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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース1(12.1.0.1)
B65086-03
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13 デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの検証とサインオフ

古い既存の管理エージェントから新しくデプロイおよび構成したOracle Management Agent 12cにスイッチオーバーする前に、デプロイした管理エージェントの状態レポートを確認し、サインオフします。

正常にスイッチオーバーしてEnterprise Manager Cloud Controlで適切に機能するすべての管理エージェントに対して、管理エージェントがアップグレードしたOracle Management Service(OMS)に接続し、以前に監視したすべてのターゲットを監視して、以前に収集したすべてのメトリック詳細を収集できることを確認する必要があります。状態レポートを使用すると、これらの要件に関連する問題を識別でき、事前に解決できます。


注意:

旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。

状態レポートを検証し、サインオフするには、次の手順を実行します。

  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページのエージェントのアップグレード・ステップ・セクションの表からデプロイしたエージェントの状態レポートのサインオフをクリックします。

  4. デプロイしたエージェントの状態レポートのサインオフ・ページで、各管理エージェントの状態および準備状況の詳細を表示します。

    • デプロイしたOracle Management Agent 12cがアップグレードしたOMSに接続できるかどうかを示す「Pingテスト」列を検証します。


      注意:

      1システム・アップグレードの場合は、「Pingテスト」列には、値「N/A」が表示されます。

      2システム・アップグレードの場合は、「成功」または「失敗」が表示されます。ステータス「成功」はPingテストが成功したことを示し、ステータス「失敗」はテストが成功しなかったことを示します。いずれかの管理エージェントのステータスが「失敗」の場合は、次の操作を実行します。

      • 「新規Enterprise Managerシステムのホストとポートの識別」ページで入力したOMSホスト名およびOMSポートを検証します。

        または、次のファイルのREPOSITORY_URLパラメータを検証します。ここで<Agent_Instance_Home>は、12cエージェント・ホームです。

        <Agent_Instance_Home>/sysman/config/emd.properties

        OMSのホスト名およびポートが正しい場合は、次のログ・ファイルにエラーが記録されていないか確認します。

        <Agent_Instance_Home>/sysman/log/gcagent.log

      • いずれかの管理エージェントが非保護モードで、OMSにアップグレード済の場合は、次のコマンドを実行し、ヘルス・チェック・レポートをもう一度生成した後、スイッチオーバーを行います。

        $<OMS_HOME>/bin/emctl secure unlock -console

        $<OMS_HOME>/bin/emctl secure unlock -upload



      注意:

      2システム・アップグレード方式で、管理リポジトリのバックアップ前に古い管理エージェントを保護(または非保護)モードで実行していた場合、新しい管理エージェントをデプロイおよび構成している間は、古い管理エージェントを必ず以前と同じモードで実行するようにしてください。そうしない場合、リポジトリに保管されている構成と管理エージェントの実際の構成との不整合により、Pingテストが失敗する可能性があります。

    • デプロイしたOracle Management Agent 12cが古い管理エージェントで監視されていたすべてのターゲットを監視できるかどうかを示す「破損したターゲット」列を検証します。列の数値は、アップグレードしたシステムで監視できないターゲットの数を示しています。

      ゼロ以外の値が表示される場合、次のステップに従って詳細レポートを表示して、破損したターゲットのリストおよび破損の理由を表示します。

    • デプロイおよび構成したOracle Management Agent 12cがアップグレードしたEnterprise Managerシステムですべてのメトリックを収集できるかどうかを示す「失敗したメトリック」列を検証します。列の数値は、問題のあるメトリックの数を示しています。

      ゼロ以外の値が表示される場合、次のステップに従って詳細レポートを表示して、失敗したメトリックのリストおよび失敗の理由を表示します。

    • 管理エージェントの状態レポートがサインオフされたかどうかを示すサインオフ・ユーザー列および「ユーザー検証済」列を検証します。これらの列に値が表示されない場合、ステップ(6)に従ってレポートを正規にサインオフします。

  5. 詳細レポートを表示する場合、詳細レポートを表示する管理エージェントを選択して、詳細レポートの表示をクリックします。

  6. レポートを確認した後、レポートの検証およびサインオフをクリックしてサインオフします。詳細レポートを表示した管理エージェントが選択されていることを確認します。


注意:

  • 操作を送信した後、次のエラーが表示される場合、古い管理エージェントのホームからroot.shを実行してから、この操作を再送信します。

    ERROR: NMO not setuid-root (Unix-only) 
    
  • 次のエラーが表示される場合は、ステップ(10)で入力した資格証明を検証します。

    Local Authentication Failed...Attempt PAM authentication...PAM failed . . .
    
  • Enterprise Managerの旧リリースでSOAターゲットを監視していた場合は、状態レポートに、次のメトリックのメトリック収集エラーが表示される場合があります。

    • SOAの上位SQL問合せ

    • デハイドレーション・ストア表

    この段階では、これらのエラーを無視して先に進むことができます。ただし、第25章の説明に従って、このターゲットのデータベース資格証明を必ず入力してください。