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Oracle® Enterprise Managerバンドル・パッチ1アプリケーション・ガイド
12cリリース1 (12.1.0.1)
B69692-02
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2 Linux x86およびLinux x86-64のバンドル・パッチ1

BP1は次の順序で適用する必要があります。

  1. Oracle Management Serviceでバンドル・パッチ1を適用します

  2. OMSのデプロイ済のすべてのプラグインを12.1.0.2リリースにアップグレードします

  3. すべての管理エージェントでバンドル・パッチ1を適用します

  4. エージェントのデプロイ済のすべてのプラグインを12.1.0.2リリースにアップグレードします

重要な注意事項

インストール・プロセスに進む前に次の重要事項を確認してください。

2.1 Oracle Management Serviceでのバンドル・パッチ1の適用

複数OMS環境では、各OMSホストで次の前提条件が満たされるようにします。

  1. 最新バージョンのOPatch 11.1があることを確認します。

    BP1をインストールするために必要な最低限のOPatchバージョンは11.1.0.9.4です。OPatchバージョンが11.1.0.9.4以上であることもチェックする必要があります。OPatch 11.2.xは使用しないでください。

    OPatchの現在のバージョンは、OMS Home/OPatchからコマンドopatch versionを実行して確認できます。詳細は、正しいOPatchバージョンの使用に関する項を参照してください。

    OPatchの最新バージョンを確認するには、次の手順を実行します。

    1. My Oracle Support (https://support.oracle.com)にログインします。

    2. 「パッチと更新版」を選択します。

    3. 検索フィールドに6880880と入力して、「検索」をクリックします。

    4. 最新のOPatchバージョン(11.1.0.9.4以上)を選択します。

      選択したOPatchには、OPATCHのアップグレード手順が記載されたREADMEが含まれます。zipをダウンロードするためのダウンロード・ボタンもあります。

  2. ORACLE_HOME環境変数をOMSホーム(MIDDLEWARE_HOME/oms)に設定します。

  3. ORACLE_HOME/binおよびORACLE_HOME/OPatchがパスに含まれていることを確認します。

    次のコマンドを使用して環境変数を設定します。

    setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/OPatch:$PATH
    

    次のコマンドを実行して、PATH変数が設定されていることを確認します。

    echo $PATH
    
  4. 次のコマンドを実行して、パッチのインストール対象のOPatchで使用されるOracleインベントリの状態を確認します。

    <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lsinventory
    

    図2-1 OPatchインベントリ

    opatch lsinventory
  5. 管理リポジトリとリスナーを含むOracle Databaseが稼働していることを確認します。

  6. ステップ1で前に説明したように、OMS BP1 13242773をMy Oracle Supportからダウンロードします。

    zipファイルが格納される場所は、このドキュメントではPATCH_TOP_DIRと示します。

  7. JDeveloper (13470978)およびWeb Services Manager (12321965)パッチをMy Oracle Supportからダウンロードします。

    これらのパッチは、13242773 BP1をOMSに適用した後で適用してください。

    リリース11.1.1.5.0バージョンのパッチ12321965をダウンロードします。

    図2-2 パッチ12321965

    パッチ12321965
  8. BP1 ZIPファイルの内容を格納する場所を選択します。

  9. 次のコマンドを実行して、BP1 ZIPファイルの内容をステップ6と7で作成した場所に抽出します。

    $ unzip -d PATCH_TOP_DIR p13242773_121010_<platform>.zip
    

    次のコマンドを実行して、PATCH_TOP_DIR/13242773ディレクトリにナビゲートします。

    $ cd PATCH_TOP_DIR/13242773
    
  10. 次のコマンドを実行して、OMSを停止します。

    ORACLE_HOME/bin/emctl stop oms -all
    

    OMSが完全に停止したことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    emctl status oms 
    

    注意:

    複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスを停止します。

  11. 次のコンポーネントがCloud Controlドメインで実行している場合は、停止してから、BP1を適用するかプラグインを最新リリースに更新します。

    • アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)マネージャ。

    • JVM診断(JVMD)マネージャ。

    • BIPという名前のBI Publisher管理対象サーバー。

  12. 次のコマンドを実行して、BP1をインストールします。

    <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch apply
    

    複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスでこのコマンドを実行してください。このステップでは、opatch applyをすべてのOMSインスタンスで同時に実行します。または、最初のOMSでBP1適用プロセスを完了してから、他のOMSインスタンスで同じ操作を行います。

    図2-3 サンプル出力

    opatch適用のサンプル出力
  13. BP1のインストール後プロセスを自動化するために適切なスクリプトを選択します。これは、単一OMS環境複数OMS環境かによって異なります。


    注意:

    BP1が格納されているPATCH_TOP_DIRで操作を行ってください。また、post_deploy.shスクリプトを実行する前に、リポジトリのホスト名、SID、リスナー・ポートおよびSYSMANパスワードを準備しておきます。

    • 単一OMS環境

      単一OMS環境では、BP1ディレクトリから次のコマンドを実行します。

      $ PATCH_TOP_DIR/13242773/post_deploy.sh
      

      post_deploy.shスクリプトが実行されると、OMSは自動的に起動されます。

      図2-4 post_deploy.shの画面出力

      post_deployの画面出力
    • 複数OMS環境

      次の手順を実行します。

      1. $ORACLE_HOME/binから次のコマンドを実行して、管理サーバーを探します。

        ./emctl status oms
        

        次のような出力が表示されます。

        ./emctl status oms
         
        Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Release 12.1.0.1.0 
        Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved.
        WebTier is Up
        Oracle Management Server is Up
         
        ./emctl status oms -details
         
        Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Release 12.1.0.1.0 
        Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved.
        Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password : 
        Console Server Host : slc00tae.us.oracle.com
        HTTP Console Port : 7789
        HTTPS Console Port : 7801
        HTTP Upload Port : 4890
        HTTPS Upload Port : 4901
        OMS is not configured with SLB or virtual hostname
        Agent Upload is locked.
        OMS Console is locked.
        Active CA ID: 1
        Console URL: https://xxx.us.oracle.com:7801/em
        Upload URL: https://xxx.us.oracle.com:4901/empbs/upload
         
        WLS Domain Information
        Domain Name : GCDomain
        Admin Server Host: xxx.us.oracle.com
         
        Managed Server Information
        Managed Server Instance Name: EMGC_OMS1
        Managed Server Instance Host: xxx.us.oracle.com
        
      2. 複数OMS設定のプライマリOMSで次のコマンドを実行します。

        プライマリOMSは、管理サーバーと同じ場所にあるOMSです。

        $ ./PATCH_TOP_DIR/13242773/post_deploy.sh
        
      3. 他のOMS環境(プライマリ以外)で次のコマンドを実行します。

        $ ./ PATCH_TOP_DIR/13242773/MultiOms_post_deploy.sh
        

        パッチの場所を入力するように求められます。たとえば、次のようになります。

        /scratch/xxx/PATCH_TOP_DIR/13242773
        
  14. JDeveloperとWeb Services Managerのパッチ13470978および12321965をOMSに適用します。


    注意:

    これは、複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスに適用する必要があります。これら2つのパッチは任意の順序で適用できます。

    Enterprise Managerをインストールするときに、BP1を含むEnterprise Managerバイナリを使用した場合、このJDeveloperパッチは自動的にインストールされ、他の操作は必要ありません。

    既存のEnterprise ManagerインストールにBP1を適用している場合は、追加のステップとしてJDeveloperパッチを適用する必要があります。このパッチには、機能的な問題やGoogle ChromeおよびMicrosoft Internet Explorer 9ブラウザのサポートなど、様々な修正が含まれています。JDeveloperパッチはBP1の後で適用する必要があります。手順は、それぞれのパッチのREADMEを参照してください。

    対応するパッチのREADMEの指示に従ってパッチを適用します。パッチ12321965を検索すると、そのパッチの2つのリリース、つまり11.1.1.5.0と11.1.1.4.0が見つかります。パッチの11.1.1.5.0リリースを選択して適用してください。両方のパッチをMiddlewareホームにあるoracle_commonディレクトリ(MW_HOME/oracle_common/)に適用することを確認します。環境変数ORACLE_HOMEを[MW_HOME]/oracle_commonディレクトリに設定してから、パッチ13470978および12321965をOMSに適用します。

  15. BP1が適切にインストールされたことを確認します。次のコマンドを実行して、パッチがインベントリに登録されたことを調べます。

    <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lsinventory
    

    図2-5 lsinventoryのサンプル出力

    lsinventoryのサンプル出力

    すべてのパッチがOMSにインストールされたことを確認するには、次のコマンドを実行します。

    1. OMSホストで次の環境変数を設定します。

      setenv ORACLE_HOME <MIDDLEWARE_HOME>/oms
      
    2. 次の確認コマンドを実行して、パッチがOMSに適用されたことを確認します。

      <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lspatches -id 13242773 -verify
      <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lspatches -oh <MIDDLEWARE_HOME>/oracle_common -id 12321965 -verify
      <MIDDLEWARE_HOME>/oms/opatch lspatches -oh /<MIDDLEWARE_HOME>/oracle_common -id 13470978 –verify
      

      コマンドの結果として、パッチがOMSにある場合はパッチ番号と詳細情報が表示されます。

  16. 次の手順を実行して、BP1パッチ、JDeveloperパッチおよびWeb Services Managerパッチ(13470978と12321965)を、各スタンバイOMSに適用します(スタンバイOMSインスタンスがデプロイされている場合)。

    1. すべてのスタンバイOMSサーバーを停止します。

    2. Opatchを使用して、これまでに説明した指示に従ってパッチを適用します。ただし、post_deploy.shコマンドは実行しないでください(ステップ14の説明)。

    3. 各スタンバイOMSインスタンスで次のように実行します。このとき、ORACLE_HOMEはOMSのOracleホームです。

      $ ORACLE_HOME/perl/bin/perl 13242773_PATCH_TOP_DIR/apply12959056.pl
      $ ORACLE_HOME/perl/bin/perl 13242773_PATCH_TOP_DIR/apply13479448.pl
      $ sh $ORACLE_HOME/bin/exec_13651296_patch
      

      これらのスクリプトは次の場所にあります。

      13242773_PATCH_TOP_DIR/custom/scripts/
      

2.2 エージェント・パッチ適用のインフラストラクチャの設定(プラグインのアップグレード実行前)

管理エージェントにパッチを適用する場合、Enterprise ManagerがMy Oracle Supportに接続するように構成されていると、パッチがパッチ適用フローで自動的にダウンロードされます。My Oracle Supportに接続できない場合は、パッチをEnterprise Managerに手動でアップロードできます。

次の手順を実行し、接続ポリシーに基づいて、オンライン・モードまたはオフライン・モードで必要なインフラストラクチャを設定します。

2.2.1 My Oracle Support資格証明の設定

次の手順を実行して、My Oracle Supportの資格証明を設定します。MOS資格証明をすでに設定している場合は、この手順は省略できます。

  1. 「設定」メニューで「My Oracle Support」を選択し、「資格証明の設定」を選択します。

    図2-6 資格証明の設定

    資格証明の設定
  2. My Oracle Support資格証明を指定し、「適用」をクリックしてこの情報を保存し、「My Oracle Supportからのリフレッシュ」リンクをクリックしてジョブを表示します。

    これにより、Opatchを更新してMOSをリフレッシュするジョブもトリガーされます。これらのジョブが正常に終了したことをチェックしてから、次に進む必要があります。ただし、24時間以内にこれらのジョブが正常に実行されていた場合、ジョブはトリガーされません。そのまま次に進むことができます。

2.2.2 オンライン・モードでのインフラストラクチャ設定について

この項では、オンライン・モードでの管理エージェントのパッチ適用を使用する場合に、インフラストラクチャを設定する手順について説明します。

管理エージェントのパッチ適用をオンライン・モードで使用している場合は、次の手順を実行してインフラストラクチャを設定します。

  1. My Oracle Supportへの接続が「オンライン」に設定されていることを確認します。

    「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。

    図2-7 プロビジョニングとパッチ適用

    オフライン・パッチ
  2. 接続設定を「オンライン」に設定し、「適用」をクリックします。

    図2-8 パッチ適用設定

    パッチ適用設定
  3. 「My Oracle Supportとプロキシ接続」タブを選択します。

    図2-9 My Oracle Supportとプロキシ接続

    My Oracle Supportとプロキシ接続
  4. 必要であれば、プロキシ接続がMy Oracle Support (MOS)に接続するように構成します。「手動プロキシ構成」を選択した場合は、必要なプロキシ・サーバー、ポートおよびレルムの詳細を指定し、「適用」をクリックします。

    図2-10 手動プロキシ構成

    手動プロキシ構成
  5. 「テスト」をクリックして、構成が完了したときに接続が正常に作動することを確認します。

    接続できない場合は、オフライン・モードに切り替えることができます。詳細は、オフライン・モードのエージェント・パッチ適用を使用する場合のインフラストラクチャの設定に関する項を参照してください。

  6. テストが正常に終了したら、「適用」をクリックして構成を保存します。

    表示されるエラー・メッセージは情報提供のみを目的とするものです。含まれるリンクを使用して、MOS資格証明を設定できます。詳細は、My Oracle Support資格証明の設定に関する項を参照してください。

    図2-11 プロキシ設定エラー

    情報エラー

2.2.3 オフライン・モードのエージェント・パッチ適用を使用する場合のインフラストラクチャの設定

オンライン・モードを使用してMOSへの接続を構成できない場合は、オフラインのパッチ適用方法を使用する必要があります。次の手順を実行して、管理エージェントにバンドル・パッチを適用するためのインフラストラクチャを設定します。

  1. My Oracle Supportへの接続が「オフライン」に設定されていることを確認します。

    「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。

    図2-12 オフライン・パッチ

    オフライン・パッチ
  2. 「パッチ適用設定」ページで「オンライン設定とオフライン設定」を選択し、「オフライン」を選択して「適用」をクリックします。

    図2-13 パッチ適用設定

    パッチ適用設定
  3. 次の手順を実行して、Enterprise Managerメタデータ・ファイルを更新します。

    1. 次に示すMy Oracle Supportからメタデータ・ファイルをダウンロードします。

      https://support.oracle.com
      

      wgetスクリプトを使用すると必要なすべてのXMLをダウンロードできます。次に示すMy Oracle Supportノート1436338.1の指示に従ってスクリプトを実行します。

      https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=HOWTO&id=1436338.1
      

      ファイルの選択とダウンロードを手動で行うこともできます。表2-1「メタデータ・ファイル」に、ダウンロードするファイルのリストとそれらの場所を示します。

      表2-1 メタデータ・ファイル

      メタデータXMLファイル ダウンロード場所

      aru_products.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_products

      aru_releases.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_releases

      aru_platforms.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_platforms

      aru_languages.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_languages

      aru_product_groups.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_product_groups

      aru_product_releases.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_product_releases

      aru_component_releases.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_component_releases

      aru_targets.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/metadata?table=aru_targets

      certifications.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/components?ctype=product,release,platform,platform_version,wildcard-release,config-group,release-component,certification

      patch_recommendations.xml

      https://updates.oracle.com/Orion/Services/search?language_id=0&classification_group=recommended&patch_type=all&group_by=target_type&group_by=release&group_by=platform


    2. URLをダウンロードし、ローカル・システムに格納します。

      すべてのURLの内容をコピーして、それぞれのテキスト・ファイルに貼り付け、適切な名前と.xml拡張子を付けてファイルを保存します(たとえば、aru_products.xml)。

      URLをブラウザで開き、内容をメモ帳にコピーしてから、XMLとして保存します。

      図2-14 メタデータ・ファイルのダウンロード

      メタデータ・ファイル
    3. メタデータ・ファイルをEnterprise Managerにアップロードします。

      「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。

      図2-15 オフライン・パッチ

      オフライン・パッチ
    4. 「メタデータ・キャッシュ」セクションの「参照」をクリックし、xmlメタデータ・ファイルを選択します。

    5. 「アップロード」をクリックしてメタデータ・ファイルをアップロードします

      アップロードが正常に終了すると、XMLファイルの「ステータス」列が緑色になります。他の列の情報も更新されます。

    6. 「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」「アクティビティ」の順に選択します。

    7. 「ジョブの作成」リストで「My Oracle Supportからのリフレッシュ」を選択し、「実行」をクリックします。

      図2-16 My Oracle Supportからのリフレッシュ

      ジョブ・アクティビティ
    8. ジョブの名前を指定し、「発行」をクリックします。

      図2-17 ジョブ名の指定

      ジョブ名の指定

      ジョブが作成されて発行されると、確認画面が表示されます。

      図2-18 確認画面

      確認画面
    9. リンクをクリックして、ジョブのステータスを確認します。

      ジョブが成功したことを確認します。場合によっては、ページをリフレッシュする必要があります。または、30秒ごとのリフレッシュを設定します。

      注意: ジョブが失敗した場合は、ドキュメントの最後のトラブルシューティングの項を参照するか、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

      図2-19 ジョブ・アクティビティのステータス

      ジョブ・アクティビティのステータス
  4. 次の手順を実行して、必要な管理エージェントのパッチとOPatchのパッチをMy Oracle Support (https://support.oracle.com)からダウンロードします。

    1. 管理エージェントのパッチをダウンロードします。「パッチと更新版」ページの「パッチ検索」リージョンに4つのパッチ番号13242776、13491785、13550565および13550561をカンマで区切って指定し、「検索」をクリックします。

      正しいプラットフォーム(たとえば、Linux x86-64)を選択してください。

      図2-20 「パッチ検索」画面

      パッチ検索
    2. 「検索」をクリックします。

      図2-21 パッチ検索結果

      パッチ検索
    3. パッチのパッチzipファイルとパッチ・メタデータ・ファイルをダウンロードします。

      パッチ・メタデータをダウンロードするには、「パッチ・メタデータのダウンロード」をクリックし、「ダウンロード」をクリックします。

      パッチzipファイルをクリックして、zipファイルをダウンロードします。


      注意:

      両方をダウンロードしてください。

      図2-22 ZIPファイルのダウンロード

      zipファイルのダウンロード

      図2-23 パッチ・メタデータのダウンロード

      パッチ・メタデータのダウンロード
    4. 必要なOPatchパッチをMy Oracle Support (https://support.oracle.com)からダウンロードします。

      管理エージェント・ターゲットのプラットフォームに対応するパッチ6880880を検索します。たとえば、ターゲットがLinux x86-64の場合は、プラットフォームとしてLinux x86-64を選択します。

      図2-24 パッチ検索

      パッチ検索
    5. 「検索」をクリックします。

      バージョン11.1.0.0.0シリーズのパッチのみをダウンロードします。

      図2-25 パッチ検索結果

      パッチ検索結果
    6. パッチzipファイルとパッチ・メタデータの両方をダウンロードします。

      パッチ・メタデータ・ファイルをダウンロードするには、「パッチ・メタデータのダウンロード」をクリックし、「ダウンロード」をクリックします。

      図2-26 ファイル・ダウンロード

      ファイル・ダウンロード

      図2-27 パッチ・メタデータのダウンロード

      パッチ・メタデータのダウンロード
  5. 管理エージェントのパッチをソフトウェア・ライブラリにアップロードします。

    1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「保存されたパッチ」を選択します。

      図2-28 保存されたパッチ

      保存されたパッチ

      図2-29 パッチ適用

      パッチ適用
    2. 「アップロード」をクリックし、「ソフトウェア・ライブラリへのパッチのアップロード」ページを開きます。

      図2-30 ソフトウェア・ライブラリへのパッチのアップロード

      パッチのアップロード

      管理エージェントの4つのパッチのうち、2つはベース・プラットフォーム用(13242776および13491785)、残りの2つはOracleホーム・プラグイン用(13550561 and 13550565)です。

    3. 表示されているように「基本情報」を設定します。

    4. パッチ13242776および13491785については、システムのローカル・ディレクトリでパッチ・メタデータ・ファイルとパッチzipファイルを選択し、「アップロード」をクリックします。

      図2-31 パッチ情報

      パッチ情報
    5. 対応するパッチ・メタデータとパッチzipファイルを選択して、パッチ13550561および13550565をアップロードします。

    6. 表示されているように「基本情報」属性をリセットします。

      図2-32 基本情報

      基本情報
    7. パッチ・メタデータとパッチzipファイルを選択し、「アップロード」をクリックします。

  6. OPatch 6880880をソフトウェア・ライブラリにアップロードするには、「基本情報」の属性を指定します。

    Opatchパッチ6880880のパッチ・メタデータとパッチzipファイルを選択して、アップロードします。ページに必要なすべての属性を入力してください。

    • リリース: バージョン11.1.0.0.0を選択します。

    • 作成日: 当日の日付を使用します

    • 説明: バージョン11.1.0.xのOpatch

    • プラットフォーム: ダウンロードするパッチの対象プラットフォームを選択します(たとえば、Linux x86-64)

    • 言語: 英語(アメリカ)を選択します

  7. 「アップロード」をクリックします。

    アップロードが正常に終了すると、すべてのパッチが「保存されたパッチ」ページに表示されます。

    図2-33 ソフトウェア・ライブラリに保存されたパッチ

    成功したアップロード

    このプロセスが終了すると、すべてのエージェント・パッチとOpatchパッチが「ソフトウェア・ライブラリに保存されたパッチ」ページに表示されるはずです。

2.3 OMSのすべてのデプロイ済プラグインの12.1.0.2リリースへのアップグレード

次の各項では、デプロイ済プラグインをEnterprise Manager 12.1.0.2リリースにアップグレードするために必要な手順を詳しく説明します。内容は次のとおりです。

2.3.1 プラグインをデプロイするための前提条件

12.1.0.2リリース(リビジョンなし)が存在する場合には、バージョン12.1.0.1のすべてのプラグインをアップグレードする必要があります。OMSインスタンスでプラグインを1つずつ順に更新して、すべてをアップグレードします(プラグインは一度に1つしか更新できません)。

プラグインが最新の12.1.0.2リリースにアップグレードされていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. Oracleインベントリ、リポジトリ・データベース、ミドルウェア・ホーム、インスタンス・ホーム、ソフトウェア・ライブラリおよび管理エージェントのバックアップを作成します。バックアップの手順は、次のURLの『Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/index.htm
    
  2. リポジトリ・データベースにSYSMANとしてログインし、次のコマンドを使用して無効なオブジェクトを再コンパイルします。

    EXEC EMD_MAINT_UTIL.recompile_invalid_objects
    SQL> EXEC 
    EMD_MAINT_UTIL.recompile_invalid_objects
    
    PL/SQL procedure successfully completed.
    

    リポジトリ内に無効なオブジェクトがないことを確認してください。無効なオブジェクトをチェックするには、システム・ユーザーとしてリポジトリにログインし、次のコマンドを実行します。

    SELECT object_name, object_type FROM ALL_OBJECTS WHERE owner='SYSMAN' and status <> 'VALID' ;
    
    SQL> SELECT object_name, object_type 
    FROM ALL_OBJECTS 
    WHERE owner='SYSMAN' and status <> 'VALID' ;
    
    no rows selected
    

    無効なオブジェクトが見つかった場合は、最初のSQLを再び実行します。

    EXEC EMD_MAINT_UTIL.recompile_invalid_objects
    
  3. DBMSジョブが実行していることを確認します。

    実行していない場合は、次のパッケージをシステム・ユーザーとして実行します。

    EXEC EMD_MAINTENANCE.submit_em_dbms_jobs
    

    ジョブが実行しているかどうかを調べるには、Enterprise Managerコンソールを開き、「設定」メニューで「管理サービスとリポジトリ」を選択し、次に「リポジトリ操作」を選択します。

    図2-34 リポジトリ操作

    リポジトリ操作

    図2-35 リポジトリ・スケジューラ・ジョブ・ステータス

    リポジトリ
  4. データベースとOMSを停止して起動した後で、プラグインのアップグレードを開始します。

    複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスでこのようにします。

  5. ターゲット管理エージェント(プラグインをアップグレードする対象)が稼働していることを確認します。

  6. Oracle Fusion Middlewareプラグインを12.1.0.2リリースに更新しているとき、アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がすでにインストールされている場合は、ADPおよびJVMDのアップグレード(オプション)に関する項の手順に従います。

  7. 次のコンポーネントがCloud Controlドメインで実行している場合は、停止してから、プラグインを最新リリースに更新します。

    • アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)マネージャ

    • JVM診断(JVMD)マネージャ


注意:

すべてのプラグインがアップグレードされるまで、12.1.0.1バージョンのプラグインを1つずつ順に12.1.0.2リリースにアップグレードします。つまり、1つの12.1.0.2.0プラグインをダウンロードしてデプロイしてから、次の12.1.0.2.0プラグインをダウンロードしてデプロイします。

2.3.2 OMSへのオンライン・モードでのプラグインのデプロイ

オンライン・モードでプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューで「拡張性」を選択し、「自己更新」を選択して、すべての更新のリストを取得します。

    図2-36 自己更新

    自己更新
  2. 「プラグイン」ホームページで「アクション」を選択し、さらに「更新の確認」を選択します。

    図2-37 更新の確認

    更新の確認

    ジョブがトリガーされ、「使用可能な更新」列を更新します。ジョブが正常に発行されると確認画面が表示されます。

    図2-38 確認画面

    確認
  3. オープン」を「アクション」メニューで選択します。

    図2-39 エンティティ・タイプ

    エンティティ・タイプ
  4. 使用可能な更新のリストから更新を選択し、「ダウンロード」をクリックします。

    「スケジュール・ダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次の例では、Oracle Audit Vaultプラグインが選択されています。

    図2-40 スケジュール・ダウンロード

    「スケジュール・ダウンロード」ダイアログ
  5. 更新をいつダウンロードするかを選択します(すぐにダウンロードするか、後で指定した時刻にダウンロードするか)。

    複数のダウンロードを同時にスケジュールすることも可能です。

    図2-41 スケジュール・ダウンロード

    スケジュール・ダウンロード
  6. 「選択」をクリックします。

    ソフトウェア・ライブラリに更新をダウンロードするためのEnterprise Managerジョブが作成されます。Enterprise Managerでは、Oracle Enterprise Managerストアからのアーカイブのダウンロードが開始します。


    注意:

    ページは自動的にはリフレッシュされません。更新されたダウンロード・ステータスを表示するには、「リフレッシュ」をクリックします。

    エンティティが一度ソフトウェア・ライブラリにダウンロードされれば、インストールに適用できるようになります。

  7. ステータスが「ダウンロード済」のリストから更新を選択し、「適用」をクリックします。

    図2-42 プラグイン更新版

    プラグインの更新

    その後、プラグイン・デプロイ・ページにリダイレクトされます。

    図2-43 プラグイン

    プラグインのデプロイメント
  8. プラグインを選択して、OMSにデプロイします。

    プラグイン名を右クリックして「デプロイ先」を選択し、「管理サーバー」を選択します。

    図2-44 管理サーバーへのプラグインのデプロイ

    デプロイ画面
  9. 「リポジトリSYSパスワード」に入力して、「続行」をクリックします。

    図2-45 管理サーバー上のプラグインをデプロイします

    管理サーバーへのプラグインのデプロイ

    プラグイン・アップグレードの前提条件チェックが実行されます。

    図2-46 前提条件チェック

    前提条件チェック

    図2-47 前提条件チェック -正常に完了しました

    正常に完了した前提条件チェック
  10. 「次へ」をクリックします。

  11. 前提条件チェックが正常に完了したら、「デプロイ」をクリックします。

    図2-48 デプロイのレビュー画面

    管理サーバーへのプラグインのデプロイ

    図2-49 デプロイの確認画面

    デプロイの確認画面

    OMSは自動的にバウンスされるため、$ emctl status oms -detailsを使用してプラグインのデプロイメント・ステータスをチェックすることをお薦めします。

  12. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

    「管理サーバー上」列に表示されるように、OMSのプラグインのバージョンが12.1.0.2.0になっています。

    図2-50 プラグインのバージョン

    更新されたプラグインのバージョン
  13. 更新済の各プラグインを各スタンバイOMSにデプロイするには、次の手順を実行します。

    1. 「自己更新」ページに移動し、「プラグイン」をクリックして、必要なプラグインを選択します。

    2. 「アクション」メニューから、「エクスポート」を選択します。

      エクスポート・ステップの2つの選択肢を示すポップアップ・ウィンドウが開きます。ポップアップ・ウィンドウに表示される-idパラメータの値をメモしておきます。次のステップでこの値が必要になります。

      図2-51 エクスポート・ステップ

      エクスポート・ステップ
    3. エクスポート・ステップに進む前に、OMSホーム(OMSHOME/bin)にログインし、次のようにsyncコマンドを実行します。

      ./emcli sync
      

      「正常に同期化されました」というメッセージが表示されます。

      プライマリ・サイトのOMSサーバーの1つで次のEM CLIコマンドを実行します。

      emcli export_update -id=<update id> -deep -host=<standby OMS host> -dir=<directory to export archives> <host credential options>
      

      たとえば、次のようになります。

      $ emcli export_update -id=725C4384A8D3AAB4BB1F672519378375 -deep -host=adc1140458.us.oracle.com -dir=/scratch/aime/plugins -credential_name=BDC -credential_owner=sysman
      

      このコマンド構文に含まれるオプションは次のとおりです。

      -idオプションは、ポップアップ・ウィンドウから取得します。

      -deepオプションは必須です。複数OMSセットアップでは、このリクエストはどのOMSでも処理できます。したがって、ディレクトリは、リクエストを処理する各OMSにとって有効なパス(できれば共有パス)であることが必要です。

      -hostオプションには、プラグインのエクスポート先のターゲット・ホストを指定します。

      -dirオプションには、プラグインのエクスポート先のターゲット・ホストのディレクトリを指定します。

      <host credential options>にはホストの資格証明を指定します。次のいずれかを指定できます。

      credential_set_name: ホスト・ターゲットのリポジトリに格納されている優先資格証明のセット名。たとえば、HostCredsNormal (デフォルト非特権資格証明セット)またはHostCredsPriv (特権資格証明セット)。

      credential_name: リポジトリに格納されている名前付き資格証明の名前。このオプションはcredential_ownerオプションと一緒に指定する必要があります。

      credential_owner: リポジトリに格納されている名前付き資格証明の所有者。このオプションはcredential_nameオプションと一緒に指定する必要があります。

      このコマンドにより、スタンバイOMSホストの指定のディレクトリに複数のzipファイルが生成されます。version_OMS_platform_revision.zipという形式の名前のzipファイルは、この後の手順で使用されます。複数のスタンバイOMSホストがある場合は、このファイルを各ホストにコピーします。

    4. スタンバイ管理サーバーが停止している場合は、次のコマンドを使用して起動します。

      $ emctl start oms -admin_only
      
    5. 次のコマンドを使用して、最初のスタンバイOMSのOracleホームにOMSアーカイブをインストールします。

      $ pluginia -archives path to plugin archive
      
    6. 次のコマンドを使用して、最初のスタンバイOMSのOracleホームでプラグインを構成します。

      pluginca -action deploy -isFirstOMS true -plugins plugin-list -oracleHome oms oracle home -middlewareHome wls middleware home
      

      このとき、plugin-listは、plugin-id=plugin-versionという形式のプラグイン名です。

    7. プラグイン・アーカイブ・ファイルを各スタンバイの他のOMSにコピーします。

    8. 各スタンバイの他のOMSのOracleホームで次のコマンドを実行します。

      $ pluginia -archives path to plugin archive
      
      $ pluginca -action deploy -isFirstOMS false -plugins plugin-list -oracleHome oms oracle home -middlewareHome wls middleware home
      
    9. これでスタンバイ・サイトへのプラグインのデプロイメントが完了しました。「自己更新」ページに移動してプラグインを確認します。

      プラグインを選択して、情報を表示します。すべてのOMSサーバーが表示される必要があります。

2.3.3 OMSへのオフライン・モードでのプラグインのデプロイ

オフライン・モードでプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

    図2-52 「自己更新」メニュー

    自己更新

    図2-53 「自己更新」ページ

    自己更新
  2. 「更新の確認」をクリックします。

    次のメッセージが表示されます

    図2-54 オフライン・モードで更新を確認

    オフラインでの更新確認のポップアップ

    メッセージに含まれるリンクを使用して、最新の更新カタログをダウンロードする必要があります。

    https://updates.oracle.com/Orion/Download/download_patch/p9348486_112000_Generic.zip 
    

    注意:

    ファイルを解凍しないでください。

    このZIPファイルがOMSホストにあることを確認します。次の例では、OMSホストのplugupdateディレクトリがこのカタログZIPファイルの格納に使用されています。

    図2-55 plugupdateディレクトリ

    プラグイン更新の例
  3. <OMS home>/binディレクトリに移動し、次のコマンドをインストール・ユーザーとして実行してEM CLIにログインします。

    ./emcli login -username=sysman
    

    図2-56 ログイン画面

    ログイン
  4. 図のように次のコマンドを使用して、emcli synchronize (必須)を実行します。

    $OMS_OracleHome/emcli sync
    

    図2-57 同期化

    emcli synchronize
  5. 次のコマンドを実行して、カタログ・ファイルをインポートします。

    $OMS_OracleHome/emcli import_update_catalog -omslocal  -file=<absolute location of the zip file>
    

    たとえば、次のようになります。

    $OMS_OracleHome/emcli import_update_catalog -omslocal  -file=/scratch/pluginupdate/p9348486_112000_Generic.zip
    

    注意: 複数OMS環境の場合は、他のすべてのOMSサーバーでこのコマンドを実行します。

    図2-58 カタログ・ファイルのインポート

    コード出力

    図2-59 カタログ・ファイルのインポート(続き)

    コード出力の続き
  6. 「自己更新」ページに戻り、ページをリフレッシュします。

    「使用可能な更新」の数が更新されています。

    図2-60 新しい更新の数

    新しい更新の数
  7. 「プラグイン」フォルダを選択して、使用可能な新しいプラグインのリストを表示します。

    図2-61 使用可能な新しいプラグインのリスト

    プラグインの自己更新
  8. プラグインを選択し、「ダウンロード」をクリックします。

    図2-62 プラグインのダウンロード

    mosプラグインの選択

    図2-63 「オフライン・モードでステップをダウンロード」メッセージ

    ポップアップ・メッセージ
  9. メッセージに示された手順に従ってください。

    選択したプラグインの更新ファイルをダウンロードし、そのファイルがOMSホストに存在していることを確認します。


    注意:

    ファイルを解凍しないでください。すべてのプラグインの更新ファイルは1つずつ順にダウンロードする必要があります。

  10. <OMS home>/binディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、前のステップでダウンロードした更新ファイルをインポートします。

    ./emcli import_update  -omslocal  -file=<absolute location of the zip file>
    

    たとえば、次のようになります。

    ./emcli import_update -omslocal -file=/scratch/pluginupdate/p13789099_112000_Generic.zip
    

    注意:

    セッションが期限切れになると、再ログインがプロンプトされることがあります。このためには次のコマンドを使用できます。
    $ORACLE_HOME/bin/emcli login -username=sysman
    

    このコマンドによって、「自己更新」ホームページで更新の状態が「ダウンロード済」として表示され、ユーザー・インタフェースに適用できるようになります。

    図2-64 更新のインポート

    更新ファイルのインポート
  11. 「自己更新」ページで「プラグイン」を選択します。

    MOSプラグインのステータスが「使用可能」から「ダウンロード済」に変更されています。

    図2-65 プラグイン更新版

    mosプラグインのステータス変更

    注意:

    残りのプラグインの更新ファイルも1つずつ順にダウンロードする必要があります(プラグインの更新ごとにステップ9から12を繰り返します)。その後、コマンドを実行して、ステータスを「使用可能」から「ダウンロード済」に変更します。

  12. プラグインを選択し、「適用」をクリックします。

  13. OMSへのオンライン・モードでのプラグインのデプロイに関する項のステップ4から8を繰り返して、プラグインをOMSにデプロイします。

2.4 管理エージェントへのバンドル・パッチ1の適用

ここでは、BP1を管理エージェントに適用するために必要な手順を詳しく説明します。

  1. 管理エージェントへのパッチ適用を開始する前に、OMSパッチが適用されていることを確認します。

  2. すべてのプラグインが12.1.0.2リリースにアップグレードされていることを確認します。


    注意:

    12c管理エージェントにCloud Controlコンソールを使用してパッチを適用する方法の詳細は、My Oracle Supportノート1359221.1も参照してください。

  3. 次の図のように、「エンタープライズメニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「パッチと更新版」の順に選択します。

    図2-66 パッチと更新版

    パッチと更新版
  4. 「パッチと更新版」ページの「パッチ検索」リージョンで、パッチ番号13242776、13491785、13550565および13550561を入力し、プラットフォームを選択して、「検索」をクリックします。

    Enterprise Managerがオフラインのパッチ適用モードの場合は、カンマ区切りリストのかわりに一度に1つのパッチを検索フィールドに指定する必要があります(たとえば、13242776, 13491785, 13550565, 13550561というリストですべてを指定するのではなく、13242776のように1つ指定します)。

    図2-67 パッチ検索

    「パッチ検索」画面
  5. 次に示すように、すべてのパッチを選択して「計画に追加」をクリックし、「新規に追加」を選択します。

    My Oracle Supportの接続設定に基づいて、パッチはMy Oracle Supportで直接検索されるか、ステージング前のソフトウェア・ライブラリ・リストで検索されます。

    図2-68 計画に追加

    計画に追加
  6. 計画の名前を「計画名」フィールドに指定します。

  7. ターゲット・タイプを「エージェント」に設定します。

  8. 「検索」をクリックし、パッチを適用するエージェントを選択します。

    グループを作成している場合は、グループ名を指定してエージェントを検索することもできます。

  9. 「計画の作成」をクリックします。

    図2-69 パッチを計画に追加

    計画の作成
  10. ページの一番上の「計画の表示」をクリックすると、新たに作成されたパッチ計画が表示されます。

    図2-70 計画の表示

    計画の表示
  11. 次に示すように、「次へ」をクリックするか、「デプロイメント・オプション」をクリックします。

    図2-71 デプロイメント・オプション

    デプロイメント・オプション
  12. 「デプロイメント・オプション」で、次に示すようにターゲット管理エージェントの資格証明を指定します。

    図2-72 Oracleホーム資格証明

    資格証明の指定

    「Oracleホーム優先資格証明」が設定されていない場合は、エージェントOracleホームに対して「Oracleホーム優先資格証明のオーバーライド」を選択し、通常Oracleホーム資格証明および特権Oracleホーム資格証明を使用します。


    注意:

    ORACLEに直接アクセスする資格証明がなく、ルートとして特権資格証明を設定する必要がある場合は、Enterprise ManagerがSUDOまたはPBRUNを使用するように構成します。

    次のURLのLifecycle Managementガイドの「資格証明の設定」の手順に従います。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/em.121/e27046/infrastructure_setup.htm#BABGGJB
    

  13. 次に示すように、「次へ」または左側のパネルの「検証」をクリックします。

    図2-73 検証

    検証オプション
  14. 次に示すように、「検証」ページで「分析」をクリックします。

    分析プロセスによって前提条件チェックが実行されます。パッチの競合もチェックされます。分析プロセスは完了するまでに10分近くかかります。

    図2-74 検証が必要です

    検証が必要
  15. 分析が正常に終了したら、「次へ」をクリックします。

  16. 「確認」ページで「デプロイ」をクリックします。

    図2-75 デプロイの準備完了

    デプロイの準備完了

    このプロセスは(パッチ適用対象のエージェント数に応じて)完了するまでに時間がかかりますが、次に示す詳しい進捗状況の表示リンクを使用して確認できます。

    図2-76 詳しい進捗状況の表示

    デプロイメントの進捗

2.5 管理エージェントでのすべてのダウンロード済プラグインの12.1.0.2リリースへのアップグレード

ここでは、管理エージェントにおいてすべてのダウンロード済プラグインを12.1.0.2リリースにアップグレードするために必要な手順を説明します。この章では、次の項目について説明します。

2.5.1 管理エージェントへのオンライン・モードでのプラグインのデプロイ

次に、Oracle Management Service上ですでにアップグレードされたプラグインを選択し、既存の管理エージェント上でそれらをアップグレードします。オンライン・モードで管理エージェントにプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

    図2-77 「自己更新」メニュー

    自己更新
  2. 「プラグイン」を選択し、「アクション」メニューで「開く」を選択します。

    図2-78 自己更新

    エンティティ・タイプ情報
  3. 「プラグイン」リンクをクリックします。

  4. 次に示すように、プラグインを右クリックして「デプロイ先」を選択し、「管理エージェント」を選択します。

    図2-79 管理エージェントへのデプロイ

    管理エージェントへのデプロイ
  5. 次に示すように、「追加」をクリックして、プラグインをデプロイする管理エージェントを追加します。

    図2-80 管理エージェントの追加

    管理エージェントの追加
  6. 必要なエージェントを選択し、「選択」をクリックします。

    1つのウィンドウで複数のエージェントを選択できます。

    図2-81 検索と選択: ターゲット

    検索と選択
  7. 次に示すように、「続行」をクリックします。

    図2-82 「続行」をクリック

    「続行」をクリック
  8. 次に示すように、プラグイン・アップグレードの前提条件チェックを実行し、「次へ」をクリックします。

    図2-83 「次へ」をクリック

    「次へ」をクリック
  9. 「確認」ページで「デプロイ」をクリックし、プラグインをエージェントにデプロイします。

    図2-84 「デプロイ」をクリック

    「デプロイ」をクリック

    「ステータスの表示」をクリックすると、プラグインのデプロイを監視できます。

    図2-85 ステータスの表示

    ステータスの表示

    プラグインが正常にデプロイされたことを確認してから、次に進みます。

2.5.2 管理エージェントへのオフライン・モードでのプラグインのデプロイ

OMSに対するプラグイン・デプロイメントからプラグインがすぐに使用できるため、プラグインをエージェントに直接デプロイできます。オフライン・モードで管理エージェントにプラグインをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「拡張性」を選択し、「プラグイン」を選択します

  2. プラグインを右クリックして「デプロイ先」を選択し、「管理エージェント」を選択して、管理エージェントにプラグインをデプロイします。

    図2-86 管理エージェントへのデプロイ

    管理エージェントへのデプロイ
  3. 管理エージェントへのオンライン・モードでのプラグインのデプロイに関する項の説明に従って、残りの手順を実行します。

2.6 プラグインに含まれるBI Publisherレポートのアップグレード

ここでは、プラグインに含まれるOracle Business Intelligence Publisher (BI Publisher)レポートをアップグレードするために必要な手順について詳しく説明します。ただし、これらの手順を実行する必要があるのは、BI Publisherが前もってインストールされ、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cと連動するように構成されている場合のみです。

BI Publisherがインストールまたは構成されていない場合は、後でBI Publisherが構成されたときに次の手順は自動的に実行されます。

BI Publisherレポートをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. BIPという名前のBI Publisher管理対象サーバーを起動します。

  2. <MIDDLEWARE_HOME>/oms/binにナビゲートします

  3. ミドルウェア・ホームを所有するアカウントのコマンドラインで次のコマンドを実行します。

    emcli login -username=sysman
    

    プロンプトでSYSMANパスワードを入力します(このプロンプトはエコーしません)。

    emcli sync
    emcli deploy_bipublisher_reports -force
    

    -forceオプションを使用することが特に重要です。使用しないと、レポートが更新されません。

    正常に終了した確認を受け取ります。メッセージは使用している言語で表示されますが、英語では次のようになります。

    The Enterprise Manager Oracle-provided Reports have been deployed to the Enterprise Manager Shared folder "Enterprise Manager Cloud Control" on the previously registered BI Publisher "http[s]://{biphost}:{bipport}/xmlpserver".
    

2.7 ADPおよびJVMDのアップグレード(オプション)

ここでは、アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)およびJVM診断(JVMD)をアップグレードする手順を説明します。この手順を実行できるのは次の条件に合う場合のみです。


注意:

次の手順は、OMSパッチ(13242773)のREADMEドキュメントに含まれるADPまたはJVMDのパッチ適用に関する指示よりも優先されます。

2.7.1 アプリケーションの依存性とパフォーマンスのアップグレード

ADPをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 次の場所にあるADPManager.zipアーカイブを解凍します。

    $MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/ocamm/
    

    同じディレクトリ内にADPManager.earというフォルダが作成されます。

  2. EMGCドメインのOracle WebLogic Server管理コンソールにログインし、「サーバー」をクリックします。

  3. デプロイ済のすべてのADPマネージャを確認します。

    これらは、サーバー名にEMGC_ADPMANAGERを含む管理対象サーバーです。たとえば、EMGC_ADPMANAGER1です。ADPマネージャごとに次の手順を実行します。説明のためにサーバー名EMGC_ADPMANAGER1を使用しています。

  4. Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してEMGC_ADPMANAGER1を停止します。

    図2-87 Oracle WebLogic Server管理コンソール

    oracle weblogic serverコンソール
  5. mvコマンドを使用して、EMGC_ADPMANAGER1ディレクトリ内の既存のADPManager.earフォルダの名前をADPManager.ear_12cc01978に変更します。

    mv $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear 
    $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear_12cc01978
    
  6. mvコマンドを使用して、作成したADPManager.earフォルダをEMGC_ADPMANAGER1に移動します。

    mv $MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/ocamm/ADPManager.ear 
    $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/
    
  7. 次のコマンドを使用して、ADPManager.ear_12cc01978フォルダ内のconfigディレクトリに移動します。

    cd $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear_12cc01978/ADPManager.war/config/
    
  8. 次のコマンドを使用してAcsera.propertiesファイルをコピーします。


    注意:

    ADPマネージャを以前にインストールしたが一度も起動していない場合は、表示される構成ファイルは存在していません。このケースでは、ステップ8と9を省略してもかまいません。

    cp -f configuration.xml Acsera.properties key 
    $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/EMGC_ADPMANAGER1/ADPManager.ear/ADPManager.war/config/
    
  9. コピーしたAcsera.propertiesファイルの最後に次のプロパティを追加します。

    JMXContainer.DisableComputeClassPaths = true
    DeployerClient.CoreJAgentJars=lib/bcel.jar; lib/com.oracle.diagnostics.instrumentor_1.8.0.0-try-03.jar; lib/jManagement Agent1.5.jar
    DeployerClient.WLDFJar=com.oracle.diagnostics.instrumentor_1.8.0.0-try-03.jar
    
  10. Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してADPマネージャを起動します。

  11. 事前に構成されているターゲット・サーバーにすべてのADPエージェントを再デプロイします。

    基本的には元の管理エージェントの上に管理エージェントを再デプロイすることに注意してください。手順は次のURLを参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/adp_installation.htm#CJHFFADD
    
  12. ターゲット・サーバーを再起動します。

2.7.2 JVM診断のアップグレード


注意:

JVM診断のアップグレードを開始する前に、既存のJVMプール・ターゲットを削除してください。このためには、Enterprise Manager Cloud Consoleにログインし、「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。「ミドルウェア」ページで、タイプが「Java仮想マシン・プール」のすべてのターゲットを1つずつ選択して、「削除」をクリックします。

JVMDをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 次の場所にあるjvmd.zipアーカイブを解凍します。

    $MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/jvmd/
    

    これで、jammanager.earを含む一連のファイルが同じディレクトリに作成されます。

  2. EMGCドメインのOracle WebLogic Server管理コンソールにログインし、「サーバー」をクリックします。

  3. デプロイ済のすべてのJVMDマネージャを確認します。

    これらは、サーバー名にEMGC_JVMDMANAGERを含む管理対象サーバーです(たとえば、EMGC_JVMDMANAGER1)。JVMDマネージャごとに次の手順を実行します。説明のためにサーバー名EMGC_JVMDMANAGER1を使用しています。

  4. EMGC_JVMDMANAGER1がまだ実行していなければ、起動します。

  5. Oracle WebLogic Server管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。

    図2-88 Oracle WebLogic Server管理コンソールの「ロックして編集」ボタン

    weblogic serverコンソール
  6. 「デプロイメント」を選択し、JVMDマネージャのエンタープライズ・アプリケーションのチェック・ボックスをクリックします。

    例: jammanagerEMGC_JVMDMANAGER1

  7. 「更新」をクリックします。

  8. 既存のjammanager.earのソース・パスをメモしておきます。

    たとえば、次のようになります。

    $MIDDLEWARE_HOME/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/servers/EMGC_ADMINSERVER/upload/jammanagerEMGC_JVMDMANAGER1/app/jammanager.ear
    
  9. 前のステップでメモしたソース・パスの既存のjammanager.earを、次の場所にあるjammanager.earで置き換えます。

    $MIDDLEWARE_HOME/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0/archives/jvmd/
    
  10. 「次へ」をクリックして更新を完了します。

  11. ミドルウェア診断アドバイザ(MDA)を有効にしている場合は、次の手順を実行して、すべてのOracle WebLogicドメインとOracle WebLogic Serverターゲットに対して無効にしてください。

    1. Cloud Controlで、WebLogic Serverドメインのターゲット・ホームページに移動します。

    2. 「WebLogicドメイン」メニューで「診断」を選択し、「ミドルウェア診断アドバイザの設定」を選択します。

      図2-89 ミドルウェア診断アドバイザの設定

      MDA
    3. 次に示すように、MDAが有効になっていた各ターゲットを選択して「無効化」をクリックします。

      図2-90 MDAの構成(有効化および無効化)

      mdaの構成
  12. ターゲット・サーバーから既存のJVMD管理エージェントをアンデプロイします。

    管理エージェントの名前は、通常はjavadiagnosticManagement Agent_ServerNameのようになります。

  13. Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、対応するJava仮想マシン・ターゲットを削除します。

    1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。

    2. アンデプロイしたJVMD管理エージェントに対応するJava仮想マシン・ターゲットを探します。

    3. 表の各Java仮想マシン・ターゲットを選択し、「削除」をクリックします。

  14. すべてのJVMD管理エージェントを再デプロイします。

    詳細は、次のOracleドキュメントを参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/jvmd_installation.htm#CHDCFFGC
    
  15. すべてのJVMD管理エージェントを再デプロイしたら、「ミドルウェア診断アドバイザ - 構成(有効化/無効化)」ページに戻って、以前MDAが有効になっていた各ターゲットについて再び有効化します。