Oracle Tuxedoアプリケーションの設定

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構成ファイルについて

ここでは、以下の内容について説明します。

 


構成ファイルとは

Oracle Tuxedoの各アプリケーションの構成は、管理者の主要なタスクです。管理者は、構成ファイルにパラメータ値を設定して、アプリケーションを記述します。これらのパラメータ値により、実行可能なアプリケーションが作成されます。構成ファイルとは、アプリケーションの起動と実行に必要なすべての情報(アプリケーションのリソース、マシン・グループ、サーバー、および利用可能なサービスなどの仕様)が格納されたリポジトリです。

テキスト形式とバイナリ形式の構成ファイル

構成ファイルには、次の2つの形式があります。

 


構成ファイルの内容

表2-1では、構成ファイルの9つのセクションと、各セクションの目的を説明します。

表2-1 構成ファイルの内容

セクション
必須/省略可能

説明
必須
すべてのシステム・パラメータを定義します。
必須
アプリケーションで使用されるすべてのマシンを指定します。
必須
アプリケーション内のすべてのグループ、グループ名、およびグループIDを定義します。
省略可能
システム内で起動するサーバーの初期条件を指定します。
省略可能
アプリケーションで使用されるサービスに関する情報を提供します。
省略可能
CORBA環境のアプリケーションで使用されるインタフェースに対し、アプリケーション全体にわたるデフォルト・パラメータに関する情報を指定します。
省略可能
LAN環境のネットワーク構成を記述します。
省略可能
LAN環境で使用可能なネットワーク・グループを記述します。
省略可能
FMLバッファおよびVIEWを使用するサービス・リクエストのデータ依存型ルーティングに関する情報を提供します。

構成ファイルには、少なくとも9つのパラメータが必要です。パラメータは80種類あります。最初のセクション以外のすべてのセクションには、複数のエントリを指定でき、各エントリには、独自のパラメータを指定できます。RESOURCESセクション以外のすべてのセクションでは、デフォルト値を使用して、複数のエントリに含まれるパラメータを指定できます。

コマンドライン・インタフェースまたはOracle Tuxedo管理コンソールを使用して、バイナリ形式の構成ファイル(TUXCONFIG)を作成することができます。まず、そのファイルで定義する構成の種類を決定します。

 


CORBA環境の管理上の要件とパフォーマンス

この項は、Oracle TuxedoシステムでCORBA環境を適切に管理する方法について説明します。

NameManagerの構成

CORBA環境を適切に管理するには、以下の要件を満たす必要があります。

信頼性に関する要件

この項は、CORBA環境の信頼性を向上させる方法について説明します。

ファクトリ・エントリの管理

アプリケーション・サーバーがダウンすると、NameManagerに登録されたファクトリを削除できなくなります。また、FactoryFinderが、アクティブではなくなったファクトリのオブジェクト参照を返す場合もあります。これは、非アクティブになったファクトリを含むサーバーが使用不能になった、ファクトリをNameManagerから登録解除できない、または、ファクトリ用のインタフェースを提供するサーバーが他に存在しないことが原因で発生します。

通常、アプリケーション・ファクトリはその後すぐに再起動でき、ファクトリを提供します。ただし、ファクトリ・エントリが無制限に保持されないように保証するため、アプリケーションがダウンするとNameManagerに通知されます。この通知を受信すると、NameManagerは現在アクティブなサーバーではサポートされていないファクトリ・エントリを削除することができます。

複数のNameManagerとFactoryFinderの構成

少なくとも、マスターとスレーブの2つのNameManagerをアプリケーションに(可能であれば異なるマシンに)構成し、FactoryFinderで問合せ機能を実行できるようにします。アプリケーションには、複数のFactoryFinderを構成することも可能です。

マスターNameManagerの指定

マスターNameManagerは、UBBCONFIGファイルで指定する必要があります。マスターNameManagerには、登録に関するあらゆるアクティビティが送信されます。内容が更新されると、マスターNameManagerからスレーブNameManagerに通知されます。マスターNameManagerがダウンすると、マスターが再起動されるまで、ファクトリの登録と削除はできません。

パフォーマンスに関するヒント

FactoryFinderとNameManagerを別々のマシン上で実行するより、同じマシン上の別のサーバーで実行した方が、パフォーマンスを最適化することができます。これにより、マシン間の通信が不要になるので、より迅速なレスポンスが可能になります。

関連項目


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