Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55909-03 |
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この章では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの削除方法について説明します。
ソフトウェアを削除するときは、この章で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後で再度ソフトウェアをインストールする際に問題が発生する可能性があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切に削除できます。詳細は、4.3項「再インストール」を参照してください。
注意: 特定の製品コンポーネントを削除する必要がある場合は、そのコンポーネントが含まれているドメイン全体を削除する必要があります。複数の製品が含まれているドメインから単一の製品を削除することはできません。 |
内容は次のとおりです。
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのアンインストーラには、次のソフトウェア削除オプションがあります。
Oracleホームのアンインストール
このオプションを選択すると、アンインストーラを起動したOracleホーム以下のすべてのファイルが削除されます。削除するOracleホームを使用しているシステム・コンポーネントがないことを確認してください。
WebLogicドメインで管理されているASInstanceのアンインストール
このオプションを選択すると、システム・コンポーネントのインスタンスのうち、WebLogicドメインで管理されているものが削除されます。WebLogicドメインにアクセスするために、資格証明を指定することが必要になります。
管理対象外ASInstanceのアンインストール
このオプションを選択すると、システム・コンポーネントのインスタンスのうち、WebLogicドメインと関連付けられていないものが削除されます。
この項では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの削除に関する情報と手順を説明します。この手順は、次のとおりです。
Oracle Fusion Middlewareソフトウェアのコンポーネントを削除する前に、すべてのサーバーとプロセスを停止する必要があります。
Oracle Fusion Middlewareの起動と停止の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。
Repository Creation Utility(RCU)を実行して、Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマをデータベースから削除します。
手順は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「スキーマの削除」を参照してください。
この項の手順に従って、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを削除します。
ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動して、アンインストーラを起動します。
UNIXオペレーティング・システム:
./runInstaller.sh -deinstall
Windowsオペレーティング・システム:
setup.exe -deinstall
Windowsシステムの場合は、「スタート」メニューから「プログラム」→「Oracle Home - Home1」→「Uninstall」の順に選択してアンインストーラを起動することもできます。
Oracleホームを削除する前に、管理対象および管理対象外のすべてのOracleインスタンスをシステムから削除する必要があります。表4-1の手順に従って、管理対象のOracleインスタンスを削除します(これらはWebLogicドメインに関連付けられているインスタンスです)。
注意: 管理対象のインスタンスを削除するには、Administration Serverが稼働している必要があります。 |
注意: WebLogicドメインに登録されているOracleインスタンスを削除する場合、必ず削除対象のOracleインスタンスに関連するOracleホーム・ディレクトリからアンインストーラを起動します。アンインストーラにより、同じWebLogicドメインに関連付けられたすべてのインスタンスがリストされます。アンインストーラの起動元であるOracleホームに関連するインスタンスのみを選択して削除する必要があります。 |
表4-1 管理対象Oracleインスタンスの削除
番号 | 画面 | 説明および必要な操作 |
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1 |
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「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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「WebLogicドメインで管理されているASInstanceのアンインストール」を選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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WebLogicドメインの接続資格証明を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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削除する管理対象Oracleインスタンスを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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この画面の情報を確認します。 「アンインストール」をクリックして続行します。 |
6 |
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この画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。 |
7 |
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「終了」をクリックして画面を閉じます。 |
表4-2の手順に従って、管理対象外のOracleインスタンスを削除します(これらはWebLogicドメインに関連付けられていないスタンドアロンのインスタンスです)。
管理対象および管理対象外のすべてのOracleインスタンスを削除したら、アンインストーラを再び起動し(4.2.3.1項「アンインストーラの起動」)、表4-3の手順に従ってOracleホームを削除します。
表4.3 Oracleホームの削除
番号 | 画面 | 説明および必要な操作 |
---|---|---|
1 |
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「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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Oracleホームのアンインストールを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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削除しようとしているOracleホーム・ディレクトリを確認します。 「アンインストール」をクリックして続行します。 「警告」画面で、アンインストーラによってソフトウェアの他にOracleホーム・ディレクトリも削除するかどうかを選択します。 ソフトウェアとOracleホームを削除する場合は「はい」を、ソフトウェアのみを削除する場合は「いいえ」を、前の画面に戻る場合は「取消」をクリックします。 「いいえ」を選択した場合は、第4.2.4項「Oracleホーム・ディレクトリの手動削除」に進み、Oracleホーム・ディレクトリを手動で削除する手順に従います。 |
4 |
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この画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。 |
5 |
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「終了」をクリックして画面を閉じます。 |
この項では、oracle_common
ディレクトリの削除方法について説明します。このディレクトリのoui/bin
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはoui\bin
(Windowsオペレーティング・システムの場合)には、他のOracleホーム・ディレクトリと同様に、独自のアンインストーラが含まれています。
アンインストーラを実行するには、MW_HOME
/oracle_common/oui/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME
\oracle_common\oui\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動し、アンインストーラを実行します。
アンインストーラでは、システム上のJava Runtime Environment (JRE)の場所を求められます。Oracle WebLogic Serverをインストールした場合、JREがシステムにインストールされています。この場所(jre
ディレクトリの場所)を使用してインストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME
/jdk160_18
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME
\jdk160_18
(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。MW_HOME
はミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。
64ビット・プラットフォームでは、JREの場所はJAVA_HOME
(Oracle WebLogic Serverのインストールに使用された場所)です。
UNIXオペレーティング・システム:
./runInstaller -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION
Windowsオペレーティング・システム:
setup.exe -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION
JRE_LOCATION
には絶対パスを指定する必要があります。相対パスは機能しません。
アンインストーラの起動後は、表4-3の手順に従ってOracle共通ホームを削除します。
アンインストール中の警告画面で「いいえ」を選択した場合は、Oracleホーム・ディレクトリおよびすべてのサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムで、Oracle共通ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middleware/oracle_common
の場合、次を実行します。
> cd /home/Oracle/Middleware > rm -rf oracle_common
Windowsオペレーティング・システムで、Oracle Commonホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\oracle_common
の場合は、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Middleware
ディレクトリに移動し、oracle_common
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Oracle WebLogic Serverの削除方法については、Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドのソフトウェアのアンインストールに関する説明を参照してください。
これが完了したら、Middlewareホーム・ディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでMiddlewareホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middleware
の場合は、次のように実行します。
> cd /home/Oracle > rm -rf Middleware
Windowsオペレーティング・システムで、Middlewareホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware
の場合は、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle
ディレクトリに移動し、Middleware
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
システムにOracle JDeveloperをインストールした場合、システムからこのソフトウェアを削除する手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。
Windowsオペレーティング・システムでは、「スタート メニュー\プログラム」
フォルダからプログラム・グループも手動で削除する必要があります。たとえば(ご使用のシステム上ではフォルダ名およびプログラム・グループ名が異なる可能性があります)、C:\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programs
から次のものを削除します。
Oracle Fusion Middleware 11.1.1.4.0
Oracle Portal 11g - Home1
Oracle WebLogic
Windowsオペレーティング・システムの場合、クリーンアップが適切に行われるには、すべてのプログラムの削除が完了したらコンピュータを再起動する必要があります。
インストーラでは、すでにOracleのインスタンスが含まれているディレクトリに、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを再インストールできません。以前と同じディレクトリにOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを再インストールするには、次の手順に従います。
4.2.3.2項「Oracleインスタンスの削除」の手順に従って、ディレクトリからすべてのOracleインスタンスを削除します。
第2章「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール」の手順に従って、ソフトウェアを再インストールします。