注意: 1システム・アップグレード方式を使用してアップグレードする場合のみ、次の手順を実行します。旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。 |
デフォルトでは、アップグレードの直後に、Enterprise Manager Cloud Controlによって遅延データ移行プロセス(DDMP)ジョブが自動的に実行されます。このジョブは、メトリック、構成などの履歴データを、旧リリースのEnterprise Managerに格納されているフォーマットからEnterprise Manager Cloud Controlと互換性のあるフォーマットに移行します。DDMPジョブの詳細は、第26章を参照してください。
Enterprise Managerシステムのサイズによって、このジョブは管理リポジトリ・リソースを大量に消費し、完了するまでの時間が長くなります。特に、1システム・アップグレード方式を使用してアップグレードする場合、アップグレード直後にすべての管理エージェントが起動されて稼働するため、リソース競合が発生する可能性があります。
このDDMPジョブを適切に制御するために、このジョブの自動実行を無効にすることもできます。無効にした場合、後でこのジョブをEnterprise Manager Cloud Controlコンソールの「アップグレード後のタスク」ページから明示的に実行する必要があります。
DDMPジョブの自動実行を無効にするには、次の手順を実行します。
Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。
デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。
「アップグレード・コンソール」ページの「アップグレード・タイプの選択」セクションで、「1システム」を選択します。
Enterprise Manager Grid Controlでページがリフレッシュされ、選択したアップグレード方式で実行する必要があるタスクのリストとともに表が表示されます。
「アップグレード前のステップ」セクションの表から、「アップグレード後のタスクの構成」をクリックします。
アップグレード後のタスクの構成ページで、「自動DDMPジョブの無効化」を選択します。
「保存」をクリックします。
Enterprise Manager Grid Controlで指定した情報が保存され、選択したアップグレード方式で実行するタスクのリストを表示する「アップグレード・コンソール」ページに戻ります。
注意: Enterprise Manager Cloud Controlへのアップグレード後にDDMPジョブを明示的に実行する場合は、「遅延データ移行ジョブのステータスの追跡」に記載されている手順(3)を実行します(つまり、各コンポーネントを選択して「開始」をクリックします)。 |