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JD Edwards EnterpriseOne Application Pack for Oracle Enterprise Manager Cloud Control実装ガイド
リリース9.1
B72801-01
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3 Enterprise Manager Cloud Control (EMCC)のインストール

この章では、Enterprise Manager Cloud Control (EMCC)の新規インストールの例について説明します。既存のEMCCインストールを使用している場合は、第5章「JD Edwards Application Pack OPAR」に進んでください。

EMCCをインストールする前に、EMCCで使用するようにOracleデータベースを明示的にインストールする必要があります。この章には、Enterprise Managerで使用するためのOracleデータベースのインストール例が参照用に示されています。ただし、Oracle DBAの指示に従って、OEM Oracleデータベース・インストール・ソフトウェアを使用することを強くお薦めします。


注意:

この手順では、このガイドの1.5項「Oracle Software Delivery CloudからのOracleソフトウェア・コンポーネントの入手」の説明に従って、Oracle EMCCのソフトウェア・コンポーネントを入手していることを前提とします。

Oracle Enterprise Manager 12c Cloud Controlインストーラをダウンロードしたマシンで、次の手順を実行します。

  1. インストーラをダウンロードしたディレクトリに変更します。例:

    cd u01/downloads/emgc12c/numeric_date/Disk1

    numeric_dateは、インストールの日付です(例:110728)。

  2. 次のコマンドを使用して、インストーラを起動します。

    ./runInstaller

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_details.gifの説明

  3. セキュリティの問題について通知を受けるには、「My Oracle Supportの詳細」で、電子メール・アドレスを入力するか、セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取るように選択する必要があります。Oracle Supportアカウントがある場合は、チェック・ボックスをクリックして、セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取るように選択すると、より簡単になります。

  4. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_updates.gifの説明

  5. 「ソフトウェアの更新」で、次を実行します。

    1. 更新の検索(前提条件、クリティカル・パッチ、個別パッチなど)をスキップするには、「スキップ」ラジオ・ボタンを押します。

    2. パッチをすでにダウンロードしている場合、ローカル・ディレクトリの検索を選択するには、「更新の検索(前提条件、クリティカル・パッチ、個別パッチなど)」ボタンを押します(Oracleサポート・アカウントがあり、インターネットアクセスできる場合は、My Oracle Supportの検索を選択できます)。

  6. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_checks.gifの説明

  7. 「前提条件チェック」で、表示されたログ読取りの最後の行を確認します。

    チェックが完了しました。このチェックの全体的な結果: 問題なし

    「前提条件名」および「ステータス」のリストも確認します(値は成功、警告、失敗です)。「警告」のステータスは、必ずしも全体の失敗ステータスを示すとはかぎりません。警告または失敗を修正したら、「再実行」または「無視」ボタンを選択できます。

    前提条件のチェックに失敗した場合は、次のエラー・メッセージが表示されます。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_warning.gifの説明

    「警告」で、「はい」をクリックして、インストールを続行できます。「いいえ」した場合は、エラーを修正して「再実行」をクリックして、修正内容を確認できます。

  8. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_types.gifの説明

  9. 「インストール・タイプ」で、次のラジオ・ボタンをクリックします。

    Enterprise Managerシステムの新規作成

    前述のラジオ・ボタンの下の、次のラジオ・ボタンをクリックします。

    詳細

  10. 「ミドルウェア・ホームの場所」フィールドで、WebLogic Serverをインストールする場所を参照または入力します。この場所は、空の状態で存在している必要があります。例:

    /u01/app/emgc12

  11. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_wls_details.gifの説明

  12. 「WebLogic Server構成の詳細」で、次のフィールドに入力します。

    • WebLogicユーザー名

      WebLogic Serverの名前を入力します。例:

      weblogic

      WebLogicユーザーのパスワードを入力して確認します。

    • ノード・マネージャのユーザー名

      この値は、既存のノード・マネージャのインストールからデフォルトで移入されます。パスワードを入力して確認する必要があります。

    • OMSベース・インストール

      デフォルトでは、この値は前の画面で入力した「ミドルウェア・ホームの場所」パスに移入されます。パスには、OMSベース・インストールのディレクトリ名を追加する必要があります。たとえば、gc_instは追加された値です。

      /u01/app/emgc12/gc_inst

  13. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_db_details.gifの説明

  14. 「データベース接続の詳細」で、次のフィールドに入力します。


    注意:

    これらの値は、管理リポジトリのOracleデータベースのtnsnames.oraファイルから導出できます。

    • データベース・ホスト名

      管理リポジトリのOracleデータベースのマシンの名前を入力します。例:

      denlx01

    • ポート

      管理リポジトリのOracleデータベースがリスニングしているポートの名前を入力します。例:

      1521

    • サービス/SID

      管理リポジトリのOracleデータベースのサービス/SIDを入力します。例:

      emrep

    • SYSパスワード

      管理リポジトリのOracleデータベースのSYSユーザー・パスワードを入力します。

  15. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_error.gifの説明

  16. 管理リポジトリが構成されるOracleデータベースが構成要件を満たしていないため、前提条件チェックが失敗したことを示す、前述の「エラー」ダイアログを受信する場合があります。

    インストーラで自動的に問題を修正するには、「はい」ボタンをクリックします。問題を自身で修正するには、「いいえ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_warning_2.gifの説明

  17. 管理リポジトリが構成されるOracleデータベースが構成要件を満たしていないため、前提条件が失敗したことを示す、前述の「警告」ダイアログを受信する場合があります。

    これらの失敗によりインストールは影響を受けませんが、後で製品のパフォーマンスの問題が発生する場合があります。

    この前提条件に提供されている推奨事項に基づいて、問題をすぐに手動で修正して「OK」ボタンをクリックできますが、インストールの終了後に修正することもできます。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_repo_details.gifの説明

  18. 「リポジトリ構成の詳細」で、次のフィールドに入力します。

    • SYSMANパスワード

      EMCCシステム・マネージャのパスワードを入力して確認します。

    • 登録パスワード

      EMCC登録のパスワードを入力して確認します。

    • 管理表領域

      管理表領域のパスを入力します。これは、管理リポジトリのOracleデータベースのtnsnames.oraファイルから導出できます。例:

      /u01/app/oracle/oradata/emrep/mgmt.dbf

    • 構成データ表領域

      構成データ表領域のパスを入力します。これは、管理リポジトリのOracleデータベースのtnsnames.oraファイルから導出できます。例:

      /u01/app/oracle/oradata/emrep/mgmt_ecm_depot1.dbf

    • JVM診断データ表領域

      JVM診断データ表領域のパスを入力します。これは、管理リポジトリのOracleデータベースのtnsnames.oraファイルから導出できます。例:

      /u01/app/oracle/oradata/emrep/mgmt_ad4j.dbf

  19. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_port_details.gifの説明

  20. 「ポート構成の詳細」で、デフォルトのポート割当てを確認します。


    注意:

    Enterprise Managerシステムの構成には、システム・コンポーネント間の内部通信を容易にし、ブラウザからのコンソールへのアクセスを可能にするための、複数ポートの割当てが必要です。この画面の表には、各コンポーネントに割り当てられるポートと推奨されるポート範囲が含まれます。

    デフォルトでは、指定されたポート範囲内で使用可能な最初のポートが選択されています。

    または、「staticports.iniファイルのインポート」ボタンをクリックできます。


  21. 「次へ」ボタンをクリックします。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_review.gifの説明

  22. 「確認」で、指定した情報を確認します。

  23. 「インストール」ボタンをクリックして、インストール・プロセスを開始します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_progress.gifの説明

    インストーラによって、「インストールの進行状況の詳細」画面に詳細なステータスが表示されます。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_script.gifの説明

    「構成スクリプトの実行」のXtermウィンドウで、rootユーザーとして構成スクリプトを実行します。構成スクリプトを実行する手順:

    • 端末のウィンドウを開きます。

    • rootユーザーでログインします。

    • スクリプトを実行し、正常に実行されたことを確認します。

    • このウィンドウに戻ります。

  24. 「構成スクリプトの実行」で、前述の手順に従ってスクリプトを実行したら、「OK」ボタンをクリックして続行します。

    この図については周囲のテキストで説明しています。
    図install_em_finish.gifの説明

  25. 「終了」で、インストールがエラーなしで完了したことを確認します。「閉じる」ボタンをクリックして、インストーラを終了します。


    注意:

    setupinfo.txtファイルには、設定に関する情報が含まれます。この画面には、ファイルの場所が示されています。例:

    /u01/app/emgc12/oms/install/setupinfo.txt

    この画面には、EMCCおよび管理サーバーにアクセスするのに使用可能なURLも表示されます。また、後続のOMSインストール中に指定する必要のある詳細も示されます。

    1. 管理サーバーのホスト名

      例:

      denlx01

    2. 管理サーバー・ポート

      例:

      7101

    画面には、暗号化鍵を生成して、管理リポジトリの機密データを暗号化したことも表示されます。次のコマンドをrootユーザーとして発行することで、この鍵を判別できます。

    emctl exportconfg oms -dir <backup location>