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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63031-01
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4 ダッシュボードの作成と使用

この章では、ダッシュボードおよびその作成方法と使用方法について説明します。次のトピックが含まれています。

ダッシュボードとは

ダッシュボードでは、企業や外部情報をパーソナライズして表示できます。ダッシュボードは、1つ以上のページで構成されます。

ページには、Webブラウザでアクセスしたり、開くことのできる次のようなものを表示できます。

ダッシュボードを開くと、ダッシュボードのコンテンツが1つ以上のダッシュボード・ページに表示されます。ダッシュボード・ページは、ダッシュボードの上部にあるタブで識別します。右上のツールバーには、次のことが可能なボタンが含まれています。

ダッシュボードの作成と編集を行うユーザー

ダッシュボードを作成できるかどうかは、ダッシュボードの管理権限で制御されます。この権限は、管理者によって管理されます。

ダッシュボードの編集はダッシュボード・ビルダーで行われ、ダッシュボードと、ダッシュボード・ページに追加されるオブジェクトに対して適切な許可と権限を持つユーザーが行うことができます。詳細は、「権限の割当て」を参照してください。権限の管理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービス権限の管理に関する項を参照してください。

ダッシュボード・ビルダーとは

ダッシュボード・ビルダーを使用すると、ダッシュボードにダッシュボード・ページを追加したり、ダッシュボードのページを編集できます。ダッシュボード・ページにオブジェクトを追加したり、レイアウトを制御できます。

ページには、列やセクションがあり、ダッシュボードのコンテンツが含まれています。各ダッシュボードには1つ以上のページがあり、ページは空でもかまいません。ダッシュボード・ページは、ダッシュボードの上部にあるタブで識別します。複数のページを使用してコンテンツが構成されます。たとえば、各日を参照する分析の結果を含むページ、業者のWebサイトへのリンクを含むページ、および会社のイントラネットへ接続するページを持つことができます。

ダッシュボード・ページに追加できるオブジェクトには次のものがあります。

ダッシュボードの外観の制御

背景色やテキストのサイズなどのダッシュボードの外観は、次のもので制御されます。

ダッシュボードの作成

ダッシュボード・ビルダーを使用して、ダッシュボードを作成(および編集)します。ダッシュボードの詳細は、「ダッシュボードとは」を参照してください。

ダッシュボードを作成する手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「新規」をクリックし、「ダッシュボード」を選択します。

    「新規ダッシュボード」ダイアログが表示されます。

  2. ダイアログで、ダッシュボードの名前と説明を入力します。

  3. ダッシュボードの場所を選択します。


    注意:

    ダッシュボードを/共有フォルダ/第1レベルのサブフォルダの下の「ダッシュボード」サブフォルダに保存した場合、ダッシュボードはグローバル・ヘッダーの「ダッシュボード」メニューに表示されます。それ以外のレベル(例: /共有フォルダ/売上/東部)の「ダッシュボード」サブフォルダに保存した場合は、表示されません。

    ダッシュボードが保存されていない/Shared Folders/first level subfolderの直下のDashboardsサブフォルダのフォルダを選択すると、新規ダッシュボードの保存先のフォルダに新規Dashboardsフォルダが自動的に作成されます。たとえば、ダッシュボードが保存されていない/Shared Folders/Salesという名前のフォルダを選択すると、新規Dashboardsフォルダが自動的に作成され、場所のエントリが/Shared Folders/Sales/Dashboardsに変わります。(他のレベルのフォルダを選択すると、新規Dashboardsフォルダは自動的に作成されません。)


  4. 新規ダッシュボードにコンテンツを今追加するか、後で追加するかを指定します。

  5. 「OK」をクリックします。

    コンテンツの追加の指定に応じて、次のようになります。

    今を指定した場合、編集用の空のページを1ページ含む新規ダッシュボードが、ダッシュボード・ビルダーに表示されます。

    後でを指定した場合、後でコンテンツを追加できる空のダッシュボードが作成されます(表示はされません)。

ダッシュボードの編集

適切な許可および権限を持つダッシュボードを編集できます。

ダッシュボードを編集する手順:

  1. グローバル・ヘッダーで「カタログ」をクリックし、カタログ・ページを表示します。

  2. 編集対象のダッシュボードに移動し、「編集」リンクをクリックします。

    ダッシュボードが、ダッシュボード・ビルダーに表示されます。

  3. 必要に応じて次のタスクを1つ以上行います。

    • ダッシュボード・ページを追加します。「ダッシュボードへの新規ページの追加」を参照してください。

    • ダッシュボード・ページを削除します。「ダッシュボード・ページの削除」を参照してください。

    • コンテンツを追加します。「ダッシュボードへのコンテンツの追加」を参照してください。

    • ダッシュボード・ビルダーの「ツール」ツールバー・ボタンで使用可能なオプションを使用して、次のことを行います。

      • ダッシュボードとダッシュボード・ページのプロパティを設定します。

      • ダッシュボードを印刷する際のページ設定、PDF出力のヘッダーとフッターのコンテンツを指定します。

      • ダッシュボード・ページにレポート・リンクを設定します。

      • ページでの個人の保存済カスタマイズの作成をユーザーに許可するかどうかを指定します。

      • ページを他のユーザーと共有できるよう、共有のダッシュボードの場所にページを公開します。「ダッシュボード・ページの公開」を参照してください。

      これらのオプションの詳細は、「ダッシュボード・ビルダー」を参照してください。

  4. 次のいずれかのステップを任意のタイミングで行います。

    • ダッシュボード・ページをプレビューするには、「プレビュー」ツールバー・ボタンをクリックします。

    • 変更を保存するには、「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。

    • ダッシュボード・ビルダーを終了してダッシュボードに戻るには、「実行」をクリックします。

ダッシュボードへの新規ページの追加

新規ページをダッシュボードに追加できます。

新規ページをダッシュボードに追加する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. ダッシュボード・ビルダーの「ダッシュボード・ページを追加」ツールバー・ボタンをクリックします。

    「ダッシュボード・ページを追加」ダイアログが表示されます。

  3. ダイアログで、ページの名前と説明を入力し、「OK」をクリックします。

    ページが、ダッシュボード・ビルダーの新規タブとして表示されます。

  4. 「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。

新規ページの追加後、コンテンツを追加できます。「ダッシュボードへのコンテンツの追加」を参照してください。

ダッシュボードへのコンテンツの追加

次のコンテンツをダッシュボードに追加できます。

  • ダッシュボード・オブジェクト。列やセクションなど、コンテンツの配置に使用できるオブジェクト、およびテキスト、フォルダ、アクション・リンクなどのオブジェクトなどです。表E-2に、ダッシュボード・ページに含めることができるダッシュボード・オブジェクトをリストし、説明します。

  • 分析やプロンプトなど、Oracle BIプレゼンテーション・カタログに保存されていて、適切な権限を持つオブジェクト。


注意:

ダッシュボードの変更は、適切な許可および権限を持つユーザーに限定されます。

ダッシュボードにコンテンツを追加する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. ページに含めるオブジェクトを追加します。オブジェクトを追加するには、「ダッシュボード・オブジェクト」ペインまたは「カタログ」ペインから選択し、ページのレイアウト領域にオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップします。

    オブジェクトのドラッグ・アンド・ドロップの詳細は、「ダッシュボード・ビルダーのページのレイアウト領域へのオブジェクトのドラッグ・アンド・ドロップ」を参照してください。


    ヒント:

    「カタログ」ペインでオブジェクトを特定するには、オブジェクトが含まれているカタログ・フォルダ、またはオブジェクトが表示されているダッシュボードで検索します。

    Oracle BI Publisherレポートの追加の詳細は、「ダッシュボード・ページへのOracle BI Publisherレポートの追加」を参照してください。

    ページのレイアウト領域にスコアカード・オブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップすると、「ディメンション固定」ダイアログが表示され、スコアカード・オブジェクトに関連付けられているKPIディメンションの値を設定できます。

  3. 必要に応じて、各オブジェクトのプロパティを設定します。これを行うには、ページのレイアウト領域でオブジェクトにマウス・ポインタを合せてオブジェクトのツールバーを表示し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

    表示内容は、オブジェクトのタイプによって異なります。一部のオブジェクトでは、プロパティ・ダイアログが表示されます。他のオブジェクトでは、オプションのメニューが表示されます。詳細は、「オブジェクトの「プロパティ」ボタン」を参照してください。

  4. 「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。

ダッシュボード・ビルダーのページのレイアウト領域へのオブジェクトのドラッグ・アンド・ドロップ

ダッシュボード・ビルダーページのレイアウト領域へオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップする場合、次の点に注意してください。

  • ページのレイアウト領域にオブジェクトをドラッグする際、青色の棒が表示され、他のオブジェクトを基準としたドロップ位置が示されます。オブジェクトのドロップ先として有効なターゲットにポインタを合せると、ターゲット・コンテナの枠がオレンジに変わります。

  • 名前がないオブジェクトをページのレイアウト領域にドロップすると、セクション1、リンク1などのデフォルト名が割り当てられます。一部のオブジェクトは、意味のある説明的な名前に変更できます。

  • ページのレイアウト領域にドロップされているオブジェクトにマウス・ポインタを合せると、オレンジの枠で強調表示され、ツールバーが表示されます。

  • 列はコンテンツの配置に使用され、列内のセクションに実際のコンテンツが含められます。空のページのレイアウト領域にオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップしたり、先にセクションを追加せずにオブジェクトを列にドラッグ・アンド・ドロップすると、適切なコンテナが自動的に作成されます。たとえば、空のページのレイアウト領域にセクションをドラッグ・アンド・ドロップすると、列が自動的に作成されます。分析をドラッグ・アンド・ドロップすると、列とセクションの両方が自動的に作成されます。

  • 分析をページのレイアウト領域にドラッグ・アンド・ドロップすると、複合ビューがデフォルトで表示されます。別のビューを表示する場合、分析のプロパティ」ボタンをクリックして「ビューの表示」を選択し、ビューを選択します。

  • 2つ目のオブジェクトをセクションにドラッグする場合、セクション内の水平方向、垂直方向のいずれにもドロップできます。これによって、セクションのレイアウトが設定されます。その後ドラッグ・アンド・ドロップするオブジェクトには、そのレイアウトが使用されます。設定後にレイアウトを変更するには、セクション・ツールバーの「水平方向レイアウト」および「垂直方向レイアウト」ボタンを使用します。

  • ある列から別の列にセクションをドラッグすると、そのセクションのコンテンツも含まれます。

ダッシュボード・ページへのOracle BI Publisherレポートの追加

この項では、Oracle BI Publisherレポートをダッシュボード・ページに追加する方法について説明します。次のトピックが含まれています。


注意:

バージョン7のMicrosoft Internet Explorerブラウザを使用する場合、ブラウザのプライバシの設定によっては、分析またはダッシュボードに埋め込まれたBI Publisherレポートの表示で問題が起こることがあります。Oracle BI EEからページをブラウザに表示すると、BI Publisherレポートが欠落している場合があります。この問題は、中程度のプライバシとポップアップ・ブロックを使用するブラウザで起こります。この問題を回避するには、Internet Explorerバージョン7以外のブラウザを使用するか、Oracle BI EEではなくBI Publisherでレポートを表示するか、ブラウザのプライバシ設定を下げます。

Oracle BI Publisherレポートとダッシュボード・ページとの相互作用

この項の構成は、次のとおりです。

Oracle BI Publisherレポートとダッシュボード・ページについて

この項の構成は、次のとおりです。

BI Publisherの概要は、「Oracle BI EEとOracle BI Publisherの統合」を参照してください。

ダッシュボード・ページでのレポートとの相互作用

ダッシュボード・ページでBI Publisherレポートの実行や表示、およびBI Publisherレポートとの相互作用を行えます。BI Publisherレポートをダッシュボード・ページに含めると、レイアウト・テンプレートの選択、BI Publisherレポートの出力書式の変更、BI Publisherレポートのエクスポート、使用可能な送信先(プリンタ、ファックス、電子メール、FTPなど)へのBI Publisherレポートの送信、BI Publisherレポートのスケジュールおよびデータの分析を行うためのオプションを持つツールバーを、BI Publisherレポートに含めることができます。

ダッシュボード・ページに対するBI Publisherレポートの選択

レポートはスケジュールできるため、レポートの最新の実行をダッシュボード・ページに含めるよう選択できます。レポートの実行の選択によって、次のリストに示すとおり、ダッシュボード・プロンプトが使用されるかどうかも決まります。

  • スケジュールされていないレポートまたは以前のバージョンがないレポートがダッシュボード・ページに含まれている場合、ダッシュボード・ページにアクセスすると、レポートが実行され、生成されます。ダッシュボード・プロンプトを使用してレポートを生成し、更新されたデータを表示できます。

  • スケジュールされたレポートまたは以前に実行されたレポートをダッシュボード・ページに追加する場合、直前に生成されたレポートをダッシュボードに表示するかどうかを指定できます。(これを行うには、「BI Publisherレポートのプロパティ」ダイアログ「最新のバージョンの表示」ボックスを使用します。) 直前に生成されたレポートを使用するよう指定した場合、このレポートはスケジューラによって実行されるため、ダッシュボード・プロンプトを使用して、ダッシュボードからレポートを再生成できません。

ブリーフィング・ブックとBI Publisherレポートの印刷について

BI Publisherレポートを含むダッシュボード・ページを印刷する場合、またはブリーフィング・ブックにページを含める場合、次の点に注意する必要があります。

  • PDF形式のブリーフィング・ブックを印刷する場合およびBI Publisherレポートの出力書式がPDFの場合、BI Publisherレポートは、ページの他のオブジェクトの後に印刷されます。PDF形式のBI Publisherレポートを含むダッシュボード・ページを印刷するが、そのダッシュボード・ページがブリーフィング・ブックの一部ではない場合、BI Publisherは印刷されません。

  • MHTML形式のダッシュボード・ページまたはブリーフィング・ブックを印刷する場合、BI Publisherレポートは印刷されません。

ダッシュボード・ページへのレポートの追加について

1つ以上の既存のレポートをダッシュボード・ページに追加できます。この利点は、他のユーザーとレポートを共有したり、エージェントを使用してダッシュボード・ページをスケジュールできる点です。エージェントは、レポートが参照するすべてのデータ・ページを含む、ダッシュボード全体をユーザーに送信します。

BI Publisherレポートを含むダッシュボード・ページに対してエージェントを構成する場合、次の基準を満たしているか確認してください。

  • BI Publisherレポートの出力書式はPDFである必要があります。

  • エージェントはPDFを配信するよう設定されている必要があります。

レポートは、埋込みコンテンツまたはリンクとしてダッシュボード・ページに追加できます。埋込みとは、レポートがダッシュボード・ページに直接表示されることです。リンクは、Oracle BI EE内でBI Publisherのレポートを開きます。

BI Publisherでレポートを変更して変更を保存した場合、変更を表示するには、ダッシュボード・ページをリフレッシュします。

ダッシュボード・ページへのレポートの追加

レポートをダッシュボード・ページに追加する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. レポートの追加先のページに移動します。

  3. 次のいずれかの方法でレポートを選択します。

    • 「カタログ」ペインからレポートを選択し、ダッシュボード・ページのセクションにドラッグ・アンド・ドロップします。

    • ダッシュボード・ページからレポートを追加するには、「カタログ」ペインでダッシュボードを含むフォルダからレポートを選択します。

  4. オブジェクトのプロパティを設定します。これを行うには、ページのレイアウト領域でオブジェクトにマウス・ポインタを合せてオブジェクトのツールバーを表示し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

    「BI Publisherレポートのプロパティ」ダイアログが表示されます。

  5. 必要に応じてプロパティ・ダイアログのフィールドに入力します。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. 保存」をクリックします。

  8. 必要に応じて、「パラメータ化されたレポートでのプロンプトの使用」に記載のとおり、プロンプトをダッシュボード・ページに追加し、パラメータ化された埋込みレポートの結果をフィルタします。

  9. オプションで、第8章「コンテンツの配信」に記載のとおり、エージェントを使用してダッシュボードをスケジュールします。

パラメータ化されたレポートでのプロンプトの使用

プロンプトを使用して、パラメータ化された埋込みBI Publisherレポートの結果をフィルタし、プロンプトの基準に合う結果のみを表示できます。

Oracle BI EE分析からデータを受け取るBI Publisherレポートでは、フィルタするレポート列が分析で「プロンプトで使用」に設定されている必要があります。この種のレポートでは、様々なプロンプト式がサポートされます。

パラメータ化されたレポートにプロンプトを使用する手順:

  1. BI Publisherでレポートを開き、使用されているパラメータを特定します。必須パラメータごとにデフォルト値を設定し、ユーザーとの対話がなくてもレポートが正しく表示されるようにします。

  2. 次の手順を使用して、パラメータごとに新規列プロンプトを作成します。

    1. グローバル・ヘッダーで、「新規」「ダッシュボード・プロンプト」の順にクリックします。

    2. レポートからの列が含まれるサブジェクト・エリアまたはレポートの列と厳密に一致する列を含むサブジェクト・エリアを選択します。

    3. 「定義」ペイン「新規」ボタンをクリックし、「列プロンプト」を選択して、プロンプトを使用する列を選択します。

    プロンプトの作成の詳細は、第6章「ダッシュボードと分析でのプロンプト」を参照してください。

  3. 「新規プロンプト: 」ダイアログを完成させ、「OK」をクリックします。次の設定を確認します。

    • 「演算子」フィールドが「次と等しい/次に存在する」に設定されています。

    • レポートからのパラメータと完全に同じ名前でプレゼンテーション変数を定義します。プロンプトで変数名を使用する場合、スペルと大文字/小文字が正しいことを確認します。パラメータと列が同じデータベース列に基づいていない場合、データ型が一致することを確認します。

  4. 「プロンプトの保存」ツールバー・ボタンをクリックし、共有フォルダのカタログにプロンプトを保存します。

  5. パラメータ化されたレポートが含まれるダッシュボードに移動し、「ダッシュボードの編集」ツールバー・ボタンをクリックします。

    ダッシュボード・ビルダーが表示されます。

  6. 「カタログ」ペインで、追加するプロンプトが含まれるフォルダに移動します。

  7. レポートが含まれるダッシュボード・ページのセクションにプロンプトをドラッグ・アンド・ドロップします。

  8. 「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。

ダッシュボードとそのページのプロパティの変更

ダッシュボードとそのページのプロパティを変更できます。具体的には、次のことができます。

ダッシュボードとそのページのプロパティを変更する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. 「ツール」ツールバー・ボタンをクリックし、「ダッシュボードのプロパティ」を選択します。

    「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. プロパティの変更を行い、「OK」をクリックします。

  4. 「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。

ダッシュボード・ページに追加されたオブジェクトのプロパティの変更

「ダッシュボード・オブジェクト」ペインおよび「カタログ」ペインからダッシュボード・ページに追加されたオブジェクトのプロパティを変更できます。

ダッシュボード・ページのオブジェクトのプロパティを変更する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. オブジェクトが含まれているページに移動します。

  3. ページのレイアウト領域でオブジェクトにマウス・ポインタを合せてオブジェクトのツールバーを表示し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

    表示内容は、オブジェクトのタイプによって異なります。一部のオブジェクトでは、プロパティ・ダイアログが表示されます。他のオブジェクトでは、オプションのメニューが表示されます。変更可能なプロパティの詳細は、「オブジェクトの「プロパティ」ボタン」を参照してください。

  4. プロパティを変更します。

  5. 「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。

ダッシュボード・ページのオブジェクトの削除

オブジェクトの追加後、オブジェクトが不要になった場合、オブジェクトを削除できます。オブジェクトを削除する場合、次の点に注意してください。

ダッシュボード・ページのオブジェクトを削除する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. 削除するオブジェクトが含まれているページに移動します。

  3. ページのレイアウト領域でオブジェクトにマウス・ポインタを合せてオブジェクトのツールバーを表示し、「削除」ボタンをクリックします。

ダッシュボード・ページの削除

次のものを削除できます。

現在のダッシュボード・ページの削除

現在のダッシュボード・ページを削除する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. 削除するページに移動します。

  3. 「現在のページの削除」ツールバー・ボタンをクリックします。

  4. 削除を確定します。

1ページ以上のダッシュボード・ページの削除

1ページ以上のダッシュボード・ページを削除する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. 「ツール」ツールバー・ボタンをクリックし、「ダッシュボードのプロパティ」を選択します。

    「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 削除するページごとに次のことを実行します。

    1. 「ダッシュボード・ページ」領域でページを選択します。

    2. 「ダッシュボード・ページ」ツールバーで「削除」をクリックします。

    3. 削除を確定します。

  4. 「OK」をクリックします。

他の名前と他の場所でのダッシュボードの保存

次のようにダッシュボードを保存できます。

別の名前または別の場所にダッシュボードを保存する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. 「ダッシュボードに名前を付けて保存」ツールバー・ボタンをクリックしてダイアログを表示し、保存条件を指定します。

ダッシュボードのオープンと使用

ダッシュボードを開いて使用する手順:

  1. グローバル・ヘッダーで「カタログ」をクリックし、カタログ・ページを表示します。

  2. オープンするダッシュボードに移動し、「開く」リンクをクリックします。

    最初のダッシュボード・ページにダッシュボードが開きます。コンテンツが何も追加されていない場合、ダッシュボード・ページが空であることを通知するメッセージが表示されます。

  3. (オプション)次のいずれかのタスクを行います。

ダッシュボードで使用できるキーボード・ショートカットの詳細は、「Oracle BI EEとOracle BI Publisherのキーボード・ショートカット」を参照してください。

ダッシュボード・ページの保存済カスタマイズとは

保存済カスタマイズを使用すると、最もよく使用するアイテムや好みのアイテム(フィルタ、プロンプト、列のソート、分析でのドリル、セクションの展開と縮小など)を使用した現在の状態でダッシュボード・ページを保存し、後で表示できます。カスタマイズを保存することで、ユーザーは、ダッシュボード・ページにアクセスするたびにこれらを手動で選択する必要がなくなります。

適切な権限とダッシュボードのアクセス権を持つユーザーは、次のアクティビティを行えます。

保存済カスタマイズの使用の詳細は、「保存済カスタマイズの適用」および「現在のカスタマイズのクリア」を参照してください。

カスタマイズの保存と保存済カスタマイズの編集の詳細は、「カスタマイズの保存」および「保存済カスタマイズの編集」を参照してください。

保存済カスタマイズの作成と使用のサンプル・シナリオ

この項に、保存済カスタマイズの作成と使用について説明する2つのサンプル・シナリオを示します。

シナリオ1: 他のユーザーが使用するためにグループごとに作成される保存済カスタマイズ

消費財企業のITグループが、様々な製品グループで表示する必要のあるコンテンツを含むマスター・ダッシュボードを作成します。ダッシュボードにはフィルタとプロンプトが含まれ、製品グループのメンバーが、関係する結果を表示するために通常カスタマイズに使用します。

マスター・ダッシュボードには2つの分析が含まれます。1つは東部、西部、北部および南部の地域の売上を示し、もう1つはこれらの地域で出荷されたすべての製品を示します。地域ごとの売上の分析にはプロンプトが含まれ、ユーザーが特定の地域を選択できます。集荷されたすべての製品の分析にはフィルタが含まれ、ユーザーが製品を選択できます。

ITコンサルタントが、各地域のFizzyブランド製品グループ向けにビューをカスタマイズします。コンサルタントは、まず、ダッシュボードでフィルタとプロンプトから東部地域とFizzyブランド製品を選択し、他のユーザーと共有できるようこれらの選択をカスタマイズとして保存します。次に、コンサルタントは、Fizzyブランド製品を販売する東部地域グループのメンバーに、このカスタマイズをデフォルト・ビュー・カスタマイズとして割り当てます。コンサルタントは、このプロセスを西部、北部および南部地域について繰り返します。

西部地域のFizzyブランドの営業担当がOracle Business Intelligenceにサイン・インし、ダッシュボードを表示すると、まず、そのグループのデフォルト・ビュー・カスタマイズとして割り当てられている地域と製品に基づいた売上と出荷の情報が表示されます。そのグループのすべての営業担当は、通常同じ地域と製品を選択しますが、もうその必要がありません。

シナリオ2: 個々のユーザーが使用するために作成される保存済カスタマイズ

ビジネス・ユーザーのダッシュボードに、2つのレポートが含まれています。1つはすべての地域の売上を示し、もう1つは出荷されたすべての製品を示します。各レポートにはプロンプトが含まれ、ユーザーが特定の地域と製品を選択できます。ユーザーは、東部地域とFizzyブランド製品を選択します。ダッシュボードがリフレッシュされ、このデータのビューがユーザーに表示されます。ユーザーはこのビューをカスタマイズとして保存し、カスタマイズが個人の使用であることと、ダッシュボードが表示される際のデフォルト・カスタマイズであることを指定します。次に、ユーザーは、最も興味のある製品と地域の組合せを作成し、後で取得できるよう保存します。ユーザーは、ITグループが共有カスタマイズとして保存したカスタマイズにもアクセスできます。Fizzyブランドの西部地域での売上を表示するには、ユーザーは、「ページ・オプション」ボタンをクリックし、「保存されたカスタマイズの適用」を選択して、Fizzyブランドの西部地域での売上金額という名前のビューを選択します。データの新しいビューでダッシュボードがリフレッシュされます。

カスタマイズの保存

自分または他のユーザーが使用するカスタマイズを保存できます。カスタマイズを自分または他のユーザーのダッシュボード・ページのデフォルト・カスタマイズにするかどうかも指定できます。カスタマイズの詳細は、「ダッシュボード・ページの保存済カスタマイズとは」を参照してください。

カスタマイズを保存する手順:

  1. カスタマイズを保存するダッシュボードを開きます。詳細は、「ダッシュボードのオープンと使用」を参照してください。

  2. カスタマイズを保存するページに移動します。

  3. カスタマイズを行います。

  4. ダッシュボード・ページで「ページ・オプション」ツールバー・ボタンをクリックし、「現在のカスタマイズの保存」を選択します。

    「現在のカスタマイズの保存」ダイアログが表示されます。

  5. カスタマイズを説明する名前を入力します。

  6. カスタマイズの保存対象を指定します。

    • 個人で使用するカスタマイズを保存する場合は、「自分」を選択します。

    • 他のユーザーが使用するカスタマイズを保存する場合は、「その他」を選択して「権限の設定」をクリックし、「保存されたカスタマイズ権限とデフォルト」ダイアログを表示します。ここで、カスタマイズを使用する権限を持つアカウントと、カスタマイズをそのアカウントのデフォルト・カスタマイズにするかどうかを指定します。

  7. オプションで、このカスタマイズを自分のデフォルト・カスタマイズにするには、「これをこのページのマイ・デフォルトにします。」を選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

保存済カスタマイズの適用

個人で使用するために自分で保存したカスタマイズまたは他のユーザーが保存したカスタマイズを適用できます。カスタマイズの詳細は、「ダッシュボード・ページの保存済カスタマイズとは」を参照してください。

保存済カスタマイズを適用する手順:

  1. 保存済カスタマイズを適用するダッシュボードを開きます。詳細は、「ダッシュボードのオープンと使用」を参照してください。

  2. 適用するカスタマイズを含むページに移動します。

  3. 「ページ・オプション」ツールバー・ボタンをクリックし、「保存されたカスタマイズの適用」を選択します。

    自分で保存したカスタマイズがある場合は、それがリストの先頭に表示されます。共有の保存済カスタマイズが次にリストされます。現在のデフォルト・カスタマイズが太字で表示されます。

  4. リスト内の保存済カスタマイズをクリックし、ダッシュボード・ページに適用します。

保存済カスタマイズの編集

カスタマイズの名前の変更、デフォルトとして使用するカスタマイズの変更、他のユーザーと共有しているカスタマイズに対する権限の変更、カスタマイズの削除を行えます。カスタマイズの詳細は、「ダッシュボード・ページの保存済カスタマイズとは」を参照してください。

保存済カスタマイズを編集する手順:

  1. カスタマイズを編集するダッシュボードを開きます。詳細は、「ダッシュボードのオープンと使用」を参照してください。

  2. 編集するカスタマイズが含まれているページに移動します。

  3. ダッシュボード・ページで「ページ・オプション」ツールバー・ボタンをクリックし、「保存済カスタマイズの編集」を選択します。

    「保存済カスタマイズの編集」ダイアログが表示されます。

  4. 必要に応じて、カスタマイズの名前の変更、デフォルトとして使用するカスタマイズの変更、他のユーザーと共有しているカスタマイズに対する権限の変更、カスタマイズの削除を行います。

  5. 「OK」をクリックします。

現在のカスタマイズのクリア

フィルタ、プロンプト、列のソート、分析でのドリル、セクションの展開と縮小などのアイテムの選択が、希望のものと異なる場合、現在のカスタマイズをクリアできます。カスタマイズの詳細は、「ダッシュボード・ページの保存済カスタマイズとは」を参照してください。

現在のカスタマイズをクリアする手順:

  1. ダッシュボード・ページで「ページ・オプション」ツールバー・ボタンをクリックし、「マイ・カスタマイズのクリア」を選択します。

    現在のカスタマイズがクリアされます。

新規ユーザーのダッシュボード・テンプレート・ページについて

ダッシュボード・テンプレート・ページは、新規ユーザーが初めてログインする際に個人のダッシュボード(マイ・ダッシュボード)への移入に使用されるダッシュボード・ページです。これによって、ユーザーが初めてログインしたとき、空のダッシュボードではなく、コンテンツが含まれた1ページ以上のダッシュボード・ページが表示されます。また、ユーザーは、これをベースに、自分のダッシュボード・ページを作成できます。

ダッシュボード・テンプレート・ページの仕組み

指定された名前(名前の指定のデフォルトは"default")で/Shared Foldersのサブフォルダに保存されているダッシュボードに、ユーザー用のダッシュボード・テンプレート・ページを作成します。ユーザーが初めてログインすると、Oracle BI EEは、指定された名前のすべてのダッシュボードでダッシュボード・テンプレート・ページを検索し、ユーザーに権限が付与されているすべてのダッシュボード・テンプレート・ページをユーザーのマイ・ダッシュボード・フォルダにコピーして、ユーザーのマイ・ダッシュボードに表示します。

複数のダッシュボードのダッシュボード・テンプレート・ページに対してユーザーに権限が付与されている場合、Oracle BI EEは、それらのダッシュボードからすべてのテンプレート・ページをユーザーのマイ・ダッシュボード・フォルダにコピーし、ユーザーのマイ・ダッシュボードに名前のアルファベット順に表示します。同じ名前のページが2つある場合、いずれかのページの名前の先頭に、ダッシュボードが保存されたフォルダの名前が付加されます。

Oracle BI EEでダッシュボード・テンプレート・ページを検索する場所

デフォルトでは、Oracle BI EEは、名前が"default"で、/Shared Foldersのサブフォルダに保存されているすべてのダッシュボードでダッシュボード・テンプレート・ページを検索します。(/Shared Foldersのサブフォルダ(Shared Folders/Financeなど)のみ検索し、階層全体は検索しません(/Shared Folders/Finance/Div1は検索しません)。)

ダッシュボード・テンプレート・ページを含むダッシュボードに対して"default"以外の名前が組織で決められている場合、Oracle BI EEは、/Shared Folders内の"default"ではなく、その名前のダッシュボード("Templates"など)でダッシュボード・テンプレート・ページを検索します。

ダッシュボード・テンプレート・ページを含むダッシュボードに"default"以外の名前を指定する場合、管理者が、instanceconfig.xmlファイルでDefaultName要素を設定する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』 のプレゼンテーション設定の手動変更に関する項を参照してください。

ユーザーによるダッシュボード・テンプレート・ページの使用方法

ユーザーは、ダッシュボード・テンプレート・ページを次のように使用できます。

  • 自分のダッシュボード・ページを作成するベースとして。

    ユーザーは、これらのダッシュボード・テンプレート・ページの任意のコンテンツを変更できます。コンテンツに加えた変更によって、マイ・ダッシュボード・フォルダ内のダッシュボード・テンプレート・ページのローカル・コピーが変更され、元のダッシュボード・テンプレート・ページは変更されません。

  • 作成する追加ページの例として。

ユーザーが、ダッシュボード・テンプレート・ページをマイ・ダッシュボードから削除した場合、マイ・ダッシュボードにページを再度移入できません。ただし、マイ・ダッシュボード全体を削除した場合、再ログインするか、マイ・ダッシュボードに再度移動すると、すべての最新のダッシュボード・テンプレート・ページを使用してマイ・ダッシュボードが再作成されます。

新規ユーザーのダッシュボード・テンプレート・ページの作成

ユーザー用のダッシュボード・テンプレート・ページを作成し、ユーザーが初めてログインしたときに空のダッシュボードではなく、コンテンツが含まれた1ページ以上のダッシュボード・ページが表示されるようにできます。ダッシュボード・テンプレート・ページの詳細は、「新規ユーザーのダッシュボード・テンプレート・ページについて」を参照してください。

ダッシュボード・テンプレート・ページを作成する手順:

  1. ダッシュボード・テンプレート・ページを含める1つ以上のダッシュボードを作成します。ダッシュボードごとに、次の指定を行います。

    • ダッシュボード・テンプレート・ページを含めるダッシュボードに指定する名前が組織で決まっていない場合は、「名前」フィールドに"default"と入力します。決まっている場合は、その名前を入力します。

    • 「場所」ボックスで、/Shared Foldersのサブフォルダ内のDashboardフォルダ(/Shared Folders/Finance/Dashboardsなど)を選択します。

    詳細は、「ダッシュボードの作成」を参照してください。

  2. ダッシュボード・ページを1ページ以上作成し、コンテンツをページに追加します。「ダッシュボードへの新規ページの追加」および「ダッシュボードへのコンテンツの追加」を参照してください。


    注意:

    ユーザーは、適切な権限を持つコンテンツにのみアクセスできます。

  3. ダッシュボードに権限を割り当て、ダッシュボード・ページが移入されるマイ・ダッシュボードを持つすべてのユーザーに、読取りアクセスを許可します。詳細は、「権限の割当て」を参照してください。


注意:

後でダッシュボード・コンテンツやダッシュボードに対する権限を変更した場合、変更は、初めてログインする新規ユーザーにのみ適用されます。マイ・ダッシュボードにダッシュボード・テンプレート・ページが移入されているユーザーには適用されません。

ダッシュボード・ページの公開

ダッシュボード・ページを共有のダッシュボードの場所に公開して、ページを他のユーザーと共有できます。

ダッシュボード・ページを公開する場合、次のようになります。

ダッシュボード・ページを公開する手順:

  1. 公開するページを含むダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. 公開するページに移動します。

  3. 「ツール」をクリックし、「ダッシュボードへのページの公開」を選択します。

    「ダッシュボードへのページの公開」ダイアログが表示されます。

  4. 「ダッシュボード」フィールドに、宛先のダッシュボードの名前を指定します。

  5. コンテンツ(ページ、分析、プロンプトなど)が公開先にあることを示す「ダッシュボード・ページの公開」警告が表示される場合、次のボタンをクリックします。

    • 公開操作を続け、既存のコンテンツを置き換える場合は、「OK」

    • 公開操作を中止し、既存のコンテンツを置き換えない場合は、「取消」

  6. 「OK」をクリックします。

    ダッシュボード・ページが宛先の場所にコピーされます。

ダッシュボード・ページへのリンクの作成について

組織で許可されている場合、ダッシュボード・ページへのリンクを作成できます。これによって、たとえば、リンクをブックマークとして保存したり、リンクをコピーして他のユーザーに電子メールで送信したりできます。

ブックマーク・リンクとプロンプト・リンクという2種類のリンクを作成できます。次の項で、これらのリンクについて説明します。

ブックマーク・リンクとは

ブックマーク・リンクは、次のように、ダッシュボード・ページのパスとページの状態の全側面を表したものです。

http://localhost/10.1.3.2/saw.dll?Dashboard&_scid=7ndOC-SjmWo&PortalPath=%2Fusers%2Fadministrator%2F_portal&Page=p2&PageIdentifier=7fsg0r2sdssvgen4&BookmarkState=r78an1mbj0fj4lmqhdjfndvvai

ブックマーク・リンクを作成すると、次のことができます。

  • リンクをブックマークとして保存し、後でまったく同じページ・コンテンツに戻ることができます。

  • リンクをコピーして他のユーザーに送信できます。そのユーザーに同じ権限とページへのアクセス権が付与されている場合、まったく同じコンテンツが表示されます。

ブックマーク・リンクを作成すると、ダッシュボード・ページの状態が、組織で指定された期間非表示のブックマーク・オブジェクトとしてカタログに保存されます。デフォルトは30日です。組織で指定された期間については、管理者に確認してください。ブックマーク・リンクを作成したときのダッシュボード・ページの状態が保存されるため、リンクの作成後、ページ・コンテンツの変更を続けることができます。

プロンプト・リンクとは

プロンプト・リンクは、次のように、ダッシュボード・ページのパスと簡素化したダッシュボード・プロンプトを表したものです。

...Action=Navigate&col1=Products.Color&val1="Armory"+"Clear"&col2=Periods."Month"&op2=gt&val2="05/01/1998%2012:00:00%20AM"

プロンプト・リンクを作成すると、プロンプトに対する別の値の追加など、リンクを手動またはプログラムで操作できます。

プロンプト・リンクの構文とは

プロンプト・リンクの構文は、次のとおりです。

<Content Path>, Action=Navigate, Column1 (col1), Operator1 (op1), Values1 (val1), Column2 (col2), Operator2 (op2), Values2 (val2)…

この構文を使用する場合、次のようにします。

  • プラス記号を使用して値を区切ります。

  • Go URLに使用するのと同じ演算子を使用します。これらの演算子のリストは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』を参照してください。

  • オプションで、等号(eq)の演算子パラメータを省略します。

  • オプションで、値に空白が含まれていない場合、二重引用符を省略します。

ダッシュボード・ページへのリンクの作成

ダッシュボード・ページへのリンクを作成する手順:

  1. ダッシュボード・ページへのリンクを作成するダッシュボードを開きます。詳細は、「ダッシュボードのオープンと使用」を参照してください。

  2. リンクの作成対象のページに移動します。

  3. ダッシュボード・ページで「ページ・オプション」ツールバー・ボタンをクリックし、次のようにします。

    • ブックマーク・リンクを作成する場合、「ブックマーク・リンクの作成」を選択します。

    • プロンプト・リンクを作成する場合、「プロンプト・リンクの作成」を選択します。


    注意:

    管理者は、「ブックマーク・リンクの作成」オプションと「プロンプト・リンクの作成」オプションの表示を制御できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』 のダッシュボード・ページへのリンクの構成に関する項を参照してください。

    新しい結果でダッシュボードを置き換える(新しい結果をダッシュボードに直接表示するのではなく)よう設定されている分析でドリルすると、「ブックマーク・リンクの作成」オプションが、「ページ・オプション」メニューのオプションとしてではなく、新しい結果の下のリンクとして表示されます。(分析でのドリルの作用を指定するには、セクションの「プロパティ」メニューの「その場でドリル」オプションを使用します。詳細は、「オブジェクトの「プロパティ」ボタン」を参照してください。


    リンクがブラウザのアドレス・バーに表示されます。リンクに応じて次のようにします。

    • ブックマーク・リンクの場合、ブックマークとして保存するか、コピーして他のユーザーに送信できます。

    • プロンプト・リンクの場合、手動またはプログラムでリンクを操作できます。

ブリーフィング・ブックの使用

組織にOracle BI Briefing Booksのライセンスが供与されている場合、ブリーフィング・ブックを使用できます。

次のトピックで、ブリーフィング・ブックとその使用方法について説明します。

ブリーフィング・ブックとは

ブリーフィング・ブックは、ダッシュボード・ページ、個々の分析およびBI Publisherレポートの静的または更新可能なスナップショットの集まりです。

次のことが可能です。

PDF版のブリーフィング・ブックの目次について

PDF版のブリーフィング・ブックには、自動生成された目次が含まれます。ブリーフィング・ブック内の各ダッシュボード・ページ、分析およびレポートに対するエントリが含まれます。これらの各エントリには、タイムスタンプと、PDFファイル内のページ番号が含まれます。タイムスタンプ値は、コンテンツのブリーフィング・ブックへの保存方法によって異なります。コンテンツが更新可能として保存された場合、タイムスタンプは現在のものです。コンテンツがスナップショットとして保存された場合、タイムスタンプはスナップショットの時間です。

ダッシュボード・ページの各エントリの下に、そのページに含まれているブリーフィング・ブック・リンクが最大9個インデントされて表示されます。これらのエントリにはタイムスタンプは含まれません。例:


Table of Contents
 
My Dashboard Page 7/11/2008 9:15:20 AM . . . . . .1
    Years to Dollars Dashboard . . . . . . . . . .2
 

管理者は、目次のテンプレートを変更して、ブリーフィング・ブックに生成される目次の外観を変更することができます。


注意:

目次は常に英語で生成されます。他の言語はサポートされていません。したがって、ブリーフィング・ブックに生成された目次を翻訳する必要があります。

BI Publisherレポートをブリーフィング・ブックに含める場合については、「ブリーフィング・ブックとBI Publisherレポートの印刷について」を参照してください。

新規または既存のブリーフィング・ブックへのコンテンツの追加

ダッシュボード・ページ(BI Publisherレポートを含むページなど)または個々の分析の内容をブリーフィング・ブックに追加できます。コンテンツは、既存のブリーフィング・ブックまたは新たに作成するブリーフィング・ブックに追加できます。

コンテンツを新規または既存のブリーフィング・ブックに追加する手順:

  1. ブリーフィング・ブックに追加するコンテンツを含むダッシュボードを開きます。詳細は、「ダッシュボードのオープンと使用」を参照してください。

  2. 追加するページまたは追加する分析を含むページに移動します。

  3. 次のいずれかのアクションを実行します。

    • ダッシュボード・ページのコンテンツをブリーフィング・ブックに追加するには、ダッシュボード・ページで「ページ・オプション」ツールバー・ボタンをクリックし、「ブリーフィング・ブックへの追加」を選択します。


      注意:

      「ブリーフィング・ブックへの追加」オプションは、ダッシュボード・ページが空の場合、または「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログ「「ブリーフィング・ブックへの追加」の表示」ボックスがページに対して選択されていない場合、使用できません。

    • 個々の分析の結果をブリーフィング・ブックに追加するには、ダッシュボードで分析を特定し、「ブリーフィング・ブックへの追加」リンクをクリックします。


      注意:

      リンクは、分析のダッシュボードへの追加時に「レポート・リンク」ダイアログで「ブリーフィング・ブックへの追加」オプションが選択された場合にのみ表示されます。「ブリーフィング・ブックへの追加」オプションの設定の詳細は、「「レポート・リンク」ダイアログ」を参照してください。

    「ブリーフィング・ブックのコンテンツの保存」ダイアログが表示されます。

  4. 「参照」をクリックして「名前を付けて保存」ダイアログを表示します。

  5. 「名前を付けて保存」ダイアログで、コンテンツを次のように保存します。

    • 新規ブリーフィング・ブックの場合、ブリーフィング・ブックの保存先を「保存場所」フィールドに指定し、ブリーフィング・ブックの名前を「名前」フィールドに入力します。オプションで、説明を「説明」フィールドに入力し、「OK」をクリックします。

    • 既存のブリーフィング・ブックの場合、ブリーフィング・ブックを選択し、「OK」をクリックします。

  6. 必要に応じて「ブリーフィング・ブックのコンテンツの保存」ダイアログの残りのフィールドに入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

    コンテンツがブリーフィング・ブックに追加されます。

ブリーフィング・ブックの編集

ブリーフィング・ブックを編集して、コンテンツの並替えや削除、およびコンテンツ・タイプ、ナビゲーション・リンクのプロパティとコンテンツの説明の変更を行えます。

ブリーフィング・ブックを編集する手順:

  1. ブリーフィング・ブックを編集するには、次のようにします。

    • カタログで、グローバル・ヘッダーの「カタログ」をクリックし、カタログ・ページを表示します。

    • ダッシュボード・ページで、ブリーフィング・ブックを含むダッシュボード・ページを開きます。

  2. 編集対象のブリーフィング・ブックに移動し、「編集」をクリックします。

    「ブリーフィング・ブックの編集」ダイアログが表示されます。

  3. コンテンツを変更するには、次のようにします。

    1. コンテンツを選択します。

    2. 「編集」をクリックして「ページのプロパティ」ダイアログを表示します。

    3. コンテンツ・タイプ、更新可能なコンテンツに対するナビゲーション・リンクの数またはコンテンツの説明を、必要に応じて変更します。

    4. 「OK」をクリックします。

  4. コンテンツを並び替えるには、コンテンツを選択して、目的の場所にドラッグ・アンド・ドロップします。

  5. コンテンツを削除するには、コンテンツを選択して、「削除」をクリックします。

  6. 「OK」をクリックします。

ブリーフィング・ブックのダウンロード

次のことが可能です。

  • コンピュータにブリーフィング・ブックをMHTML形式でダウンロードし、共有してオフラインで表示します。

  • ブリーフィング・ブックをPDF形式でダウンロードし、印刷します。

    PDF版のブリーフィング・ブックには、自動生成された目次が含まれます。目次の詳細は、「PDF版のブリーフィング・ブックの目次について」を参照してください。

ブリーフィング・ブックをダウンロードする手順:

  1. グローバル・ヘッダーで「カタログ」をクリックし、カタログ・ページを表示します。

  2. ダウンロードするブリーフィング・ブックに移動します。

  3. 次のいずれかのアクションを実行します。

    • ブリーフィング・ブックをPDF形式でダウンロードするには、「PDF」をクリックし、ファイルを開くか保存します。


      注意:

      ブリーフィング・ブックのPDFファイルを表示または印刷するには、Adobe Readerアプリケーションが必要です。


      注意:

      ブリーフィング・ブックに含まれているBI Publisherレポートは、レポート自体がPDF出力に対応している場合にのみ、PDFファイルに含まれます。

    • ブリーフィング・ブックをMHTML形式でダウンロードするには、「Webアーカイブ(.mht)」をクリックし、ファイルを開くか保存します。

      ダウンロードしたブリーフィング・ブックは.mhtファイル拡張子で保存され、ブラウザで開くことができます。ブリーフィング・ブックを電子メールで送信したり、共有できます。

ダッシュボード・ページへのブリーフィング・ブックのリストの追加

ブリーフィング・ブックのリストをダッシュボード・ページに追加できます。

ブリーフィング・ブックのリストをダッシュボード・ページに追加する手順:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、「ダッシュボードの編集」を参照してください。

  2. ブリーフィング・ブックのリストの追加先のページに移動します。

  3. 「ダッシュボード・オブジェクト」ペインから、フォルダ・オブジェクトをセクションにドラッグ・アンド・ドロップします。

  4. ページのレイアウト領域でフォルダ・オブジェクトにマウス・ポインタを合せてオブジェクトのツールバーを表示し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

    「フォルダ・プロパティ」ダイアログが表示されます。

  5. 「フォルダ」フィールドに、リストするブリーフィング・ブックを含めるフォルダを入力します。

  6. 「展開」ボックスで、フォルダを展開して表示するかどうかを指定します。

  7. 「RSSリンクの表示」ボックスで、RSSフィード・オプションをフォルダに追加するかどうかを指定します。

  8. 「OK」をクリックし、「保存」をクリックしてダッシュボードを保存します。

    フォルダがダッシュボードに追加されます。ダッシュボード・ページで次のようにします。

エージェントを使用したブリーフィング・ブックの配信

エージェントを使用してブリーフィング・ブックを配信する手順:

  1. ブリーフィング・ブックの配信に使用するエージェントを作成または編集します。詳細は、「エージェントの作成」を参照してください。

  2. 「エージェント」エディタ: 「配信コンテンツ」タブで、「参照」をクリックしてブリーフィング・ブックを選択します。

    エージェントが稼働すると、ブリーフィング・ブックが配信されます。