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Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成
リリース12
E05661-01
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Oracle ApplicationsとOracle Real Application Clusters

Oracle Real Application Clustersの概要

ここでは、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)を使用する環境にOracle Applicationsをインストールするために必要なステップの概要を説明します。

Oracle RACを利用したOracle Applications Release 12の使用の全詳細は、OracleMetaLink Note 388577.1『Oracle E-Business Suite Release 12 with 10g Release 2 Real Application Clusters and Automatic Storage Management』を参照してください。

前提

Oracle RACを利用するようにOracle E-Business Suiteを準備するには、いくつかのステップを実行する必要があります。次のステップがあります。

  1. 必要なOracle Clusterwareのインストール

  2. 必要なOracleデータベース・ソフトウェアのインストール

  3. Oracle 10gの付属CDから必要なデータベース・コンポーネントをインストール

  4. Cluster Ready Servicesおよびデータベース・ソフトウェアのアップグレード(ある場合)

  5. Automatic Storage Management(ASM)インスタンスの作成(オプション)

Oracle RACへの移行

サンプルのXMLファイルであるConvertToRAC.xmlに対してrconfigユーティリティを実行すると、Oracle RACを利用するためにOracle 10gのデータベースの変換が実行されます。ConvertToRAC.xmlは、システムの特定の要件を満たすようににユーザーが変更します。

rconfigを使用してOracle RACへ変換するために指定した設定を検証およびテストするには、実際の変換前に「検証のみ」モードでrconfigを実行する必要があります。それにより、rconfigがパラメータ設定を検証するテスト実行が行われ、実際の変換前に対処が必要な問題が報告されます。

注意: 全詳細は、OracleMetaLink Note 388577.1を参照してください。

Oracle RAC用のOracle E-Business Suite環境の設定

Oracle E-Business Suiteに関して、Oracle RACが利用できる環境を整えるには多くのステップを実行する必要があります。詳細は、OracleMetaLink Note 388577.1『Configuring Oracle Applications Release 12 with 10g R2 RAC』を参照してください。

次のステップを実行します。

  1. Applicationsのデータベース層でAutoConfigを実行します。

  2. $INST_TOP/ora/10.1.2/network/adminおよび$INST_TOP/ora/10.1.3/network/admin/<context_name>にあるtnsnames.oraファイルおよびlistener.oraファイルを確認します。

  3. ロード・バランスおよびフェイルオーバーのために正しいTNSの別名が生成されたことを確認します。

  4. すべての別名が仮想ホスト名を使用して定義されたことを確認します。

  5. $FND_SECUREにあるdbcファイルを検証します。パラメータAPPS_JDBC_URLが、環境内にあるすべてのインスタンスで構成されていることと、load_balanceが「Yes」に設定されていることを確認します。

  6. AutoConfigコンテキスト・エディタを(Oracle Applications Managerから)実行して、フォーム・ベース・アプリケーションとHTMLベース・アプリケーションに必要なロード・バランシング変数の値を指定します。

  7. AutoConfigを再実行します。

  8. AutoConfigにより生成された新しいスクリプトを使用して、Applicationsプロセスを再起動します。

Oracle RACを使用したパラレル・コンカレント処理の設定

Parallel Concurrent Processing(PCP)を利用するには、ユーザー環境に「コンカレント処理」ノードが1つ以上必要です。「コンカレント処理」ノードがない場合、OracleMetaLinkでアプリケーション層の複製の詳細を参照してください。

コンカレント・パラレル処理を構成するための重要なステップは次のとおりです。

  1. すべての「コンカレント処理」ノードにPCPを構成します。

  2. 取引マネージャを設定します。

  3. AutoConfigを実行して、「コンカレント処理」ノードにロード・バランシングを設定します。

詳細は、OracleMetaLink Note 388577.1『Configuring Oracle Applications Release 12 with 10g R2 RAC』を参照してください。

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