用してドイツ語で請求書を生成できます。

このボックスを空白のままにすると、ユーザーは、インストール済言語を要求に関連付けることができますが、地域はコンカレント・マネージャ環境の地域にデフォルト設定されます。

このオプションはプログラムの開発者のみによって設定されることに注意してください。この機能を使用するには、プログラムをNLS準拠で記述する必要があります。『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

作業環境の出力

次のように入力します。

上書き保存

プログラム実行時に、このプログラムからオペレーティング・システム・ファイルに出力を自動的に保存するかどうかを指定します。この値は、このプログラムに対して発行されるすべての要求のデフォルトになります。「上書き保存」を「No」に設定すると、プログラムの出力は印刷後に削除されます。

標準要求発行プログラムの場合、ユーザーは「要求の発行」ウィンドウでこの値を上書きできます。

印刷

「No」と入力すると、コンカレント・プログラムの出力はプリンタに送信されません。

書式

出力書式として、次のいずれかを選択します。

ここで選択する書式は、コンカレント・マネージャでレポート出力の表示方法を判断する際に使用されます。選択する書式から生成する出力が判断されるOracle Reportsレポートの場合を除き、選択する出力書式がレポートで生成される書式と一致していることを確認する必要があります。

列/行

このプログラムのレポート出力について、列と行の最大長を入力します。Oracle Applicationsでは、この情報を使用してレポートに対応可能な印刷形式を判断します。

形式

使用しているシステムとプリンタ設定に応じて選択する印刷形式。次の印刷形式から選択します。

リストは、プログラムの列と行の長さの要件を満たす形式に制限されます。

形式要

プログラムに特定の印刷形式が必要な場合は(小切手印字レポートなど)、このチェック・ボックスを使用してその印刷形式を適用します。

オンサイト設定

次のフィールドは、通常、インストール時に固有のフィールドです。

一般

次のように入力します。

優先度

このプログラムに独自の優先度を割り当てることができます。コンカレント・マネージャでは、ここで割り当てた優先度に従ってこのプログラムの要求を処理します。

優先度を割り当てないと、ユーザーの「コンカレント:要求の優先度」プロファイル・オプションによって、発行時に要求の優先度が設定されます。

プリンタ

プログラムの出力を1つのプリンタに制限する場合は、出力を送信するプリンタの名称を入力します。プログラムで列または行が最大数または最小数に定義されている場合、値リストは、プログラムの要件をサポートできるプリンタに制限されます。

ユーザーは、「要求の発行」ウィンドウまたは「要求」ウィンドウで選択したプリンタを上書きできません。

テンプレート

プログラムのデフォルトのレイアウト・テンプレートです。このフィールドの値は、コンカレント・プログラムがXML Publisherのデータ定義として登録されている場合で、テンプレートがテンプレート・マネージャにロードされている場合にのみ使用できます。XML Publisherおよびテンプレート・マネージャの詳細は、『Oracle XML Publisher documentation』を参照してください。

要求を発行する際に、デフォルトのテンプレートがユーザーに提示されます。ユーザーは要求発行時にこの値を上書きできます。

保持

このフィールドには、要求完了後にこのコンカレント・プログラムの要求データを何日間保持する必要があるかが表示されます。ここに表示されている期間中に「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムが実行された場合でも、データは保持されます。

セキュリティ・グループ

このフィールドは、HRMSセキュリティ専用です。『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』を参照してください。

障害のログ・レベル

ログ・レベルは診断で使用されます。このコンカレント・プログラムを実行する要求が失敗すると、指定したログ・レベルのログ・ファイル内に障害が記録されます。ロギングの詳細は、『Oracle Applications Supportability Guide』を参照してください。

トレース使用可能

プログラムの実行時にSQLトレースをオンにします。

時間統計使用可能

SQLトレース機能による、CPUおよび経過時間などの時間統計の収集、および動的パフォーマンス表での様々な統計の収集を使用可能にします。

ログ・ファイルの削除

デフォルトでは、コンカレント要求ごとにログ・ファイルが作成されます。このコンカレント・プログラムの要求でこのようなログ・ファイルが不要な場合は、プログラムの要求ごとにログ・ファイルが自動的に削除されるように指定できます。

セッション管理

このリージョンを使用して、コンカレント・プログラムの実行時に、コンカレント・プログラムのデータベース・セッションに関するオプションを指定します。

コンシューマ・グループ

オプションで、コンカレント・プログラムのリソース・コンシューマ・グループを指定します。「Oracle Applicationsのリソース・コンシューマ・グループ」を参照してください。

ロールバック・セグメント

オプションで、コンカレント・プログラムとともに使用するロールバック・セグメントを指定します。このロールバック・セグメントはデフォルトのかわりに使用され、最初のコミットまで使用されます。

重要: ここでロールバック・セグメントを指定すると、コンカレント・プログラムでは、FND_CONCURRENT.AF_COMMITおよびFND_CONCURRENT.AF_ROLLBACKの各APIを使用し、指定のロールバック・セグメントを使用する必要があります。『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

オプティマイザ・モード

オプションで、オプティマイザ・モードを指定します。ALL_ROWS、FIRST_ROWS、RulesまたはChooseを選択できます。デフォルトのコスト・ベース・オプティマイザ(CBO)を使用してもパフォーマンスが低く、調整が必要なカスタム・プログラムに対してのみ、オプティマイザ・モードを指定します。プログラムがCBOに対して調整されるまで、様々なオプティマイザ・モードを使用できます。

統計

このリージョンには、定義済コンカレント・プログラムに対する以前の要求に関する統計が表示されます。

要求が完了すると、要約情報が収集され、表fnd_conc_prog_onsite_infoに格納されます。

コンカレント・プログラム - パラメータの追加

プログラム実行ファイルに渡すプログラム・パラメータを入力および更新します。ここで定義したプログラム・パラメータは、実行ファイル内の変数と一致している必要があります。

一般

次のように入力します。

使用可能

使用不可のパラメータは要求発行時に表示されず、実行ファイルに渡されません。

順序

プログラムがコンカレント・マネージャからパラメータ値を受け取る順序を指定する順序番号を選択します。

パラメータ

パラメータ名を入力します。値には大/小文字の区別があります。

検証

次のように入力します。

値セット

パラメータで検証用に使用する値セットの名称を入力します。「独立」、「表」および「未検証」値セットからのみ選択できます。

値セットの最大数は240文字です。

重要: 複数言語要求機能を使用中に日付の値セットを使用する場合、この値セットの書式タイプは「標準日」または「標準日時」のいずれかにする必要があります。

デフォルト・タイプ

このパラメータにデフォルト値を設定する場合は、必要な値のタイプを識別します。

次の表に、有効なタイプを示します。

変数 説明
定数 デフォルト値を任意のリテラル値にすることができます。
プロファイル デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したユーザー・プロファイル・オプションの現行値になります。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を使用します。$PROFILE$を含める必要はありません。
SQL文 デフォルト値は、「デフォルト値」フィールドで定義したSQL文によって決まります。
セグメント デフォルト値は、同じパラメータ・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。

デフォルト値

パラメータのデフォルト値を入力できます。このパラメータのデフォルト値は、パラメータ・ウィンドウの入力時に自動的に表示されます。デフォルト・タイプを選択すると、デフォルト値が定数であるか、またはコンテキスト依存値であるかが決まります。

デフォルト値は、値セットに対して有効な値である必要があります。そうでない場合、「要求の実行」ウィンドウのパラメータ・ウィンドウに入力してもデフォルト値が表示されないと、エラー・メッセージが表示されます。

次の表に、各デフォルト・タイプの有効な値を示します。

変数 説明
定数 デフォルト値に任意のリテラル値を入力します。
プロファイル デフォルト値は、ここで指定するユーザー・プロファイル・オプションの現行値です。エンド・ユーザー名ではなく、プロファイル・オプション名を入力します。
セグメント デフォルト値は、同じフレックスフィールド・ウィンドウの前のセグメントに入力した値です。値をコピーするセグメントの名称を入力します。
SQL文 デフォルト値は、ここで入力するSQL文によって決まります。すべての場合において、SQL文では1行と1列のみを戻す必要があります。

必須

プログラム実行ファイルに引数が必要な場合は、コンカレント・プログラムに対して引数を要求する必要があります。

セキュリティ可能

このパラメータの値セットにセキュリティ・ルールが許可されていない場合、このフィールドは表示専用となります。許可されている場合は、この値セットに対して定義されたセキュリティ・ルールを適用して、パラメータ・リストに反映することを選択できます。

範囲

パラメータ値を構造内の別のパラメータ値と照合して検証する場合、「下位」または「上位」のいずれかを選択します。範囲が「下位」のパラメータは、範囲が「上位」のパラメータより前に表示されます(「下位」パラメータには、「上位」パラメータより低い数値を設定する必要があります)。たとえば、「開始日」と「終了日」という名称の2つのパラメータを計画する場合は、開始日の後に終了日を入力するようにユーザーに強制できます。この場合は、「開始日」の範囲を「下位」に、「終了日」の範囲を「上位」に割り当てます。この例では、「開始日」と名づけたパラメータは必ず「終了日」と名づけたパラメータの前に表示されます。

1つのパラメータに対して「下位」を選択する場合、その構造内の別のパラメータに対して「上位」(またはその逆)を選択する必要があります。そうしないと、変更をコミットできません。

値セットのタイプが「ペア」の場合、このフィールドは表示専用となります。値は「ペア」にデフォルト設定されます。

表示

次のように入力します。

表示

ユーザーが「要求の発行」ウィンドウから要求を発行してプログラムを実行するとき、「パラメータ」ウィンドウでこのパラメータを表示するかどうかを指定します。

パラメータを表示しない場合、デフォルト・タイプとデフォルト値を指定する必要があります。

トークン

Oracle Reportsプログラムのパラメータの場合は、キーワードまたはパラメータがここに表示されます。値には大/小文字の区別があります。他のタイプのプログラムの場合は、このフィールドをスキップできます。

摘要サイズ

パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。ウィンドウに十分なスペースがない場合(最長プロンプトとこのパラメータの表示サイズの合計に7を加算して判断します)、ウィンドウに表示される摘要の文字数は、ここで指定する文字数より少ない場合があります。ただし、ここで指定する摘要の文字数より長くウィンドウに表示されることはありません。

表示サイズ

このパラメータのフィールド長を文字数で入力します。このフィールドは「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウに表示され、ユーザーの入力対象になります。

全パラメータの値セットの最大サイズ(表示サイズではありません)の合計に、必要なセパレータ数(パラメータ数から1を引いた数)を加えた数が240を超えていないことを確認してください。プログラム値を連結した長さが240を超えると、一部のフォームではデータが切り捨てられる可能性があります。

デフォルトは、パラメータの名称です。

プロンプト

「要求の発行」ウィンドウの「パラメータ」ウィンドウには、パラメータ名ではなく、プロンプトがユーザーに表示されます。

連結摘要サイズ

パラメータ値の摘要を表示する長さを文字数で入力します。パラメータ値は、「要求の発行」フォームと「要求の表示」フォームの「パラメータ摘要」フィールドで、ユーザーに表示されます。「パラメータ摘要」フィールドでは、コンカレント・プログラムのすべてのパラメータ値が連結されます。

ヒント: プログラムの連結摘要サイズ合計が80文字以下になるように、パラメータごとに「連結摘要サイズ」を設定することをお薦めします。これは、ほとんどのビデオ画面の幅が80文字であるためです。