Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるように、既存の以前のリリースのOracle Management Agent (管理エージェント)を新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーするには、次の手順を実行します。
注意: 旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。 |
注意: 2システム・アップグレード方式または異なるホストの1システム・アップグレード方式でアップグレードする場合は、古いOracle Management Service (OMS)とともにインストールされた管理エージェント(中央エージェント)をスイッチオーバーしないでください。 |
Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。
デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。
「アップグレード・コンソール」ページのエージェントのアップグレード・ステップ・セクションの表からエージェントの切替えをクリックします。
エージェントの切替えページの入力の指定セクションで、次の手順を実行します。
実行するスイッチオーバー操作の一意の名前を入力します。入力するカスタム名は直観的な名前にすることができ、必ずしもデフォルトの名前と同じフォーマットにする必要はありません。
たとえば、Switch_Agents_Phase1_2010_12_23
などです。
注意: ここで入力する操作名は論理名のみで、実行する操作の詳細を保存するために使用されます。この操作を送信した後、ステータスを追跡する場合、操作名を使用できます。 |
以前に準備状況の確認を実行した管理エージェントをスイッチオーバーする場合、以前の操作からのエージェントのロードの懐中電灯アイコンをクリックし、それらの管理エージェントの実行のために送信した操作を選択して、「実行」をクリックします。
Enterprise Manager Grid Controlで、選択した操作に関連付けられている管理エージェントのリストがエージェントの検索セクションの表に移入されます。
エージェントの検索セクションで、スイッチオーバーする管理エージェントを検索および追加します。
ステップ4(a)に従ってスイッチオーバーの操作名を指定した場合、今すぐスイッチオーバーするデプロイした管理エージェントを検索(または追加)および選択します。管理エージェントの検索および追加方法の詳細は、「付録G」を参照してください。
ステップ4(b)に従って操作名を選択した場合、選択した操作に基づいて表示される管理エージェントを確認します。
管理エージェントの追加後、「選択」列から個別に選択します。
管理リポジトリに格納されている優先資格証明をこのジョブに使用できるように、「エージェント資格証明」セクションで、デフォルトで選択されている「Oracleホーム優先資格証明を使用」を保持します。
注意: Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)を使用して、優先資格証明がEnterprise Managerシステムに登録されたことを確認します。詳細は、付録Fを参照してください。 |
これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。そのためには、「Oracleホーム優先資格証明のオーバーライド」を選択して、すべてのOracleホームで使用できる1セットの資格証明を入力します。
注意: 既存の、以前のリリースの管理エージェントに使用したものと同じ資格証明を必ず使用してください。 |
「送信」をクリックします。
注意事項
次の点に注意してください。
操作を送信した後、次のエラーが表示される場合、古い管理エージェントのホームからroot.sh
を実行してから、この操作を再送信します。
ERROR: NMO not setuid-root (Unix-only)
次のエラーが表示される場合は、ステップ(10)で入力した資格証明を検証します。
Local Authentication Failed...Attempt PAM authentication...PAM failed . . .
操作が進行中でデプロイおよび構成されている管理エージェントがなんらかの理由で使用できない場合、「イベント時に一時停止」ステータスが表示される場合があります。管理エージェントが使用可能になると、ステータスが自動的に現在の状態に変更され、最終的にスイッチオーバーされます。これは予測されている動作です。
2システム・アップグレード方式では、選択したすべての古い管理エージェントがスイッチオーバーされ、アップグレードしたOMSと通信できるようにアップグレードした管理エージェントが起動します。
古いOMSと一緒にインストールされた古い管理エージェントを選択した場合、その管理エージェントがスイッチオーバーされますが起動しないため、継続して実行されます。2システム・アップグレード方式では、古いOMSが新しいOMSとしばらく共存するため、古いOMSが完全に廃止されるまで、OMSと一緒にインストールされた古い管理エージェントを継続して実行する必要があるので、これは予期された動作です。
古いOMSを廃止できる場合、この古い管理エージェントを手動で停止して、新しいOMSとの通信を開始できるようにアップグレード(またはスイッチオーバー)した管理エージェントが起動していることを確認します。
1システム・アップグレード方式で、管理エージェントをスイッチオーバーしないでOMSを誤ってアップグレードした場合は、まず古い管理エージェントを停止し、次に新しいエージェントを起動して、手動で管理エージェントをスイッチオーバーする必要があります。
(a)古い管理エージェントのホームを停止します。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent
(b)デプロイしたOracle Management Agent 12cをインスタンス・ホームから起動します。
$<AGENT_INSTANCE_DIR>/bin/emctl start agent
管理エージェントのスイッチオーバー後もステータスが停止中と表示される場合には、手動で起動します。
$<AGENT_INSTANCE_DIR>/bin/emctl start agent
デプロイした管理エージェントを新規Enterprise Managerシステムにスイッチオーバーする際、スイッチオーバー・ジョブがuploadAgent手順で失敗する場合があります。手順がそのエラーで失敗する場合は、次の作業を行います。
管理エージェント・ホストで、次のコマンドを実行します。
cat /dev/null > access_log
管理エージェント・インスタンス・ホームから、次のコマンドを実行し、アップロード操作が成功しているかどうか確認します。アップロード操作が成功するまでこのコマンドを繰り返します。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl upload agent
アップロード操作が成功したら、Enterprise Manager Grid Controlコンソールからアップグレード・コンソールにアクセスし、「エージェントのアップグレード処理」セクションで「エージェントの切替え」をクリックします。
「エージェントの切替え」ページで、エラーが発生していた管理エージェントを選択して、スイッチオーバー・ジョブを再度発行します。