プロビジョニングでは、異なるプラットフォーム、環境および場所でのソフトウェア、アプリケーションまたはサーバーの、繰り返し可能で、信頼性のある、無人の自動化されたスケジュール済一括デプロイメントを行います。
この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)のデータベース・プロビジョニング機能の概要、サポートされるターゲット、Cloud Controlにより提供されるデプロイメント・プロシージャ、およびデータベース・プロビジョニングを開始するために設定する必要のあるインフラストラクチャについて説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
プロビジョニング・ソリューションはCloud Controlにより提供されるライフサイクル管理ソリューションの重要な部分です。データベース・プロビジョニング・ソリューションの一部として、Cloud Controlにより、Oracle Database (単一インスタンス・データベースとも呼ばれます)およびOracle Real Application Clustersデータベースのプロビジョニング、Oracle Real Application Clustersノードの拡張または削除、Oracle Real Application Clusters One Nodeデータベースのプロビジョニング、拡張可能および自動化された方法でのOracle単一インスタンス・データベースのアップグレードが可能です。図4-1に、Cloud Controlのデータベース・プロビジョニング・ソリューションを示します。
このリリースでのデータベース・プロビジョニング機能は次のとおりです。
Cloud Controlでは、デザイナやオペレータなどの明確に定義された管理者ロールが提供されます。デザイナ・ロールでは、デプロイメント・プロシージャで1つ以上のフィールドをロック・ダウンすることによって、オペレータに事前に設定された標準構成のみでデプロイさせることが可能です。
データベース・プロビジョニングのロック・ダウン機能により、デザイナはホスト・ターゲット、資格証明、プロビジョニングされるOracleホーム、その他の変数のセットをロック・ダウンできます。これは標準のデプロイメントを強制し、一括デプロイメント中に構成内のエラーを最小限に抑えます。その後でオペレータはデザイナが構成しプロシージャ・ライブラリに保存したプロシージャをデプロイできます。デプロイメント・プロシージャのロック・ダウンの詳細は、第50.6.2.1項を参照してください。
デプロイメントでの標準化を保証しエラーを最小限に抑えるためにデータベース・プロビジョニングで使用されるプロビジョニング・プロファイルを作成できます。Cloud Controlコンソールからプロビジョニング・アクティビティで使用されるデータベース・テンプレートも作成できます。
Cloud Controlを使用したデータベースの作成
Cloud ControlではCloud Controlコンソールからデータベースを作成できるようになりました。これにより、データベースのプロビジョニングおよび作成に単一インタフェースを使用することができます。データベースの作成の詳細は、第16章を参照してください。
データベースのプロビジョニング・ウィザード内の容易な移動
デザイナおよびオペレータはCloud Controlの強化されたデータベースのプロビジョニング・ウィザードを容易に使用および移動できます。
自己更新
自己更新機能を使用して、プロビジョニング・エンティティに対する更新を自動的にダウンロードおよびインストールできます。プロビジョニング・エンティティを更新する自己更新機能の使用の詳細は、第2.6項を参照してください。
すべてのデータベース・プロビジョニング・アクティビティの「データベースのプロビジョニング」コンソール
「データベースのプロビジョニング」コンソールは、データベース・プロビジョニング・アクティビティの開始ポイントです。コンソールには、プロビジョニングの設定、プロファイル、デプロイメント・プロシージャ、およびプロビジョニングの開始方法に関する情報が表示されます。
図4-2に、Cloud Controlコンソールから「データベースのプロビジョニング」画面にアクセスする方法を図示します。
Cloud Controlではデプロイメント・プロシージャを使用してデータベース・プロビジョニングを実行できます。デプロイメント・プロシージャは、プロビジョニングのタスクを完了する一連の事前定義された手順です。一般的なデプロイメント・プロシージャの詳細は、第50章を参照してください。
表4-1に、Cloud Controlにより提供されるデータベース・デプロイメント・プロシージャと、プロビジョニングできる様々なターゲットを示します。
表4-1 データベース・デプロイメント・プロシージャおよびプロビジョニングされるターゲット
デプロイメント・プロシージャ | プロビジョニングされるターゲット |
---|---|
Oracle Databaseのプロビジョニング |
|
Oracle Real Application Clusterのプロビジョニング |
|
Oracle Databaseの作成 |
|
プラガブル・データベースのプロビジョニング 注意: このデプロイメント・プロシージャは、「データベースのプロビジョニング」ページから手動で起動できません。プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールまたはEM CLIを使用してプラガブル・データベースをプロビジョニングすると、このデプロイメント・プロシージャが内部的に起動されます。 |
プラガブル・データベース(Oracle Database 12cリリース1以降の一部としてのみ使用可能) |
Oracle Clusterware/Oracle RAC for UNIXおよびRDBMSバージョン10g/11g/12cのプロビジョニング(UNIXプラットフォームに適用) |
|
Oracle Clusterware/Oracle RAC for WindowsおよびRDBMSバージョン10g/11g/12cのプロビジョニング(Windowsプラットフォームに適用) |
|
Oracle Real Application Clusterの拡張/スケール・アップ |
Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) 10gリリース1から12cリリース1 |
Oracle Real Application Clustersの削除/縮小 |
Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) 10gリリース1から12cリリース1 |
Oracle Database Clientのプロビジョニング |
Oracle Database Client 10gリリース2から12cリリース1 |
表4-2に、データベース・プロビジョニングのデプロイメント・プロシージャの様々なユースケースを示します。
表4-2 データベースのデプロイメント・プロシージャのユースケース
デプロイメント・プロシージャ | ユースケース | リンク |
---|---|---|
Oracle Databaseのプロビジョニング |
|
|
Oracle Real Application Clusterのプロビジョニング |
|
|
Oracle Databaseの作成 |
|
|
プラガブル・データベースのプロビジョニング |
|
|
Oracle Clusterware/Oracle RAC for WindowsおよびRDBMSバージョン10g/11g/12cのプロビジョニング Oracle Clusterware/Oracle RAC for UNIXおよびRDBMSバージョン10g/11g/12cのプロビジョニング |
|
|
Oracle Real Application Clusterの拡張/スケール・アップ |
Oracle Real Application Clusterの拡張 |
|
Oracle Real Application Clustersの削除/縮小 |
Oracle Real Application Clusterの削除 |
|
Oracle Database Clientのプロビジョニング |
|
|
Oracle Database、Oracle Real Application Clustersデータベース、Oracle RAC One Nodeデータベースをデータベース・テンプレート、インストール・メディア、データベース・エンティティを使用してプロビジョニングできます。また、プロビジョニング・プロファイルを使用してデプロイメントを標準化できます。
この項の内容は次のとおりです。
注意: Cloud Controlバージョン12cに以前のバージョンからアップグレードした場合、データベース・プロビジョニング・デプロイメント・プロシージャを実行する前に、CSHシェルが/bin/csh として存在することを確認する必要があります。 |
これらの要件を満たすには、次の操作を実行します。
第2章の説明に従って、インフラストラクチャの基本要件を満たしてください。
ホストがデータベース・プロビジョニング・エンティティ用に設定されていることを確認します。ホストの準備状況の詳細は、付録Bを参照してください。
Microsoft Windowsホストでデータベース・ソフトウェアをプロビジョニングする場合、データベース・ソフトウェアをプロビジョニングする前にCygwinがホストにインストールされていることを確認する必要があります。
ホストへのCygwinのインストール方法の詳細は、『Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。
表4-3では、データベース・デプロイメント・プロシージャの使用に必要なロールおよび最低限の権限について説明します。これらのロールは、Cloud Controlで使用できるデフォルトのロールです。作成する必要はありませんが、これらのロールに基づいて管理者を明示的に作成する必要があります。詳細は、2.4項を参照してください。
表4-3 デプロイメント・プロシージャの使用に必要な権限
ロール | ターゲット権限 | リソース権限 | 実装の推奨 |
---|---|---|---|
EM_PROVISIONING_DESIGNER |
操作の任意のターゲット |
|
デプロイメント・プロシージャへのアクセスを付与および制限する場合に必要です。 |
EM_PROVISIONING_OPERATOR |
|
|
デプロイメント・プロシージャを起動する場合に必要です。 |
デザイナがデータベース・プロビジョニングを開始するための前提条件は、次のとおりです。
第2章で説明しているインフラストラクチャの前提条件を必ず満たしてください。
Cloud Controlで宛先ホストを検出および監視します。このために、宛先ホスト上で最新バージョンのOracle Management Agent (管理エージェント)が必要です。詳細は、『Oracle Cloud Controlインストレーションおよび基本構成ガイド』を参照してください。エージェントがすべてのホスト上で同じ場所にインストールされていることを確認します。
Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定します。インストール・メディア、データベース・テンプレート、またはプロビジョニング・エンティティがソフトウェア・ライブラリで使用可能であることを確認します。それらの作成の詳細は、第4.3項を参照してください。また、プロビジョニング・プロファイルを使用して、データベース・テンプレートを格納します。データベース・プロビジョニング・プロファイルの作成の詳細は、第4.3.5項を参照してください。
宛先ホストのオペレーティング・システム資格証明を優先資格証明としてOracle Management Repository (管理リポジトリ)に格納するか、名前付き資格証明を使用します。
SUDOおよびPowerBrokerを使用する場合、これらの認証ユーティリティの設定に関する情報は、第2.3項を参照してください。
次のロールに対応するオペレーティング・システム・グループが、プロビジョニングに選択したホストにすでに存在していることを確認します。これらのグループが存在しない場合、デプロイメント・プロシージャによってこれらが自動的に作成されます。ただし、これらをNIS上で作成する必要がある場合、デプロイメント・プロシージャを実行する前にこれらを手動で作成する必要があります。このようなオペレーティング・システム・グループの作成の詳細は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 12c リリース1(11.2)』を参照してください。
Oracle Databaseユーザー(通常はoracle)は、次のグループのメンバーである必要があります。
プライマリ・グループとしてのインベントリ・グループ(OINSTALL)
データベース管理者(OSDBA)
データベース・オペレータ(OSOPER)
グリッド・インフラストラクチャ・ユーザー(通常はgrid)は、次のグループのメンバーである必要があります。
プライマリ・グループとしてのインベントリ・グループ(OINSTALL)
ASMデータベース管理者(ASMDBA)
ASMインスタンス・オペレータ(ASMOPER)
ASMインスタンス管理者(OSASM)
次の場所に対する書込み権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーを使用していることを確認します。
グリッド・インフラストラクチャに関する診断データファイルを格納できる、グリッド・インフラストラクチャのOracleベース・ディレクトリ。
データベースに関する診断データファイルを格納できる、データベースのOracleベース・ディレクトリ。
グリッド・インフラストラクチャ・ソフトウェアをプロビジョニングできる、グリッド・インフラストラクチャ・ソフトウェアのディレクトリ。
データベース・ソフトウェアをプロビジョニングできるデータベース・ソフトウェアの場所。 クローニングに関するファイルをステージングできる作業ディレクトリ。
Cloud Controlで「操作の任意のターゲット」
権限があることを確認してください。
Oracle Real Application Clustersデータベース(Oracle RAC)のプロビジョニングの場合、次の追加の前提条件があります。
ターゲット・ホストでOracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールのハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク要件を満たします。Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールのハードウェア、ソフトウェアおよびネットワーク要件の詳細は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 12c リリース1(11.2)』を参照してください。
Oracle RAC Databaseユーザーは、ASMデータベース管理者(ASMDBA)のメンバーである必要があります。
デプロイメント・プロシージャを実行するオペレータは、次の前提条件を満たしている必要があります。
オペレータとして、(デザイナによって設定およびロックされた)資格証明の表示、ターゲットの表示、ジョブの発行、およびデプロイメント・プロシージャの起動を行う権限があることを確認してください。
次のロールに対応するオペレーティング・システム・グループが、プロビジョニングに選択したホストにすでに存在していることを確認します。これらのグループのオペレーティング・システム・ユーザーには、それぞれの権限が自動的に付与されます。
インベントリ・グループ(OINSTALL)
ASMデータベース管理者(ASMDBA)
ASMインスタンス・オペレータ(ASMOPER)
データベース管理者(OSDBA)
データベース・オペレータ(OSOPER)
ASMインスタンス管理者(OSASM)
Cloud Controlで「操作の任意のターゲット」
権限があることを確認してください。
プロビジョニング・プロファイルはソフトウェア・ビットおよび構成を含むエンティティです。プロビジョニング・プロファイルが既存のインストールから作成される場合、グリッド・インフラストラクチャ(ソフトウェアまたは構成を含む)およびOracle Database (ソフトウェアまたは構成を含む)のいずれかをクローニングする柔軟性が提供されます。プロビジョニング・プロファイルを使用してデータベース・テンプレートを作成できます。デザイナまたは管理者は、一括デプロイメントにオペレータが使用できるデータベース・プロビジョニング・プロファイルを一度のアクティビティで作成できます。プロビジョニング・プロファイルを使用すると、デプロイメントを標準化でき、デプロイメント・プロシージャの構成中のエラーを回避してデプロイメントを再スケジュールする必要性を軽減します。
注意: 即時利用可能なプロファイルは必要なくなりました。ゴールド・イメージ・フローを使用して、11.2.0.4ゴールド・イメージのプロビジョニング・プロファイルを作成できます。グリッド・インフラストラクチャおよびデータベースの任意のバージョンに対して、インストール・メディアに基づくプロファイルを作成することもできます。データベースをゴールド・イメージの参照として使用する場合、新しいプロファイルにデータベース・データが含まれます。ARCHIVE LOG MODE内に参照データベースがない場合、参照データベースはプロセス中に停止されてから再起動されます。 |
データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「データベースのプロビジョニング」を選択します。
「データベース・プロシージャ」ページの「プロファイル」セクションで、「作成」をクリックします。データベース・プロビジョニング・プロファイルの作成ウィザードが起動します。
「参照ターゲット」ページで、検索アイコンをクリックします。
「検索と選択: ターゲット」ウィンドウで、プロビジョニング・プロファイルの作成元の参照ターゲットを選択し、「選択」をクリックします。
「参照ターゲット」ページのインクルード操作では、プロビジョニング・プロファイルに含めるコンポーネントを選択できます。参照ホスト構成に応じて、データベースのOracleホーム、グリッド・インフラストラクチャのOracleホームおよびその関連する構成を次のようにプロビジョニング・プロファイルの一部として含めるように選択できます。
データベースのOracleホーム: Oracleデータベース・ゴールド・イメージをプロファイルに含めます。
グリッド・インフラストラクチャのOracleホームとその構成プロパティ: プロファイルにグリッド・インフラストラクチャのゴールド・イメージおよびその構成を含めます。
データ・コンテンツ: プロファイルにOracleデータベース・テンプレート(またはデータ)を含め、このプロファイルでは、「構造およびデータ」を選択して物理ファイルおよび構造ファイルをデータベースから組み込むか、「構造のみ」を選択してテンプレートに構造ファイルのみを組み込むことができます。
「資格証明」セクションで、「優先資格証明」または「名前付き資格証明」を選択します。名前付き資格証明を使用する場合、資格証明を選択するか、「+」をクリックして新規「名前付き資格証明」を指定します。
「資格証明の追加」ウィンドウで、「ユーザー名」および「パスワード」を指定します。これらを優先資格証明として設定する場合は、「優先資格証明として設定」を選択します。「追加」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
プロファイル・ページで、次の操作を実行します。
「プロファイル情報」セクションで、選択した一意のプロファイル名を入力します。
For example: Cluster Profile [time when created]
ソフトウェア・ライブラリにプロビジョニング・プロファイルを格納する「プロファイルの場所」、「名前」、「説明」、「バージョン」、「ベンダー」、「注意」、およびプロファイルに含まれるコンポーネントの名前などのデフォルトの詳細を保持または編集します。
「スケジュール」セクションで、プロファイルの作成をすぐに開始するか、後でスケジュールできます。
「作業ディレクトリ」セクションで、データベース・プロビジョニング・プロファイルの作成中に使用する一時作業ディレクトリを指定します。
「ソフトウェア・ライブラリ・ストレージ」セクションで、「ソフトウェア・ライブラリの場所タイプ」および「ソフトウェア・ライブラリの場所名」を選択します。
「次へ」をクリックします。
確認ページで、前のページで行った選択内容が正しく表示されていることを確認し、「発行」をクリックします。正しく表示されていない場合は、変更を行うページに達するまで「戻る」を繰り返しクリックします。プロビジョニング・プロファイルの作成を中断するには、「取消」をクリックします。「デプロイメント・インスタンス名」は、プロファイル名およびユーザー名を使用して生成されます。
プロビジョニング・プロファイルの作成ジョブを発行したら、このプロビジョニング・プロファイルがデータベースのプロビジョニング・ページに表示されることを確認します。
この方法を使用すると、管理者またはプロビジョニング・オペレータはEMCLI動詞を使用してデータベース・プロビジョニング・プロファイルを作成または削除できます。
この項の内容は次のとおりです。
プロビジョニング・プロファイルは、次の2つの方法のいずれかを使用して記述できます。
次のEMCLI動詞を使用して、データベース・プロビジョニング・プロファイルを記述します。
emcli describe_dbprofile_input
これにより、異なるタイプのプロファイルごとにレスポンス・ファイルが生成されます。
プロファイル作成プロシージャの発行後、次の操作を実行します。
次のEMCLI動詞を使用して、実行中のプロビジョニング・プロファイル・インスタンスを取得します。
emcli get_instances
前の手順で取得したGUIDを使用して、レスポンス・ファイルを取得します。次に例を示します。
emcli get_instance_data -instance=<GUID> >/tmp/profile.txt
入力プロパティは、/tmp/profile.txt
にリストされています。次のとおりです。
# Input properties are: GI_GOLD_IMAGE_ENTITY_NAME=ust Profile 02-04-2014 08:03 PM - Grid infrastructure gold image GI_GOLD_IMAGE_TYPE=GOLD_IMAGE PROFILE_DESC=Grid Infrastructure Home Reference Profile 02-04-2014 08:03 PM from clustername PROFILE_LOCATION=Grid Infrastructure Home Provisioning Profiles/11.2.0.2.0/linux_x64 PROFILE_NAME=Cluster clustname Profile 02-04-2014 08:03 PM PROFILE_NOTES=Host Name: h1.example.com Cluster: slxaclust PROFILE_VENDOR=Oracle PROFILE_VERSION=11.2.0.2.0 REFERENCE_DATABASE=clustername REFERENCE_DATABASE_TYPE=cluster REF_GI_CREDENTIALS=AIME_NORMAL:SYSMAN REF_HOST_CREDENTIALS=AIME_NORMAL:SYSMAN REF_NODE_SELECTED=h1.example.com STORAGE_NAME_FOR_SOFTWARE=swlib STORAGE_TYPE_FOR_SOFTWARE=OmsShared WORKING_DIRECTORY=/tmp
プロビジョニング・プロファイルを作成するには、次のEMCLI動詞を使用します。
emcli create_dbprofile -input_file=data:"<Prop file name>" For example: emcli create_dbprofile -input_file=data:"/tmp/profile.txt"
このコマンドは、作成されるプロファイルのタイプと使用されるオプションについて完全に記述するプロパティ・ファイルを受け入れます。
プロビジョニング・プロファイルおよびそのサブコンポーネントを削除するには、次の手順に従います。
次のEMCLI動詞を使用して、作成したデータベース・プロファイルをリストします。
emcli list_dbprofiles
次のEMCLI動詞を使用して、データベース・プロファイルを削除します。
emcli delete_dbprofile -comp_loc= "<db profile name and location>" For example: emcli delete_dbprofile -comp_loc="Grid Infrastructure Home Provisioning Profiles/11.2.0.2.0/linux_x64/Cluster clustername Profile 02-04-2014 08:03 PM"
comp_loc
は、データベース・プロファイル名とプロファイルの場所の組合せです。
プロファイル削除のステータスをチェックするには、次のEMCLIコマンドを実行します。
emcli get_instance_status -instance=<GUID> -xml -details –showJobOutput
データベース・プロビジョニングに使用できるインストール・メディアを作成するには、次の手順に従います。
一時的な場所mkdir /tmp/installmedia
を作成します。
次のURLにナビゲートします。
http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/downloads/index.html
データベースをプロビジョニングするオペレーティング・システム用のすべてを表示するリンクをクリックします。
「ライセンス契約に同意する」オプションを選択します。
データベースおよびグリッド・インフラストラクチャ・ソフトウェア用のzipファイル1および2を、あらかじめ作成した一時ディレクトリにダウンロードします。
一時ディレクトリに移動して、ZIPファイルのコンテンツを抽出します。
たとえば、データベース・ソフトウェアのZIPファイルのコンテンツを抽出するには、次のコマンドを実行します。
Unzip linux_11gR2_database_1of2.zip Unzip linux_11gR2_database_2of2.zip
データベース・ファイルを圧縮します。
Cloud Controlで、「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
ソフトウェア・ライブラリで、データベースのインストール・メディア・コンポーネントを作成するディレクトリを選択します。
「アクション」メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。
「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログで、「インストール・メディア」に「サブタイプ」を選択し、「続行」をクリックします。
インストール・メディアの作成: 説明ページで、コンポーネントの「名前」および「説明」を入力し、「次へ」をクリックします。
インストール・メディアの作成: 構成ページで、リストから「製品バージョン」、「プラットフォーム」および「製品」を選択します。
「製品」には、Oracle Databaseの場合「Oracle Database」を、Oracleデータベース・リプレイ・クライアントの場合「Oracleクライアント」を、グリッド・インフラストラクチャ・ソフトウェアの場合「Oracle Grid Infrastructure」を選択します。
「次へ」をクリックします。
インストール・メディアの作成: ファイルの選択ページで、「ファイルのアップロード」を選択します。
「宛先の指定」セクションで、データベース・ソフトウェアの「アップロード場所」としてソフトウェア・ライブラリの記憶域の場所を選択します。
「ソースの指定」セクションで、エージェント・マシンとして「ファイル・ソース」を選択し、ファイルをアップロードする元のホストを選択します。
「追加」をクリックします。
「リモート・ファイル・ブラウザ」で「次のユーザーでログイン」をクリックします。
「ホスト資格証明」を選択して「OK」をクリックします。
一時ディレクトリに移動して、作成した圧縮されたデータベース・ファイルを選択します。
「追加」を選択して「OK」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
インストール・メディアの作成: 確認ページで、入力した詳細を確認し、「保存とアップロード」をクリックしてインストール・メディア・ファイルを保存してソフトウェア・ライブラリにアップロードします。
Cloud Controlでは、追加のデータベースのクローニングまたは作成に使用できるデータベース・テンプレートを作成できます。データベース・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。
「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。
データベース・ページで、テンプレートの作成元のデータベースをクリックします。
データベース・ホームページで、「Oracle Database」メニューから、「プロビジョニング」、「データベース・テンプレートの作成」を選択します。
テンプレート・タイプ・ページで次を選択します。
データと同様の構造を選択し、物理データファイルと構造情報をテンプレートに組み込みます。ユーザー定義スキーマとデータがテンプレートに組み込まれます。このタイプのテンプレートから作成されたデータベースはソース・データベースと同じものになります。
構造を選択し、表領域オプション、初期化パラメータ、データファイルを含むソース・データベースに関する構造情報を組み込みます。このテンプレートには、ユーザー定義スキーマとデータは組み込まれません。
ホスト資格証明を選択します。「優先資格証明」、「名前付き資格証明」または「資格証明を入力」を選択できます。
「次へ」をクリックします。
テンプレート・オプション・ページで、「テンプレート名」および「説明」を指定します。テンプレートの場所を指定します。
「ソフトウェア・ライブラリにテンプレートを格納」を選択し、OMSエージェント・ファイル・システムまたは共有ファイルシステム上の「記憶域のタイプ」および「場所」を指定します。
「管理対象ホストにテンプレートを保存」を選択し、ターゲットOracleホームのORACLE_HOME/assistants/dbca/templatesにテンプレートを保存します。
データベース・ファイルの場所を指定します。次のいずれかを選択します。
Oracle Flexible Architectureを使用を選択し、テンプレートのファイルの場所からOFAに変換します。
テンプレートのファイルの場所をソース・データベースと同じにする場合は、ファイル場所の保持を選択します。
「次へ」をクリックします。
スケジュール・ページで、ジョブ名およびスケジュールを指定します。ジョブを即時実行する場合、デフォルトで選択されている「1回(即時)」を選択します。ジョブを後で実行する場合は、「1回(後で)」を選択し、タイムゾーン、開始日および開始時刻の詳細を指定します。また、テンプレート作成プロセス中にデータベースのブラックアウトを選択することもできます。「次へ」をクリックします。
確認ページで、ジョブに指定した詳細を確認し、詳細に満足した場合は、「ジョブの発行」をクリックして、設定したスケジュールのとおりジョブを実行します。詳細を変更する場合は、変更するページまで「戻る」を繰り返しクリックします。
ジョブ・ページでジョブが正常に完了し、テンプレートが指定どおりに作成されているかどうかを確認します。
注意: データベース・テンプレートの作成にDatabase Configuration Assistant (DBCA)を使用することもできます。作成するデータベース・テンプレートを編集およびカスタマイズし、カスタマイズしたテンプレートをソフトウェア・ライブラリにアップロードできます。ソフトウェア・ライブラリへのデータベース・テンプレートの手動アップロードの詳細は、第4.3.9項を参照してください。 |
データベース・テンプレートを編集およびカスタマイズし、次のようにこれらをソフトウェア・ライブラリにアップロードできます。
「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
ソフトウェア・ライブラリのホームページで、データベース・テンプレートをアップロードするフォルダを選択します。
「アクション」メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。または、カスタム・フォルダを右クリックし、メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。
「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログ・ボックスから「データベース・テンプレート」を選択し、「続行」をクリックします。
Cloud Controlに「データベース・テンプレートの作成」ページが表示されます。
説明ページで、「名前」、「説明」、およびエンティティを説明する「その他の属性」を入力します。
注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力したときでさえ、競合が報告される場合があります。これは、表示権限がないために表示できないが、フォルダ内に同じ名前のエンティティがあるために起こります。
「追加」をクリックし、データベース・テンプレートを添付します。templatename.dbtまたはtemplatename.dbcの形式でテンプレートをソース・ファイルとして選択します。ファイル名は表示されたままにします。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。
「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡したい変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。
「ファイルの選択」ページで、データベース・テンプレートに関連するファイルをすべて追加します。
「ファイルのアップロード」を選択し、次のように、データベース・テンプレート・ファイルをすべてアップロードします。
「宛先の指定」セクションで、ファイルをアップロードするソフトウェア・ライブラリの場所を選択します。
「ソースの指定」セクションで、テンプレート・ファイルを格納した場所を選択します。この場所はローカル・マシンでもエージェント・マシンでもかまいません。
「追加」をクリックし、データベース・テンプレート・ファイルをアップロードします。
構造テンプレートの場合、templatename.dbtファイルを再追加します。構造およびデータ・テンプレートの場合、templatename.dbc、datafiledump.dfbおよびcontrolfile.ctlファイルをアップロードします。templatename.dbcファイルをメイン・ファイルとしてマークします。
「ファイルの参照」を選択し、既存の参照先ファイルの保管場所からファイルを参照します。「参照されるファイルの場所」を選択し、ソース・ファイルを追加します。
「確認」ページで詳細をすべて確認してから「保存とアップロード」をクリックすると、コンポーネントが作成されてバイナリがソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。
Oracleデータベースのプロビジョニングに使用するソフトウェア・ライブラリのプロビジョニング・エンティティを作成および保存できます。Cloud Controlでは、次のタイプのデータベース・プロビジョニング・エンティティを作成できます。
Oracle Databaseクローン
Oracle Clusterwareクローン
次のサブ項目でこれらのプロビジョニング・エンティティの作成方法について説明します。
参照ホームからOracle Databaseクローンを作成するには、次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
「ソフトウェア・ライブラリ・ホーム」ページで、データベース・クローン・コンポーネントを作成するために任意のカスタム・フォルダを選択します。
「アクション」メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。または、カスタム・フォルダを右クリックし、メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。
「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログ・ボックスから「Oracle Databaseソフトウェア・クローン」を選択し、「続行」をクリックします。
Oracle Databaseソフトウェア・クローンの作成ページが表示されます。
説明ページで、「名前」、「説明」、およびエンティティを説明する「その他の属性」を入力します。
注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力したときでさえ、競合が報告される場合があります。これは、表示権限がないために表示できないが、フォルダ内に同じ名前のエンティティがあるために起こります。
追加をクリックし、readme、コラテラル、ライセンスなどの、エンティティをより適切に説明するファイルを添付します。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。
「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡したい変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。
構成ページで、「コンポーネントの作成元」メニューから「参照Oracleホーム」を選択し、次のようにします。
「参照Oracleホーム」セクションで、拡大鏡アイコンをクリックし、ホスト・マシン上で実行されているデータベースのリストから目的のデータベースのOracleホームを選択します。
「Oracleホームの場所」と「ホスト名」の各フィールドに適切な値が入ります。
「Oracleホーム資格証明」セクションで、管理するターゲットへのアクセスに使用する資格証明のタイプを選択します。資格証明の設定の詳細は、第2.3項を参照してください。
「作業ディレクトリ」および「除外するファイル」セクションで、書込み権限があるホスト上の「作業ディレクトリ」を入力し、クローニングされたzipファイルを作成して一時的に保管できるようにします。
「除外するファイル」フィールドは、クローニングされたzipファイルから除外される特定のタイプのファイルまたはパターンで事前に移入されます。ただし、要件に基づいて、このリストをカスタマイズできます。
「ソフトウェア・ライブラリのアップロード場所」セクションで、データベース・クローン・ソフトウェアを格納する構成済の記憶域の場所をリストから選択します。
ソフトウェア・ライブラリの記憶域の場所を作成する方法については、第2.2項を参照してください。
「確認」ページで詳細をすべて確認してから「保存とアップロード」をクリックすると、コンポーネントが作成されてバイナリがソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。
外部記憶域からOracle Databaseクローンを作成するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
「ソフトウェア・ライブラリ・ホーム」ページで、データベース・クローン・コンポーネントを作成するために任意のカスタム・フォルダを選択します。
「アクション」メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。または、カスタム・フォルダを右クリックし、メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。
「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログ・ボックスから「Oracle Databaseソフトウェア・クローン」を選択し、「続行」をクリックします。
Oracle Databaseソフトウェア・クローンの作成ページが表示されます。
説明ページで、「名前」、「説明」、およびエンティティを説明する「その他の属性」を入力します。
注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力したときでさえ、競合が報告される場合があります。これは、表示権限がないために表示できないが、フォルダ内に同じ名前のエンティティがあるために起こります。
追加をクリックし、readme、コラテラル、ライセンスなどの、エンティティをより適切に説明するファイルを添付します。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。
「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡したい変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。
「構成」ページで、「コンポーネントの作成元」メニューから「既存のOracleホームのアーカイブ」を選択し、次のようにします。
「Oracleホーム・アーカイブ」セクションで、データベース・クローン・ソフトウェアを参照できる外部記憶域の場所を選択します。「外部ストレージの場所名」メニューから場所名を選択します。
外部記憶域の場所を構成する方法については、第2.2項を参照してください。
「Oracleホーム・アーカイブの場所」に正確なパスを入力します。これは基本的に、外部記憶域にあるアーカイブ・ファイルの、構成された場所からの相対的なパスです。アーカイブ・ファイルが有効なZIPファイルであることを確認してください。
注意: Oracleホームのzipファイルを作成するには、次の構文を使用します。<ZIP PATH>/zip -r -S -9 -1 <archiveName.zip> <directory or list of files to be archived> -x <patterns to exclude files> |
「Oracleホームのプロパティ」セクションで、「製品」、「バージョン」、「プラットフォーム」および「RACホーム」の各値を選択します。これらの構成プロパティはエンティティを検索または追跡する際に特に役に立ちます。
「確認」ページで詳細をすべて確認してから「保存とアップロード」をクリックすると、コンポーネントが作成されてバイナリがソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。
参照ホームからOracleクラスタウェア・クローンを作成するには、次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
「ソフトウェア・ライブラリ・ホーム」ページで、データベース・クローン・コンポーネントを作成するために任意のカスタム・フォルダを選択します。
「アクション」メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。または、カスタム・フォルダを右クリックし、メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。
「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログ・ボックスから「Oracleクラスタウェア・クローン」を選択し、「続行」をクリックします。
「Oracleクラスタウェア・クローンの作成: 説明」ページが表示されます。
説明ページで、「名前」、「説明」、およびエンティティを説明する「その他の属性」を入力します。
注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力したときでさえ、競合が報告される場合があります。これは、表示権限がないために表示できないが、フォルダ内に同じ名前のエンティティがあるために起こります。
追加をクリックし、readme、コラテラル、ライセンスなどの、エンティティをより適切に説明するファイルを添付します。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。
「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡したい変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。
構成ページで、「コンポーネントの作成元」メニューから「参照ホーム」を選択し、次のようにします。
「参照Oracleホーム」セクションで、拡大鏡アイコンをクリックし、ホスト・マシン上で実行されているクラスタウェア・ホームのリストから目的のOracleクラスタウェアのOracleホームを選択します。
「Oracleホームの場所」と「ホスト」の各フィールドに適切な値が入ります。
「Oracleホーム資格証明」セクションで、管理するターゲットへのアクセスに使用する資格証明のタイプを選択します。資格証明の設定の詳細は、第2.3項を参照してください。
「作業ディレクトリ」および「除外するファイル」セクションで、書込み権限があるホスト上の「作業ディレクトリ」を入力し、クローニングされたzipファイルを作成して一時的に保管できるようにします。
「除外するファイル」フィールドは、クローニングされたzipファイルから除外される特定のタイプのファイルまたはパターンで事前に移入されます。ただし、要件に基づいて、このリストをカスタマイズできます。
「ソフトウェア・ライブラリのアップロード場所」セクションで、Oracleクラスタウェア・クローン・ソフトウェアを格納する構成済の記憶域の場所をリストから選択します。
ソフトウェア・ライブラリの記憶域の場所を作成する方法については、第2.2項を参照してください。
「確認」ページで詳細をすべて確認してから「保存とアップロード」をクリックすると、コンポーネントが作成されてバイナリがソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。
外部記憶域の場所からOracleクラスタウェア・クローンを作成するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」、「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。
「ソフトウェア・ライブラリ・ホーム」ページで、データベース・クローン・コンポーネントを作成するために任意のカスタム・フォルダを選択します。
「アクション」メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。または、カスタム・フォルダを右クリックし、メニューから「エンティティの作成」、「コンポーネント」の順に選択します。
「エンティティの作成: コンポーネント」ダイアログ・ボックスから「Oracleクラスタウェア・クローン」を選択し、「続行」をクリックします。
「Oracleクラスタウェア・クローンの作成: 説明」ページが表示されます。
説明ページで、「名前」、「説明」、およびエンティティを説明する「その他の属性」を入力します。
注意: コンポーネント名は、属する親フォルダに対して一意である必要があります。一意の名前を入力したときでさえ、競合が報告される場合があります。これは、表示権限がないために表示できないが、フォルダ内に同じ名前のエンティティがあるために起こります。
追加をクリックし、readme、コラテラル、ライセンスなどの、エンティティをより適切に説明するファイルを添付します。ファイル・サイズが2 MB未満であることを確認してください。
「ノート」フィールドで、エンティティに対して行った変更や、追跡したい変更履歴など、エンティティに関連する情報を追加します。
「構成」ページで、「コンポーネントの作成元」メニューから「既存のOracleホームのアーカイブ」を選択し、次のようにします。
「Oracleホーム・アーカイブ」セクションで、Oracleクラスタウェア・クローン・ソフトウェアを参照できる外部記憶域の場所を選択します。「外部ストレージの場所名」メニューから場所名を選択します。
外部記憶域の場所を構成する方法については、第2.2項を参照してください。
「Oracleホーム・アーカイブの場所」に正確なパスを入力します。これは基本的に、外部記憶域にあるアーカイブ・ファイルへの、構成された場所からの相対的なパスです。アーカイブ・ファイルが有効なZIPファイルであることを確認してください。
注意: Oracleホームのzipファイルを作成するには、次の構文を使用します。<ZIP PATH>/zip -r -S -9 -1 <archiveName.zip> <directory or list of files to be archived> -x <patterns to exclude files> |
「Oracleホームのプロパティ」セクションで、「製品」、「バージョン」および「プラットフォーム」の各値を選択します。これらの構成プロパティはエンティティを検索または追跡する際に特に役に立ちます。
「確認」ページで詳細をすべて確認してから「保存とアップロード」をクリックすると、コンポーネントが作成されてバイナリがソフトウェア・ライブラリにアップロードされます。
クラスタ検証ユーティリティ(CVU)は、インストール、パッチ更新またはその他のシステム変更に備えてシステム・チェックを行います。クラスタ検証ユーティリティ(CVU)バイナリをソフトウェア・ライブラリと同期させることができます。
Enterprise Managerには、ソフトウェア・ライブラリ内の対応するバイナリを更新する必要がある場合、My Oracle Supportからバイナリを毎日ダウンロードするようスケジュールされたルーチン・ジョブがデフォルトで提供されています。Enterprise Managerデプロイメントが、My Oracle SupportへのHTTP接続が無効になるようにファイアウォールまたはDMZの内側にある場合、ルーチン・ジョブは実行をスキップします。この場合は、パッチ16766985をソースとして使用し、OTNまたはMy Oracle Supportからプラットフォームに対応するCVUバイナリを手動でダウンロードできます。手動でダウンロードしたクラスタ検証ユーティリティ(CVU)バイナリは、次のようにしてソフトウェア・ライブラリに同期できます。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」、「データベースのプロビジョニング」を選択します。
「データベースのプロビジョニング」ページで「CVUの設定」をクリックします。
クラスタ検証ユーティリティのダウンロード・ページで次のいずれかを選択します。
ローカル・コンピュータからCVUバイナリを選択する場合は、「ローカル・マシン」。
エージェント・コンピュータからCVUバイナリを選択する場合は、「エージェント・マシン」。
「OK」をクリックします。これによって、最新のクラスタ検証ユーティリティ・バイナリでソフトウェア・ライブラリが更新されます。