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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1.5.0)
B55910-03
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1 インストールの概要

Oracle WebCenter(Oracle Fusion Middlewareコンポーネント)は、ポータル、Webサイトおよびコンポジット・アプリケーションの作成用に設計されたコンポーネントの統合スイートです。この章では、Oracle WebCenterの概要を示し、単純な非クラスタ・トポロジでのOracle WebCenterのインストールおよび構成で行うタスクについて説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 Oracle WebCenterコンポーネント

Oracle WebCenterは、Java Server Faces(JSF)の標準ベースの宣言型開発、ポータルの柔軟性とパワー、および統合された一連のOracle WebCenterサービスを組み合せて、エンドユーザーの生産性を高めます。Oracle WebCenterを介して提供されるコンポーネントのセットを使用して、ソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コンポジット・アプリケーションおよびインターネット/イントラネットWebサイトを作成できます。

Oracle WebCenterを構成するコンポーネントは次のとおりです。

1.2 Oracle WebCenterのインストールのロードマップ

図1-1は、すべての設定にデフォルト値を使用して単一ホストにインストールしたOracle WebCenterのディレクトリ構造を示しています。

図1-1 Oracle WebCenterインストールのディレクトリ構造

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle WebCenterインストールのディレクトリ構造」の説明

表1-1で、Oracle WebCenterのインストールおよび構成のための高度なタスクを説明し、これらのタスクが必須であるかオプションであるかを示します。この表には、各タスクの詳細を参照するためのドキュメント・リンクも示されています。

開始前に、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』を参照することをお薦めします。

表1-1 単純なトポロジへのOracle WebCenterのインストール

タスク 説明 必須/オプション ドキュメント

インストール前のタスク

タスク1 - インストールに備えたシステム環境の準備

システム環境がOracle Fusion Middleware、Oracle WebCenterおよびリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の全般的なインストール要件を確実に満たすようにします。

必須

システム要件情報の詳細は、次のサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html

証明書の詳細は、「Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成」ページの「Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォーム」を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

相互運用性および互換性については、Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性ガイドを参照してください。

タスク2 - データベースのインストールおよび構成

Oracle WebCenterは、サポートされているデータベースが利用可能であることが必要です。サポートされているデータベースが起動され、動作中であることを確認します。

必須

サポートされているデータベースの最新情報については、「Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成」ページの「Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォーム」を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

タスク3 - WebCenterスキーマの作成

RCUを使用してWebCenterスキーマを作成します。

注意: IBM DB2データベースを使用している場合、RCUを実行する前にオペレーティング・システム・ユーザーを各スキーマに1人作成していることを確認してください。

必須

『Oracle Fusion Middleware Repository Creationユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』で、次の項を参照してください。

  • インストールする予定のWebCenterコンポーネントに応じて作成する必要があるWebCenterスキーマの詳細は、Oracle WebCenterスキーマに関する項。

  • スキーマの作成方法の詳細は、スキーマの作成に関する項。

タスク4 - Oracle WebLogic Serverのインストール

Oracle WebLogic Serverをインストールします。

必須

インストールに必要な正確なバージョンを確認するには、「Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成」ページで「Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォーム」を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

最新のOracle WebLogic Serverをダウンロードする手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の製品の配布に関する説明を参照してください。

インストールの手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のインストール・プログラムのグラフィック・モードでの実行に関する説明を参照してください。

インストール・タスク

タスク5 - Oracle WebCenterのインストール

WebCenterインストーラを使用してOracle WebCenterをインストールします。

インストーラは、すべてのOracle WebCenter製品のバイナリを配置します。

図1-1に示すように、インストーラはMiddlewareホーム・ディレクトリにOracleホーム・ディレクトリ(デフォルトはOracle_WC1)とOracle共通ホーム・ディレクトリ(oracle_common)を作成します。

必須

第2章「Oracle WebCenterのインストール」


タスク6 - Oracle WebCenterのドメインの構成

Oracle WebCenterのドメインを作成して、インストールするコンポーネントを選択します。

構成ウィザードは、構成するように選択した製品のドメインとともに、ドメイン・ホームおよびアプリケーション・ホームのディレクトリを作成します。ドメイン・ホームおよびアプリケーション・ホームのディレクトリは、システム上の任意の場所に存在できます。

WebCenterドメインの作成時に、1つ以上のWebCenterコンポーネントを構成しない場合は、後でWebCenterドメインを拡張することで追加できます。

必須

第3章「Oracle WebCenterの構成」


インストール後のタスク

タスク7 - 管理サーバー、ノード・マネージャおよび管理対象サーバーの起動

Oracle WebCenterを起動するには、管理サーバーを最初に起動する必要があります。また、ノード・マネージャも起動する必要があり、これによって管理対象サーバーに対する共通操作が可能になります。

Oracle WebCenterコンポーネントとの連携を開始するには、そのコンポーネントがデプロイされた管理対象サーバーを起動する必要があります。その後は、そのコンポーネントのURLにアクセスし、要件に従ってコンポーネントを構成することができます。

必須

第3.2項「構成後のタスク」


タスク8 - 外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアのインストールおよび構成

デフォルトでは、Oracle WebCenterはOracle WebLogic Serverの組込みLDAPアイデンティティ・ストアを使用します。本番環境の場合は、Oracle WebCenterを外部のLDAPベースの認証プロバイダと再度関連付ける必要があります。

本番環境では必須

第3.3項「外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアの設定」


タスク9 - WebCenterサービスのバックエンド・コンポーネントのインストールおよび構成

開発者およびアプリケーション・ユーザーは、WebCenterアプリケーションにWebCenterサービスを統合できます。ドキュメントなど、一部のサービスは、Oracle Content Serverなどのバックエンド・コンポーネントに依存します。WebCenterアプリケーションへのサービスの統合を可能にするには、必要なバックエンド・コンポーネントをインストールして構成する必要があります。

WebCenter Spacesを使用すると、スペース・メンバーシップ通知やスペース・サブスクリプション・リクエストなどのための、あらかじめ構築されたいくつかのワークフローを使用することができます。これらを有効にするには、Business Process Execution Language(BPEL)サーバーをインストールして構成する必要があります。

オプション

第5章「WebCenterサービスのバックエンド・コンポーネントの準備」



1.3 Oracle WebCenterインストールの他の開始ポイント

このガイドでは、単純な、非クラスタ・トポロジでのOracle WebCenterのインストールおよび構成について説明します。表1-2に、WebCenterインストールの他の様々な開始ポイントを示します。

現在の環境に最も適した開始ポイントに基づいてOracle WebCenterのインストール、アップグレードまたはパッチ適用を実行する手順を探す場合は、Oracle WebCenterのインストールおよび構成に関するロードマップを参照することをお薦めします。

表1-2 Oracle WebCenterインストールの他の開始ポイント

開始ポイント 注意 ドキュメントのリンク

WebCenterの新規インストール

単一ホスト上の単一ドメインにすべてのOracle WebCenter製品をインストールする

このシナリオは、評価またはテスト環境の設定を試みる場合に役に立ちます。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterクイック・インストレーション・ガイド』


エンタープライズ・トポロジにWebCenterをインストールする

このシナリオは、様々な異なるホスト上に様々なコンポーネントを持つ場合がある分散環境の場合に使用します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』

高可用性の構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』を参照してください。

WebCenterの既存インストール

前のWebCenter 11g リリースから現在のバージョンにアップグレードする


Oracle Fusion Middlewareパッチ・ガイド


前のWebCenter 10g リリースから現在のバージョンにアップグレードする


『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』



Oracle WebCenterを他のFusion Middlewareまたはサード・パーティ製品を含む環境にインストールし、Oracle WebCenterコンポーネントをこれらの他の製品と連携させて使用するように構成する場合は、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照して、互換性と相互運用性を確認してください。