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JD Edwards EnterpriseOne Application Pack for Oracle Enterprise Manager Cloud Control実装ガイド
リリース9.1
B72801-01
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2 Enterprise Managerのデータベースのインストール

この章では、Enterprise Managerの新規インストールの例について説明します。既存のインストールについては、後述の注意を参照してください。注意を確認したら、Enterprise Managerの既存のインストールを第5章「JD Edwards Application Pack OPARのインポート」に進めることができます。

Oracleデータベースは、Enterprise Managerで使用するように明示的に構成されているデータベースをインストールする必要があります(後述の注意を参照)。この章には、Enterprise Managerで使用するためのOracleデータベースのインストール例が参照用に示されています。ただし、Oracle DBAの指示に従って、OEM Oracleデータベース・インストール・ソフトウェアを使用することを強くお薦めします。


注意:

Oracleデータベースの新規および既存の両方のインストールで、この章の2.2項「インストール後に必要なデータベース構成」の手順を実行する必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracleデータベース・インストーラの実行


注意:

この手順では、このガイドの1.5項「Oracle Software Delivery CloudからのOracleソフトウェア・コンポーネントの入手」の説明に従って、Oracleデータベースのソフトウェア・コンポーネントを入手していることを前提とします。

Oracle 11gデータベース・インストーラをダウンロードしたマシンで、次の手順を実行します。

  1. インストーラをダウンロードしたディレクトリに変更します。例:

    cd /u01/downloads/db11gr2/database

  2. 次のコマンドを使用して、インストーラを起動します。

    ./runInstaller

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_install_option.gifの説明

  3. セキュリティの問題について通知を受けるには、「セキュリティ・アップデートの構成」で、電子メール・アドレスを入力するか、セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取るように選択する必要があります。Oracle Supportアカウントがある場合は、チェック・ボックスをクリックして、セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取るように選択すると、より簡単になります。

  4. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_grid_option.gifの説明

  5. インストール・オプションの選択で、次のラジオ・ボタンをクリックします。

    データベースの作成および構成

  6. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_sys_class.gifの説明

  7. 「システム・クラス」で、次のラジオ・ボタンをクリックして、サーバー・クラス・システムにインストールします。

    サーバー・クラス

    このオプションでは、より拡張された構成オプションを使用できます。

  8. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_type.gifの説明

  9. ノード選択で、次のラジオ・ボタンを選択します。

    単一インスタンス・データベースのインストール

  10. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_typical.gifの説明

  11. インストール・タイプの選択で、次のラジオ・ボタンをクリックします。

    標準インストール

  12. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_config.gifの説明

  13. 「標準インストール構成」で、次のフィールドに入力します。

    • Oracleベース

      Oracleベースの場所を入力します。例:

      /u01/app/oracle

    • ソフトウェアの場所

      Oracleベース・フォルダの場所を入力または参照します。この場所は、空の状態で存在している必要があります。例:

      /u01/app/oracle/oradata

    • グローバル・データベース名

      グローバル・データベース名を入力します。例:

      emrep

    • 管理パスワード

      グローバル・データベースの管理パスワードを入力します。

    • パスワードの確認

      グローバル・データベースの管理パスワードを再入力します。

  14. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_inventory.gifの説明

  15. このホストに最初にインストールする場合は、インベントリの作成で、インベント・ディレクトリを入力するように求められます。各製品について、インベントリ・データを格納するサブディレクトリがインストーによって自動的に設定されます。各製品のサブディレクトリには、通常150KBのディスク領域が必要です。オプションで、「oraInventoryグループ名」プルダウンから値を選択することもできます。たとえば、インベントリ・ディレクトリは次のようになります。

    /u01/app/oraInventory


    注意:

    このディレクトリは、空の状態で存在している必要があります。

  16. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_checks.gifの説明

    インストーラが前提条件チェックを開始し、進行状況が表示されたら、選択した製品のインストールおよび構成の最小要件をターゲット環境が満たしているかを確認します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_summary.gifの説明

    前提条件チェックが完了すると、「概要」画面が表示されます。

  17. 「概要」で、内容を確認します。オプションで、レスポンス・ファイルの保存ボタンをクリックして、「概要」画面の内容を保存できます。

  18. 「終了」ボタンをクリックして、実際のインストールを開始します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_progress.gifの説明

    インストーラに、進行中のタスクと保留中のタスクの進捗バーが表示されます。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_db_assist.gifの説明

    インストールでデータベースが正常に作成された時点で、インストーラにDatabase Configuration AssistantのXtermウィンドウが表示されます。


    注意:

    SYS、SYSTEM、DBSNMPおよびSYSMANを除くすべてのデータベース・アカウントはロックされています。オプションで、パスワード管理ボタンをクリックして、ロックされているアカウントの完全なリストを表示するか、データベース・アカウント(DBSNMPおよびSYSMANを除く)を管理できます。パスワード管理ウィンドウから、使用するアカウントのみのロックを解除します。アカウントのロックを解除したら、デフォルトのパスワードをすぐに変更することを強くお薦めします。

  19. パスワード管理ボタンをクリックすると、次のパスワード管理のXtermウィンドウが表示されます。この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_pswd_man.gifの説明

  20. パスワード管理では、データベース・ユーザー・アカウントのロックの解除、またはデフォルトのパスワードの変更(あるいはその両方)が可能です。

    アカウント設定またはパスワードの変更を選択したら、「OK」ボタンをクリックします。それ以外の場合は、「取消」をクリックして、Database Configuration Assistant Xtermウィンドウに戻ります。

  21. Database Configuration Assistantで、「OK」ボタンをクリックして、残りのインストーラ・タスクを再開します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_scripts.gifの説明

  22. 「構成スクリプトの実行」のXtermウィンドウで、rootユーザーとして構成スクリプトを実行します。構成スクリプトを実行する手順:

    • 端末のウィンドウを開きます。

    • rootユーザーでログインします。

    • スクリプトを実行し、正常に実行されたことを確認します。

    • このウィンドウに戻ります。

  23. 「構成スクリプトの実行」で、前述の手順に従ってスクリプトを実行したら、「OK」ボタンをクリックして続行します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_db_finish.gifの説明

  24. 「終了」で、Oracle Databaseのインストールが成功したことを確認し、「閉じる」ボタンをクリックします。

2.2 インストール後に必要なデータベース構成

EMCC 12c専用の新しいOracleデータベースをインストールしたら、次の手順を使用してデータベースを構成することをお薦めします(EMCCのドキュメントに記載)。

  1. 次のライン・コマンドを使用して、管理リポジトリを削除します。

    emca -deconfig dbcontrol db -repos drop

    次の例のように、コンソール・セッションの結果が表示されます。

    [oracle@denlx01 bin]$ ./emca -deconfig dbcontrol db -repos drop
     
    STARTED EMCA at Aug 10, 2011 11:44:38 AM
    EM Configuration Assistant, Version 11.2.0.0.2 Production
    Copyright (c) 2003, 2005, Oracle.  All rights reserved.
     
    Enter the following information:
    Database SID: emrep
    Listener port number: 1521
    Password for SYS user:
    Password for SYSMAN user:
     
    Do you wish to continue? [yes(Y)/no(N)]: Y
    Aug 10, 2011 11:44:55 AM oracle.sysman.emcp.EMConfig perform
    INFO: This operation is being logged at /home/oracle/cfgtoollogs/emca/emrep/emca_2011_08_10_11_44_37.log.
    Aug 10, 2011 11:44:55 AM oracle.sysman.emcp.util.DBControlUtil stopOMS
    INFO: Stopping Database Control (this may take a while) ...
    Aug 10, 2011 11:45:19 AM oracle.sysman.emcp.EMReposConfig invoke
    INFO: Dropping the EM repository (this may take a while) ...
    Aug 10, 2011 11:47:10 AM oracle.sysman.emcp.EMReposConfig invoke
    INFO: Repository successfully dropped
    Enterprise Manager configuration completed successfully
    FINISHED EMCA at Aug 10, 2011 11:47:14 AM
    You have new mail in /var/spool/mail/oracle
    [oracle@denlx01 bin]$
    
  2. EMCCの要件に従って、Oracleデータベースの初期化パラメータを変更する必要があります。

    sysdbaとしてOracleデータベースに接続し、次のコマンド・シーケンスを使用します。

    alter system set session_cached_cursors=200 scope=spfile;
    alter system set remote_login_passwordfile=SHARED scope=spfile;
    alter system set aq_tm_processes=1 scope=spfile;
    alter system set processes=500 scope=spfile;
    alter system set log_buffer=10485760 scope=spfile;
    shutdown immediate
    startup