この章の内容は次のとおりです。
Oracle BI Applicationsリリース7.9.6.2では、JD Edwards EnterpriseOneの「元帳タイプ」を抽出して、元帳次元(W_LEDGER_D)にマップします。このマッピングにより次のことが可能になります。
レポート作成および分析用の元帳タイプによるデータのフィルタまたは分離
すでにサポートされている実績元帳や予算元帳に加えて、統合元帳(AC)および修正元帳(XA)用の新しいサポート
リリース7.9.6.1でサポートされる元帳 | リリース7.9.6.2でサポートされる元帳 | サポート対象外の元帳 |
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表2-1および表2-2に、元帳次元へのレコードの移入方法に関して、元帳タイプのサポートを導入する前後の相違点の例を示します。リリース7.9.6.2では、次の列に変更が加えられています。
LEDGER_NAMEには、企業と元帳タイプの連結名が格納されます。企業のエントリ数と元帳タイプのエントリ数は同じになります。たとえば、2つの元帳タイプ(AAおよびA1)と2つの企業(00001および00050)があるとします。この場合、ロード・プロセスが完了すると、表のLEDGER_NAMEには4つの行が表示されます。
LEDGER_CATEGORY_CODEには、元帳タイプが格納されます。
LEDGER_CATEGORY_NAMEには、元帳タイプ名が格納されます。
元帳名には新しく連結された元帳名(「企業~元帳タイプ」)の値が表示されるので、Financial Analyticsの構成プロセス中に定義したダッシュボード・プロンプトに変更を加える必要はありません。
注意: LEDGER_CATEGORY_NAMEおよびLEDGER_CATEGORY_CODEは、元の製品構成に多少変更を加えることにより、ダッシュボード・プロンプトとして公開できます。
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次の表は、ダッシュボード・ページ・プロンプトとして定義する場合に必要な標準の製品構成とアクションの関連付け完了後の、各列の利用可能性をエリアごとに要約したものです。
元帳次元の列 | ダッシュボード・プロンプト | プレゼンテーション・サブジェクト・エリア | RPD BMMレイヤー | ダッシュボード・ページのプロンプトとして定義する場合のアクション |
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LEDGER_NAME | 可 | 可 | 可 | なし。ダッシュボード・プロンプトとして使用可能です。 |
LEDGER_CATEGORY_NAME | 不可 | 可 | 可 | ダッシュボード・ページのプロンプトとして定義します。 |
LEDGER_CATEGORY_CODE | 不可 | 不可 | 可 |
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ETLマップを実行するには、元帳タイプの値をカンマで区切られた値としてDACに渡します。元帳タイプの値はデフォルトでAAです。
新しくサポートされた元帳タイプ、統合元帳(AC)および修正元帳(XA)に対してETLマップを実行するには、DACソース・システム・パラメータ$$LEDGER_TYPESに、必要な元帳タイプを「'AA', 'XA', 'AC'」のようにカンマで区切られた値として含める必要があります。
ETLマップの実行手順の詳細は、Oracle® Business Intelligence Applicationsのドキュメントを参照してください。