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Oracle® Complex Event Processing開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.4.0) for Eclipse
B61654-02
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4 Oracle CEP IDE for Eclipseプロジェクト

Oracle CEPプロジェクトは、すべてのOracle CEPアーティファクトをまとめるEclipseプロジェクトです。

この章では次について説明します:

4.1 Oracle CEPプロジェクトの概要

Oracle CEPアプリケーションには、次のアーティファクトが含まれます。

図4-1は、プロジェクト作成後のエクスプローラを示します。

図4-1 Oracle CEPプロジェクト構造

図4-1の説明が続きます
「図4-1 Oracle CEPプロジェクト構造」の説明

表4-1では、Oracle CEPプロジェクトの重要なファイルを、それらのファイルの使用および場所を含めて要約します。

表4-1 Oracle CEPプロジェクト・アーティファクト

ファイル・タイプ 場所 説明

Javaソース・ファイル

任意のJavaソース・フォルダ

デフォルト: src

イベント、アダプタ、およびリスナーは、JavaファイルとともにOracle CEPアプリケーションに実装されます。すべてのJavaファイルは、コンパイルするために、ソース・フォルダに格納する必要があります。

詳細は、第1章「Oracle CEPアプリケーションの作成の概要」を参照してください。

EPNアセンブリ・ファイル

META-INF/spring

これらのファイルは、EPNのwire-upおよびイベント・タイプの定義に使用する主なファイルです。これはSpringコンテキスト・ファイルであり、アダプタ、チャネル、プロセッサ、およびリスナーが接続する場所です。

詳細は、第1章「EPNアセンブリ・ファイル」を参照してください

プロセッサ構成ファイル

META-INF/wlevs

プロセッサ構成ファイルでは、Complex Event Processor (CEP)が定義されます。このファイルには、プロセッサ・ルール(Continuous Query Language - CQLまたはEvent Processing Language--EPLで定義)および他のコンポーネント構成設定が含まれます。

詳細は、次を参照してください:

MANIFEST.MFファイル

META-INF

マニフェスト・ファイルには、名前、バージョン、および依存性などのアプリケーションのメタデータが含まれます。

詳細は、第24章「Oracle CEPアプリケーションのアセンブルとデプロイ」を参照してください。


4.2 Oracle CEPプロジェクトの作成

Oracle CEPアプリケーションの開発は、すべてのソース・コードおよび関連ファイルを格納するプロジェクトを作成することから始まります。

プロジェクトはOracle CEPアプリケーションと一対一で対応し、サーバー・インスタンスに関連およびデプロイするワークのユニットです。具体的には、構築されたプロジェクトの出力はOracle CEPアプリケーションを含む単一のOSGiバンドル(JAR)です。

4.2.1 Oracle CEPプロジェクトの作成方法

デフォルトでは、新しいプロジェクトはJava 6.0を使用するように設定されます。この項には、Java 6を使用してOracle CEPプロジェクトを作成する方法が記載されています。Java 6を使用するようにOracle CEPプロジェクトを構成する方法の詳細は、3.4項「Eclipseの構成」を参照してください。

Oracle CEPプロジェクトを作成するには:

  1. EPNエディタを開きます(6.1項「EPNエディタを開く」を参照)

  2. 「ファイル」>新規プロジェクトを選択します。

    図4-2に表示されているように、新規プロジェクト-ウィザードの選択ダイアログが表示されます。

    図4-2 新規プロジェクト-ウィザードの選択ダイアログ

    図4-2の説明が続きます
    「図4-2 新規プロジェクト - ウィザードの選択ダイアログ」の説明

  3. 「Oracle CEP」を展開し、「Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」を選択します。

  4. 「次へ」をクリックします。

    図4-3に表示されているように、「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザードが表示されます。

    図4-3 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザード:「Oracle CEPアプリケーションを作成します。」

    図4-3の説明が続きます
    「図4-3 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザード:「Oracle CEPアプリケーションを作成します。」」の説明

  5. 表4-2に表示されているように、Oracle CEPアプリケーションの作成ダイアログを構成します。

    表4-2 Oracle CEPアプリケーションの作成ダイアログ

    属性 説明

    プロジェクト名

    Oracle CEPプロジェクトの名前。この名前は、Oracle CEPサーバーにデプロイされるときに、アプリケーションのデフォルト名として使用されます。

    ロケーション

    プロジェクトが保存されているディレクトリ。

    デフォルトでは、作成したプロジェクトはEclipseワークスペース・ディレクトリ内にあります。

    ワークスペースおよびソース・コード・コントロール・ディレクトリを別々にするには、「デフォルトのロケーションを使用」の選択を解除し、「参照」をクリックして、プロジェクトをワークスペース以外のディレクトリに配置します。

    ターゲット・ランタイム

    プロジェクトがデプロイされるOracle CEPサーバー。


  6. 「次へ」をクリックします。

    図4-4に表示されているように、「Oracle CEPアプリケーションのコンテンツ」ダイアログが表示されます。

    図4-4 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザード:「Oracle CEPアプリケーションのコンテンツ」

    図4-4の説明が続きます
    「図4-4 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザード:「Oracle CEPアプリケーションのコンテンツ」」の説明

  7. オプションで、表4-3に表示されているように、「Oracle CEPアプリケーションのコンテンツ」ダイアログを構成します。

    表4-3 「Oracle CEPアプリケーションのコンテンツ」ダイアログ

    属性 説明

    バンドルID

    このアプリケーションのOSGiバンドルを、ターゲット・ランタイムにデプロイしたバンドルと識別する一意のID。

    バンドルのバージョン

    このOSGiバンドルのこのインスタンスのバージョン。

    バンドル名

    このアプリケーションのOSGiバンドルの名前。

    バンドル・プロバイダ

    このアプリケーションのOSGiバンドルのプロバイダの名前(オプション)。


  8. 「次へ」をクリックします。

    図4-5に表示されているように、「テンプレート」ダイアログが表示されます。

    図4-5 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザード:「テンプレート」ダイアログ

    図4-5の説明が続きます
    「図4-5 「新規Oracle CEPアプリケーション・プロジェクト」ウィザード:「テンプレート」ダイアログ」の説明

  9. オプションで、Oracle CEPアプリケーション・テンプレートを選択し、テンプレートに指定しているコンテンツのあるプロジェクトを事前移入できます。

  10. 「終了」をクリックします。

    Oracle CEP IDE for Eclipseは、Oracle CEPプロジェクトを作成します。

  11. オプションで、追加のEPNアセンブリ・ファイルおよびコンポーネント構成ファイルを作成します。

    デフォルトでは、Oracle CEP IDE for Eclipseは、プロジェクトの1つのEPNアセンブリ・ファイルおよび1つのコンポーネント構成ファイルを作成します。オプションで、管理、同時開発、および再利用を向上するために、複数のEPNアセンブリおよびコンポーネント構成ファイルでOracle CEPオブジェクトを定義および構成することを選択できます。

    詳細は、次を参照してください:

4.3 EPNアセンブリ・ファイルの作成

Event Processing Network (EPN)アセンブリ・ファイルを使用して、Oracle CEPアプリケーションを作成するコンポーネント、およびそれらのコンポーネントの接続方法を宣言できます。このファイルを使用して、アプリケーションのイベント・タイプのみでなく、アプリケーションのアダプタおよびPOJOコンポーネントを実装するJavaクラスも登録できます。

EPNアセンブリ・ファイルの例の詳細は、『Oracle Complex Event Processingスタート・ガイド』のForeign Exchange (FX)の例に関する項を参照してください。SpringおよびOSGiに関する追加情報の詳細は、付録A「SpringおよびOSGiの追加情報」を参照してください。

4.3.1 Oracle CEP IDE for Eclipseを使用した新しいEPNアセンブリ・ファイルの作成方法

EPNファイルを作成および編集する、間違いが起こるのが少なく最も効率的な方法は、Oracle CEP IDE for Eclipseで新しいファイルのウィザードを使用することです。

詳細は、次を参照してください:

Oracle CEP IDE for Eclipseを使用して、新しいEPNアセンブリ・ファイルを作成するには:

  1. 「Oracle CEP」プロジェクトを作成します。

    4.2項「Oracle CEPプロジェクトの作成」を参照してください。

    デフォルトでは、Oracle CEP IDE for Eclipseは、プロジェクトの1つのEPNアセンブリ・ファイルを作成します。オプションで、管理、同時開発、および再利用を向上するために、複数のEPNアセンブリ・ファイルでOracle CEPオブジェクトを定義することを選択できます。

  2. 追加EPNアセンブリ・ファイルを別の方法で作成するには:

    1. 「ファイル」>「新規」>「その他」を選択します。

      図4-6に表示されているように、「新規」ダイアログが表示されます。

      図4-6 「新規」ダイアログ

      図4-6の説明が続きます
      「図4-6 「新規」ダイアログ」の説明

    2. 「Oracle CEP」を展開し、「Oracle CEPアセンブリ・ファイル」を選択します。

    3. 「次へ」をクリックします。

      図4-7に表示されているように、「新規CEPアセンブリ・ファイル」ダイアログが表示されます。

      図4-7 「新規CEPアセンブリ・ファイル」ダイアログ

      図4-7の説明が続きます
      「図4-7 「新規CEPアセンブリ・ファイル」ダイアログ」の説明

    4. 表4-4に示すように、 「新規CEPアセンブリ・ファイル」ダイアログを構成します。

      表4-4 「新規CEPアセンブリ・ファイル」ダイアログ

      属性 説明

      親フォルダを入力または選択してください

      Oracle CEP IDE for EclipseがEPNアセンブリ・ファイルを作成するフォルダへの完全修飾パスを入力するか、またはファイル・システム・ナビゲーション・コントロールを使用してフォルダを選択します。

      ファイル名

      新しいEPNアセンブリ・ファイルの名前を入力します。


    5. 「終了」をクリックします。

  3. EPNエディタを開きます。

    6.1項「EPNエディタを開く」を参照してください。

  4. 複数のEPNアセンブリ・ファイルを作成した場合、EPNエディタ「フィルタ」プルダウン・メニューで、使用するEPNアセンブリ・ファイルを選択できます。

    これにより、選択したEPNアセンブリ・ファイルが示すEPNのサブセットのみに集中できます。

    すべてのEPNアセンブリ・ファイルのすべてのコンポーネントの結合を表示するには、EPNエディタ「フィルタ」プルダウン・メニューから「EPN全体」を選択します。

    詳細は、6.2.2項「フィルタ処理」を参照してください。

  5. EPNにノードを作成し、接続します。

    6.4項「EPNエディタの使用」を参照してください。

4.4 コンポーネント構成ファイルの作成

コンポーネント構成ファイルを使用して、Oracle CEPアプリケーションを作成するコンポーネントを構成できます。

コンポーネント構成ファイルの例の詳細は、『Oracle Complex Event Processingスタート・ガイド』のForeign Exchange (FX)の例に関する項を参照してください。

4.4.1 Oracle CEP IDE for Eclipseを使用して新しいコンポーネント構成ファイルの作成方法

コンポーネント構成ファイルを作成および編集する、間違いが起こるのが少なく最も効率的な方法は、Oracle CEP IDE for Eclipseで新しいファイルのウィザードを使用することです。

詳細は、次を参照してください:

Oracle CEP IDE for Eclipseを使用して、新しいコンポーネント構成ファイルを作成するには:

  1. 「Oracle CEP」プロジェクトを作成します。

    4.2項「Oracle CEPプロジェクトの作成」を参照してください。

    デフォルトでは、Oracle CEP IDE for Eclipseは、プロジェクトの1つのコンポーネント構成ファイルを作成します。オプションで、管理、同時開発、および再利用を向上するために、複数のコンポーネント構成ファイルでOracle CEPオブジェクトを構成することを選択できます。

  2. コンポーネント構成ファイルを別の方法で作成するには:

    • 「ファイル」>「新規」>「その他」を選択します。

      図4-8に表示されているように、「新規」ダイアログが表示されます。

      図4-8 「新規」ダイアログ

      図4-8の説明が続きます
      「図4-8 「新規」ダイアログ」の説明

    • 「Oracle CEP」を展開し、「Oracle CEPアプリケーション構成ファイル」を選択します。

    • 「次へ」をクリックします。

      図4-9に表示されているように、「新規CEPアプリケーション構成ファイル」ダイアログが表示されます。

      図4-9 「新規CEPアプリケーション構成ファイル」ダイアログ

      図4-9の説明が続きます
      「図4-9 「新規CEPアプリケーション構成ファイル」ダイアログ」の説明

    • 表4-4に示すように、 「新規CEPアセンブリ・ファイル」ダイアログを構成します。

      表4-5 新規CEP構成ファイルダイアログ

      属性 説明

      親フォルダを入力または選択してください

      Oracle CEP IDE for Eclipseがコンポーネント構成ファイルを作成するフォルダへの完全修飾パスを入力するか、またはファイル・システム・ナビゲーション・コントロールを使用してフォルダを選択します。

      ファイル名

      新しいコンポーネント構成ファイルの名前を入力します。


    • 「終了」をクリックします。

  3. EPNエディタを開きます。

    6.1項「EPNエディタを開く」を参照してください。

  4. EPNにノードを作成し、接続します。

    6.4項「EPNエディタの使用」を参照してください。

4.5 Oracle CEPプロジェクトのエクスポート

Oracle CEPプロジェクトをエクスポートすることで、本番Oracle CEPサーバーにデプロイできるOSGiバンドルにプロジェクトが組み込まれます。

4.5.1 Oracle CEPプロジェクトのエクスポート方法

この項には、Oracle CEPプロジェクトをOSGiバンドルにエクスポートする方法が記載されています。

Oracle CEPプロジェクトをエクスポートするには:

  1. Oracle CEP IDE for Eclipseを起動し、「Oracle CEP」プロジェクトを開きます。

  2. Oracle CEP IDE for Eclipseにより、自動的にJavaリソースがコンパイルされ、エクスポートしたJARに追加されます。プロジェクトに他のリソース(マニフェスト・ファイルまたはイメージなど)がある場合、それらをエクスポートするようにプロジェクトを構成します。

    1. 「プロジェクト・エクスプローラ」でbuild.propertiesファイルを検出し、そのファイルをダブルクリックして編集します。

      図4-10に表示されているように、build.propertiesファイルが開きます。

      図4-10 Oracle CEPプロジェクトbuild.propertiesファイル

      図4-10の説明が続きます
      「図4-10 Oracle CEPプロジェクトbuild.propertiesファイル」の説明

    2. バイナリ・ビルド領域で、アプリケーションとともにエクスポートするリソースを確認します。

  3. 「ファイル」>「エクスポート」を選択します。

    図4-11に表示されているように、「エクスポート」ダイアログが表示されます。

    図4-11 「エクスポート」ダイアログ

    図4-11の説明が続きます
    「図4-11 「エクスポート」ダイアログ」の説明

  4. 「Oracle CEP」オプションを展開し、「Oracle CEPアプリケーション」を選択します。

  5. 「次へ」をクリックします。

    図4-12に表示されているように、Oracle CEPアプリケーション・エクスポート:プロジェクトの選択ダイアログが表示されます。

    図4-12 Oracle CEPアプリケーション・エクスポート:プロジェクトの選択ダイアログ

    図4-12の説明が続きます
    「図4-12 Oracle CEPアプリケーション・エクスポート:プロジェクトの選択ダイアログ」の説明

  6. 表4-6に表示されているように、Oracle CEPアプリケーション・エクスポート:プロジェクトの選択ダイアログを構成します。

    表4-6 「Oracle CEPアプリケーションのコンテンツ」ダイアログ

    属性 説明

    使用可能なプロジェクト

    エクスポートに使用できるOracle CEPプロジェクトの一覧。

    プロジェクトまたはエクスポートするプロジェクトを確認します。

    「出力ファイル」列に指定した名前で各プロジェクトがJARファイルにエクスポートされます。エクスポートされるバンドルの名前は、OSGiバンドル・ネーミング・ルールに従って、JAR名のバンドルIDおよびバンドル・バージョンを使用します。

    ディレクトリ

    Oracle CEPプロジェクトJARファイルがエクスポートされるディレクトリ。

    「参照」をクリックして、このディレクトリを選択します。

    既存のファイルを警告なしで上書き

    このオプションをチェックして、選択したディレクトリの名前と同じ名前の既存のJARファイルを上書きします。


  7. 「終了」をクリックします。

    作成したプロジェクト、そのJavaリソース、および選択したすべてのバイナリ・リソースは、プロジェクトJARファイルにエクスポートされます。

  8. JARファイルをOracle CEPサーバーにデプロイします。

    1. JARがアプリケーションの場合、5.3.6項「Oracle CEPサーバーにアプリケーションのデプロイ方法」を参照してください。

    2. JARがアプリケーション・ライブラリの場合、24.1.3項「アプリケーション・ライブラリ」を参照してください。

  9. 他の従属リソースがある場合、それらをOracle CEPサーバーにデプロイします。

    例:

    • アプリケーションが依存している他のOSGiバンドル。

      Oracle CEP Visualizerまたはコマンド・ライン・デプロイメント・ツールを使用して、これらのバンドルをOracle CEPサーバーにデプロイします。

    • アプリケーション内から参照されるデータソースのconfig.xmlのエントリ。

      これらのエントリをターゲット・サーバーのconfig.xmlファイルに追加します。

4.6 プロジェクトのアップグレード

Oracle CEPのバージョンをアップグレードする場合、既存のOracle CEPプロジェクトを変更する必要があります。

この項では次について説明します:

詳細は、次を参照してください:

4.6.1 Oracle CEPのプロジェクトの2.1から10.3へのアップグレード方法

プロジェクト構造は2.1から変わりませんが、Oracle CEPプロジェクトに格納されるデータは大幅に変更されています。したがって、プロジェクトの開発を10.3で続行する前に、2.1プロジェクトを手動でアップグレードする必要があります。

プロジェクトの2.1から10.3へのアップグレードに必要なステップを、次に説明します。

Oracle CEP 2.1から10.3にプロジェクトをアップグレードするには:

  1. Oracle CEP 2.1プロジェクトをOracle CEP IDE for Eclipseで開きます。

  2. 「ファイル」>ワークスペースの切替え>「その他」を選択します。

    図4-13に表示されているように、ワークスペース・ランチャダイアログが表示されます。

    図4-13 ワークスペース・ランチャダイアログ

    図4-13の説明が続きます
    「図4-13 ワークスペース・ランチャダイアログ」の説明


    注意:

    現行のワークスペースから設定をコピーしないでください。

  3. 「参照」をクリックし、新しいワークスペース・ディレクトリを選択します。

    Eclipseが終了し、新しいワークスペースで再起動されます。

  4. 「ファイル」>「インポート」を選択します。

    図4-14に表示されているように、「インポート」ダイアログが表示されます。

    図4-14 「インポート」ダイアログ

    図4-14の説明が続きます
    「図4-14 「インポート」ダイアログ」の説明

  5. 「全般」オプションを展開し、ワークスペースの既存のプロジェクトを選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。

    図4-15に表示されているように、プロジェクトのインポートダイアログが表示されます。

    図4-15 プロジェクトのインポートダイアログ

    図4-15の説明が続きます
    「図4-15 プロジェクトのインポートダイアログ」の説明

  7. プロジェクトのインポートダイアログを使用して、2.1のプロジェクトを新しいワークスペースにインポートします。オプションで、プロジェクト・ファイルを新しいワークスペースにコピーするように選択します。

  8. 各オブジェクトに対して、プロジェクト・ファセット・バージョンを次のように変更します。

    1. プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

      図4-15に表示されているように、プロジェクト・プロパティダイアログが表示されます。

      図4-16 プロジェクトのプロパティダイアログ:プロジェクト・ファセット

      図4-16については周囲のテキストで説明しています。
    2. プロジェクト・ファセットオプションを選択します。

      図4-16に表示されているように、プロジェクト・ファセット・プロパティが表示されます。

    3. プロジェクトの変更をクリックします。

      図4-17に表示されているように、ファセット・プロジェクトの変更ダイアログが表示されます。

      図4-17 ファセット・プロジェクトの変更

      図4-17については周囲のテキストで説明しています。
    4. Oracle CEPファセットに対して、「バージョン」プルダウン・メニューから10.3を選択します。

    5. 「終了」をクリックします。

    6. 「OK」をクリックします。

    7. 次のプロジェクトに対して手順を繰り返します。

  9. 新しいOracle CEPサーバー・ランタイムを作成します。

    1. 「ウィンドウ」>「プリファレンス」を選択します。

      図4-18に表示されているように、「プリファレンス」ダイアログが表示されます。

      図4-18 「プリファレンス」ダイアログ

      図4-18の説明が続きます
      「図4-18 「プリファレンス」ダイアログ」の説明

    2. 「サーバー」オプションを展開し、インストール済ランタイムを選択します。

    3. 5.2.3項「Oracle CEPサーバー・ランタイムの作成方法」の説明に従って、新しい10.3 Oracle CEPサーバー・ランタイムを追加します。

    4. 「OK」をクリックします。

  10. 各プロジェクトに対して、作成した新しい10.3 Oracle CEPサーバー・ランタイムを指定します。

    1. プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

      図4-19に表示されているように、プロジェクト・プロパティダイアログが表示されます。

      図4-19 プロジェクト・プロパティダイアログ:ターゲット・ランタイム

      図4-19については周囲のテキストで説明しています。
    2. ターゲット・ランタイムオプションを選択します。

      図4-19に表示されているように、ターゲット・ランタイム・プロパティが表示されます。

    3. 作成した新しいOracle CEP 10.3ターゲット・ランタイムを確認します。

    4. 「OK」をクリックします。

    5. 次のプロジェクトに対して手順を繰り返します。

  11. 各プロジェクトのために、プロジェクト・ビルダーを更新します。

    1. プロジェクトを右クリックし、「EPNエディタを開く」を選択します。

    2. EPNダイアグラムがエラーなしに開く場合は、ステップ12に進みます。

    3. 図4-20に示すエラーを表示するEPNダイアグラムが開かれた場合は、「ビルダーの構成」ボタンをクリックしてください。

      図4-20 ビルダー・エラー

      図4-20の説明が続きます
      「図4-20 ビルダー・エラー」の説明

      EPNダイアグラムが表示されます。

    4. 次のプロジェクトに対して手順を繰り返します。

  12. ビルド包含を検証します。

    アプリケーション・バンドルがバンドル・ローカライゼーションを使用し、そのMANIFEST.MFファイルに次のような代替変数がある場合:

    Bundle-Name: %project.name
    

    プロジェクト・ルート・ディレクトリのbuild.propertiesファイル要素bin.includeには、次のようなbundle.propertiesファイルへの参照を含める必要があります。

    bin.includes = META-INF/,\
                   bundle.properties,\
                   .
    
  13. 必要に応じて、ソースの変更を行います。

    詳細は、次を参照してください:

    これらの手順を実行した後、プロジェクトのクリーン・ビルドをする必要があります。

4.6.2 Oracle CEPのプロジェクトの10.3から11gリリース1 (11.1.1)へのアップグレード方法

プロジェクト構造は10.3から変わりませんが、Oracle CEPプロジェクトに格納されるデータは大幅に変更されています。したがって、プロジェクトの開発を11g リリース1 (11.1.1)で続行する前に、10.3プロジェクトを手動でアップグレードする必要があります。

プロジェクトの10.3から11g リリース1 (11.1.1)へのアップグレードに必要な手順を次に説明します。

Oracle CEP 10.3から11g リリース1 (11.1.1)にプロジェクトをアップグレードするには:

  1. Oracle CEP 10.3プロジェクトをOracle CEP IDE for Eclipseで開きます。

  2. 「ファイル」>ワークスペースの切替え>「その他」を選択します。

    図4-21に表示されているように、ワークスペース・ランチャダイアログが表示されます。

    図4-21 ワークスペース・ランチャダイアログ

    図4-21の説明が続きます
    「図4-21 ワークスペース・ランチャダイアログ」の説明

  3. 「参照」をクリックし、新しいワークスペース・ディレクトリを選択します。


    注意:

    現行のワークスペースから設定をコピーしないでください。

    Eclipseが終了し、新しいワークスペースで再起動されます。

  4. 「ファイル」>「インポート」を選択します。

    図4-14に表示されているように、「インポート」ダイアログが表示されます。

    図4-22 「インポート」ダイアログ

    図4-22の説明が続きます
    「図4-22 「インポート」ダイアログ」の説明

  5. 「全般」オプションを展開し、ワークスペースの既存のプロジェクトを選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。

    図4-15に表示されているように、プロジェクトのインポートダイアログが表示されます。

    図4-23 プロジェクトのインポートダイアログ

    図4-23の説明が続きます
    「図4-23 プロジェクトのインポートダイアログ」の説明

  7. プロジェクトのインポートダイアログを使用して、10.3のプロジェクトを新しいワークスペースにインポートします。オプションで、プロジェクト・ファイルを新しいワークスペースにコピーするように選択します。

  8. 各オブジェクトに対して、プロジェクト・ファセット・バージョンを次のように変更します。

    1. プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

      図4-15に表示されているように、プロジェクト・プロパティダイアログが表示されます。

      図4-24 プロジェクトのプロパティダイアログ:プロジェクト・ファセット

      図4-24については周囲のテキストで説明しています。
    2. プロジェクト・ファセットオプションを選択します。

      図4-16に表示されているように、プロジェクト・ファセット・プロパティが表示されます。

    3. プロジェクトの変更をクリックします。

      図4-17に表示されているように、ファセット・プロジェクトの変更ダイアログが表示されます。

      図4-25 ファセット・プロジェクトの変更

      図4-25の説明が続きます
      「図4-25 ファセット・プロジェクトの変更ダイアログ」の説明

    4. Javaファセットに、「バージョン」プルダウン・メニューから6.0を選択します。

    5. Oracle CEPファセットに、「バージョン」プルダウン・メニューから11.1を選択します。

    6. 「終了」をクリックします。

    7. 「OK」をクリックします。

    8. 次のプロジェクトに対して手順を繰り返します。

  9. 新しいOracle CEPサーバー・ランタイムを作成します。

    1. 「ウィンドウ」>「プリファレンス」を選択します。

      図4-18に表示されているように、「プリファレンス」ダイアログが表示されます。

      図4-26 「プリファレンス」ダイアログ

      図4-26の説明が続きます
      「図4-26 「プリファレンス」ダイアログ」の説明

    2. 「サーバー」オプションを展開し、インストール済ランタイムを選択します。

    3. 5.2.3項「Oracle CEPサーバー・ランタイムの作成方法」の説明に従って、新しい11.0 Oracle CEPサーバー・ランタイムを追加します。

    4. 「OK」をクリックします。

  10. 各プロジェクトに対して、作成した新しい11.0 Oracle CEPサーバー・ランタイムを指定します。

    1. プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

      図4-19に表示されているように、プロジェクト・プロパティダイアログが表示されます。

      図4-27 プロジェクト・プロパティダイアログ:ターゲット・ランタイム

      図4-27の説明が続きます
      「図4-27 プロジェクト・プロパティダイアログ:ターゲット・ランタイム」の説明

    2. ターゲット・ランタイムオプションを選択します。

      図4-19に表示されているように、ターゲット・ランタイム・プロパティが表示されます。

    3. 作成した新しいOracle CEP 11.0ターゲット・ランタイムを確認します。

    4. 「OK」をクリックします。

    5. 次のプロジェクトに対して手順を繰り返します。

  11. 各プロジェクトのために、プロジェクト・ビルダーを更新します。

    1. プロジェクトを右クリックし、「EPNエディタを開く」を選択します。

    2. EPNダイアグラムがエラーなしに開く場合は、ステップ12に進みます。

    3. 図4-20に示すエラーを表示するEPNダイアグラムが開かれた場合は、「ビルダーの構成」ボタンをクリックしてください。

      図4-28 ビルダー・エラー

      図4-28の説明が続きます
      「図4-28 ビルダー・エラー」の説明

      EPNダイアグラムが表示されます。

    4. 次のプロジェクトに対して手順を繰り返します。

  12. 「ウィンドウ」>「プリファレンス」を選択します。

    図4-29に表示されているように、「プリファレンス」ダイアログが表示されます。

    図4-29 「プリファレンス」ダイアログ

    図4-29の説明が続きます
    「図4-29 「プリファレンス」ダイアログ」の説明

  13. 「検証」オプションを選択します。

  14. 次の検証オプションを選択していることを確認します。

    • CQLバリデータ

    • EPNの検証機能

    • XMLバリデータ

  15. その他のすべてのオプションの選択を解除します。

  16. 「OK」をクリックします。

  17. ビルド包含を検証します。

    アプリケーション・バンドルがバンドル・ローカライゼーションを使用し、そのMANIFEST.MFファイルに次のような代替変数がある場合:

    Bundle-Name: %project.name
    

    プロジェクト・ルート・ディレクトリのbuild.propertiesファイル要素bin.includeには、次のようなbundle.propertiesファイルへの参照を含める必要があります。

    bin.includes = META-INF/,\
                   bundle.properties,\
                   .
    
  18. 必要に応じて、ソースの変更を行います。

    詳細は、次を参照してください:

    • 『Oracle Complex Event Processingスタート・ガイド』のOracle CEPリリース11gR1 (11.1.1)で実行するためのOracle CEP 10.3アプリケーションのアップグレードに関する項

    • Oracle CEPリリース・ノート

4.7 Oracle CEPプロジェクトのライブラリおよび他の非クラス・ファイルの管理

多くのプロジェクトでは、サード・パーティ・ライブラリ、他のプロジェクトで作成した内部ライブラリ、その他のライブラリにかかわらず、プロジェクト自体以外のソースから取得したライブラリまたはプロパティ・ファイルなどの非クラス・ファイルを使用する必要があります。

次の非クラス・ファイルをOracle CEPプロジェクトに追加できます。各ファイルに独自のパッケージ化およびデプロイメント特性があります。

4.7.1 Oracle CEPプロジェクトへの標準JARファイルの追加方法

使用するライブラリが標準のJARファイルである場合、それをOracle CEPプロジェクトに追加できます。または、ライブラリをOSGiバンドルとして追加できます(4.7.2項「Oracle CEPプロジェクトへのOSGiバンドルの追加方法」を参照してください)。

標準のJARファイルをOracle CEPプロジェクトに追加すると、このバンドルに依存する他のバンドルにプロジェクトの一部またはすべてのパッケージを公開することもできます。

標準のJARファイルをOracle CEP projectに追加するには:

  1. Oracle CEP IDE for EclipseプロジェクトにJARファイルを保存するためのフォルダを作成します。

    Oracleでは、JARファイルの保存のためにlibのようなフォルダを作成することをお薦めします。

    新しいフォルダを作成するには、プロジェクト・フォルダを右クリックし、「新規」>「フォルダ」を選択します。

  2. Oracle CEP IDE for Eclipse以外では、JARファイルをlibフォルダにコピーします。

  3. Oracle CEP IDE for Eclipseでは、libフォルダを右クリックし、「リフレッシュ」を選択します。

    図4-30に表示されているように、JARファイルがlibフォルダに表示されます。

    図4-30 Oracle CEP IDE for Eclipse libディレクトリ

    図4-30の説明が続きます
    「図4-30 Oracle CEP IDE for Eclipseのlibディレクトリ」の説明

  4. META-INFディレクトリを展開し、MANIFEST.MFファイルを右クリックして、次で開く>プラグイン・マニフェストエディタを選択します。

    図4-31に表示されているように、マニフェスト・エディタが開きます。

    図4-31 マニフェスト・エディタの「ビルド」タブ

    図4-31の説明が続きます
    「図4-31 マニフェスト・エディタの「ビルド」タブ」の説明

  5. ビルドタブをクリックします。

  6. 次のように、JARファイルをプロジェクト・ルートの下にあるバイナリ・ビルドに追加します。

    • バイナリ・ビルド領域で、libディレクトリを展開します。

    • 図4-31に表示されているように、ライブラリの横にあるボックスを選択します。

    • すべてのファイルを保存するには、[CTRL]-[SHIFT]-[S]キーを押します。

      これにより、プロジェクトのbuild.propertiesファイルが編集され、バンドルJARをビルドするときに、Oracle CEP IDE for EclipseにJARファイルをバンドルに追加することが指示されます。

  7. マニフェスト・エディタで、「ランタイム」タブをクリックします。

    図4-32に表示されているように、「ランタイム」タブが表示されます。

    図4-32 マニフェスト・エディタの 「ランタイム」タブ

    図4-32の説明が続きます
    「図4-32 マニフェスト・エディタの 「ランタイム」タブ」の説明

  8. 次のように、JARファイルをプロジェクトのクラスパスに追加します。

    • マニフェスト・エディタで、「追加」ボタンをクリックします。

      図4-33に表示されているように、JARの選択ダイアログが表示されます。

      図4-33 JARの選択ダイアログ

      図4-33の説明が続きます
      「図4-33 JAR選択ダイアログ」の説明

    • バンドルに追加するJARファイルを選択します。

      この例では、libディレクトリを展開し、javax.jws_2.0.jarファイルを選択します。

    • 「OK」をクリックします。

      これにより、図4-34に表示されているように、選択したJARがクラスパス・リストに追加されます。

      図4-34 JARをクラスパスに追加した後のマニフェスト・エディタの「ランタイム」タブ

      図4-34の説明が続きます
      「図4-34 JARをクラスパスに追加した後のマニフェスト・エディタの 「ランタイム」タブ」の説明

    • すべてのファイルを保存するには、[CTRL]-[SHIFT]-[S]キーを押します。

      これにより、プロジェクトのクラスパスにJARが配置され、MANIFEST.MFファイルが編集されます。

      これを確認するには、マニフェスト・エディタで、「MANIFEST.MF」タブをクリックし、図4-35に表示されているように、JARがBundle-Classpathプロパティの下にリストされていることを確認します。

      図4-35 マニフェスト・エディタの「MANIFEST.MF」タブ

      図4-35の説明が続きます
      「図4-35 マニフェスト・エディタの「MANIFEST.MF」タブ」の説明

      図4-36に表示されているように、JARがプロジェクトのルートにライブラリとして表示されることにも注意してください。

      図4-36 パッケージ・エクスプローラ

      図4-36の説明が続きます
      「図4-36 パッケージ・エクスプローラ」の説明

  9. オプションで、バンドルがこのJARからこのバンドルに依存する他のバンドルにパッケージをエクスポートする必要がある場合、4.7.4項「パッケージのエクスポート方法」の説明に従って、これらのパッケージをエクスポートできます。

4.7.2 Oracle CEPプロジェクトへのOSGiバンドルの追加方法

使用するライブラリがOSGiバンドルである場合、それをOracle CEPプロジェクトに追加できます。または、ライブラリを標準のJARファイルとして追加できます(4.7.1項「Oracle CEPプロジェクトへの標準JARファイルの追加方法」を参照してください)。

OSGiバンドルをOracle CEPプロジェクトに追加するには、バンドルをそのバンドルの依存性の定義に追加します。


注意:

この処理では、ビルド時にプロジェクトで参照バンドルを使用できるようになるのみです。デプロイまたはエクスポートした場合、バンドルはアプリケーションに直接パッケージ化されません。かわりに、このバンドルを手動でOracle CEPサーバーにデプロイする必要があります。詳細は、24.1.3項「アプリケーション・ライブラリ」を参照してください。

OSGiバンドルをOracle CEPプロジェクトに追加するには:

  1. OSGiバンドルをDOMAIN_DIR/servername/modulesディレクトリに配置します。ここで、DOMAIN_DIRは、/oracle_cep/user_projects/domains/mydomainのようにドメイン・ディレクトリを示し、servernameは、myserverのようにサーバー・インスタンスを示します。例:

    c:\oracle_cep\user_projects\domains\mydomain\myserver\modules
    
  2. Oracle CEP IDE for Eclipseを起動します。

  3. 「プロジェクト」を右クリックし、「ターゲットのランタイムをリフレッシュ」を選択します。

  4. META-INF/MANIFEST.MFファイルを右クリックし、次で開く>プラグイン・マニフェストエディタを選択します。

    図4-37に表示されているように、マニフェスト・エディタが開きます。

    図4-37 マニフェスト・エディタの「依存関係」タブ

    図4-37の説明が続きます
    「図4-37 マニフェスト・エディタ:「依存関係」タブ」の説明

  5. 「依存関係」タブをクリックします。

  6. 必須プラグイン領域で、「追加」をクリックします。

    図4-38に表示されているように、プラグインの選択ダイアログが表示されます。

    図4-38 プラグインの選択ダイアログ

    図4-38の説明が続きます
    「図4-38 プラグインの選択ダイアログ」の説明

  7. ステップ1でOracle CEPサーバー・インスール・ディレクトリのDOMAIN_DIR/servername/modulesディレクトリに追加したバンドルを選択し、「OK」をクリックします。

    選択したバンドルがMANIFEST.MFファイルの必須バンドル項に表示されます。

4.7.3 Oracle CEPプロジェクトへのプロパティ・ファイルの追加方法

Javaプロパティ・ファイルをOracle CEPプロジェクトに追加して、プロパティ・ファイルがアプリケーションでデプロイされ、実行時に使用できるようにできます。

プロパティ・ファイルをOracle CEP projectに追加するには:

  1. Oracle CEP IDE for Eclipseプロジェクトにプロパティ・ファイルを保存するためのフォルダを作成します。

    Oracleでは、プロパティ・ファイルの保存のためにプロパティのようなフォルダを作成することをお薦めします。

    新しいフォルダを作成するには、プロジェクト・フォルダを右クリックし、「新規」>「フォルダ」を選択します。

  2. Oracle CEP IDE for Eclipse以外では、プロパティ・ファイルを「プロパティ」フォルダにコピーします。

  3. Oracle CEP IDE for Eclipseでは、「プロパティ」フォルダを右クリックし、「リフレッシュ」を選択します。

    図4-39に表示されているように、「プロパティ」ファイルが「プロパティ」フォルダに表示されます。

    図4-39 Oracle CEP IDE for Eclipseプロパティ・ディレクトリ

    図4-39の説明が続きます
    「図4-39 Oracle CEP IDE for Eclipseプロパティ・ディレクトリ」の説明

  4. META-INFディレクトリを展開し、MANIFEST.MFファイルを右クリックして、次で開く>プラグイン・マニフェストエディタを選択します。

    図4-40に表示されているように、マニフェスト・エディタが開きます。

    図4-40 マニフェスト・エディタの「ビルド」タブ

    図4-40の説明が続きます
    「図4-40 マニフェスト・エディタの「ビルド」タブ」の説明

  5. ビルドタブをクリックします。

  6. 次のように、「プロパティ」ファイルをプロジェクト・ルートの下にあるバイナリ・ビルドに追加します。

    • バイナリ・ビルド領域で、「プロパティ」ディレクトリを展開します。

    • 図4-40に表示されているように、「プロパティ」ファイルの横にあるボックスを選択します。

    • すべてのファイルを保存するには、[CTRL]-[SHIFT]-[S]キーを押します。

      これにより、プロジェクトのbuild.propertiesファイルが編集され、バンドルJARをビルドするときにOracle CEP IDE for Eclipseに、プロパティ・ファイルをバンドルに追加することが指示されます。

  7. 例4-1に表示されているように、プロパティ・ファイルをJavaコードでアクセスできます。

    例4-1 プロパティ・ファイルのアクセス

    public void onInsertEvent(Object event) {
        if (event instanceof HelloWorldEvent) {
            HelloWorldEvent helloWorldEvent = (HelloWorldEvent) event;
            InputStream resourceAsStream = getClass().getClassLoader().getResourceAsStream(
                "properties/test.properties"
            );
            Properties props = new Properties();
            try {
                props.load(resourceAsStream);
            } catch (IOException e) {
                e.printStackTrace();
            }
            System.out.println("Message: " + props.get("test-key"));
        }
    }
    

4.7.4パッケージのエクスポート方法

オプションで、バンドルがこのJARからこのバンドルに依存する他のバンドルにパッケージをエクスポートする必要がある場合、このパッケージをエクスポートできます。そうすると、パッケージのOSGiエクスポータを作成するためのPackage-Export MANIFESTエントリが更新されます。

パッケージをエクスポートするには:

  1. Oracle CEP IDE for Eclipse内で、図4-41に表示されているように、META-INFディレクトリを展開します。

    図4-41 Oracle CEP IDE for Eclipse libディレクトリ

    図4-41の説明が続きます
    「図4-41 Oracle CEP IDE for Eclipseのlibディレクトリ」の説明

  2. MANIFEST.MFファイルを右クリックし、次で開く>プラグイン・マニフェストエディタを選択します。

    図4-42に表示されているように、マニフェスト・エディタが開きます。

    図4-42 マニフェスト・エディタの 「ランタイム」タブ

    図4-42の説明が続きます
    「図4-42 マニフェスト・エディタの「ランタイム」タブ」の説明

  3. 「ランタイム」タブをクリックします。

    図4-42に表示されているように、 「ランタイム」タブが表示されます。

  4. エクスポート・パッケージ領域で、「追加」ボタンをクリックします。

    図4-43に表示されているように、パッケージの選択ダイアログが表示されます。

    図4-43 パッケージの選択ダイアログ

    図4-43の説明が続きます
    「図4-43 パッケージ選択ダイアログ」の説明

  5. エクスポートするパッケージを選択します。

    名前でリスト内のパッケージを検索するには、テキスト・フィールドに名前を入力します。

    この例では、javax.jws.soapパッケージを選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

    図4-44に表示されているように、選択したパッケージがエクスポート・パッケージ領域に追加されます。

    図4-44 パッケージをエクスポートした後のマニフェスト・エディタの 「ランタイム」タブ

    図4-44の説明が続きます
    「図4-44 パッケージをエクスポートした後のマニフェスト・エディタの 「ランタイム」タブ」の説明

  7. すべてのファイルを保存するには、[CTRL]-[SHIFT]-[S]キーを押します。

4.7.5 パッケージのインポート方法

オプションで、バンドルでJARからパッケージをインポートする必要がある場合、このパッケージをインポートできます。そうすると、パッケージのOSGiインポータを作成するためのPackage-Import MANIFESTエントリが更新されます。

パッケージをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle CEP IDE for Eclipse内で、図4-45に表示されているように、META-INFディレクトリを展開します。

    図4-45 Oracle CEP IDE for Eclipse libディレクトリ

    図4-45の説明が続きます
    「図4-45 Oracle CEP IDE for Eclipseのlibディレクトリ」の説明

  2. MANIFEST.MFファイルを右クリックし、次で開く>プラグイン・マニフェストエディタを選択します。

    図4-46に表示されているように、マニフェスト・エディタが開きます。

    図4-46 マニフェスト・エディタ:「依存関係」タブ

    図4-46の説明が続きます
    「図4-46 マニフェスト・エディタ:「依存関係」タブ」の説明

  3. 「依存関係」タブをクリックします。

    図4-46に示すように、「依存関係」タブが表示されます。

  4. インポート・パッケージ領域で、「追加」ボタンをクリックします。

    図4-47に表示されているように、パッケージの選択ダイアログが表示されます。

    図4-47 パッケージの選択ダイアログ

    図4-47の説明が続きます
    「図4-47 パッケージ選択ダイアログ」の説明

  5. インポートするパッケージを選択します。

    名前でリスト内のパッケージを検索するには、テキスト・フィールドに名前を入力します。

    この例では、javax.jws.soapパッケージを選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

    図4-48に表示されているように、選択したパッケージがインポート・パッケージ領域に追加されます。

    図4-48 パッケージをインポートした後のマニフェスト・エディタの 「依存関係」タブ

    図4-48の説明が続きます
    「図4-48 パッケージをインポートした後のマニフェスト・エディタの 「依存関係」タブ」の説明

  7. すべてのファイルを保存するには、[CTRL]-[SHIFT]-[S]キーを押します。

4.8 Oracle CEP IDE for Eclipseプリファレンスの構成

ニーズにあわせてOracle CEP IDE for Eclipseをカスタマイズするように、様々なプリファレンスを構成できます。それには、次のような構成が含まれます。

4.8.1 アプリケーション・ライブラリ・パス・プリファレンスの構成方法

Oracle CEPランタイムを拡張するアプリケーション・ライブラリを含むOracle CEPサーバー・ドメイン・ディレクトリへのパスを定義できます。

24.3.1項「Oracle CEP IDE for Eclipseを使用したアプリケーション・ライブラリ・ディレクトリの定義方法」

4.8.2 問題の重大度プリファレンスの構成方法

Oracle CEP IDE for EclipseがOracle CEPプロジェクトおよびアプリケーションで検出する様々な問題に重大度を割り当てられます。

個別のプロジェクトごとにこれらのプリファレンスを構成するか、または特定ワークスペースのすべてのプロジェクトに対して同じプリファレンスを構成できます。

問題の重大度プリファレンスを構成するには:

  1. EPNエディタを開きます(6.1項「EPNエディタを開く」を参照)

  2. 「ウィンドウ」>「プリファレンス」を選択します。

    図4-49に表示されているように、「プリファレンス」ダイアログが表示されます。

    図4-49 「プロパティ」ダイアログ

    図4-49の説明が続きます
    「図4-49 「プロパティ」ダイアログ」の説明

  3. 「Oracle CEPの問題の重大度」を選択します。

  4. 構成スコープを選択します。

  5. 各タイプの問題の重大度を選択します。次のいずれかを選択できます。

    • Error: 問題をエラーとして処理します。

    • Warning: 問題を警告として処理します。

    • Ignore: 問題を無視します。

    表4-7は、構成できる各問題領域を説明しています。

    表4-7 Oracle CEP問題の重大度

    カテゴリ 問題 説明

    キャッシュ構成

    未解決のキャッシュ・ローダーまたはインタフェース宣言が正しくない解決済のローダー

    アセンブリ・ファイルには、各wlevs:cache-loader要素のキャッシュ・ローダー・クラスを識別するbean要素があることを確認し、キャッシュ・ローダー・クラスが適切なインタフェースを実装することを確認します。

    詳細は、次を参照してください:


    未解決のキャッシュ・ストアまたはインタフェース宣言が正しくない解決済のストア

    アセンブリ・ファイルには、各wlevs:cache-store要素のキャッシュ・ストア・クラスを識別するbean要素があることを確認し、キャッシュ・ストア・クラスが適切なインタフェースを実装することを確認します。

    詳細は、次を参照してください:

    イベント処理ネットワーク

    一致するアセンブリ定義がない構成オブジェクト

    EPN構成要素は、名前およびIDそれぞれでアセンブリ定義にリンクされています。構成要素の名前が、同じアプリケーション内のアセンブリ要素とIDが完全に一致していることを確認します。


    重複した名前の宣言を持つ構成オブジェクト

    Oracle CEP構成ファイルの構成要素は名前で識別されます。アプリケーションで名前が重複する構成要素がないことを確認します。


    未解決のイベント・リスナーまたはインタフェース宣言が正しくない解決済のリスナー

    イベント処理ネットワークは、ネットワークの要素がアプリケーションの他の要素にイベントをプルまたは送信する方法を定義することによってビルドされます。イベント送信のターゲット、EPNアセンブリ要素でのリスナーの宣言が、送信したイベントの受信に必要なインタフェースを実装します。


    未解決のイベント・ソースまたはインタフェース宣言が正しくない解決済のソース

    イベント処理ネットワークは、ネットワークの要素がアプリケーションの他の要素にイベントをプルまたは送信する方法を定義することによってビルドされます。イベント・プルのソース、EPNアセンブリ要素でのソースの宣言が、プル・イベントの指定に必要なインタフェースを実装します。


    チャネルに構成されている未解決の問合せセレクタ

    1つ以上のルールを定義するアップストリームOracle CQLプロセッサのあるチャネルを指定している場合、チャネル・コンポーネント構成ファイルselector要素には、アップストリームOracle CQLプロセッサで定義しているルールの名前のみが含まれることを確認します。

    詳細は、D.78項「セレクタ」を参照してください。


    外部ステージ(外部アプリケーションで定義されたステージ)への参照

    外部ステージへの参照が解決できることを確認します。

    詳細は、1.1.1.9項「外部ステージ」を参照してください。


    CQLプロセッサに関連付けられていないチャネルの''event-type''宣言なし

    アップストリームOracle CQLプロセッサのないチャネルを指定している場合、アセンブリ・ファイルwlevs:channel要素がevent-type属性で構成されていることを確認します。

    詳細は、第9章「チャネルの構成」を参照してください。


    非推奨のEPN要素

    Oracle CEPでは、旧バージョン向けに構築されたアプリケーションとの下位互換性を供給します。アプリケーションの非推奨のXML要素の使用を確認します。

    イベント・タイプ・リポジトリ

    事前定義済の型でない、または既知のクラスで解決できないイベント・プロパティ・タイプの値

    イベント・タイプは、properties要素でダイナミックSpring Beanを使用して定義できます。property値は、サポートされているタイプの固定のセットに制限されます。propertyタイプが許可されたいずれかのタイプであることを確認します。

    詳細は、1.1.2項「Oracle CEPイベント・タイプ」を参照してください。

    問合せの検証

    CQL文の検証で検出した問題

    プロセッサ構成のOracle CQL文が現行のアプリケーションで指定しているように正しいことを確認します。プロパティ名、イベント・タイプ、構文、およびOracle CQL参照の他のアセンブリを検証します。


    CQL文の検証を阻止する問題

    一部の基本的なアプリケーション・エラーでは、Oracle CQL文が検証されません。たとえば、Oracle CQL要件を満たす前に、プロセッサ構成には一致するプロセッサ・アセンブリ定義がある必要があります。プロセッサのOracle CQL文を検証するための最低要件を満たしていることを確認します。


    欠落したバインド・パラメータによって直接または間接的に影響を受けるCQL文。

    パラメータ化された問合せ。


    切断されたプロセッサのCQL文(EPNにアップストリーム・チャネルなし)

    すべてのOracle CQLプロセッサがEPNのアップストリーム・ステージに接続していることを確認します。アップストリーム・ステージがない場合、Oracle CQLプロセッサのルールには操作するイベント・ストリームがありません。


  6. 「適用」をクリックします。

  7. 「OK」をクリックします。