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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63029-01
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11 外部システムへの接続の構成

この章では、Oracle Business Intelligenceの外部にあるシステムへの接続を構成する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

外部システムへの接続を構成するプロセスの一部として、Oracle BI Scheduler用のデータベースを構成できます。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionスケジューリング・ジョブ・ガイドの「Oracle BI Scheduler用のデータベースの構成」を参照してください。

11.1 電子メールおよびエージェントの構成

Fusion Middleware Controlを使用して、エージェントで使用される一般的な電子メール設定を構成できます。拡張構成設定については、第19章「エージェントの構成および管理」で説明しています。

11.1.1 エージェントに影響するOracle BI Schedulerの電子メール設定のFusion Middleware Controlを使用した構成

この手順を始める前に、第3.2項「Oracle Business Intelligenceの構成設定を更新するためのFusion Middleware Controlの使用」で説明している情報について確認しておいてください。

Fusion Middleware Controlを使用してエージェントに影響するOracle BI Schedulerの電子メール設定を構成するには:

  1. Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。詳細は、第2.2.2項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「デプロイメント」ページの「メール」タブを表示します。

  3. 構成をロックして編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。

  4. このページのヘルプ・トピックの説明を参照して、各要素を設定します。次のオプションに関するページ・レベルのヘルプにアクセスするには、ページの「ヘルプ」ボタンをクリックします。

    • SMTPサーバー

    • ポート

    • 送信者の表示名

    • 送信者の電子メール・アドレス

    • ユーザー名

    • パスワード

    • パスワードの確認

    • 失敗時の再試行回数

    • 最大受信者数

    • アドレッシング方式 宛先、ブラインド・コピー受信者(BCC)

    • SSLの使用

    • CA証明書ストアの指定

    • CA証明書ファイル

    • SSL証明書検証の深さ

    • SSL暗号リスト

  5. 適用」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  6. Business Intelligenceの「概要」ページに戻り、「再起動」をクリックします。

エージェントの拡張構成設定の詳細は、第19章「エージェントの構成および管理」を参照してください。

Oracle BI Systems Management APIのメソッドを使用した構成設定の変更の詳細は、第22章「Oracle BI Systems Management APIの概要」を参照してください。

11.2 アクション・フレームワークを使用したアクションの構成

ユーザーはOracle BI Presentation Servicesのユーザー・インタフェースを使用してアクションを作成できます。アクションは、ユーザーがアクション・リンクをクリックして明示的に呼び出すことのできる操作(プロセス)で、エージェントの最終ステップとして自動的に呼び出すこともできます。

組織で使用するアクションを構成できます。各構成設定の詳細な説明および例を含む、外部システムに対するアクションを有効にするアクション・フレームワークの使用方法についての包括的な説明は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』を参照してください。

11.3 データ・ソースへの接続の構成

データ・ソースへの接続はOracle BIリポジトリ・ファイル(RPD)で定義されます。リポジトリ開発者は、管理ツールを使用し、メタデータをインポートして接続プールを構成することによりデータ・ソース接続を構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の「メタデータのインポートおよびデータ・ソースの使用」を参照してください。

本番環境およびその他の環境への移行時に、リポジトリ内の接続プール情報を更新する必要がある場合があります。Oracle BI Server XML APIを使用して、これらの接続プールの変更を自動化できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』の「テスト環境から本番環境への移行」を参照してください。

11.4 マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続の構成

Oracle Marketing Segmentationはセグメンテーションを処理します。これには、サブジェクト・エリアに基づく各種条件を指定して、対象者を異なるセグメントに分割する処理が含まれます。セグメントが準備されると、ユーザーは、セグメントの条件を満たす連絡先とアカウントのリストを作成します。その後、生成したリストを、ファイル・システム、データベース、または指定したコンテンツ・サーバーに格納するかどうかを指定します。

ユーザーがコンテンツ・サーバーにリストを格納できるようにするには、管理者として、適切なURLおよび資格証明を指定することで、コンテンツ・サーバーへの接続を構成する必要があります。これにはFusion Middleware Controlを使用します。instanceconfig.xmlファイルで、手動で追加設定を指定することもできます。

マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続を構成できます。この手順について次の各項で説明します。

11.4.1 Fusion Middleware Controlを使用したマーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続の構成

この手順を始める前に、第3.2項「Oracle Business Intelligenceの構成設定を更新するためのFusion Middleware Controlの使用」で説明している情報について確認しておいてください。

Fusion Middleware Controlを使用してマーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続を構成するには:

  1. Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。詳細は、第2.2.2項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

  2. 「デプロイメント」ページの「マーケティング」タブを表示します。

  3. 構成をロックして編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。

  4. このページのヘルプ・トピックの説明を参照して、各要素を設定します。次のオプションに関するページ・レベルのヘルプにアクセスするには、ページの「ヘルプ」ボタンをクリックします。

    • URL」オプション

    • ユーザー名」オプション

    • パスワード」オプション

    • パスワードの確認」オプション

  5. 適用」をクリックし、「変更のアクティブ化」をクリックして変更を行います。ロックを解除すると、別のシステム管理者が変更を実行できるようになります。

  6. Business Intelligenceの「概要」ページに戻り、「再起動」をクリックします。

Oracle BI Systems Management APIのメソッドを使用したコンテンツ・サーバーへの接続構成の詳細は、第22章「Oracle BI Systems Management APIの概要」を参照してください。

11.4.2 マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続設定の手動による編集

instanceconfig.xmlファイル内の様々な要素を使用して、マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続用に設定を変更できます。

この手順を開始する前に、第3.4項「構成設定を更新するためのテキスト・エディタの使用」の情報を理解しておく必要があります。

マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続用に設定を手動で編集するには:

  1. 第3.6項「構成ファイルの格納場所」の説明に従って、instanceconfig.xmlファイルを編集するために開きます。

  2. 次のリストで説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。

    • SocketTimeoutSec: レコードの送信時にソケットがコンテンツ・サーバーからの応答を待機する秒数を指定します。デフォルト値は60です。最小値および最大値はありません。

    • FileSizeMB: リスト作成時に生成されコンテンツ・サーバーに挿入されるファイルのサイズをMB単位で指定します。デフォルト値は10です。最小サイズは1MB、最大サイズは50MBです。

  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。

    <ServerInstance>
      <MarketingContentServer>
        <URL>myhost.com:6666/st1b2rep/idcplg</URL>
        <SocketTimeoutSec>120</SocketTimeoutSec>
        <FileSizeMB>5</FileSizeMB>
      </MarketingContentServer>
    </ServerInstance>
    

    ユーザー名およびパスワードの値はinstanceconfig.xmlファイルには指定しません。かわりに、Fusion Middleware Controlで値を指定します。これにより、指定した値が、その他すべてのユーザー名およびパスワードとともに集中管理された資格証明ウォレットに安全に格納されます。

    また、URL要素は変更しないでください。この値はFusion Middleware Controlによって集中管理されています。

  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

11.5 Oracle Hyperion Smart View for Officeをダウンロードするための構成

Oracle BI EEホーム・ページには、Oracle Hyperion Smart View for Officeをダウンロードしてインストールするためのリンクがあります。ユーザーがSmart Viewをダウンロードするように構成するには、次の手順を順番に実行します。Smart Viewは、EPM System 11の一部としてインストールされました。インストールの順序は重要ではありませんが、ユーザーがSmart Viewを使用してOracle BI EEに接続できるようにするには、事前にプロバイダ・サービスを開始しておく必要があります。

Smart Viewをダウンロードするように構成するには:

  1. プロバイダ・サービスをインストールして開始します。Smart Viewは、Oracle BI EEコンテンツへのアクセスにプロバイダ・サービスを使用します。

    プロバイダ・サービスのインストールの詳細は、Oracle Hyperion EPMシステム・インストレーション入門ガイドを参照してください。

  2. Oracle BI EEをインストールします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

  3. Smart ViewクライアントでSmart View Data Source Managerを使用してOracle BI EEへの接続を構成します。

    詳細は、Oracle Smart View for Office Fusion Editionの「データ・ソースへの接続」を参照してください。


    注意:

    Smart Viewで使用するデータ・ソースを構成するための独立した管理ツールはありません。ユーザーによるSmart Viewのダウンロードを有効にする前に接続を設定する場合は、管理者は、スタンドアロンのインストーラを使用してSmart Viewをインストールできます。前提条件として、Oracle BI EEのインストールが完了していること、およびプロバイダ・サービスとともにサービスが実行されていることが必要です。

  4. 第3.4項「テキスト・エディタを使用した構成設定の更新」の説明に従い、instanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

  5. 次の例に示すように、Smart Viewクライアント・インストール・ファイルのダウンロード元のURLで、SmartViewInstallerURLを更新します。

    <WebConfig>
      <ServerInstance>
        <SmartViewInstallerURL>http://<URL to download SmartView client>/</SmartViewInstallerURL>
      </ServerInstance>
    </WebConfig>
    
  6. Privilege Administrationページで、適切なユーザーにOracle BI for Microsoft Officeへのアクセス権限が指定されていることを確認します。これにより、Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft OfficeおよびSmart Viewの両方をダウンロードするためのアクセスが制御されます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の「プレゼンテーション・サービス権限の管理」を参照してください。

  7. Oracle BI Presentation Servicesを再起動して、Smart Viewのダウンロード・オプションを確認します。