BP1は次の順序で適用する必要があります。
Oracle Management Serviceでバンドル・パッチ1を適用します
OMSのデプロイ済のすべてのプラグインを12.1.0.2リリースにアップグレードします
すべての管理エージェントでバンドル・パッチ1を適用します
エージェントのデプロイ済のすべてのプラグインを12.1.0.2リリースにアップグレードします
重要な注意事項
インストール・プロセスに進む前に次の重要事項を確認してください。
すべてのOMSインスタンスでOMSパッチ13242773を最初に適用していることを確認してから、このバンドル・パッチを管理エージェントで適用します。バンドル・パッチを適用する前にOMSパッチが適用されていないと、メタデータ・バージョンがOMSに登録されず、パッチ対象の管理エージェントによるデータのアップロードがOMSによってブロックされます。
1つ以上の追加OMSをデプロイし、リポジトリ・データベースとしてローカルReal Application ClusterまたはData Guardデータベースを使用して、高可用性対応のEnterprise Managerを構成している場合は、次のパッチ適用順序を使用します。
各OMSを停止します。
各OMS Oracleホームにパッチを適用します。
デプロイ後のステップを実行します。
Data Guardを使用する際の注意事項は特にありません。パッチ適用手順で発生するリポジトリの変更は、通常のData Guard操作によってスタンバイ・データベース・リポジトリに転送されるためです。
1つ以上のスタンバイOMSとスタンバイ・データベース(Oracle RACまたは単一インスタンス)を別のサイトにデプロイして、障害時リカバリ対応としてEnterprise Managerを構成している場合、スタンバイ・サイトのパッチ適用は、すべてのパッチとプラグインの更新がプライマリ・サイトにデプロイされた後で実行する必要があります。
プライマリ・サイトのパッチと更新済プラグインがデプロイされた後で、これらの更新によってリポジトリに行われた変更が、通常のData Guard操作としてスタンバイ・データベース・リポジトリに転送されるためです。したがって、スタンバイ・サイトにパッチを適用する場合は、次のパッチ適用順序を使用します。
パッチをスタンバイOMSホームに適用します。リポジトリを更新するデプロイ後の処理は実行しません。
リポジトリを更新せずに更新済プラグインをデプロイします。
複数OMS環境では、各OMSホストで次の前提条件が満たされるようにします。
最新バージョンのOPatch 11.1があることを確認します。
BP1をインストールするために必要な最低限のOPatchバージョンは11.1.0.9.4です。OPatchバージョンが11.1.0.9.4以上であることもチェックする必要があります。OPatch 11.2.xは使用しないでください。
OPatchの現在のバージョンは、OMS Home/OPatchからコマンドopatch versionを実行して確認できます。詳細は、正しいOPatchバージョンの使用に関する項を参照してください。
OPatchの最新バージョンを確認するには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME環境変数をOMSホーム(MIDDLEWARE_HOME/oms)に設定します。
ORACLE_HOME/binおよびORACLE_HOME/OPatchがパスに含まれていることを確認します。
次のコマンドを使用して環境変数を設定します。
setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/OPatch:$PATH
次のコマンドを実行して、PATH変数が設定されていることを確認します。
echo $PATH
次のコマンドを実行して、パッチのインストール対象のOPatchで使用されるOracleインベントリの状態を確認します。
<MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lsinventory
管理リポジトリとリスナーを含むOracle Databaseが稼働していることを確認します。
ステップ1で前に説明したように、OMS BP1 13242773をMy Oracle Supportからダウンロードします。
zipファイルが格納される場所は、このドキュメントではPATCH_TOP_DIR
と示します。
JDeveloper (13470978)およびWeb Services Manager (12321965)パッチをMy Oracle Supportからダウンロードします。
これらのパッチは、13242773 BP1をOMSに適用した後で適用してください。
リリース11.1.1.5.0バージョンのパッチ12321965をダウンロードします。
BP1 ZIPファイルの内容を格納する場所を選択します。
次のコマンドを実行して、BP1 ZIPファイルの内容をステップ6と7で作成した場所に抽出します。
$ unzip -d PATCH_TOP_DIR
p13242773_121010_<platform>.zip
次のコマンドを実行して、PATCH_TOP_DIR/13242773ディレクトリにナビゲートします。
$ cd PATCH_TOP_DIR
/13242773
次のコマンドを実行して、OMSを停止します。
ORACLE_HOME/bin/emctl stop oms -all
OMSが完全に停止したことを確認するには、次のコマンドを実行します。
emctl status oms
注意: 複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスを停止します。 |
次のコンポーネントがCloud Controlドメインで実行している場合は、停止してから、BP1を適用するかプラグインを最新リリースに更新します。
次のコマンドを実行して、BP1をインストールします。
<MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch apply
複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスでこのコマンドを実行してください。このステップでは、opatch apply
をすべてのOMSインスタンスで同時に実行します。または、最初のOMSでBP1適用プロセスを完了してから、他のOMSインスタンスで同じ操作を行います。
BP1のインストール後プロセスを自動化するために適切なスクリプトを選択します。これは、単一OMS環境か複数OMS環境かによって異なります。
注意: BP1が格納されているPATCH_TOP_DIRで操作を行ってください。また、post_deploy.sh スクリプトを実行する前に、リポジトリのホスト名、SID、リスナー・ポートおよびSYSMANパスワードを準備しておきます。 |
単一OMS環境では、BP1ディレクトリから次のコマンドを実行します。
$ PATCH_TOP_DIR
/13242773/post_deploy.sh
post_deploy.sh
スクリプトが実行されると、OMSは自動的に起動されます。
次の手順を実行します。
$ORACLE_HOME/binから次のコマンドを実行して、管理サーバーを探します。
./emctl status oms
次のような出力が表示されます。
./emctl status oms Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Release 12.1.0.1.0 Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved. WebTier is Up Oracle Management Server is Up ./emctl status oms -details Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Release 12.1.0.1.0 Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved. Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password : Console Server Host : slc00tae.us.oracle.com HTTP Console Port : 7789 HTTPS Console Port : 7801 HTTP Upload Port : 4890 HTTPS Upload Port : 4901 OMS is not configured with SLB or virtual hostname Agent Upload is locked. OMS Console is locked. Active CA ID: 1 Console URL: https://xxx.us.oracle.com:7801/em Upload URL: https://xxx.us.oracle.com:4901/empbs/upload WLS Domain Information Domain Name : GCDomain Admin Server Host: xxx.us.oracle.com Managed Server Information Managed Server Instance Name: EMGC_OMS1 Managed Server Instance Host: xxx.us.oracle.com
複数OMS設定のプライマリOMSで次のコマンドを実行します。
プライマリOMSは、管理サーバーと同じ場所にあるOMSです。
$ ./PATCH_TOP_DIR
/13242773/post_deploy.sh
他のOMS環境(プライマリ以外)で次のコマンドを実行します。
$ ./ PATCH_TOP_DIR
/13242773/MultiOms_post_deploy.sh
パッチの場所を入力するように求められます。たとえば、次のようになります。
/scratch/xxx/PATCH_TOP_DIR
/13242773
JDeveloperとWeb Services Managerのパッチ13470978および12321965をOMSに適用します。
注意: これは、複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスに適用する必要があります。これら2つのパッチは任意の順序で適用できます。 |
Enterprise Managerをインストールするときに、BP1を含むEnterprise Managerバイナリを使用した場合、このJDeveloperパッチは自動的にインストールされ、他の操作は必要ありません。
既存のEnterprise ManagerインストールにBP1を適用している場合は、追加のステップとしてJDeveloperパッチを適用する必要があります。このパッチには、機能的な問題やGoogle ChromeおよびMicrosoft Internet Explorer 9ブラウザのサポートなど、様々な修正が含まれています。JDeveloperパッチはBP1の後で適用する必要があります。手順は、それぞれのパッチのREADMEを参照してください。
対応するパッチのREADMEの指示に従ってパッチを適用します。パッチ12321965を検索すると、そのパッチの2つのリリース、つまり11.1.1.5.0と11.1.1.4.0が見つかります。パッチの11.1.1.5.0リリースを選択して適用してください。両方のパッチをMiddlewareホームにあるoracle_commonディレクトリ(MW_HOME/oracle_common/)に適用することを確認します。環境変数ORACLE_HOMEを[MW_HOME]/oracle_commonディレクトリに設定してから、パッチ13470978および12321965をOMSに適用します。
BP1が適切にインストールされたことを確認します。次のコマンドを実行して、パッチがインベントリに登録されたことを調べます。
<MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lsinventory
すべてのパッチがOMSにインストールされたことを確認するには、次のコマンドを実行します。
OMSホストで次の環境変数を設定します。
setenv ORACLE_HOME <MIDDLEWARE_HOME>/oms
次の確認コマンドを実行して、パッチがOMSに適用されたことを確認します。
<MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lspatches -id 13242773 -verify <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lspatches -oh <MIDDLEWARE_HOME>/oracle_common -id 12321965 -verify <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lspatches -oh /<MIDDLEWARE_HOME>/oracle_common -id 13470978 –verify
コマンドの結果として、パッチがOMSにある場合はパッチ番号と詳細情報が表示されます。
次の手順を実行して、BP1パッチ、JDeveloperパッチおよびWeb Services Managerパッチ(13470978と12321965)を、各スタンバイOMSに適用します(スタンバイOMSインスタンスがデプロイされている場合)。
すべてのスタンバイOMSサーバーを停止します。
Opatchを使用して、これまでに説明した指示に従ってパッチを適用します。ただし、post_deploy.sh
コマンドは実行しないでください(ステップ14の説明)。
各スタンバイOMSインスタンスで次のように実行します。このとき、ORACLE_HOMEはOMSのOracleホームです。
$ ORACLE_HOME/perl/bin/perl 13242773_PATCH_TOP_DIR
/apply12959056.pl $ ORACLE_HOME/perl/bin/perl 13242773_PATCH_TOP_DIR
/apply13479448.pl $ sh $ORACLE_HOME/bin/exec_13651296_patch
これらのスクリプトは次の場所にあります。
13242773_PATCH_TOP_DIR
/custom/scripts/
管理エージェントにパッチを適用する場合、Enterprise ManagerがMy Oracle Supportに接続するように構成されていると、パッチがパッチ適用フローで自動的にダウンロードされます。My Oracle Supportに接続できない場合は、パッチをEnterprise Managerに手動でアップロードできます。
次の手順を実行し、接続ポリシーに基づいて、オンライン・モードまたはオフライン・モードで必要なインフラストラクチャを設定します。
次の手順を実行して、My Oracle Supportの資格証明を設定します。MOS資格証明をすでに設定している場合は、この手順は省略できます。
「設定」メニューで「My Oracle Support」を選択し、「資格証明の設定」を選択します。
My Oracle Support資格証明を指定し、「適用」をクリックしてこの情報を保存し、「My Oracle Supportからのリフレッシュ」リンクをクリックしてジョブを表示します。
これにより、Opatchを更新してMOSをリフレッシュするジョブもトリガーされます。これらのジョブが正常に終了したことをチェックしてから、次に進む必要があります。ただし、24時間以内にこれらのジョブが正常に実行されていた場合、ジョブはトリガーされません。そのまま次に進むことができます。
この項では、オンライン・モードでの管理エージェントのパッチ適用を使用する場合に、インフラストラクチャを設定する手順について説明します。
管理エージェントのパッチ適用をオンライン・モードで使用している場合は、次の手順を実行してインフラストラクチャを設定します。
My Oracle Supportへの接続が「オンライン」に設定されていることを確認します。
「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。
接続設定を「オンライン」に設定し、「適用」をクリックします。
「My Oracle Supportとプロキシ接続」タブを選択します。
必要であれば、プロキシ接続がMy Oracle Support (MOS)に接続するように構成します。「手動プロキシ構成」を選択した場合は、必要なプロキシ・サーバー、ポートおよびレルムの詳細を指定し、「適用」をクリックします。
「テスト」をクリックして、構成が完了したときに接続が正常に作動することを確認します。
接続できない場合は、オフライン・モードに切り替えることができます。詳細は、オフライン・モードのエージェント・パッチ適用を使用する場合のインフラストラクチャの設定に関する項を参照してください。
テストが正常に終了したら、「適用」をクリックして構成を保存します。
表示されるエラー・メッセージは情報提供のみを目的とするものです。含まれるリンクを使用して、MOS資格証明を設定できます。詳細は、My Oracle Support資格証明の設定に関する項を参照してください。
オンライン・モードを使用してMOSへの接続を構成できない場合は、オフラインのパッチ適用方法を使用する必要があります。次の手順を実行して、管理エージェントにバンドル・パッチを適用するためのインフラストラクチャを設定します。
My Oracle Supportへの接続が「オフライン」に設定されていることを確認します。
「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。
「パッチ適用設定」ページで「オンライン設定とオフライン設定」を選択し、「オフライン」を選択して「適用」をクリックします。
次の手順を実行して、Enterprise Managerメタデータ・ファイルを更新します。
次に示すMy Oracle Supportからメタデータ・ファイルをダウンロードします。
https://support.oracle.com
wget
スクリプトを使用すると必要なすべてのXMLをダウンロードできます。次に示すMy Oracle Supportノート1436338.1の指示に従ってスクリプトを実行します。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=HOWTO&id=1436338.1
ファイルの選択とダウンロードを手動で行うこともできます。表2-1「メタデータ・ファイル」に、ダウンロードするファイルのリストとそれらの場所を示します。
表2-1 メタデータ・ファイル
URLをダウンロードし、ローカル・システムに格納します。
すべてのURLの内容をコピーして、それぞれのテキスト・ファイルに貼り付け、適切な名前と.xml拡張子を付けてファイルを保存します(たとえば、aru_products.xml)。
URLをブラウザで開き、内容をメモ帳にコピーしてから、XMLとして保存します。
メタデータ・ファイルをEnterprise Managerにアップロードします。
「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。
「メタデータ・キャッシュ」セクションの「参照」をクリックし、xmlメタデータ・ファイルを選択します。
「アップロード」をクリックしてメタデータ・ファイルをアップロードします
アップロードが正常に終了すると、XMLファイルの「ステータス」列が緑色になります。他の列の情報も更新されます。
「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」、「アクティビティ」の順に選択します。
「ジョブの作成」リストで「My Oracle Supportからのリフレッシュ」を選択し、「実行」をクリックします。
ジョブの名前を指定し、「発行」をクリックします。
ジョブが作成されて発行されると、確認画面が表示されます。
リンクをクリックして、ジョブのステータスを確認します。
ジョブが成功したことを確認します。場合によっては、ページをリフレッシュする必要があります。または、30秒ごとのリフレッシュを設定します。
注意: ジョブが失敗した場合は、ドキュメントの最後のトラブルシューティングの項を参照するか、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
次の手順を実行して、必要な管理エージェントのパッチとOPatchのパッチをMy Oracle Support (https://support.oracle.com
)からダウンロードします。
管理エージェントのパッチをダウンロードします。「パッチと更新版」ページの「パッチ検索」リージョンに4つのパッチ番号13242776、13491785、13550565および13550561をカンマで区切って指定し、「検索」をクリックします。
正しいプラットフォーム(たとえば、Linux x86-64)を選択してください。
「検索」をクリックします。
パッチのパッチzipファイルとパッチ・メタデータ・ファイルをダウンロードします。
パッチ・メタデータをダウンロードするには、「パッチ・メタデータのダウンロード」をクリックし、「ダウンロード」をクリックします。
パッチzipファイルをクリックして、zipファイルをダウンロードします。
注意: 両方をダウンロードしてください。 |
必要なOPatchパッチをMy Oracle Support (https://support.oracle.com
)からダウンロードします。
管理エージェント・ターゲットのプラットフォームに対応するパッチ6880880を検索します。たとえば、ターゲットがLinux x86-64の場合は、プラットフォームとしてLinux x86-64を選択します。
「検索」をクリックします。
バージョン11.1.0.0.0シリーズのパッチのみをダウンロードします。
パッチzipファイルとパッチ・メタデータの両方をダウンロードします。
パッチ・メタデータ・ファイルをダウンロードするには、「パッチ・メタデータのダウンロード」をクリックし、「ダウンロード」をクリックします。
管理エージェントのパッチをソフトウェア・ライブラリにアップロードします。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「保存されたパッチ」を選択します。
「アップロード」をクリックし、「ソフトウェア・ライブラリへのパッチのアップロード」ページを開きます。
管理エージェントの4つのパッチのうち、2つはベース・プラットフォーム用(13242776および13491785)、残りの2つはOracleホーム・プラグイン用(13550561 and 13550565)です。
表示されているように「基本情報」を設定します。
パッチ13242776および13491785については、システムのローカル・ディレクトリでパッチ・メタデータ・ファイルとパッチzipファイルを選択し、「アップロード」をクリックします。
対応するパッチ・メタデータとパッチzipファイルを選択して、パッチ13550561および13550565をアップロードします。
表示されているように「基本情報」属性をリセットします。
パッチ・メタデータとパッチzipファイルを選択し、「アップロード」をクリックします。
OPatch 6880880をソフトウェア・ライブラリにアップロードするには、「基本情報」の属性を指定します。
Opatchパッチ6880880のパッチ・メタデータとパッチzipファイルを選択して、アップロードします。ページに必要なすべての属性を入力してください。
リリース: バージョン11.1.0.0.0を選択します。
作成日: 当日の日付を使用します
説明: バージョン11.1.0.xのOpatch
プラットフォーム: ダウンロードするパッチの対象プラットフォームを選択します(たとえば、Linux x86-64)
言語: 英語(アメリカ)を選択します
「アップロード」をクリックします。
アップロードが正常に終了すると、すべてのパッチが「保存されたパッチ」ページに表示されます。
このプロセスが終了すると、すべてのエージェント・パッチとOpatchパッチが「ソフトウェア・ライブラリに保存されたパッチ」ページに表示されるはずです。
次の各項では、デプロイ済プラグインをEnterprise Manager 12.1.0.2リリースにアップグレードするために必要な手順を詳しく説明します。内容は次のとおりです。
12.1.0.2リリース(リビジョンなし)が存在する場合には、バージョン12.1.0.1のすべてのプラグインをアップグレードする必要があります。OMSインスタンスでプラグインを1つずつ順に更新して、すべてをアップグレードします(プラグインは一度に1つしか更新できません)。
プラグインが最新の12.1.0.2リリースにアップグレードされていることを確認するには、次の手順を実行します。
Oracleインベントリ、リポジトリ・データベース、ミドルウェア・ホーム、インスタンス・ホーム、ソフトウェア・ライブラリおよび管理エージェントのバックアップを作成します。バックアップの手順は、次のURLの『Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/index.htm
リポジトリ・データベースにSYSMANとしてログインし、次のコマンドを使用して無効なオブジェクトを再コンパイルします。
EXEC EMD_MAINT_UTIL.recompile_invalid_objects SQL> EXEC EMD_MAINT_UTIL.recompile_invalid_objects PL/SQL procedure successfully completed.
リポジトリ内に無効なオブジェクトがないことを確認してください。無効なオブジェクトをチェックするには、システム・ユーザーとしてリポジトリにログインし、次のコマンドを実行します。
SELECT object_name, object_type FROM ALL_OBJECTS WHERE owner='SYSMAN' and status <> 'VALID' ; SQL> SELECT object_name, object_type FROM ALL_OBJECTS WHERE owner='SYSMAN' and status <> 'VALID' ; no rows selected
無効なオブジェクトが見つかった場合は、最初のSQLを再び実行します。
EXEC EMD_MAINT_UTIL.recompile_invalid_objects
DBMSジョブが実行していることを確認します。
実行していない場合は、次のパッケージをシステム・ユーザーとして実行します。
EXEC EMD_MAINTENANCE.submit_em_dbms_jobs
ジョブが実行しているかどうかを調べるには、Enterprise Managerコンソールを開き、「設定」メニューで「管理サービスとリポジトリ」を選択し、次に「リポジトリ操作」を選択します。
データベースとOMSを停止して起動した後で、プラグインのアップグレードを開始します。
複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスでこのようにします。
ターゲット管理エージェント(プラグインをアップグレードする対象)が稼働していることを確認します。
Oracle Fusion Middlewareプラグインを12.1.0.2リリースに更新しているとき、アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がすでにインストールされている場合は、ADPおよびJVMDのアップグレード(オプション)に関する項の手順に従います。
次のコンポーネントがCloud Controlドメインで実行している場合は、停止してから、プラグインを最新リリースに更新します。
アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)マネージャ
JVM診断(JVMD)マネージャ
注意: すべてのプラグインがアップグレードされるまで、12.1.0.1バージョンのプラグインを1つずつ順に12.1.0.2リリースにアップグレードします。つまり、1つの12.1.0.2.0プラグインをダウンロードしてデプロイしてから、次の12.1.0.2.0プラグインをダウンロードしてデプロイします。 |
オンライン・モードでプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。
「設定」メニューで「拡張性」を選択し、「自己更新」を選択して、すべての更新のリストを取得します。
「プラグイン」ホームページで「アクション」を選択し、さらに「更新の確認」を選択します。
ジョブがトリガーされ、「使用可能な更新」列を更新します。ジョブが正常に発行されると確認画面が表示されます。
「オープン」を「アクション」メニューで選択します。
使用可能な更新のリストから更新を選択し、「ダウンロード」をクリックします。
「スケジュール・ダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次の例では、Oracle Audit Vaultプラグインが選択されています。
更新をいつダウンロードするかを選択します(すぐにダウンロードするか、後で指定した時刻にダウンロードするか)。
複数のダウンロードを同時にスケジュールすることも可能です。
「選択」をクリックします。
ソフトウェア・ライブラリに更新をダウンロードするためのEnterprise Managerジョブが作成されます。Enterprise Managerでは、Oracle Enterprise Managerストアからのアーカイブのダウンロードが開始します。
注意: ページは自動的にはリフレッシュされません。更新されたダウンロード・ステータスを表示するには、「リフレッシュ」をクリックします。 |
エンティティが一度ソフトウェア・ライブラリにダウンロードされれば、インストールに適用できるようになります。
ステータスが「ダウンロード済」のリストから更新を選択し、「適用」をクリックします。
その後、プラグイン・デプロイ・ページにリダイレクトされます。
プラグインを選択して、OMSにデプロイします。
プラグイン名を右クリックして「デプロイ先」を選択し、「管理サーバー」を選択します。
「リポジトリSYSパスワード」に入力して、「続行」をクリックします。
プラグイン・アップグレードの前提条件チェックが実行されます。
「次へ」をクリックします。
前提条件チェックが正常に完了したら、「デプロイ」をクリックします。
OMSは自動的にバウンスされるため、$ emctl status oms -details
を使用してプラグインのデプロイメント・ステータスをチェックすることをお薦めします。
「設定」メニューから「拡張性」、「プラグイン」の順に選択します。
「管理サーバー上」列に表示されるように、OMSのプラグインのバージョンが12.1.0.2.0になっています。
更新済の各プラグインを各スタンバイOMSにデプロイするには、次の手順を実行します。
「自己更新」ページに移動し、「プラグイン」をクリックして、必要なプラグインを選択します。
「アクション」メニューから、「エクスポート」を選択します。
エクスポート・ステップの2つの選択肢を示すポップアップ・ウィンドウが開きます。ポップアップ・ウィンドウに表示される-id
パラメータの値をメモしておきます。次のステップでこの値が必要になります。
エクスポート・ステップに進む前に、OMSホーム(OMSHOME/bin)にログインし、次のようにsyncコマンドを実行します。
./emcli sync
「正常に同期化されました」というメッセージが表示されます。
プライマリ・サイトのOMSサーバーの1つで次のEM CLIコマンドを実行します。
emcli export_update -id=<update id> -deep -host=<standby OMS host> -dir=<directory to export archives> <host credential options>
たとえば、次のようになります。
$ emcli export_update -id=725C4384A8D3AAB4BB1F672519378375 -deep -host=adc1140458.us.oracle.com -dir=/scratch/aime/plugins -credential_name=BDC -credential_owner=sysman
このコマンド構文に含まれるオプションは次のとおりです。
-id
オプションは、ポップアップ・ウィンドウから取得します。
-deep
オプションは必須です。複数OMSセットアップでは、このリクエストはどのOMSでも処理できます。したがって、ディレクトリは、リクエストを処理する各OMSにとって有効なパス(できれば共有パス)であることが必要です。
-host
オプションには、プラグインのエクスポート先のターゲット・ホストを指定します。
-dir
オプションには、プラグインのエクスポート先のターゲット・ホストのディレクトリを指定します。
<host credential options>
にはホストの資格証明を指定します。次のいずれかを指定できます。
credential_set_name
: ホスト・ターゲットのリポジトリに格納されている優先資格証明のセット名。たとえば、HostCredsNormal (デフォルト非特権資格証明セット)またはHostCredsPriv (特権資格証明セット)。
credential_name:
リポジトリに格納されている名前付き資格証明の名前。このオプションはcredential_ownerオプションと一緒に指定する必要があります。
credential_owner
: リポジトリに格納されている名前付き資格証明の所有者。このオプションはcredential_nameオプションと一緒に指定する必要があります。
このコマンドにより、スタンバイOMSホストの指定のディレクトリに複数のzipファイルが生成されます。version_OMS_platform_revision.zipという形式の名前のzipファイルは、この後の手順で使用されます。複数のスタンバイOMSホストがある場合は、このファイルを各ホストにコピーします。
スタンバイ管理サーバーが停止している場合は、次のコマンドを使用して起動します。
$ emctl start oms -admin_only
次のコマンドを使用して、最初のスタンバイOMSのOracleホームにOMSアーカイブをインストールします。
$ pluginia -archives path to plugin archive
次のコマンドを使用して、最初のスタンバイOMSのOracleホームでプラグインを構成します。
pluginca -action deploy -isFirstOMS true -pluginsplugin-list
-oracleHomeoms oracle home
-middlewareHomewls middleware home
このとき、plugin-list
は、plugin-id=plugin-version
という形式のプラグイン名です。
プラグイン・アーカイブ・ファイルを各スタンバイの他のOMSにコピーします。
各スタンバイの他のOMSのOracleホームで次のコマンドを実行します。
$ pluginia -archivespath to plugin archive
$ pluginca -action deploy -isFirstOMS false -pluginsplugin-list
-oracleHomeoms oracle home
-middlewareHomewls middleware home
これでスタンバイ・サイトへのプラグインのデプロイメントが完了しました。「自己更新」ページに移動してプラグインを確認します。
プラグインを選択して、情報を表示します。すべてのOMSサーバーが表示される必要があります。
オフライン・モードでプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。
「設定」メニューで、「拡張性」、「自己更新」の順に選択します。
「更新の確認」をクリックします。
次のメッセージが表示されます
メッセージに含まれるリンクを使用して、最新の更新カタログをダウンロードする必要があります。
https://updates.oracle.com/Orion/Download/download_patch/p9348486_112000_Generic.zip
注意: ファイルを解凍しないでください。 |
このZIPファイルがOMSホストにあることを確認します。次の例では、OMSホストのplugupdateディレクトリがこのカタログZIPファイルの格納に使用されています。
<OMS home>/binディレクトリに移動し、次のコマンドをインストール・ユーザーとして実行してEM CLIにログインします。
./emcli login -username=sysman
図のように次のコマンドを使用して、emcli synchronize
(必須)を実行します。
$OMS_OracleHome/emcli sync
次のコマンドを実行して、カタログ・ファイルをインポートします。
$OMS_OracleHome/emcli import_update_catalog -omslocal -file=<absolute location of the zip file>
たとえば、次のようになります。
$OMS_OracleHome/emcli import_update_catalog -omslocal -file=/scratch/pluginupdate/p9348486_112000_Generic.zip
注意: 複数OMS環境の場合は、他のすべてのOMSサーバーでこのコマンドを実行します。
「自己更新」ページに戻り、ページをリフレッシュします。
「使用可能な更新」の数が更新されています。
「プラグイン」フォルダを選択して、使用可能な新しいプラグインのリストを表示します。
プラグインを選択し、「ダウンロード」をクリックします。
メッセージに示された手順に従ってください。
選択したプラグインの更新ファイルをダウンロードし、そのファイルがOMSホストに存在していることを確認します。
注意: ファイルを解凍しないでください。すべてのプラグインの更新ファイルは1つずつ順にダウンロードする必要があります。 |
<OMS home>/binディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、前のステップでダウンロードした更新ファイルをインポートします。
./emcli import_update -omslocal -file=<absolute location of the zip file>
たとえば、次のようになります。
./emcli import_update -omslocal -file=/scratch/pluginupdate/p13789099_112000_Generic.zip
注意: セッションが期限切れになると、再ログインがプロンプトされることがあります。このためには次のコマンドを使用できます。$ORACLE_HOME/bin/emcli login -username=sysman |
このコマンドによって、「自己更新」ホームページで更新の状態が「ダウンロード済」として表示され、ユーザー・インタフェースに適用できるようになります。
「自己更新」ページで「プラグイン」を選択します。
MOSプラグインのステータスが「使用可能」から「ダウンロード済」に変更されています。
注意: 残りのプラグインの更新ファイルも1つずつ順にダウンロードする必要があります(プラグインの更新ごとにステップ9から12を繰り返します)。その後、コマンドを実行して、ステータスを「使用可能」から「ダウンロード済」に変更します。 |
プラグインを選択し、「適用」をクリックします。
OMSへのオンライン・モードでのプラグインのデプロイに関する項のステップ4から8を繰り返して、プラグインをOMSにデプロイします。
ここでは、BP1を管理エージェントに適用するために必要な手順を詳しく説明します。
管理エージェントへのパッチ適用を開始する前に、OMSパッチが適用されていることを確認します。
すべてのプラグインが12.1.0.2リリースにアップグレードされていることを確認します。
注意: 12c管理エージェントにCloud Controlコンソールを使用してパッチを適用する方法の詳細は、My Oracle Supportノート1359221.1も参照してください。 |
次の図のように、「エンタープライズメニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「パッチと更新版」の順に選択します。
「パッチと更新版」ページの「パッチ検索」リージョンで、パッチ番号13242776、13491785、13550565および13550561を入力し、プラットフォームを選択して、「検索」をクリックします。
Enterprise Managerがオフラインのパッチ適用モードの場合は、カンマ区切りリストのかわりに一度に1つのパッチを検索フィールドに指定する必要があります(たとえば、13242776, 13491785, 13550565, 13550561というリストですべてを指定するのではなく、13242776のように1つ指定します)。
次に示すように、すべてのパッチを選択して「計画に追加」をクリックし、「新規に追加」を選択します。
My Oracle Supportの接続設定に基づいて、パッチはMy Oracle Supportで直接検索されるか、ステージング前のソフトウェア・ライブラリ・リストで検索されます。
計画の名前を「計画名」フィールドに指定します。
ターゲット・タイプを「エージェント」に設定します。
「検索」をクリックし、パッチを適用するエージェントを選択します。
グループを作成している場合は、グループ名を指定してエージェントを検索することもできます。
「計画の作成」をクリックします。
ページの一番上の「計画の表示」をクリックすると、新たに作成されたパッチ計画が表示されます。
次に示すように、「次へ」をクリックするか、「デプロイメント・オプション」をクリックします。
「デプロイメント・オプション」で、次に示すようにターゲット管理エージェントの資格証明を指定します。
「Oracleホーム優先資格証明」が設定されていない場合は、エージェントOracleホームに対して「Oracleホーム優先資格証明のオーバーライド」を選択し、通常Oracleホーム資格証明および特権Oracleホーム資格証明を使用します。
注意: ORACLEに直接アクセスする資格証明がなく、ルートとして特権資格証明を設定する必要がある場合は、Enterprise ManagerがSUDOまたはPBRUNを使用するように構成します。次のURLのLifecycle Managementガイドの「資格証明の設定」の手順に従います。
|
次に示すように、「次へ」または左側のパネルの「検証」をクリックします。
次に示すように、「検証」ページで「分析」をクリックします。
分析プロセスによって前提条件チェックが実行されます。パッチの競合もチェックされます。分析プロセスは完了するまでに10分近くかかります。
分析が正常に終了したら、「次へ」をクリックします。
「確認」ページで「デプロイ」をクリックします。
このプロセスは(パッチ適用対象のエージェント数に応じて)完了するまでに時間がかかりますが、次に示す詳しい進捗状況の表示リンクを使用して確認できます。
ここでは、管理エージェントにおいてすべてのダウンロード済プラグインを12.1.0.2リリースにアップグレードするために必要な手順を説明します。この章では、次の項目について説明します。
次に、Oracle Management Service上ですでにアップグレードされたプラグインを選択し、既存の管理エージェント上でそれらをアップグレードします。オンライン・モードで管理エージェントにプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。
「設定」メニューで、「拡張性」、「自己更新」の順に選択します。
「プラグイン」を選択し、「アクション」メニューで「開く」を選択します。
「プラグイン」リンクをクリックします。
次に示すように、プラグインを右クリックして「デプロイ先」を選択し、「管理エージェント」を選択します。
次に示すように、「追加」をクリックして、プラグインをデプロイする管理エージェントを追加します。
必要なエージェントを選択し、「選択」をクリックします。
1つのウィンドウで複数のエージェントを選択できます。
次に示すように、「続行」をクリックします。
次に示すように、プラグイン・アップグレードの前提条件チェックを実行し、「次へ」をクリックします。
「確認」ページで「デプロイ」をクリックし、プラグインをエージェントにデプロイします。
「ステータスの表示」をクリックすると、プラグインのデプロイを監視できます。
プラグインが正常にデプロイされたことを確認してから、次に進みます。
OMSに対するプラグイン・デプロイメントからプラグインがすぐに使用できるため、プラグインをエージェントに直接デプロイできます。オフライン・モードで管理エージェントにプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。
「設定」メニューから、「拡張性」を選択し、「プラグイン」を選択します
プラグインを右クリックして「デプロイ先」を選択し、「管理エージェント」を選択して、管理エージェントにプラグインをデプロイします。
管理エージェントへのオンライン・モードでのプラグインのデプロイに関する項の説明に従って、残りの手順を実行します。
ここでは、プラグインに含まれるOracle Business Intelligence Publisher (BI Publisher)レポートをアップグレードするために必要な手順について詳しく説明します。ただし、これらの手順を実行する必要があるのは、BI Publisherが前もってインストールされ、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cと連動するように構成されている場合のみです。
BI Publisherがインストールまたは構成されていない場合は、後でBI Publisherが構成されたときに次の手順は自動的に実行されます。
BI Publisherレポートをアップグレードするには、次の手順を実行します。
BIPという名前のBI Publisher管理対象サーバーを起動します。
<MIDDLEWARE_HOME>/oms/binにナビゲートします
ミドルウェア・ホームを所有するアカウントのコマンドラインで次のコマンドを実行します。
emcli login -username=sysman
プロンプトでSYSMANパスワードを入力します(このプロンプトはエコーしません)。
emcli sync emcli deploy_bipublisher_reports -force
-force
オプションを使用することが特に重要です。使用しないと、レポートが更新されません。
正常に終了した確認を受け取ります。メッセージは使用している言語で表示されますが、英語では次のようになります。
The Enterprise Manager Oracle-provided Reports have been deployed to the Enterprise Manager Shared folder "Enterprise Manager Cloud Control" on the previously registered BI Publisher "http[s]://{biphost}:{bipport}/xmlpserver".
ここでは、アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)およびJVM診断(JVMD)をアップグレードする手順を説明します。この手順を実行できるのは次の条件に合う場合のみです。
すでにADPまたはJVMDをインストールしている場合。
ターゲット・サーバーのOracle Management Serviceと管理エージェントの両方で、Oracle Fusion Middlewareプラグインの12.1.0.2リリースに更新した場合。
注意: 次の手順は、OMSパッチ(13242773)のREADMEドキュメントに含まれるADPまたはJVMDのパッチ適用に関する指示よりも優先されます。 |
ADPをアップグレードするには、次の手順を実行します。
次の場所にあるADPManager.zip
アーカイブを解凍します。
$MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/ocamm/
同じディレクトリ内にADPManager.ear
というフォルダが作成されます。
EMGCドメインのOracle WebLogic Server管理コンソールにログインし、「サーバー」をクリックします。
デプロイ済のすべてのADPマネージャを確認します。
これらは、サーバー名にEMGC_ADPMANAGERを含む管理対象サーバーです。たとえば、EMGC_ADPMANAGER1です。ADPマネージャごとに次の手順を実行します。説明のためにサーバー名EMGC_ADPMANAGER1を使用しています。
Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してEMGC_ADPMANAGER1を停止します。
mv
コマンドを使用して、EMGC_ADPMANAGER1
ディレクトリ内の既存のADPManager.ear
フォルダの名前をADPManager.ear_12cc01978
に変更します。
mv $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear_12cc01978
mv
コマンドを使用して、作成したADPManager.ear
フォルダをEMGC_ADPMANAGER1
に移動します。
mv $MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/ocamm/ADPManager.ear $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/
次のコマンドを使用して、ADPManager.ear_12cc01978
フォルダ内のconfigディレクトリに移動します。
cd $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear_12cc01978/ADPManager.war/config/
次のコマンドを使用してAcsera.properties
ファイルをコピーします。
注意: ADPマネージャを以前にインストールしたが一度も起動していない場合は、表示される構成ファイルは存在していません。このケースでは、ステップ8と9を省略してもかまいません。 |
cp -f configuration.xml Acsera.properties key $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear/ADPManager.war/config/
コピーしたAcsera.properties
ファイルの最後に次のプロパティを追加します。
JMXContainer.DisableComputeClassPaths = true DeployerClient.CoreJAgentJars=lib/bcel.jar; lib/com.oracle.diagnostics.instrumentor_1.8.0.0-try-03.jar; lib/jManagement Agent1.5.jar DeployerClient.WLDFJar=com.oracle.diagnostics.instrumentor_1.8.0.0-try-03.jar
Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してADPマネージャを起動します。
事前に構成されているターゲット・サーバーにすべてのADPエージェントを再デプロイします。
基本的には元の管理エージェントの上に管理エージェントを再デプロイすることに注意してください。手順は次のURLを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/adp_installation.htm#CJHFFADD
ターゲット・サーバーを再起動します。
注意: JVM診断のアップグレードを開始する前に、既存のJVMプール・ターゲットを削除してください。このためには、Enterprise Manager Cloud Consoleにログインし、「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。「ミドルウェア」ページで、タイプが「Java仮想マシン・プール」のすべてのターゲットを1つずつ選択して、「削除」をクリックします。 |
JVMDをアップグレードするには、次の手順を実行します。
次の場所にあるjvmd.zip
アーカイブを解凍します。
$MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/jvmd/
これで、jammanager.ear
を含む一連のファイルが同じディレクトリに作成されます。
EMGCドメインのOracle WebLogic Server管理コンソールにログインし、「サーバー」をクリックします。
デプロイ済のすべてのJVMDマネージャを確認します。
これらは、サーバー名にEMGC_JVMDMANAGERを含む管理対象サーバーです(たとえば、EMGC_JVMDMANAGER1)。JVMDマネージャごとに次の手順を実行します。説明のためにサーバー名EMGC_JVMDMANAGER1を使用しています。
EMGC_JVMDMANAGER1がまだ実行していなければ、起動します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。
「デプロイメント」を選択し、JVMDマネージャのエンタープライズ・アプリケーションのチェック・ボックスをクリックします。
例: jammanagerEMGC_JVMDMANAGER1
「更新」をクリックします。
既存のjammanager.ear
のソース・パスをメモしておきます。
たとえば、次のようになります。
$MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/servers/EMGC_ADMINSERVER/upload/jammanagerEMGC_JVMDMANAGER1/app/jammanager.ear
前のステップでメモしたソース・パスの既存のjammanager.earを、次の場所にあるjammanager.earで置き換えます。
$MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/jvmd/
「次へ」をクリックして更新を完了します。
ミドルウェア診断アドバイザ(MDA)を有効にしている場合は、次の手順を実行して、すべてのOracle WebLogicドメインとOracle WebLogic Serverターゲットに対して無効にしてください。
Cloud Controlで、WebLogic Serverドメインのターゲット・ホームページに移動します。
「WebLogicドメイン」メニューで「診断」を選択し、「ミドルウェア診断アドバイザの設定」を選択します。
次に示すように、MDAが有効になっていた各ターゲットを選択して「無効化」をクリックします。
ターゲット・サーバーから既存のJVMD管理エージェントをアンデプロイします。
管理エージェントの名前は、通常はjavadiagnosticManagement Agent_ServerNameのようになります。
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、対応するJava仮想マシン・ターゲットを削除します。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。
アンデプロイしたJVMD管理エージェントに対応するJava仮想マシン・ターゲットを探します。
表の各Java仮想マシン・ターゲットを選択し、「削除」をクリックします。
すべてのJVMD管理エージェントを再デプロイします。
詳細は、次のOracleドキュメントを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/jvmd_installation.htm#CHDCFFGC
すべてのJVMD管理エージェントを再デプロイしたら、「ミドルウェア診断アドバイザ - 構成(有効化/無効化)」ページに戻って、以前MDAが有効になっていた各ターゲットについて再び有効化します。