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Oracle® Enterprise Manager Exadata管理スタート・ガイド
リリース12.1.0.6.0
B69691-09
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6 仮想化されたExadata Database Machine

この章では、Exadataプラグイン12.1.0.6以降のOracle Virtual Machine (OVM) for x86およびOracle Exadata Storage Serverを使用してDBクラスタで仮想化されたOracle Exadata Database Machineを管理およびモニターする方法について説明します。

Exadataプラグインは、仮想インフラストラクチャ・プラグインとともに仮想化されたExadata Database Machineを検出、管理およびモニター監視します。このプラグインの詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド』の「Xenベース・システムの直接モニタリング」の章を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e28814/direct_monitor_cs.htm#EMCLO531

次の項では、仮想化されたExadata Database Machineおよび他のサポートされているターゲットを検出する方法について説明します。

仮想化されたExadata Database Machineの検出を完了した後、「検出後の構成および確認」で説明されている構成手順に進みます。

6.1 仮想インフラストラクチャ・プラグインとの統合

物理サーバー(物理Oracle Serverターゲット)、Dom0 (仮想プラットフォーム・ターゲット)およびDomU (仮想Oracle Serverターゲット)は、仮想インフラストラクチャ(VI)・プラグインによって検出およびモニターされます。

Exadataの検出は、VIプラグインで処理できます。物理サーバー、Dom0およびDomUは、Exadata Database Machineの検出前にVIプラグインを使用して検出されます。Exadataの検出中に、検出コードは、計算ノードのDom0に対応する既存の仮想プラットフォーム・ターゲットを検索します。

VIプラグインの統合を使用したExadata検出フローには、次のチェックが含まれます。

  1. 検出エージェントのホスト・ターゲットの構成メトリックに基づいてExadata Database Machineが仮想化されているかどうかを確認します。

  2. VIプラグインがデプロイされているかどうかを確認します。そうでない場合、『Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド』の「Xenベース・システムの直接モニタリング」の章の説明に従ってデプロイするよう求められます。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e28814/direct_monitor_cs.htm#EMCLO531
    

6.2 仮想化されたExadata Database Machineの検出

仮想化されたExadataを使用して、OEDAを介してデプロイされた各DBクラスタの1つのDBマシン・ターゲットのかわりに1つのExadata Database Machineターゲットが各物理Database Machineに作成します。計算ノード、Exadata Storage Server、インフィニバンド・スイッチ、計算ノードILOM、PDU、KVMおよびCiscoスイッチがExadataプラグインによって検出されます。

計算ノードのみを仮想化すると、物理サーバー、Dom0およびDomUが仮想インフラストラクチャ(VI)・プラグインによってモニターされます。Exadataプラグインは、次に示すように検出およびターゲット管理のためにVIプラグインと統合されます。

仮想化されたExadataのハードウェア・ターゲットは、次に示す内容を除いて物理Exadataとほとんど同じ方法(「Exadata Database Machineの検出」を参照)で検出されます。

  • 計算ノードのDom0は、ibnetdiscoverを使用して検出されます。計算ノードILOMと計算ノードのマッピングおよびVM階層は、VIプラグインから取得されます。

  • Exadata Storage Serverは、kfodのかわりにibnetdiscoverを使用して検出されます。そのため、検出中にデータベースのOracleホームを指定する必要がありません。

  • インフィニバンド・スイッチは、ibnetdiscoverを使用して検出されます。

  • 計算ノードILOM、PDUおよびCiscoスイッチは、databasemachine.xmlスキーマ・ファイルに基づいて検出されます。

  • クラスタおよびデータベース・ターゲットの検出

    • クラスタおよびデータベース・ターゲットの検出は、物理Exadataの場合(「グリッド・インフラストラクチャおよびRACの検出」を参照)と似ています。唯一の違いは、DBプラグインを使用してクラスタ、ASMおよびデータベース・ターゲットを検出する前にEnterprise Managerエージェントをデータベース・クラスタのDomUにデプロイする必要があることです。

  • エージェントの配置

    • Exadataハードウェア・ターゲットをモニタリングするプライマリおよびバックアップEnterprise Managerエージェントは、中断または停止していない、高可用性を確保するためにできるだけ異なる物理サーバー上の2つの専用DomUにデプロイする必要があります。

    • 静的仮想マシン構成の場合、データベース・クラスタをモニターするために使用されるEnterprise Managerエージェントを使用して、Exadataハードウェアをモニターできます。

仮想化されたExadata Database Machineを検出するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。

  2. ターゲットの手動追加ページで、「ガイド付きプロセスを使用したターゲットの追加」を選択します。

  3. 「ターゲット・タイプ」ドロップダウン・メニューで、「Oracle Virtual Platform」を選択します(図6-1)。

    図6-1 Oracle Virtual Platformターゲット・タイプの選択

    図6-1については周囲のテキストで説明しています。

    注意:

    仮想インフラストラクチャ(VI)・プラグインがデプロイされた場合のみ、このオプションを使用できます。

    プラグインがデプロイされていない場合、Oracle Virtual Platformオプションは表示されません。『Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド』の「Xenベース・システムの直接モニタリング」の章の説明に従って、VIプラグインをデプロイします。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e28814/direct_monitor_cs.htm#EMCLO531
    

  4. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」をクリックします。

  5. Oracle Virtual Platformの検出ページで、次を実行します。

    • デフォルトのモニタリング・エージェントおよび資格証明を設定します(図6-2)。拡大鏡アイコン検索アイコンをクリックして、モニタリング・エージェントの場所を検索します。「資格証明プロパティ」で、ユーザー名にrootを入力して、ホストのルート・パスワードを指定します。


      注意:

      sudo権限を持つ非ルート・ユーザーも使用できます。必要な設定手順は、VIプラグイン・ドキュメントを参照してください。

      図6-2 デフォルトのモニタリング・エージェントおよび資格証明

      図6-2については周囲のテキストで説明しています。
    • ホスト名またはIPアドレスを追加します。「追加」をクリックして、ポップアップ・ウィンドウでホストに対して完全修飾ドメイン名(FQDM)またはIPアドレスを入力します。複数ある場合、各エントリを個別の行に表示する必要があります

      「追加」をクリックして、ポップアップ・ウィンドウを閉じます。

      図6-3 ホスト名またはIPアドレスの入力

      図6-3については周囲のテキストで説明しています。
    • 「発行」をクリックします。仮想ターゲットを作成するOracle Virtual Platformを登録するためにジョブが発行されます。ジョブを完了するには、約5分必要です。「ジョブ詳細」をクリックしてステータスを確認するか、「閉じる」をクリックしてウィンドウを閉じます。

      図6-4 Oracle Virtual Platform登録ジョブの発行

      図6-4については周囲のテキストで説明しています。
  6. ジョブの完了後、Exadata Database Machineを検出します。「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。

  7. ターゲットの手動追加ページで、「ガイド付きプロセスを使用したターゲットの追加」を選択します。

  8. 「ターゲット・タイプ」ドロップダウン・メニューから「Oracle Exadataデータベース・マシン」(図6-5)を選択します。

    図6-5 Oracle Database Machineターゲット・タイプの選択

    図6-5については周囲のテキストで説明しています。
  9. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」をクリックします。

  10. 「Oracle Exadataデータベース・マシンの検出」ページで、「新規データベース・マシンとそのハードウェア・コンポーネントをターゲットとして検出」オプションを選択して、「ターゲットの検出」をクリックします。

  11. 「検出入力」ページで、拡大鏡アイコン検索アイコンをクリックして、検出するDBマシンに存在するDomUのエージェントを検索します。Dom0にEnterprise Managerエージェントをインストールできないため、仮想プラットフォーム(Dom0)を検索しないでください。物理Exadataの場合と同様に、スキーマ・ファイルを読み取ることができるホストを指定します。通常、検出エージェントと同じホストです。Dom0ではありません

    「構成図ファイル」セクションで、スキーマ・ファイルを読み取ることができるホストを選択して、スキーマ・ファイルを読み取ることができるホスト資格証明を設定します。前の手順で登録したホストに対して、「資格証明の設定」をクリックして、ログインおよびパスワード(図6-6)を設定します。「OK」をクリックします。

    図6-6 資格証明の設定

    図6-6については周囲のテキストで説明しています。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「インフィニバンド検出」ページで、nm2user資格証明を設定します。図6-7に示すように、「新規」オプションを選択して、「ユーザー名」フィールドにnm2userを入力して、パスワードを指定します。

    図6-7 インフィニバンド資格証明の設定

    図6-7については周囲のテキストで説明しています。

    「次へ」をクリックします。


    注意:

    CLIENTNAMEおよびCLIENTIP情報の欠落に関する既知の問題により、エラー・ポップアップ・メッセージが発生します。「OK」をクリックしてポップアップを閉じ、ガイドされた検出を続行します。

  13. 「前提条件チェック」ページで、ステータスが正常であることを確認して、「次へ」をクリックします。

  14. 「コンポーネント」ページで、検出されたExadataコンポーネントを確認して、「次へ」をクリックします。

  15. 「モニタリング・エージェント」ページで、モニタリング・エージェントの名前、場所およびバックアップの場所を確認します。「次へ」をクリックします。

  16. 「エージェント資格証明」ページで、すべてのエージェントの資格証明が同じである場合、新しいユーザー名およびパスワードを入力するか、デフォルトをそのまま使用できます。「次へ」をクリックします。

    すべてのエージェントの資格証明が異なる場合、「すべてエージェントで異なる」オプションを選択して、すべてのホストのユーザー名およびパスワードを入力します。「次へ」をクリックします。

  17. 「モニタリング資格証明」ページで、次のコンポーネントの資格証明を確認または入力します。

    • Oracle Exadata Storage Server

    • InfiniBandスイッチ

    • ILOM

    各コンポーネントの「テスト接続」をクリックして、接続を確認します。各コンポーネントの資格証明が異なる場合、適切なユーザー名およびパスワードを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  18. 「SNMPサブスクリプション」ページで、「Oracle Exadata Storage Server」および「インフィニバンド・スイッチ」領域にSNMPコミュニティ文字列(デフォルトはpublic)値を入力します。インフィニバンド・スイッチには、ルート資格証明を指定します(図6-8)。「次へ」をクリックします。

    図6-8 インフィニバンド・スイッチのルート資格証明の入力

    図6-8については周囲のテキストで説明しています。
  19. 「コンポーネント・プロパティ」ページで、イーサネットおよびPDUコンポーネントにpublicを入力します(図6-9)。「次へ」をクリックします。

    図6-9 イーサネット・スイッチおよびPDUへの'public'の入力

    図6-9については周囲のテキストで説明しています。
  20. 確認ページで、次のコンポーネントの詳細を確認します。

    • システム・ターゲット

    • 計算ノード

    • Oracle Exadata Storage Server

    • InfiniBandスイッチ

    • イーサネット・スイッチ

    • 計算ノードILOM

    • KVM

    • PDU

    「発行」をクリックして、すべてのターゲットを昇格します。約5分の処理時間を考慮します。完了後、すべてのターゲットがOracle Enterprise Manager Cloud Controlによってモニターされます。

6.3 仮想化されたExadata Database Machineの表示

検出後、図6-10に示すように、ExadataプラグインはEnterprise Manager Cloud Control 12cによってモニターされる仮想マシンを表示します。

図6-10 モニターされる仮想マシン

図6-10については周囲のテキストで説明しています。

注意:

Database Machineホームページのスキーマ・ダイアグラムは、検出中に見つかったdatabasemachine.xmlファイルの内容に基づいています。仮想プラットフォーム(Dom0)は、スキーマ・ダイアグラムのラックの計算ノードとして表示されます。

Database Machine Softwareトポロジ・ダイアグラムには、物理Oracle Server、仮想Oracle Serverターゲット(DomU)および仮想プラットフォーム・ターゲット(Dom0)が表示されません。ただし、引き続きDomUで実行しているホスト・ターゲットを表示します。


Exadata Database Machineターゲットの「ソフトウェア」タブには、図6-11に示すようにクラスタでグループ化された物理Database Machine全体のすべてのクラスタ、ASMおよびデータベース・ターゲットが表示されます。

図6-11 Exadata Database Machine Softwareタブ

図6-11については周囲のテキストで説明しています。

6.4 リソース使用率グラフ

次の計算リソース割当てグラフは、仮想化されたExadataで使用できます。これらのグラフは、VIプラグインの仮想マシン階層およびメトリック・データに依存します。

6.4.1 クラスタの配置

このグラフ(図6-12)は、特定のExadata Database Machineラックの物理サーバーのクラスタウェアのクラスタの配置を示しています。これは配置グラフであるため、データ・シリーズの幅は、クラスタの最大数を持つ物理サーバーのクラスタの数を反映します。

図6-12 リソース使用率: クラスタの配置

図6-12については周囲のテキストで説明しています。

6.4.2 データベースの配置

このグラフ(図6-13)は、特定のDBクラスタの特定のExadata Database Machineラックの物理サーバーのデータベースの配置を示しています。これは配置グラフであるため、データ・シリーズの幅は、特定のDBクラスタのデータベースの最大数を持つ物理サーバーのDBの数を反映します。

図6-13 リソース使用率: データベースの配置

図6-13については周囲のテキストで説明しています。

6.4.3 データベースCPU使用率

このグラフ(図6-14)は、特定のDBクラスタのVMホストごとのデータベースごとのデータベースCPU使用率を示しています。

図6-14 リソース使用率: データベースCPU使用率

図6-14については周囲のテキストで説明しています。

6.4.4 データベース・メモリー使用率

このグラフは、特定のDBクラスタのVMホストごとのデータベースごとのデータベース・メモリー使用率を示しています。

図6-15 リソース使用率: データベース・メモリー使用率

図6-15については周囲のテキストで説明しています。