Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル リリース12 E05611-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章の内容は、次のとおりです。
遡及請求を使用すると、価格を再調整する場合に遡及的に請求額を変更できます。遡及請求とは、一部の業界、特に自動車業界における一般的なビジネス・プロセスです。これは、顧客がすでに請求済の受注に対して請求額の変更を要求し、クレジットまたは追加の請求書を受け取るものです。Order Managementには、このような遡及請求、簡易承認メカニズム、およびクレジット・メモ(場合によっては請求書)の自動生成の対象となる、過去に請求された受注明細を特定するための問合せが用意されています。
クレジットごとに一意の事由コードを作成します。これはオプションですが、Receivablesでクレジット明細およびクレジットの問合せができるため、事由コードを使用することをお薦めします。「Oracle Receivables参照」ウィンドウにナビゲートします。「受注管理」->「設定」->「クイックコード」->「売掛金」。
遡及請求に使用する、新規クレジット・メモの事由コードを作成します。
「Oracle Receivables参照」の「遡及請求」
遡及請求受注の受注タイプを作成します。「OM取引タイプ」ウィンドウにナビゲートします。「受注管理」->「設定」->「取引タイプ」->「定義」。「遡及請求」に使用する受注タイプを作成します。取引タイプを次のように設定します。
混合受注カテゴリ
いずれの与信チェック・ルールも指定しない
デフォルトの受注明細タイプは、請求のみ明細タイプ
デフォルトの返品明細タイプは、クレジットのみ明細タイプ
この受注タイプの予定作成をオンにしないでください。これは、これらの受注はPlanningシステムに需要として表示されないようにする必要があるためです。
取引タイプの設定の詳細は、「Order Management取引タイプの定義」を参照してください。
OMパラメータを設定します。「OMシステム・パラメータ」の「値」ウィンドウにナビゲートします。「受注管理」->「設定」->「システム・パラメータ」->「値」。
「OMシステム・パラメータの設定」を参照してください。
「営業単位」フィールドに営業単位を入力します。
「カテゴリ」フィールドから「遡及請求パラメータ」を選択します。
「OMシステム・パラメータ」ウィンドウの「遡及請求パラメータ」
デフォルトの遡及請求受注タイプを、作成した取引タイプに設定します。
「遡及請求使用可」を「Yes」に設定します。
デフォルトの事由コードを作成した場合は、そのコードを選択します。
パラメータを保存します。遡及請求の個別実行用の受注タイプおよび事由コードを上書きできます。このステップでは、デフォルトの遡及請求の使用を指定します。次に、「遡及請求」を有効にして、デフォルトの受注タイプおよびデフォルトの事由コードを設定します。
「受注」ウィンドウに必要なフォルダを作成します。遡及請求をサポートする「受注」フォームのフィールドは、「非表示」としてシードされています。遡及請求のフィールドを表示するためにフォルダを作成する必要があります。属性を表示可能にしてフォルダを作成し、次にこれらのフォルダを遡及請求を実行する職責に割り当てます。
メニューに「遡及請求オーガナイザ」を追加します。「遡及請求オーガナイザ」メニュー項目を遡及請求を実行する職責に追加します。このメニュー項目はシードされていますが、その項目を割り当てるまではすべての職責に対して無効です。Oracle Release Managementをインストールしている場合、このメニュー項目は権限が付与されたものとしてシードされているため、このステップを実行する必要はありません。