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Oracle Learning Managementユーザー・ガイド
リリース12
E06052-01
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リソース

リソース

リソースとは、企業で研修または学習プログラムを実行するために必要な設備、個人または備品を指します。

従業員の学習ニーズを管理するタスクには、教室やインストラクタのリソースの計画と管理が含まれます。必要なリソース・タイプを定義し(講師および会場のタイプは事前定義されています)、リソースを様々な学習プログラムに割り当てる必要があります。また、リソースを作成してそれぞれをリソース・タイプに割り当てる必要があります。リソースを効果的に管理するために、次のことが可能です。

注意: 下位互換性のために、リソース・タイプとして「講師」は事前定義されています。しかし、これらのタイプのリソースを定義する場合は、インストラクタと教室を使用します。インストラクタは、同期講義を提供する個人です。教室は、クラスが開催される物理的な部屋(識別子)です。

主要な概念

次の主要な概念によって、リソース管理を実行できます。

リソース要件

OLMを使用すると、教室とオンラインの両方のクラスをリソース管理できます。

カタログがリソース管理に与える影響

講義レベルでリソース・チェックリストを指定し、個々のクラスおよびセッション・レベルで登録できます。講義レベルで、リソースを検索し、特定の提供モードに必要なチェックリストを作成できます。

あらゆるタイプのリソースの定義

OLMには、次の事前定義のリソース・タイプが用意されています。

ユーザー定義のリソース・タイプを追加する場合は、「研修リソース」キー・フレックスフィールドで新しい体系を作成します。

リソースを必須として指定する理由

クラスを開始する前にリソースを登録する必要がある場合は、特定のリソースまたはリソース・タイプを講義の必須リソースまたはリソース・タイプとして指定します。必須として指定したリソースは、後で「リソースの追加」ページで簡単に登録できます。

リソース日付のチェック

リソースを必須として指定する場合は、今後のクラスに対してそのリソースを登録できるように、リソースの開始日と終了日が十分な期間をカバーしていることを確認してください。リソースは、クラスの開始日または開始日以前に使用可能であることが必要です。ただし、必ずしも、登録日と一致させる必要はありません。たとえば、クラスを12月16日から19日まで開催する場合、コースに指定するリソースの日付は12月1日から20日までの間でかまいません。この例のリソースは、クラスの開始日前に使用可能になっています。

リソース

「研修リソース」キー・フレックスフィールド

リソース・タイプごとに、「研修リソース」キー・フレックスフィールドの体系を設定します。これによって、コンテンツ、書式設定および検証を制御できます。体系の名前は、リソース・タイプと同じ名前にする必要があります。

重要: アプリケーションにより提供されているシードされたリソース体系は使用しないでください。導入ステップで説明しているように、新規の体系を作成してください。

個人または担当者として入力済のインストラクタをユーザーが選択できるようにするには(リソースの定義時に新しいインストラクタ名を入力するのではなく)、インストラクタの氏名を保持するために、インストラクタ用の「研修リソース」キー・フレックスフィールド体系のセグメントを設定します。次に、表で検証される値セットを定義し、このセグメントに対して適切な表からインストラクタ名リストを表示します。

フレックスフィールドの設定は通常、システム管理者の仕事です。各フレックスフィールド体系に最大30セグメントを定義し、セグメント間の相互検証も含めて、各セグメントの検証方法を選択できます。

たとえば、「講師」(インストラクタ)リソース・タイプには、「氏名」セグメントを設定できます。

また、「会場」リソース・タイプには、次のセグメントを定義できます。

複数の体系に同じセグメントを定義できます。たとえば、すべてのリソース・タイプの体系に「センター」セグメントが重複していると、研修センターで保持されるすべてのリソースに関するレポートを作成できます。

複数のビジネス・グループを定義すると、その研修リソース体系はグループ全体で共有されます。ただし、使用できる体系は、使用中のビジネス・グループに対して定義されたリソース・タイプに対応している体系のみです。必要に応じて、研修ガイド用に複数の体系を定義し、各グループで1つの体系を使用することもできます。各体系と対応するリソース・タイプには異なる名前を設定する必要があります。

リソース・タイプの設定

リソース・タイプにより、教室の場所、同期クラス用のインストラクタと備品、または非同期クラス用の追加的な物理的素材などというように、リソースを分類できます。作成する各リソースは、リソース・タイプに属している必要があります。リソース・タイプは、参照タイプRESOURCE_TYPEの値として定義します。

関連項目: 参照タイプおよび値の追加

注意: 「研修リソース」キー・フレックスフィールドの体系に研修センター用のセグメントが含まれている場合は、参照タイプTRAINING_CENTREの値としてセンターを入力します。

インストラクタの入力

「講師」リソース・タイプに対する「研修リソース」キー・フレックスフィールドの設定方法によっては、インストラクタをリソースとして選択する前にインストラクタを個人として追加する必要がある場合があります。インストラクタを個人としてその住所とともに入力できます。または単に、特定の仕入先が不特定多数のインストラクタを提供することを記録できます。この代替方法の場合、インストラクタはOLMインストラクタ・インタフェースを使用できないことに注意してください。

インストラクタを入力するには、「HR個人情報」ウィンドウを使用して、インストラクタ、研修管理者およびマネージャを入力します。

『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド』の新しい個人レコードの作成に関する説明を参照してください。

リソースの作成

リソースを作成し、それらをクラス、セッション、フォーラムおよびチャットなどのカタログ・オブジェクトかまたはカタログ以外の活動のために予約された時間を表す補足登録に割り当てることができます。「リソース」ページからすべてのリソースを作成および表示できます。特定の日付範囲内で有効なリソースや特定のタイプのリソース、または特定のリソース名を検索できます。

リソースを作成したら、リソース登録を作成して、リソースをオブジェクトに割り当てることができます。

関連項目: リソース登録

仕入先と顧客

仕入先とは、企業に物品サービスを提供する内部または外部の代理店です。OLMでは、研修用の教室や備品などの研修リソースを提供する仕入先の名前、住所および担当者を入力します。買掛/未払金財務ヘッダーには、仕入先の名前と住所のみを入力できます。

顧客とは、クラスを実行して学習者を登録する外部組織です。顧客には、物品サービスの提供先の内部または外部の代理店が含まれます。

次の項目を顧客として設定します。

また、Oracle Human Resourcesを使用せずに内部学習者を登録する場合は、内部組織を顧客として設定する必要があります。この場合は、顧客の担当者として従業員を入力します。

仕入先と顧客の共有情報

組織、仕入先および顧客の情報は、他のOracle Applicationsと共有されます。

顧客と仕入先の作成

仕入先の作成

「仕入先」ウィンドウを使用して、インストラクタ、教室、備品または学習に必要なその他のリソースを提供する組織を定義します。これによって、講義の作成時、リソースの定義時および買掛/未払金財務ヘッダーの作成時に、これらの仕入先を選択できます。

注意: このウィンドウは、他のOracle Applicationsと共有されます。OLMでは、「分類」や「担当者: 役割」などの一部のフィールドは使用されません。

新規仕入先を入力する手順

  1. 仕入先名および一意の番号を入力します(設定オプションに基づいて、仕入先番号が自動的に入力される場合があります)。

  2. 「オープン」をクリックして、「仕入先」ウィンドウにアクセスします。

  3. 「サイト」リージョンを選択し、「オープン」をクリックして「仕入先サイト」ウィンドウにナビゲートします。

  4. サイト名を入力します。これは参照のみで、財務ヘッダーには表示されません。

  5. 国を選択して住所形式を判断し、住所詳細を入力します。OLMでは、「サイト使用」の各フィールドは使用されません。

  6. 「担当者」リージョンを選択します。この仕入先に対して必要な数の担当者の名前、詳細および電話番号を入力します。

  7. 作業内容を保存します。

顧客の作成

「顧客」ウィンドウで、顧客名、住所および担当者を作成して保守します。

注意: 「顧客」ウィンドウは、他のOracle Applicationsと共有されます。OLMでは、「分類」や「担当者: 役割」など、このウィンドウの一部のフィールドは使用されません。他のOracle Applicationsで顧客を使用する予定がある場合は、このウィンドウに関する完全な説明を参照してください。

新規顧客の組織を入力する手順

  1. 顧客名と一意の顧客番号を入力し、作業内容を保存します。

    設定オプションに基づいて、顧客番号が自動的に入力される場合があります。

  2. 「新規」をクリックして、「顧客住所」ウィンドウを開きます。

  3. 国を選択します。

  4. 住所詳細を入力し、作業内容を保存します。住所の検証を使用している場合は、一部の住所コンポーネントが必須になる場合があります。

    OLMでは、「ビジネス目的」の各フィールドは使用されません。

    入力した住所の顧客に対する一意の参照番号が入力されます。

  5. 「担当者: 電話番号」リージョンを選択し、この顧客に対して必要な数の担当者の名前と電話番号を入力します。電話番号を入力する場合は、「一般」または「FAX番号」などのタイプを選択する必要があります。

  6. 有効な担当者すべての「有効」チェック・ボックスが選択された状態であることを確認し、作業内容を保存します。

  7. 「担当者: 役割」リージョンを選択し、「摘要」フィールドで担当者の役割の摘要を選択します。有効な役割すべての「有効」チェック・ボックスが選択された状態であることを確認します。

  8. 作業内容を保存します。

教育機関: 研修プロバイダ契約の入力

「研修プロバイダ契約」ウィンドウを使用して、選択した教育機関が研修プロバイダと交わした契約の詳細を入力します。各教育機関に対して任意の数の研修契約を持つことができます。これを実行する前に、「仕入先」ウィンドウで研修プロバイダを仕入先として定義する必要があります。

関連項目: 仕入先の作成

研修プロバイダ契約の入力手順

  1. 研修プロバイダ、および契約の開始日と終了日を選択します。

  2. 契約のタイプ(年間など)を選択し、契約に関連して作成された支払がある場合はその詳細を入力します。

  3. 変更内容を保存します。

リソース登録

リソース登録

「リソース登録」ページを使用して、クラス、セッション、フォーラムおよびチャットなどのカタログ・オブジェクトのリソースを登録し、補足登録を作成します。カタログ・オブジェクトには、「カタログ」からオブジェクトにアクセスして「リソース登録」リンクを選択するか、クラスの場合は「リソース・チェックリスト」ページを選択して、リソースを登録することもできます。

リソースの登録

指定した登録期間に使用可能な関連リソースを登録できます。指定した期間中の任意の時刻にすでに確認済となっているリソースは、そのリソース・タイプが重複登録を許可していないかぎり、表示されません。選択済のリソースは、登録の初期ステータス「予定」を受け取ります。リソース・タイプが重複登録を許可せず、選択したリソースが重複登録を含む場合、登録ステータスを「確認済」に変更できません。

指定した期間に対して、または「全期間の登録」を選択してクラスの全登録期間に対してリソースを登録できます。たとえば、1つのクラスで、同じ日の異なる時刻に実施される2つの異なるセッションに対して2つの会場が必要な場合があります。この場合、会場を全日で登録しないことを決定できます。これにより、同じ日の別の時刻に他のセッションのために登録できるようになります。「学習者へ表示」フィールドにより、学習者は学習者インタフェースからオブジェクト詳細を表示した際に、カタログ・オブジェクトに対して登録されているリソースを確認できるようになります。「最大使用」フィールドを使用すると、リソース(会場など)を使用できる学習者の最大数を指定できます。

注意: セッションに対してリソースを登録する場合、その終了日は、セッションの当日または当日以降である必要があります。セッション開始より前の時刻に対してリソースを登録する必要がある場合は、補足登録を作成します。

主会場

リソース・タイプ「会場」の登録時に主会場が存在していない場合は、その会場が自動的に主会場として識別されます。1つのクラスに指定できる主会場は1つのみですが、主会場は変更できます。

この自動指定によって、1つのクラスに複数の会場を割り当てることは防止できませんが、どの会場も主会場として定義されない可能性は低くなります。

主会場を削除し、別の会場を主会場として識別せずに保存すると、警告メッセージが表示されます。ただし、この警告によって、変更内容の保存ができなくなるわけではありません。

補足登録

補足登録を作成して登録が利用できないリソースを作成し、たとえばインストラクタの休暇や病気、または会場の使用不可などを説明できます。補足登録の作成時には、オブジェクトに対してリソースを登録しません。

重複したリソース登録

定義されているとおり、名前が指定された各講師(インストラクタ)または会場(教室)を使用できるのは、一度に1つの予定クラスに対してのみです。したがって、これらのリソース・タイプに対して重複した登録は作成できません。

その他の一意でないリソースに対しては、「登録の重複の許可」にチェックして重複した登録ができるようにします。これにより、本やオーバーヘッド・プロジェクタなどのリソースは無制限に在庫があるとみなされます。このため、手動で継続的に記録するのであれば、重複した登録を許可できます。

必須リソース

特定の講義のクラスを実行するために必要なリソースおよび数量を定義できます。

重要: この機能には、「リソース登録」htmlページではなく「リソース登録」ウィンドウからのみアクセスできます。

リソースを「必須」として定義する場合は、次の2通りの方法で登録できます。

リソースを「必須」として定義しない場合は、クラスのリソースを手動で登録する必要があります。

「自動」メソッドを使用する場合

このショートカットを使用すると、「必須」に指定したクラスのリソースすべてを表示できます。クラスまたはセッションの登録時に、リソース・リストから必要なリソースの一部またはすべてを削除できます。

「個別」メソッドを使用する場合

このメソッドを使用すると、リソースを登録する前に、クラスの実行に必要なリソースを表示できます。リソース・チェックリストの必須リソースには、「必須」列に値Yが表示されます。

リストから登録が必要なリソースを選択できます。