ヘッダーをスキップ
Oracle® JRockitインストレーションおよびアップグレード・ガイド
リリースR28
B61444-02
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

1 製品インストールの背景

このドキュメントでは、以下の製品をスタンドアロン・アプリケーションとしてインストールおよびアンインストールする方法について説明します。

Oracle JRockit JDKは、すべてのプラットフォームでOracle JRockit Mission Control Clientがオプションでバンドルされ、WindowsプラットフォームでOracle JRockit JREがオプションでバンドルされています。

製品をインストールする前に、以下の項で説明するインストール処理に関する重要な情報を理解しておいてください。


注意:

Oracle JRockit JDKには、Oracle JRockit JREおよびOracle JRockit JVMが含まれています。Oracle JRockit JVMは、複数のOracle製品の一部としてインストールすることもできます。インストール指示については、これらの製品のマニュアルを参照します。


1.1 インストール・モード

Windows、LinuxおよびSolarisプラットフォームでは、以下のモードで製品をインストールおよびアンインストールできます。

1.2 サポートされる構成

サポートされる構成にOracle JRockitがデプロイされていることを確認します。

Oracle JRockitでサポートされるオペレーティング・システムおよびハードウェア・プラットフォームについては、「Oracle JRockit R28のシステム要件およびサポートされるプラットフォーム」を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

1.3 このマニュアルで使用する表記

このインストール・ガイドでは、いくつかの異なるプレースホルダ変数を使用してテキストの記述を簡略化しています。この項では、テキストで使用されているすべての変数が、その説明および例とともに記載されています。

1.3.1 プラットフォーム固有の変数

表1-1に、プラットフォーム固有の変数を示します。

表1-1 プラットフォーム固有の変数

変数 説明

arch

インストーラのプラットフォーム・アーキテクチャの名前。archの値は、次のとおりです: ia32は32-bit x86、x64は64-bit Xeon/AMD64、sparcv9は64-bit SPARCをそれぞれ表します。

os

インストーラのプラットフォームのオペレーティング・システムの名前。osの値は、次のとおりです: windowsはWindowsプラットフォーム、linuxはLinuxプラットフォーム、solarisはSolarisプラットフォームをそれぞれ表します。

platform

インストーラ・プラットフォームの名前をos-archの形式で表します。platformの値は、次のとおりです: windows-ia32はWindows 32-bit x86、windows-x64はWindows 64-bit Xeon/AMD64、linux-ia32はLinux 32-bit x86、linux-x64はLinux 64-bit Xeon/AMD64、solaris-sparcv9はSolaris 64-bit SPARCをそれぞれ表します。

ext

インストール・プラットフォームのファイル拡張子。extの値は、次のとおりです: exeはWindowsプラットフォーム、binはLinuxおよびSolarisプラットフォームを表します。


1.3.2 製品名およびバージョンの変数

表1-2に、製品名およびバージョン固有の変数を示します。

表1-2 製品名およびバージョンの変数

変数 説明

product_name

製品名の短縮形。product_nameの値は、次のとおりです: jrockit-jdkはOracle JRockit JDK、jrockit-jreはOracle JRockit JREをそれぞれ表します。

java_version

詳細なJavaディベロッパ・バージョン番号。メジャー、マイナーおよびマイクロ・バージョン番号はドットで区切られ、オプションのアップデート・バージョン番号はアンダースコアで区切られています。例: 1.6.0_20

jrockit_version

詳細なJRockitディベロッパ・バージョン番号。先頭の文字Rと、ドットで区切られたメジャー、マイナーおよびマイクロ・バージョン番号で構成されます。例: R28.2.0

jrmc_version

詳細なJRockit Mission Control Clientディベロッパ・バージョン番号。ドットで区切られたメジャー、マイナーおよびマイクロ・バージョン番号で構成されます。例: 4.1.0

product_name_version

製品名の短縮形の後に、Java、JRockitおよびオプションのJRockit Mission Control Clientの詳細なディベロッパ・バージョン番号がダッシュで区切られ、java_version-jrockit_version-jrmc_versionまたはjava_version-jrockit-versionという形式で続きます。例: jrockit-jdk1.6.0_20-R28.1.0-4.0.1またはjrockit-jre1.6.0_20-R28.1.0


1.3.3 製品インストーラ変数

product_installerは製品インストーラの名前を示すもので、product_name_version-platform.extという形式になります。たとえば、Windows 32-bit x86でのOracle JRockit Mission Control 4.1.0がバンドルされたJava SE 6対応のOracle JRockit JDK R28.2では、jrockit-jdk1.6.0_29-R28.2.0-4.1.0-windows-ia32.exeとなります。バージョンおよびプラットフォーム別のすべてのOracle JRockitインストーラのリストは、表1-5を参照してください。

1.3.4 製品のインストール・ディレクトリおよびアンインストール・ディレクトリの変数

表1-3に、製品インストーラの変数を示します。

表1-3 製品のインストール・ディレクトリおよびアンインストール・ディレクトリの変数

変数 説明

product_install_dir

製品インストール・ディレクトリのフルパス。インストール時にユーザーが変更していなければ、製品およびプラットフォームに固有のデフォルト値が保持されます。デフォルトの最上位インストール・ディレクトリ名は、製品およびプラットフォームが異なっても同じです。ネーミング規則はproduct_name_versionです。デフォルトの製品インストール場所はプラットフォームに固有であり、Windowsプラットフォームでは%ProgramFiles%\Java、LinuxおよびSolarisプラットフォームでは$HOMEです。たとえば、C:\Program Files\Java\jrockit-jdk1.6.0_29-R28.2.0-4.1.0のようになります。

product_uninstall_dir

Windowsプラットフォームで使用可能な製品アンインストール・ディレクトリのフルパス。最上位アンインストール・ディレクトリのネーミング規則はproduct_name_version-archであり、製品アンインストール場所は%SystemRoot%\Installer\Oracleです。たとえば、Windows 32-bit x86でのOracle JRockit Mission Control 4.1.0がバンドルされたJava SE 6対応のOracle JRockit JDKでは、C:\WINDOWS\Installer\Oracle\jrockit-jdk1.6.0_29-R28.2.0-4.1.0-ia32となります。


1.3.5 Oracle Universal InstallerのCentral Inventory変数

product_home_name変数は、Oracle Universal Installerを使用してCentral Inventoryにインストールを登録する際に使用される名前です。この名前は、同じホストにインストールされたすべてのOracle製品で一意であり、たとえば、デフォルトの最上位インストール・ディレクトリ名のダッシュをアンダースコアに置き換え、バージョン番号のドットを削除して、末尾にアーキテクチャ名を付けます。たとえば、Windows 32-bit x86でのOracle JRockit Mission Control 4.1.0がバンドルされたJava SE 6対応のOracle JRockit JDKの場合、jrockit_jdk160_29_R2820_410_ia32となります。

1.3.6 Windowsの「スタート」メニューの変数

表1-4に、Windowsの「スタート」メニューの変数を示します。

表1-4 「スタート」メニューの変数

変数 説明

public_product_name

パブリック製品名。たとえば、Oracle JRockit JDKまたはOracle JRockit JREなど。

public_product_name_jrmc

Oracle JRockit JDKにバンドルされたパブリックOracle JRockit Mission Control Clientの名前。例: JRMC

public_jrmc_name

パブリックOracle JRockit Mission Control Clientの名前。例: Oracle JRockit Mission Control

public_jrockit_version

パブリックJRockitバージョン番号。マイクロ・バージョン番号が0に等しい場合、マイクロ・バージョンは省略されます。それ以外の場合は、詳細なJRockitディベロッパ・バージョン番号と同一です。例: R28.2

public_java_version

パブリックJavaプラットフォーム名およびバージョン。たとえば、Java SE 5.0またはJava SE 6など。

public_jrmc_version

パブリックJRockit Mission Control Clientのバージョン番号。マイクロ・バージョン番号が0に等しい場合、マイクロ・バージョンは省略されます。それ以外の場合は、詳細なJRockit Mission Control Clientディベロッパ・バージョン番号と同一です。例: 4.0

public_arch_bits

インストーラ・プラットフォーム・アーキテクチャのワード・サイズのビット数をカッコで囲んで示します。たとえば、Windows 32-bit x86の場合は(32-bit)、Windows 64-bit Xeon/AMD64の場合は(64-bit)

public_product_name_version

インストール後にWindowsプラットフォームの「スタート」メニューに示されるパブリック製品の名前およびバージョン。Oracle JRockit Mission Control Clientが製品とバンドルされている場合、メニュー・エントリの形式はpublic_product_name public_jrockit_version for public_java_version with public_product_name_jrmc public_jrmc_version public_arch_bitsとなります。それ以外の場合、public_product_name public_jrockit_version for public_java_version public_arch_bitsという形式になります。たとえば、Oracle JRockit JDK R28.2 for Java SE 6 with JRMC 4.1.0 (32-bit)またはOracle JRockit JRE R28.2 for Java SE 6 (32-bit)のようになります。

public_jrmc_name_version

バンドルされている製品をインストールした後にWindowsプラットフォームの「スタート」メニューに示されるパブリックOracle JRockit Mission Control Clientの名前およびバージョン。エントリの形式はpublic_jrmc_name public_jrmc_versionです。たとえば、Oracle JRockit Mission Control 4.1.0のようになります。


1.4 製品インストーラ

表1-5に、JRockitインストーラを示します。ファイル名がjrockit-jdkで始まるインストーラを使用すると、Oracle JRockit JDKがインストールされます。これに対し、Oracle JRockit Mission Control Clientをオプションでバンドルする場合は、-jrmc_versionを追加します。

表1-5 各プラットフォームのJRockitインストーラ

プラットフォーム... 次を使用します...

Windows 32-bit x86

product_name_version-windows-ia32.exe

Windows 64-bit Xeon/AMD64

product_name_version-windows-x64.exe

Linux 32-bit x86

product_name_version-linux-ia32.bin

Linux 64-bit Xeon/AMD64

product_name_version-linux-x64.bin

Solaris 64-bit SPARC

product_name_version-solaris-sparcv9.bin


1.5 LinuxまたはSolarisへのインストールに関する特別な注意

LinuxまたはSolarisのいずれかのマシンに製品をインストールする場合は、この項の情報に留意してください。

1.5.1 インストーラが実行可能であることの確認

LinuxまたはSolarisで.binファイルを使用して製品をインストールする場合は、そのファイルが実行可能でなければなりません。chmod +x filenameを使用して、ファイルを実行可能にします。

1.5.2 全システム規模のインストールのためのルート・アクセスの取得

LinuxまたはSolarisで製品を/usr/localなどの全システム規模の場所にインストールする場合、最初にrootユーザーとなって必要な権限を取得する必要があります。ルート・アクセス権がない場合は、書込み権限のあるディレクトリ(たとえば自分のホーム・ディレクトリ)に製品をインストールします。

1.5.3 システム・プリファレンスのデフォルトの場所

LinuxおよびSolarisで製品をインストールする場合、デフォルトのシステム・プリファレンスの場所は、product_install_dir/jre/.systemPrefsです。ただし、ユーザーがrootの場合は、/etc/.java/.systemPrefsです。