edit コマンドの使用および遠隔アクセス用の「Preboot」メニューの構成方法

1. 「Preboot」メニューにアクセスします。

   詳細は、「「Preboot」メニューへのアクセス」を参照してください。

2. preboot プロンプトで次のコマンドを入力します。

   Preboot> edit

   「Preboot」メニューが編集モードになります。編集モードの「Preboot」メニューでは、選択項目が 1 つずつ表示され、それぞれを変更していくことができます。

   • 設定を変更する場合は、新しい値を入力してから Enter を押します。

   • スキップして次の設定に進む場合は、Enter を押します。

3. 設定ごとに Enter を押して、bootdelay 設定が表示されるまで進みます。
4. bootdelay 設定を変更するには、3、10、または 30 を入力し、Enter を押します。

   ここでは、SP ブートプロセスで入力を待機する秒数を指定します。

   「Preboot」メニューの bootdelay 設定に新しい値が再表示されます。

5. Enter を押します。

   次の設定が表示されます。

6. 設定ごとに Enter を押して、check_physical_presence 設定が表示されるまで進みます。

   check_physical_presence 設定を変更するには、no と入力し、Enter を押します。

   「Preboot」メニューの check_physical_presence 設定に新しい値が表示されます。

7. Enter を押します。

   変更についての確認メッセージが「Preboot」メニューに表示されます。

   Enter 'y[es]’ to commit changes: [no]

8. y と入力し、セッションの編集を終了し、変更を保存します。

   変更せずに終了する場合は、n と入力します。

   次の例は、bootdelay および check_physical_presence の設定を変更した編集セッションを示しています。edit コマンド設定の説明については、次の表を参照してください。

   Preboot> edit
   
   Press Enter by itself to reach the next question.
     Press control-C to discard changes and quit.
   
    Values for baudrate are {[ 9600 ]| 19200 | 38400 | 57600 | 115200 }.
     Set baudrate?                [9600]
    Values for serial_is_host are {[ 0 ]| 1 }.
     Set serial_is_host?          [0]
    Values for bootdelay are { -1 | 3 | 10 | 30 }.
     Set bootdelay?               [30] 10
     Set bootdelay?               [10]
    Values for bootretry are { -1 | 30 | 300 | 3000 }.
     Set bootretry?               [<not set>]
    Values for preferred are {[ 0 ]| 1 }.
     Set preferred?               [<not set>]
    Values for preserve_conf are {[ yes ]| no }.
     Set preserve_conf?           [yes]
    Values for preserve_users are {[ yes ]| no }.
     Set preserve_users?          [no]
    Values for preserve_password are {[ yes ]| no }.
     Set preserve_password?       [yes]
    Values for check_physical_presence are {[ yes ]| no }.
     Set check_physical_presence? [no] no
     Set check_physical_presence? [no]
    Enter ’y[es]’ to commit changes: [no] y
   Summary: Changed 2 settings.
   Preboot>

   
   

   設定 説明 baudrate シリアルポートのボーレートを設定します。9600、19200、38400、57600、または 115200 を選択できます。 serial_is_host 0 に設定した場合、シリアルポートは Oracle ILOM に接続します。1 に設定した場合、シリアルポートはホストに接続します。 bootdelay SP のブート前にユーザーが xyzzy と入力するのをブートストラッププロセスが待機する秒数。 bootretry 「Preboot」メニューがユーザーによる入力を待機したあとタイムアウトになり SP を起動するまでの秒数。タイムアウトを無効にする場合は、-1 に設定します。 preferred 使用しません。 preserve_conf no に設定すると、unconfig ilom_conf コマンドの機能が複製されます。つまり、次回の SP ブート時に Oracle ILOM 構成の多くの設定がリセットされますが、SP ネットワーク、baudrate、および check_physical_presence の設定は維持されます。 preserve_users no に設定すると、unconfig users コマンドの機能が複製されます。つまり、次回の SP ブート時にユーザー情報がデフォルト値にリセットされます。 preserve_password no に設定すると、unconfig password コマンドの機能が複製されます。つまり、次回の SP ブート時に root パスワードがデフォルト値にリセットされます。 check_physical_presence Yes に設定すると、SP ブートプロセスに割り込む際に位置特定ボタンを押し続ける必要があります。No に設定すると、ブートプロセスに割り込みを促すメッセージが表示されます。詳細は、「edit コマンドの使用および遠隔アクセス用の「Preboot」メニューの構成」を参照してください。