この章では、ラピッドスタート・クラウド設定キットについて説明します。内容は次のとおりです。
DBaaSクラウドを設定するには、いくつかの手順を実行する必要があります。設定を完了するには、CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーが、多数のウィザードを実行し、何度もクリックを行う必要があります。この作業では、DBaaSが使用できるようになるまでに、多くの労力と時間を必要とします。
ラピッドスタート・キットを使用すると、単一のコマンド・ソリューションでDatabase as a Service (DBaaS)およびPluggable Database as a Service (PDBaaS)用のクラウドを設定できます。1つのコマンドで、ロール、管理者、資格証明、データベース・プロファイル、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン、データベース・プールおよびサービス・テンプレートなどのすべてのクラウド・アーティファクトを作成できます。ラピッドスタート・キットの実行が正常に終了したら、データベースおよびPDBをプロビジョニングするためのリクエストを作成できます。
ラピッドスタート・キットでは、複数のゾーン、プールおよびサービス・テンプレートを含む複雑なトポロジを作成できます。スタンバイ・データベースもサポートされています。
ラピッドスタート・キットは、Oracle Cloud Application 12.1.0.8.0に同梱されて出荷されます。このキットは、Oracle Cloud Application 12.1.0.8.0がプラグイン・ホーム・ディレクトリにインストールされているOracle Management Serverホストで利用できます。ラピッドスタート・キットは、Oracle Management Server (OMS)がインストールされているホストから、またはEnterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EMCLI)を介してOracle Management Serverホストにアクセスできる他の任意のホストから使用できます。
ラピッドスタート・キットには、次のファイルが含まれています。
クラウド設定スクリプト:
dbaas/setup/exadata_cloud_setup.py
dbaas/setup/database_cloud_setup.py
これらのスクリプトには、1つのコマンドでクラウド設定を行うためのコードが含まれます。このスクリプトは、入力ファイルまたは構成ファイルで定義されているクラウド・アーティファクトを使用します。
クラウド境界XML:
dbaas/setup/config/cloud_boundary.xml
dbaas/setup/config/cloud_custom_boundary.xml
クラウド境界は、クラウド・トポロジを定義します。これには、ゾーンおよびプールに加え、ホスト名、Oracleホームの場所またはコンテナ・データベースの名前が含まれます。cloud_boundary.xml
ファイルは、1つのゾーンおよびプールを持つExadataマシンで単純なクラウド設定をするためにテンプレートとして使用できます。cloud_custom_boundary.xml
は、複数のゾーンおよびプールを持つマシンのセットで高度なクラウド設定をするために使用できます。
Database as a Service入力XML:
dbaas/setup/config/dbaas_cloud_input.xml dbaas/setup/config/dbaas_cloud_custom_input.xml
Database as a Service用のクラウド設定は、入力ファイルとしてdbaas_cloud_input.xml
を使用します。このスクリプトは、この構成ファイルを読み込み、ファイルに定義されているようにクラウド・アーティファクトを設定します。Exadataマシンでの単純なクラウド設定は、dbaas_cloud_input.xmlテンプレート・ファイルに定義されますが、高度なクラウド設定ではdbaas_cloud_custom_input.xmlを使用する必要があります。
Pluggable Database as a Service入力XML:
dbaas/setup/config/pdbaas_cloud_input.xml
dbaas/setup/config/pdbaas_cloud_custom_input.xml
Pluggable Database as a Service用のクラウド設定は、入力ファイルとしてpdbaas_cloud_input.xml
を使用します。このスクリプトは、この構成ファイルを読み込み、ファイルに定義されているようにクラウド・アーティファクトを設定します。Exadataマシンでの単純なクラウド設定は、pdbaas_cloud_input.xmlテンプレート・ファイルに定義されますが、高度なクラウド設定ではpdbaas_cloud_custom_input.xmlを使用する必要があります。
ラピッドスタート・キットを実行するには、特定の前提条件を満たす必要があります。これには、「サポートされているプラグイン」にリストされている適切なプラグイン・バージョンでOMSを設定することが含まれます。クラウド設定は、データベース・インスタンスまたはOracleホームがインストールされているReal Application Clustersマシンで実行できます。前提条件については、次の項で説明します。
Oracle Management Serverには、Oracle Cloud Application 12.1.0.8がデプロイされている必要があります。
ソフトウェア・ライブラリが構成されている必要があります。
スクリプト・オプションを備えたEMCLIを、キットの実行元となるホストに設定する必要があります。ホストにEMCLIを設定するには、次の手順に従います。
URL https://<omshost>:<omsport>/em/public_lib_download/emcli/kit/emcliadvancedkit.jar
を使用して、emcliadvancedkit.jar
をOMSからダウンロードします。
JAVA_HOME
環境変数を設定し、PATH
に含まれていることを確認します。Java 1.6.0_43以降を実行している必要があります。たとえば、次のようになります。
setenv JAVA_HOME /usr/local/packages/j2sdk
setenv PATH $JAVA_HOME/bin:$PATH
スクリプト・オプションを備えたEMCLIは、OMSが動作しているマシンまたはネットワーク上の任意のマシン(emcliadvancedkit.jar
をそのマシンにダウンロードする必要あり)のディレクトリにインストールできます。
java -jar emcliadvancedkit.jar client -install_dir=<emcli client dir>
sync動詞を使用して特定のOMS向けにクライアントを設定する方法の説明については、EMCLIホーム(EMCLIをインストールしたディレクトリ)からemcli help sync
を実行します。
「設定」メニュー、「コマンドライン・インタフェース」の順に移動します。EMCLIを設定する方法の詳細は、Enterprise Managerコマンドライン・ツールのダウンロード・ページを参照してください。
クラウド設定用にインフラストラクチャを準備するには、Real Application Clusterマシンが利用可能で、必須のデータベースおよびOracleホームがそのマシン上で設定されている必要があります。ターゲットがOracle Management Serverで検出されている必要があります。次の項では、PDbaaSおよびDBaaSを設定するための要件を説明します。
ラピッドスタート・キットは、クラウド入力ファイルを使用して、クラウド・エンティティを作成します。クラウド入力ファイルは、エンティティのリストおよび各エンティティの入力値を定義します。入力ファイルの詳細は、第55.3項「キットの内容」を参照してください。この項では、クラウド設定の一環として作成されるクラウド・アーティファクトについて説明します。
クラウド・スクリプトを実行すると、次の処理が実行されます。
次のロールが作成されます。
次のユーザーが作成されます。
ラピッドスタート・キットでは、即時利用可能な資格証明の作成はサポートされません。クラウドの設定時にキットから入力を求められたら、次の資格証明を手動で作成する必要があります。
表55-3 手動で作成する資格証明
資格証明 | 説明 |
---|---|
HOST_CRED |
ホストのユーザー名およびパスワードを含むホスト資格証明 |
HOST_CRED_ROOT |
ルート・アクセス権限を持つホスト資格証明 |
DB_CRED |
データベース・アクセス資格証明 |
GI_CRED |
グリッド・インフラストラクチャ所有者ユーザー |
注意: 名前付き資格証明の作成は限定付きでサポートされています。テンプレートXMLでは、資格証明セクションはコメント化されています。資格証明セクションを非コメント化して、名前付き資格証明の作成を有効化します。 |
割当て制限が、SSA_USER_ROLEに対して設定されます。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンが作成され、Oracleクラスタの一部であるホストがゾーンのメンバーとして追加されます。
データベース・プロビジョニング・プロファイル。ラピッドスタート・キットは、クラウド設定の一環として次のデータベース・プロファイルを作成できます。
DBCAテンプレート
データを含むDBCAテンプレート
RMANイメージを使用するプロファイル
全体エクスポート・データベースを含むスキーマ・プロファイル
スナップショット・データベース・プロファイル
EM_SSA_ADMIN
ロールを持つユーザーが、次のものを作成します。
DBaaSプール: DBaaSプールは、選択したゾーンの一部であるホストのOracleホームを含みます。DBaaSプールは、Database as a Service用に使用されます。
PDBaaSプール: 選択したゾーンの一部であるホストのコンテナ・データベース・インスタンスを含みます。PDBaaSプールは、Pluggable Database as a Service用に使用されます。
EM_SSA_ADMIN
ロールを持つユーザーが、次のものを作成します。
デフォルトのデータベース・サービス・テンプレート: このサービス・テンプレートは、データベースに対するリクエストを発行するために使用できます。
デフォルトのプラガブル・データベース・サービス・テンプレート: このサービス・テンプレートは、プラガブル・データベースに対するリクエストを発行するために使用できます。
データベース・プロファイルを使用するサービス・テンプレート。
ラピッドスタート・キットでは、次の2つのモードがサポートされます。
簡易モード(Exadataのみ)
拡張モード(Exadataおよび非Exadata)
クラウド設定では、RAC環境およびクラウド・アーティファクトに固有の多くのユーザー入力を必要とします。ラピッドスタート・キットには、クラウド入力を定義する2つの構成ファイルがあります。次のクラウド入力ファイルが、構成ディレクトリの下にあります。
cloud_boundary.xml
: クラウド・トポロジを定義します。
dbaas_cloud_input.xml
: Database as a Service用のクラウド・アーティファクトおよび入力値を定義します。
pdbaas_cloud_input.xml
: Pluggable Database as a Service用のクラウド・アーティファクトおよび入力値を定義します。
クラウド入力ファイルを確認し、アーティファクトを第55.5項「ラピッドスタート・キットにより作成されるアーティファクト」で定義されているアーティファクトにマップします。cloudadmin="True"
とマーク付けされているユーザーはPaaSゾーンを作成するクラウド管理者として使用され、ssaadmin="True"
とマーク付けされているユーザーはデータベース・プールを作成するために使用されます。キットで使用されるすべてのパスワードは、welcome1
です。
注意: 簡易モードを使用してクラウドを作成できるのは、Exadataマシンのみです。Exadata以外の設定は、「クラウド設定入力: 拡張モード」を参照してください。
pdbaas_cloud_input.xml
に環境固有の値はありません。Pluggable Database as a Serviceは、即時実行可能な入力xmlを変更することなく実行できます。
Database as a serviceには、環境固有の値がわずかですがあります。ユーザーは、使用するReal Application Clusterに適合するようにそれらを設定する必要があります。
表55-4 環境詳細の入力ガイドライン
XML入力 | 編集ガイドライン |
---|---|
プール・フィルタ: <platform>226</platform> <version>12.1.0.1.0</version> |
プラットフォーム値をReal Application Clusterマシン・プラットフォームのARU IDに編集します。Linux x86-64には226、Solaris x86には267、Solaris Sparc 64.には23を使用します。 データベース・バージョンを、Real Application Clusterマシンにインストールされているデータベースの正しい値に編集します。 |
サービス・テンプレート:<REDO_FILE_LOCATION>RECOSLC16</REDO_FILE_LOCATION> <RECOVERY_FILE_LOCATION>RECOSLC16</RECOVERY_FILE_LOCATION><DATA_FILE_LOCATION>DATASLC16</DATA_FILE_LOCATION> |
クラウド設定では、ASMとファイル・システムを使用するReal Application Clusterがサポートされます。ASMとファイル・システムの共有場所におけるREDOファイル、リカバリ・ファイルおよびデータ・ファイルで使用するディスク・グループ名を指定します。 |
<COMMON_DB_SYSTEM_PASSWORD>welcome1</COMMON_DB_SYSTEM_PASSWORD> <COMMON_DB_DBSNMP_PASSWORD>welcome1</COMMON_DB_DBSNMP_PASSWORD> <COMMON_DB_SYS_PASSWORD>welcome1</COMMON_DB_SYS_PASSWORD> |
system、dbsnmpおよびsysアカウントのパスワードを指定します。 |
ラピッド設定キットは、入力値の論理カスタマイズをサポートします。顧客は、即時実行可能な入力ファイルのコピーを作成できます。入力値を論理的にカスタマイズし、修正したファイルをラピッド設定キットに渡します。
例: ユーザーはロール名をSSA_USER_ROLEからSSA_QA_ROLEに変更することを希望します。変更は次のように行います。
元のxmlタグ:
<role name="SSA_USER_ROLE" description="SSA User role"> <systemRoles> <systemRole>EM_SSA_USER</systemRole> </systemRoles> <users></users> </role>
変更後のタグ:
<role name="SSA_QA_ROLE" description="SSA QA role"> <systemRoles> <systemRole>EM_SSA_USER</systemRole> </systemRoles> <users></users> </role>
ユーザーは前述のロール名が使用されている場所を調査して、適宜変更する必要があります。ロール名の変更により、次のユーザー・タグは、
<user> <userName>SSA_USER1</userName> <passWord>welcome1</passWord> <!-- system roles or above created role --> <systemRole>SSA_QA_ROLE</systemRole> </user>
新しいロール名を使用するように変更する必要があります。
<user> <userName>SSA_USER1</userName> <passWord>welcome1</passWord> <!-- system roles or above created role --> <systemRole> SSA_USER_ROLE</systemRole> </user>
ユーザーは、入力XMLで定義されているロールの名前および説明、ユーザー、資格証明名、プール名およびサービス・テンプレートの名前とプロパティを変更できます。たとえば、顧客は作業負荷をカスタマイズして、環境をPDBaaS用に適合させることができます。ユーザーは、データベースSID名およびドメイン名を次のようにカスタマイズできます。dbaas_cloud_input.xmlで、次のタグを
<DB_SID_PREFIX>dbsid</DB_SID_PREFIX>
<COMMON_DOMAIN_NAME>mycompany.com</COMMON_DOMAIN_NAME>
次のとおりに変更します。
<DB_SID_PREFIX>dbsid</DB_SID_PREFIX>
<COMMON_DOMAIN_NAME>company.com</COMMON_DOMAIN_NAME>
同様に、DbaaSのinitパラメータをsga_target
およびpga_aggregate_target
用に変更できます(これを行うには、それらの値をdbaas_cloud_input.xml
で編集します)。
拡張モードは、カスタマイズされたクラウド・トポロジを使用してホストのセットでクラウドを設定する場合に役立ちます。ラピッドスタート・キットには、クラウド入力を定義する3つの構成テンプレート・ファイルがあります。次のクラウド入力ファイルが、構成ディレクトリの下にあります。
cloud_custom_boundary.xml: クラウド・トポロジを定義します。
dbaas_cloud_custom_input.xml: Database as a Service用のクラウド・アーティファクトおよび入力値を定義します。
pdbaas_cloud_custom_input.xml: Pluggable Database as a Service用のクラウド・アーティファクトおよび入力値を定義します。
クラウド入力ファイルを確認し、アーティファクトを第55.5項「ラピッドスタート・キットにより作成されるアーティファクト」で定義されているアーティファクトにマップします。cloudadmin="True"とマーク付けされているユーザーはPaaSゾーンを作成するクラウド管理者として使用され、ssaadmin="True"とマーク付けされているユーザーはデータベース・プールを作成するために使用されます。キットで使用されるすべてのパスワードは、welcome1
です。
カスタム・ユーザーを作成するには、cloud_input.xml
ファイルで次のタグを編集して新しいユーザー名のロールを追加します。cloudadmin="True"
とマーク付けされているユーザーはPaaSゾーンを作成するクラウド管理者として使用され、ssaadmin="True"
とマーク付けされているユーザーはデータベース・プールを作成するために使用されます。
<user cloudadmin="True"> <userName>CLOUD_ADMIN</userName> <!-- If password is empty, default password welcome1 will be used --> <passWord></passWord> <!-- system roles or above created custom role name --> <systemRole>EM_CLOUD_ADMINISTRATOR</systemRole> </user>
注意:
|
Pluggable Database as a Serviceの入力ファイルを準備するには、次の入力カスタマイズが必要です。
cloud_custom_boundary.xmlテンプレート・ファイルのコピーを作成します。
コピーを編集してゾーンおよびプールを定義します。クラウド・トポロジに基づいて、複数のプールを持つ1つ以上のゾーンを作成できます。
表55-5 プールとゾーンを作成するためのXML編集ガイドライン
XML入力 | 編集ガイドライン |
---|---|
<dbinstance> <dbName></dbName> </dbinstance> |
pdbaaspoolタグのプール定義ごとにコンテナ・データベースのインスタンス名を指定します。 |
プール・フィルタ: <dbType>rac_database</dbType> <version>12.1.0.1.0</version> |
データベース・バージョンとデータベース・タイプを編集して、プールで使用されるデータベースのタイプとバージョンにします。クラスタ・データベースでは、タイプを |
<zone>DBaaS Zone</zone> |
プールが属するゾーンの名前を指定します。 |
pdbaas_cloud_custom_input.xml
テンプレート・ファイルのコピーを作成します。既存のプロファイルを使用するか、ラピッドスタート・キットで参照ターゲットを使用して新しいデータベース・プロファイルを作成できます。既存のプロファイルを使用するには、profilesタグを削除します。テンプレートには、異なるタイプのプロファイルのサンプル・タグが含まれます。XMLを編集して、設定に必要ないプロファイルを削除します。ラピッドスタート・キットを使用して、クラウド設定の一環としてデータベース・プロファイルを作成するために、次の詳細を指定します。
表55-6 データベース・プロファイルを作成するためのXML編集ガイドライン
XML | 編集ガイド・ライン |
---|---|
<REFERENCE_DATABASE>skd</REFERENCE_DATABASE> <REF_NODE_SELECTED>abc1.example.com</REF_NODE_SELECTED> |
Enterprise Managerによる参照データベースのターゲット名を入力します。 参照ノード名を入力します。 |
<REFERENCE_DATABASE_TYPE>rac_database</REFERENCE_DATABASE_TYPE> |
oracle_database (単一インスタンス・データベース用)やrac_database (RACデータベース用)などのデータベース・タイプを指定します。 |
<DB_VERSION>11.2.0.4.0</DB_VERSION> |
参照データベースのRDBMSバージョンを指定します。例: 11.2.0.4.0、12.1.0.1.0など。 |
<PROFILE_PLATORM>linux_x86_64</PROFILE_PLATORM> |
参照データベースのプラットフォームを指定します。 プロファイルは、デフォルトで次の場所に作成されます。 Database Provisioning Profiles/ <PROFILE_VERSION>/<PROFILE_PLATORM> |
<REF_GI_CREDENTIALS>ORACLE_NORMAL:SSA_ADMIN</REF_GI_CREDENTIALS> <REF_DB_CREDENTIALS>DB_CRED_NORMAL:SSA_ADMIN</REF_DB_CREDENTIALS> <REF_HOST_CREDENTIALS>ORACLE_NORMAL:SSA_ADMIN</REF_HOST_CREDENTIALS> |
<CRED_NAME>:<CRED_OWNER_USER>という形式でグリッド資格証明、参照データベース資格証明およびホスト資格証明の名前を入力します。 |
ダンプ・ディレクトリ<dumpdir>DATA_PUMP_DIR</dumpdir> |
ダンプ・ファイルとエクスポート・ログに使用するダンプ・ディレクトリを入力します。 |
<PROFILE_NAME>RAC dbm01 Profile</PROFILE_NAME> <PROFILE_DESC>Database provisioning profile</PROFILE_DESC> |
プロファイル名と説明を入力します。 プロファイルを使用するサービス・テンプレートでのこのプロファイル名を入力します。 |
プラガブル・データベース・サービス・テンプレートを作成するために、次の詳細を指定します。
表55-7 プラガブル・データベース・サービス・テンプレートのXML編集ガイドライン
XML入力 | 編集ガイド・ライン |
---|---|
<zone> <zoneName></zoneName> <poolName></poolName> </zone> |
このサービス・テンプレートの一部となるゾーンおよびプールを指定します。 |
<PROFILE_COMPONENT_NAME></PROFILE_COMPONENT_NAME> |
このサービス・テンプレートで使用されるデータベース・プロファイル名を入力します。このタグが空の場合、空のプラガブル・データベースが作成されます。 |
<DUMP_FILE_SHARED_LOCATION></DUMP_FILE_SHARED_LOCATION> |
ダンプ・ファイルがコピーされる共有場所を指定します。これは、プロファイルの作成時に使用される共有場所に設定します。 |
<customScripts> <beforecreateserviceinstance></beforecreateserviceinstance> <aftercreateserviceinstance></aftercreateserviceinstance> |
サービス・インスタンスを作成する前後に実行されるカスタム・スクリプト・ソフトウェア・ライブラリのディレクティブ名を指定します。データベースの前処理および後処理スクリプトを参照してください。 |
<beforedeleteserviceinstance></beforedeleteserviceinstance> <afterdeleteserviceinstance></afterdeleteserviceinstance> </customScripts> |
サービス・インスタンスを削除する前後に実行されるカスタム・スクリプト・ソフトウェア・ライブラリのディレクティブを指定します。 |
Pluggable Database as a Serviceの入力ファイルを準備するには、次の入力カスタマイズが必要です。
cloud_custom_boundary.xmlテンプレート・ファイルのコピーを作成します。
コピーを編集してゾーンおよびプールを定義します。クラウド・トポロジに基づいて、複数のプールを持つ1つ以上のゾーンを作成できます。
表55-8 ゾーンとプールを定義するためのXML編集ガイドライン
XML入力 | 編集ガイド・ライン |
---|---|
<dbHome> <hostName>host1.example.com</hostName> <oracleHomeLocation>/u01/app/oracle/product/11.2.0.4.0/dbhome_1</oracleHomeLocation> </dbHome> |
このデータベース・プールの一部となるこれらのホスト上に存在するOracleホームを指定します。 Oracleホームの場所のフルパスを指定します。 複数の<dbHome>タグを指定できます。 |
プール・フィルタ: <dbType>rac_database</dbType> <version>12.1.0.1.0</version> |
データベース・バージョンとデータベース・タイプを編集して、プールで使用されるデータベースのタイプとバージョンにします。 |
<zone>DBaaS Zone</zone> |
プールが属するゾーンの名前を指定します。 |
<standbyPool></standbyPool> |
このプールのスタンバイ・プール名を指定します。 |
pdbaas_cloud_custom_input.xml
テンプレート・ファイルのコピーを作成します。既存のプロファイルを使用するか、ラピッドスタート・キットで参照ターゲットを使用して新しいデータベース・プロファイルを作成できます。
ラピッドスタート・キットを使用して次のプロファイルを作成できます。
DBCAテンプレートを使用するデータベース・プロファイル
データを含むDBCAテンプレートを使用するデータベース・プロファイル
スナップショット・データベース・プロファイル
ラピッド・キットを使用して、クラウド設定の一環としてデータベース・プロファイルを作成するために、次の詳細を指定します。
表55-9 データベース・プロファイルを作成するためのXML編集ガイドライン
XML入力 | 編集ガイド・ライン |
---|---|
参照データベースの詳細: <REFERENCE_DATABASE>refdb</REFERENCE_DATABASE> <REF_NODE_SELECTED>abc1.example.com</REF_NODE_SELECTED> <REFERENCE_DATABASE_TYPE>oracle_database</REFERENCE_DATABASE_TYPE> <DB_VERSION>11.2.0.4.0</DB_VERSION> <PROFILE_PLATORM>linux_x86_64</PROFILE_PLATORM> |
プロファイルを作成するために使用する参照データベースの次の詳細を指定します。 Enterprise Managerによる参照データベースのターゲット名。 プロファイル作成操作に使用する参照ホスト。 参照データベースのタイプ。例: oracle_database (単一インスタンス・データベース用)およびrac_database (RACデータベース用)。 プロファイルのバージョン。 プロファイルのプラットフォーム。 |
<data>False</data> |
プロファイルには、「構造およびデータ」または「構造のみ」を含めることができます。データを含めるにはTrueを選択します。RMANの場合、データは恒にTrueです。 |
<snapshot>True</snapshot> |
Set to ’True' for Snapshot profile. スナップショットのオプションを有効化する前に次の内容を確認します。
注意: 権限を設定するには、次の手順に従います。
|
RMANイメージ・プロファイルの入力:<rman> <enable>True</enable> <rmanImage>True</rmanImage> <RMANImageMode>ONLINE</RMANImageMode> <BackupLocation>/u01/sk</BackupLocation> <BackupFileTag>feb201402221143</BackupFileTag> </rman> |
有効化フラグをFalseに設定します。 rmanImageフラグをTrueに設定します。 バックアップの場所とバックアップ・タグを指定して、バックアップ・ファイルの場所を識別します。 注意: プロファイルがrmanバックアップを使用して作成されていない場合には、rmanタグは表示されません。 |
Credentials:<REF_GI_CREDENTIALS>ORACLE_NORMAL:SSA_ADMIN</REF_GI_CREDENTIALS> <REF_DB_CREDENTIALS>DB_CRED_NORMAL:SSA_ADMIN</REF_DB_CREDENTIALS> <REF_HOST_CREDENTIALS>ORACLE_NORMAL:SSA_ADMIN</REF_HOST_CREDENTIALS> |
次の形式でグリッド資格証明、参照データベース資格証明およびホスト資格証明の名前を入力します。 <CRED_NAME>:<CRED_OWNER_USER> |
<PROFILE_NAME>RAC dbm01 Profile</PROFILE_NAME> <PROFILE_DESC>Database provisioning profile</PROFILE_DESC> |
プロファイル名と説明を入力します。 プロファイルを使用するサービス・テンプレートでのこのプロファイル名を入力します。 |
入力XMLを編集して単一または複数のサービス・テンプレートを作成します。ラピッドスタート・キットを使用して次のサービス・テンプレートを作成できます。
DBCAテンプレート・プロファイルを使用したサービス・テンプレート
DBCAテンプレートとデータ・プロファイルを使用したサービス・テンプレート
スナップショット・データベース・プロファイルを使用したサービス・テンプレート
データベース・サービス・テンプレートを作成するために、次の詳細を指定します。
表55-10 データベース・サービス・テンプレートを作成するためのXML編集ガイドライン
XML入力 | 編集ガイド・ライン |
---|---|
<zone> <zoneName></zoneName> <poolName></poolName> </zone> |
このサービス・テンプレートの一部となるゾーンおよびプールを指定します。 |
<PROFILE_COMPONENT_NAME></PROFILE_COMPONENT_NAME> |
このサービス・テンプレートで使用されるデータベース・プロファイル名を入力します。このタグが空の場合、空のプラガブル・データベースが作成されます。 |
<COMMON_DB_SYSTEM_PASSWORD></COMMON_DB_SYSTEM_PASSWORD> <COMMON_DB_DBSNMP_PASSWORD></COMMON_DB_DBSNMP_PASSWORD> <COMMON_DB_SYS_PASSWORD></COMMON_DB_SYS_PASSWORD> |
system、dbsnmpおよびsysユーザーのパスワードを指定します。 |
<LISTENER_PORT>1521</LISTENER_PORT> |
リスナー・ポートを指定します。 |
<PROFILE_TYPE _USED></PROFILE_TYPE _USED> |
値のスナップショットを使用して、スナップショット・データベース・プロファイルを使用したサービス・テンプレートを作成します。 RMANプロファイルがすでに存在し、バックアップの場所がサービス・テンプレートで更新される必要があります。 DBCAプロファイルを使用するサービス・テンプレートを作成するには、パラメータを空のままにします。 |
<DUMP_FILE_SHARED_LOCATION></DUMP_FILE_SHARED_LOCATION> 記憶域の場所: <DB_STORAGE_TYPE>ASM</DB_STORAGE_TYPE> <DATA_FILE_LOCATION>DA</DATA_FILE_LOCATION> <RECOVERY_FILE_LOCATION>RE</RECOVERY_FILE_LOCATION> <REDO_FILE_LOCATION>RE</REDO_FILE_LOCATION> |
ASMの場合はディスク・グループ名を、FSの場合はファイルの場所を入力します。データ・ファイル、リカバリ・ファイルおよびREDOファイルの場合はファイルの場所を入力します。 ASMの場合、ディスク・グループ名を入力します。 FSの場合、共有記憶域の場所を入力します。 DA、REは、データ・ファイルおよびREDOファイルのディスク・グループ名です。 |
スタンバイ・データベース:<standbydatabases> <STANDBY_REQUIRED>False</STANDBY_REQUIRED> <STANDBY_WORK_DIR>/tmp</STANDBY_WORK_DIR> <standbydatabase> <standbyName>Standby1</standbyName> <databaseType></databaseType> <numberofNodes>2</numberofNodes> <StandbyDatabaseSIDPrefix>sta1</StandbyDatabaseSIDPrefix> <STANDBY_DOMAIN_NAME>mycompany.com</STANDBY_DOMAIN_NAME> <protectionMode>MAX_PERFORMANCE</protectionMode> <standbyPoolName></standbyPoolName> </standbydatabase> </standbydatabases> |
12.1.0.4.0以上では、サービス・テンプレートをスタンバイ・データベースで作成できます。 スタンバイ・データベースの詳細を指定します。
注意: スタンバイ・データベースが不要である場合には、このタグは削除またはコメント化が可能です。 |
<storages> <storage> <mountPointPrefix>/oracle1</mountPointPrefix> <space>10</space> <!-- GB --> </storage> <storage> <mountPointPrefix>/oracle2</mountPointPrefix> <space>11</space> <!-- GB --> </storage> </storages> |
ストレージ・ボリュームの名称およびサイズを指定します。このストレージ・ボリュームの名称は、このボリュームのクローンがマウントされる自動生成されたマウント・ポイントに接頭辞として追加されます。マウント・ポイントの接頭辞が このタグはスナップショットに対して必要なものであり、それ以外のサービス・テンプレートでは削除またはコメント化できます。 |
<customScripts> <beforecreateserviceinstance></beforecreateserviceinstance> <aftercreateserviceinstance></aftercreateserviceinstance> |
サービス・インスタンスを作成する前後に実行されるカスタム・スクリプト・ソフトウェア・ライブラリのディレクティブ名を指定します。データベースの前処理および後処理スクリプトを参照してください。 |
<beforedeleteserviceinstance></beforedeleteserviceinstance> <afterdeleteserviceinstance></afterdeleteserviceinstance> </customScripts> |
サービス・インスタンスを削除する前後に実行されるカスタム・スクリプト・ソフトウェア・ライブラリのディレクティブを指定します。 スクリプトを何も実行しない場合は、このタグを空白にしておきます。 |
この項では、ラピッドスタート・キットを使用してクラウドを設定するための手順を説明します。クラウド設定スクリプトを実行する前に、すべてのターゲットがEnterprise Managerで検出されていることを確認します。
-helpオプションを指定すると、サポートされるすべてのオプションが表示されます。
Usage: emcli @database_cloud_setup.py [-exadata_target_name=<EM system target name>] [-dbaas|-pdbaas] [-cloud_boundary=<file name>] [-cloud_input=<file name>] -pdbaas:This flag is used to setup Cloud for Pluggable Database as a Service. -dbaas:This flag is used to setup Cloud for Database as service. -cloud_input=<path to custom cloud input xml> [ Optional] Cloud input XML defines Enterprise Manager entities created as part of Cloud Setup. Default file config/dbaas_cloud_input.xml will be used for database setup Default file config/pdbaas_cloud_input.xml will be used for pluggable database setup. Use dbaas_cloud_custom_input.xml or pdbaas_cloud_custom_input.xml to perform an advanced cloud setup. -cloud_boundary=<path to custom cloud boundary xml> [ Optional] Cloud boundary XML defines scope for Zones, Pools and the Cloud Hosts. Default file config/cloud_boundary.xml will be used. Use cloud_custom_boundary.xml to perform an advanced cloud setup. -exadata_target_name Pass Exadata Machine Target Name from Enterprise Manager when setup is running from non-Exadata machine and cloud is set on Exadata machine. This will perform simple cloud setup. -help: Displays Cloud Setup help For example: Setup Cloud on a Cluster Machine or a set of standalone hosts: Run the script on a cluster node or any standalone Machine: emcli @database_cloud_setup.py -pdbaas : Sets up Cloud for PDBaaS using list of container databases given in cloud_boundary.xml emcli @database_cloud_setup.py -dbaas : Sets up Cloud for DBaaS using given list of hosts and oracle home given in cloud_boundary.xml emcli @database_cloud_setup.py -pdbaas -cloud_input=<Full path to Input XML> : Override the default cloud input xml. emcli @database_cloud_setup.py -pdbaas -cloud_input=<Full path to Input XML> -cloud_boundary=<Full path to Input XML> : Override the default cloud input and cloud boundary xmls
次のコマンドを使用して、DBaaSを設定できます。
ORACLE_HOME/bin/emcli @database_cloud_setup.py –pdbaas -cloud_input=<Full path to cloud input xml> -cloud_boundary=<Full path to cloud boundary xml>
ここで、-dbaasフラグは、これがDatabase as a Serviceを設定するために使用されることを示します。
スクリプトはホストのリストおよびOracleホームの場所を取得します。ラピッドスタート・キットの要求に従って、次の値を入力します。
表55-11 ユーザー入力の詳細
ユーザー入力 | 説明 |
---|---|
Enterprise Managerのホスト名 |
ホスト名 |
Enterprise Managerのポート番号 |
セキュア・ポートのポート番号。 |
Enterprise Managerユーザー名 |
管理権限を持つユーザー(sysman)の名前を入力します。 |
Enterprise Managerユーザーのパスワード |
sysmanユーザーのパスワードを入力します。 |
|
このユーザーはキットにより作成されます。デフォルトのパスワードは |
資格証明の検証 |
キットから入力を求められたら資格証明を作成します。 |
クラウド・アーティファクトのいずれかがすでにEnterprise Managerに存在する場合、ラピッド設定キットはメッセージを表示し、それを作成または変更しません。クラウド設定スクリプトは、障害が発生した場合でも、問題を修正した後に何回でも実行できます。キットは新しいアーティファクトを作成し、すでに存在するアーティファクトに関するメッセージを表示します。
次のコマンドを使用して、PDBaaSを設定できます。
ORACLE_HOME/bin/emcli @database_cloud_setup.py –pdbaas –exadata_target_name=<Exadata target name from EM>
ORACLE_HOME/bin/emcli @database_cloud_setup.py –pdbaas -cloud_input=<Full path to cloud input xml> -cloud_boundary=<Full path to cloud boundary xml>
ここで、
-pdbaas
フラグは、これがPluggable Database as a Serviceを設定することを示します。
ラピッド設定キットの要求に従って、次の値を入力します。
表55-12 ユーザー入力の詳細
ユーザー入力 | 説明 |
---|---|
Enterprise Managerのホスト名 |
ホスト名 |
Enterprise Managerのポート番号 |
セキュア・ポートのポート番号。 |
Enterprise Managerユーザー名 |
管理権限を持つユーザー(sysman)の名前を入力します。 |
Enterprise Managerユーザーのパスワード |
sysmanユーザーのパスワードを入力します。 |
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このユーザーはキットにより作成されます。デフォルトのパスワードは |
資格証明の検証 |
キットから入力を求められたら資格証明を作成します。 |
クラウド・アーティファクトのいずれかがすでにEnterprise Managerに存在する場合、ラピッド設定キットはメッセージを表示し、それを作成または変更しません。クラウド設定スクリプトは、障害が発生した場合でも、問題を修正した後に何回でも実行できます。キットは新しいアーティファクトを作成し、すでに存在するアーティファクトに関するメッセージを表示します。
この項では、Pluggable Database as a Serviceのサンプル実行を説明します。
<emcli_path>/emcli @database_cloud_setup.py -pdbaas -cloud_boundary=/u01/cloudsetup/config/boundary_bp.xml -cloud_input=/u01/cloudsetup/config/pdb_input_bp.xml ==================================================================================Cloud Setup Tool ================================================================================== Log in to Enterprise Manager: ============================== emcli executable was not found in PATH Enterprise Manager URL found from emcli setup: Enter Enterprise Manager Host Name: omshost.example.com Enter Enterprise Manager Port Number. Hit enter if using portless URL: 7802 Enter Enterprise Manager Super Administrator User Name [sysman]: Connecting to Enterprise Manager 'https://omshost.example.com:7802/em'... Login as 'sysman'... Enter password : ******** Login successful Cloud Boundary XML: '/u01/cloudsetup/config/boundary_bp.xml' Cloud Setup Inputs: Cloud Input XML: '/u01/cloudsetup/config/pdb_input_bp.xml' Fetching system information from Enterprise Manager... Setting up Pluggable Database as a Service (PDBaaS)... List of Container Databases for pool creation: dbmcdb +--------------------------------+------------------------------------------------ | Node | Oracle Home Location | +--------------------------------+------------------------------------------------ | host1.example.com | /u01/app/oracle/product/12.1.0.1/dbhome_1 | +--------------------------------+------------------------------------------------ | host2.example.com | /u01/app/oracle/product/12.1.0.1/dbhome_1 | +--------------------------------+------------------------------------------------ Press Enter to continue: Creating Roles... Creating Role "SSA_USER_ROLE"... Role "SSA_USER_ROLE" already exists Creating Users... Creating User "SSA_ADMIN"... User "SSA_ADMIN" already exists Creating User "CLOUD_ADMIN"... User "CLOUD_ADMIN" already exists Creating User "SSA_USER1"... User "SSA_USER1" already exists Creating User "SSA_USER2"... User "SSA_USER2" already exists Creating User "SSA_USER3"... User "SSA_USER3" already exists Following named credentials should be pre-created in Enterprise Manager for this cloud setup: HOST_CRED_SLCC:CLOUD_ADMIN HOST_CRED_SLCC:SSA_ADMIN GI_CRED_SLCC:SSA_ADMIN DB_CRED:SSA_ADMIN Named Credentials used in Rapid kit should be created manually and given the required grants. Have you created above listed credentials? (yes/no) [yes]: User confirmed credential creation. Connecting to Enterprise Manager ’https://omshost.example.com:7802/em '... Login as 'CLOUD_ADMIN'... Enter password : ******** Login successful Creating Quotas... Creating Quota for Role: SSA_USER_ROLE Updating Quota for Role: SSA_USER_ROLE Quota for Role "SSA_USER_ROLE" updated successfully. Creating zone "PDBaaS Zone"... PaaS Infrastructure Zone "PDBaaS Zone" created successfully. Connecting to Enterprise Manager 'https://xyxy.example.com:7802/em'... Login as 'SSA_ADMIN'... Enter password : ******** Login successful Creating pool "PDBaaS Pool"... Software Pool "PDBaaS Pool" created successfully. Creating Profiles... Profiles will be created in 'serial' mode Creating Pluggable Database Service Template... Creating PdbaaS Service Template... Service Template "Default Pluggable Database Service template" created successfully. Securing Cloud setup... Do you want to expire passwords for the users created by setup?(yes/no) [yes]: no User opted to not expire the passwords. Cloud Setup Summary: +--------------------------------+------------------------------------------+----- | Type | Cloud Entity | Status | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | Role | SSA_USER_ROLE | Already exists | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | User | SSA_ADMIN | Already exists | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | User | CLOUD_ADMIN | Already exists | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | User | SSA_USER1 | Already exists | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | User | SSA_USER2 | Already exists | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | User | SSA_USER3 | Already exists | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | PaaS Infrastructure Zone | PDBaaS Zone | Created | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | Software Pool | PDBaaS Pool | Created | +--------------------------------+------------------------------------------+----- | PDB Service Template | Default Pluggable Database Service | Created template | | +--------------------------------+------------------------------------------+----- Cloud setup completed successfully for Pluggable Database as a Service (PDBaaS) Log in to Oracle Management Server url ’https://omshost.example.com:7802/em' to submit the request for Pluggable Database.