この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control(Cloud Control)を使用して、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをプロビジョニングする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
この項では、この章に取り組むための手引きとして、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのプロビジョニング手順の概要を説明します。この項は、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのプロビジョニングを成功させるために必要な一連の処理を理解するためのドキュメント・マップと考えてください。各手順の参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連セクションが表示されます。
表12-1 Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのプロビジョニングの概要
ステップ | 説明 | 参照リンク |
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ステップ1 |
ユースケースの選択 ここでは、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのプロビジョニングのユースケースのいくつかを説明します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。 |
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ステップ2 |
前提条件の確認 デプロイメント・プロシージャを実行する前に、プロビジョニング環境の設定、必須パッチの適用およびOracleソフトウェア・ライブラリの設定などの前提条件を満たす必要があります。 |
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ステップ3 |
デプロイメント・プロシージャの実行 デプロイメント・プロシージャを実行してOracleデータベース・リプレイ・クライアントを正常にプロビジョニングします。 |
この項では、Cloud Controlにより監視されるホストで実行中の既存のOracleデータベース・リプレイ・クライアントをクローニングする方法について説明します。
このオプションは、安定した、すべての最新パッチが適用されたOracleデータベース・リプレイ・クライアントの実行中のインスタンスがあり、複数のホスト上に同一のコピーを作成する場合に最適です。ただし、既存のインスタンスを使用することに含まれるリスクとして、いつでも事前通知なしにインスタンスが削除される可能性があり、結果として、デプロイメント・プロシージャが失敗する可能性があります。このため、このオプションは、実行中のインスタンスをクローニングに使用できることがわかっている場合にのみ使用してください。
この項の具体的な内容は次のとおりです。
デプロイメント・プロシージャを実行する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。
設計者に対する前提条件
第2章に示されている前提条件を満たしていることを確認します。
ソース・ホストとターゲット・ホストの構成を比較し、両者の構成が同じであることを確認します。構成が異なる場合は、システム管理者に連絡し、不一致を修正してから、デプロイメント・プロシージャを実行します。
ホストの構成を比較するには、Cloud Controlで「ターゲット」、「ホスト」の順にクリックします。「ホスト」ページで、ソース・ホスト名をクリックしてその「ホーム」ページにアクセスし、「ホスト」メニューから、「構成」、「比較」の順にクリックします。
オペレータに対する前提条件
環境でPAM/LDAPが有効になっている場合は、ターゲット・エージェントがPAM/LDAPで構成されていることを確認します。詳細は、My Oracle Supportのノート422073.1を参照してください。
オペレーティング・システム・ユーザーがデプロイメント・プロシージャを実行する権限を持っていることと、rootユーザーに切り替えて宛先ホストですべてのコマンドを実行できることを確認します。たとえば、mkdirやlsなどのコマンドです。
これを行う権限がない、つまり、ロックされたアカウントを使用している場合は、デプロイメント・プロシージャを別のユーザーとして実行できるように、または特別な権限を必要とする手順は無視できるように、管理者(設計者)にデプロイメント・プロシージャのカスタマイズを依頼します。
たとえば、ユーザー・アカウントAがroot権限を持っているが、ユーザー・アカウントBを使用してデプロイメント・プロシージャを実行できるようにするとします。この場合、デプロイメント・プロシージャをカスタマイズして、ユーザー・アカウントBからAに切り替えることができます。
カスタマイズの詳細は、第51章を参照してください。
ターゲット・ホストのumask値が022であることを確認します。確認するには、次のコマンドを実行します。
$ umask
使用しているシェルにより、この値は/etc/profile
、/etc/bashrc
または/etc/csh.cshrc
で確認することもできます。
既存のOracleデータベース・リプレイ・クライアントのインスタンスをクローニングするには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「データベースのプロビジョニング」を選択します。
「データベース・プロシージャ」ページでOracleデータベース・クライアントのプロビジョニング・デプロイメント・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。Oracleデータベース・クライアントのプロビジョニング・ウィザードが起動します。
「ソースと宛先の選択」ページで、次を実行します。
「ソースの選択」セクションで、「既存のデータベース・リプレイ・クライアントのインストール」を選択します。「ソース・ホスト」の懐中電灯アイコンをクリックして、既存のOracleデータベース・リプレイ・クライアントが実行しているホストを選択します。
「ソース・ホストの詳細」セクションでは、デフォルトで「Oracleホーム」、「作業ディレクトリ」および「除外するファイル」が事前に入力されています。「Oracleホーム」には既存のインスタンスがインストールされている場所が表示されますが、これは編集できないフィールドです。「作業ディレクトリ」には、クローニングに関連するファイルが一時的にステージングされるソース・ホスト上のディレクトリへのフルパスを指定します。「除外するファイル」には、ソース・ホストにクローニングしないファイル名を指定します。ファイル名を区切るにはカンマを使用し、同じ拡張子を持つすべてのファイルを示すにはワイルドカード(*)を使用します。たとえば、*.trcなどです。ここで指定した正規表現に対応するファイルまたはフォルダが除外されることに注意してください。
「ソース・ホスト資格証明」セクションで、「優先資格証明の使用」を選択して、管理リポジトリに格納されている優先資格証明を使用します。「優先資格証明のオーバーライド」を選択して、その他の資格証明を指定します。
「宛先ホスト設定の指定」セクションで、「追加」をクリックし、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントの既存のインスタンスをクローニングするターゲット・ホストを選択します。
注意: 「追加」をクリックすると、適したホストのリストがウィンドウに表示されます。目的のホストが表示されない場合、「すべてのホストを表示」を選択し、「実行」をクリックして、その他のすべてのホストを表示します。 |
デフォルトでは、「Oracleベース」、「Oracleホーム」および「作業ディレクトリ」にサンプル値が事前に入力されています。これらを編集し、環境と標準に合った値を指定します。指定したディレクトリがターゲット・ホストに存在しない場合、デプロイメント・プロシージャにより作成されます。
管理リポジトリに格納されている優先資格証明を使用できるように、「資格証明」リストのデフォルトで選択されている「優先」を保持します。ここでの資格証明は、オペレーティング・システムの資格証明を参照します。
注意: これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。たとえば、ユーザーがAおよびBである2つの宛先ホストを追加した場合、それぞれのホストに対して異なる資格証明で優先資格証明を上書きする選択ができます。同様に、宛先ホストに同じ資格証明があり、それが優先資格証明とは異なる場合、すべてのホストに対して同一の資格証明で優先資格証明を上書きできます。ここで指定した資格証明は、プロビジョニング操作を実行するデプロイメント・プロシージャによって使用されます。この環境が安全であり、ロックされたアカウントがある場合は、次の点を確認してください。
詳細は、第51章を参照してください。 |
複数のホストを選択した場合、すべてのホストで同じパスを使用するには、「パス」リストから「すべてのホストで同一」を選択し、ホストごとに異なるパスを使用するには、「ホストごとに異なる」を選択します。
注意: 「すべてのホストで同一」を選択する場合、Oracleホームおよびユーザーがすべてのホスト上に存在することを確認してください。 |
ホストの設定をカスタマイズする場合、「ホスト設定のカスタマイズ」をクリックします。たとえば、管理エージェントのホームの資格証明、インストールの名前、またはシステムで検出された最初のホスト名のかわりの代替ホスト名を指定できます。
(オプション)「拡張インストール・パラメータ」セクションには、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをインストールする際に実行する追加パラメータを指定します。たとえば、-force
(警告を上書き)、-debug
(デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location>
(UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。
既存のOracleデータベース・リプレイ・クライアントの場所からソフトウェア・バイナリをインストールする際、これを共有場所にもステージングする場合は、「共有場所へのステージング」を選択し、すべての宛先ホスト間で共有される場所を指定します。このステージング先の場所は、将来のデプロイメントのソースとしても機能します。
「スケジュール」セクションで、デプロイメント・プロシージャを即時または後で実行するようにスケジュールします。
「続行」をクリックします。
「確認」ページで、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをプロビジョニングするために指定した詳細を確認し、「発行」をクリックします。
この項では、ソフトウェア・ライブラリからOracleデータベース・リプレイ・クライアントのゴールド・イメージをプロビジョニングする方法について説明します。
このオプションは、安定し、十分にテストされて、パッチが適用された、ソフトウェア・ライブラリに格納されたOracleデータベース・リプレイ・クライアントのコピーがある場合に最適です。このオプションは、新規インスタンスへのパッチ適用とテストの時間を節約するため、新規インストールよりも優れています。
この項の具体的な内容は次のとおりです。
デプロイメント・プロシージャを実行する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。
設計者に対する前提条件
第2章に示されている前提条件を満たしていることを確認します。
ゴールド・イメージが、ソフトウェア・ライブラリ内、または共有のステージングの場所で使用可能になっている必要があります。
オペレータに対する前提条件
環境でPAM/LDAPが有効になっている場合は、ターゲット・エージェントがPAM/LDAPで構成されていることを確認します。詳細は、My Oracle Supportのノート422073.1を参照してください。
オペレーティング・システム・ユーザーがデプロイメント・プロシージャを実行する権限を持っていることと、rootユーザーに切り替えて宛先ホストですべてのコマンドを実行できることを確認します。たとえば、mkdirやlsなどのコマンドです。
これを行う権限がない、つまり、ロックされたアカウントを使用している場合は、デプロイメント・プロシージャを別のユーザーとして実行できるように、または特別な権限を必要とする手順は無視できるように、管理者(設計者)にデプロイメント・プロシージャのカスタマイズを依頼します。
たとえば、ユーザー・アカウントAがroot権限を持っているが、ユーザー・アカウントBを使用してデプロイメント・プロシージャを実行できるようにするとします。この場合、デプロイメント・プロシージャをカスタマイズして、ユーザー・アカウントBからAに切り替えることができます。
カスタマイズの詳細は、第51章を参照してください。
Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのソフトウェア・バイナリの配置に使用されるステージング領域に対する書込み権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーを使用していることを確認します。
デプロイメント・プロシージャにより、バイナリの迅速なファイル転送のためにステージングの場所を使用し、ネットワークでのトラフィックの増加を防止することができます。ステージングの場所を指定するときに、使用するオペレーティング・システム・ユーザーに、それらのステージングの場所への書込み権限があることを確認します。
ターゲット・ホストのumask値が022であることを確認します。確認するには、次のコマンドを実行します。
$ umask
使用しているシェルにより、この値は/etc/profile
、/etc/bashrc
または/etc/csh.cshrc
で確認することもできます。
Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのゴールド・イメージをソフトウェア・ライブラリからプロビジョニングするには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「データベースのプロビジョニング」を選択します。
「データベース・プロシージャ」ページでOracleデータベース・クライアントのプロビジョニング・デプロイメント・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。Oracleデータベース・クライアントのプロビジョニング・ウィザードが起動します。
「デプロイメント・プロシージャ・マネージャ」ページの「プロシージャ」サブタブで、表から「Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのプロビジョニング」を選択します。次に、「デプロイメントのスケジュール」をクリックします。
デプロイメント・プロシージャの「ソースと宛先の選択」ページが表示されます。
「ソースと宛先の選択」ページで、次を実行します。
「ソースの選択」セクションで、次のいずれかを実行します。
ゴールド・イメージがソフトウェア・ライブラリにコンポーネントとして格納されている場合は、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。次に、「コンポーネント」の懐中電灯アイコンをクリックして、ゴールド・イメージがあるコンポーネントを選択します。「準備完了」のコンポーネントのみを選択してください。
以前のデータベースのプロビジョニングのときにゴールド・イメージがステージングの場所にイメージとして格納された場合は、「外部ステージング・サーバー」、「ゴールド・イメージ」の順に選択します。「ホストの選択」の懐中電灯アイコンをクリックして、ゴールド・イメージが格納されているホストを選択します。次に、「ステージングの場所」の懐中電灯アイコンをクリックして、ゴールド・イメージが使用可能なホスト上の場所を選択します。「製品バージョン」では、プロビジョニングする製品のバージョンを指定します。
「宛先ホスト設定の指定」セクションで、「追加」をクリックし、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのゴールド・イメージをインストールするターゲット・ホストを選択します。
注意: 「追加」をクリックすると、適したホストのリストがウィンドウに表示されます。目的のホストが表示されない場合、「すべてのホストを表示」を選択し、「実行」をクリックして、その他のすべてのホストを表示します。 |
デフォルトでは、「Oracleベース」、「Oracleホーム」および「作業ディレクトリ」にサンプル値が事前に入力されています。これらを編集し、環境と標準に合った値を指定します。指定したディレクトリがターゲット・ホストに存在しない場合、デプロイメント・プロシージャにより作成されます。
管理リポジトリに格納されている優先資格証明を使用できるように、「資格証明」リストのデフォルトで選択されている「優先」を保持します。ここでの資格証明は、オペレーティング・システムの資格証明を参照します。
注意: これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。たとえば、ユーザーがAおよびBである2つの宛先ホストを追加した場合、それぞれのホストに対して異なる資格証明で優先資格証明を上書きする選択ができます。同様に、宛先ホストに同じ資格証明があり、それが優先資格証明とは異なる場合、すべてのホストに対して同一の資格証明で優先資格証明を上書きできます。ここで指定した資格証明は、プロビジョニング操作を実行するデプロイメント・プロシージャによって使用されます。この環境が安全であり、ロックされたアカウントがある場合は、次の点を確認してください。
詳細は、第51章を参照してください。 |
複数のホストを選択した場合、すべてのホストで同じパスを使用するには、「パス」リストから「すべてのホストで同一」を選択し、ホストごとに異なるパスを使用するには、「ホストごとに異なる」を選択します。
注意: 「すべてのホストで同一」を選択する場合、Oracleホームおよびユーザーがすべてのホスト上に存在することを確認してください。 |
ホストの設定をカスタマイズする場合、「ホスト設定のカスタマイズ」をクリックします。たとえば、管理エージェントのホームの資格証明、インストールの名前、またはシステムで検出された最初のホスト名のかわりの代替ホスト名を指定できます。
(オプション)「拡張インストール・パラメータ」セクションには、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをインストールする際に実行する追加パラメータを指定します。たとえば、-force
(警告を上書き)、-debug
(デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location>
(UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。
Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをインストールする際、これを共有場所にもステージングする場合は、「共有場所へのステージング」を選択し、すべての宛先ホスト間で共有される場所を指定します。このステージング先の場所は、将来のデプロイメントのソースとしても機能します。
「スケジュール」セクションで、デプロイメント・プロシージャを即時または後で実行するようにスケジュールします。
「続行」をクリックします。
「確認」ページで、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをプロビジョニングするために指定した詳細を確認し、「発行」をクリックします。
この項では、インストール・メディアで使用可能なものと同じOracleデータベース・リプレイ・クライアントをプロビジョニングする方法について説明します。
このオプションは、まったく新しいインストールを複数のホスト間でプロビジョニングする場合に最適です。これは新規インストールであるため、それまでにリリースされているすべての最新パッチを使用して更新する必要があります。
注意: ワークロードのリプレイに使用されるOracleデータベース・リプレイ・クライアントのバージョンは、ワークロードがリプレイされる必要のあるテスト・データベースのバージョンと同じである必要があります。Oracleデータベース・リプレイ・クライアントはOracle Database 10gリリース4 (10.2.0.4)以降でサポートされます。Oracle Database Client 11gリリース1 (11.1.0.6)およびOracle Database Client 11gリリース2のインストールには、アーカイブされたソフトウェア・バイナリを使用できますが、テスト・データベースのバージョン10.2.0.4、10.2.0.5および11.1.0.7に対しては、Oracleデータベース・リプレイ・クライアント・ホームのそれぞれのバージョンのゴールド・イメージを作成し、同じものを使用する必要があります。 |
この項の具体的な内容は次のとおりです。
デプロイメント・プロシージャを実行する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。
設計者に対する前提条件
第2章に示されている前提条件を満たしていることを確認します。
注意: Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのソフトウェア・バイナリのコンポーネントを作成する場合、ソフトウェア・ライブラリにアクセスする前に、My Oracle Supportノート815567.1を参照してください。このノートでは、Cloud Controlデプロイメント・プロシージャでメディアを使用する前の、各OSプラットフォームに対する様々な要件を説明しています。 |
注意: Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのソフトウェア・バイナリのコンポーネントを作成する場合、ソフトウェア・ライブラリの「コンポーネント」フォルダにshiphomeまたはコンポーネントを保存しないでください。ソフトウェア・ライブラリで新規フォルダを作成してから、コンポーネントを保存してください。 |
インストール・バイナリがダウンロードされ、アーカイブされて、ソフトウェア・ライブラリのコンポーネントとしてアップロードされていることが必要です。
ソース・ホストとターゲット・ホストの構成を比較し、両者の構成が同じであることを確認します。構成が異なる場合は、システム管理者に連絡し、不一致を修正してから、デプロイメント・プロシージャを実行します。
ホストの構成を比較するには、Cloud Controlで「ターゲット」、「ホスト」の順にクリックします。「ホスト」ページで、ソース・ホスト名をクリックしてその「ホーム」ページにアクセスし、「ホスト」メニューから、「構成」、「比較」の順にクリックします。
オペレータに対する前提条件
環境でPAM/LDAPが有効になっている場合は、ターゲット・エージェントがPAM/LDAPで構成されていることを確認します。詳細は、My Oracle Supportのノート422073.1を参照してください。
オペレーティング・システム・ユーザーがデプロイメント・プロシージャを実行する権限を持っていることと、rootユーザーに切り替えて宛先ホストですべてのコマンドを実行できることを確認します。たとえば、mkdirやlsなどのコマンドです。
これを行う権限がない、つまり、ロックされたアカウントを使用している場合は、デプロイメント・プロシージャを別のユーザーとして実行できるように、または特別な権限を必要とする手順は無視できるように、管理者(設計者)にデプロイメント・プロシージャのカスタマイズを依頼します。
たとえば、ユーザー・アカウントAがroot権限を持っているが、ユーザー・アカウントBを使用してデプロイメント・プロシージャを実行できるようにするとします。この場合、デプロイメント・プロシージャをカスタマイズして、ユーザー・アカウントBからAに切り替えることができます。
カスタマイズの詳細は、第51章を参照してください。
ターゲット・ホストのumask値が022であることを確認します。確認するには、次のコマンドを実行します。
$ umask
使用しているシェルにより、この値は/etc/profile
、/etc/bashrc
または/etc/csh.cshrc
で確認することもできます。
新しいOracleデータベース・リプレイ・クライアントをプロビジョニングするには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「データベースのプロビジョニング」を選択します。
「データベース・プロシージャ」ページでOracleデータベース・クライアントのプロビジョニング・デプロイメント・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。Oracleデータベース・リプレイ・クライアントのプロビジョニング・ウィザードを起動します。
デプロイメント・プロシージャの「ソースと宛先の選択」ページが表示されます。
「ソースと宛先の選択」ページで、次を実行します。
「ソースの選択」セクションで、次のいずれかを実行します。
ソフトウェア・バイナリがソフトウェア・ライブラリにコンポーネントとして格納されている場合は、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。次に、「コンポーネント」の懐中電灯アイコンをクリックして、アーカイブ済ソフトウェア・バイナリがあるコンポーネントを選択します。「準備完了」のコンポーネントのみを選択してください。ソフトウェア・ライブラリからコンポーネントを選択すると、コンポーネントの場所に自動的に移入されます。
ソフトウェア・バイナリがステージングの場所にアーカイブ・ファイルとして格納されている場合は、「外部ステージング・サーバー」、「Shiphome」の順に選択します。「ホストの選択」の懐中電灯アイコンをクリックして、アーカイブ済ファイルが格納されているホストを選択します。次に、「ステージングの場所」の懐中電灯アイコンをクリックして、アーカイブ・ファイルが使用可能なホスト上の場所を選択します。「製品バージョン」では、プロビジョニングする製品のバージョンを指定します。
「宛先ホスト設定の指定」セクションで、「追加」をクリックし、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをインストールするターゲット・ホストを選択します。
注意: 「追加」をクリックすると、適したホストのリストがウィンドウに表示されます。目的のホストが表示されない場合、「すべてのホストを表示」を選択し、「実行」をクリックして、その他のすべてのホストを表示します。 |
デフォルトでは、「Oracleベース」、「Oracleホーム」および「作業ディレクトリ」にサンプル値が事前に入力されています。これらを編集し、環境と標準に合った値を指定します。指定したディレクトリがターゲット・ホストに存在しない場合、デプロイメント・プロシージャにより作成されます。
管理リポジトリに格納されている優先資格証明を使用できるように、「資格証明」リストのデフォルトで選択されている「優先」を保持します。ここでの資格証明は、オペレーティング・システムの資格証明を参照します。
注意: これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。たとえば、ユーザーがAおよびBである2つの宛先ホストを追加した場合、それぞれのホストに対して異なる資格証明で優先資格証明を上書きする選択ができます。同様に、宛先ホストに同じ資格証明があり、それが優先資格証明とは異なる場合、すべてのホストに対して同一の資格証明で優先資格証明を上書きできます。ここで指定した資格証明は、プロビジョニング操作を実行するデプロイメント・プロシージャによって使用されます。この環境が安全であり、ロックされたアカウントがある場合は、次の点を確認してください。
詳細は、第51章を参照してください。 |
複数のホストを選択した場合、すべてのホストで同じパスを使用するには、「パス」リストから「すべてのホストで同一」を選択し、ホストごとに異なるパスを使用するには、「ホストごとに異なる」を選択します。
注意: 「すべてのホストで同一」を選択する場合、Oracleホームおよびユーザーがすべてのホスト上に存在することを確認してください。 |
ホストの設定をカスタマイズする場合、「ホスト設定のカスタマイズ」をクリックします。たとえば、管理エージェントのホームの資格証明、インストールの名前、またはシステムで検出された最初のホスト名のかわりの代替ホスト名を指定できます。
(オプション)「拡張インストール・パラメータ」セクションには、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをインストールする際に実行する追加パラメータを指定します。たとえば、-force
(警告を上書き)、-debug
(デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location>
(UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。
ソフトウェア・ライブラリからソフトウェア・バイナリをインストールする際、これを共有場所にもステージングする場合は、「共有場所へのステージング」を選択し、すべての宛先ホスト間で共有される場所を指定します。このステージング先の場所は、将来のデプロイメントのソースとしても機能します。
「スケジュール」セクションで、デプロイメント・プロシージャを即時または後で実行するようにスケジュールします。
「続行」をクリックします。
「確認」ページで、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントをプロビジョニングするために指定した詳細を確認し、「発行」をクリックします。