Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05606-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
システム内での照合を管理するためのオプションと許容範囲は、PayablesおよびPurchasingで設定できます。
これらのオプションは、「会計オプション」、「買掛/未払金オプション」、「仕入先」、「仕入先サイト」など多くのウィンドウ、およびPurchasingの「購買オプション」ウィンドウで設定します。また、次の事項も設定します。
「請求書許容範囲」ウィンドウでは、請求書と発注または受入の間で許容する差違の範囲を設定できます。
「買掛管理参照」ウィンドウと「購買参照」ウィンドウでは、PayablesとPurchasingの両方で使用する参照値を定義します。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の仕入先とPurchasingの統合情報に関する項
「プロファイル・オプション」ウィンドウでは、「AP: 最終消込済発注の表示」の値を設定します。参照: AP: 最終消込済発注の表示
システム内の照合は、次のオプションとウィンドウによって管理されます。オプションを設定できるウィンドウまたは文書は、デフォルト階層と同じ順序で示されています。ある値が他のウィンドウや文書にデフォルト設定されている場合、そのデフォルト値はいつでも上書きできます。
非照合請求書保留(有効、無効)
「会計オプション」ウィンドウ(仕入先入力)および「買掛/未払金オプション」ウィンドウ(経費精算書)
「仕入先」ウィンドウ
「仕入先サイト」ウィンドウ
「購買オプション」ウィンドウ
「仕入先」ウィンドウ
発注出荷
「会計オプション」ウィンドウ
「仕入先」ウィンドウ
「仕入先サイト」ウィンドウ
発注出荷
関連項目
『Oracle iSupplier Portal Implementation Guide』の仕入先の入力に関する項
Oracle XML Gatewayを使用すると、XMLメッセージ規格を使用して仕入先から請求書を受信できます。Oracleは、Open Applications Group(OAG)が開発したXML規格をサポートしています。また、Oracleは、171_Process_Invoice_002.dtd(バージョン7.2.1)と呼ばれるOAGの請求書処理DTDを使用しています。請求書をOracle XML Gatewayを介して受信し、Payablesで処理するために、仕入先はこの規格に準拠したXML請求書を生成する必要があります。OAG規格の詳細は、OAGのWebサイト(www.openapplications.org)を参照してください。
この項の内容は、次のとおりです。
XML請求書サポートには、請求書の処理方法に関して次の制限があります。
請求書は発注と照合されている必要があります。
1つのメッセージ内のすべての請求書は、同じ仕入先および仕入先サイトから発行されている必要があります。
カスタム・コード換算は、取引先設定の一部として定義されている必要があります。
税金グループはサポートされていません。
1つのメッセージ内の請求書は、1つの組織に制限されます。
Oracleは、次のXML要素構造をサポートしています。
<PROCESS_INVOICE>
INVHEADER(請求書ヘッダー)
INVCHARGE(運送費/その他手数料明細)
INVLINE(品目明細)
INVLINE内のINVTAX(この税金明細には、品目明細と同じLINE_GROUP_NUMBERが指定されます。)
INVTAX(税金明細)(この税金明細は、請求書内のすべての課税品目明細に按分されるため、LINE_GROUP_NUMBERは指定されません。)
</PROCESS_INVOICE>
次に、サポートされていない文書構造の例を示します。
INVHEADER内のINVTAXおよびINVCHARGE
INVCHARGE内のINVTAX
INVLINE内のINVCHARGE
マップでは、税金に対する税金はサポートされていません。参照: XML請求書の税金
マップでは、包括購買契約と照合する請求書はサポートされていません。
関連項目
XML請求書の設定は、XML Gateway製品で実行します。次のステップに関する追加情報は、『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』を参照してください。
XML請求書の送信元となる仕入先ごとに、ハブを定義します。
XML Gatewayの「ハブの定義」ウィンドウにナビゲートします。次のパラメータに対して、表に示す値を入力します。
パラメータ | 値 |
---|---|
名称 | AP |
プロトコル・タイプ | HTTP |
プロトコル・アドレス | (Transport AgentがXML文書を転記する完全なURLを入力します。このURLの最初の部分は、この製品を採用している企業のサーバーとポートです。) |
ユーザー名1 | (仕入先の名称を入力します。) |
パスワード1 | (仕入先が指定するパスワードを入力します。) |
ハブ・エンティティ・コード1 | (任意のコードを入力します。) |
作業内容を保存します。
インバウンドXML請求書取引を定義します。
XML Gatewayの「トランザクションの定義」ウィンドウにナビゲートします。次のパラメータに対して、表に示す値を入力します。
パラメータ | 値 |
---|---|
パーティ・タイプ | 仕入先 |
トランザクション・タイプ | AP |
トランザクション・サブタイプ | INI |
トランザクション摘要 | インバウンドXML請求書 |
標準コード | OAG |
方向 | IN |
外部トランザクション・タイプ | INVOICE |
外部トランザクション・サブタイプ | PROCESS |
キュー | APPS.ECX_IN_OAG_Q |
作業内容を保存します。
XML請求書の送信元となる各取引先(仕入先)を定義します。
XML Gatewayの「取引先の定義」ウィンドウにナビゲートします。次のパラメータに対して、表に示す値を入力します。
パラメータ | 値 |
---|---|
取引先タイプ | 仕入先 |
取引先名 | (仕入先の名称を入力します。) |
取引先サイト | (仕入先サイト所在地を入力します。) |
会社管理者Eメール | (仕入先のEメール・アドレスを入力します。) |
トランザクション・タイプ | AP |
トランザクション・サブタイプ | INI |
標準コード | OAG |
外部トランザクション・タイプ | INVOICE |
外部トランザクション・サブタイプ | PROCESS |
方向 | IN |
マップ | AP_INVOICE_INBOUND |
ソース取引先ロケーション・コード | (ハブ・エンティティ・コードに対して入力したコードと同じコードを入力します。) |
文書確認 | 0 |
経路 | (NULLのままにしておきます。) |
作業内容を保存します。
Transport Agentを介して次の情報を発行します。
パラメータ | 値 |
---|---|
TRANSPORT_PROTOCOL | OXTA |
TRANSPORT_PROTOCOL_VERSION | 1.0 |
REQUEST_TYPE | SEND |
MESSAGE_ID | (一意のIDを入力します。) |
MESSAGE_TYPE | XML |
MESSAGE_STANDARD | OAG |
TRANSACTION_TYPE | INVOICE |
TRANSACTION_SUBTYPE | PROCESS |
DOCUMENT_NUMBER | (任意の数値を入力します。) |
PARTY_ID | (任意の数値を入力します。) |
PARTY_SITE_ID | (ハブ・エンティティ・コードに対して入力したコードと同じコードを入力します。) |
USERNAME | (ユーザー名を入力します。) |
PASSWORD | (パスワードを入力します。) |
作業内容を保存します。
この項では、Oracleがサポートしている請求書DTD要素を示します。次の各表では、データ要素を買掛/未払金オープン・インタフェース表の列にマップする方法も示します。
請求書レコードがある買掛/未払金オープン・インタフェース表を、PROCESS_INVOICE_002 XMLメッセージのデータに基づいて移入するには、AP_INVOICE_INBOUNDメッセージ・マップを使用します。次の各項では、このメッセージ・マップに関連する詳細を説明します。
注意: ほとんどのデータ値はシードされています。
XML Gatewayの詳細
パラメータ | 値 |
---|---|
メッセージ・マップ名: | AP_INVOICE_INBOUND |
方向: | インバウンド |
(内部)トランザクション・タイプ: | AP |
(内部)トランザクション・サブタイプ: | INI |
外部トランザクション・タイプ: | PROCESS |
外部トランザクション・サブタイプ: | INVOICE |
DTDディレクトリ: | ap/xml/oag721 |
マップ・ディレクトリ: | ap/patch/115/xml/US |
メッセージ・マップXGMファイル名: | apxmlinb.xgm |
ワークフロー・ビジネス・イベント・システムの詳細
パラメータ | 値 |
---|---|
メッセージ・マップが取引処理後に起動するイベント名: | oracle.apps.ap.inv.invoice.recv |
アプリケーションが取引処理後に起動するイベント・サブスクリプション名: | このバージョンではサブスクリプションはありません。 |
一般メッセージ・マップの詳細
パラメータ | 値 |
---|---|
取引に対するオープン・インタフェースまたはAPIのメッセージ・マップによる起動: | No |
取引全体の検証に関連するアプリケーション・オープン・インタフェースの名称: | 買掛/未払金オープン・インタフェース |
メッセージ・マップでレベルを拡張/縮小しますか: | Yes |
ターゲット詳細オープン・インタフェース表
表 |
---|
AP_INVOICES_INTERFACE |
AP_INVOICE_LINES_INTERFACE |
次の表に、買掛/未払金オープン・インタフェースの移入時にデフォルト設定される値を示します。
デフォルト設定される列
デフォルト設定される列 | デフォルト値、条件(ある場合) |
---|---|
AP_INVOICES_INTERFACE.INVOICE_ID | 次の連番値が割り当てられます。 |
AP_INVOICES_INTERFACE.GROUP_ID | XML Gateway内部管理番号から変数値が割り当てられます。 |
AP_INVOICES_INTERFACE.SOURCE | XML GATEWAY |
AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.INVOICE_ID | 対応するヘッダー行から割り当てられます。 |
AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.INVOICE_LINE_ID | 次の連番値が割り当てられます。 |
次の表に、買掛/未払金オープン・インタフェースの移入時に導出される値を示します。後続のインポートでは、請求書の値(運送費およびその他の配分に対する勘定科目など)が導出されることに注意してください。インポートによって導出またはデフォルト設定される値の詳細は、『Oracle Payables Reference Guide』の買掛/未払金オープン・インタフェース表の摘要に関する項を参照してください。
導出される列
導出される列 | デフォルト値、条件(ある場合) |
---|---|
AP_INVOICES_INTERFACE.PAYMENT_METHOD | 仕入先サイトから導出されます。 |
AP_INVOICES_INTERFACE.VENDOR_SITE_ID | 仕入先(VENDOR_ID)および営業単位(ORG_ID)は、XMLエンベロープのPARTY_SITE_IDから導出されます。 |
AP_INVOICES_INTERFACE.INVOICE_TYPE_LOOKUP_CODE | 請求書金額が0(ゼロ)またはプラスの場合、値はSTANDARDです。請求書金額がマイナスの場合、値はCREDITです。 |
AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.LINE_TYPE_LOOKUP_CODE | INVLINE要素の場合、LINE_TYPE_LOOKUP_CODEは「ITEM」です。INVTAX.AMOUNT.TAX.T要素の場合、明細タイプ値はTAXです。INVCHARGE.CHARGETYPEが「運送費」の場合、明細タイプ値はFREIGHTです。INVCHARGE.CHARGETYPEが「運送費」以外の場合、明細タイプ値はMISCELLANEOUSです。CHARGETYPEは大/小文字が区別されません。 |
AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.TAXABLE_FLAG | この値は、次の2つの場合にYに設定されます。ヘッダーで課税フラグがYに設定されている場合、この値はすべての品目明細についてYに設定されます。この値は品目明細についてのみ導出され、INVLINE内にINVTAXがあるかどうかに基づいています。税金を品目に按分する必要がある場合、この値はYに設定されます。 |
AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.LINE_NUMBER |
XSLTはOracle取引では提供されません。XSLTを独自のまたは変更したメッセージ・マップに追加するには、プロシージャの実行を起動し、メッセージ・マップでXSLT取引を実行します。
XMLスタイルシート(使用する場合)は、プロファイル・オプションで定義したディレクトリに格納する必要があります。
AP_INVOICE_INBOUNDメッセージ・マップでは、データ領域が縮小され、PROCESS_INVOICE要素とINVHEADER要素がAP_INVOICES_INTERFACEに縮小されます。
ユーザー領域のデータは使用しません。
次の表に、請求書ヘッダー(INVHEADER)DTD要素に関する情報とオープン・インタフェース表へのマップ方法を示します。
次の表のテキスト説明は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の請求書ヘッダー表のテキスト説明に関する項を参照してください。
フィールド/データ型 | 説明/注釈 | 買掛/未払金オープン・インタフェース表の列(インバウンド) |
---|---|---|
AMOUNT.DOCUMENT.T -VALUE -CURRENCY | クオリファイアは、マップ対象のDOCUMENTである必要があります。 | AP_INVOICES_INTERFACE.INVOICE_AMOUNT AP_INVOICES_INTERFACE.INVOICE_CURRENCY_CODE |
DATETIME.DOCUMENT | クオリファイアは、マップ対象のDOCUMENTである必要があります。 | AP_INVOICES_INTERFACE.INVOICE_DATE |
DOCUMENTID | AP_INVOICES_INTERFACE.INVOICE_NUM | |
DESCRIPTN | AP_INVOICES_INTERFACE.DESCRIPTION | |
PARTNER.CONTACT.EMAIL | PARTNERTYPEは、マップ対象の仕入先である必要があります。NULLの場合は、Eメール・アドレスが取引先設定から導出されます。 | AP_INVOICES_INTERFACE.VENDOR_EMAIL_ADDRESS |
次の表に、請求書手数料(INVCHARGE)DTD要素に関する情報とオープン・インタフェース表へのマップ方法を示します。
次の表のテキスト説明は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の請求書手数料の表のテキスト説明に関する項を参照してください。
フィールド/データ型 | 説明/注釈 | 買掛/未払金オープン・インタフェース表(インバウンド) |
---|---|---|
AMOUNT.EXTENDED.T | クオリファイアは、マップ対象のEXTENDEDである必要があります。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.AMOUNT |
INVCHARGE.CHARGETYPE | INVCHARGE.CHARGETYPEが「運送費」の場合、明細タイプ値はFREIGHTです。INVCHARGE.CHARGETYPEが「運送費」以外の場合、明細タイプ値はMISCELLANEOUSです。CHARGETYPEは大/小文字が区別されません。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.LINE_TYPE_LOOKUP_CODE |
INVCHARGE.DESCRIPTN | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.DESCRIPTION |
次の表に、請求書明細(INVLINE)DTD要素に関する情報とオープン・インタフェース表へのマップ方法を示します。
次の表のテキスト説明は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の請求書明細の表のテキスト説明に関する項を参照してください。
フィールド/データ型 | 説明/注釈 | 買掛/未払金オープン・インタフェース表(インバウンド) |
---|---|---|
AMOUNT.EXTENDED.T | クオリファイアは、マップ対象のEXTENDEDである必要があります。これは、価格を数量で乗算した値で、税金、運送費およびその他手数料は含まれていません。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.AMOUNT |
OPERAMT.UNIT.T | クオリファイアは、マップ対象のUNITである必要があります。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.UNIT_PRICE |
QUANTITY.ITEM | クオリファイアは、マップ対象のITEMである必要があります。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.QUANTITY_INVOICED |
DESCRIPTN | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.ITEM_DESCRIPTION | |
ITEMX | 現在は、発注明細の識別に使用されます。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.VENDOR_ITEM_NUM |
UNIT | コード換算には、取引先との一貫性が必要です。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.PO_UNIT_OF_MEASURE |
DOCUMNTREF.DOCTYPE | マップされませんが、発注の場合のDOCTYPEは「PurchaseOrder」である必要があります。 | |
DOCUMNTREF.DOCUMENTID | 現在は、発注番号の識別に使用されます。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.PO_NUMBER |
DOCUMNTREF.LINENUM | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.PO_LINE_NUMBER | |
DOCUMNTREF.SCHLINENUM | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.PO_SHIPMENT_NUM |
次の表に、請求書税金(INVTAX)DTD要素に関する情報とオープン・インタフェース表へのマップ方法を示します。
次の表のテキスト説明は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の請求書税金の表のテキスト説明に関する項を参照してください。
フィールド/データ型 | 説明/注釈 | 買掛/未払金オープン・インタフェース表(インバウンド) |
---|---|---|
AMOUNT.TAX.T | クオリファイアは、マップ対象のTAXである必要があります。税金情報を発行する際は常にTAX.Tを使用します。TAX.TAXは使用しないでください。 | AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.AMOUNT |
関連項目
XMLメッセージでは、次の方法で税額を送信できます。1つのXMLメッセージに両方の方法を含めることができます。
独自の税金明細として送信
請求書明細の一部として送信
メッセージに個別の税金明細がある場合、マップでは、それを税金明細としてインタフェース内に作成します。次に、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートによって、その税金明細が請求書のすべての課税品目明細に配賦されます。税金は品目明細にのみ配賦されます。
税額が請求書明細の一部として含まれている場合、マップでは、その明細を品目明細と税金明細の2つの明細に分割します。また、各明細には、税金明細が単一の品目明細に配賦されるように、AP_INVOICE_LINES_INTERFACE.LINE_GROUP_NUMBERの同じ値が移入されます。
請求書検証では税額が検証され、必要な場合は、請求書に保留が適用されます。
関連項目
Oracle XML Gatewayをインストールすると、XML Gatewayのインバウンド・キューにある受信XMLメッセージが自動的に取得されます。XML Gatewayでは、メッセージをマップして買掛/未払金オープン・インタフェース表にロードします。また、XML Gatewayでは、請求書レコードをPayablesにロードするときに、仕入先のEメール・アドレスをインタフェースに渡します。特定の請求書のインポートに失敗すると(例: 発注が無効な場合)、その問題に関するワークフロー通知が、指定されたこのEメール・アドレスの仕入先に送信されます。通知が送信された後、ワークフローでは、拒否された請求書レコードがインタフェースから自動的に削除されます。仕入先は、問題を解決して請求書を再送信する必要があります。
次のインポート拒否によって、仕入先に通知が送信されます。
1つの明細にのみ照合可
重複請求書番号
重複明細番号
通貨不一致
矛盾した発注明細情報
無効請求書金額
無効品目
無効な発注情報
無効発注番号
無効発注納入番号
無効価格/数量
無効数量
無効単価
発注明細番号なし
これらの拒否の詳細は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の買掛/未払金オープン・インタフェース・インポート・レポートに関する項を参照してください。
受信請求書を処理するには、XMLインバウンド請求書プロセスを発行します。これは、取得して処理するために必要な回数だけ実行するように計画できる要求セットです。このセットによって、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポート、買掛/未払金請求書検証、買掛/未払金会計プロセスおよびコンカレント要求通知の4つのコンカレント・プログラムが発行されます。
コンカレント要求通知プロセスでは、「AP: 通知受取人Eメール」プロファイル・オプションに入力したEメール・アドレスに、Eメールが自動的に送信されます。このEメールは、プログラムがコンカレント・マネージャに発行されたことを受信者に通知し、各プログラムの要求IDを提供します。要求のモニターについては、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の標準レポート、プログラムおよび一覧の発行に関する項を参照してください。
インポート・プログラムの検証によって請求書がインポートされず、それが仕入先の責任ではない場合(例: 会計日がクローズ期間内である場合)は、Payables内で問題を検証して修正する必要があります。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の買掛/未払金オープン・インタフェース・インポート・トラブルシューティングに関する項および「オープン・インタフェース請求書」ウィンドウに関する項
前提条件
Oracle XML Gatewayをインストールし、受信メッセージを自動的に受信できるようにします。参照: 『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』
Oracle XML Gatewayで、取引先を定義します。参照: 『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』
(オプション)その他配分の費用勘定に対して割り当てるインポート用の値を用意します。参照: 「その他の勘定」会計オプション
(オプション)運送費配分の費用勘定に対して割り当てるインポート用の値を用意します。参照: 「運送費勘定」買掛/未払金オプション
税金を設定します。参照: 『Oracle E-Business Taxユーザー・ガイド』のOracle E-Business Taxでの税金の設定に関する項
「新規要求の発行」ウィンドウで「要求セット」を選択します。「要求セット」フィールドで「XMLインバウンド請求書プロセス」を選択します。
必要に応じて、デフォルトのプログラム・パラメータを変更します。
必要に応じて、要求セットを必要な回数だけ実行するように計画して、XML請求書を処理します。
関連項目
空白ページです。
買掛/未払金オープン・インタフェース・ワークフローはワークフローのテンプレートです。このテンプレートは、データ処理を実行する前にカスタマイズする必要があります。ワークフローがカスタマイズ前に発行された場合、実行はされますが、検証や処理は実行されません。このワークフローを新しいプロセスに置き換えることはできません。買掛/未払金オープン・インタフェース・ワークフローをカスタマイズすると、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートを発行する前に実行する、買掛/未払金オープン・インタフェース表のデータの確認と検証を自動化できます。たとえば、このワークフローを変更すると、買掛/未払金オープン・インタフェース表にある会計コードの組合せをすべて検証できます。ワークフローでは、無効なコードの組合せに関する通知を特定のユーザーに送信して訂正を求めることもできます。また、このワークフローをカスタマイズすると、指定したデフォルト値で無効なコードの組合せを上書きすることもできます。さらに、Oracle Workflowを使用すると、特定のビジネス要件を満たすワークフロー基準を追加できます。このワークフローを実装した後、ある請求書レコードに対してワークフローが正常に完了した場合、その請求書レコードは、Oracle Payablesのアプリケーション表にインポートできます。
発行したワークフローは、指定のパラメータに一致し、WORKFLOW_FLAG列に「Y」の値があるAP_INVOICES_INTERFACE表内のすべてのデータを検索します。
Oracleソースのレコードは、WORKFLOW_FLAGの値がないまま保存されます。ワークフローでWORKFLOW_FLAGの値がNULLのレコードを選択する場合は、そのレコードの値を「Y」に変更するようにカスタマイズする必要があります。たとえば、WORKFLOW_FLAGがNULL、クイック請求書がソース、ステータスがNULLのレコードについて、ワークフロー・フラグを「Y」に更新するようにコンカレント・プログラムを記述できます。
ワークフローで請求書を処理するときは、「選択済」を意味する「S」という一時的な値が設定されます。請求書がワークフローで正常に完了すると、この値は「完了」を意味する値「D」に設定されます。この列の値が「D」またはNULLの請求書は、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートを使用してアプリケーション表にインポートできます。
請求書がワークフローで失敗した場合は、ワークフローに実行者として設定されている担当者に、Eメールで通知が送信されます。担当者は、このEメールに基づいて処理を実行できます。あるいは、「Oracle Applications通知」ウィンドウを定期的に使用して、ワークフローで失敗したデータを問い合せて検討することもできます。このウィンドウで「参照」ボタンを選択すると、「オープン・インタフェース請求書」ウィンドウにナビゲートできます。このウィンドウでは、「クイック請求書」ウィンドウ以外で入力した請求書について、インタフェース表のデータを訂正できます。「クイック請求書」ウィンドウで入力した請求書レコードを訂正する必要がある場合は、「クイック請求書」ウィンドウを使用します。データを訂正した後は、「Oracle Applications通知」ウィンドウに戻り、「応答」ボタンを選択します。「問題解決済」と入力します。Oracle Payablesでは、請求書がワークフローに自動的に再発行されます。
ヒント: データのインポートとワークフローの開始を定期プロセスとして自動的に実行するように計画するには、「要求セットの発行」ウィンドウを使用します。たとえば、インバウンド請求書用にOracle e-Commerce Gatewayを統合する場合は、e-Commerce請求書インバウンド、買掛/未払金オープン・インタフェース・ワークフロー、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートの3つのプログラムを含めた要求セットを作成できます。この要求セットは、定期的(6時間ごとなど)に実行するように計画できます。
このプログラムを、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポート・ルーチンとともに要求セットに追加すると、アプリケーション表へのデータの完全なロードを処理できます。このタスクでは、プロセスを個別に発行する方法を説明します。
ワークフローによる検証をカスタマイズします。プロシージャDo_Custom_Validationを編集します。このプロシージャは、$AP_TOP/admin/sql/apiiwkfb.plsに格納されています。このファイルを編集し、サーバーに対してコンパイルします。ワークフローの名称は、「AP オープン・インタフェース・インポート・ワークフロー」です。「クイック請求書」ウィンドウで請求書レコードを処理する場合は、このワークフローをカスタマイズして、WORKFLOW_FLAGがNULLの請求書レコードを選択します。
実行者を割り当てます。ワークフロー・イベントの通知を受信する担当者を設定します。
ワークフローで請求書の処理が実行されるように、AP_INVOICES_INTERFACE表のWORKFLOW_FLAG列に「Y」の値を移入します。WORKFLOW_FLAGがNULLに設定されているレコードを追加して選択するようにワークフローをカスタマイズしている場合に、レコードをインポートの対象としないときは、このフラグを「D」に設定します。
このプログラムは、「要求の発行」ウィンドウから発行します。処理されていないすべてのレコードが処理されます。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の標準レポート、プログラムおよび一覧の発行に関する項
ソース: ワークフローを特定のソースのレコードに制限する場合は、Oracle Payablesの「参照」ウィンドウに表示されるとおりにソースを入力します。ソースに関係なくワークフローでレコードを処理する場合は、空白のままにします。
グループ: ワークフローを特定のグループのレコードに制限する場合は、グループを入力します。請求書を「クイック請求書」ウィンドウで入力した場合は、クイック請求書バッチ名を入力します。グループに関係なくワークフローでレコードを処理する場合は、空白のままにします。
関連項目
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートに関する項