Oracle Solaris オペレーティングシステムでは、いくつかのライブラリが /usr/lib にインストールされます。このライブラリのほとんどは C インタフェースを持っています。デフォルトでは libc および libm ライブラリが CC ドライバによってリンクされます。ライブラリ libthread は、-mt オプションを指定した場合にのみリンクされます。それ以外のシステムライブラリをリンクするには、-l オプションでリンク時に指定する必要があります。たとえば、libdemangle ライブラリをリンクするには、リンク時に -ldemangle を CC コマンド行に指定します。
example% CC text.c -ldemangle
C++ コンパイラには、独自の実行時ライブラリが複数あります。すべての C++ アプリケーションは、CC ドライバによってこれらのライブラリとリンクされます。C++ コンパイラには、次の節に示すようにこれ以外にも便利なライブラリがいくつかあります。