プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Enterprise Managerライフサイクル管理ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B66837-13
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

5 Oracle Databaseのプロビジョニング

この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control(Cloud Control)を使用して、Oracle Database(単一インスタンスデータベースとも呼ばれます)を自動的、反復可能で、信頼できる方法で一括デプロイする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

5.1 Oracleデータベースのプロビジョニングの概要

この項では、この章に取り組むための手引きとして、Oracle Databaseのプロビジョニング手順の概要を説明します。この項は、単一インスタンス・データベースのプロビジョニングを成功させるために必要な一連の処理を理解するためのドキュメント・マップと考えてください。各手順の参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連セクションが表示されます。

表5-1 Oracle Databaseのプロビジョニングの概要

ステップ 説明 参照リンク

ステップ1

Oracle Databaseトポロジの理解

単一インスタンス・データベースのプロビジョニング用にCloud Controlにより提供されるデータベース・プロビジョニング機能について理解します。

Oracle Databaseトポロジの詳細は、第5.2項を参照してください。

ステップ2

ユースケースの選択

ここでは、Oracle Databaseのプロビジョニングのユースケースのいくつかを説明します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。

  • Oracle Databaseのプロビジョニングおよび構成の詳細は、第5.3項を参照してください。

  • 自動ストレージ管理を使用したOracle Databaseのプロビジョニングの前提条件の詳細は、第5.4項を参照してください。

  • Oracle Databaseソフトウェアのプロビジョニングの詳細は、第5.5項を参照してください。

ステップ3

前提条件の確認

デプロイメント・プロシージャを実行する前に、プロビジョニング環境の設定、必須パッチの適用およびOracleソフトウェア・ライブラリの設定などの前提条件を満たす必要があります。

  • Oracle Databaseをプロビジョニングおよび構成するための前提条件の詳細は、第5.3.1項を参照してください。

  • 自動ストレージ管理を使用したOracle Databaseのプロビジョニングの前提条件の詳細は、第5.4.1項を参照してください。

  • Oracle Databaseソフトウェアのプロビジョニングの前提条件の詳細は、第5.5.1項を参照してください。

ステップ4

デプロイメント・プロシージャの実行

デプロイメント・プロシージャを実行してOracle Databaseを正常にプロビジョニングします。

  • Oracle Databaseをプロビジョニングおよび構成するには、第5.3.2項を参照してください。

  • 自動ストレージ管理を使用してOracle Databaseをプロビジョニングするには、第5.4.2項を参照してください。

  • Oracle Databaseソフトウェアをプロビジョニングするには、第5.5.2項を参照してください。


5.2 Oracle Databaseトポロジ

図5-1に、Cloud Controlを使用してプロビジョニングできる一般的なOracle Database (単一インスタンス・データベース)トポロジを示します。

図5-1 Oracle Databaseトポロジ

Oracle単一インスタンス・データベース・トポロジ

このトポロジは、グリッド・インフラストラクチャ11.2.0.3の単一インスタンスの高可用性(SIHA)コンポーネントにより管理される11.2.0.3 RDBMSを示します。トポロジのソフトウェア・コンポーネントは、次のとおりです。

  • グリッド・インフラストラクチャ・ホームから実行されるOracle High Availabilityデーモン。

  • グリッド・インフラストラクチャ・ホームから実行される単一インスタンスOracle ASM。

  • Oracle DatabaseのOracleホームから実行される単一インスタンスOracle Database。

トポロジのハードウェア・コンポーネントは、次のとおりです。

  • パブリック・インタフェースを備えたデータベース・ホスト。

  • ASMディスクRAIDにリンクする専用ストレージ・ネットワーク。

5.3 Oracle Databaseのプロビジョニングおよび作成

この項では、Oracleデータベースをプロビジョニングおよび作成する方法について説明します。

この項の具体的な内容は次のとおりです。

5.3.1 データベースをプロビジョニングするための前提条件

デプロイメント・プロシージャを実行する前に、第4.3項に示す前提条件を満たしている必要があります。

5.3.2 データベースをプロビジョニングする手順

データベースをプロビジョニングするためにデプロイメント・プロシージャを実行するには、次の手順を実行します。

  1. デザイナとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。

  2. 「データベース・プロシージャ」ページで「Oracleデータベースのプロビジョニング」を選択し、「起動」をクリックします。Oracleデータベースのプロビジョニング・ウィザードが起動します。

  3. 「ホストの選択」ページで、プロビジョニング・プロファイルをデプロイメントに使用する場合は、「プロビショニング・プロファイルを選択」で、事前に保存した構成パラメータを含むプロファイルを選択します。

    「宛先ホストの選択」セクションで、「追加」をクリックし、ソフトウェアをデプロイおよび構成する宛先ホストを選択します。

    「実行するタスクの選択」セクションで、プラットフォーム、プロセスのバージョンおよびプロビジョニングするコンポーネントを選択します。

    • グリッド・インフラストラクチャをデプロイするには、グリッド・インフラストラクチャのデプロイと構成「ソフトウェアのデプロイのみ」または「プロビジョニングしない」のいずれかを選択します。

    • データベース・ソフトウェアをデプロイするには、「ソフトウェアのデプロイのみ」または新規データベースのデプロイと作成(スタンドアロンのOracle Databaseのインストール後に新規データベースを作成し構成する)のいずれかを選択します。

      実行するタスク・セクション

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。デプロイメント・プロシージャのロック・ダウン機能の詳細は、第4.1項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  4. 構成ページには、各種構成オプションが表示されます。ホスト設定、「ソフトウェアのデプロイ」、「グリッド・インフラストラクチャの構成」および「データベースの作成」タスクに値を入力します。

  5. 「ホストの設定」リンクをクリックします。

  6. 「OSユーザーの指定」ページで、データベースのOracleホームのオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。


    注意:

    非root資格証明を使用するには、「Oracle Databaseのプロビジョニングでの非root資格証明の使用」を参照してください。

    データベースの「Oracleホーム・ユーザー」については、OSグループに追加する「通常ユーザー」および「特権ユーザー」を選択します。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  7. OSグループの指定ページで、オペレーティング・システム認証に使用するOSグループを指定します。次のロールに対応するグループが、プロビジョニングに選択したホストにすでに存在していることを確認します。

    • インベントリ・グループ(OINSTALL)

    • データベース管理者(OSDBA)

    • データベース・オペレータ(OSOPER)

    これらのグループが、選択したホストでプロビジョニング用にすでに存在することを確認します。それらが存在しない場合、ホスト上に存在する別のグループを指定するか、次で使用可能な『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド』に従って、新しいグループを作成します。

    http://www.oracle.com/pls/db112/homepage

    作成する新しいグループまたは指定する別のグループは、データベースが構成された後で、自動的にSYSDBAおよびSYSOPER権限を取得します。

    詳細は、次で使用可能な『Oracle Database 2日でデータベース管理者ガイド』を参照してください。

    http://www.oracle.com/pls/db112/homepage

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。宛先ホストを構成してある場合は、「ホストの設定」タスクが完了ステータスになります。

  8. 「ソフトウェアのデプロイ」リンクをクリックします。

  9. 「ソフトウェアの場所の選択」ページで、Oracle Databaseのソフトウェア・バイナリのソースおよび宛先の場所を指定します。

    「ソース」セクションで「Oracleデータベース」のソフトウェア・ライブラリの場所を選択します。


    注意:

    Windowsオペレーティング・システムでは、選択されているOracle Databaseコンポーネントがバージョン12.1以上の場合に、すべてのサービスを、限られた権限を持つ指定されたOracleサービス・ユーザーとしてインストールできます。これにより、データベース・サービスのセキュリティが向上します。

    「Windowsセキュリティ・オプション」セクションで、既存のユーザーのオプションを構成するかユーザーを追加し、「ユーザー名」および「パスワード」を指定できます。すべてのサービスを管理ユーザーとしてインストールおよび構成する場合は、「セキュリティ・オプションを却下」を選択します。


    「宛先ロケーション」では、次を指定します。

    • データベース用Oracleベース: 診断および管理ログ、およびその他のデータベース関連ログを格納できる宛先ホストの場所。この場所はダンプ・ファイルの格納にのみ使用され、データベース・ソフトウェアがインストールされるOracleホーム・ディレクトリとは別の場所になります。

    • データベースのOracleホーム: データベース・ソフトウェアをプロビジョニングできる宛先ホストの場所。これはデータベース用のOracleホーム・ディレクトリです。

    「追加パラメータ」セクションで、クローン関連のファイルを一時的に格納する宛先ホスト上で「作業ディレクトリ」を指定します。このディレクトリには、約7GBの空き領域があることを確認します。「インストーラ・パラメータ」には、Oracle Databaseのプロビジョニング時に実行する追加のOracle Universal Installer (OUI)パラメータを指定します。たとえば、-force (警告を上書き)、-debug (デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location> (UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。ソフトウェアのソースおよび宛先の場所を構成してある場合は、「ソフトウェアの構成」タスクが完了ステータスになります。

  10. 「データベースの作成」リンクをクリックします。

  11. データベース・テンプレート・ページでは、データベース・テンプレートの場所を選択します。この場所はソフトウェア・ライブラリまたはOracleホームのいずれかにできます。選択したテンプレートは、選択したOracleホームのバージョンと互換性を保っている必要があります。

    「ソフトウェア・ライブラリからのテンプレートの選択」を選択した場合は、検索アイコンをクリックして、「ソフトウェア・ライブラリ」からテンプレートを選択します。「管理対象ホスト上の一時的な格納場所」を指定します。この場所は、データベースを作成するすべてのホスト上に存在する必要があります。

    「テンプレートの詳細の表示」をクリックし、選択したテンプレートの詳細を表示します。初期化パラメータ、表領域、データファイル、REDOログ・グループ、共通オプション、およびテンプレートの他の詳細を表示できます。

    「Oracleホームからのテンプレートの選択」を選択した場合は、「Oracleホーム」からテンプレートを選択します。デフォルトの場所はORACLE_HOME/assistants/dbca/templatesです。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「IDおよび配置」ページでは、データベース構成の詳細を指定します。「グローバル・データベース名」および「SID」接頭辞を指定します。SYS、SYSTEMおよびDBSNMPデータベース・アカウントに対し、「データベース資格証明」を指定します。これらのアカウントでは、同じ管理パスワードを使用することも異なる管理パスワードを使用することもできます。


    注意:

    • SIDは1つのホスト上の1つのデータベースに対して一意である必要があります。つまり、あるホスト上の1つのデータベースに割り当てられたSIDは、同じホスト上の別のデータベースでは再使用できませんが、別のホスト上の別のデータベースでは再使用できます。たとえば、1つのホスト(host1)に2つのデータベース(db1およびdb2)がある場合、そのSIDは一意である必要があります。しかし、別のホスト(host2)に3つ目のデータベースをインストールする場合、そのSIDはdb1やdb2でもかまいません。

    • グローバル・データベース名は、1つのホスト上の1つのデータベースに対しても、異なるホスト間でのデータベースに対しても一意である必要があります。つまり、あるホスト上の1つのデータベースに割り当てられたグローバル・データベース名は、同じホスト上の別のデータベースでも、別のホスト上の別のデータベースでも再使用できません。たとえば、1つのホスト(host1)に2つのデータベース(db1およびdb2)がある場合、そのグローバル・データベース名は一意である必要があります。さらに、別のホスト(host2)に3つ目のデータベースをインストールする場合、このデータベースのグローバル・データベース名は、Cloud Controlに登録された他のすべての名前とは異なり、一意である必要があります。

    • ここで指定したデータベースの資格証明がすべての宛先ホストで使用されます。しかし、プロビジョニング後に、データベースのパスワードを変更する場合は、手動で変更する必要があります。


    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  13. 記憶域の場所ページで、記憶域タイプとして「ファイル・システム」または「自動ストレージ管理(ASM)」を選択します。

    ファイル・システムを使用する場合は、「ファイルシステム」を選択し、データ・ファイルのある場所へのフルパスを指定します。たとえば、%ORACLE_BASE%/oradataや/u01/product/db/oradataなどです。

    ASMを使用する場合は、「自動ストレージ管理(ASM)」を選択して懐中電灯アイコンをクリックし、ディスク・グループ名を選択してASMSNMPパスワードを指定します。「ディスク・グループ名リスト」ウィンドウに、すべての宛先ホストで共通のディスク・グループが表示されます。

    「データベース・ファイルの場所」セクションで、データファイル、一時ファイル、REDOログおよび制御ファイルを格納する場所を指定します。

    • テンプレートからのデータベース・ファイルの場所を使用を選択し、使用されているテンプレートからのデフォルトを選択します。

    • 全データベース・ファイルの共通の場所の使用を選択し、別の場所を指定します。

      「REDOログおよび制御ファイルを多重化」セクションで「Oracle Managed Files(OMF)の使用」オプションを選択すると、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルの重複コピーを格納できます。多重化によって強力なフォルト・トレランスが提供されます。最大5つの場所を指定できます。

    「リカバリ・ファイルの場所」セクションで、「データベース・ファイルの場所と同じ記憶域タイプを使用してください」を選択し、リカバリ・ファイルの記憶域タイプにデータベース・ファイルと同じタイプを使用します。「フラッシュ・リカバリ領域の使用」を選択し、リカバリ関連ファイルの場所および高速リカバリ領域サイズを指定します。

    「アーカイブ有効化」を選択してアーカイブのログを有効にします。「アーカイブ・ロブの場所を指定してください」をクリックし、最大9箇所のアーカイブ・ログの場所を指定します。ログの場所を指定しない場合、ログはデフォルトの場所に保存されます。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  14. 初期化パラメータ・ページで、メモリー管理タイプとして「自動メモリー管理」または「自動共有メモリー管理」を選択します。「メモリー設定として使用可能メモリーの割合」を選択し、メモリー設定として使用可能物理メモリーの割合を指定します。自動共有メモリー管理の場合は、「SGA合計」および「PGA合計」を指定します。自動メモリー管理の場合は、「Oracleで使用するメモリーの合計」を指定します。

    「データベースのサイズ設定」セクションで、「ブロック・サイズ」および「プロセス」の数を指定します。データベース・テンプレート・ページでデータファイルとともにデータベース・テンプレートを選択した場合、ブロック・サイズは編集できません。

    「ホストCPU数」を指定します。指定できる最大CPU数はホストに存在するCPUの数と同じです。

    「キャラクタ・セット」セクションでは、デフォルトのキャラクタ・セットを選択します。デフォルトのキャラクタ・セットはロケールおよびオペレーティング・システムに基づいています。

    各国語キャラクタ・セットを選択します。デフォルトはAL16UTF16です。

    「データベース接続モード」セクションでは、専用サーバー・モードを選択します。共有サーバー・モードについては、共有サーバーの数を指定します。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  15. 「追加の構成オプション」に、Oracleホームから実行されているすべての使用可能なリスナーがリストされます。リスナーを選択するか、新規リスナーを作成できます。データベースに登録する複数のリスナーを選択できます。新規リスナーを作成するには、「リスナー名」および「ポート」を指定します。データベース・スキーマを選択し、カスタム・スクリプトがある場合はこれを指定します。データベースを作成するホストまたはソフトウェア・ライブラリからカスタム・スクリプトを選択します。複数のホストを選択した場合は、ソフトウェア・ライブラリからのみスクリプトを指定できます。

    データベース・テンプレート・ページで「構造のみ」データベース・テンプレートを選択した場合、データベース・オプションを表示および編集することもできます。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  16. データベースを作成するために指定した詳細を確認し、「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。データベースを構成してある場合は、「データベースの作成」タスクが完了ステータスになります。

  17. 「コンプライアンス標準」リンクをクリックします。

  18. 「構成標準ターゲット・アソシエーション」ページで、データベースと関連付けるコンプライアンス標準を選択します。「次へ」をクリックします。

  19. 「スケジュール」ページで、デプロイメント・インスタンス名を指定します。プロシージャを即時に実行する場合は、デフォルトの選択(「1回(即時)」)を保持します。プロシージャを後で実行する場合は、「1回(後で)」を選択し、タイムゾーン、開始日および開始時刻の詳細を指定します。デプロイメント・プロシージャのステータスに応じて、通知プリファレンスを設定できます。前提条件のみを実行する場合は、「前提条件チェックの実行後に結果を分析するためにプロシージャを停止します」を選択すると、すべての前提条件チェックの実行後にプロシージャ実行を一時停止できます。

    「次へ」をクリックします。

  20. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに指定した詳細を確認し、詳細に満足した場合は、「終了」をクリックして、設定したスケジュールのとおりデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、変更するページまで「戻る」を繰り返しクリックします。「保存」をクリックし、将来のデプロイ用としてデプロイメント・プロシージャを保存します。

  21. オペレータ・ロールで、保存したデプロイメント・プロシージャを起動します。プロビジョニングのターゲットを追加し、デプロイメント・プロシージャの構成可能フィールドに値を指定します。

  22. 「プロシージャ・アクティビティ」ページで、デプロイメント・プロシージャのジョブおよび手順の実行ステータスを確認します。各ステップの「ステータス」リンクをクリックし、各ステップの実行の詳細を表示します。「デバッグ」をクリックしてデバッグのロギング・レベルを設定し、「停止」をクリックしてプロシージャの実行を停止できます。

  23. プロシージャの実行の完了後、「ターゲット」メニューをクリックし、「すべてのターゲット」を選択して、「すべてのターゲット」ページに移動し、新しく作成したデータベースがCloud Controlターゲットとして表示されることを確認します。

5.4 Oracle Automatic Storage Managementを使用したOracle Databaseのプロビジョニング

この項では、Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)を使用して単一インスタンス・データベースをプロビジョニングする方法について説明します。

この項の具体的な内容は次のとおりです。

5.4.1 Oracle Automatic Storage Managementを使用してOracleデータベースをプロビジョニングするための前提条件

デプロイメント・プロシージャを実行する前に、第4.3項に示す前提条件を満たしている必要があります。

5.4.2 データベースをプロビジョニングする手順

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用して単一インスタンス・データベースをプロビジョニングするには、次の手順を実行します。

  1. デザイナとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。

  2. 「データベース・プロシージャ」ページで「Oracleデータベースのプロビジョニング」を選択し、「起動」をクリックします。Oracleデータベースのプロビジョニング・ウィザードが起動します。

  3. 「ホストの選択」ページで、プロビジョニング・プロファイルをデプロイメントに使用する場合は、「プロビショニング・プロファイルを選択」で、事前に保存した構成パラメータを含むプロファイルを選択します。

    「宛先ホストの選択」セクションで、「追加」をクリックし、ソフトウェアをデプロイおよび構成する宛先ホストを選択します。

    「実行するタスクの選択」セクションで、プラットフォーム、プロセスのバージョンおよびプロビジョニングするコンポーネントを選択します。

    • グリッド・インフラストラクチャをデプロイするには、グリッド・インフラストラクチャのデプロイと構成「ソフトウェアのデプロイのみ」または「プロビジョニングしない」のいずれかを選択します。

    • データベース・ソフトウェアをデプロイするには、「ソフトウェアのデプロイのみ」または新規データベースのデプロイと作成(スタンドアロンのOracle Databaseのインストール後に新規データベースを作成し構成する)のいずれかを選択します。

      実行するタスク・セクション

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。デプロイメント・プロシージャのロック・ダウン機能の詳細は、第4.1項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「構成」ページで、「ホストの設定」リンクをクリックします。

  5. 「OSユーザーの指定」ページで、データベースのOracleホームのオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。


    注意:

    非root資格証明を使用するには、「Oracle Databaseのプロビジョニングでの非root資格証明の使用」を参照してください。

    データベースの「Oracleホーム・ユーザー」については、OSグループに追加する「通常ユーザー」および「特権ユーザー」を選択します。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  6. OSグループの指定ページで、オペレーティング・システム認証に使用するOSグループを指定します。次のロールに対応するグループが、プロビジョニングに選択したホストにすでに存在していることを確認します。

    • インベントリ・グループ(OINSTALL)

    • データベース管理者(OSDBA)

    • データベース・オペレータ(OSOPER)

    これらのグループが、選択したホストでプロビジョニング用にすでに存在することを確認します。それらが存在しない場合、ホスト上に存在する別のグループを指定するか、次で使用可能な『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド』に従って、新しいグループを作成します。

    http://www.oracle.com/pls/db112/homepage

    作成する新しいグループまたは指定する別のグループは、データベースが構成された後で、自動的にSYSDBAおよびSYSOPER権限を取得します。

    詳細は、次で使用可能な『Oracle Database 2日でデータベース管理者ガイド』を参照してください。

    http://www.oracle.com/pls/db112/homepage

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。宛先ホストを構成してある場合は、「ホストの設定」タスクが完了ステータスになります。

  7. 「ソフトウェアのデプロイ」リンクをクリックします。

  8. 「ソフトウェアの場所の選択」ページで、Oracle Databaseのソフトウェア・バイナリのソースおよび宛先の場所を指定します。

    「ソース」セクションで「Oracleデータベース」のソフトウェア・ライブラリの場所を選択します。

    「宛先ロケーション」では、次を指定します。

    • データベース用Oracleベース: 診断および管理ログ、およびその他のデータベース関連ログを格納できる宛先ホストの場所。この場所はダンプ・ファイルの格納にのみ使用され、データベース・ソフトウェアがインストールされるOracleホーム・ディレクトリとは別の場所になります。

    • データベースのOracleホーム: データベース・ソフトウェアをプロビジョニングできる宛先ホストの場所。これはデータベース用のOracleホーム・ディレクトリです。

    「追加パラメータ」セクションで、クローン関連のファイルを一時的に格納する宛先ホスト上で「作業ディレクトリ」を指定します。このディレクトリには、約7GBの空き領域があることを確認します。インストーラ・パラメータについては、Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニング時に実行する追加のOracle Universal Installer (OUI)パラメータを指定します。たとえば、-force (警告を上書き)、-debug (デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location> (UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。ソフトウェアのソースおよび宛先の場所を構成してある場合は、「ソフトウェアの構成」タスクが完了ステータスになります。

  9. 「データベースの作成」リンクをクリックします。

  10. データベース・テンプレート・ページでは、データベース・テンプレートの場所を選択します。この場所はソフトウェア・ライブラリまたはOracleホームのいずれかにできます。選択したテンプレートは、選択したOracleホームのバージョンと互換性を保っている必要があります。

    「ソフトウェア・ライブラリからのテンプレートの選択」を選択した場合は、検索アイコンをクリックして、「ソフトウェア・ライブラリ」からテンプレートを選択します。「管理対象ホスト上の一時的な格納場所」を指定します。この場所は、データベースを作成するすべてのホスト上に存在する必要があります。

    「テンプレートの詳細の表示」をクリックし、選択したテンプレートの詳細を表示します。初期化パラメータ、表領域、データファイル、REDOログ・グループ、共通オプション、およびテンプレートの他の詳細を表示できます。

    「Oracleホームからのテンプレートの選択」を選択した場合は、「Oracleホーム」からテンプレートを選択します。デフォルトの場所はORACLE_HOME/assistants/dbca/templatesです。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「IDおよび配置」ページでは、データベース構成の詳細を指定します。「グローバル・データベース名」および「SID」接頭辞を指定します。SYS、SYSTEMおよびDBSNMPデータベース・アカウントに対し、「データベース資格証明」を指定します。これらのアカウントでは、同じ管理パスワードを使用することも異なる管理パスワードを使用することもできます。


    注意:

    • SIDは1つのホスト上の1つのデータベースに対して一意である必要があります。つまり、あるホスト上の1つのデータベースに割り当てられたSIDは、同じホスト上の別のデータベースでは再使用できませんが、別のホスト上の別のデータベースでは再使用できます。たとえば、1つのホスト(host1)に2つのデータベース(db1およびdb2)がある場合、そのSIDは一意である必要があります。しかし、別のホスト(host2)に3つ目のデータベースをインストールする場合、そのSIDはdb1やdb2でもかまいません。

    • グローバル・データベース名は、1つのホスト上の1つのデータベースに対しても、異なるホスト間でのデータベースに対しても一意である必要があります。つまり、あるホスト上の1つのデータベースに割り当てられたグローバル・データベース名は、同じホスト上の別のデータベースでも、別のホスト上の別のデータベースでも再使用できません。たとえば、1つのホスト(host1)に2つのデータベース(db1およびdb2)がある場合、そのグローバル・データベース名は一意である必要があります。さらに、別のホスト(host2)に3つ目のデータベースをインストールする場合、このデータベースのグローバル・データベース名は、Cloud Controlに登録された他のすべての名前とは異なり、一意である必要があります。

    • ここで指定したデータベースの資格証明がすべての宛先ホストで使用されます。しかし、プロビジョニング後に、データベースのパスワードを変更する場合は、手動で変更する必要があります。


    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「記憶域の場所」ページで、「自動ストレージ管理(ASM)」として記憶域タイプを選択して懐中電灯アイコンをクリックし、ディスク・グループ名を選択してASMSNMPパスワードを指定します。「ディスク・グループ名リスト」ウィンドウに、すべての宛先ホストで共通のディスク・グループが表示されます。

    「データベース・ファイルの場所」セクションで、データファイル、一時ファイル、REDOログおよび制御ファイルを格納する場所を指定します。

    • テンプレートからのデータベース・ファイルの場所を使用を選択し、使用されているテンプレートからのデフォルトを選択します。

    • 全データベース・ファイルの共通の場所の使用を選択し、別の場所を指定します。

      「REDOログおよび制御ファイルを多重化」セクションで「Oracle Managed Files(OMF)の使用」オプションを選択すると、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルの重複コピーを格納できます。多重化によって強力なフォルト・トレランスが提供されます。最大5つの場所を指定できます。

    「リカバリ・ファイルの場所」セクションで、「データベース・ファイルの場所と同じ記憶域タイプを使用してください」を選択し、リカバリ・ファイルの記憶域タイプにデータベース・ファイルと同じタイプを使用します。「フラッシュ・リカバリ領域の使用」を選択し、リカバリ関連ファイルの場所および高速リカバリ領域サイズを指定します。

    「アーカイブ有効化」を選択してアーカイブのログを有効にします。「アーカイブ・ロブの場所を指定してください」をクリックし、最大9箇所のアーカイブ・ログの場所を指定します。ログの場所を指定しない場合、ログはデフォルトの場所に保存されます。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  13. 初期化パラメータ・ページで、メモリー管理タイプとして「自動メモリー管理」または「自動共有メモリー管理」を選択します。「メモリー設定として使用可能メモリーの割合」を選択し、メモリー設定として使用可能物理メモリーの割合を指定します。自動共有メモリー管理の場合は、「SGA合計」および「PGA合計」を指定します。自動メモリー管理の場合は、「Oracleで使用するメモリーの合計」を指定します。

    「データベースのサイズ設定」セクションで、「ブロック・サイズ」および「プロセス」の数を指定します。データベース・テンプレート・ページでデータファイルとともにデータベース・テンプレートを選択した場合、ブロック・サイズは編集できません。

    「ホストCPU数」を指定します。指定できる最大CPU数はホストに存在するCPUの数と同じです。

    「キャラクタ・セット」セクションでは、デフォルトのキャラクタ・セットを選択します。デフォルトのキャラクタ・セットはロケールおよびオペレーティング・システムに基づいています。

    各国語キャラクタ・セットを選択します。デフォルトはAL16UTF16です。

    「データベース接続モード」セクションでは、専用サーバー・モードを選択します。共有サーバー・モードについては、共有サーバーの数を指定します。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「追加の構成オプション」に、Oracleホームから実行されているすべての使用可能なリスナーがリストされます。リスナーを選択するか、新規リスナーを作成できます。データベースに登録する複数のリスナーを選択できます。新規リスナーを作成するには、「リスナー名」および「ポート」を指定します。データベース・スキーマを選択し、カスタム・スクリプトがある場合はこれを指定します。データベースを作成するホストまたはソフトウェア・ライブラリからカスタム・スクリプトを選択します。複数のホストを選択した場合は、ソフトウェア・ライブラリからのみスクリプトを指定できます。

    データベース・テンプレート・ページで「構造のみ」データベース・テンプレートを選択した場合、データベース・オプションを表示および編集することもできます。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  15. データベースを作成するために指定した詳細を確認し、「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。データベースを構成してある場合は、「データベースの作成」タスクが完了ステータスになります。

  16. 「コンプライアンス標準」リンクをクリックします。

  17. 「構成標準ターゲット・アソシエーション」ページで、データベースと関連付けるコンプライアンス標準を選択します。「次へ」をクリックします。

  18. 「構成」ページで「次へ」をクリックします。

  19. カスタム・パラメータが必要なユーザー・カスタマイズ済デプロイメント・プロシージャに対してのみカスタム・プロパティ・ページが表示されます。デプロイに関するカスタム・プロパティ(存在する場合)を指定します。「次へ」をクリックします。

  20. 「スケジュール」ページで、デプロイメント・インスタンス名を指定します。プロシージャを即時に実行する場合は、デフォルトの選択(「1回(即時)」)を保持します。プロシージャを後で実行する場合は、「1回(後で)」を選択し、タイムゾーン、開始日および開始時刻の詳細を指定します。デプロイメント・プロシージャのステータスに応じて、通知プリファレンスを設定できます。前提条件のみを実行する場合は、「前提条件チェックの実行後に結果を分析するためにプロシージャを停止します」を選択すると、すべての前提条件チェックの実行後にプロシージャ実行を一時停止できます。

    「次へ」をクリックします。

  21. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに指定した詳細を確認し、詳細に満足した場合は、「終了」をクリックして、設定したスケジュールのとおりデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、変更するページまで「戻る」を繰り返しクリックします。「保存」をクリックし、将来のデプロイ用としてデプロイメント・プロシージャを保存します。

  22. オペレータ・ロールで、保存したデプロイメント・プロシージャを起動します。プロビジョニングのターゲットを追加し、デプロイメント・プロシージャの構成可能フィールドに値を指定します。

  23. 「プロシージャ・アクティビティ」ページで、デプロイメント・プロシージャのジョブおよび手順の実行ステータスを確認します。各ステップの「ステータス」リンクをクリックし、各ステップの実行の詳細を表示します。「デバッグ」をクリックしてデバッグのロギング・レベルを設定し、「停止」をクリックしてプロシージャの実行を停止できます。

  24. プロシージャの実行の完了後、「ターゲット」メニューをクリックし、「すべてのターゲット」を選択して、「すべてのターゲット」ページに移動し、新しく作成したデータベースがCloud Controlターゲットとして表示されることを確認します。

5.5 Oracle Databaseソフトウェアのみのプロビジョニング

この項では、単一インスタンス・データベース・ソフトウェアのプロビジョニングについて説明します。

この項の具体的な内容は次のとおりです。

5.5.1 Oracle Databaseソフトウェアのみをプロビジョニングするための前提条件

デプロイメント・プロシージャを実行する前に、第4.3項に示す前提条件を満たしている必要があります。

5.5.2 Oracle Databaseソフトウェアのみをプロビジョニングする手順

次の手順に従います。

  1. デザイナとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。

  2. データベース・プロシージャ・ページでProvision Oracleデータベース・デプロイメント・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。Oracleデータベースのプロビジョニング・ウィザードが起動します。

  3. 「ホストの選択」ページで、プロビジョニング・プロファイルをデプロイメントに使用する場合は、「プロビショニング・プロファイルを選択」で、事前に保存した構成パラメータを含むプロファイルを選択します。

    「宛先ホストの選択」セクションで、「追加」をクリックし、ソフトウェアをデプロイおよび構成する宛先ホストを選択します。

    「実行するタスクの選択」セクションで、「データベース・ソフトウェアのデプロイ」を選択し、単一インスタンス・データベースをプロビジョニングします。

    実行するタスク・セクション

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。デプロイメント・プロシージャのロック・ダウン機能の詳細は、第4.1項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「構成」ページで、「ホストの設定」リンクをクリックします。

  5. 「OSユーザーの指定」ページで、データベースのOracleホームのオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。


    注意:

    非root資格証明を使用するには、「Oracle Databaseのプロビジョニングでの非root資格証明の使用」を参照してください。

    データベースの「Oracleホーム・ユーザー」については、OSグループに追加する「通常ユーザー」および「特権ユーザー」を選択します。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  6. OSグループの指定ページで、オペレーティング・システム認証に使用するOSグループを指定します。次のロールに対応するグループが、プロビジョニングに選択したホストにすでに存在していることを確認します。

    • インベントリ・グループ(OINSTALL)

    • データベース管理者(OSDBA)

    • データベース・オペレータ(OSOPER)

    これらのグループが存在しない場合、ホスト上に存在する別のグループを指定するか、次で使用可能な『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド』に従って、新しいグループを作成します。

    http://www.oracle.com/pls/db112/homepage">>http://www.oracle.com/pls/db112/homepage

    作成する新しいグループまたは指定する別のグループは、データベースが構成された後で、自動的にSYSDBAおよびSYSOPER権限を取得します。詳細は、次で使用可能な『Oracle Database 2日でデータベース管理者ガイド』を参照してください。

    http://www.oracle.com/pls/db112/homepage

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。宛先ホストを構成してある場合は、「ホストの設定」タスクが完了ステータスになります。

  7. 「ソフトウェアのデプロイ」リンクをクリックします。

  8. 「ソフトウェアの場所の選択」ページで、Oracle Databaseのソフトウェア・バイナリのソースおよび宛先の場所を指定します。

    「ソース」セクションで「Oracleデータベース」のソフトウェア・ライブラリの場所を選択します。


    注意:

    Windowsオペレーティング・システムでは、選択されているOracle Databaseコンポーネントがバージョン12.1以上の場合に、すべてのサービスを、限られた権限を持つ指定されたOracleサービス・ユーザーとしてインストールできます。これにより、データベース・サービスのセキュリティが向上します。

    「Windowsセキュリティ・オプション」セクションで、既存のユーザーのオプションを構成するかユーザーを追加し、「ユーザー名」および「パスワード」を指定できます。すべてのサービスを管理ユーザーとしてインストールおよび構成する場合は、「セキュリティ・オプションを却下」を選択します。


    「宛先ロケーション」では、次を指定します。

    • データベース用Oracleベース: 診断および管理ログ、およびその他のデータベース関連ログを格納できる宛先ホストの場所。この場所はダンプ・ファイルの格納にのみ使用され、データベース・ソフトウェアがインストールされるOracleホーム・ディレクトリとは別の場所になります。

    • データベースのOracleホーム: データベース・ソフトウェアをプロビジョニングできる宛先ホストの場所。これはデータベース用のOracleホーム・ディレクトリです。

    「追加パラメータ」セクションで、クローン関連のファイルを一時的に格納する宛先ホスト上で「作業ディレクトリ」を指定します。このディレクトリには、約7GBの空き領域があることを確認します。「インストーラ・パラメータ」には、Oracle Databaseのプロビジョニング時に実行する追加のOracle Universal Installer (OUI)パラメータを指定します。たとえば、-force (警告を上書き)、-debug (デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location> (UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。ソフトウェアのソースおよび宛先の場所を構成してある場合は、「ソフトウェアの構成」タスクが完了ステータスになります。

  9. 「スケジュール」ページで、デプロイメント・インスタンス名を指定します。プロシージャを即時に実行する場合は、デフォルトの選択(「1回(即時)」)を保持します。プロシージャを後で実行する場合は、「1回(後で)」を選択し、タイムゾーン、開始日および開始時刻の詳細を指定します。デプロイメント・プロシージャのステータスに応じて、通知プリファレンスを設定できます。前提条件のみを実行する場合は、「前提条件チェックの実行後に結果を分析するためにプロシージャを停止します」を選択すると、すべての前提条件チェックの実行後にプロシージャ実行を一時停止できます。

    「次へ」をクリックします。

  10. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに指定した詳細を確認し、詳細に満足した場合は、「終了」をクリックして、設定したスケジュールのとおりデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、変更するページまで「戻る」を繰り返しクリックします。「保存」をクリックし、将来のデプロイ用としてデプロイメント・プロシージャを保存します。

  11. オペレータ・ロールで、保存したデプロイメント・プロシージャを起動します。プロビジョニングのターゲットを追加し、デプロイメント・プロシージャの構成可能フィールドに値を指定します。

  12. 「プロシージャ・アクティビティ」ページで、デプロイメント・プロシージャのジョブおよび手順の実行ステータスを確認します。各ステップの「ステータス」リンクをクリックし、各ステップの実行の詳細を表示します。「デバッグ」をクリックしてデバッグのロギング・レベルを設定し、「停止」をクリックしてプロシージャの実行を停止できます。

  13. プロシージャの実行の完了後、「ターゲット」メニューをクリックし、「すべてのターゲット」を選択して、「すべてのターゲット」ページに移動し、新しく作成したデータベースがCloud Controlターゲットとして表示されることを確認します。

5.6 Oracle Databaseのプロビジョニングでの非root資格証明の使用

Oracle Databaseのプロビジョニングでは、非root資格証明がサポートされています。この機能を使用するには、次の手順を実行します。

  1. 「OSユーザーの指定」ページで、「優先資格証明の上書き」を指定します。表示された「OSユーザーの指定」ダイアログ・ボックスで、通常の名前の資格証明を作成して、「実行権限」を「なし」に設定します。「OK」をクリックします。

  2. 通常ユーザーと特権ユーザーの両方に対して、通常の名前の新しい資格証明を選択します。

  3. 「送信」をクリックします。

    データベースのプロビジョニング・プロセスがroot資格証明を必要とするステップに到達したら、プロセスが停止します。この場合、コマンドラインを手動で実行する必要があります。これを実行するには、環境を$AGENT_HOME,に設定し、次の2つのステップで「方法」フィールドからコマンドラインのコピーを実行します。

    • 修正の手動による実行

    • rootスクリプトの手動による実行

  4. 両方のステップでrootユーザーを使用してコマンドラインを手動で実行したら、「確認」をクリックします。これで、データベースのプロビジョニング・プロセスが、完了するまで続行されます。