ホストを監視すると、最適なレベルで動作するために微調整が必要であることがわかります。この章では、最大のパフォーマンスを達成するためにホストを管理する方法について説明します。特に、この章では次について説明します。
ホストの効率を高めるためにホストで実行可能な構成操作が数多くあります。次のような操作があります。
この項で説明する構成操作にアクセスするには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」または「ホスト」を選択します。
「検索」フィールドに希望するホスト名を入力するか、「名前」列でそのホスト名までスクロール・ダウンします。
ホスト名をクリックします。
「ホスト」メニューから、「監視」、「メトリックとコレクション設定」を選択します。
各構成説明の手順に従います。
Enterprise Managerでは、様々なフレーバーのUNIXオペレーティング・システムを実行しているホスト上で、オペレータが指定した基準でファイルおよびディレクトリを監視します。オペレータは、目的のファイルおよびディレクトリを監視するための基準を構成する必要があります。
オペレータは監視設定ページを使用し、ファイルおよびディレクトリの監視基準を指定する必要があります。
ファイルおよびディレクトリの監視基準を構成するには、次の手順を実行します。
メトリックと収集設定ページで、「表示」メニューの「すべてのメトリック」を選択します。ファイルおよびディレクトリ監視メトリックを特定します。次のメトリックがあります。
ファイルまたはディレクトリの属性が見つかりません
ファイルまたはディレクトリの権限
ファイルまたはディレクトリのサイズ(MB)
ファイルまたはディレクトリ・サイズの変更率(KB/分)
各メトリックを確認したら、どのメトリックを変更する必要があるかを判断します。鉛筆アイコンをクリックして、対応する詳細設定の編集ページにナビゲートします。
このページで「追加」をクリックして、新しい監視用の基準を指定できます。基準の構成の詳細は、「監視対象オブジェクトの指定に関する注意」を参照してください。
「監視対象オブジェクト」表で行を選択し、「編集」または「削除」をクリックして既存の基準を編集または削除できます。
監視対象オブジェクトの指定に関する注意
「ファイル」または「ディレクトリ名」で監視対象の基準を指定します。「監視対象オブジェクト」表の各行で、監視対象の一意の基準を指定します。
「ファイル」または「ディレクトリ名」は、ホスト・オペレーティング・システムから監視するファイルまたはディレクトリの名前です。指定した値は、目的のファイルまたはディレクトリへの絶対パスに対応している必要があります。
正確な名前またはSQLワイルドカード(%および_)のいずれかを使用して、ファイルまたはディレクトリ名を指定できます。SQLワイルドカードは0文字以上の文字に一致します。SQLワイルドカード_は1つの文字に一致します。
Enterprise Managerでは、オペレータが指定したパターンがログ・ファイルで発生しているかどうかを監視します。管理エージェント・ソフトウェアの所有者は、このパターンを読み取ることができます。この機能を使用して、ホスト上のログ・ファイルに記録された異常な状態を監視することができます。
ログ・ファイルは目的のパターンの出現について定期的にスキャンされ、スキャン中にそのパターンが出現するとアラートが生成されます。スキャン中、最終スキャン以降に作成された新規の内容が目的のパターンの出現について検索されます。
オペレータは「メトリックと収集設定」ページを使用して、ログ・ファイルの監視基準を指定する必要があります。ログ・ファイルの監視基準を構成するには、まず<log file name, match pattern in perl, ignore pattern in perl>
の形式で監視基準を指定します。
Enterprise Managerコンソールで次の手順を実行します。
「しきい値」フィルタが設定されているメトリックに表示される表で「ログ・ファイル・パターン一致行数」を検索します。この行の鉛筆アイコンをクリックして、詳細設定の編集: ログ・ファイル・パターン一致行数ページにナビゲートします。
「監視対象オブジェクト」表で行を選択し、「編集」または「削除」をクリックして既存の基準を編集または削除できます。基準の構成の詳細は、「監視対象オブジェクトの指定に関する注意」を参照してください。
オプションとして、管理対象ホスト上の管理エージェントのORACLE_HOMEディレクトリで、次の手順を直接実行します。
デフォルトでは、一致する行数がログ・ファイルの監視を通じて報告されます。特定のファイルの一致するコンテンツをアップロードできるようにするには、$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_ifiles
ファイルにファイルの絶対パスを追加します。$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_ifiles.template
ファイルは$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_ifiles
ファイルの作成に必要なテンプレートです。
セキュリティの目的から、Enterprise Managerによる重要なファイルの監視を恒久的に無効にする必要がある場合があります。これには、重要なファイルの名前を$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_efiles
ファイルに追加します。$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_efiles.template
ファイルは$ORACLE_HOME/sysman/admin/lfm_efiles
ファイルの作成に必要なテンプレートです。
監視対象オブジェクトの指定に関する注意
一連の列(Log File Name, Match Pattern In Perl, Ignore Pattern In Perl)により、監視対象の一意の基準を指定します。「監視対象オブジェクト」表の各行で、監視対象の一意の基準を指定します。同じログ・ファイルに対し、複数の基準を指定できます。
列 | 説明 |
---|---|
ログ・ファイル名 | この列では、監視対象のログ・ファイルへの絶対パスを指定します。SQLワイルドカード文字を使用して、複数のファイル名を指定できます。
例: (a) /orahome/log/f1.log この値の場合、1つのログ・ファイルを監視します。(b) /orahome/log/%.log この値の場合、/orahome/logディレクトリ内の.log接尾辞を持つすべてのファイルを監視します。 |
Perlでのパターンの一致 | この列では、一致するパターンを指定します。Perl式がサポートされています。
この列では、ログ・ファイルで監視する必要のあるパターンを指定します。それぞれのスキャン中に、指定したパターンに一致するものがないかどうかに関してファイルがスキャンされます。 例: (a) Pattern Value = ERRORこのパターンの場合、errorを含むすべての行がtrueになります。 (b) Pattern Value = .*fan.*error.*このパターンの場合、fanおよびerrorを含む行がtrueになります。 |
Perlでのパターンの無視 | この列では、無視するパターンを指定します。任意のログ・ファイル内で、行に無視するパターンが含まれている場合、一致するパターンを含む行は無視されます。
この列では、無視するパターンを指定します。Perl式がサポートされています。 無視する必要がない場合は、%を指定します。 |
タイム・スタンプ | この列が表示された場合には、常に%を指定してください。 |
Enterprise Managerでは、様々なフレーバーのUNIXオペレーティング・システムを実行しているホスト上で、<program name, owner>の組合せにより消費されるCPUリソースを監視します。オペレータはリソース消費を監視する基準を構成する必要があります。この機能で、CPUリソースの消費量を追跡できます。
オペレータは監視設定ページを使用し、プログラム・リソース使用率の監視基準を指定する必要があります。
プログラム・リソース使用率の基準を構成する手順は、次のとおりです。
メトリックと収集設定ページで、「表示」メニューの「すべてのメトリック」を選択します。プログラム・リソース使用率メトリックを特定します。次のメトリックがあります。
プログラムの最大CPU時間累積(分)
プログラムの最大CPU使用率(%)
プログラムの最大プロセス数
プログラムの最大常駐メモリー(MB)
プログラムの最小プロセス数
プログラムの累積CPU時間合計(分)
プログラムのCPU使用率の合計(%)
各メトリックを確認したら、どのメトリックを変更する必要があるかを判断します。鉛筆アイコンをクリックして、対応する詳細設定の編集ページにナビゲートします。
「監視対象オブジェクト」表で行を選択し、「編集」または「削除」をクリックして既存の基準を編集または削除できます。基準の構成の詳細は、「監視対象オブジェクトの指定に関する注意」を参照してください。
監視対象オブジェクトの指定に関する注意
一連の<Program Name, Owner>で監視対象の基準を指定します。「監視対象オブジェクト」表の各行で、監視対象の一意の基準を指定します。
列 | 説明 |
---|---|
プログラム名 | プログラム名は、ホスト・オペレーティング・システムで実行されているコマンドの名前です。UNIXシステムでは、psコマンドを使用して、実行中の各プロセスの名前を表示できます。プログラム名については、正確な名前またはSQLワイルド・カード(%および_)を含む名前のいずれかを指定できます。SQLワイルドカードは0文字以上の文字に一致します。SQLワイルドカード_は1つの文字に一致します。 |
所有者 | 所有者は、ホスト・オペレーティング・システムで任意のプロセスを実行しているユーザーの名前です。UNIXシステムでは、psコマンドを使用して、実行中の各プロセスの名前を表示できます。所有者については、正確な名前またはSQLワイルド・カード(%および_)を含む名前のいずれかを指定できます。SQLワイルドカードは0文字以上の文字に一致します。SQLワイルドカード_は1つの文字に一致します。 |
「管理」タブには、このホストで実行可能なすべての管理タスクにアクセスできます。リストされるカテゴリを使用して、システム・サービス、ネットワーク接続、ユーザーおよびグループ設定に関する適切なページに簡単にアクセスできます。管理タスクには、サービスの開始、ユーザーの設定およびネットワーク・カードの構成などがあります。
「管理」タブを使用すると、次を管理できます。
サービス
個々のサービスの統計が表示され、サービスを編集できます。
注意: この機能は、Oracle Linux、Red Hat LinuxおよびSUSE Linuxのオペレーティング・システム(x86およびx64アーキテクチャのみ)が動作しているホストでのみ使用できます。
デフォルトのシステム実行レベル
ネットワーク・カード
ルーティング構成の管理、統計の構成の表示およびネットワーク・ファイル・システムのクライアントを表示できます。
ホスト参照表
NFSクライアント
ユーザーとグループの管理
ユーザーおよびグループ設定を管理できます。
注意: Linuxシステムの場合、これらのアイテムについて管理タスクを実行するには、YASTラッパー・スクリプトおよびEMラッパー・スクリプトがインストールされている必要があります。詳細は、「ホストを監視するための環境の設定」の「必須インストール」を参照してください。
この項で説明する管理タスクにアクセスするには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」または「ホスト」を選択します。
「検索」フィールドに希望するホスト名を入力するか、「名前」列でそのホスト名までスクロール・ダウンします。
ホスト名をクリックします。
「ホスト」メニューから、「管理」を選択し、次に変更対象のエンティティを選択します。
注意: 「管理」メニュー・オプションの操作を説明するビデオを表示するには、http://www.youtube.com/watch?v=ROfqR2GhQ_E
にアクセスしてください。
「サービス」ページには、このホストのすべてのサービスとそれらの統計のリストが表示されます。このページの機能は、次のとおりです。
サービスの起動、停止および再起動。
このページにアクセスして個々のサービスのプロパティを編集。
現行のシステムの実行レベルを表示。サービスの実行レベルが定義されていない場合、システムは現行のシステム実行レベルを使用します。
サービスを有効にするかの決定およびサービスの実行レベルを表示。
実行レベル | 説明 |
0 | システム停止 |
1 | シングル・ユーザー・モード
ログオンできるのは、常に1人のユーザーのみです。ログオンしているユーザーがシステムからログオフするまで、他のユーザーはログオンできません。 |
2 | ネットワークを使用しないBasicマルチユーザー・モード |
3 | ネットワークを使用するフル・マルチユーザー・モード |
4 | この実行レベルは将来のOracleの使用に適しています。 |
5 | ネットワークおよびX display managerを使用したフル・マルチユーザー・モード |
6 | システムの再起動 |
注意: 実行レベルを有効にするには、システムを再起動する必要があることに注意してください。
デフォルトのシステム実行レベル・ページでは、システムが再起動するとき、システムが使用する実行レベルを変更できます。システムの再起動後、システムの実行レベルの変更が適用されます。
実行レベル | 説明 |
0 | システム停止。 |
1 | シングル・ユーザー・モード |
2 | ネットワークを使用しないBasicマルチユーザー・モード |
3 | ネットワークを使用するフル・マルチユーザー・モード |
4 | 未使用。この実行レベルは将来のOracleの使用に適しています。 |
5 | ネットワークおよびX display managerを使用したフル・マルチユーザー・モード |
6 | システムの再起動。 |
次の点に注意してください。
「変更」をクリックして、ホスト資格証明を変更します。「デフォルトのシステム実行レベル」の操作を完了するには、SUDOERの資格証明が必要です。SUDOERの資格証明がない場合、このボタンで資格証明の変更ができます。
「取消」をクリックして、変更を中止し、ホスト: 管理ページに戻ります。
「保存」をクリックして、変更したデフォルトのシステム実行レベルを保持して、ホスト: 管理ページに戻ります。
デフォルトのシステム実行レベル機能を使用するには、YASTツールキットをインストールする必要があります。「必須インストール」を参照してください。
システムが再起動されていない場合、実行レベルは即時発効しないので、デフォルトの実行レベルと現行の実行レベルは異なる可能性があります。
注意: デフォルトの実行レベルは強力なツールです。十分な理解と経験がある場合のみ、デフォルトの実行レベルを変更する必要があります。デフォルトの実行レベルの変更が不適切に行われると、再起動後、システムの機能に障害が発生する可能性があります。 |
ネットワーク・カード・ページでは、企業のネットワーク・カードの詳細情報が表示されます。この情報を使用して、グローバルなドメイン・ネーム・システム(DNS)設定、およびルーティング表の構成に必要な編集を実行するか決定します。
ネットワーク・カード・ページを使用して、次の操作を実行できます
ネットワーク・カードを構成、有効化および無効化します。
Enterprise Managerが使用するネットワーク・カードのデバイス名およびIPアドレスが表示されます。
DNS設定を表示して、「編集」をクリックして、リストされたドメインにあるグローバルなDNS設定を変更します。
使用可能なデフォルトのゲートウェイを編集するか、「追加」をクリックして、ルーティングの構成を定義します。
注意
次の点に注意してください。
「終了」をクリックすると、変更を行わずページを終了します。
「変更」をクリックすると、このページで使用する資格証明を編集します。
「ネットワーク・カードの構成」ページを使用して、ネットワーク・カードの仕様を変更します。このページで、次の操作を実行できます。
「静的アドレス設定」またはDHCPを使用する「自動アドレス設定」のどちらかの設定メソッドを選択します。
IPアドレスの追加
サブネット・マスクの情報の追加
最大送信ユニット(バイト)
「ルーティング構成の追加」ページを使用して、ルーティングのリクエストに対してゲートウェイまたはネットワーク・デバイスのいずれかを追加します。このページで、次の操作を実行できます。
使用するゲートウェイの指定
使用するデバイスの指定
ネットワークにルーティングを構成するときのネットマスクおよび接続先の指定
ホスト参照表ページでは、ホスト名またはホストの別名からのIPアドレスのマッピングが表示されます。このページで、次の操作を実行できます。
ホスト名および別名の編集
参照表からホストのエントリの削除
ホスト構成の追加ページにアクセスして、参照表にホストのエントリを追加
次の点に注意してください。
ホストは1つ以上の別名を持つことができます。
「終了」をクリックすると、変更を行わずページを終了します。
「変更」をクリックすると、このページで使用する資格証明を編集します。変更を発効するために再起動する必要はありません。
各別名はカンマで区切られる必要があります。
NFSクライアント・ページでは、現行のホストにマウントしているすべてのネットワーク・ファイル・システム(NFS)のクライアントをリストします。このページで、次の操作を実行できます。
クライアントのマウント、アンマウントおよび削除
このページにアクセスして個々のクライアントのプロパティの編集
このページにアクセスしてホストへのNFSクライアントの追加
様々なクライアントの統計の表示
クライアント統計 | 説明 |
サーバー | リモートのNFSサーバーのホスト名 |
リモート・ファイルシステム | リモート・ファイル・システムの場所 |
マウント・ポイント | ローカル・マウント・ポイント |
マウント済 | リモート・ファイル・システムがマウントされているか示します。 |
再起動後も維持 | 再起動の間、マウント・ポイントを維持します。 |
オプション | マウント・オプションが表示されます。 |
次の点に注意してください。
「終了」をクリックすると、いかなる変更も行わずこのページを終了し、前のページに戻ります。
「変更」をクリックすると、このページで使用したホストの資格証明を編集します。
「NFSクライアントの追加」ページおよび「NFSクライアントの編集」ページでは、リモートのNFSサーバーにあるファイルシステムをローカル・ホストの場所にマウントできます。これらのページを使用すると、次のアイテムを入力して、NFSマウントの作成および編集を行うことができます。
ローカル・マウント・ポイント
NFSサーバー・ホスト名の名前
リモート・ファイル・システムの場所
マウント・オプション
オプション |
ro |
rsize=32768 |
wsize=32768 |
acregmin=1200 |
acregmax=1200 |
acdirmin=1200 |
acdirmax=1200 |
hard |
intr |
tcp |
lock |
rw |
nosuid |
nodev |
次の点に注意してください。
「取消」をクリックして、すべての変更を無視して、NFSクライアント・ページに戻ります。
「OK」をクリックして、すべての変更を適用します。すべての変更は即時実装されます。
「再起動後も維持」を選択して、再起動の間、マウントが使用可能であることを確認します。
ユーザーとグループの管理(ユーザー)ページでは、このホストのすべてのユーザー・アカウントが統計とともにリストされます。このページでは、次の処理を実行できます。
ユーザー・アカウントの統計を編集するページにアクセス
このページにアクセスしてホストにユーザー・アカウントを追加
ホストからユーザー・アカウントを削除
特定のユーザー・アカウントの統計を表示
ユーザー統計 | 説明 |
ログイン | ソフトウェアにアクセス可能なユーザー・アカウント名 |
名前 | ユーザー・アカウントの完全名
多くのログインに同じ名前を使用できます。たとえば、ログインaim1、aim2およびaim3にはすべて同じ名前、AIM Managerとすることができます。 |
UID | ユーザー・アカウント識別子
この識別子はログインに対して一意です。 |
グループ | ユーザー・アカウントが属するカテゴリ
ユーザー・アカウントは、グループに与えられた権限を継承します。 |
次のオプションを使用すると、このホストにユーザー・アカウントを追加したり、このホストのユーザー・アカウントを編集できます。次の表に、フィールドの説明を示します。
グループ情報 | 説明 |
ユーザーのフルネーム | ユーザー・アカウントの完全名 |
ユーザー名 | ログインに使用する名前 |
パスワード | ユーザー名とともに、ホストにアクセス可能な文字セット
パスワードは5文字以上72文字以下にする必要があります。ユーザーのパスワードを変更した場合、この変更をユーザーに通知してください。 |
パスワードの確認 | このフィールドで入力するパスワードは、「パスワード」フィールドで入力したものと完全に一致する必要があります。
「パスワード」フィールドで入力したパスワードと、入力したパスワードが一致しない場合、パスワードを再入力するか、新しいパスワードを定義し、入力します。 |
ユーザーID (UID) | ユーザー識別子
識別子はユーザー・アカウントに対して一意です。IDは499より大きい整数である必要があります。 |
ホーム・ディレクトリ | ホーム・ディレクトリがスラッシュ(/)から始まることを確認します。 |
ユーザーの追加情報 | ユーザーの追加情報を入力します。 |
ログイン・シェル | ドロップダウン・リストで使用可能なシェルのリストからログイン・シェルを選択します。 |
デフォルト・グループ | 使用可能なグループのドロップダウン・リストからデフォルト・グループを選択します。 |
グループ・メンバーシップ | ユーザー・アカウントが属するグループ
グループ名はカンマで区切られます。スペースを入れないでください。たとえば、adm,daemon,rootのように区切ります。 |
ローカル・ユーザーを編集する場合、次を行うことができます。
パスワードの変更
デフォルト・グループなどのプロファイル情報の変更
「ユーザーとグループの管理(グループ)」ページでは、ホストにあるすべてのグループとその統計をリストします。このページで、次の操作を実行できます。
このページにアクセスしてグループ統計を編集
このページにアクセスしてグループをホストに追加
ホストからグループを削除
特定のグループの統計を表示
グループ統計 | 説明 |
---|---|
グループ名 | グループの名前 |
グループID | グループ識別子。このIDはグループに対して一意です。 |
グループ・メンバー | そのグループに属するグループ。グループでは下位グループに与えた権限を共有します。 |
注意: この機能は、Linuxでのみ使用可能です。
新規ローカル・グループの追加ページでは、このホストにグループを追加できます。新規ローカル・グループの追加ページでは、次の表にリストされたフィールドに情報を追加できます。
グループ情報 | 説明 |
グループ名 | グループの名前 |
グループID | グループ識別子。このIDはグループに対して一意です。 |
グループ・メンバー | このグループに属するグループ。グループでは下位グループに与えた権限を共有します。グループ名はカンマで区切られます。スペースを入れないでください。たとえば、adm,daemon,rootのように区切ります。 |
ローカル・グループを編集する場合、次を行うことができます。
グループIDの変更
グループ・メンバーの追加、削除または変更
ホストを容易に管理できるようにするツールおよびコマンドが数多く提供されています。この項では、次について説明します。
SudoおよびPower Broker
ホスト・コマンド
リモート・ファイル・エディタ
sudoコマンドは、UNIX型オペレーティング・システムにおいて、ユーザーが別のユーザー(通常はrootユーザー)のセキュリティ権限でプログラムを実行できるプログラムです。監査の機能もあります。
PowerBrokerは、ユーザーが実行できるコマンドの種類を制限し、ユーザーが実行した、または実行を試行した操作の監査証跡を管理できるツールです。PowerBrokerを使用すると、ポリシーで定義した認証の制御が可能になるので、rootまで含めて、使用を許可された他のアカウントにエンドユーザーがいつ、どこでアクセスできるかを管理者が定義できます。
SudoまたはPowerBrokerを有効にするには、次の手順を実行します。
ページの右上にある「設定」メニューから、「セキュリティ」を選択し、「名前付き資格証明」を選択します。
「名前付き資格証明」ページで、「作成」をクリックします。
資格証明の作成ページで、ホスト資格証明にroot権限を指定します。
「資格証明プロパティ」セクションで、「実行権限」から「Sudo」または「PowerBroker」を選択します。
SudoまたはPowerBrokerの詳細を指定し、システムが管理タスクを実行します。
SudoまたはPower Brokerの使用
Linux管理者としてSudoまたはPower Brokerを使用するには、次の手順を実行します。
ホスト・ターゲットのページに移動します。
ホスト・ターゲットの管理アクティビティのリストを表示します。
管理タスクを選択します。
ルート権限を持つホスト資格証明を指定します。Sudo (runas)サポートまたはPower Broker (profile)サポートの情報を入力します。
詳細を入力すると、システムが管理タスクを実行します。
SudoまたはPowerBrokerを使用してホスト・コマンドを実行するには、次の手順を実行します。
ホスト・ターゲットのページに移動します。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。ホスト・ページで、興味のあるホストの名前をクリックします。
「ホスト・コマンドの実行」ボタンをクリックします。
ホスト・ターゲット資格証明を指定します。Sudo (runas)サポートまたはPowerBroker (profile)サポートの情報を入力します。
注意: ターゲット・ホストには、ターゲット・ユーザー情報が挿入された/etc/sudoersファイルが存在する必要があります。
システムで実行する特定のコマンドを入力し、コマンドの出力を表示します。
リモート・ファイル・エディタを使用すると、リモート・ホスト上のテキスト・ファイルを表示および編集できます。たとえば、このユーティリティを使用して、リモート・ホスト上にある構成ファイルの内容を更新できます。また、次の操作も可能です。
適切な権限があれば、リモート・ホスト上のテキスト・ファイルを表示および編集できます。
「保存」をクリックして、リモート・ホスト上で編集したファイルを保存します。
「コピーの保存」をクリックして、内容をリモート・ホスト上の別のファイルに保存します。
「ユーザー」の横の「変更」をクリックして、他のユーザー・アカウントに変更または他のホストの優先資格証明セットを使用します。
編集するファイルを開いた後に、「ファイル名」の横の「変更」をクリックして新しく編集するファイルを選択します。
「元に戻す」をクリックして、最後に保存した時点のテキストに戻します。
リモート・ファイル・エディタへのアクセス
リモート・ファイル・エディタに移動するには、次のステップを実行します。
「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。ホスト・ページで、興味のあるホストの名前をクリックします。
表示された「ホスト」ホームページで、(ページの左上にある)「ホスト」メニューから「リモート・ファイル・エディタ」を選択します。
ホスト・ターゲットに優先資格証明が設定されていない場合、ホスト資格証明ページが表示されます。「優先」、「名前付き」および「新規」の3つのオプションを使用できます。
ターゲット・ホスト上で操作を実行する権限が必要です。
資格証明が設定されたら、リモート・ファイル・エディタ・ページで次を実行できます。
ディレクトリにあるファイルのリスト表示、ファイルのオープンと読取り、編集、保存などのファイル操作を実行します。
ホスト・ターゲット資格証明を指定します。
ファイルの詳細および実行する操作のタイプを指定します。
注意
次の点に注意してください。
ファイルは、100KB以下のASCIIテキスト・ファイルである必要があります。
資格証明チェックに成功し、ファイルが存在してそのファイルに対する読込み権限がある場合、ファイルの内容が編集用にロードされます。
書込み権限がない場合、ファイルの保存はできません。「コピーの保存」をクリックして、書込み権限のあるディレクトリにファイルを保存します。
ファイルが存在しないが、ディレクトリに対して書込み権限がある場合、テキストの入力用に新規ファイルが開きます。
ホスト・ターゲットを追加するには、管理するホスト・コンピュータにOracle Management Agentをインストールします。
次の詳細情報が使用可能です。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の「Oracle Management Agentのインストール」。ホスト・ターゲットの追加ウィザードについて詳細に説明しています。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「ターゲットの検出、昇格および追加」。
ホスト・コマンドを使用すると、1つのホスト、複数のホストまたは複数ホストで構成されるグループに対して管理操作を対話形式で実行できます。たとえば、このコマンドを使用すると、DBAは一連のホストの共通ディレクトリの内容をリスト表示することができます。
ホストに対する管理操作を実行するためにホスト・コマンドの実行ページにアクセスするには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」または「ホスト」を選択します。
「検索」フィールドに希望するホスト名を入力するか、「名前」列でそのホスト名までスクロール・ダウンします。
ホスト名をクリックします。そのホストのホームページが表示されます。
「ホスト」メニューから「ホスト・コマンドの実行」を選択します。
ホスト資格証明ページで、ホストに対するユーザー名とパスワードを入力します。
ホスト・コマンドの実行ページが表示されます。
SudoまたはPower Brokerを使用してホスト・コマンドを実行するには、次の手順を実行します。
ホスト・ターゲットのページに移動します。
ホスト・ターゲットでコマンドを実行します。
ホスト・ターゲット資格証明を指定します。Sudo (runas)サポートまたはPower Broker (profile)サポートの情報を入力します。
システムで実行する特定のコマンドを入力し、コマンドの出力を表示します。
注意: 資格証明(Sudo/PowerBrokerとして実行)が設定されていない場合は、資格証明を作成するように求められます。資格証明を作成するには、「設定」メニューから「セキュリティ」を選択し、「名前付き資格証明」または「優先資格証明」のいすれかを選択します。
ホスト・コマンドの実行ページでは、複数のホストに対してオペレーティング・システムのコマンドを入力し、ただちに結果を表示できます。これにより、Enterprise Managerのコンテキスト内で複数のホストに管理操作を実行できます。
このページでは、次の操作が可能です。
コマンドの改良、コマンドの再実行、および実行結果の表示を、すべて同じページで実行できます。
オペレーティング・システムのコマンドを入力、ブラウザ・マシンまたはホストのスクリプトからコマンドをロード、またはジョブ・ライブラリで定義されているジョブからホスト・コマンドをロードします。
ホストを個別に選択するか、グループを使用して選択します。1つのホスト・ターゲットに対してのみ作用する単一ターゲット・モードに切り替えることもできます。
対話形式でコマンド実行結果を表示するか、結果を非表示にして後で表示します。
優先資格証明を使用またはオーバーライドします。
ターゲットを追加し、ターゲット・リストを変更します。
次の点に注意してください。
コマンドは「実行」をクリックして再実行します。
処理中: ホスト・コマンドを実行していますページが表示されたときに、コマンドの実行を取り消すことができます。
実行履歴には、「このコマンドの実行履歴を保存」オプションを選択して実行した以前のセッションで実行されたすべてのホスト・コマンドとともに、現行のホスト・コマンドの実行セッションで実行されたホスト・コマンドが示されます。
「追加」をクリックすると、ターゲット・タイプ・リストがホスト・ターゲットおよびホスト・ターゲットを含むグループに限定されたターゲット選択ページが起動します。
OSスクリプトまたは実行結果を保存すると、保存済ファイルはブラウザ・マシン上に配置されます。
履歴リストに表示できるのは500行までです。
ターゲット表には最大10行のコマンド実行結果データが表示されます。それを超えるデータが返された場合、表で「実行ステータス」アイコンをクリックするか、「実行結果の完了」をクリックします。
複数ターゲット・モードから単一ターゲット・モードに切り替えると、ターゲット表内の最初のホストが使用されます。
ホスト・コマンドはEnterprise Managerジョブ・システムを使用して実行されます。ジョブ・システムを使用して、ターゲット・プロパティと呼ばれるシステム変数を指定できます。サポートされているターゲット・プロパティを次の表に示します。ジョブを実行するターゲットのタイプにより、使用できるプロパティが異なる点に注意してください。
名前 | 説明 | ターゲット・タイプ |
---|---|---|
%emd_root% | 管理エージェントの場所 | ホスト、データベース・インスタンス |
%perlbin% | 管理エージェントが使用するPerlバイナリの場所 | ホスト、データベース・インスタンス |
%TargetName% | ターゲット名 | ホスト、データベース・インスタンス |
%TargetType% | ターゲット・タイプ | ホスト、データベース・インスタンス |
%orcl_gtp_comment% | コメント | ホスト、データベース・インスタンス |
%orcl_gtp_contact% | 連絡先 | ホスト、データベース・インスタンス |
%orcl_gtp_deployment_type% | デプロイメント・タイプ | ホスト、データベース・インスタンス |
%orcl_gtp_line_of_bus% | ライン・オブ・ビジネス | ホスト、データベース・インスタンス |
%orcl_gtp_location% | ロケーション | ホスト、データベース・インスタンス |
%OracleHome% | Oracleホーム・パス | データベース・インスタンス |
%Port% | ポート | データベース・インスタンス |
%SID% | データベースのSID | データベース・インスタンス |
%Role% | データベース・ロール | データベース・インスタンス |
%MachineName% | リスナー・マシン名 | データベース・インスタンス |
次の点に注意してください。
プロパティ名では大文字と小文字が区別されます。
プロパティは、「コマンド」フィールドと「OSスクリプト」フィールドの両方に使用できます。
ターゲット・プロパティ以外に%文字を使用するには、2つ目の%を使用してエスケープしてください。
データベース・インスタンスのターゲット・タイプを使用するには、1つ以上のホスト・ターゲットを含むグループから「ホスト・コマンドの実行」を起動し、「ターゲット・タイプ」を切り替えてください。
例:
Perlスクリプトを実行するには、引数としてターゲット名を渡し、「コマンド」フィールドに%perlbin%/perl myPerlScript %TargetName%
と入力します。
Windowsホスト上のTEMP環境変数で指定されているディレクトリでプログラムを実行する場合は、%%TEMP%%/myProgram
となります。
ホスト・コマンドの実行ページでは、グループのコンテキストで、複数のホストに対してオペレーティング・システムのコマンドを入力し、ただちに結果を表示できます。これにより、Enterprise Managerのコンテキスト内で複数のホストに管理操作を実行できます。
このページでは、次の操作が可能です。
ターゲット・タイプを選択します。ホストを直接選択するか、データベース・インスタンス・ターゲットを介してホストを選択できます。
コマンドの改良、コマンドの再実行、および実行結果の表示を、すべて同じページで実行できます。
オペレーティング・システムのコマンドを入力、ブラウザ・マシンまたはホストのスクリプトからコマンドをロード、またはジョブ・ライブラリで定義されているジョブからホスト・コマンドをロードします。
ホストを個別に選択するか、グループを使用して選択します。1つのホスト・ターゲットに対してのみ作用する単一ターゲット・モードに切り替えることもできます。
対話形式でコマンド実行結果を表示するか、結果を非表示にして後で表示します。
優先資格証明を使用またはオーバーライドします。
ターゲットを追加し、ターゲット・リストを変更します。
注意
次の点に注意してください。
コマンドは「実行」をクリックして再実行します。
処理中: ホスト・コマンドを実行していますページで「取消」をクリックして、コマンドの実行を取り消します。
現在のターゲット・タイプがホストである場合、「追加」をクリックすると、ターゲット・タイプ・リストがホスト・ターゲットおよびホスト・ターゲットを含むグループに限定されたターゲット選択ページが起動します。
現在のターゲット・タイプがデータベース・インスタンスである場合、「追加」をクリックすると、ターゲット・タイプ・リストがデータベース・ターゲットおよびデータベース・ターゲットを含むグループに限定されたターゲット選択ページが起動します。
実行履歴には、「このコマンドの実行履歴を保存」オプションを選択して実行した以前のセッションで実行されたすべてのホスト・コマンドとともに、現行のホスト・コマンドの実行セッションで実行されたホスト・コマンドが示されます。
ターゲット・タイプを変更すると、ホストの資格証明、コマンド、OSスクリプトおよびターゲット表が再初期化されます。
OSスクリプトまたは実行結果を保存すると、保存済ファイルはブラウザ・マシン上に配置されます。
ターゲット表には最大10行のコマンド実行結果データが表示されます。それを超えるデータが返された場合、表で「実行ステータス」アイコンをクリックするか、「実行結果の完了」をクリックします。
複数ターゲット・モードから単一ターゲット・モードに切り替えると、ターゲット表内の最初のホストが使用されます。
ホスト・コマンドの実行ページでは、1つのホストに対してオペレーティング・システムのコマンドを入力し、ただちに結果を表示できます。これにより、Enterprise Managerのコンテキスト内でそのホストに管理操作を実行できます。
このページでは、次の操作が可能です。
コマンドの改良、コマンドの再実行、および実行結果の表示を、すべて同じページで実行できます。
複数のホスト・ターゲットに作用する複数ターゲット・モードに切り替えます。
資格証明を変更します。
注意
次の点に注意してください。
コマンドは「実行」をクリックして再実行します。
「中断」をクリックして、コマンド実行を取り消します。
複数ターゲット・モードに切り替えると、ホスト・コマンド、ホストおよび資格証明を含め、コンテキストが保存されます。
OSスクリプトのロード・ページは、スクリプトからホスト・コマンドの実行ページの「OSスクリプト」フィールドにコマンドをロードするために使用されます。
このページでは、次の操作が可能です。
「参照」をクリックして、ブラウザのファイル選択ウィンドウを起動し、スクリプト・ファイルを検索して選択します。
「ホスト」フィールドの検索アイコンをクリックして、検索するホストを選択し、次に「ホスト・ファイル」フィールドの検索アイコンをクリックして、そのホストのスクリプト・ファイルを検索して選択します。
ジョブ・ライブラリからロード・ページには、ジョブ・ライブラリ・ディレクトリで既存のジョブを検索するメカニズムがあります。これにより既存のジョブを再利用できます。
このページで、任意の行の「ロード」列のアイコンをクリックすると、ホスト・コマンドの実行ページに戻り、その行のライブラリ・ジョブの完全なコンテキストをロードできます。完全なコンテキストには、ホスト・コマンド、OSスクリプト、ターゲットおよび資格証明が含まれます。
注意: このページの表に表示されるジョブは、現在のEnterprise Managerユーザーが所有するジョブ・ライブラリからのホスト・コマンド・ジョブです。
実行履歴ページには、「このコマンドの実行履歴を保存」オプションを選択して実行した以前のセッションで実行されたすべてのホスト・コマンドとともに、現行のEnterprise Managerセッション中に実行されたホスト・コマンドのリストが表示されます。
このページでは、次の操作が可能です。
任意の行の「ロード」列のアイコンをクリックして、ホスト・コマンドの実行ページに戻り、その行のホスト・コマンドの完全な実行コンテキストをロードします。完全な実行コンテキストには、ホスト・コマンド、OSスクリプト、ターゲット、資格証明および結果が含まれます。
任意の行の「コマンドおよびOSスクリプトのみロード」列のアイコンをクリックして、ホスト・コマンドの実行ページに戻り、その行のホスト・コマンドおよびOSスクリプトのみをロードします。ターゲット、資格証明および最近の結果は残ります。
任意の行の「削除」列のアイコンをクリックして、その行のホスト・コマンドを、すべての実行コンテキストとともに実行履歴から削除します。これにより、そのホスト・コマンドの実行に使用されたジョブは削除されます。
この項では、実行可能な様々なタスクについて説明します。
ホスト・ターゲットでWeb-Based Enterprise Management (WBEM) Fetchletベースの収集を有効にするには、WBEMホスト名およびWBEMホスト・パスワードのプロパティを構成します。
注意: LinuxおよびWindowsオペレーティング・システムを実行しているホスト・ターゲットでは、デフォルトではWBEM Fetchletベースのメトリック収集ができません。これは、デフォルトでは、これらのオペレーティング・システムで、DMTF (Distributed Management Task Force) WBEM準拠のCommon Information Model (CIM) Object Managerが実行されないためです。システムがWBEM準拠のCIMオブジェクト・マネージャを実行するように構成されている場合には、WBEM Fetchletベースのメトリック収集が可能になります。
WBEM準拠のCIMオブジェクト・マネージャを持つシステムで収集を構成する手順は次のとおりです。
特定のホストのホームページにナビゲートします。
「ホスト」メニューから「ターゲット設定」、「監視構成」の順に選択します。
「ユーザー名」および「パスワード」の値を設定します。
Enterprise ManagerではDell PowerEdge Linuxホストのハードウェアのみを監視することができます。Dell PowerEdge Linuxホストのハードウェア監視を有効にするには、次の手順を実行します。
Dell FTPサイト(http://ftp.dell.com/sysman/
)にアクセスして、使用しているLinux OSに対応する最新のDell OpenManage Server Administrator (OMSA)ソフトウェアをダウンロードします。
注意: このリンクはこのヘルプの作成時には正確でした。リンクが無効になっている場合は、Dellのサポートに連絡してください。
最新のOMSAソフトウェアを識別するには、次の手順を実行します。
Webサイトで最新のom??_lnx_managed_system*.gzファイルを検索します。
2004年6月13日時点での最新バージョンは、次のとおりです。
http://ftp.dell.com/sysman/om38_lnx_managed_system_A01.tar.gz
Dellの指示に従ってソフトウェアをインストールします。
次の手順を実行してインストールが成功したことを確認します。
snmpデーモンが起動され実行していることを確認します。
% ps -ef | grep snmpd
次のコマンドを実行してエラーが発生しないことを確認します。
% /usr/bin/omreport about
% /usr/bin/omreport system version
Dell OpenManage Server AdministratorのWebサイトが起動されて実行していることを調べ、Dell OMSAソフトウェアが正常に作動していることを確認します。
Webブラウザを使用して、URL https://target_hostname:1311
にアクセスします。
オペレーティング・システムのアカウントを使用してログインします。ログインに成功しWebサイトでのナビゲートが可能なことを確認します。
Linuxホストで実行しているSNMPデーモンのSNMPコミュニティ文字列がpublicでない場合、次の手順を実行してEnterprise ManagerでSNMPコミュニティ文字列のプロパティを設定します。
Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
特定のホストのホームページにナビゲートします。
「ホスト」メニューから「ターゲット設定」、「監視構成」の順に選択します。
このページでSNMPコミュニティ文字列のプロパティを正しい値に設定します。
ホストで管理エージェントを再起動します。
% login into host as the owner account of emagent software
% emctl stop agent
% emctl start agent
注意: 管理エージェントを起動する前にDell OMSAソフトウェアが正常に機能していた場合、次の手順は必要ありません。
次の手順を実行して、ハードウェアの監視が正常に機能していることを確認します。
Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
特定のホストのホームページにナビゲートします。
「ホスト」メニューから「監視」、「すべてのメトリック」の順に選択します。
このページに、メトリック(ファン、メモリー・デバイス、PCIデバイス、電源装置、プロセッサ、リモート・アクセス・カード、システムBIOS、温度)が表示されていることを確認します。
前の手順に示したメトリックのいずれかをクリックすると、そのメトリック・データのページにナビゲートでき、Enterprise Managerがフェッチできるデータを表示できます。
ホスト構成の追加ページでは、/etc/hostsファイルにホストを追加できます。/etc/hostsファイルにホストを追加するとき、Enterprise Managerで、ホスト名はIPアドレスに変更されます。多くの場合、IPアドレスよりホスト名の方が記憶するのが簡単です。
ホスト構成の追加ページでは、次の操作を実行できます。
ホストのIPアドレスとホスト名との関連付け
ホストに関連した別名の追加、削除または変更
注意: 変更は「OK」をクリックすると、有効になります。
ホスト構成を編集する場合、次を行うことができます。
ホスト名の変更
ホストに関連する別名の追加、削除または変更
注意: 変更は「OK」をクリックすると、すぐに有効になります。