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Solaris のシステム管理 (上級編) Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
3. サービスアクセス機能によるシリアルポートの管理 (手順)
18. ソフトウェアで発生するさまざまな問題の解決 (手順)
ttymon のコンソール管理は、SMF で管理されるようになりました。svccfg コマンドを使用し、ttymon システムコンソールのプロパティーを設定します。今後も sacadm コマンドを使用して ttymon ポートモニターを追加、表示、削除、終了、起動、あるいは有効または無効にすることができます。
この手順では、svccfg コマンドを使用してコンソールの端末タイプを変更する方法を説明します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# svccfg -s console-login setprop ttymon/terminal_type = "xterm"
「xterm」とは、使用する端末タイプの例です。
# svcadm restart svc:/system/console-login:default
注意 - サービスインスタンスを即座に再起動する場合は、コンソールからログアウトされます。サービスインスタンスを即座に再起動しない場合は、プロパティーの変更は、次回ログイン時にコンソールのプロンプトで適用されます。 |
次の手順では、ttymon コンソールの端末でボーレート速度を設定する方法を示します。x86 ベースのシステムでのコンソール速度のサポートは、特定のプラットフォームに依存します。
SPARC ベースのシステムには、次のコンソール速度がサポートされています。
9600 bps
19200 bps
38400 bps
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# eeprom ttya-mode=baud-rate,8,n,1,-
たとえば、x86 ベースのシステムのコンソールのボーレート速度を 38400 に変更するには、次のように入力します。
# eeprom ttya-mode=38400,8,n,1,-
console baud-rate hupcl opost onlcr:baud-rate::console
これらの変更はプラットフォームに依存することに注意してください。
SPARC ベースのシステム: /kernel/drv/options.conf ファイルでボーレート速度を変更します。
ボーレートを 9600 に変更するには、次のコマンドを使用します。
# 9600 :bd: ttymodes="2502:1805:bd:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16";
ボーレート速度を 19200 に変更するには、次のコマンドを使用します。
# 19200 :be: ttymodes="2502:1805:be:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16";
ボーレート速度を 38400 に変更するには、次のコマンドを使用します。
# 38400 :bf: ttymodes="2502:1805:bf:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16";
x86 ベースのシステム: BIOS のシリアル切り替えが有効である場合にコンソール速度を変更します。コンソール速度を変更する方法は、プラットフォームに依存します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -a -p mbmon -t ttymon -c /usr/lib/saf/ttymon -v `ttyadm -V` -y "TTY Ports a & b"
ポートモニター追加用のオプションを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ポートモニタータイプを ttymon として指定します。
ポートモニターを起動するのに使用するコマンド文字列を定義します。
ポートモニターのバージョン番号を指定します。
ポートモニターのインスタンスを説明するコメントを定義します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -l -p mbmon
ポートモニター状態表示用のフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
例 3-1 ttymon ポートモニターの状態を表示する
この例では、mbmon と呼ばれるポートモニターを表示する方法を示します。
# sacadm -l -p mbmon PMTAG PMTYPE FLGS RCNT STATUS COMMAND mbmon ttymon - 0 STARTING /usr/lib/saf/ttymon #TTY Ports a & b
ポートモニター名が mbmon であることを示します。
ポートモニターのタイプが ttymon であることを示します。
次のフラグが設定されているかどうかを示します。
新しいポートモニターを有効にしません。
新しいポートモニターを起動しません。
フラグを設定しません。
戻りカウント値を示します。0 の戻りカウントは、ポートモニターが失敗した場合でも再起動しないことを示します。
ポートモニターの現在の状態を示します。
ポートモニターを起動するコマンドを示します。
ポートモニターを説明するコメントを示します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -k -p mbmon
ポートモニターを終了状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -s -p mbmon
ポートモニターを起動状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ポートモニターを無効にすると、以前から存在しているサービスをそのまま有効にするため、新しいサービスが起動できなくなります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -d -p mbmon
ポートモニターを無効状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ttymon ポートモニターを有効にすると、そのモニターが新しい要求にサービスを提供できるようになります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -e -p mbmon
ポートモニターを有効状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ポートモニターを削除すると、それに関連するすべての構成ファイルが削除されます。
注 - ポートモニター構成ファイルは sacadm コマンドでは更新や変更ができません。ポートモニターを再構成するには、古いポートモニターを削除してから新しいポートモニターを追加してください。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -r -p mbmon
ポートモニター削除用のフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。