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Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド |
6. Oracle RAC 用サポート のトラブルシューティング
Oracle RAC 用サポート のリソースのアップグレード
Oracle RAC 用サポート リソースタイプの新しいバージョンを登録するための情報
Oracle 10g Release 2 または 11g Oracle Clusterware との相互運用のためのリソースの追加
Oracle 9i RAC データベースインスタンス用の Oracle Solaris Cluster 3.3 リソースタイプへのアップグレード
Oracle RAC データベースコンポーネントのリソースグループをオフラインにしてコンポーネントを再起動する
Oracle 9i RAC データベースインスタンス用に Oracle Solaris Cluster リソースの構成を変更する
Oracle Solaris Cluster 3.3 Oracle RAC 用サポート のリソースのリソースタイプへの変更を次の表にまとめます。
表 8-1 Oracle RAC 用サポート リソースタイプへの変更
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Oracle RAC 用サポート の旧バージョンからアップグレードする場合は、これらのリソースタイプをアップグレードします。
リソースタイプをアップグレードする方法に関する一般的な注意点については、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「Upgrading a Resource Type」を参照してください。
次の副節では、RAC フレームワークリソースタイプのアップグレードを完了するために必要な情報を示します。
次の表に、Oracle RAC 用サポート の各リソースタイプと、そのリソースタイプ登録 (RTR) ファイル名を示します。
表 8-2 Oracle RAC 用サポート リソースタイプ
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2非推奨。代わりに、SUNW.vucmm_framework リソースグループ内の SUNW.vucmm_cvm を使用します。 「RAC フレームワークリソースグループから複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループへのボリュームマネージャーリソースの移行」を参照してください。
現在登録されているリソースタイプのバージョンを調べるには、次のコマンドを使用します。
# clresourcetype show resource-type
バージョンを調べるリソースタイプを指定します。
登録されているかどうかに関係なく、最後にインストールされたリソースタイプのバージョンを調べるには、次のコマンドを使用します。
# grep -i RT_VERSION /path/RTRfilename
最後にインストールされたリソースタイプのバージョンが登録されているバージョンよりも新しい場合、すべての機能を利用するために新しいバージョンに移行します。
注 - 大域ゾーンで、Oracle Solaris Cluster Manager または clsetup の Resource Group オプションにより、アップグレード可能なリソースタイプバージョンが特定されます。
reservation_timeout 拡張プロパティーは、Oracle RAC 用サポート の再構成の予約手順についてのタイムアウト値を秒単位で指定します。
Sun Cluster Release 3.1 では、reservation_timeout は次のリソースタイプの拡張プロパティーでした。
SPARC:SUNW.rac_cvm
SUNW.rac_hwraid
SUNW.rac_svm
Sun Cluster Release 3.2 から、reservation_timeout は SUNW.rac_framework リソースタイプおよび SUNW.vucmm_framework リソースタイプのみの拡張プロパティーとなります。 このプロパティーは、SUNW.rac_cvm リソースタイプおよび SUNW.rac_svm リソースタイプから削除されています。 Sun Cluster Release 3.2 から、SUNW.rac_hwraid リソースタイプは削除されます。
SUNW.rac_hwraid タイプ、SUNW.rac_cvm タイプ、または SUNW.rac_svm タイプの既存のリソースに対して、reservation_timeout 拡張プロパティーのデフォルト以外の値が設定されている可能性があります。 Oracle Solaris Cluster Release 3.3 へのアップグレード後にこの値が必要な場合は、この作業を実行して値を維持します。
# clresource show -p reservation_timeout -t resource-type
reservation_timeout 拡張プロパティーが設定されたリソースのリソースタイプ (SUNW.rac_cvm、SUNW.rac_hwraid、または SUNW.rac_svm) を指定します。
# clresource set -p type_version=version \ -p reservation_timeout=timeout rac-framework-rs
インスタンスを移行する SUNW.rac_framework のバージョンの type_version プロパティーの値を指定します。
reservation_timeout 拡張プロパティーに設定する値を指定します。 この値は、手順 1 で取得した値です。
クラスタ上の SUNW.rac_framework タイプのリソースの名前を指定します。 Sun Cluster Release 3.1 の scsetup ユーティリティーを使用して RAC フレームワークリソースグループを作成した場合、このリソースは rac_framework という名前になっています。
例 8-1 reservation_timeout 拡張プロパティーのデフォルト以外の値の維持
この例では、SUNW.rac_svm タイプのリソースに対して設定された reservation_timeout 拡張プロパティーのデフォルト以外の値を維持するためのコマンドを示します。
SUNW.rac_svm タイプのリソースを移行する前に、次のコマンドを実行して reservation_timeout 拡張プロパティーの値を取得します。
# clresource show -p reservation_timeout -t SUNW.rac_svm === Resources === Resource: rac-svm-rs --- Standard and extension properties --- Reservation_timeout: 350 Class: extension Description: Timeout (in seconds) for the reservation step of Oracle Solaris Cluster framework for RAC Per-node: False Type: int
SUNW.rac_framework タイプのリソースの移行中に、次のコマンドを実行してプロパティーを次のように設定します。
type_version プロパティーを N に設定します。
reservation_timeout 拡張プロパティーを 350 秒に設定します。
# clresource set -p type_version=N \ -p reservation_timeout=350 rac_framework
次のドキュメントも参照してください。
Sun Cluster Release 3.2 の時点で、SUNW.rac_hwraid リソースタイプは旧式であり、このリリースでは提供されません。 Oracle Solaris Cluster 3.3 へのアップグレード後は、 SUNW.rac_hwraid タイプのリソースは不要です。 この旧タイプのリソースがクラスタで構成されている場合は、そのリソースを削除します。
# clresource delete -F -t SUNW.rac_hwraid +
注 - SUNW.rac_hwraid タイプのリソースがクラスタで構成されていない場合、この影響に対するメッセージが表示されます。 このメッセージを無視します。