この章では、Oracle Management Repository(管理リポジトリ)を格納するために既存の動作保証済Oracle Databaseを活用しつつ、新しいEnterprise Managerシステムをインストールする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
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注意: これまでのEnterprise Manager Cloud Controlリリースの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Controlは、単純構成または詳細構成のどちらかを使用してインストールできます。表7-1では、2つのインストール・タイプ間の基本的な相違点について説明します。
表7-1 簡易インストールと拡張インストール間の相違点
| 簡易インストール | 拡張インストール |
|---|---|
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デモまたは評価が目的の場合、小規模なデプロイメントの場合、インストーラのきめ細かい制御が不要で、Enterprise Managerシステムを少ないメモリーで迅速にインストールする場合、および環境で監視するターゲットが少ない場合を意図しています。 |
小規模、中規模および大規模のデプロイメント、およびカスタムの場所、ディレクトリ名、パスワードでインストールをカスタマイズする場合を意図しています。 |
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完全なEnterprise Managerシステムに必要な最小限のデフォルト構成設定およびプリファレンスでインストールします。インストールをカスタマイズするオプションはあまり多くありません。 |
環境に合せて選択してインストールをカスタマイズできるカスタムまたは拡張構成オプションを提供します。 |
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2つのOracle Management Agent(管理エージェント)と2つの同時ユーザー・セッションで1日当たり約10個のジョブを処理し、最大30のターゲットを少ないメモリーで監視するように構成します。 |
デプロイメント・サイズ(小、中、大)を選択するオプションを提供し、選択するデプロイメント・サイズに応じて必要なメモリーで構成します。 デプロイメント・サイズは、基本的に、監視予定のターゲットの数と予定している管理エージェントおよび同時ユーザー・セッションの数を示します。前提条件チェックは選択内容に関係なく実行されますが、様々なパラメータに設定される値は、選択内容に応じてチェックされます。 デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定されるデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
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より少ないデータベース・パラメータを設定します。 設定するデータベース・パラメータの詳細は、「データベース初期化パラメータの設定」を参照してください。 |
より多くのデータベース・パラメータを設定します。 異なるデプロイメント・サイズに設定するデータベース・パラメータの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
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オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して管理リポジトリが事前構成されているデータベースを使用できます。 |
オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して管理リポジトリが事前構成されているデータベースを使用できます。 |
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Oracle Databaseプラグイン、Oracle Fusion Middlewareプラグイン、Oracle My Oracle Supportプラグイン、Oracle Exadataプラグインの4つの必須プラグインをインストールします。 |
Oracle Databaseプラグイン、Oracle Fusion Middlewareプラグイン、Oracle My Oracle Supportプラグイン、Oracle Exadataプラグインの4つの必須プラグイン、および選択する他の任意のプラグインをインストールします。 |
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WebLogicドメインGCDomainのデフォルトのユーザー・アカウントweblogicを作成します。 |
WebLogicドメインGCDomainのデフォルトのユーザー・アカウントweblogicの名前は変更できます。 |
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WebLogic Server管理、ノード・マネージャ、SYSMANユーザー・アカウントおよび管理エージェントの登録に共通のパスワードを要求します。 |
WebLogic Server管理、ノード・マネージャ、SYSMANユーザー・アカウントおよび管理エージェントの登録に個別の異なるパスワードを要求します。 |
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ミドルウェア・ホームにデフォルトのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリ |
ミドルウェア・ホームのデフォルトのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリ |
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管理、構成データおよびJVM診断データの表領域をデフォルトの場所に作成します。 |
管理、構成データおよびJVM診断データの表領域の場所を変更できます。 |
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デフォルト・ポートでインストールします。 |
環境に合せてポートをカスタマイズできます。 |
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Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードで入力するインタービュー画面は少数です。 |
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードで入力するインタービュー画面は多数あります。 |
新しいEnterprise Managerシステムの一部として、インストール・ウィザードは次のことを実行します。
インストール・ウィザードで入力したミドルウェア・ホームに次のコンポーネントをインストールします。
Oracle Management Service 12cリリース2(12.1.0.2)
Oracle Databaseプラグイン
Oracle Fusion Middlewareプラグイン
Oracle My Oracle Supportプラグイン
Oracle Exadataプラグイン
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注意:
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指定したエージェント・ベース・ディレクトリ(ミドルウェア・ホーム外)にOracle Management Agent 12cリリース2 (12.1.0.2)をインストールします。
たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/app/Oracle/Middleware/の場合、エージェント・ベース・ディレクトリは/u01/app/Oracle/agent12cと指定できます。
GCDomainというOracle WebLogicドメインを作成します。このWebLogicドメインでは、デフォルトのユーザー・アカウントweblogicが管理ユーザーとして使用されます。拡張インストールでは、必要に応じてこれを変更できます。
nodemanagerというノード・マネージャのユーザー・アカウントを作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。
Oracle Management Service 12cに関連するすべての構成の詳細を格納するために、Oracle Middlewareホーム(ミドルウェア・ホーム)内のOracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所(gc_inst)を構成します。拡張インストールでは、必要に応じてこれを変更できます。
たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/app/Oracle/Middleware/の場合、インスタンス・ベースの場所は/u01/app/Oracle/Middleware/gc_instです。これは、必要に応じてインストーラで変更することもできます。ただし、これは拡張インストールでは変更できますが、簡易インストールでは変更できません。
既存の動作保証済Oracleデータベース内のOracle Management Repositoryを構成します。データベース・インスタンスがオラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成される場合、この手順は省略されます。
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注意: 既存の動作保証済Oracleデータベースは、My Oracle SupportにあるEnterprise Manager動作保証マトリックスにリストされた動作保証済データベースのいずれか、またはオラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済のOracle Management Repository (管理リポジトリ)で作成されたデータベース・インスタンスであることが必要です。Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスするには、付録Eで概説する手順に従います。 オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成する方法については、付録Dを参照してください。 データベースはローカルまたはリモート・ホストに存在することができ、リモート・ホストに存在する場合は、Oracle Management Agentによって監視される必要があります。ただし、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースは共有ディスクにのみ存在することができます。 |
次の構成アシスタントを実行して、インストールまたはアップグレードされたコンポーネントを構成します。
プラグイン前提条件チェック・コンフィギュレーション・アシスタント
リポジトリ・コンフィギュレーション・アシスタント
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注意: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、リポジトリ・コンフィギュレーション・アシスタントのかわりにリポジトリ即時使用可能コンフィギュレーション・アシスタントが実行されます。 |
MDSスキーマ・コンフィギュレーション・アシスタント
OMSコンフィギュレーション・アシスタント
プラグイン・デプロイおよびコンフィギュレーション・アシスタント
Oracle Management Serviceの起動コンフィギュレーション・アシスタント
OMSのOracle Configuration Managerコンフィギュレーション・アシスタント
エージェント・コンフィギュレーション・アシスタント
この項の内容は次のとおりです。
デフォルトでは、このタイプのインストールのミドルウェア・ホームの内容は次のようになります。
<middleware_home>
|_____wlserver_10.3
|_____jdk16
|_____oms
|_____plugins
|_____gc_inst
|_____Oracle_WT
|_____oracle_common
|_____utils
|_____logs
|_____modules
|_____user_projects
|_____ocm.rsp
|_____registry.dat
|_____domain-registry.xml
|_____registry.xml
デフォルトでは、このタイプのインストールのエージェント・ベース・ディレクトリの内容は次のようになります。
<agent_base_directory>
|_____core
|_____12.1.0.2.0
|_____plugins
|_____agent_inst
|_____sbin
|_____plugins.txt
|_____plugins.txt.status
|_____agentimage.properties
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアが最新であることを確認します。
最新ソフトウェアのダウンロードの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをダウンロードして実行するディレクトリの名前に空白文字が含まれていないことを確認します。たとえば、EM Softwareという名前のディレクトリの場合、2つの語の間に空白文字が含まれているため、このディレクトリからはソフトウェアをダウンロードして実行しないでください。
Enterprise Manager Cloud Controlは、インストール・ウィザードを使用して1つのホスト上、つまりウィザードが呼び出されたサーバー上でローカルにしかインストールできません。複数のホストやリモート・ホストにはインストールできません。
Oracle Management Service 12cリリース2 (12.1.0.2)はOracle Management Agent 12cリリース2 (12.1.0.2)およびOracle Management Agent 12cリリース1 (12.1.0.1)とのみ通信でき、それより前のリリースの管理エージェントとは通信できません。
またOracle Management Service 12cリリース1 (12.1.0.1)はOracle Management Agent 12cリリース1 (12.1.0.1)とのみ通信でき、それより前または後のリリースの管理エージェントとは通信できません。
symlinkにインストールしないでください。インストールすると、後でこのOMSをクローニングできなくなります。
環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDは設定しないでください。OracleのディレクトリがPATHにないことを確認してください。
bashターミナルで、次のコマンドを実行します。
export DISPLAY=<hostname>:<vnc port>.0
たとえば、export DISPLAY=example.com:1.0です。
他のターミナルでは、次のコマンドを実行します。
setenv DISPLAY <hostname>:1.0
たとえば、setenv DISPLAY example.com:1.0です。
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードは、使用環境内に存在しない場合にのみ、Java Development Kit (JDK)1.6 v24とOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)をインストールします。
Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)が存在せず、手動でインストールする場合は、必ずJDK 1.6 v24+ (64ビット・プラットフォームには64ビット・バージョン、32ビット・プラットフォームには32ビット・バージョン)を使用してインストールしてください。
プラットフォーム・ベンダーのWebサイトから、使用しているプラットフォームのJDK 1.6 v24+をダウンロードします。
たとえば、次のOracle WebサイトURLからLinuxプラットフォーム用のSUN JDK 1.6 v24+をダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
同様に、その他のベンダーの信頼できるWebサイトから、その他のプラットフォーム用のJDKをダウンロードしてください。
すでにJDKがある場合、<JDK_Location>/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行することにより、バージョンを確認します。
"./java -fullversion"
JDKが32ビットまたは64ビットのどちらかを確認するには、次のコマンドを実行します。
"file *"
手動でOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)をLinux 64ビット・プラットフォームにインストールするには、先にそのプラットフォームの64ビットJDKをインストールしてから、wls1035_generic.jarファイルをダウンロードして使用し、Oracle WebLogic Serverをインストールします。
次に例を示します。
<JDK home>/bin/java -d64 -jar <absolute_path _to_wls1035_generic.jar>
Linux 32ビット・プラットフォームにOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)を手動でインストールするには、wls1035_linux32.binファイルまたはwls1035_generic.jarファイルのどちらかをダウンロードして使用します。
次に例を示します。
<JDK home>/bin/java -jar <absolute_path _to_wls1035_generic.jar>
『Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』で概説されている手順に従って、Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)ソフトウェアを入手し、インストールする必要があります。これがデフォルトのインストールであることを確認します。このガイドは、次の場所にあるFusion Middlewareのドキュメント・ライブラリから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/documentation/index.html
Oracle WebLogic Serverのインストールが通常のインストールであり、カスタム・インストールを実行する場合でも、カスタム・インストール用に選択したコンポーネントが、通常のインストールに関連するものと同じであることを確認してください。
WebLogic ServerとEnterprise Manager Cloud Controlをインストールするユーザーが同じであることを確認してください。
Enterprise Manager Cloud Controlのインストール・ウィザードまたはユーザー自身によってインストールされたOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)が、Enterprise Manager Cloud Control専用であることを確認します。そのミドルウェア・ホームに他のOracle Fusion Middleware製品が存在しないようにしてください。
ORACLE_COMMONプロパティはEnterprise Manager Cloud ControlとOracle Fusion Middleware製品の両方で使用されるため、これらを同じミドルウェア・ホームに共存させることはできません。
オプションで、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成できます。これを行うには、付録Dを参照してください。このようなデータベース・インスタンスは、簡易インストールと拡張インストールで使用できます。
一方、データベース・テンプレートは拡張インストールにも使用できますが、基本的には簡易インストール用に設計されています。したがって、拡張インストール(おそらく小規模、中規模、または大規模のデプロイメント・サイズの選択)の実行中に、このようなデータベースの詳細を提供すると、選択したデプロイメント・サイズに合せてデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すプロンプトが表示されます。メッセージを確認して先に進むことができます。インストール・ウィザードは、データベース・パラメータを必要な値に自動的に設定します。
オプションで、管理リポジトリのデプロイの構成ガイドラインに従って、管理データがセキュアで信頼性があり、常に使用可能になるようにする場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
必須プラグインの他に、ソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェア)にある他のプラグインをオプションでインストールできます。オプションのプラグインを選択してインストールできる画面がインストーラで用意されています。ただし、ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードしたソフトウェア)に含まれないプラグインをインストールする場合は、拡張インストーラ・オプションを参照してください。
Oracleでは、Oracleライフタイム・サポート・ポリシーに基づき、製品の不具合の修正を提供しています。製品ライセンスの有効期限が切れると、Oracleによって提供される不具合の修正のサポートも終了します。詳細は、次からアクセスできるOracleライフタイム・サポート・ポリシーを参照してください。
http://www.oracle.com/support/library/brochure/lifetime-support-technology.pdf
Enterprise Manager Cloud Controlのインストレーションのサポートと動作保証の組合せを判断するときは、Enterprise Manager Cloud Controlのフレームワーク・コンポーネントおよびEnterprise Manager Cloud Controlが監視するターゲットについて考慮する必要があります。Extended Supportライセンスを購入する必要なくコード修正を入手するには、Cloud Controlコンポーネントとターゲットを最新の動作保証済バージョンに常に更新しておくことをお薦めします。
OMSとManagement Agentのエントリは、HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcを除くすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルにあります。
HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcの各プラットフォームでは、エントリは/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。
前提条件として、管理リポジトリを構成するためのOracle Databaseがすでに存在する必要があります。このデータベースの自動メモリー管理(AMM)機能は有効でもかまいません。
表7-2は、Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする前に満たす必要がある前提条件の一覧です。
表7-2 Enterprise Manager Cloud Controlをインストールするための前提条件
| 要件 | 説明 |
|---|---|
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ハードウェア要件 |
第3章に示されているハード・ディスク領域と物理メモリーの要件を満たしていることを確認します。 |
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オペレーティング・システム要件 |
My Oracle Supportから入手できるEnterprise Manager動作保証マトリックスに記載されているように、Enterprise Manager Cloud Controlは、動作保証されているオペレーティング・システムのみにインストールしてください。 Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスするには、付録Eで概説する手順に従います。 将来サポートされるプラットフォームについては、My Oracle SupportのNote 793512.1を参照してください。 注意: Oracle Solaris 10を使用する場合、アップデート9以上がインストールされているか確認してください。インストールされたかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
次のような出力が表示されます。ここでは、
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パッケージ要件 |
第4章にあるとおりに、必ずすべてのオペレーティング・システム固有のパッケージをインストールしてください。 |
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オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの要件 |
第5章の説明に従って、必要なオペレーティング・システムのグループとユーザーを作成します。 |
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ミドルウェア・ホームの場所の要件 |
NFSマウント済のドライブにあるミドルウェア・ホームにEnterprise Manager Cloud Controlをインストールする場合、次の操作を実行します。
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ミドルウェア・ホームのパスの要件 |
(Microsoft Windowsの場合のみ)ミドルウェア・ホームのパスの文字数が25文字を超えないようにします。 たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパス |
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エージェント・ベース・ディレクトリのパスの要件 |
(Microsoft Windowsの場合のみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が25文字を超えないようにします。 たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパス |
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一意のホスト名および静的IPアドレスの要件 |
ネットワーク構成をチェックして、インストール先のホストが、ネットワーク内の他のホストから認識可能な一意のホスト名と静的なIPアドレスに解決されることを確認します。 注意: 静的IPアドレスを使用することをお薦めします。動的IPアドレスを使用し、ホストを再起動した場合、ホストは新しいIPを受け取ることがあり、その結果としてOMSの起動が失敗します。 |
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実行可能ファイルがコピーされる一時ディレクトリに、400MBの領域が割り当てられていることを確認します。 デフォルトでは、環境変数 |
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中央インベントリ・ディレクトリに100MBの領域が割り当てられていることを確認します。 また、中央インベントリ・ディレクトリが共有ファイル・システムにないことを確認します。それがすでに共有ファイル・システムにある場合は、共有されていないファイル・システムに新しいインベントリを作成します。オプションで、以前に共有ファイル・システムにインストールした製品を共有されていないファイル・システムのこの新しいインベントリに移行できます。 |
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シェル起動ファイルのデフォルト・ファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定していることを確認します。 例:
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ファイル記述子要件 |
ファイル記述子を最小の4096に設定していることを確認します。 ファイル記述子に設定されている現在の値を確認するには、次のコマンドを実行します。
現在の値が4096未満の場合、rootユーザーとして、次のエントリで
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既存のデータベースが、「My Oracle Support」のEnterprise Manager動作保証マトリックに記載されている動作保証済のものであることを確認します。また、データベースを、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリで作成したデータベース・インスタンスにすることができます。 オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成する方法については、付録Dを参照してください。 Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスし、データベースが動作保証されたデータベースかどうかを識別するには、付録Eの手順に従います。 重要:
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localhostがPing可能で、
次に例を示します。
RFC 952では、名前(ネット、ホスト、ゲートウェイまたはドメイン名)は24文字以内のテキスト文字列で、アルファベット(A-Z)、数字(0-9)、マイナス記号(-)およびピリオド(.)から構成されることが前提となっています。ピリオドは、ドメイン・スタイル名のコンポーネントを区切るために使用する場合にのみ許可されることに注意してください。ブランクまたはスペースを名前に含めることはできません。大文字と小文字は区別されません。先頭の文字は英文字である必要があります。 また、使用する環境でDNSサーバーが構成される場合、DNSを使用してOMSをインストールするホストの名前を解決する必要があります。 たとえば、次のコマンドで返される出力はすべて同じである必要があります。
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インストール・ユーザーが次の要件を満たしていることを確認します。
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セントラル・インベントリ( |
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近接度要件 |
OMSがインストールされるホストと管理リポジトリが構成されるホストが、互いに近くに置かれていることを確認します。理想的には、2つの間のラウンドトリップ・ネットワーク待機時間が1ミリ秒未満になるようにする必要があります。 |
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次のコンポーネントに(指定範囲で)割り当てるポートが空いていて、使用可能であることを確認します。
ポートが空いているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。
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インターネット接続要件 |
構成情報の収集と「My Oracle Support」へのアップロードが自動的に行われるように、インストーラを実行するホストがインターネットに接続可能であることをお薦めします。 |
この項の内容は次のとおりです。
単純構成を使用してEnterprise Manager Cloud Controlをインストールするには、次の手順に従います。
|
注意: 簡易インストール・タイプでは、完全なEnterprise Managerシステムに必要なデフォルト構成設定およびプリファレンスでインストールされます。インストールをカスタマイズするオプションはあまり多くありません。このインストール・タイプは、デモまたは評価が目的の場合、小規模なデプロイメントの場合、インストーラのきめ細かい制御が不要で、Enterprise Managerシステムを少ないメモリーで迅速にインストールする場合、および環境で監視するターゲットが少ない場合を意図しています。 |
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注意: インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行しない場合でも、インストーラは製品のインストール時にバックグラウンドでこれを実行します。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前でも管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、付録Aを参照してください。 |
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動します。
第5章の説明に従って作成したoinstallグループに属するユーザーとして、インストール・ウィザードを呼び出します。
<Software_Location>/runInstaller
このコマンドでは、<Software_Location>はDVDの場所か、またはソフトウェア・キットをダウンロードした場所です。
|
注意:
|
My Oracle Supportの詳細を入力します。

(オプション)「My Oracle Support」画面でMy Oracle Support資格証明を入力し、Oracle Configuration Managerを有効にします。Oracle Configuration Managerをここで有効にしない場合、手順(3)に進みます。
インストール・ウィザードを実行するホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。
「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新をインストールします。

「ソフトウェアの更新」画面で、Enterprise Managerシステムのインストールの進行中にソフトウェア更新のインストール元となるソースを次のいずれかから選択します。ここで適用しない場合、「スキップ」を選択します。
(推奨)アクセス可能なローカルまたはリモートの場所にソフトウェア更新を手動でダウンロード済の場合は、「更新の検索」を選択し、続いて「ローカル・ディレクトリ」を選択します。
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注意: ソフトウェア更新を手動でダウンロードする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
更新が入手可能な場所を入力して、「更新の検索」をクリックします。コンピュータ内を検索して場所を選択するには、「参照」をクリックします。検索結果にパッチ番号と詳細が表示されたら、バッチ番号をクリックしてそのパッチに関連するReadMeを参照します。
デフォルトの場所に更新をダウンロードした場合、スクラッチ・パスの場所のフルパスを選択または入力します。たとえば、スクラッチ・パスの場所が/scratch/OracleHomesで、ソフトウェアの更新が/scratch/OracleHomes/Updatesに存在する場合、/scratch/OracleHomes/Updatesを入力します。
ソフトウェアの更新がカスタムの場所にダウンロード済の場合は、そのカスタムの場所のフルパスを選択または入力します。たとえば、カスタムの場所が/home/johnで、ソフトウェアの更新が/home/john/Updatesに存在する場合、/home/john/Updatesを入力します。
インストーラが「My Oracle Support」に接続して、そこから自動的に更新をダウンロードするようにするには、「更新の検索」を選択し、続いて「My Oracle Support」を選択します。
My Oracle Supportのアカウント・ユーザー名とパスワードを入力し、「更新の検索」をクリックします。検索結果にパッチ番号と詳細が表示されたら、バッチ番号をクリックしてそのパッチに関連するReadMeを参照します。
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注意: My Oracle Supportの資格証明を指定しても、ソフトウェア更新をダウンロードできない場合、インストーラを終了し、次のように-showProxyパラメータを指定して、インストーラを再起動します。
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注意: My Oracle Support資格証明を指定せず、インストール時にソフトウェア更新のインストールをスキップすることを選択した場合、いつでもEnterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、後で資格証明を登録し、推奨されるセキュリティ・パッチを表示できます。この操作を行うには、Enterprise Manager Cloud Controlにログインし、「設定」メニューから「My Oracle Support」を選択し、「資格証明の設定」をクリックします。「My Oracle Support優先資格証明」ページで、資格証明を入力して「適用」をクリックします。 |
「次へ」をクリックします。
Enterprise Manager Cloud Controlが、UNIXオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されます。詳細は手順(6)を参照してください。最初の製品ではない場合、「前提条件の確認」画面が表示されます。詳細は手順(8)を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Controlが、Microsoft Windowsオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面は表示されません。Microsoft Windowsでは、デフォルトのインベントリ・ディレクトリは次のようになります。
<system drive>\Program Files\Oracle\Inventory
Oracleインベントリの詳細を入力します。
「Oracleインベントリ」画面で、次のようにします。このホストでの最初のOracle製品のインストールであると特定された場合のみ、この画面が表示されます。
インベントリ・ファイルおよびディレクトリを配置するディレクトリへのフルパスを入力します。
|
注意:
|
Oracleインベントリ・ディレクトリを所有する適切なオペレーティング・システム・グループ名を選択します。選択するグループは、そのOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。
「次へ」をクリックします。
前提条件を確認します。

「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードによって実行された前提条件チェックのステータスを確認し、使用する環境がインストールの最低条件をすべて満たしているか検証します。
インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。必要なオペレーティング・システム・パッチ、オペレーティング・システム・パッケージなどがチェックされます。
前提条件チェックのステータスは、「警告」、「失敗」または「成功」のいずれかになります。
一部のチェックの結果が「警告」または「失敗」ステータスになった場合、インストールを続ける前に問題を調べて修正してください。この画面では、前提条件が満たされなかった理由や解決方法を提供します。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。
ただし、これから先に進むにはすべてのパッケージの要件を満たすか、修正する必要があります。そうしなければ、インストールが失敗することがあります。
「次へ」をクリックします。
インストール・タイプを選択します。

「インストール・タイプ」画面で、「Enterprise Managerシステムの新規作成」を選択し、続いて「単純」を選択します。
「次へ」をクリックします。
インストールの詳細を入力します。

「インストールの詳細」画面で、次のようにします。
OMSおよび他のコア・コンポーネントをインストールするミドルウェア・ホームを入力するか、検証します。
|
注意:
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Management Agentをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)の絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/agentです。この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。
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注意: (Microsoft Windowsの場合のみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が25文字を超えないようにします。たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパス |
OMSを構成するホストの名前を検証します。
ホスト名は完全修飾名として表示されます。また、ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名が、仮想ホスト名で表示されます。
デフォルトのホスト名をそのまま使用し、インストールを続行することもできます。また、正しくない場合に名前を変更したり、このホストの別のホスト名を入力したりできます。入力したホスト名がネットワーク内の他のホストからアクセス可能であることを確認してください(他のホストがこのホストをPingできる必要があります)。
「次へ」をクリックします。
構成の詳細を入力します。

「構成詳細」画面で、次のようにします。
管理者パスワードを入力します。これは、Enterprise Manager Cloud Controlを構成するための共通パスワードとして使用できます。
|
注意: パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。 |
表7-3で、使用する管理者パスワードについて説明します。
表7-3 管理者パスワードの使用方法
| 用途 | 説明 |
|---|---|
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SYSMANユーザー・アカウントの作成 |
ユーザー・アカウントは、管理リポジトリにSYSMANスキーマを構成するためのスーパー管理者として使用されます。 |
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デフォルトのWebLogicユーザー・アカウント |
ユーザー・アカウントは、デフォルトのWebLogicドメイン |
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デフォルトのノード・マネージャ・ユーザー・アカウント |
ユーザー・アカウントは、Enterprise Manager Cloud Controlの構成中に、自動的に作成されます。 ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。 |
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新しい管理エージェントの認証 |
エージェント登録パスワードは、OMSと管理エージェント間の通信がセキュアであるEnterprise Managerシステムに参加する新しい管理エージェントの認証に使用されます。 |
管理リポジトリの作成が必要な既存の動作保証済データベースの詳細を指定します。オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスをすでに作成した場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。
インストーラはこの情報を使用して、既存のデータベースに接続し、SYSMANスキーマとプラグイン・スキーマを作成します。事前構成済の管理リポジトリがすでにあるデータベースの詳細を提供した場合、インストーラはプラグイン・スキーマのみ作成します。
|
注意:
|
「次へ」をクリックします。
|
注意:
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確認およびインストール
「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。
進行状況の追跡
「インストールの進行状況」画面で、インストールの全体的な進行(パーセント)とコンフィギュレーション・アシスタントのそれぞれのステータスを参照します。コンフィギュレーション・アシスタントは、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール済コンポーネントを構成するために実行されます。
|
注意:
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スクリプトの実行
ソフトウェア・バイナリのコピーおよび構成の後、allroot.shスクリプト、および今回がホストでの最初のOracle製品のインストールの場合oraInstRoot.shスクリプトを実行するように要求されます。別のウィンドウを開き、rootとしてログインし、これらのスクリプトを手動で実行します。
Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でインストールしている場合、このスクリプトの実行は要求されません。
インストールの終了
「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。
このインストールの詳細は、OMSホームの次のファイルを参照してください。
$<OMS_HOME>/install/setupinfo.txt
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注意: なんらかの理由でインストールに失敗した場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』にリストされているログ・ファイルを確認します。 |
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注意: インストール・ウィザードを実行して、リポジトリ設定を修正するためインストール・ウィザードによって修正処理を行い、インストールのプロセスを完了せずにウィザードを終了した場合、インストールを急に終了したためにリポジトリ設定が元の値にリセットされないことがあります。この場合は、インストール・ウィザードを再び呼び出す前に、次のコマンドを実行して値を手動でリセットしてください。
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拡張構成を使用してEnterprise Manager Cloud Controlをインストールするには、次の手順に従います。
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注意: インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行しない場合でも、インストーラは製品のインストール時にバックグラウンドでこれを実行します。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前でも管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、付録Aを参照してください。 |
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動します。
第5章の説明に従って作成したoinstallグループに属するユーザーとして、インストール・ウィザードを呼び出します。
<Software_Location>/runInstaller
このコマンドでは、<Software_Location>はDVDの場所か、またはソフトウェア・キットをダウンロードした場所です。
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注意:
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My Oracle Supportの詳細を入力します。

(オプション)「My Oracle Support」画面でMy Oracle Support資格証明を入力し、Oracle Configuration Managerを有効にします。Oracle Configuration Managerをここで有効にしない場合、手順(3)に進みます。
インストール・ウィザードを実行するホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。
「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新をインストールします。

「ソフトウェアの更新」画面で、Enterprise Managerシステムのインストールの進行中にソフトウェア更新のインストール元となるソースを次のいずれかから選択します。ここで適用しない場合、「スキップ」を選択します。
(推奨)アクセス可能なローカルまたはリモートの場所にソフトウェア更新を手動でダウンロード済の場合は、「更新の検索」を選択し、続いて「ローカル・ディレクトリ」を選択します。
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注意: ソフトウェア更新を手動でダウンロードする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
更新が入手可能な場所を入力して、「更新の検索」をクリックします。コンピュータ内を検索して場所を選択するには、「参照」をクリックします。検索結果にパッチ番号と詳細が表示されたら、バッチ番号をクリックしてそのパッチに関連するReadMeを参照します。
デフォルトの場所に更新をダウンロードした場合、スクラッチ・パスの場所のフルパスを選択または入力します。たとえば、スクラッチ・パスの場所が/scratch/OracleHomesで、ソフトウェアの更新が/scratch/OracleHomes/Updatesに存在する場合、/scratch/OracleHomes/Updatesを入力します。
ソフトウェアの更新がカスタムの場所にダウンロード済の場合は、そのカスタムの場所のフルパスを選択または入力します。たとえば、カスタムの場所が/home/johnで、ソフトウェアの更新が/home/john/Updatesに存在する場合、/home/john/Updatesを入力します。
インストーラが「My Oracle Support」に接続して、そこから自動的に更新をダウンロードするようにするには、「更新の検索」を選択し、続いて「My Oracle Support」を選択します。
My Oracle Supportのアカウント・ユーザー名とパスワードを入力し、「更新の検索」をクリックします。検索結果にパッチ番号と詳細が表示されたら、バッチ番号をクリックしてそのパッチに関連するReadMeを参照します。
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注意: My Oracle Support資格証明を指定せず、インストール時にソフトウェア更新のインストールをスキップすることを選択した場合、いつでもEnterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、後で資格証明を登録し、推奨されるセキュリティ・パッチを表示できます。これを行うには、Cloud Controlの「設定」メニューから「セキュリティ」を選択し、「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「MOS資格証明の設定」をクリックして資格証明を登録します。 |
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注意: My Oracle Supportの資格証明を指定しても、ソフトウェア更新をダウンロードできない場合、インストーラを終了し、次のように-showProxyパラメータを指定して、インストーラを再起動します。
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「次へ」をクリックします。
Enterprise Manager Cloud Controlが、UNIXオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されます。詳細は手順(6)を参照してください。最初の製品ではない場合、「前提条件の確認」画面が表示されます。詳細は手順(8)を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Controlが、Microsoft Windowsオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面は表示されません。Microsoft Windowsでは、デフォルトのインベントリ・ディレクトリは次のようになります。
<system drive>\Program Files\Oracle\Inventory
Oracleインベントリの詳細を入力します。
「Oracleインベントリ」画面で、次のようにします。このホストでの最初のOracle製品のインストールであると特定された場合のみ、この画面が表示されます。
インベントリ・ファイルおよびディレクトリを配置するディレクトリへのフルパスを入力します。
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注意:
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Oracleインベントリ・ディレクトリを所有する適切なオペレーティング・システム・グループ名を選択します。選択するグループは、そのOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。
「次へ」をクリックします。
前提条件を確認します。

「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードによって実行された前提条件チェックのステータスを確認し、使用する環境がインストールの最低条件をすべて満たしているか検証します。
インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。必要なオペレーティング・システム・パッチ、オペレーティング・システム・パッケージなどがチェックされます。
前提条件チェックのステータスは、「警告」、「失敗」または「成功」のいずれかになります。
一部のチェックの結果が「警告」または「失敗」ステータスになった場合、インストールを続ける前に問題を調べて修正してください。この画面では、前提条件が満たされなかった理由や解決方法を提供します。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。
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注意: 「警告」のステータスがついたチェックは、「無視」をクリックすれば無視できます。ただし、これから先に進むにはすべてのパッケージの要件を満たすか、修正する必要があります。 |
「次へ」をクリックします。
インストール・タイプを選択します。

「インストール・タイプ」画面で、「Enterprise Managerシステムの新規作成」を選択し、「拡張」を選択します。
「次へ」をクリックします。
インストールの詳細を入力します。

「インストールの詳細」画面で、次のようにします。
OMSおよび他のコア・コンポーネントをインストールするミドルウェア・ホームを入力するか、検証します。
|
注意:
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Management Agentをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)の絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/agentです。この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。
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注意: (Microsoft Windowsの場合のみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が25文字を超えないようにします。たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパス |
OMSを構成するホストの名前を検証します。
ホスト名は完全修飾名として表示されます。また、ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名が、仮想ホスト名で表示されます。
デフォルトのホスト名をそのまま使用し、インストールを続行することもできます。また、正しくない場合に名前を変更したり、このホストの別のホスト名を入力したりできます。入力したホスト名がネットワーク内の他のホストからアクセス可能であることを確認してください(他のホストがこのホストをPingできる必要があります)。
「次へ」をクリックします。
プラグインをデプロイします。

「プラグイン・デプロイメント」画面で、Enterprise Managerシステムのインストール中にソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)からインストールするオプションのプラグインを選択します。
事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションのプラグインを選択します。
「次へ」をクリックします。
WebLogic Server構成の詳細を入力します。

「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverユーザー・アカウントおよびノード・マネージャのユーザー・アカウントの資格証明を入力し、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所へのパスを検証します。
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注意: パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。 |
デフォルトでは、WebLogicドメイン名はGCDomainで、ノード・マネージャ名はnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラはこの情報を使用して、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。
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注意: NFSマウント済の場所にインストールする場合で、OMSインスタンス・ベースの場所としてNFSマウント済の場所を入力しないように求めるエラー・メッセージが表示された場合、「戻る」を何度かクリックしてソフトウェアの更新画面に戻ります。ソフトウェアの更新画面で、適切なオプションを選択してパッチ14145094を検索および適用します。詳細は、この画面の「ヘルプ」をクリックしてください。パッチによって、エラー・メッセージは無視できる警告に変換されます。インストーラは、自動的に終了し、パッチを適用して、インストールを続行するために再度起動します。インストールが終了したら、ロック・ファイルの場所をNFSマウント済の場所からローカルのファイル・システムの場所に移動します。 |
「次へ」をクリックします。
データベース接続の詳細を入力します。

「データベース接続の詳細」画面で、次のようにします。
管理リポジトリの作成が必要な既存の動作保証済データベースの詳細を指定します。オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスをすでに作成した場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。
インストーラはこの情報を使用して、既存のデータベースに接続し、SYSMANスキーマとプラグイン・スキーマを作成します。事前構成済の管理リポジトリがすでにあるデータベースの詳細を提供した場合、インストーラはプラグイン・スキーマのみ作成します。
「デプロイメント・サイズ」リストからデプロイメント・サイズを選択して、監視予定のターゲットの数と予定している管理エージェントおよび同時ユーザー・セッションの数を指定します。
表7-4で、各デプロイメント・サイズについて説明します。
| デプロイメント・サイズ | ターゲット数 | 管理エージェント数 | 同時ユーザー・セッション数 |
|---|---|---|---|
|
小 |
最大999 |
最大99 |
最大10 |
|
中 |
1000から9999の間 |
100から999の間 |
10から24の間 |
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大 |
10,000以上 |
1000以上 |
25から50の間 |
デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定されるデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
「次へ」をクリックします。
リポジトリ構成詳細の入力

「リポジトリ構成の詳細」画面で、次のようにします。
「SYSMANパスワード」で、SYSMANユーザー・アカウントを作成するためのパスワードを入力します。SYSMANユーザー・アカウントは、SYSMANスキーマの作成に使用されます。これは、Enterprise Manager Cloud Controlの管理に使用されるほとんどのリレーショナル・データを保持します。SYSMANは、Enterprise Manager Cloud Controlのスーパー管理者でもあります。
|
注意:
|
「登録パスワード」については、Enterprise Managerシステムに加わる新しい管理エージェントを登録するためのパスワードを入力します。
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注意: パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。 |
「管理表領域」には、管理表領域のデータ・ファイル(mgmt.dbf)を格納できる場所のフルパスを入力します。インストーラはこの情報を使用して、監視対象のターゲットのデータ、メトリックなどを格納します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。
例: /u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbf
「構成データ表領域」には、構成データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_ecm_depot1.dbf)を格納できる場所のフルパスを入力します。これは、監視対象ターゲットから収集される構成情報の格納に必要です。指定したパスには、ファイル名までを含めます。
たとえば、/u01/oracle/prod/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbfのようになります。
「JVM診断データ表領域」には、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_ad4j.dbf)を格納できる場所のフルパスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。
たとえば、u01/oracle/prod/oradata/mgmt_ad4j.dbfのようになります。
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注意: ストレージにOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用するデータベースで管理リポジトリを構成している場合、データ・ファイルの場所を入力する際、表領域の作成にはディスク・グループのみが使用されます。たとえば、+DATA/a.dbfを指定すると、Oracle ASMでの表領域の作成には+DATAのみが使用され、ディスク・グループ上のデータ・ファイルの正確な場所が、Oracle Managed Filesによって特定されます。 |
「次へ」をクリックします。
ポートをカスタマイズします。

「ポート構成の詳細」画面で、様々なコンポーネントに使用されるポートをカスタマイズします。
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注意: この画面のすべてのポートが-1として表示される場合、インストーラがホスト上のポートをバインドできないことを示します。この問題を解決するには、インストーラを終了して、ホスト名とこのホストのIP構成を検証し(ホストのIPアドレスが別のホストで使用されていないことを確認)、インストーラを再起動して実行しなおします。 |
推奨されているポート範囲内または範囲外のカスタム・フリー・ポートを入力できます。
ポートが空いているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。
UNIXの場合:
netstat -an | grep <port no>
Microsoft Windowsの場合:
netstat -an|findstr <port_no>
ただし、カスタム・ポートは1024より大きく、65535未満である必要があります。または、staticports.iniファイルにポートが事前定義済で、これらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックしてファイルを選択します。
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注意: staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。
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「次へ」をクリックします。
確認およびインストール
「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。
詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。
詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。
進行状況の追跡
「インストールの進行状況」画面で、インストールの全体的な進行(パーセント)とコンフィギュレーション・アシスタントのそれぞれのステータスを参照します。コンフィギュレーション・アシスタントは、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール済コンポーネントを構成するために実行されます。
|
注意:
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スクリプトの実行
ソフトウェア・バイナリのコピーおよび構成の後、allroot.shスクリプト、および今回がホストでの最初のOracle製品のインストールの場合oraInstRoot.shスクリプトを実行するように要求されます。別のウィンドウを開き、rootとしてログインし、これらのスクリプトを手動で実行します。
Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でインストールしている場合、このスクリプトの実行は要求されません。手順(27)で説明されているように、「終了」画面が直接表示されます。
インストールの終了
「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。
このインストールの詳細は、OMSホームの次のファイルを参照してください。
$<OMS_HOME>/install/setupinfo.txt
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注意: なんらかの理由でインストールに失敗した場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』にリストされているログ・ファイルを確認します。 |
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注意: インストール・ウィザードを実行して、リポジトリ設定を修正するためインストール・ウィザードによって修正処理を行い、インストールのプロセスを完了せずにウィザードを終了した場合、インストールを急に終了したためにリポジトリ設定が元の値にリセットされないことがあります。この場合は、インストール・ウィザードを再び呼び出す前に、次のコマンドを実行して値を手動でリセットしてください。
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次は、インストーラの呼出し中に渡すことができる追加の拡張オプションの一部です。
デフォルトでは、GCDomainがWebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名です。これをオーバーライドしてカスタムのWebLogicドメイン名を使用するには、WLS_DOMAIN_NAMEオプションでインストーラを呼出し、一意のカスタム名を入力します。
たとえば、EMDomainというカスタム名を使用する場合、次のコマンドを実行してください。
./runInstaller WLS_DOMAIN_NAME=EMDomain
デフォルトでは、デプロイメント・プロシージャに関連するソフトウェア・ライブラリのエンティティをコピーするためのプロビジョニング・アドバイザ・フレームワーク(PAF)ステージング・ディレクトリが作成されます。デフォルトでは、この場所はスクラッチ・パスの場所(/tmp)です。この場所はプロビジョニングのアクティビティにのみ使用されます。エンティティはデプロイメント・プロシージャ用にコピーされ、デプロイメント・プロシージャが終了すると削除されます。
この場所をカスタムの場所でオーバーライドするには、EM_STAGE_DIRオプションによってインストーラを呼出し、一意のカスタムの場所を入力します。
次に例を示します。
./runInstaller EM_STAGE_DIR=/home/john/software/oracle/pafdir
インストール中に、ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードしたソフトウェア)にないプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。
OTNのEnterprise Managerダウンロードのページからプラグインを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にそれらを格納します。
http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html
次のオプションでインストーラを起動して、インストールするプラグインを使用できる場所を渡します。
./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>
ここには、ソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェア)で使用可能なプラグインや、このカスタムの場所で使用可能なプラグインの一覧が表示されます。インストールするものを選択できます。
インストールが正常に終了した後、OMSおよび管理エージェントは自動的に起動されます。これらを自動的に起動しないようにする場合は、START_OMSとb_startAgentのオプションを指定してインストーラを呼び出し、制御する対象に応じて、それらをtrueまたはfalseに設定します。
たとえば、管理エージェントが自動的に起動しないようにするには、次のコマンドを実行します。
./runInstaller START_OMS=true b_startAgent=false
この拡張オプションに関わる制限を理解するには、「制限事項」を参照してください。
OMSと管理エージェントの自動起動方法を制御する拡張オプションとしてSTART_OMSとb_startAgentを使用する場合、管理エージェントおよびそれがインストールされたホストがCloud Controlコンソールでターゲットとして表示されないことがあります。
表7-5は、こうした拡張オプションの様々な組合せの一覧と、各組合せで従う対処方法を説明しています。
表7-5 拡張オプションと対処方法
| 拡張オプション | 対処方法 |
|---|---|
|
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管理エージェントを起動します。
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インストール後、次の作業を実行します。
(UNIXオペレーティング・システムの場合のみ)インストーラから求められたときにallroot.shスクリプトを実行しなかった場合、ここでスクリプトを手動で実行してください。
これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、oraInstroot.shスクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。
たとえば、oraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventoryである場合、次のコマンドを実行します。
$HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh
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注意: 自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
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OMSホームからallroot.shスクリプトを実行します。
$<OMS_HOME>/allroot.sh
|
注意: 自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
|
OMSホームに移動し、次のコマンドを実行して、OMSが稼働中であることを示すメッセージを確認します。
$<OMS_HOME>/bin/emctl status oms
次に例を示します。
/u01/middleware/oms/bin/emctl status oms
管理エージェントのホームに移動して次のコマンドを実行すると、管理エージェントが稼働していることを確認するメッセージが表示されます。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl status agent
次に例を示します。
/u01/agent/core/12.1.0.2.0/bin/emctl status agent
管理エージェントのホームに移動して次のコマンドを実行すると、EMDアップロードが正常に完了したことを確認するメッセージが表示されます。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl upload agent
次に例を示します。
/u01/agent/core/12.1.0.2.0/bin/emctl upload agent
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注意: デフォルトでは、HTTPSプロトコルを使用する場合のみ、Enterprise Manager Cloud Controlにアクセスできます。HTTPプロトコルを使用する場合、OMSホームから次のコマンドを実行してそのロックを解除します。
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すべてのプラグインが正常にインストールされたか確認します。これを行うには、管理エージェント・ホームから次のログ・ファイルにアクセスし、警告:プラグイン構成に失敗しました。という文を検索します。
$<AGENT_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/CfmLogger-<timestamp>.log
次に例を示します。
$/u01/agent/core/12.1.0.2.0/cfgtoollogs/cfgfw/CfmLogger-<timestamp>.log
この文が見つかったら、管理エージェント・ホームからAgentPluginDeploy.plスクリプトを実行して、問題を解決します。
$<AGENT_BASE_DIR>/agent/core/12.1.0.2.0/perl/bin/perl <AGENT_BASE_DIR>/agent/core/12.1.0.2.0/bin/AgentPluginDeploy.pl -oracleHome <AGENT_BASE_DIR>/agent/core/12.1.0.2.0 -agentDir <AGENT_BASE_DIR> -pluginIdsInfoFile <AGENT_BASE_DIR>/plugins.txt -action configure -emStateDir <AGENT_INSTANCE_HOME>
次に例を示します。
/u01/agent/core/12.1.0.2.0/perl/bin/perl /u01/agent/core/12.1.0.2.0/bin/AgentPluginDeploy.pl -oracleHome /u01/agent/core/12.1.0.2.0/ -agentDir /u01/agent -pluginIdsInfoFile /u01/agent/plugins.txt -action configure -emStateDir /u01/agent/agent_inst
(オプション) リポジトリの前提条件が失敗し、EM前提条件キットを手動で実行して、リポジトリの要件を満たすために修正処理を行った場合、このユーティリティを実行して、リポジトリの設定を元のとおりにリセットしてください。
<Software_Location>/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType install -prerequisiteXMLLoc <prereq_xml_location> -connectString <connect_string> -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -reposUser sysman -reposPassword <repo_user_password> -dbRole sysdba -runPrerequisites -runPostCorrectiveActions -useHistory
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注意: インストール・ウィザードを実行して、リポジトリ設定を修正するためインストール・ウィザードによって修正処理を行い、インストールのプロセスを完了せずにウィザードを終了した場合、インストールを急に終了したためにリポジトリ設定が元の値にリセットされないことがあります。この場合は、インストール・ウィザードを再び呼び出す前に、このコマンドを実行して値を手動でリセットしてください。 |
デフォルトでは、次のターゲットが自動的に検出され、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールで監視されます。
Oracle WebLogicドメイン(たとえばGCDomainなど)
Oracle WebLogic AdminServer
Oracle WebLogic Server
Oracle Web Tier
アプリケーション・デプロイメント(Enterprise Manager Cloud Controlコンソールとプラットフォーム・バックグラウンド・サービス用にそれぞれ1つずつ)
Oracle Management Service
Oracle Management Repository
Oracle Management Agent
Enterprise Manager Cloud Controlがインストールされたホスト
ただし、このホストおよびその他のホストで実行中のその他のターゲットは、自動的に検出および監視されません。その他のターゲットを監視するには、そのターゲットを、「自動検出の結果」ページ、「ターゲットの手動追加」ページまたは監視するターゲットに提供されている検出ウィザードを使用して、Enterprise Manager Cloud Controlに追加する必要があります。
Enterprise Manager Cloud Controlでのターゲットの検出について詳しくは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のターゲット追加についての章を参照してください。
NFSマウント済のドライブにあるミドルウェア・ホームにインストールした場合、NFSマウント済の場所ではなく、ローカルのファイル・システムにロック・ファイルを保持します。これを行うには、httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。
OMSを停止します。
<OMS_HOME>/bin/emctl stop oms -all
次のファイルを開きます。
|
注意: Oracleでは、このファイルを編集する前にバックアップを取ることをお薦めします。 |
<WEBTIER_INSTANCE_HOME>/config/OHS/ohs1/httpd.conf
モジュールmpm_prefork_moduleおよびmpm_worker_moduleに関するセクションを検索します。これらの2つのセクションで、パスがローカルのファイル・システムを指すように、LockFileパラメータの値を変更します。
<IfModule mpm_prefork_module> StartServers 5 MinSpareServers 5 MaxSpareServers 10 MaxClients 150 MaxRequestsPerChild 0 AcceptMutex fcntl LockFile "${ORACLE_INSTANCE}/diagnostics/logs/${COMPONENT_TYPE}/${COMPONENT_NAME}/http_lock" </IfModule> .... <IfModule mpm_worker_module> StartServers 2 MaxClients 150 MinSpareThreads 25 MaxSpareThreads 75 ThreadsPerChild 25 MaxRequestsPerChild 0 AcceptMutex fcntl LockFile "${ORACLE_INSTANCE}/diagnostics/logs/${COMPONENT_TYPE}/${COMPONENT_NAME}/http_lock" </IfModule>
変更内容を保存します。
OMSを再起動します。
<OMS_HOME>/bin/emctl start oms
付録Cの説明に従ってプロキシ・サーバーを構成します。
(オプション) SYSMANおよび他のすべての内部ユーザー・アカウント(SYSMAN_MDS、SYSMAN_OPSS、SYSMAN_APMなど)のパスワードを変更する場合は、OMSを停止し、OMSホームから次のコマンドを実行し、OMSを再起動します。新旧のパスワードを入力するよう求められます。
<OMS_HOME>/bin/emctl config oms -change_repos_pwd
暗号化鍵を生成して、管理リポジトリの機密データを暗号化します。この鍵が失われると、管理リポジトリの暗号化されたデータは使用できなくなります。したがって、emkeyを含む管理サービス構成をバックアップし、バックアップを別のホストに保管します。
emkeyを含む管理サービス構成をバックアップするには、次のコマンドを実行します。
<OMS_HOME>/bin/emctl exportconfig oms -dir <path_to_backup_location>
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールにブラウザでアクセスする前に、ブラウザで信頼できる認証局からのセキュリティ証明書をインストールします。
これにより、HTTPSプロトコルでアクセスするEnterprise Manager Cloud Controlコンソールは純正のセキュアなWebサイトとして認識されます。
ブラウザにセキュリティ証明書をインストールし、セキュリティ証明書アラートを回避する手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。