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Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris システムのチューニングの概要
2. Oracle Solaris カーネルチューニング可能パラメータ
4. インターネットプロトコル群のチューニング可能パラメータ
RAID 1 ボリューム (ミラー) の再同期に使用するバッファーのサイズを 512 バイト単位のブロック数で設定します。設定する値を大きくすると、再同期の速度が速くなります。
整数
デフォルト値は 128 です。大規模なシステムでは、ミラー再同期速度を上げるためにより高い値を使用することがあります。
128 から 2048
ブロック (512バイト)
いいえ
なし
Solaris ボリュームマネージャーの RAID 1 ボリューム (ミラー) を使用していて、ミラー再同期の速度を上げたい場合。全体的なシステムパフォーマンスに対し十分なメモリーがある場合は、この値を増加させても他のパフォーマンス上の問題は発生しません。
ミラー再同期の速度を上げる場合は、充分なパフォーマンスとなるまで、このパラメータの値を (128 ブロックずつ) 増加させてください。かなり大きなシステムや新しいシステムでは、この値を 2048 とするのが適当と考えられます。旧式のシステムでこの値を高く設定するとシステムがハングアップする場合があります。
変更の可能性あり
複製定数に関する Solaris ボリュームマネージャー要件を変更し、状態データベースの有効な複製が利用できる場合は、Solaris ボリュームマネージャーを強制的に起動させます。
デフォルト値は「無効」で、すべての複製の過半数を使用可能にして同期させてからでなければ、Solaris ボリュームマネージャーは起動しません。
ブール値
0 (無効)
0 (無効)、1 (有効)
いいえ
なし
このパラメータの使用はサポートされません。
次の 3 つの条件がすべて当てはまる場合、危険を承知のうえでこのパラメータを有効にする Solaris ボリュームマネージャーのユーザーもいます。
root (/) またはその他のシステムに不可欠なファイルシステムがミラー化されている場合
使用できるディスクまたはコントローラが 2 つだけである
システムの無人リブートが必要である
このパラメータを有効にすると、システムの状態 (どちら側のミラーが良好または「保守 (Maintenance)」状態なのかなどを含む) が正確に反映されていない古い複製を使用して、システムがブートする可能性があります。その結果、データが破損したり、システムが破損したりすることもあります。
このパラメータを変更するのは、データの一貫性や整合性よりシステムの可用性の方が重要な場合に限定してください。障害が発生していないかどうか、注意深くシステムを監視してください。障害、保守 (Maintenance)、またはホットスワップボリュームの数をできるだけ低く抑えることによって、危険性を軽減できます。
状態データベースの複製については、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の第 6 章「状態データベース (概要)」を参照してください。
変更の可能性あり