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Oracle® Enterprise Managerライフサイクル管理ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B66837-13
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49 変更アクティビティ・プランナの概要

変更アクティビティ・プランナ(CAP)を使用すると、データ・センター内の計画、管理および監視の操作を行うことができます。これらの操作には、チームおよびビジネス所有者間の依存性と調整、および複数のプロセスが含まれます。操作には、四半期ごとのセキュリティ・パッチのロールアウト、ビジネス要求に合せた新しいサーバーの構築、データ・センターの移行または統合、および環境全体へのコンプライアンス標準の導入を含めることができます。

CAPを使用すると、次のことが可能です。

この章の内容は次のとおりです。

49.1 開始する前に

変更アクティビティ・プランナを使用するには、必要な権限が付与されていることを確認して、さらにCAPで使用される用語について理解しておく必要があります。

49.1.1 変更アクティビティ・プランナのロールおよび権限

セキュリティ上の目的から、変更アクティビティ・プランナは次のロールを提供します。

  • EM_CAP_ADMINISTRATOR

  • EM_CAP_USER

EM_CAP_ADMINISTRATORロールはCREATE_JOB、CREATE_CAP_PLANおよびBASIC_CAP_ACCESS権限を付与します。計画を作成、類似作成、編集および削除するには、EM_CAP_ADMINISTRATORロールを付与されている必要があります。EM_CAP_USERロールはBASIC_CAP_ACCESS権限のみを付与します。基本のアクセス権限が有効でない場合、変更アクティビティ計画およびマイ・タスク機能にアクセスできなくなります。

変更アクティビティ・プランナ・セキュリティモデルは、所有者ベースの管理に準拠しています。オブジェクト・レベルの権限は現在サポートされていません。

49.1.2 変更アクティビティ・プランナで使用される用語

変更アクティビティ・プランナの主な概念は、計画、タスク定義、タスク・グループおよびタスクです。ここでは、これらの概念について詳細に説明します。

49.1.2.1 計画

計画により、新しい変更が組織に導入され、必要な変更の開始日と終了日が指定されます。これにより、必要な変更のセット、および変更が必要なターゲットが指定されます。

計画を作成するには、EM_CAP_ADMINISTRATORロールが付与されている必要があります。(詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の権限とロール管理に関する項を参照してください。)計画が作成されると、計画の進行状況を監視できます。計画を構成するすべてのタスクがクローズされると、計画は完了とみなされます。

計画を処理する場合は、次の用語が使用されます。

計画に関する用語 説明
アクティブ化の進行中 計画はアクティブ化されているプロセスの最中です。タスクの作成中です。計画は編集できません。
アクティブ化 計画の定義が完了していて、計画はアクティブ化されています。アクティブ化とは、タスクが作成されていて、計画の進行状況の管理を開始できるということです。
期限が切れた計画 オープン・タスクがまだ存在しているが、計画のスケジュール終了日を過ぎたアクティブな計画。
1週間以内の期限 7日以内に期限が切れるアクティブな計画。

計画の様々なステータスは次のとおりです:

計画のステータス 説明
アクティブ タスクが作成され、すでに進行中の計画です。アクティブ化され、CAPがタスクを作成中である計画もアクティブとみなされます。CAPがタスクを作成している間、計画の進行状況は「アクティブ化の進行中」と表示されます。
完了 計画が完了しています。すべてのタスクが完了しているか、取り消されています
非アクティブ化済 計画がアクティブ化されたが、取り消されています。計画に関連付けられたすべてのタスクが取り消されています。計画はまだ「変更アクティビティ計画」ページに表示できます。類似作成、管理および削除などの操作は可能です。非アクティブ化した計画の計画の管理ページを表示できます。
進行中の定義 計画が部分的に定義されていて、将来の使用のために保存されています。計画を編集して定義を続行または完了し、計画をアクティブ化します。
アクティブ化に失敗しました 計画がアクティブ化されたときに、エラーが発生しました。「コメントおよび監査証跡」またはログ・ファイルにエラーの詳細が示されます。
アクティブ化を保留中 計画を後でアクティブ化するようにスケジュールされています。

49.1.2.2 タスク定義

計画の目的を満たすように実行する作業の手順を説明します。

タスク定義で記述されるアクションはターゲット・タイプに関連付けることができます。または、ターゲット・タイプは、オプションで「なし」に設定できます。これは、ターゲットはタスクに関連付けられないということです。通常これは、タスクで手動アクション(管理承認を得てから続行するなど)を定義している場合に当てはまります。この場合、タスク所有者は、管理承認を得て、タスクを完了としてマークして承認を確認し、その後、以降のタスクを続行します。

タスク定義でターゲット・タイプを指定した場合、1つ以上のターゲットに関連付けることができます。計画がアクティブ化されたときに、タスクがタスク定義とターゲットの各組合せに対して作成されます。ターゲット・タイプが指定されていない場合、単一のタスクが作成されます。

タスクには開始日およびスケジュール終了日が指定され、所有者に割り当てられます。

  • タスク・タイプ: ユーザー用に生成するタスクのタイプを指定します。

    • カスタム(または手動)

      タスク定義に関連付けるアクションを指定できます。カスタム・タスク・タイプでは、次の2つのモードの検証をサポートしています:

      • 手動

        タスクの所有者はタスク・ステータスを更新する必要があります。

      • コンプライアンス標準ルールの評価結果を使用して、ステータスを更新します。(ターゲット・タイプが指定されたタスク定義でのみ使用可能です。)

        コンプライアンス標準ルールはタスク定義に関連付けることができます。タスクが生成され、ターゲットの作業が実行されたとき、このルールが評価されます。この結果を使用して、タスクがまだオープンなのか、またはタスクが自動的にクローズされるのかが判定されます。

    • パッチ計画

      これを選択すると、My Oracle Supportのパッチの更新のサポートと統合されます。パッチ・テンプレートがタスク定義に関連付けられます。タスクを割り当てると、テンプレートを使用して、パッチ計画を作成したりデプロイしたりできます。

      パッチ・テンプレートとコンプライアンス・ルールの両方で、評価のベースとなるターゲット・タイプの選択が必要です。

    • ジョブ

      計画の作成者は、ジョブに基づいてタスクを作成できます。次に、タスク所有者が、タスクのジョブ発行や、既存のジョブ実行とタスクの関連付けを行います。ジョブの発行やタスクの関連付けには、マイ・タスク・ページまたは計画タスクの管理タブを使用します。

      ライブラリ・ジョブは、タスクに関連付ける必要があります。ターゲット・タイプがタスクのターゲット・タイプと一致するライブラリ・ジョブのみを選択できます。

      タスクの完了は複数の方法で指定できます。

      • タスクは、ジョブが正常に完了したときに「完了」とマークされます。これはデフォルトの設定です。1日に1回、CAPにより、関連付けられているジョブ実行のステータスに基づき、ジョブベース・タスクが更新されます。

        ジョブベース・タスクのステータスをすぐに更新するには、「マイ・タスク」ページまたは計画タスクの管理タブで、そのタスクを選択します。

      • タスクは、タスク所有者により手動で「完了」とマークされます。

      • タスクは、コンプライアンス・ルールの評価に基づいて「完了」とマークされます。

      注意: CAPタスク定義で使用するジョブを選択する場合は、タスク所有者がジョブおよび適切なジョブ実行のアクセス権を持っていることを確認します。ジョブのアクセス権は、「ジョブ・ライブラリ」ページで変更できます。ジョブを作成または後で編集する場合は、「アクセス」タブを選択します。該当するユーザーのアクセス権を追加します。適切なアクセス権を付与できないと、タスク所有者のタスクに関連付けられているジョブをタスク所有者が表示できなくなります。

    • デプロイメント・プロシージャ

      計画の作成者は、構成済のデプロイメント・プロシージャとタスク定義を関連付けられます。使用可能な構成済のデプロイメント・プロシージャがポップアップに表示されます。

      構成済のデプロイメント・プロシージャのみを選択できることに注意してください。構成済のデプロイメント・プロシージャを作成するには、プロシージャ・ライブラリ・ページからプロシージャを選択します。「起動」ボタンをクリックして、目的の属性を入力し、構成を保存します。

      タスク所有者は、CAPタスクと「プロシージャ・ライブラリ」から起動されたプロシージャ実行を関連付けることができます。

      タスクの完了は複数の方法で指定できます。

      • タスクは、デプロイメント・プロシージャが正常に完了したときに「完了」とマークされます。これはデフォルトの設定です。

      • タスクは、タスク所有者により手動で「完了」とマークされます。

      • タスクは、コンプライアンス・ルールの評価に基づいて「完了」とマークされます。

      注意: CAPタスク定義で使用するデプロイメント・プロシージャを選択する場合は、タスク所有者が、プロシージャ定義と、選択したプロシージャのプロシージャ実行に適切なアクセス権を持っていることを確認します。プロシージャ定義のアクセス権は、プロシージャ・ライブラリ・ページから編集できます。プロシージャ実行のアクセス権は、プロシージャ・アクティビティ・ページから編集できます。プロシージャを起動したら、CAPタスクに関連付けられているプロシージャ実行の権限を編集し、適切な管理者にアクセス権を付与します。適切なアクセス権を付与できないと、タスク所有者のタスクに関連付けられているプロシージャをタスク所有者が表示できなくなります。

  • タスク・ステータス: タスク定義およびタスク・グループにはすべて、アイコンで示される、関連するステータスがあります。このステータスは、タスク定義またはタスク・グループを構成するタスクのステータスで判定されます。

    例: タスク定義に4つの関連タスクが含まれていて、タスク1が「未確認」、タスク2が「完了」、タスク3が「進行中」、タスク4が「取消済」の場合、タスク定義のステータスは「進行中」です。

  • 依存タスク(依存性): 別のタスクが完了するまで開始できないタスク。

    タスク定義またはタスク・グループを作成する場合、別のタスク定義またはタスク・グループに単一の依存性を定義できます。計画がアクティブ化されたとき、タスクが生成されます。タスクの依存性は、計画の作成時に定義された依存性に基づいて決定されます。タスクが別のタスクに依存している場合、そのタスクが完了するのを待機しているときにフラグが設定されます。タスクがタスク・グループに依存している場合、そのタスク・グループ内のすべてのタスクが完了するのを待機しているときにフラグが設定されます。

49.1.2.3 タスク・グループ

1つ以上のタスク定義を含むフォルダ。計画のフェーズを示すために使用できます。計画を定義する際に、ターゲットをタスク・グループに割り当てることができます。タスク・グループ内のすべてのタスク定義は、ターゲットの割当てを継承します。タスク・グループを他のタスク定義またはグループに依存するように設定できます。これにより、タスク定義セット内での依存性を素早く設定できるようになります。

少なくとも1つのタスクが進行中の場合、タスク・グループは進行中になります。タスク・グループは、グループのすべてのタスクがクローズされると完了します。

49.1.2.4 タスク

計画がアクティブ化されたときに、タスクがタスク定義に基づいて作成されます。タスク定義にターゲットがある場合、タスクは各ライセンス対象のターゲットに対して作成されます。

タスクを処理する場合は、次の用語が使用されます。

タスクに関する用語 説明
未割当て 所有者がいないタスク。
オープン ステータスが「未確認」、「確認済」または「進行中」のタスク。
クローズ ステータスが「完了」、「取消済」または「非アクティブ化済」のタスク。
待機中 タスクが別のタスクに依存していて、依存される方のタスクがクローズしていないことを示します。タスクが待機中の場合、「タスク」表の「待機中」列に示されます。詳細を表示するには、タスクをクリックします。「トラッキング」セクションにタスクの依存性についての情報が表示されます。
対応が必要 特定の条件のタスクがチェックされます。見つかると、対応が必要としてタスクにフラグが設定されます。システムでは、次の条件のタスクがチェックされます:
  • 期限切れ - タスクはまだオープンで、スケジュール済終了日が過ぎていることを示します。

  • 1週間以内に期限切れ - タスクは7日以内に期限が切れることを示します。

  • 計画終了日を超える終了日 - タスクのスケジュール済終了日が計画のスケジュール済終了日の後にあることを示します。

  • 割り当てられていない - タスクに所有者がいないことを示します。

  • 異常で完了しました - タスクは待機中に、「完了」に設定されました。


タスク・ステータスは、タスクがライフサイクルのどの位置にいるのかを示します。タスク・ステータスには次のものがあります:

タスク・ステータス 説明
未確認 計画がアクティブ化されたとき、すべてのタスクは確認済として開始されます。
確認済 ユーザーはタスクを確認したが、まだそのタスクについて作業を開始していないことを示します。
進行中 タスクの作業が開始したことを示します。
完了 タスクの作業が完了したことを示します。想定される変更が行われたことが検証されたときに、自動検証のタスクでは、このステータスが入力されます。手動タスクの場合、ユーザーは作業が完了すると、タスク・ステータスに「完了」を設定します。タスクが完了すると、詳細情報は読取り専用になります。注意: タスクの完了は取り消すことができません。
取消済 タスクで指定された作業が不要で、実行されないことを示します。タスクが取り消されると、詳細情報は読取り専用になります。注意: タスクの取消しは元に戻せません。
非アクティブ化済 計画を非アクティブ化すると、関連付けられたすべてのタスクが非アクティブ化済としてマークされます。

49.2 変更アクティビティ計画の作成

計画を作成する際には、計画の完了に必要なタスクを指定します。タスクを定義する際には、次の処理を行います。

  • ターゲットとタスクの関連付け。

  • タスク間の依存性の定義。依存性を設定すると、自動的、またはタスクの所有者が完了とマークしたときに、依存される方のタスクが完了するかキャンセルされるまで依存する方のタスクは開始できないという、警告シグナルが示されます。これによって、タスクの実行が必要になるタイミングをタスク所有者が検出できるようになります。

  • 関連する依存性を持つ、ネストされたグループのタスクが含まれるタスク階層の指定。タスク・グループを使用すると、タスクを編成し、計画を処理するフローを構成できます。

  • 計画のアクティブ化時のタスクの自動割当てまたは手動割当て。

  • タスクの完了や、ターゲットに適用する必要のあるパッチ・テンプレートの選択のためのカスタムの指示の指定。

  • タスクが終了したことをシステムで自動的に検出するかどうか、またはタスクの所有者が手動でタスクをクローズするかどうかの指定。

変更アクティビティ計画を作成する手順:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「変更アクティビティ計画」を選択します。

  2. 「変更アクティビティ計画」ページで、「作成」をクリックします。これにより、計画の作成ウィザードがアクティブ化します。

  3. 計画の作成: プロパティ・ページで、次の一般的な情報を指定します:

    • 名前

    • ターゲット・タイプ - 計画のターゲット・タイプによって、計画のタスクと関連付けられるターゲットのタイプを決定します。

    • 優先度 - 計画を管理する際に、優先度を使用して、タスクの所有権を割り当てて完了日に間に合うようにする重要性の順位を指定する場合があります。

    • 説明 - 該当する情報を指定します。

    • 外部リンク - 計画に関するドキュメントのリンクを追加することもできます。たとえば、リンクには、特定のパッチ・セットを説明するドキュメント、特定の内部手順またはポリシー、タスクによって影響を受けるアプリケーションのセットなどがあります。リンクの名前を指定して、URLを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  4. 計画の作成: タスク定義ページの「追加」メニューで、「タスク・グループ」または「タスク定義」を選択して、この計画で実行するタスク・アクションの階層を作成します。

    詳細は、「タスク定義の作成」および「タスク・グループの作成」を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  5. 計画の作成: スケジュール・ページでは、次のことを実行できます。

    • 計画をすぐにアクティブ化するか、後で一度にアクティブ化します。

    • 計画を完了するのに必要な期間または完了日を決定する。計画を完了する必要がある正確な日付、または計画をアクティブ化する日付に関連する完了日を指定します。

    • タスクを自動または手動で割り当てる。タスクの手動割当てを選択する場合は、計画がアクティブ化されてからタスクを割り当てます。タスクを自動的に割り当てることを選択した場合、計画がアクティブ化されたときに、タスクはターゲットの所有者に割り当てられます。タスク所有者を作成する手順については、「グループ所有者へのタスクの割当て」を参照してください。

    注意: 「アクティブ化」ページは、計画のアクティブ化の準備ができるまでブランクのままにできます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 計画の作成: 確認ページで、入力したすべての情報が目的どおりに入力されていることを確認します。更新が必要な場合は、「戻る」ボタンをクリックして、必要な変更を加えます。

    進行中の計画定義を保存するには、フロー(確認ステップ)の最後に移動し、「保存して終了」ボタンをクリックします。

注意: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」または「計画のアクティブ化」をクリックするまでは、保存されません。

49.2.1 タスク定義の作成

タスク定義を作成する際には、次の情報を入力してください。

  1. タスクの名前を入力します。タスク・グループ名とタスク定義名は計画内で一意にする必要があります。

    注意: 既存のタスクを選択した場合は、その前後にタスクを作成できるだけでなく、それに平行するタスクや、その内部にタスクを作成することも可能です。「前」または「後」を選択すると、タスクを実行する順序が指定され、それに応じたタスクの依存性が設定されます。順序が適切でない場合は、「移動」または「依存性の設定」を使用すると、順序を変更できます。

  2. タスク定義が関連付けられているターゲット・タイプを選択します。

    タスク定義がターゲットに基づいていない場合は、「なし」オプションを使用します。

  3. タスク・タイプを選択します。次のオプションがあります。

    • カスタム(または手動)

      カスタムタスクとは、各自で定義するタスクです。カスタム・タスクには、手動で実行するタスク(通常はEnterprise Manager外)を含めることができますが、計画の一部になるようにしてください。

      タスク所有者がタスクを完了するために必要な情報を「アクション」フィールドに入力するか、「リンク」セクションにURLとタスクの手順を追加します。

      さらに、タスクが完了していることを確認する方法を指定します。

      • 適切な場合にタスク所有者がタスクを完了済として手動でマークすることを示すには、「タスク所有者がステータスを更新します。」を選択します。タスクは、「計画の管理」ページまたは「マイ・タスク」ページから完了済としてマークできます。

      • 選択したコンプライアンス・ルールにターゲットが準拠している場合に、タスクが完了済として自動的にマークされることを示すには、「コンプライアンス標準ルールの評価結果を使用して、ステータスを更新します。」を選択します。タスク・ターゲット・タイプに適したルールのリストからコンプライアンス・ルールを選択するには、拡大鏡をクリックして、「コンプライアンス標準ルールの検索と選択」ダイアログ・ボックスにアクセスします。

    • パッチ計画

      このオプションを選択した場合は、「テンプレートのパッチ提供」ダイアログ・ボックスを使用して、タスクのターゲットに適用するパッチのリストが指定されたパッチ・テンプレートを選択します。

      このタスク定義の各ターゲットのタスクは、パッチがターゲットにデプロイされたことが検出されると自動的にクローズされます。

      「アクション」フィールドに詳細な手順を追加したり、タスク所有者の詳細情報のURLを「リンク」セクションに追加したりできます。

    • ジョブ

      このオプションを使用すると、計画の作成者は、ジョブに基づいてタスクを作成できます。拡大鏡をクリックして「ジョブの検索と選択」ダイアログ・ボックスにアクセスし、実行するジョブを選択します。

      タスク所有者は、タスクのジョブ発行や、既存のジョブ実行とタスクの関連付けを行います。ジョブの発行やタスクの関連付けには、マイ・タスク・ページまたは計画タスクの管理タブを使用します。

      ライブラリ・ジョブは、タスクに関連付ける必要があります。ターゲット・タイプがタスクのターゲット・タイプと一致するライブラリ・ジョブのみを選択できます。

      タスクの完了は複数の方法で指定できます。

      • タスクは、ジョブが正常に完了したときに「完了」とマークされます。これはデフォルトの設定です。

        1日に1回、CAPにより、関連付けられているジョブ実行のステータスに基づき、ジョブベース・タスクが更新されます。ジョブベース・タスクのステータスをすぐに更新するには、マイ・タスク・ページまたは計画タスクの管理タブで、そのタスクを選択します。

      • タスクは、タスク所有者により手動で「完了」とマークされます。

      • タスクは、コンプライアンス・ルールの評価に基づいて「完了」とマークされます。

      注意: CAPタスクで使用するジョブを選択する場合は、タスク所有者がジョブおよび適切なジョブ実行のアクセス権を持っていることを確認します。ジョブのアクセス権は、「ジョブ・ライブラリ」ページで変更できます。ジョブを作成または後で編集する場合は、「アクセス」タブを選択します。該当するユーザーのアクセス権を追加します。適切なアクセス権を付与できないと、タスク所有者のタスクに関連付けられているジョブをタスク所有者が表示できなくなります。

    • デプロイメント・プロシージャ

      計画の作成者は、デプロイメント・プロシージャとタスク定義を関連付けられます。拡大鏡をクリックして「デプロイメント・プロシージャの検索と選択」ダイアログ・ボックスにアクセスし、適切なデプロイメント・プロシージャを選択します。

      注意: 構成済のデプロイメント・プロシージャのみを選択できます。構成済のデプロイメント・プロシージャを作成するには、プロシージャ・ライブラリ・ページからプロシージャを選択します。「起動」ボタンをクリックして、目的の属性を入力し、構成を保存します。

      タスク所有者は、CAPタスクと「プロシージャ・ライブラリ」から起動されたプロシージャ実行を関連付けることができます。必要なプロシージャ実行を表示する権限をタスク所有者が持っていることを確認します。

      タスクの完了は複数の方法で指定できます。

      • タスクは、デプロイメント・プロシージャが正常に完了したときに「完了」とマークされます。これはデフォルトの設定です。

      • タスクは、タスク所有者により手動で「完了」とマークされます。

      • タスクは、コンプライアンス・ルールの評価に基づいて「完了」とマークされます。

      注意: CAPタスクで使用するデプロイメント・プロシージャを選択する場合は、タスク所有者が、プロシージャ定義と、選択したプロシージャのプロシージャ実行に適切なアクセス権を持っていることを確認します。プロシージャ定義のアクセス権は、プロシージャ・ライブラリ・ページから編集できます。プロシージャ実行のアクセス権は、プロシージャ・アクティビティ・ページから編集できます。プロシージャを起動したら、CAPタスクに関連付けられているプロシージャ実行の権限を編集し、適切な管理者に権限を付与します。適切なアクセス権を付与できないと、タスク所有者のタスクに関連付けられているプロシージャをタスク所有者が表示できなくなります。

  4. このタスク定義のアクション(例: ブラックアウトのスケジュール、データベースのバックアップなど)を指定します。

  5. 検証方式を選択します。表示される方法は、タスクのタイプによって異なります。次のような方法があります。

    • タスク所有者は手動でタスク・ステータスを更新しますTask owner will manually update the status

    • ジョブ実行のステータスを使用して、ステータスを更新します。

    • プロシージャ実行のステータスを使用して、ステータスを更新します。

    • コンプライアンス標準ルールの評価結果を使用して、ステータスを更新します。。コンプライアンス標準ルールを選択します。

    パッチ計画デプロイメントは、システムによって自動的に検証されます。

  6. 「追加」をクリックして、タスク定義に関するドキュメントのリンクを追加します。リンクの名前を指定して、URLを入力します。

  7. 「次へ」をクリックします。

注意: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」または「計画のアクティブ化」をクリックするまでは、保存されません。

依存性の設定

タスク定義を計画に追加する場合、「後に追加」または「前に追加」オプションを使用すると、タスク依存性が自動的に設定され、タスクを完了する順序が指定されます。順序を変更する場合は、「移動」オプションを使用して、別のタスクの前後に1つのタスクを移動します。

タスク定義間に依存性を手動で指定し、別のタスク定義を開始する前にタスク定義を完了する必要があるかどうかを指定できます。「依存性の設定」を使用して、タスクを移動し、そのタスクの後に、別のタスクの後で実行するすべてのタスクを移動します。依存性を設定するには、タスク定義を選択して、ツールバーの「依存性の設定」をクリックします。選択したタスク定義の開始前に完了するタスク定義を指定します。これにより、タスク所有者が異なる順序でタスク定義を完了できなくなることはありません(タスク所有者は依存性を確認できるようになり、依存性が完了するまでタスク定義を待機するように警告が表示されます)。

依存性は、同じレベルのタスク定義ツリーで定義されていて、選択したタスク定義上に表示されるタスク定義でのみ作成できます。

タスク定義の移動

タスク定義を選択して「移動」ボタンをクリックすることによって、タスク定義をツリー内の別の場所に移動できます。タスク定義を移動して依存性を削除する必要がないかぎり、タスク定義の実行の順序が影響を受けることはありません。ターゲットがタスク・グループから継承される場合に、タスク定義をタスク・グループに移動したり、タスク・グループから移動したりすると、タスク定義に追加したターゲットが影響を受ける可能性があります。

注意: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」をクリックするまでは、保存されません。

ターゲットの追加

タスクに関連付けられたターゲットを選択するには、「ターゲットの追加」をクリックします。計画をアクティブ化するには、ターゲット・タイプが「なし」のタスクを除き、各タスクに1つ以上のターゲットが関連付けられている必要があります。

計画のターゲット・タイプがシステムの場合、タスク定義に適したシステムのターゲットにのみタスクが作成されます。

次の点に注意してください。

  • 追加できるのは、計画のターゲット・タイプに対応するターゲットのみです。計画のターゲット・タイプがシステムの場合、タスク定義に適したターゲットにのみタスクが作成されます。

    たとえば、計画ターゲット・タイプがデータベース・システムで、タスク定義の対象がリスナーの場合、選択したデータベース・システムに関連付けられたリスナー・ターゲットにタスクが作成されます。

  • タスク・グループへのタスクの割当て

    ターゲットをタスク・グループに割り当てると、ターゲットはグループ内のすべてのタスクにも追加されます。

  • タスクによりターゲット・タイプを指定する場合は、計画をアクティブ化する前に、少なくとも1つのターゲットを関連付けておく必要があります。

  • タスクまたはタスク・グループに追加されたターゲットを確認するには、タスク定義を選択し、「ターゲットの編集」ボタン、または表のターゲット数をクリックします。

    「ターゲットの編集」ダイアログ・ボックスに、選択したタスクに直接追加したターゲットと、包含するタスク・グループから継承されたターゲットが表示されます。

49.2.2 タスク・グループの作成

タスク・グループを使用してタスクを整理します。タスク・グループは、ターゲットをタスクに割り当てる場合に便利です。ターゲットがタスク・グループに追加されると、ターゲットはグループ内のタスクにも追加されます。

次の情報を指定します。

  1. タスク・グループの名前を入力します。タスク・グループ名とタスク定義名は計画内で一意である必要があります。

    注意: 既存のタスク・グループを選択した場合は、その前後にタスク・グループ(またはタスク定義)を作成できるだけでなく、それに平行するタスク・グループや、その内部にタスク・グループを作成することも可能です。「前」または「後」を選択すると、タスク・グループ(またはタスク定義)を実行する順序が指定され、それに応じたタスク・グループ(またはタスク定義)の依存性が設定されます。順序が適切でない場合は、「移動」または「依存性の設定」を使用すると、順序を変更できます。

  2. タスク・グループの説明を入力します(例: グループの目的)。タスク・グループは関連するタスク定義をグループ化するために使用するフォルダです。

  3. 「OK」をクリックします。

注意: このページの情報は、「計画の作成: 確認」ページで「保存して終了」をクリックするまでは、保存されません。

49.3 変更アクティビティ計画での操作

計画では次の操作を実行できます。

49.3.1 他の計画と類似の計画の作成

要件を満たす計画がある場合は、他の計画と類似する計画を作成できます。こにより、時間とコストを節約できます。

  1. 「変更アクティビティ計画」ページで、類似作成する計画をハイライト表示します。「類似作成」をクリックします。ダイアログ・ボックスで、新しい計画の名前を入力します。「OK」をクリックします。

    これにより、計画の作成ウィザードがアクティブ化します。「変更アクティビティ計画の作成」の手順に従います。次の手順で、他の計画と類似した計画を作成する場合に影響を及ぼす変更について確認します。

  2. 「計画の作成: プロパティ」ページでは、計画の名前を変更できます。ターゲット・タイプを変更することもできますが、そうすると、すべてのタスク定義が削除されます。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「計画の作成: タスク」ページでは、タスク定義およびタスク・グループを追加、編集および削除できます。計画内のタスク定義およびタスク・グループを移動することもできます。

    タスク定義およびタスク・グループの移動またはコピーを行う場合、依存性(設定されている場合)は維持されます。すべてのタスク名は一意にすることを強くお薦めします。これにより、計画をアクティブ化した後のタスク管理が容易になります。コピー操作中に、索引が更新された新しい名前を指定し、一意のネーミングを伝播します。名前は、編集によって変更できます。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「計画の作成: ターゲット」ページでは、タスク定義に関連付けられているターゲットを追加および編集できます。表示されるダイアログ・ボックスで、タスク定義に関連付けられているターゲットを選択します。各タスク定義には、少なくとも1つのターゲットを関連付ける必要があります。変更を加えたら、「OK」をクリックします。「次へ」をクリックします。

  5. 「計画の作成: アクティブ化」ページでは、スケジュールをアクティブ化できます。

    注意: 「アクティブ化」ページは、計画のアクティブ化の準備ができるまでブランクのままにできます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「確認」ページで、入力したすべての情報が目的どおりに入力されていることを確認します。更新が必要な場合は、「戻る」ボタンをクリックして、必要な変更を加えます。

    計画をアクティブ化する準備ができていない場合に、「保存して終了」オプションも用意されています。

    計画をアクティブ化する準備ができたら、「アクティブ化」をクリックします。「変更アクティビティ計画」ページで「リフレッシュ」をクリックして、計画がアクティブ化されていることを確認します。管理できるのは、アクティブ化された後の計画のみです。

49.3.2 計画の編集

アクティビティ計画の所有者を除き、アクティビティ計画で実行可能な変更のタイプは、アクティビティ計画のステータスに依存します。

  • アクティブ化を保留中 - 計画が将来開始されるようにスケジュールされていることを示します。この計画は、計画がアクティブになる開始日まで変更できます。

    まだアクティブ化されていないアクティビティ計画では、「編集」ボタンが有効になっています。「編集」ボタンをクリックすると、計画の作成ウィザードと基本的に同じウィザードが表示されます。すべての編集が可能です。「変更アクティビティ計画の作成」の手順に従います。

  • アクティブ - アクティビティ計画がアクティブ化されると、編集は計画の管理ページからのみ可能です。このページからは、アクティビティ計画のスケジュール終了日の更新、タスクのステータスに応じたタスクの割当て、タスクの開始日およびスケジュール終了日の更新、およびタスクの取消しが可能です。

  • 完了、非アクティブ化済 - 編集はできません。

  • 進行中の定義 - 編集は許可されています

計画を編集するには、「変更アクティビティ計画」ページで、「変更アクティビティ計画」表にある計画をハイライト表示します。「編集」をクリックします。これにより、計画の作成ウィザードがアクティブ化します。

計画の所有者の変更方法の詳細は、「計画の所有者の変更」を参照してください。

49.3.3 計画の削除

計画が不要になった場合は削除します。

計画を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「変更アクティビティ計画」ページで、「変更アクティビティ計画」表にある計画をハイライト表示します。

  2. 「削除」をクリックします。

  3. 表示される「確認」ダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックします。

49.3.4 計画の非アクティブ化

計画を元のタスクまたはプロジェクトに関連付ける必要がなくなったときは、計画を非アクティブ化します。ただし、将来参照したり監査したりする場合に役に立つ場合があります。また、この計画の構造が、将来のプロジェクトに役に立つかどうかも考慮してください。

計画を非アクティブ化すると、計画のタスクが取り消され、計画の進行状況が監視されなくなります。ただし、表示が目的の場合、計画は引き続き「変更アクティビティ計画」ページから表示できます。

計画を表示する必要がなくなった場合は、計画を非アクティブ化するかわりに削除することを検討してください。

注意: 計画を非アクティブ化すると、再アクティブ化できなくなります。

  1. 「変更アクティビティ計画」ページで、「変更アクティビティ計画」表にある計画をハイライト表示します。

  2. 「アクション」メニューから、「非アクティブ化」を選択します。

  3. 表示される「確認」ダイアログ・ボックスで、「はい、計画を非アクティブ化します」をクリックします。

49.3.5 計画のエクスポート

計画をエクスポートすると、変更アクティビティ計画のステータスが外部ドキュメントに取得されます。

アクティビティ計画をエクスポートするには、次の手順に従います:

  1. 「変更アクティビティ計画」ページの「アクション」メニューから、「エクスポート」を選択します。

  2. ファイルを保存するか、スプレッドシートとして開きます。

エクスポート機能では、個々の計画ではなく、すべての計画のリストがエクスポートされます。

注意: 表示されるスプレッドシートは読取り専用形式です。

49.3.6 計画の印刷

レポート作成はプロジェクト追跡および監査の重要な部分であるため、経営者に情報を提供するために計画を印刷します。

計画を印刷するには、次の手順を実行します。

  1. 「変更アクティビティ計画」ページの「アクション」メニューから、「印刷」を選択します。

  2. 印刷では、別のタブに印刷可能なページが作成されます。タブと印刷の内容を選択します。内容は個々の計画ではなく、すべての計画のリストです。

49.3.7 計画の所有者の変更

アクティビティ計画の所有者は、アクティビティ計画のステータスに関係なく更新できます。アクティビティ計画の所有者を変更する手順:

  1. 「変更アクティビティ計画」ページにある「変更アクティビティ計画」表で、所有者を変更する計画をハイライト表示します。

  2. 「アクション」メニューから、「所有者の変更」を選択します。

  3. 表示される表で、新しい所有者の名前を選択します。「選択」をクリックします。

注意: 計画の所有者またはスーパー管理者が所有者を変更できます。

ターゲット所有者に基づいてタスクの所有者を変更できます。タスクにターゲットがあり、そのターゲットに所有者が定義されている場合は、タスク所有者をターゲット所有者に設定できます。

グループ所有者へのタスクの割当て

プロジェクトの関係上、マネージャにタスクを割り当てることが必要になる場合があります。これにより、マネージャは、チームのワークロードや可用性を評価し、それに応じてタスクを割り当てることができるようになります。

グループ所有者にタスクを割り当てるには、最初にターゲット・プロパティを作成する必要があります。次のステップでは、ターゲット・プロパティの作成方法について説明します。

  1. emcliプロパティを作成するには、次の手順を実行します。

    emcli login -username=sysman
    emcli add_target_property -property=CAP_assignments  -target_type="*"
    
    where CAP_assignments represents any property (NOTE: The property MUST begin with CAP_)
    and * represents all targets in the Enterprise Manager Repository
    
  2. 「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。表から、該当するホストをクリックします。左上隅にある「ホスト」メニューから、表示された「ホスト」ホームページで「ターゲット設定」を選択してから、「プロパティ」を選択します。ターゲットのターゲット・プロパティ値を入力します。

CAPのUIでこのターゲット・プロパティを使用して、タスクを再割当てできます。たとえば、「計画の管理」ページにある「タスク」タブで、「所有者の変更」をクリックしてから「ターゲット・プロパティによるタスクの割当て」を選択します。

49.4 変更アクティビティ計画の管理

計画を作成すると、その計画を管理する必要があります。「変更アクティビティ計画」ページに、計画表が計画のステータスおよび進行状況とともに表示されます。計画がアクティブ化されたら、計画を管理する必要が生じます。

変更アクティビティ・プランナの管理機能を使用して、次の操作を行うことができます。

  • アクティブ化されたすべての計画の表示、およびアクティブ化された計画の取消し。

  • 計画のドリルダウンと詳細の取得、および個々のタスクの管理。これにより、アクティビティ計画の完了期限が遅れる可能性のある問題を特定できます。

  • 計画の変更者および変更内容に関する監査証跡の表示。

  • リンクの表示および更新。作成時に計画に関連付けられたリンクを計画の管理時に表示できます。計画の所有者および特権ユーザーは既存のリンクを更新できます。

  • 別の計画所有者への計画の再割当て、および別のタスク所有者へのタスクの再割当て。

  • 計画でスケジュールされている終了日の変更。

  • タスクの管理

    • タスクのステータスを確認、進行中または取消しするために手動で更新します。

    • 手動タスクに対してステータスを完了に更新します。

    • 計画の変更者および変更内容に関する監査証跡を管理します。

    • 依存タスクを表示します。

計画を管理するには、「変更アクティビティ計画」ページで、アクティブ化されている計画をハイライト表示し、「管理」をクリックするか、または計画名をクリックします。

計画の管理ページには、計画を管理するために次の機能が用意されています:

  • 「サマリー」タブ

    タスクのステータスや計画サマリーなど、計画のステータスの全体のサマリーを表示します。

  • 「タスク」タブ

    計画のタスクのすべてについて管理できます。タスクは個別またはまとめて更新できます。

  • 「コメントおよび監査証跡」タブ

    監査証跡を表示して、計画の変更者およびタスクの変更内容を確認できます。

49.4.1 「サマリー」タブ

「サマリー」タブでは、計画のステータスの全体のサマリーを表示します。次の情報を指定します。

  • 概要 - 計画の達成の進行状況が表示されます。計画の詳細には、ステータス、スケジュール済終了日、優先度、所有者およびリンクなどがあります。

    推定終了日は、計画を構成するすべてのタスクの最大のスケジュール済終了日です。

  • 計画サマリー - 計画を構成するタスク定義およびタスク・グループのビジュアル表現。依存性は計画のオブジェクト間の矢印で示され、タスクが実行される順序を表します。

    計画サマリーをグラフまたは表形式で表示できます。トポロジ・グラフ(および代替の表ビュー)には、計画を構成するすべてのタスク定義およびタスク・グループと、タスクを実行する順序が表示されます。

    タスク定義およびタスク・グループにはすべて、アイコンで示される、関連するステータスがあります。このステータスは、タスク定義またはタスク・グループを構成するタスクのステータスで判定されます。

    例: タスク定義に4つの関連タスクが含まれていて、タスク1が「未確認」、タスク2が「完了」、タスク3が「進行中」、タスク4が「取消済」の場合、タスク定義のステータスは「進行中」です。

    表ビュー

    「表ビュー」では、各タスク定義/タスク・グループに数が関連付けられます。リンクをクリックすると、検索フィルタが自動的に追加される「タスク」タブが表示され、クリックしたリンクに基づいて、該当のタスク定義/タスク・グループの詳細を確認できます。たとえば、「期限超過」リンクをクリックすると、タスク・タブが表示されます(タスク・タブでは、タスク名が設定され、注意を促す「期限超過」フラグがチェックされています)。表で確認したタスク定義で未処理のすべての期限超過タスクが表示されます。

    「計画サマリー」の「表ビュー」からは、計画を印刷またはエクスポートできます。

    グラフ・ビュー

    グラフ形式を使用する場合、上から下または左から右のいずれかのグラフ形式を選択できます。「スケジュール開始日」、「スケジュール終了日」または「タスクの合計」の注釈をグラフに表示することもできます。

    グラフ・ビューでは、依存関係のあるタスク定義の間に矢印が描画されます。矢印の向きは、最初に完了する必要のあるタスク定義から、完了を待機する必要のあるタスク定義になります。

    タスク・グループは、他のタスク定義を囲むボックスとして描画されます。

    タスク定義名と表示されている矢印の上にカーソルを置くと、このタスク定義の結果として作成されたタスクに関する情報が表示されます。

    グラフの空白領域を右クリックするとメニューが表示され、グラフの向きの変更またはグラフの内容の印刷を行うことができます。

    「表示」オプションを使用すると、グラフ・ビューと表ビューを切り替えることができます。

  • 計画がまだ完了していない場合は、「概要」セクションの「スケジュール終了日」の横にあるカレンダー・アイコンをクリックすると、スケジュール終了日を変更できます。

  • タスクの完了の進行状況は、「概要」セクションの「進行状況(%)」の横にある折れ線グラフ・アイコンをクリックすると表示できます。

49.4.2 「タスク」タブ

「タスク」タブを使用して、計画のすべてのタスクを管理します。タスクは個別またはまとめて更新できます。

  • タスクのステータス

    円グラフによる、タスク・ステータス別の計画のブレークダウン。

  • ビュー

    このセクションには、対応が必要なタスクを素早く見つけることができるクイック・リンクが表示されます。サポートされるビューは、未割当てのタスク、未確認のタスク、期限切れのタスク、1週間以内に期限が切れるタスクおよび「すべてアクティブ」です。

    「すべてアクティブ」には、すべてのオープン・タスクが表示されます。完了したタスクおよび取り消されたタスクを含む、すべての計画のタスクを表示する、「すべて表示」リンクもあります。

  • タスク

    このセクションはタスク表を表示し、計画タスクを検索、表示および更新できます。「アクション」メニューと表のボタンは、日付の設定、タスク所有者の変更、タスクの確認と取消しなどの操作について一括のタスク更新をサポートしています。デフォルトでは、オープン・タスクのみを表示するようにタスクがフィルタ処理されています。

    タスクを1つ選択して、タスクの詳細を表示および更新します。あるいは、複数のタスクを選択し、表の上部にある、表の「アクション」メニュー内の一括操作のボタンを使用します。

    計画タスク・ビューは、クローズしたタスクを自動的にフィルタ処理しますが、検索セクションを展開したり、ビュー・リンクを使用したりすることで、検索フィルタを設定できます。

    単一のタスク

    単一のタスクを選択すると、「一般」タブを使用して、ターゲット名などのタスク情報を表示および編集できます。タスクのコメントを追加したり、「コメントおよび監査証跡」タブを使用して、計画の変更者および変更内容を確認したりできます。この情報は確認中のタスクに固有です。これにより、手動で追加したコメントを含む、そのタスクに加えたすべての変更が追跡されます。

    複数のタスク(一括操作)

    複数のタスクが選択されている場合は、次の手順を実行します。

    • タスクを確認します。タスクを確認するということは、タスクは表示されたが、そのタスクの作業が開始されていないということです。タスクに「確認済」を設定できるユーザーは、タスクの所有者、計画の所有者およびスーパー管理者のみです。タスクを割り当てられているユーザーの場合、タスクが含まれる計画を表示できます。

    • タスクを取り消します。

    • スケジュール開始日および終了日を設定します。

    • 所有者を変更します。

    • ジョブを発行します。ジョブを発行できるのは、タスクが同じタスク定義に含まれる場合のみです。

    • パッチ計画を作成します。パッチ計画は、パッチ計画ベースのタスクが選択されている場合に作成できます。タスクが、同じタスク定義に含まれている必要があります。パッチ計画をデプロイするには、パッチと更新版ページを使用します。

    • 既存のパッチ計画に関連付けます。タスク定義のパッチ・テンプレートのパッチがタスクのターゲットに適用されている場合、パッチ計画がタスクに関連付けられているかどうかに関係なく、タスクは自動的に閉じます。

    • 既存のプロシージャ実行に関連付けます。このオプションは、同じタスク定義のタスクに対して有効化されます。アソシエーションを作成したら、デプロイメント・ライブラリ・ページを使用して、デプロイメント・プロシージャを起動します。

    タスク表は、タスク・リストのエクスポートおよび出力もサポートしています。これらの操作には「アクション」メニューを使用します。

    対応が必要

    表内の「対応が必要」アイコンをクリックすると、「一般」タブと「コメントおよび監査証跡」タブが表示されます。使用可能な情報を調べて、次に必要な作業を判定します。たとえば、計画が期限切れになっている場合、遅延の原因になっているタスクを判定します。

    特定のタスクの監査証跡を調べることができます(例: 日付、依存性が存在するかどうか、およびタスク変更の所有者またはステータス)。

    所有者の変更

    特に便利なことは、所有者を変更できることです。これは、ジョブの責任およびユーザーのロールが変更される場合に特に便利です。「所有者の変更」には、ユーザーのリストが表示されます。新規ユーザーを選択します。

49.4.3 「コメントおよび監査証跡」タブ

監査証跡を表示して、計画の変更者およびタスクの変更内容を確認します。

49.5 マイ・タスクの表示

マイ・タスク・ページを使用すると、ユーザーに割り当てられたタスクを管理できます。マイ・タスクでは、タスクの概要を示し、これによってタスクを検索、表示および更新できます。

ページにアクセスする方法:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「構成」を選択し、「マイ・タスク」を選択します。

  2. 次の操作を実行するタスクをハイライト表示します。

    • タスクの所有者の変更。

    • タスクの取消し。

    • タスクのスケジュール開始日および終了日の設定。

注意: 表内の1つ以上のタスクを選択して、所有者の確認および変更などの操作にまとめてアクセスできます。

デフォルトでは、オープン・タスクのみを表示するようにタスクがフィルタ処理されています。

次のセクションがマイ・タスク・ページに表示されます:

  • タスクのステータス - 円グラフによる、ステータス別のユーザーのタスクのサマリー。

  • 「拡張」検索オプション。

  • ビュー - 対応が必要なタスクを素早く見つけることができるクイック・リンクが表示されます。サポートされるビューは、期限切れのタスク、1週間以内に期限が切れるタスク、未確認のタスクおよび「すべてアクティブ」です。

    「すべてアクティブ」には、すべてのオープン・タスクが表示されます。「すべて表示」リンクには、完了したタスクおよび取り消されたタスクを含む、すべてのタスクが表示されます。

  • タスク - タスク表を表示し、タスクを検索、表示および更新できます。「アクション」メニューと表のボタンは、日付の設定、タスク所有者の変更、タスクの確認と取消しなどの操作について一括のタスク更新をサポートしています。

    単一のタスクの選択

    単一のタスクを選択すると、タスクの詳細を表示および編集できます。また、タスクにコメントを追加したり、タスクのコメントおよび監査証跡を確認したりすることもできます。

    単一のタスクを選択した際に、タスクに関連付けられたデータが次のタブに表示されます:

    • 一般: タスクの詳細とトラッキング情報を表示します

    • タスクの詳細: 計画、ターゲットおよびタスク・アクションなどの基本的なタスク情報を表示します。このセクションでは、タスクのスケジュール済開始日とスケジュール済終了日を更新できます。

      タスクの詳細セクションから、ジョブの発行、パッチ計画の作成、タスクとパッチ計画の関連付け、ジョブとジョブ実行の関連付け、ジョブとデプロイメント・プロシージャ実行の関連付けが可能です。

    複数タスクの選択

    タスク表でタスクを複数選択する場合は、表のボタン(および「アクション」メニュー)を使用して、タスク全体でアクションを実行できます。たとえば、複数のタスクで一度に確認、所有者の変更、取消、スケジュール開始日の設定およびスケジュール終了日の設定を実行できます。また、ジョブの発行、既存のジョブ実行との関連付け、パッチ計画の作成、既存のパッチ計画との関連付け、既存のデプロイメント・プロシージャ実行との関連付けが可能です。

    • 所有者の一括変更機能では、所有者の設定の次の方法がサポートされています。

      • ユーザーへのタスクの割当て(Enterprise Managerユーザー・セレクタの使用を選択)。

      • ターゲット所有者へのタスクの割当て: (ターゲットを持つタスクのみに適用されます。割当てが実行されるターゲットにターゲット所有者を設定する必要があります)。注意: 変更アクティビティ・プランナ・ターゲット・プロパティを環境に追加すると、このラベルをターゲット・プロパティでタスクを割り当てるに変更できます。詳細は、Oracle Enterprise Manager Lifecycle Management管理者ガイドの「変更アクティビティ・プランナの概要」の章を参照してください。

      • タスクを未割当てに設定する(タスクから所有者を削除)。

    • ジョブベース・タスクについては、タスクに同じ定義が含まれている場合、複数のタスクを選択し、1つのジョブを発行してタスクを完了できます。

      選択したタスクのタスク定義がすべて同じジョブを参照していない場合は、「ジョブの発行」オプションが無効になります。

    • デプロイメント・プロシージャ・ベースのタスクの場合は、すべてのタスクのタスク定義を同じにする必要があります。選択したタスクのタスク定義がすべて同じデプロイメント・プロシージャを参照していない場合は、「既存のデプロイメント・プロシージャ実行との関連付け」オプションが表示されます。

    • パッチ・テンプレート・ベースのタスクの場合、タスクの作成者は、タスク定義をパッチ・テンプレートと関連付けます。タスク所有者は、タスクと既存のパッチ計画を関連付けるか、新しいパッチ計画を作成できます。パッチ・テンプレートは、選択したすべてのタスクで同じである必要があります。

  • トラッキング: 現在の所有者とタスク・ステータスを表示できます。タスクが別のタスクに依存している場合、依存性が表示されます。タスクがこの依存性のために待機している場合、待機アイコンが表示されます。このタスクに対応が必要な場合、問題の詳細がこのセクションに表示されます。

  • コメントおよび監査証跡: すべてのコメントおよび監査証跡の注釈を表示します。


注意:

ジョブおよびデプロイメント・プロシージャを含むタスクで、割り当てられたタスクが「タスク」領域にない場合は、ジョブおよびデプロイメント・プロシージャの参照に必要な権限があることを確認します。適切なアクセス権を持っていない場合は、ジョブまたはデプロイメント・プロシージャを作成した個人に連絡してください。

49.6 変更アクティビティ・プランナの使用例

この項では、変更アクティビティ・プランナのユースケースについて説明します。

この項の内容は次のとおりです。

49.6.1 アクティビティ計画の自動化

たとえば、システム・マネージャまたはDBAが、3か月以内にすべての本番データベースにクリティカル・セキュリティ・パッチを適用し、その状況を追跡するとします。

システム・マネージャまたはDBAは次の手順を実行します。

  1. 新しい計画を作成し、アクティビティ計画の優先度、アクティビティ計画の説明、およびアクティビティ計画が適用されるターゲット・タイプを指定します。

    新しいアクティビティ計画は、選択したターゲット・タイプに関連付けられます。

  2. 新しいタスク定義またはタスク・グループをこの計画に作成します。このプロセスは、すべてのタスク定義およびタスク・グループの入力を終了するまで反復します。

    タスク定義は、コンプライアンス標準ルールの評価に基づいて自動的に完了するか、またはタスク所有者がステータスを手動で更新するかのいずれかに設定できます。

    コンプライアンス標準ルールの詳細は、第45章「コンプライアンスの管理」を参照してください。

  3. (オプションの手順)。少なくとも1つのターゲットを、タスクを実行する必要のあるタスクに割り当てます。

    指定したターゲット・タイプを持つタスク定義には、指定したタイプのターゲットを少なくとも1つ割り当てる必要があります。複数のターゲットが1つのタスク定義に割り当てられている場合、別々のタスクが各ターゲットについて作成されます。注意: ターゲット・タイプが「なし」のタスク定義には、ターゲットの選択は不要です。

    注意: ジョブおよびデプロイメント・プロシージャを含むタスクで、割り当てられたタスクに関連付けられたジョブまたはデプロイメント・プロシージャがタスクの詳細領域にない場合は、ジョブおよびデプロイメント・プロシージャの参照に必要な権限があることを確認します。アクセス権を持っていない場合は、ジョブまたはデプロイメント・プロシージャを作成した個人に連絡してください。別のユーザーによって発行されている場合は、特定のジョブまたはプロシージャ実行を参照する権限をリクエストする必要が生じる場合があります。

  4. Enterprise Managerがこれらの新しいタスクに所有者を自動的に割り当てるか、または計画のアクティブ化の決定後に所有者をタスクに手動で割り当てるかを決定します。

  5. アクティビティ計画をすぐにアクティブ化するか、後の時点でアクティブ化します。

    アクティビティ計画はすぐにアクティブ化されるか、マネージャによって指定された時刻にアクティブ化されるようにスケジュールされます。アクティビティ計画がアクティブ化されると、タスクが作成され、タスク所有者に割り当てられます。タスクは、ターゲット所有者に自動的に割り当てられるか、またはユーザーが割り当てた所有者に割り当てられます。

    タスク所有者がタスク・ステータスを更新するようにタスクが定義された場合、タスク所有者はステータスを完了済として手動でマークする必要があります。タスク・ステータスがコンプライアンス標準ルールに基づいて更新された場合は、タスクのターゲットがルールに準拠している場合、タスクは完了済として自動的にマークされます。

    タスク・グループは、すべてのサブ・タスクが完了すると完了とマークされます。

49.6.2 アクティビティ計画の自動化の追加手順

アクティビティ計画を自動化する場合に実行可能な追加手順は、次のとおりです。

  • URLリンクをアクティビティ計画またはタスクに指定します

  • アクティビティ計画のトポロジ上のグラフィカル・ビューを取得します。

  • コンプライアンス標準ルールを使用して、タスクを自動的にクローズします。選択したターゲットについてルール・チェックが合格した場合、自動的にタスクがクローズされます。

  • タスクを手動でクローズします。

  • ターゲットをタスク・グループに割り当てると、タスク・グループ内のすべてのタスクが割り当てられます。タスク・グループ・レベルまたは個々のタスク・レベルでターゲットを割り当てることができます。したがって、すべてのタスクがデータベース1で実行される場合、タスク・グループ・フォルダを選択してデータベース1のターゲット・タイプを割り当てると、グループ内のすべてのタスクはデータベース1を割り当てられます。引き続きグループ内でタスクを1つ選択して、必要に応じて他のデータベース・ターゲットに割り当てることができます。

  • タスク・グループを自動的にクローズします。すべてのサブタスクが完了すると、タスク・グループが自動的にクローズされます。

  • タスク定義のフェーズ中に、削除、移動およびコピー機能を使用して、タスクを再調整します。適切な依存性とフローを実現するように、タスク定義とタスク・グループを計画の階層に再配置できます。

  • タスク作成フェーズ中に、2つのタスク間の依存性を作成します(たとえば、タスクBがタスクAに依存している場合、タスクBはタスクAが完了するまで開始できません)。ユーザーが同じレベルの依存性(兄弟間のみの依存性)を作成できるようにします。

49.6.3 変更アクティビティ・プランナを使用したパッチ適用の例

パッチ適用タスクを作成するには、パッチ・テンプレートを選択して、ターゲットをパッチ適用タスクに関連付けます。ターゲット所有者にタスクを割り当てたら、ターゲット所有者はパッチ計画ツールを使用して、パッチ・テンプレート内にあるパッチを適用できるようになります。

ターゲットへのパッチ適用の詳細は、第42章「ソフトウェアのデプロイのパッチ適用」を参照してください。