3.2. Oracle VDI「監視ターゲット」ページ

この項では、各ターゲット・タイプに対して収集される監視データについて詳細に説明します。また、この情報が様々なパネルに表示される方法についても説明します。これらのパネルが組み合わされて、Oracle VDIターゲット・ページを形成します。

メトリック収集は非同期操作です。デフォルトでは、デスクトップの状態やCPU負荷などのライブ・データは、その重要性に応じて5分または15分ごとに更新されます。つまり、親または子ターゲットなどの関連ターゲットには、同じ時刻ポイントにおいて別の値が表示される場合があります。構成データは24時間ごとに収集されます。4.3項「メトリック収集」の収集間隔に関する説明で示されているとおり、収集スケジュールはOracle Enterprise Manager管理者が変更できます。

3.2.1. 監視パネルについて

この項では、複数のターゲット・ページに表示される様々なパネルについて詳細に説明します。特定のターゲット・ページに固有のパネルについては、以降の項のターゲット・ページの概要で説明します。

サマリー

すべてのOracle VDIターゲット・ページには、「サマリー」パネルがあります。このパネルには、一般的な構成情報、および該当する場合は、ホストのハードウェア構成の詳細が表示されます。Oracle VDI Managerをクリックして、Oracle VDI Centerの管理ツールにアクセスします。

デスクトップ状態

デスクトップ状態パネルには、デスクトップ状態に関する現在の情報が円グラフで表示されます。デスクトップ状態ごとに、合計数が凡例にカッコで囲まれて表示されます。使用可能なデスクトップ状態は、「使用可能」「使用済」「アイドル」「予約」および「応答なし」です。

図3.2. デスクトップ状態の監視パネル

この図は、デスクトップ状態パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

デスクトップ状態の履歴

デスクトップ状態の履歴パネルには、デスクトップの状態が、特定のタイム・スケールで積上げ面グラフとして表示されます。状態ごとにデスクトップの数が積み上げられるため、最高値は会社内のデスクトップの合計数を表します。この図には、特定期間のデスクトップ状態の履歴が表示されます。期間を変更するには、ズーム・インまたはズーム・アウトします。ズーム・レベルを制御するには、スクロールバーの左側にある拡大鏡アイコンをクリックするか、またはスクロールバーのスライダの端をドラッグします。

図3.3. デスクトップ状態の履歴の監視パネル

この図は、デスクトップ状態の履歴パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

デスクトップは、「使用可能」「使用済」「アイドル」「予約」または「応答なし」のいずれかの状態であり、マウス・ポインタを色付きの領域または凡例項目の上に移動させると、個別のグラフが表示されます。

「表ビュー」をクリックして、図の値をポップアップ・ウィンドウに表として表示します。この表の各行は、特定の日時に記録されたメジャーを表します。

マシン状態

マシン状態パネルには、仮想マシンの状態に関する現在の情報が、パーセンテージ・スケールが付いた水平バーで表示されます。仮想マシンの状態ごとに、合計数が凡例にカッコで囲まれて表示されます。使用可能なマシン状態は、「実行中」「実行していません」「不明」および「エラー」です。

図3.4. マシン状態の監視パネル

この図は、マシン状態パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

CPU使用率別のデスクトップ分布

デスクトップ分布パネルでは、デスクトップの合計数がCPU負荷のパーセンテージ別に分類されます。図には、10%間隔のCPUアクティビティ別にデスクトップの数が表示されます。

図3.5. CPU使用率別のデスクトップ分布の監視パネル

この図は、CPU使用率別のデスクトップ分布パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

システム使用率

システム使用率の折れ線グラフには、ホストまたはホスト・グループの4つの主要なパフォーマンス・パラメータである、「CPU使用率」、「メモリー使用率」、「ネットワーク読取り帯域幅」および「ネットワーク書込み帯域幅」が表示されます。この図には、特定期間のこれらのパラメータの履歴が表示されます。期間を変更するには、ズーム・インまたはズーム・アウトします。ズーム・レベルを制御するには、スクロールバーの左側にある拡大鏡アイコンをクリックするか、またはスクロールバーのスライダの端をドラッグします。

図3.6. システム使用率の監視パネル

この図は、システム使用率パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

折れ線グラフをプロットするのに使用される値は、通常、複数のサーバーから収集されたメトリックに基づいた平均値です。すべてのサーバーのメトリックの中で最高の値は上限値と呼ばれ、最後に収集された上限値が図の下に表示されます。

ターゲット・タイプに応じて、上限値を表示するかどうかが決定されます。たとえば、CPU使用率には常に上限値が存在します。これは、単一のホストに複数のコアが搭載されていることが多いためです。ただし、単一のホスト構成では、メモリーの上限値は存在しません。これは、この値が1つのグローバル・エンティティとして扱われるためです。

注意

これらのメトリックに関連するインシデントと問題は、合計値や平均値ではなく、しきい値を超えた上限値によってトリガーされます。

マウス・ポインタを折れ線または凡例項目の上に移動させると、個別のグラフが表示されます。

「表ビュー」をクリックして、図の値をポップアップ・ウィンドウに表として表示します。この表の各行は、特定の日時に記録されたメジャーを表します。

ファイル・システム使用率

ファイル・システム使用率の折れ線グラフには、ホストまたはホスト・グループの2つの主要なディスク・アクティビティ・パラメータである、「ファイル・システム使用率」および「ディスク・ビジー・パーセンテージ」が表示されます。この図には、特定期間のこれらのパラメータの履歴が表示されます。期間を変更するには、ズーム・インまたはズーム・アウトします。ズーム・レベルを制御するには、スクロールバーの左側にある拡大鏡アイコンをクリックするか、またはスクロールバーのスライダの端をドラッグします。

図3.7. ファイル・システム使用率の監視パネル

この図は、ファイル・システム使用率パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

マウス・ポインタを折れ線または凡例項目の上に移動させると、個別のグラフが表示されます。

「表ビュー」をクリックして、図の値をポップアップ・ウィンドウに表として表示します。この表の各行は、特定の日時に記録されたメジャーを表します。

インシデントと問題

「インシデントと問題」表には、しきい値を超えている、動作を停止している、または監視から消去されているターゲットまたはリソースのイベントが表示されます。イベントごとに、デフォルトの表には、イベントが発生したタイミングと影響を受ける監視ターゲットが表示され、簡単な説明と重大度が表示されます。詳細は、3.3項「事前定義済のインシデントと問題」を参照してください。

図3.8. 「インシデントと問題」の監視パネル

この図は、「インシデントと問題」パネルを示しており、いくつかのOracle VDIターゲット・ページに表示されます。

「ビュー」メニューにあるパネルの左上隅で、表に表示する列を構成できます。

警告は最低の重大度カテゴリであり、子ターゲットから親ターゲットにエスカレーションされません。

「サマリー」列のイベント説明をクリックして、インシデントまたは問題のすべての詳細をOracle Enterprise Managerの組込みインシデント・マネージャに表示します。

3.2.2. Oracle VDI Centerの監視

Oracle VDI Centerは「ターゲット・ナビゲーション」パネルのメイン・ターゲット・ノードであり、他のすべてのOracle VDIターゲットが階層順に接続されます。この監視ページには、最も重要なメトリックと構成データの概要が表示されており、ユーザーはOracle VDI環境全体の一般的なステータスを即座に判別できます。この監視ページのいくつかの領域には、会社、デスクトップ・プロバイダなどの子ターゲットへのリンクが用意されており、ユーザーは調査が必要なコンポーネントの詳細に即座にドリルダウンできます。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

「サマリー」パネルには、Oracle VDI Centerターゲット名、Oracle VDIデータベースの設定とステータスなど、構成に関する詳細が表示されます。

Oracle VDI Managerをクリックして、Oracle VDI Centerの管理ツールにアクセスします。

デスクトップ状態

3.2.1項デスクトップ状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、Oracle VDI Center全体のすべてのデスクトップに適用されます。

会社

Oracle VDI Centerで構成されているすべての会社が表に表示され、会社ごとのデスクトップの合計数、および使用中または応答なしの数が表示されます。停止しているOracle VDI会社は、表の上部に表示されます。

Oracle VDI会社の名前をクリックして、そのターゲット・ページに直接アクセスします。

Oracle VDIホスト

Oracle VDI Centerに組み込まれているすべてのホストが表に表示され、それぞれのCPU使用率、メモリー使用率およびファイル・システム使用率も表示されます。停止しているOracle VDIホストは、表の上部に表示されます。

Oracle VDIホストの名前をクリックして、そのターゲット・ページに直接アクセスします。

マシン状態

3.2.1項マシン状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、Oracle VDI Centerのすべての仮想マシンに適用されます。

デスクトップ・プロバイダ

Oracle VDI Centerで管理されているすべてのデスクトップ・プロバイダが表に表示され、それぞれの上限CPU使用率、メモリー使用率およびファイル・システム使用率も表示されます。停止しているOracle VDIデスクトップ・プロバイダは、表の上部に表示されます。

Oracle VDIデスクトップ・プロバイダの名前をクリックして、そのターゲット・ページに直接アクセスします。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、Oracle VDI Center全体のインシデントと問題を示します。

3.2.3. Oracle VDIホストの監視

Oracle VDIホストは、Oracle VDIソフトウェアを実行して、仮想デスクトップへのユーザーの接続を管理するホストです。単一ホスト構成が使用可能ですが、高可用性とフェイルオーバー用に構成されたOracle VDI Centerは常に複数のホストから構成されます。デスクトップ・セッションおよびOracle VDI構成に対して、Oracle VDIホストはいくつかのサービスを実行します。これらのサービスおよびデスクトップ・セッションは、特にOracle VDIホストのターゲット・ページで指定される最も重要な監視データを構成しています。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

Oracle VDIホスト・ターゲットの「サマリー」セクションは、次のように分割されます。

  • 一般情報: ホストの名前、Oracle VDIのバージョンおよびオペレーティング・システム

  • ツール: Oracle VDI Centerの管理ツールへのリンク

  • システム情報: ホストのハードウェア構成の詳細

サービス

このホストで構成されているOracle VDIおよびリモート接続が表に表示され、明確なステータスも示されます。ホストがデータベース・マスター・ホストまたはレプリケーション・ホストであるか、プライマリまたはセカンダリSun Rayサーバーである場合、この項目が「情報」列に表示されます。

デスクトップ・セッションは、「アクティブ」「切断」または「クリティカル」のいずれかの状態です。クリティカルなセッションとは、パケット損失が10%以上の状態であるリモート接続のことです。

セッション状態の履歴

デスクトップ・セッションの状態が、特定のタイム・スケールで折れ線グラフとして表示されます。この図には、特定期間のセッション統計の履歴が表示されます。期間を変更するには、ズーム・インまたはズーム・アウトします。ズーム・レベルを制御するには、スクロールバーの左側にある拡大鏡アイコンをクリックするか、またはスクロールバーのスライダの端をドラッグします。

デスクトップ・セッションは、「アクティブ」「切断」または「クリティカル」のいずれかの状態です。クリティカルなセッションとは、パケット損失が10%以上の状態であるリモート接続のことです。

システム使用率

3.2.1項システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、選択したOracle VDIホストのシステム負荷を示します。

ファイル・システム使用率

3.2.1項ファイル・システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、選択したOracle VDIホストのファイル・システムに適用されます。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、選択したOracle VDIホストのインシデントと問題を示します。

3.2.4. Oracle VDI会社の監視

Oracle VDI会社は、ユーザー・ディレクトリにアクセスして、これらのユーザーのデスクトップのプールを組み込みます。Oracle VDI Centerには、複数の会社を組み込むことができます。ユーザーと仮想デスクトップは、会社別に分けられます。仮想化ホストとストレージは、基本的なインフラストラクチャの一部であり、複数の会社間で共有できます。Oracle VDI会社のターゲット・ページには、関連するプール、デスクトップ、ユーザーおよびグループからの監視情報のみが表示されます。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

Oracle VDI会社ターゲットの「サマリー」セクションは、次のように分割されます。

  • 一般情報: 会社名およびその会社のプール内のデスクトップの合計数

  • ツール: Oracle VDI Centerの管理ツールへのリンク

  • ユーザー・ディレクトリ: この会社用に構成されているディレクトリ・サービスの詳細

デスクトップ状態

3.2.1項デスクトップ状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、選択したOracle VDI会社に関連付けられているすべてのデスクトップに適用されます。

プール

選択したOracle VDI会社用に構成されているすべてのデスクトップ・プールが表に表示され、プールごとのデスクトップの合計数、使用中または応答なしの数、およびデスクトップをホストするデスクトップ・プロバイダのタイプも表示されます。停止しているOracle VDIプールは、表の上部に表示されます。

Oracle VDIプールの名前をクリックして、そのターゲット・ページに直接アクセスします。

デスクトップ状態の履歴

3.2.1項デスクトップ状態の履歴パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図には、選択した会社内のデスクトップ状態の履歴が表示されます。

マシン状態

3.2.1項マシン状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、選択した会社のすべての仮想マシンに適用されます。

CPU使用率別のデスクトップ分布

3.2.1項CPU使用率別のデスクトップ分布パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、選択した会社のすべてのデスクトップに適用されます。

システム使用率

3.2.1項システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、会社のプールが使用しているすべてのホストとストレージから収集されたメトリックに基づいたシステム負荷を示します。

ファイル・システム使用率

3.2.1項ファイル・システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、会社に属するプール内のすべてのデスクトップが使用可能なストレージに適用されます。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、選択した会社のインシデントと問題を示します。

3.2.5. Oracle VDIプールの監視

プールは、デスクトップの集合(コンテナ)です。それと同時に、プールは会社の機能的および論理的な小区域であり、すべてのプール内にすべてのデスクトップが含まれています。通常、複数のタイプのユーザーまたは複数のカテゴリのデスクトップに対して、複数のプールを作成します。デスクトップに対して記録されるOracle VDIプールの監視データは、会社の親ターゲット・ページに表示されるのと同じメトリックのサブセットです。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

「サマリー」セクションには、Oracle VDIプールのターゲット名、関連するデスクトップ・プロバイダとタイプ、デスクトップ割当てメソッドなど、構成に関する詳細が表示されます。表示される情報は、デスクトップ・プールに関連付けられているデスクトップ・プロバイダのタイプに応じて異なります。最も詳細な情報を返すのは、Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダです。

Oracle VDI Managerをクリックして、Oracle VDI Centerの管理ツールにアクセスします。

デスクトップ状態

3.2.1項デスクトップ状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このパネルは、VirtualBox、Microsoft Hyper-V、VMware vCenterおよび汎用のプールに対してのみ表示されます。

このグラフは、選択したOracle VDIプールに表示されるすべてのデスクトップに適用されます。

Microsoftリモート・デスクトップ・プロバイダは、デスクトップ状態ではなくセッション状態を報告します。

デスクトップ状態の履歴

3.2.1項デスクトップ状態の履歴パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このパネルは、VirtualBox、Microsoft Hyper-V、VMware vCenterおよび汎用のプールに対してのみ表示されます。

この図には、選択したプール内のデスクトップ状態の履歴が表示されます。

Microsoftリモート・デスクトップ・プロバイダは、デスクトップ状態の履歴ではなくセッション状態の履歴を報告します。

マシン状態

3.2.1項マシン状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このパネルは、VirtualBox、Microsoft Hyper-VおよびVMware vCenterのプールに対してのみ表示されます。

このグラフは、選択したプールのすべての仮想マシンに適用されます。

CPU使用率別のデスクトップ分布

3.2.1項CPU使用率別のデスクトップ分布パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このパネルは、VirtualBoxのプールに対してのみ表示されます。

このグラフは、選択したプールのすべてのデスクトップに適用されます。

システム使用率

3.2.1項システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このパネルは、VirtualBoxのプールに対してのみ表示されます。

この図は、会社のプールが使用しているすべてのホストとストレージから収集されたメトリックに基づいたシステム負荷を示します。

ファイル・システム使用率

3.2.1項ファイル・システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このパネルは、VirtualBoxのプールに対してのみ表示されます。

この図は、プール内のすべてのデスクトップが使用可能なストレージに適用されます。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、選択したプールのインシデントと問題を示します。

3.2.6. Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダの監視

デスクトップ・プロバイダとは、デスクトップの実行に使用される仮想化リソース(CPU、メモリーおよびストレージ)の集合体のことです。Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダの場合、すべての仮想化ホストおよびストレージ・ホストが、Enterprise Manager Plug-in for Oracle VDI内の別の監視ターゲットとして扱われます。デスクトップ・プロバイダのターゲット・ページには、累積メトリックが表示されます。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダ・ターゲットの「サマリー」セクションには、デスクトップ・プロバイダの名前および実行中のデスクトップの数が表示されます。

Oracle VDI Managerをクリックして、Oracle VDI Centerの管理ツールにアクセスします。

ホストとストレージ

Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダに組み込まれているすべての仮想化ホストとストレージ・ホストが表に表示され、それぞれの上限CPU使用率、メモリー使用率およびファイル・システム使用率も表示されます。停止しているホストまたはストレージは、表の上部に表示されます。

仮想化ホストまたはストレージ・ホストの名前をクリックして、そのターゲット・ページに直接アクセスします。

システム使用率

3.2.1項システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、デスクトップの・プロバイダ用に構成されているすべてのVirtualBoxハイパーバイザとストレージから収集されたメトリックに基づいたシステム負荷を示します。

ファイル・システム使用率

3.2.1項ファイル・システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、選択したOracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダ・ホストのファイル・システムに適用されます。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、選択したOracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダのインシデントと問題を示します。

3.2.7. Oracle VDI VirtualBoxハイパーバイザの監視

Oracle VDI VirtualBoxハイパーバイザのターゲット・ページには、構成の詳細に関する詳細なビューと個別のVirtualBoxハイパーバイザの監視データが表示されます。Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダは、複数のVirtualBoxハイパーバイザから構成される場合があります。その場合、VirtualBoxデスクトップ・プロバイダのターゲット・ページにはホストからの累積データが表示され、各VirtualBoxハイパーバイザには独自のターゲット・ページが存在します。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

Oracle VDI VirtualBoxターゲットの「サマリー」セクションは、次のように分割されます。

  • 一般情報: ホスト名およびホストするデスクトップの数

  • ツール: Oracle VDI Centerの管理ツールへのリンク

  • システム情報: Oracle VDI VirtualBoxハイパーバイザのハードウェア構成の詳細

マシン状態

3.2.1項マシン状態パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、VirtualBoxハイパーバイザのすべての仮想マシンに適用されます。

システム使用率

3.2.1項システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、選択したVirtualBoxハイパーバイザのシステム負荷を示します。

ファイル・システム使用率

3.2.1項ファイル・システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、選択したVirtualBoxハイパーバイザのファイル・システムに適用されます。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、選択したVirtualBoxハイパーバイザのインシデントと問題を示します。

3.2.8. Oracle VDIストレージの監視

Oracle VDI VirtualBoxデスクトップ・プロバイダは、そのストレージに対する別の子監視ターゲットを持っています。ストレージ・ターゲットは、VirtualBoxハイパーバイザ上のローカル・ストレージを含む、すべてのOracle VDIストレージ・タイプに対して作成されます。Oracle VDIストレージのターゲット・ページには、構成の詳細に関する詳細なビューと個別のOracle VDIストレージの監視データが表示されます。VirtualBoxデスクトップ・プロバイダに属するすべてのストレージからの累積データは、親ターゲット・ページに表示されます。

ターゲット・ページの情報

このターゲット・ページには、次のリソースの詳細と監視データが表示されます。

サマリー

Oracle VDIストレージ・ターゲットの「サマリー」セクションは、次のように分割されます。

  • 一般情報: ホスト名、ストレージ・タイプ、リポジトリ、およびストレージを提供しているデスクトップの数

  • ツール: Oracle VDI Centerの管理ツールへのリンク

  • システム情報: ストレージ・ホストのハードウェア構成の詳細

ファイル・システムの使用率

使用可能なディスク領域に関する現在の情報が、パーセンテージ・スケールが付いた水平バーで表示されます。空き領域および使用済領域の量が、凡例にカッコで囲まれてGB単位で表示されます。このグラフは、ディスク容量を提供する選択したストレージ・ホストに関連付けられているすべての仮想マシンに適用されます。

システム使用率

3.2.1項システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

この図は、2009.09ファームウェア以上(AMBER_COMSTAR_Q3サブタイプ)のSun ZFSストレージに対してのみ表示され、選択したOracle VDIストレージ・ホストのシステム負荷を示します。

ファイル・システム使用率

3.2.1項ファイル・システム使用率パネルに関する機能的な説明を参照してください。

このグラフは、2009.09ファームウェア以上(AMBER_COMSTAR_Q3サブタイプ)のSun ZFSストレージに対してのみ表示され、選択したストレージ・ホストのファイル・システムに適用されます。

インシデントと問題

3.2.1項「インシデントと問題」パネルに関する機能的な説明を参照してください。

表に、選択したOracle VDIストレージのインシデントと問題を示します。

3.2.9. その他のOracle VDIデスクトップ・プロバイダの監視

Enterprise Manager Plug-in for Oracle VDIは、Oracle VDI VirtualBox以外のタイプのデスクトップ・プロバイダに対しては、新しいターゲット・ページを作成しません。ただし、これらのその他のデスクトップ・プロバイダ・タイプは、Oracle VDI Centerの子ターゲットとして「ターゲット・ナビゲーション」ペインに表示され、それぞれの監視データとしてOracle Enterprise Managerが収集して表示するデータが使用できます。

これらのターゲット・ページには、最低限として、デスクトップ・プロバイダの全体のステータス、およびインシデントと問題が記載された表が表示されます。この方法で表示される監視ターゲットは次のとおりです。

  • Microsoft Hyper-Vデスクトップ・プロバイダ

  • VMware vCenterデスクトップ・プロバイダ

  • Microsoftリモート・デスクトップ・サービス・プロバイダ

  • Sun Rayキオスク・デスクトップ・プロバイダ

  • 汎用デスクトップ・プロバイダ