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Oracle Solaris Cluster システム管理 Oracle Solaris Cluster (日本語) |
1. Oracle Solaris Cluster の管理の概要
2. Oracle Solaris Cluster と RBAC
RBAC の設定と Oracle Solaris Cluster での使用
Oracle Solaris Cluster RBAC の権限プロファイル
ユーザーアカウントツールを使用してユーザーの RBAC プロパティーを変更する方法
コマンド行からユーザーの RBAC プロパティーを変更する方法
5. グローバルデバイス、ディスクパス監視、およびクラスタファイルシステムの管理
7. クラスタインターコネクトとパブリックネットワークの管理
11. Oracle Solaris Cluster ソフトウェアとファームウェアのパッチ
この作業では、Oracle Solaris Cluster 管理権限プロファイルを使用して新しい RBAC 役割を作成し、この新しい役割にユーザーを割り当てます。
始める前に
役割を作成するには、Primary Administrator 権利プロファイルが割り当てられている役割になるか、root ユーザーとして実行する必要があります。
ユーザーカウントツールを実行するためには、Solaris Management Console を起動する必要があります。これについては、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「Solaris 管理コンソールで役割を引き受ける方法」を参照してください。「ユーザー」ツールコレクションを開いて、「管理役割 (Administrative Roles)」アイコンをクリックします。
「アクション (Action)」メニューから「管理役割を追加 (Add Administrative Role)」を選択して、「管理役割を追加 (Add Administrative)」ウィザードを起動します。
「次へ (Next)」および「戻る (Back)」ボタンを使用して、ダイアログボックスを移動します。ただし、すべての必要なフィールドに入力がなされるまで、「次へ (Next)」ボタンはアクティブになりません。最後に、入力したデータを確認するダイアログボックスが表示されます。「戻る (Back)」ボタンを使用して入力を変更するか、「完了 (Finish)」をクリックして新しい役割を保存します。次のリストに、ダイアログボックスのフィールドとボタンの概要を示します。
正式名
役割の説明
役割の UID。自動的に増分する
役割に使用できるプロファイルシェル: Administrator の C シェル、Administrator の Bourne シェル、または Administrator の Korn シェル
この役割に割り当てられているユーザーのメーリングリストを作成する
役割の権利プロファイルの割り当てまたは削除を行う
同一のコマンドを複数回入力しても、エラーにはならない。ただし、権利プロファイルでは、同一のコマンドが複数回発生した場合、最初のコマンドに割り当てられた属性が優先され、後続の同一コマンドはすべて無視される。順番を変更するときは、上矢印または下矢印を使用する
ホームディレクトリのサーバー
ホームディレクトリのパス
この役割を引き受けるユーザーを追加する。同じスコープ内でユーザーでなければならない
この役割が割り当てられているユーザーを削除する
注 - このプロファイルは、役割に割り当てられるプロファイルリストの先頭に置く必要があります。
useradd(1M) コマンドを使用して、ユーザーアカウントをシステムに追加します。ユーザーのアカウントに役割を割り当てるには、-P オプションを使用します。
新しい役割は、ネームサービスキャッシュデーモンを再起動するまで有効になりません。root になったあと、次のテキストを入力します。
# /etc/init.d/nscd stop # /etc/init.d/nscd start
ローカルスコープの役割を作成する場合は、roleadd(1M) コマンドを使用して、新しいローカル役割とその属性を指定します。
同じくローカルスコープの役割を作成する場合に、user_attr(4) ファイルを編集して、ユーザーに type=role を追加することもできます。
この方法は緊急時にのみ使用します。
ネームサービスの役割を作成する場合は、smrole(1M) コマンドを使用して、新しい役割とその属性を指定します。
このコマンドは、スーパーユーザー、またはその他の役割を作成できる役割による認証を必要とします。smrole コマンドは、すべてのネームサービスに適用でき、Solaris 管理コンソールサーバーのクライアントとして動作します。
新しい役割は、ネームサービスキャッシュデーモンを再起動するまで有効になりません。root として、次のテキストを入力します。
# /etc/init.d/nscd stop # /etc/init.d/nscd start
例 2-1 smrole コマンドを使用してカスタムの Operator 役割を作成する
次のコマンドシーケンスは、smrole コマンドを使用して役割を作成します。この例では、新しい Operator 役割が作成され、標準の Operator 権利プロファイルと Media Restore 権利プロファイルが割り当てられます。
% su primaryadmin # /usr/sadm/bin/smrole add -H myHost -- -c "Custom Operator" -n oper2 -a johnDoe \ -d /export/home/oper2 -F "Backup/Restore Operator" -p "Operator" -p "Media Restore" Authenticating as user: primaryadmin Type /? for help, pressing <enter> accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password :: <type primaryadmin password> Loading Tool: com.sun.admin.usermgr.cli.role.UserMgrRoleCli from myHost Login to myHost as user primaryadmin was successful. Download of com.sun.admin.usermgr.cli.role.UserMgrRoleCli from myHost was successful. Type /? for help, pressing <enter> accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password ::<type oper2 password> # /etc/init.d/nscd stop # /etc/init.d/nscd start
新しく作成した役割およびその他の役割を表示するには、次のように smrole コマンドに list オプションを指定します。
# /usr/sadm/bin/smrole list -- Authenticating as user: primaryadmin Type /? for help, pressing <enter> accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password :: <type primaryadmin password> Loading Tool: com.sun.admin.usermgr.cli.role.UserMgrRoleCli from myHost Login to myHost as user primaryadmin was successful. Download of com.sun.admin.usermgr.cli.role.UserMgrRoleCli from myHost was successful. root 0 Super-User primaryadmin 100 Most powerful role sysadmin 101 Performs non-security admin tasks oper2 102 Custom Operator