Enterprise Manager Plug-in for Oracle VDIでは、収集されるメトリックの多くに対してしきい値を定義します。Oracle VDIの事前定義済インシデントのデフォルトの重大度レベルは「クリティカル」で、システム・サービス障害を除いて「致命的」イベントを生成します。プラグインには、イベントドリブンの問題の予防および検出機能が備えられています。事前定義済のインシデントと問題により、初期構成時間が大幅に短縮されます。4.3項「メトリック収集」の収集間隔に関する説明で示されているとおり、管理者はOracle VDIのインストール要件を満たすように、すべてのメトリックのしきい値とイベントをカスタマイズできます。
プラグインでは、すべてのOracle VDIターゲットに対して事前定義済のインシデントと問題が用意されており、次のカテゴリにグループ化されています。
表3.2. 事前定義済のインシデントと問題のカテゴリ
カテゴリ | インシデントと問題 |
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可用性 |
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使用率 |
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ロード |
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エラー |
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Oracle Enterprise Managerでのインシデント管理、およびイベントをカスタマイズして通知を構成する手順の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の第3章「インシデント管理の使用」を参照してください。
ハードウェア関連イベントのデフォルトのしきい値は90%に設定されています。偽陽性を回避するには、デフォルトで、アラートが送信される前にイベントが2回発生するように設定する必要があります。システム・サービスの可用性関連のイベントは、即座にアラートを生成します。この動作は、4.3項「メトリック収集」の収集間隔に関する説明で示されているとおり、Oracle Enterprise Manager管理者が完全にカスタマイズできます。
イベントの生成後に値が変化した場合、新しいインシデントは報告されません。元のアラートは依然として変更されないままで、ユーザーは最近更新された値にドリルダウンできます。