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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55911-03
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16.4 OIMドメインの構成シナリオ

次の各項で、Oracle Identity Manager(OIM)の基本的な構成シナリオを説明します。


注意:

これ以外の構成シナリオは、「Oracle Identity Management Suiteレベルのインストール・シナリオ」を参照してください。

16.4.1 LDAP同期を使用しない新しいドメインにおけるOIMの構成

このトピックでは、新しいWebLogicドメインにLDAP同期を使用せずにOracle Identity Manager(OIM)を構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

16.4.1.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Identity Managerをプロビジョニングまたはリクエストのソリューションとして使用する可能性のある環境にOracle Access Managerのみをインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。このオプションは、シングル・サインオン(SSO)またはOracle Access Managerを使用しないOracle Identity Manager環境にも適しています。

16.4.1.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがインストールされます。

  • 管理サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

16.4.1.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.1.4 手順

新しいWebLogic管理ドメインにOracle Identity Managerを構成し、Oracle Identity Managerサーバー、Design ConsoleおよびRemote Managerを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsでは<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「ようこそ」画面が表示されます。

  3. 「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

  4. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成するオプションを選択していることを確認します。

    Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]を選択します。

    Oracle SOA Suite - 11.1.1.1.0 [Oracle_SOA1]オプション、Oracle JRF 11.1.1.0 [oracle_common]オプション、Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]およびOracle WSM Policy Manager 11.1.1.0 [oracle_common]オプションもデフォルトで選択されます。

    「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  5. 作成するドメインの名前と場所を入力し、「次へ」をクリックします。「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

  6. 管理者のユーザー名およびパスワードを構成します。デフォルトのユーザー名はweblogicです。「次へ」をクリックします。

  7. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、「JRockit SDK 160_17_R28.0.0-679」および「本番モード」を選択します。「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。この画面には、次のコンポーネント・スキーマのリストが表示されます。

    • SOAインフラストラクチャ

    • ユーザー・メッセージ・サービス

    • OIM MDSスキーマ

    • OWSM MDSスキーマ

    • SOA MDSスキーマ

    • OIMインフラストラクチャ

  8. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマを選択します。「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。ドライバは、インスタンス接続にOracleドライバ(Thin)、バージョンは「9.0.1,9.2.0,10,11」を選択します。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  9. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理サーバー」「JMS分散宛先」「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」、「デプロイメントとサービス」を構成できます。「次へ」をクリックします。

  10. オプション: 次の管理サーバー・パラメータを構成します。

    • 名前

    • リスニング・アドレス

    • リスニング・ポート

    • SSLリスニング・ポート

    • SSLが有効か無効か

    「次へ」をクリックします。

  11. オプション: 必要に応じてJMS分散宛先を構成します。「次へ」をクリックします。

  12. オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。「次へ」をクリックします。

  13. オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。「次へ」をクリックします。

    Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

  14. オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。「次へ」をクリックします。

  15. オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。「次へ」をクリックします。


    ヒント:

    マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

  16. オプション: サーバーをマシンに割り当てます。「次へ」をクリックします。

  17. オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。「次へ」をクリックします。

  18. 「構成のサマリー」画面で、デプロイメント、アプリケーションおよびサービスの構成のサマリーを確認できます。ドメイン構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインの作成を開始します。

    ドメイン構成が完了したら、「完了」をクリックして構成ウィザードを終了します。

    Oracle Identity Managerをサポートする新しいWebLogicドメインが<MW_HOME>\user_projects\domainsディレクトリに作成されます(Windowsの場合)。UNIXの場合、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domainsディレクトリに作成されます。

  19. 管理サーバーを起動します。「Oracleスタックの起動と停止」を参照してください。

  20. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  21. Oracle Identity Managerサーバー、Design ConsoleまたはRemote Managerを構成します。「OIMサーバーの構成」「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。

16.4.2 LDAP同期を使用するOIMの構成

このトピックでは、新規または既存のWebLogicドメインで、LDAP同期ありでOracle Internet Directory(OIM)を構成する方法について説明します。内容は次のとおりです。

16.4.2.1 新しいWebLogicドメインにおけるLDAP同期を使用するOIMの構成

この項の内容は次のとおりです。

16.4.2.1.1 適切なデプロイメント環境

後にOracle Access Managerをインストールし、Oracle Identity ManagerとOracle Access Managerとの統合を設定する可能性のある環境にOracle Identity Manager(OIM)のみをインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。

16.4.2.1.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがインストールされます。

  • 管理サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

16.4.2.1.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.2.1.4 手順

新しいWebLogic管理ドメインにOracle Identity Managerを構成し、LDAP同期を有効にし、Oracle Identity Managerサーバー、Design ConsoleおよびRemote Managerを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsでは<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「ようこそ」画面が表示されます。

  3. 「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

  4. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成するオプションを選択していることを確認します。

    Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]を選択します。

    Oracle SOA Suite - 11.1.1.1.0 [Oracle_SOA1]オプション、Oracle JRF 11.1.1.0 [oracle_common]オプション、Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]およびOracle WSM Policy Manager 11.1.1.0 [oracle_common]オプションもデフォルトで選択されます。

    「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  5. 作成するドメインの名前と場所を入力し、「次へ」をクリックします。「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

  6. 管理者のユーザー名およびパスワードを構成します。デフォルトのユーザー名はweblogicです。「次へ」をクリックします。

  7. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、「JRockit SDK 160_17_R28.0.0-679」および「本番モード」を選択します。「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。この画面には、次のコンポーネント・スキーマのリストが表示されます。

    • SOAインフラストラクチャ

    • ユーザー・メッセージ・サービス

    • OIM MDSスキーマ

    • OWSM MDSスキーマ

    • SOA MDSスキーマ

    • OIMインフラストラクチャ

  8. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマを選択します。「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。ドライバは、インスタンス接続にOracleドライバ(Thin)、バージョンは「9.0.1,9.2.0,10,11」を選択します。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  9. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理サーバー」「JMS分散宛先」「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」、「デプロイメントとサービス」を構成できます。「次へ」をクリックします。

  10. オプション: 次の管理サーバー・パラメータを構成します。

    • 名前

    • リスニング・アドレス

    • リスニング・ポート

    • SSLリスニング・ポート

    • SSLが有効か無効か

    「次へ」をクリックします。

  11. オプション: 必要に応じてJMS分散宛先を構成します。「次へ」をクリックします。

  12. オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。「次へ」をクリックします。

  13. オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。「次へ」をクリックします。

    Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

  14. オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。「次へ」をクリックします。

  15. オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。「次へ」をクリックします。


    ヒント:

    マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

  16. オプション: サーバーをマシンに割り当てます。「次へ」をクリックします。

  17. オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。「次へ」をクリックします。

  18. 「構成のサマリー」画面で、デプロイメント、アプリケーションおよびサービスの構成のサマリーを確認できます。ドメイン構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインの作成を開始します。

    ドメイン構成が完了したら、「完了」をクリックして構成ウィザードを終了します。

    Oracle Identity Managerをサポートする新しいWebLogicドメインが<MW_HOME>\user_projects\domainsディレクトリに作成されます(Windowsの場合)。UNIXの場合、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domainsディレクトリに作成されます。

  19. 管理サーバーを起動します。「Oracleスタックの起動と停止」を参照してください。

  20. LDAP同期を設定します。「LDAP同期の設定」を参照してください。

  21. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  22. Oracle Identity Managerサーバー、Design ConsoleまたはRemote Managerを構成します。「OIMサーバーの構成」「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。

16.4.2.2 OIDおよびOVDが含まれるOracle Identity Management 11.1.1.3.0ドメインにおけるLDAP同期を使用するOIMの構成

この項の内容は次のとおりです。

16.4.2.2.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Internet Directory(OID)およびOracle Virtual Directory(OVD)がインストールおよび構成されている既存のOracle Identity Management環境にOracle Identity Manager(OIM)のみをインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。Oracle Identity Manager用にLDAP同期を有効にできます。後にOracle Access Managerをインストールし、Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Manager間の統合を設定できます。

16.4.2.2.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがインストールされます。

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

16.4.2.2.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.2.2.4 手順

Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directoryがインストールおよび構成されている既存のOracle Identity Management 11.1.1.3.0ドメインにOracle Identity Managerを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebLogic Serverをインストールし、ミドルウェア・ホームを作成します。「Oracle WebLogic Server 10.3.3のインストールおよびOracleミドルウェア・ホームの作成」を参照してください。

  2. 「OID、OVD、ODSM、ODIPおよびOIF(11.1.1.4.0)のインストール」の説明に従って、Oracle Identity Management 11gインストールに11.1.1.3.0へのパッチが適用されていることを確認します。

  3. UNIXオペレーティング・システムで<Oracle_IDM1>/bin/config.shを実行してOracle Identity Management構成ウィザードを起動します。Windowsでは、<Oracle_IDM1>\bin\config.batを実行してウィザードを起動します。

  4. 「ドメインの選択」画面で、新規ドメインの作成オプションを選択します。必要に応じて管理者ユーザー名およびパスワードを設定します。

  5. 「コンポーネントの構成」画面では必ず「Oracle Internet Directory」および「Oracle Virtual Directory」を選択します。

  6. ウィザードに従って必要な情報を入力し、ドメインを構成します。

    Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directoryをサポートする新しいWebLogicドメインが<MW_HOME>\user_projects\domainsディレクトリに作成されます(Windowsの場合)。UNIXの場合、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domainsディレクトリに作成されます。

  7. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  8. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsの場合は<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。

  9. 「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面が表示されます。

  10. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directoryを構成したOracle Identity Management 11.1.1.3.0ドメインを選択します。「次へ」をクリックします。「拡張ソースの選択」画面が表示されます。

  11. 「拡張ソースの選択」画面で、次のドメイン構成オプションを選択します。

    • Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]


      注意:

      Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]オプションを選択すると、デフォルトで、Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]およびOracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]オプションも選択されます。

  12. ドメイン構成オプションを選択した後、「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  13. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマ(SOAインフラストラクチャ・スキーマ、ユーザー・メッセージ・サービス・スキーマ、OWSM MDSスキーマ、OIM MDSスキーマ、OIMスキーマまたはSOA MDSスキーマなど)を選択します。

    「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  14. 「オプションの構成を選択」画面で、「JMS分散宛先」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」「デプロイメントとサービス」、および「JMSファイル・ストア」を構成できます。該当するチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

    • オプション: 必要に応じてJMS分散宛先を選択します。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。

      Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。

    • オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。


      ヒント:

      マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

    • オプション: 管理サーバーをマシンに割り当てます。

    • オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。

    • オプション: 必要に応じてJMSファイル・ストアを構成します。

  15. 「構成のサマリー」画面でドメイン構成を確認し、「拡張」をクリックしてドメインの拡張を開始します。

    Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directoryのある既存のOracle Identity Management 11.1.1.1.3.0ドメインが、Oracle Identity Managerをサポートするように拡張されます。

  16. 管理サーバーを起動します。「Oracleスタックの起動と停止」を参照してください。

  17. LDAP同期を設定します。「LDAP同期の設定」を参照してください。

  18. LDAP同期を検証します。「LDAP同期の検証」を参照してください。

  19. 管理サーバーを再起動します。「サーバーの再起動」を参照してください。

  20. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  21. Oracle Identity Managerサーバーを構成します。「OIMサーバーの構成」を参照してください。Oracle Identity Managerサーバーを構成する際、Oracle Identity Manager構成ウィザードのBI PublisherおよびOAM画面で「LDAP同期の有効化」オプションを必ず選択します。

  22. ウィザードおよび「OIMサーバーの構成」で説明されている手順に従い、サーバーの構成を完了します。同様に、ウィザードに従ってOracle Identity Manager Design Consoleを構成し(Windowsのみ)、Oracle Identity Managerリモート・サーバーを構成します。「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。

16.4.3 新しいWebLogicドメインにおけるOIMおよびOINの構成

このトピックでは、新しいWebLogic管理ドメインにOracle Identity Manager(OIM)およびOracle Identity Navigator(OIN)をともに構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

16.4.3.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Identity NavigatorをOracle Identity Managerにアクセスするための集中的なユーザー・インタフェースとして使用する環境にOracle Identity Managerをインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。また、Oracle Identity Navigatorユーザー・インタフェースから、Oracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソール、またはOracle Identity Manager拡張管理コンソールも起動できます。

16.4.3.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがデプロイされます。

  • 管理サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー

  • 管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

  • 管理サーバーのOracle Identity Navigatorアプリケーション

16.4.3.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.3.4 手順

新しいWebLogicドメインにOracle Identity ManagerおよびOracle Identity Navigatorをともに構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsの場合は<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。

  3. 「ようこそ」画面で、「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

  4. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成するオプションを選択します。

  5. 次のドメイン構成オプションを選択します。

    • Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]


      注意:

      Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]オプションを選択すると、次のオプションもデフォルトで選択されます。

      Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]およびOracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]


    • Oracle Identity Navigator - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]

  6. ドメイン構成オプションを選択した後、「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  7. 「ドメイン名と場所の指定」画面で、作成するドメインの名前および場所を入力します。さらに、このドメインのアプリケーションを格納する場所を入力します。「次へ」をクリックします。「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

  8. 管理者のユーザー名およびパスワードを構成します。デフォルトのユーザー名はweblogicです。「次へ」をクリックします。「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面が表示されます。

  9. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、「JRockit SDK 160_17_R28.0.0-679」および「本番モード」を選択します。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマ画面が表示されます。

  10. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマ(OIMインフラストラクチャ・スキーマ、SOAインフラストラクチャ・スキーマ、ユーザー・メッセージ・サービス・スキーマ、OWSM MDSスキーマ、OIM MDSスキーマ、またはSOA MDSスキーマなど)を選択します。

    「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  11. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理サーバー」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」「デプロイメントとサービス」「JMSファイル・ストア」、および「RDBMSセキュリティ・ストア」を構成できます。該当するチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

    • オプション: 必要に応じて管理サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。

      Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。

    • オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。


      ヒント:

      マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

    • オプション: 管理サーバーをマシンに割り当てます。

    • オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。

    • オプション: 必要に応じてJMSファイル・ストアを構成します。

    • オプション: 必要に応じてRDBMSセキュリティ・ストアを構成します。

  12. 「構成のサマリー」画面でドメイン構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインの作成を開始します。ドメイン構成が完了したら、「完了」をクリックします。

    Oracle Identity ManagerおよびOracle Identity Navigatorをサポートする新しいWebLogicドメインが<MW_HOME>\user_projects\domainsディレクトリに作成されます(Windowsの場合)。UNIXの場合、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domainsディレクトリに作成されます。


    注意:

    SOAサーバーをリモート・マシンで起動する場合、リモート・マシンでunpackコマンドを実行した後、コンポジット・ファイルをローカル・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリからリモート・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリに手動でコピーする必要があります。<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリがリモート・マシンに存在しない場合、コンポジット・ファイルをコピーする前にこのディレクトリを作成する必要があります。

  13. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  14. Oracle Identity Managerサーバーを構成します。「OIMサーバーの構成」を参照してください。

  15. ウィザードおよび「OIMサーバーの構成」で説明されている手順に従い、Oracle Identity Managerサーバーの構成を完了します。同様に、ウィザードに従ってOracle Identity Manager Design Consoleを構成し(Windowsのみ)、Oracle Identity Managerリモート・サーバーを構成します。「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。

16.4.4 OINのあるWebLogicドメインにおけるOIMおよびOAMの構成

このトピックでは、Oracle Identity Navigator(OIN)がインストールされているWebLogic管理ドメインにOracle Identity Manager(OIM)およびOracle Access Manager(OAM)をともに構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

16.4.4.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Identity Navigatorがすでにインストールされている環境にOracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerをインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Manager間の統合を設定できます。「OIMおよびOAMの統合」を参照してください。Oracle Identity Navigatorユーザー・インタフェースを使用して、Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerの製品コンソールにアクセスできます。

16.4.4.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがデプロイされます。

  • Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerの管理対象サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

  • 管理サーバー上のOracle Access Managerコンソール

16.4.4.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.4.4 手順

Oracle Identity NavigatorがインストールされているWebLogicドメインにOracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. Oracle Identity Navigatorのみを新しいWebLogicドメインに構成します。「新しいWebLogicドメインにおけるOINのみの構成」を参照してください。

  3. Oracle Identity Navigatorのインストールを検証します。「OINの検証」を参照してください。

  4. Oracle SOA Suiteを同じミドルウェア・ホームにインストールします。詳細は、「Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール(Oracle Identity Managerユーザーのみ)」を参照してください。

  5. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsの場合は<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。

  6. 「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。

  7. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、Oracle Identity Navigatorを構成したWebLogicドメインが含まれるディレクトリに移動します。「次へ」をクリックします。「拡張ソースの選択」画面が表示されます。

  8. 「拡張ソースの選択」画面で、次のドメイン構成オプションを選択します。

    • Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]


      注意:

      Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]オプションを選択すると、デフォルトで、Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]、およびOracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]オプションも選択されます。

    • Oracle Access Manager with Database Policy Store - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]

  9. ドメイン構成オプションを選択した後、「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  10. 「ドメイン名と場所の指定」画面で、ドメインのアプリケーションを保存する場所を入力します。「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  11. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマ(OIMインフラストラクチャ・スキーマ、SOAインフラストラクチャ・スキーマ、ユーザー・メッセージ・サービス・スキーマ、OWSM MDSスキーマ、OIM MDSスキーマ、またはSOA MDSスキーマなど)を選択します。

    「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  12. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」「デプロイメントとサービス」、および「JMSファイル・ストア」を構成できます。該当するチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。

      Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。

    • オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。


      ヒント:

      マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

    • オプション: 管理サーバーをマシンに割り当てます。

    • オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。

    • オプション: 必要に応じてJMSファイル・ストアを構成します。

  13. 「構成のサマリー」画面でドメイン構成を確認し、「拡張」をクリックしてドメインの拡張を開始します。ドメイン構成が完了したら、「完了」をクリックします。

    既存のOracle Identity Navigatorドメインが、Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerをサポートするように構成されます。


    注意:

    SOAサーバーをリモート・マシンで起動する場合、リモート・マシンでunpackコマンドを実行した後、コンポジット・ファイルをローカル・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリからリモート・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリに手動でコピーする必要があります。<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリがリモート・マシンに存在しない場合、コンポジット・ファイルをコピーする前にこのディレクトリを作成する必要があります。

  14. 管理サーバーを再起動します。「サーバーの再起動」を参照してください。

  15. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  16. Oracle Identity Managerサーバーを構成します。「OIMサーバーの構成」を参照してください。

  17. ウィザードおよび「OIMサーバーの構成」で説明されている手順に従い、Oracle Identity Managerサーバーの構成を完了します。同様に、ウィザードに従ってOracle Identity Manager Design Consoleを構成し(Windowsのみ)、Oracle Identity Managerリモート・サーバーを構成します。「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。

16.4.5 OAMのあるWebLogicドメインにおけるOIMおよびOINの構成

このトピックでは、Oracle Access Manager(OAM)がインストールされているWebLogicドメインにOracle Identity Manager(OIM)およびOracle Identity Navigator(OIN)をともに構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

16.4.5.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Access ManagerがすでにインストールされているOracle Identity Management環境にOracle Identity ManagerおよびOracle Identity Navigatorをインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Manager間の統合を設定できます。「OIMおよびOAMの統合」を参照してください。Oracle Identity Navigatorユーザー・インタフェースを使用して、Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerの両方の製品コンソールにアクセスできます。

16.4.5.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがデプロイされます。

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

  • 既存の管理サーバーのOracle Identity Navigatorアプリケーション

16.4.5.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.5.4 手順

Oracle Access ManagerがインストールされているWebLogic管理ドメインにOracle Identity ManagerおよびOracle Identity Navigatorをともに構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. Oracle Access Managerのみを新しいWebLogicドメインに構成します。「新しいWebLogicドメインにおけるOAMの構成」を参照してください。

  3. Oracle Access Managerのインストールを検証します。「OAMインストールの検証」を参照してください。

  4. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsの場合は<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。

  5. 「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。

  6. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、Oracle Access Managerを構成したWebLogicドメインが含まれるディレクトリに移動します。「次へ」をクリックします。「拡張ソースの選択」画面が表示されます。

  7. 「拡張ソースの選択」画面で、次のドメイン構成オプションを選択します。

    • Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]


      注意:

      Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]オプションを選択すると、デフォルトで、Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]、およびOracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]オプションも選択されます。

    • Oracle Identity Navigator - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]

  8. ドメイン構成オプションを選択した後、「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  9. 「ドメイン名と場所の指定」画面で、ドメインのアプリケーションを保存する場所を入力します。「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  10. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマ(OIMインフラストラクチャ・スキーマ、SOAインフラストラクチャ・スキーマ、ユーザー・メッセージ・サービス・スキーマ、OWSM MDSスキーマ、OIM MDSスキーマ、またはSOA MDSスキーマなど)を選択します。

    「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  11. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」「デプロイメントとサービス」、および「JMSファイル・ストア」を構成できます。該当するチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。

      Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。

    • オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。


      ヒント:

      マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

    • オプション: 管理サーバーをマシンに割り当てます。

    • オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。

    • オプション: 必要に応じてJMSファイル・ストアを構成します。

  12. 「構成のサマリー」画面でドメイン構成を確認し、「拡張」をクリックしてドメインの拡張を開始します。

    Oracle Access Managerのある既存のWebLogicドメインが、Oracle Identity ManagerおよびOracle Identity Navigatorをサポートするように拡張されます。


    注意:

    SOAサーバーをリモート・マシンで起動する場合、リモート・マシンでunpackコマンドを実行した後、コンポジット・ファイルをローカル・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリからリモート・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリに手動でコピーする必要があります。<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリがリモート・マシンに存在しない場合、コンポジット・ファイルをコピーする前にこのディレクトリを作成する必要があります。

  13. 管理サーバーを再起動します。「サーバーの再起動」を参照してください。

  14. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  15. Oracle Identity Managerサーバーを構成します。「OIMサーバーの構成」を参照してください。

  16. ウィザードおよび「OIMサーバーの構成」で説明されている手順に従い、Oracle Identity Managerサーバーの構成を完了します。同様に、ウィザードに従ってOracle Identity Manager Design Consoleを構成し(Windowsのみ)、Oracle Identity Managerリモート・サーバーを構成します。「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。

16.4.6 新しいWebLogicドメインにおけるOIM、OAMおよびOINの構成

このトピックでは、新しいWebLogic管理ドメインにOracle Identity Manager(OIM)、Oracle Access Manager(OAM)およびOracle Identity Navigator(OIN)をともに構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

16.4.6.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Identity Manager、Oracle Access ManagerおよびOracle Identity NavigatorをともにOracle Identity Management環境にインストールする場合、このトピックの構成を実行してください。Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Manager間の統合を設定できます。「OIMおよびOAMの統合」を参照してください。Oracle Identity Navigatorユーザー・インタフェースを使用して、Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerの製品コンソールにアクセスできます。

後にさらにこの環境にOracle Adaptive Access Managerを追加し、Oracle Access ManagerおよびOracle Adaptive Access Manager間の統合を設定できます。

16.4.6.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがデプロイされます。

  • 管理サーバー

  • Oracle Identity ManagerおよびOracle Access Managerの管理対象サーバー

  • Oracle Identity Managerの管理対象サーバー上にあるOracle Identity管理コンソール、Oracle Identity Managerセルフ・サービス・コンソールおよびOracle Identity Manager拡張管理コンソール

  • 管理サーバー上のOracle Identity NavigatorアプリケーションおよびOracle Access Managerコンソール

16.4.6.3 依存関係

この項の構成は、次のものに依存しています。

16.4.6.4 手順

新しいWebLogicドメインにOracle Identity Manager、Oracle Access ManagerおよびOracle Identity Navigatorをともに構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. <Oracle_IDM2>/common/bin/config.shスクリプトを実行します(UNIXの場合)。(Windowsの場合は<Oracle_IDM2>\common\bin\config.cmd)。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。

  3. 「ようこそ」画面で、「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

  4. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成するオプションを選択します。

  5. 次のドメイン構成オプションを選択します。

    • Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]


      注意:

      Oracle Identity Manager - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]オプションを選択すると、デフォルトで、Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]、およびOracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]オプションも選択されます。

    • Oracle Access Manager with Database Policy Store - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]

    • Oracle Identity Navigator - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]

  6. ドメイン構成オプションを選択した後、「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

  7. 「ドメイン名と場所の指定」画面で、作成するドメインの名前および場所を入力します。さらに、このドメインのアプリケーションを格納する場所を入力します。「次へ」をクリックします。「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

  8. 管理者のユーザー名およびパスワードを構成します。デフォルトのユーザー名はweblogicです。「次へ」をクリックします。「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面が表示されます。

  9. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、「JRockit SDK 160_17_R28.0.0-679」および「本番モード」を選択します。「次へ」をクリックします。「拡張ソースの選択」画面でOracle Access Manager with Database Policy Store - 11.1.1.3.0 [Oracle_IDM2]オプションを選択した場合、「JDBCデータ・ソースの構成」画面が表示されます。必要に応じてoamDSデータソースを構成します。テストが成功した後、「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  10. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマ(OIMインフラストラクチャ・スキーマ、SOAインフラストラクチャ・スキーマ、ユーザー・メッセージ・サービス・スキーマ、OWSM MDSスキーマ、OIM MDSスキーマ、またはSOA MDSスキーマなど)を選択します。

    「スキーマ所有者」、「スキーマ・パスワード」、「データベース」および「サービス」、「ホスト名」、および「ポート」の値を設定できます。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功した後、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  11. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理サーバー」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、および「マシン」「デプロイメントとサービス」「JMSファイル・ストア」、および「RDBMSセキュリティ・ストア」を構成できます。該当するチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

    • オプション: 必要に応じて管理サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーを構成します。

    • オプション: 必要に応じてクラスタを構成します。

      Oracle Identity Management製品のクラスタを構成する方法の詳細は、マニュアル『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のIdentity Managementコンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照してください。

    • オプション: 必要に応じて管理対象サーバーをクラスタに割り当てます。

    • オプション: 必要に応じてマシンを構成します。1台のマシンで管理サーバーを実行し、別の物理的マシンで管理対象サーバーを実行する場合、この手順を実行します。


      ヒント:

      マシンを構成する前に、pingコマンドを使用して、マシンまたはホスト名がアクセス可能かどうかを検証します。

    • オプション: 管理サーバーをマシンに割り当てます。

    • オプション: アプリケーションおよびライブラリなどのデプロイメントおよびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。

    • オプション: 必要に応じてJMSファイル・ストアを構成します。

    • オプション: 必要に応じてRDBMSセキュリティ・ストアを構成します。

  12. 「構成のサマリー」画面でドメイン構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインの作成を開始します。

    Oracle Identity Manager、Oracle Access ManagerおよびOracle Identity Navigatorをサポートする新しいWebLogicドメインが<MW_HOME>\user_projects\domainsディレクトリに作成されます(Windowsの場合)。UNIXの場合、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domainsディレクトリに作成されます。


    注意:

    SOAサーバーをリモート・マシンで起動する場合、リモート・マシンでunpackコマンドを実行した後、コンポジット・ファイルをローカル・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリからリモート・マシンの<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリに手動でコピーする必要があります。<DOMAIN_HOME>/soa/autodeployディレクトリがリモート・マシンに存在しない場合、コンポジット・ファイルをコピーする前にこのディレクトリを作成する必要があります。

  13. Oracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

  14. Oracle Identity Managerサーバーを構成します。「OIMサーバーの構成」を参照してください。

  15. ウィザードおよび「OIMサーバーの構成」で説明されている手順に従い、Oracle Identity Managerサーバーの構成を完了します。同様に、ウィザードに従ってOracle Identity Manager Design Consoleを構成し(Windowsのみ)、Oracle Identity Managerリモート・サーバーを構成します。「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


注意:

WebLogic管理者のユーザー名がweblogicではない場合、サーバーの起動後に、一連の手順を手動で実行する必要があります。詳細は、「オプション: Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでWebLogic Administrator Serverのユーザー名を更新(OIMのみ)」を参照してください。