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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース2 (12.1.0.2)
B65086-07
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11 アップグレード後のタスクの実行

この章では、実行する必要があるインストール後のタスクについて説明します。特に、次の内容について説明します。

Enterprise Managerがインストールされているホストの確認

2システム・アップグレード方式の場合、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)のインストールに、クリーンな新規ホストを使用することが推奨されます。新規ホストにインストールされていることを確認します。

それには、「管理サービスとリポジトリ」ページでページ・タイトルの横にある情報アイコンをクリックします。表示された「ターゲット情報」リージョン(図11-1を参照)でホスト名をチェックして、OMSをインストールしたホストが示されていることを確認します。さらに、ページ右上隅の「ターゲット名の検索」テキストボックスのすぐ下にも同じホスト名が表示されることを確認します(図11-1を参照)。

図11-1 ホストの確認

図11-1については周囲のテキストで説明しています。

ホスト名が一致し、それらがOMSをインストールしたホストである場合は、新規ホストにインストールしたことの確認になります。

どちらかに別のホスト名が示される場合は、すでに管理エージェントが存在するホストにインストールしたことの確認になります。このような場合は、次の手順に従います。

  1. 既存の管理エージェントを削除します。既存の管理エージェントおよび管理エージェントによって監視されているターゲットに関連する情報を、管理リポジトリからクリーンアップするか削除します。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  2. ホストをターゲットとして新規管理エージェントに追加します。そのために、管理エージェント・ホームから次のコマンドを実行します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl config agent addInternaltargets

  3. ホストがターゲットとしてEnterprise Manager Cloud Controlコンソールに追加されていることを確認します。それには、管理エージェントのホームページで、「監視」セクションの「監視ターゲット」タブにホストが表示されていることを確認します。

  4. 管理サービスおよびリポジトリ・ターゲットを、この新規管理エージェントに再配置します。それには、SYSMANとしてログインし、EM CLIがインストールされている任意のホストで次のコマンドを実行します。

    emcli relocate_targets -src_agent="<old_agent>" -dest_agent="<new_agent>" -target_name="Management Services and Repository" -target_type=oracle_emrep -copy_from_src

  5. 新しい、アップグレードされた管理リポジトリの接続記述子および資格証明を、「管理サービスとリポジトリ」ターゲットの監視構成設定として設定します。

    それには、「管理サービスとリポジトリ」ホームページで、「OMSとリポジトリ」メニューから「ターゲット設定」「監視構成」の順に選択します。「監視構成」ページで、新しい、アップグレードされた管理リポジトリの接続記述子と資格証明を入力します。「OK」をクリックします。

アップグレードしたOracle Management Repositoryへのリンクの作成


注意:

2システム・アップグレード方式を使用してアップグレードする場合のみ、次の手順を実行します。旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。

2システム・アップグレード方式を使用してEnterprise Managerシステムをアップグレードする前提条件として、既存のOracleデータベースを最初にバックアップして、それに構成するOracle Management Repository(管理リポジトリ)をアップグレードする必要があります。これは、アップグレードした管理リポジトリと旧リリースの管理リポジトリが共存していることを確認するためです。

ただし、バックアップしたデータベースの管理リポジトリをアップグレードした後、2つのリポジトリを相互にリンクしてアップグレードしたリポジトリの操作を古いリポジトリから直接実行できるように、管理リポジトリを旧リリースの管理リポジトリにリンクします。


警告:

両方のデータベースでGLOBAL_NAMESパラメータに設定されている値を確認してください。

  • GLOBAL_NAMESパラメータが両方のデータベースでFALSEに設定されている場合は、アップグレードが終了するまでこの値を変更せず、すべての管理エージェントがスイッチオーバーされることを確認します。

  • GLOBAL_NAMESパラメータがTRUEに設定されているのがどちらか一方のデータベースのみの場合や、両方のデータベースのGLOBAL_NAMEパラメータの値が同一である場合は、新しいクローン・データベースで設定されたGLOBAL_NAMEパラメータの値を、古いデータベースで設定されたものとは異なる値に設定します。


旧リリースのリポジトリをアップグレードしたリポジトリにリンクするには、次の手順を実行します。

  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページの「アップグレード・タイプの選択」セクションで、2システムを選択します。これらのアップグレード方式の詳細は、アップグレード方式の理解に関する項を参照してください。

    Enterprise Manager Grid Controlでページがリフレッシュされ、選択したアップグレード方式で実行する必要があるタスクのリストとともに表が表示されます。

  4. OMSアップグレード・ステップ・セクションの表からアップグレードしたリポジトリへのリンクの作成をクリックします。

  5. アップグレードしたOracle Management Repositoryリンクの作成ページのリポジトリ・リンクの詳細セクションで、次の手順を実行します。

    1. 接続文字列を入力して、Enterprise Manager Cloud Controlで使用されるアップグレード後の管理リポジトリに接続します。


      注意:

      emgc.propertiesファイルのEM_REPOS_CONNECTDESCRIPTORパラメータの値として設定された接続文字列を確認します。このファイルは、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)にあります。接続文字列としてこの値を入力する場合、必要であればすべての円記号(\)および空白を削除します。

      たとえば、emgc.propertiesファイルの値は次のようになります。

      (DESCRIPTION\=(ADDRESS_LIST\=(ADDRESS\=(PROTOCOL\=TCP)(HOST\=example.com)(PORT\=1521)))(CONNECT_DATA\=(SID\=emrep)))

      接続文字列としてこの値を入力する場合、次のようになります。

      (DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=emrep)))

      SIDではなくサービス名を使用して接続する場合は、構文内のSIDSERVICE_NAMEに置き換えます。


    2. Enterprise Manager Cloud Controlで使用されるアップグレード後の管理リポジトリのSYSMANパスワードを入力します。

    3. 古い管理リポジトリのSYSパスワードを入力します。

  6. DBリンクの作成をクリックします。


注意:

すでにこれらの詳細を指定して2つのリポジトリをリンクしている場合に、接続記述子またはSYSMANパスワードを更新するには、「DBリンクの再作成」をクリックします。

Oracleソフトウェア・ライブラリの再構成


注意:

2システム・アップグレード方式を使用してアップグレードする場合のみ、次の手順を実行します。

アップグレードしたソフトウェア・ライブラリを2システムのアップグレードで再構成するには:


注意:

  • アップグレード後のEnterprise Manager 12cが同じホストで起動する1システム・アップグレードでは、アップグレードしたソフトウェア・ライブラリがシステムの起動時に有効になるため、再構成の必要はありません。

    アップグレード後のEnterprise Manager 12cが異なるホストで起動する1システムのアップグレードの場合は、ソフトウェア・ライブラリ用に古い既存のEnterprise Managerシステムで構成されたすべての場所に、新しいホストからアクセスできる必要があります。

  • 2システム・アップグレード、および異なるホストでの1システム・アップグレードの一部において、古い既存のEnterprise Managerシステムで構成された場所がローカル・ファイル・システムのパスの場合は、「1システム・アップグレード方式を使用したアップグレード」に記載されている手順を実行してください。


  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「ソフトウェア・ライブラリ」をクリックします。

  2. ソフトウェア・ライブラリがアップグレードされた場合は、「ソフトウェア・ライブラリ」ホーム・ページに次の通知が表示されます。

    ソフトウェア・ライブラリが最近アップグレードされましたが、まだ再構成されていません。ソフトウェア・ライブラリが使用可能になるのは、再構成を実行した後です。再構成プロセスを開始するには、「アップグレード後の再構成」をクリックしてください。

    「アップグレード後の再構成」をクリックして、ソフトウェア・ライブラリを再構成します。

    前後のテキストで、reconfig.gifについて説明しています。
  3. ソフトウェア・ライブラリの「場所の再構成」ページで、古い既存のEnterprise Managerシステムで構成された場所に対応する、構成対象の新しいファイル・システムの場所を入力します。

    前後のテキストで、reconfig_page.gifについて説明しています。

    古いEnterprise Managerシステム用に構成された場所のアーカイブを、新しいファイル・システムの対応する場所に解凍する必要があります。また、新しい場所、およびそこにあるアーカイブされていないすべてのファイルとディレクトリは、12c OMSプロセス所有者に読取り/書込み権限があることを確認してください。

    :

    古い既存のEnterprise Managerシステムで、ソフトウェア・ライブラリが次のファイル・システムの場所を使用するように構成されていると仮定します。

    /shared/swlib1
    /shared/swlib2
    

    図11-2 2システムの再構成

    2システムの再構成

    アップグレード後、「場所の再構成」ページに次のように表示されます。

    migrated1, /shared/swlib1
    migrated2, /shared/swlib2
    

    migrated1およびmigrated2は、アップグレードされた場所に自動的に割り当てられた名前です。


    注意:

    新しい場所ではOMS共有ファイル・システム記憶域の場所のみが再構成されるため、これらの新しい場所がNFSマウントされた共有の場所またはOCFS2の共有の場所であることを確認する必要があります。

    さらに、既存の場所ごとにファイル・システムの代替パスを指定する必要があります。次に例を示します。

    migrated1, /shared/swlib1, /vol/newswlib1
    migrated2, /shared/swlib2, /vol/newswlib2
    

    この構成を確認する前に、対応する構成済ソフトウェア・ライブラリ・ディレクトリのバックアップが、アーカイブされていない状態で新しい場所にあること、つまり、バックアップ作成時の/shared/swlib1と同じ内容が/vol/newswlib1 に含まれ、/shared/swlib2と同じ内容が/vol/newswlib2に含まれていることを確認する必要があります。

    1. 「検証」をクリックして検証ジョブを発行し、移行されるエンティティの完全な検証チェックを実行します。必ず、このジョブが完了するまで追跡してください。検証エラーが発生した場合は、ジョブ・ステップに表示されます。一般的な検証エラーの一部を次に示します。

      - 再構成用に指定された新しい場所が存在しません。

      - 再構成用に指定された新しい場所は、OMSプロセス所有者に読取り/書込み権限がありません。

      - 古いEnterprise Managerのソフトウェア・ライブラリで構成済の場所の内容が、再構成用に指定された対応する新しい場所にリストアされていません。

    2. 検証が成功したら、「確認」をクリックしてソフトウェア・ライブラリを再構成します。発行されるジョブが正常に完了するまで追跡した上で、パッチ適用やプロビジョニングのタスクを開始する必要があります。

エージェントのアップグレード・ステータスの確認


注意:

旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。

エージェントのアップグレード操作のステータスを確認するには、次の手順を実行します。

  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページで、次のことを行います。

    • マクロ・レベルの詳細は、「エージェントのアップグレード・ステータス」セクションで次の表示数を参照します。

      • 成功、正常にアップグレードした管理エージェントを識別します。

      • 失敗、アップグレードに失敗した管理エージェントを識別します。

      • 進行中、現在アップグレードしている管理エージェントを識別します。

      • 開始されていません、まだアップグレードされていない管理エージェントを識別します。

      • サポートされていません: Oracle Management Agent 12cが特定のプラットフォーム向けにリリースされていないためにアップグレード後のEnterprise Managerシステムでサポートされない管理エージェントを識別します。

        ドリルダウンして詳細を表示するには、数値をクリックします。Enterprise Manager Grid Controlで情報を提供するエージェントのアップグレード・ステータス・ページが表示されます。

    • ミクロレベルでの詳細は、「その他のリンク」セクションでエージェントのアップグレード・ステータスをクリックします。

      エージェントのアップグレード・ステータス・ページで、次の操作を実行します。

      • 要件に従ってリストをフィルタ処理して目的のアップグレード操作のみ表示するには、検索機能を使用します。

        たとえば、失敗したデプロイメント操作のみ表示するには、「操作タイプ」リストから「デプロイ」、「操作のステータス」リストから「失敗」を選択して、「検索」をクリックします。


        注意:

        操作タイプは、デプロイ構成ヘルス・チェックアップグレードスイッチオーバーなどの特定のエージェント・アップグレード・ステップに発行されたジョブを参照します。操作名は、これらのジョブの発行時に指定した操作名を参照します。これらの各操作には、開始されていません進行中成功、サポートされていません失敗現行レポートの検証などのステータスを使用できます。

      • エージェント・ソフトウェアをデプロイするには、表から1つ以上の管理エージェントを選択して、エージェントのデプロイおよび構成をクリックします。


        注意:

        問題のある管理エージェントに対しては、Oracle Management Agent 12cをデプロイおよび構成できません。問題のある管理エージェントの特定方法は、「問題のあるOracle Management Agentの識別」を参照してください。

        また、完全にアップグレード可能か、欠落しているプラグインでアップグレード可能な既存の管理エージェントに対してのみ、Oracle Management Agent 12cをデプロイおよび構成できます。管理エージェントのアップグレード可能性ステータスの識別方法は、「Oracle Management Agentのアップグレード性のステータスの確認」を参照してください。


      • デプロイする管理エージェントの状態および準備状況を確認するには、1つ以上の管理エージェントを選択して、エージェントの準備状況の確認をクリックします。

      • 準備状況チェックの詳細を表示するには、1つ以上の管理エージェントを選択して「ヘルス・チェック・レポートの表示と確認」をクリックします。

        エージェントの準備状況の確認詳細ページで、レポートを1つずつ確認します。レポートを検証したことを確認する場合、管理エージェントを選択して、レポートの検証およびサインオフをクリックします。準備状況の確認詳細を表示する場合、管理エージェントを選択して、詳細レポートの表示をクリックします。

      • エージェントをスイッチオーバーするには、正常にデプロイ、構成およびヘルス・チェックされた1つ以上の管理エージェントを選択して、エージェントの切替えをクリックします。

一般的なアップグレード後タスクの実行

この項では、Enterprise Manager Cloud Controlへのアップグレード後に実行する必要があるアップグレード後の手順を説明します。この項では特に、次のアップグレード後の手順について説明します。

一般的なアップグレード後の手順の実行

次の一般的なアップグレード後のタスクを実行します。

  1. 『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の新しいEnterprise Managerシステムのインストール方法に関する章で概説されているアップグレード後の手順を実行します。

  2. 健全性チェックとして、すべてのデータベース・パラメータがアップグレード操作を始める前に存在していた元の値に再設定されていることを、特にjob_queue_processパラメータについて、確認します。

  3. 「管理サービスとリポジトリ」ターゲットを監視する管理エージェントを再起動します。

  4. 12cリリース1 (12.1.0.1)から12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレードはアウトオブプレース・アップグレードであるため、旧リリースのEnterprise Managerシステムで構成されたWebLogic Serverで行われたカスタマイズはすべて、アップグレード・プロセスによって継承されません。アップグレードしたシステムで、カスタマイズを再実行する必要があります。

  5. Enterprise Managerコンソールがカスタム証明書またはサード・パーティの証明書で保護されている場合、12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレード後、コンソールのカスタム証明書またはサード・パーティの証明書はアップグレードされた12.1.0.2 OMSホームに自動的に移行されません。ただし、アップロード・ポート用のカスタム証明書またはサード・パーティの証明書は移行されます。このため、12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレード後、次のコマンドを実行してコンソールをサード・パーティのウォレットで保護する必要があります。

    $<OMS_HOME>/bin>emctl secure console -wallet <third_party_wallets_location>

Oracle WebLogic Serverへのパッチ適用

Enterprise Manager用に構成されているWebLogic Serverに、パッチ13349651を適用します。

Oracle Databaseプラグインのアップグレード


注意:

  • この項の手順を実行するのは、バンドル・パッチ1が適用された12cリリース1 (12.1.0.1)から2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1にアップグレードしており、今度はOracle Databaseプラグインを12.1.0.2のあるリビジョンから別のリビジョンにアップグレードする場合のみです(12.1.0.2から12.1.0.2 [u120804]、または12.1.0.2 [u120427]から12.1.0.2 [u120804]など)。

  • 2012年10月にリリースされた12cリリース2 (12.1.0.2)パッチ・セット1にアップグレードしており、今度はOracle Databaseプラグインを12.1.0.2から直接12.1.0.3バージョンにアップグレードする場合は、この項をスキップして、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』「OMSプラグインのアップグレード」および「管理エージェント・プラグインのアップグレード」に関する項に示されているプラグインのアップグレード・プロセスに従ってください。

  • 2013年2月にリリースされた12cリリース2プラグイン・アップデート1 (12.1.0.2)にアップグレードした場合、この項はスキップします。この特別なリリースでは、すべての最新プラグインがアップグレード・プロセスの一部として提供されるため、Oracle Databaseプラグインは自動的に12.1.0.3バージョンにアップグレードされ、OMSにもデプロイされます。アップグレードされたバージョンを、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』「管理エージェント・プラグインのデプロイメント」に関する項の説明に従って管理エージェントにデプロイするだけですみます。


必ず、OMSのデータベース・プラグイン・ホームで必要なパッチを適用することで、既存のデータベース・プラグインのリビジョンを最新のリビジョンにアップグレードしてください。表11-1に、各種のデータベース・プラグインのリビジョンに必要なパッチの一覧を示します。

表11-1 Oracle Databaseプラグインのアップグレード

ソース・バージョン ターゲット・バージョン 適用するパッチ

12.1.0.2

12.1.0.2 [u120804]

14340329

12.1.0.2 [u120427]

12.1.0.2 [u120804]

14340329

12.1.0.2 [u120704]

12.1.0.2 [u120804]

14340329


必ずこのパッチをOMSのDBプラグイン・ホームに適用してください。パッチを適用する手順については、パッチに付属しているReadMeを参照してください。


注意:

パッチ14340329の適用中に、パッチの競合がある場合は次のメッセージが表示されます。
Conflicts/Supersets for each patch are:
Patch : 14336159
     Bug Conflict with 12361589
     Conflicting bugs are:
     14171309
Patch : 14340329
     Bug Superset of 14089634
     Super set bugs are:
     13713877,14089634
Following patches have conflicts: [12361589 14336159]

この問題を解決するには、最初にMLRパッチ14546154を適用してから、パッチ14340329を適用します。MLRパッチを適用する手順については、パッチに付属しているReadMeを参照してください。



注意:

今後、その他のパッチとのパッチ競合が発生した場合は、MLRパッチに対するサービス・リクエストを発行します。

Oracle Exalogic Systemターゲットのアップグレード

Oracle Exalogic Systemターゲットを必ずアップグレードしてください。

  1. これを実行するには、「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」を選択し、「ライブラリ」を選択します。

  2. 「ジョブ・ライブラリ」ページで、ジョブ名UPGRADE EXALOGIC SYSTEMS TO FUSION MIDDLEWARE 12.1.0.3.0 MODELを選択し、「送信」をクリックします。

ジョブを正常に実行してOracle Exalogic Systemターゲットをアップグレードするには、12.1.0.3 Oracle Fusion Middlewareプラグインが含まれるように、このターゲットを監視する管理エージェントがすでに12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレード済である必要があります。

まだ12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードされていない対象の管理エージェントが1つ以上ある場合、ジョブは失敗し、Oracle Exalogic Systemターゲットはアップグレードされません。このような状況で問題を解決するには、最初に対象の管理エージェントをアップグレードしてから、Oracle Exalogic Systemターゲットをアップグレードするためのこのジョブを再発行します。

追加OMSがアップグレードされる際の中央エージェントの再起動

10gリリース5 (10.2.0.5)の追加OMSを、1システム・アップグレード方式を使用して12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードした後、/EMGC_GCDomain/GCDomainで始まるターゲットが停止しているように表示される場合があります(例11-1を参照)。

この問題を解決するには、アップグレードされた中央エージェント(つまり、OMSとともにインストールされた管理エージェント)を再起動します。

例11-1 停止中の/EMGC_GCDomain/GCDomainで始まるターゲット

/EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2 
/EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2/emgc 
/EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2/empbs 
/EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2/OCMRepeater 
/EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2/oracle.security.apm(11.1.1.3.0)

OCMスケジューラの停止

アップグレードしたEnterprise ManagerシステムにOCMがインストールされている場合は、次の手順を実行します。

  • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)からアップグレードした場合は、次の手順を実行します。

    1. 環境変数ORACLE_HOMEをOracle Management Service (OMS)のホームに設定します。

      • bashターミナルで、次のコマンドを実行します。

        export ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home>

      • 他のターミナルでは、次のコマンドを実行します。

        setenv ORACLE_HOME <absolute_path_to_oms_home>

    2. OCMスケジューラを停止します。

      $ORACLE_HOME/ccr/bin/emCCR stop


    注意:

    Oracle Management AgentにOCMスケジューラがインストールされている場合は、管理エージェントのホームでもこれらの手順を繰り返します。その場合は、手順(1)に従って環境変数ORACLE_HOMEを管理エージェントのホームに設定し、そのホームから手順(2)を実行します。

  • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からアップグレードした場合は、次の手順を実行します。

    1. 環境変数ORACLE_CONFIG_HOMEをOMSインスタンス・ホームに設定します。

      • bashターミナルで、次のコマンドを実行します。

        export ORACLE_CONFIG_HOME=<absolute_path_to_gc_inst>

      • 他のターミナルでは、次のコマンドを実行します。

        setenv ORACLE_CONFIG_HOME <absolute_path_to_gc_inst>

    2. 環境変数ORACLE_HOMEをOMSホームに設定します。

      setenv ORACLE_HOME <absolute_path_to_oms_home>

    3. OCMスケジューラを停止します。

      $ORACLE_HOME/ccr/bin/emCCR stop


    注意:

    Oracle Management AgentにOCMスケジューラがインストールされている場合は、管理エージェントのホームでもこれらの手順を繰り返します。その場合は、手順(1)をスキップし、手順(2)に従って環境変数ORACLE_HOMEを管理エージェントのホームに設定し、そのホームから手順(3)を実行します。

不要なターゲットの削除

次のターゲットは、旧リリースのEnterprise Managerから自動的に削除されません。これらのターゲットには、通知ルール、メトリックしきい値設定、コンプライアンス標準設定、ジョブなどが作成されている可能性があり、それらをEnterprise Manager Cloud Controlの新しいOracle WebLogic Serverのターゲットにコピーすることが必要になる場合があるためです。それらをコピーした後、これらのターゲットを手動で削除します。

  • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)からアップグレードする際には、次のターゲットが自動的に削除されません。これらを手動で削除する必要があります。

    • EM Webサイト

    • EM Webサイト・システム

    • 古い各OMSの次のターゲット。これらを削除するには、古い各OMSの最上位のOracle Application Serverターゲットを削除します。

      • Oracle Application Server

      • OC4J

      • Oracle HTTP Server

      • Web Cache

  • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からアップグレードする際には、次のターゲットが自動的に削除されません。これらを手動で削除する必要があります。

    • EM Webサイト

    • EM Webサイト・システム

    • 古い各OMSの次のターゲット。これらを手動で削除するには、最上位のファーム・ターゲットsecFarm_GCDomainを削除します。

      • Oracle Fusion Middlewareファーム

      • Oracle WebLogicドメイン

      • アプリケーション・デプロイメント

      • メタデータ・リポジトリ


    注意:

    1システム・アップグレード方式でEnterprise Managerをアップグレードした後、これらのターゲットが稼働しているように表示される場合があります。このステータスはfalseです。いずれの場合も、このステータスの問題を解決しようとしないでください。これらのターゲットはEnterprise Manager Cloud Controlで不要になったため、手動で削除してください。

インシデント・ルール・セットの無効化

2システム・アップグレード方式でアップグレードした場合は、デフォルトのインシデント・ルール・セットを無効にします。これらを無効にしない場合、すべてのクリティカルなメトリック・アラートに対してインシデントが自動的に作成されます。

デフォルトのインシデント・ルール・セットを無効にするには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから「インシデント」「インシデント・ルール」の順に選択します。

  2. 「インシデント・ルール - すべてのエンタープライズ・ルール」ページで表を下にスクロールし、「すべてのターゲットのインシデント管理ルールセット」を開きます。

  3. 無効にするルール・セットの行を選択します。

  4. 「アクション」メニューから「無効化」をクリックします。

  5. ポップアップ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

  6. 無効にするルール・セットごとに、手順(3)から(5)を繰り返します。

  7. すべてのルール・セットを無効にした後、表の「有効」列に「いいえ」と表示され、その横に警告アイコンがあることを確認してください。

SOAターゲットのメトリック収集エラーの解決

旧リリースのEnterprise ManagerでSOAターゲットを監視していた場合は、「デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの生成」の説明どおりに生成した状態レポートに、メトリック「SOAの上位SQL問合せ」および「デハイドレーション・ストア表」に対するメトリック収集エラーが表示されていた可能性があります。

この問題を解決するには、SOAターゲットの「監視構成」ページにアクセスしてデータベース資格証明を入力します。

Enterprise Managerアップグレード後のLinuxパッチ適用の有効化


注意:

この項は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からEnterprise Manager Cloud Control 12cにアップグレードする場合のみ、適用されます。

Enterprise Managerをアップグレードしたら、アップグレード前に発行されたLinuxパッチ適用のアクティブ・ジョブをすべて停止して、同じターゲットで再発行する必要があります。この項では、その方法を説明します。

この項の具体的な内容は次のとおりです。

DownloadLatestPackagesジョブの構成

DownloadLatestPackagesジョブを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 次の手順で、アップグレード前にスケジュールされたアクティブ・ジョブを停止します。

    1. 「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」「アクティビティ」を選択します。「ジョブ・アクティビティ」ページが表示されます。

    2. 「ジョブ・アクティビティ」ページで「拡張検索」リンクをクリックします。

    3. 「拡張検索」オプションで、「ジョブ・タイプ」に対してDownloadLatestPkgs、「ターゲット・タイプ」に対して「ホスト」、「ステータス」に対して「アクティブ」、「スケジュール開始」に対して「すべて」を選択し、「実行」をクリックします。

    4. 拡張検索結果で、表にリストされている各ジョブを選択し、「停止」をクリックします。

  2. アクティブなDownloadLatestPkgsジョブが停止された各ホスト・ターゲットに対して、新しいDownloadLatestPkgsジョブを次のように再発行します。

    1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「Linuxパッチ適用」を選択します。「パッチ適用設定」ページが表示されます。

    2. 「パッチ適用設定」ページで「RPMリポジトリの設定」をクリックします。

    3. 「RPMリポジトリの設定」ページでホスト・ターゲットを選択し、このホスト・ターゲットの「通常ホスト資格証明」および「特権ホスト資格証明」を設定します。

    4. 「適用」をクリックして新しいジョブを発行します。

UpdateHostPackagesジョブの構成

UpdateHostPackagesジョブを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 次の手順で、アップグレード前にスケジュールされたアクティブ・ジョブを停止します。

    1. 「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」「アクティビティ」を選択します。「ジョブ・アクティビティ」ページが表示されます。

    2. 「ジョブ・アクティビティ」ページで「拡張検索」リンクをクリックします。

    3. 「拡張検索」オプションで、「ジョブ・タイプ」に対してUpdateHostPackages、「ターゲット・タイプ」に対して「ジョブが発行されたすべてのターゲット・タイプ」、「ステータス」に対して「アクティブ」、「スケジュール開始」に対して「すべて」を選択し、「実行」をクリックします。

    4. 拡張検索結果で、表にリストされている各ジョブを選択し、「停止」をクリックします。

  2. アクティブなUpdateHostPackagesジョブが停止された各グループ・ターゲットに対して、新しいUpdateHostPackagesジョブを次のように再発行します。

    1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「Linuxパッチ適用」を選択します。

    2. 「パッチ適用設定」ページで「グループの設定」をクリックします。「グループの設定」ページが表示されます。

    3. 「グループの設定」ページで、アクティブなUpdateHostPackagesジョブを停止したグループを選択して「編集」をクリックします。グループの編集ウィザードが表示されます。

    4. 「グループの編集: プロパティ」ページで「次へ」をクリックします。

    5. 「グループの編集: パッケージ・リポジトリ」ページで「次へ」をクリックします。

    6. 「グループの編集: 資格証明」ページで、Host Preferred Credentialsまたは「優先資格証明のオーバーライド」を使用して、「通常ホスト資格証明」および「特権ホスト資格証明」を指定します。「次へ」をクリックします。


      注意:

      このステップを編集する前に、ホスト優先資格証明がすでに設定されていること、または適切な名前付き資格証明がすでに作成されていることを確認してください。まだ行われていない場合は、「設定」メニューから「セキュリティ」「名前付き資格証明」を選択して名前付き資格証明または「優先資格証明」を作成し、Linuxパッチ適用グループに含まれるホスト・ターゲットの優先資格証明を設定します。

    7. 「グループの編集: 確認」ページで「終了」をクリックして、新しいジョブを発行します。

(オプション) 古いOMSホームの削除

Enterprise Managerシステムを完全にアップグレードした後で、古いOMSホームの削除を選択できます。次の手順を実行します。

  • 12cリリース1 (12.1.0.1)から12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードした場合は(完全リリースまたは追加のOMS)、付録Lに説明されている手順に従います。

  • 11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース2 (12.1.0.2)へアップグレードした場合は、完全リリースまたは追加OMSのいずれの場合も、『Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』で説明されている手順に従います。

  • 10gリリース5 (10.2.0.5)から12cリリース2 (12.1.0.2)へアップグレードした場合は、完全リリースまたは追加OMSのいずれの場合も、『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび構成ガイド』で説明されている手順に従います。

コンソールURLの更新

アップグレードしたOMSにサーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成されている複数OMS環境の場合、「管理サービスとリポジトリ」ページのコンソールURLを更新してください。ここで入力したコンソールURLは、Enterprise Managerから送信される電子メールで、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに戻るリンクを作成するために使用されます。

コンソールURLを更新するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「状態の概要」を選択します。

  2. 「概要」セクションの「管理サービスとリポジトリ」ページで、「コンソールURL」ラベルで「編集」をクリックして、URLをSLB URLに変更します。

    たとえば、http://www.example.com、https://www.example.com:4443にします。


    注意:

    コンソールURLを/emで終わらせないでください。

  3. Enterprise Managerから送信される電子メールに更新したコンソールURLが正しく表示されるかどうかを確認します。

遅延データ移行ジョブのステータスの追跡

この項の内容は次のとおりです。

遅延データ移行の概要

遅延データ移行は、旧リリースのEnterprise Managerに格納されているデータのフォーマットを、アップグレード後のEnterprise Managerシステムと互換性のあるフォーマットに移行する、アップグレード後アクティビティの1つです。この移行アクティビティは基本的に、Oracle Management Repositoryのアップグレード時に発行されるEnterprise Managerのジョブであり、アップグレード後のEnterprise Managerシステムが機能し始めるときバックグラウンドで実行するようにスケジュールされます。

Enterprise Manager Cloud Controlに格納されているデータのフォーマットは、旧リリースのEnterprise Managerに格納されていたデータのフォーマットと異なります。

そのため、旧リリースのEnterprise ManagerからEnterprise Manager Cloud Controlにアップグレードするときは、データ・フォーマットが、Enterprise Manager Cloud Controlと互換性のあるフォーマットに自動的に変換または移行されます。

ただし、データ・フォーマットの移行にかかる時間は、旧リリースのEnterprise Managerで使用できるデータの大きさによって異なります。したがって、大量のデータがある場合には移行に長時間かかるため、アップグレード・プロセスが完了するまでの時間も長くなります。アップグレード・プロセスが完了するまで、1システム・アップグレード方式(ローカル・ホスト上でも、別のリモート・ホスト上でも)を使用する場合は特に、既存のEnterprise Managerシステムは使用できなくなる可能性があります。

この点を考慮してオラクル社は、別々の2段階でデータ・フォーマットを移行するようにアップグレード・プロセスを調整しました。

第1フェーズでは、Enterprise Managerシステムを停止してアップグレードし、短い停止時間で新しいシステムが動作を開始できるように、Enterprise Manager Cloud Controlの機能に必要な最も重要なデータを短時間のうちに移行します。この時点では一部の履歴データしか利用できませんが、アップグレード後のEnterprise Managerシステムでターゲットの監視を開始し、アップグレード後のOracle Management Agentによって生成される新しいアラートを確認することができます。

第2フェーズでは、アップグレード後のEnterprise Managerシステムが動作を開始した後で、残りのデータを移行します。

Enterprise Manager Cloud Controlの動作開始後、第2フェーズでフォーマットが移行されるデータを遅延データと呼び、この旧フォーマットから新フォーマットへの移行プロセスを遅延データ移行と呼びます。


注意:

デフォルトでDDMPジョブがただちに実行されないようにする場合は、「アップグレード後のタスクの構成」「Enterprise Manager Cloud Controlのホストの識別」(手順6)を参照してください。

遅延データ移行ジョブのステータスの追跡

遅延データ移行ジョブのステータスを追跡するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」をクリックします。

  2. アップグレード後のタスク・ページで、「遅延データ移行」タブをクリックします。

    このタブには、データ移行ジョブのリスト、およびジョブのステータス、開始日時、終了日時が表示されます。

  3. このタブでは次の処理が可能です。

    • コンポーネントに対してデータ移行ジョブを開始するには、コンポーネントを選択して「開始」をクリックします。デフォルトでは、ジョブはただちに開始されます。この動作は変更できません。

    • 失敗したジョブを再実行するには、ステータス・アイコンをクリックして「ジョブ実行」ページにアクセスします。「ジョブ実行」ページで「編集」をクリックします。<JobName>ジョブの編集ページで、「発行」をクリックしてジョブを再実行します。

    • 表の列の表示/非表示を切り替えるには、「表示」リストから適切なオプションを選択します。

    • 画面から表をデタッチするには、「デタッチ」をクリックします。

発生データ移行ジョブのステータスの追跡


注意:

この項は、Enterprise Managerシステムの10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の2システム・アップグレードのみに適用可能です。

この項の内容は次のとおりです。

発生データ移行の概要

発生データ移行は、旧リリースのOracle Management Repository(管理リポジトリ)に格納されている発生データをアップグレード後の管理リポジトリに移行する、アップグレード後アクティビティの1つです。発生データは、ブラックアウト、アラート、イベント、メトリックなどの機能領域に関連しています。


注意:

発生データ移行プロセスでは、手動で作成したデータ(新しいジョブ・タイプ、ユーザー定義メトリック、ソフトウェア・ライブラリ関連の変更など)は移行されません。

この移行アクティビティは基本的に、旧リリースのOracle Management Agent (管理エージェント)がOracle Management Agent 12cにスイッチオーバーされた直後、特に2システム・アップグレード方式の場合に、バックグラウンドで実行されるEnterprise Managerのジョブです。

アップグレード・プロセスの一部として、旧リリースのOracle Management AgentをOracle Management Agent 12cにスイッチオーバーするとき、新しい管理エージェントはEnterprise Manager Cloud Controlとの通信を開始し、アップグレード後のOracle Management Repository(管理リポジトリ)へのデータのアップロードを開始します。

1システム・アップグレード方式の場合、Enterprise Managerシステムの全体がアップグレードされるため、管理エージェントはすべて任意の時点でスイッチオーバーされます。この方式では、旧リリースの管理エージェントがアップグレード後の管理エージェントと共存できないため、一度スイッチオーバーすると、アップグレード後の管理エージェントは1つの管理リポジトリ、つまりアップグレード後のリポジトリにしかデータをアップロードしません。したがって、発生データには対応しないことになります。

これに対して、2システム・アップグレード方式の場合には、管理エージェントへの段階的なスイッチオーバーを選択できます。一方の管理エージェント・セットをスイッチオーバーすると、それらのホストおよびターゲットに関するデータがアップグレード後の管理リポジトリにアップロードされ始めますが、もう一方の管理エージェント・セットはまだスイッチオーバーされていないため、それらのホストおよびターゲットに関するデータは引き続き古い管理リポジトリにアップロードされます。したがって、一部の管理エージェントのみがスイッチオーバーされた場合には、旧リリースの管理エージェントとアップグレード後の管理エージェントが共存することになり、そのような状況では、データは新しい管理リポジトリと同時に古い管理リポジトリにもアップロードされます。ただし、常に1つの管理エージェントのみが1つのホストを表すため、この共存は、同じホストに2つの管理エージェントがあるという意味ではありません。ホストを監視する旧リリースの管理エージェントが、別のホストを監視するアップグレード後の管理エージェントと共存することのみを意味します。

次のフェーズで次のセットの管理エージェントをスイッチオーバーすると、アップグレード後の管理リポジトリにデータをアップロードしますが、スイッチオーバー以前に古い管理リポジトリにアップロードされていたデータも、古い管理リポジトリに残されます。このデータを発生データと呼び、古い管理リポジトリから新しい管理リポジトリへ発生データを移行するプロセスを発生データ移行プロセスと呼びます。


注意:

発生データ移行ジョブではECM履歴データが移行されますが、次の例外があります。
  • Enterprise Managerシステムに含まれなくなったターゲットにECM履歴データが関連付けられている場合、そのターゲットのECM履歴データはEnterprise Manager Cloud Controlに移行されません。

  • Oracle WebLogic Serverターゲットでは、WebLogic構成データは移行されません。この構成データは、Enterprise Manager Cloud Controlで大幅に変更されています。

  • 現在、データ移行プロセスの一部としてサマリー数が計算され、ECMサマリー・リージョンに表示されます。移行されるデータのサマリー数は、過去7日分のみ計算されます。

以前表示されたキー値が表示されなくなったり、キー値として新しい値が表示されても、これは予期される動作です。旧リリースで一部のスナップショットにメターデータの変更があったため、キー値が変更されています。メタデータからメタデータ・キーが削除された場合、移行されたデータベースにデータは存在しますが、それらの値はEnterprise Manager Cloud Controlではキー列として表示されなくなります。既存の列が現時点でキー列としてフラグ付けされた場合、それらの列は新たに収集されたデータに対してのみ、キー列として表示され始めます。キー列またはキー以外の列として追加された新しい列の場合、データは、新たに収集されるデータのみに対して表示されるようになります。



注意:

デフォルトでADMPジョブがただちに実行されないようにする場合は、「Enterprise Manager Cloud Controlのホストの識別」(手順6)を参照してください。

見越データ移行ジョブのステータスの追跡


注意:

この項は、Enterprise Managerシステムの10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の2システム・アップグレードのみに適用可能です。

発生データ移行ジョブのステータスを追跡するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」をクリックします。

  2. アップグレード後のタスク・ページで、「発生データ移行」タブをクリックします。

    発生データ移行ページに、Enterprise Managerシステムで使用可能なすべてのターゲットに関連する発生データ移行ジョブについての情報が表示されます。デフォルトでは、各ターゲットに対して、発生データ移行ジョブによってECM履歴詳細およびメトリック詳細が移行されます。

  3. このタブでは次の処理が可能です。

    • すべてのターゲットに対して移行されるデータを制御するには、「発生データ移行の実行対象」リストから次のオプションのいずれかを選択します。

      • ECMの履歴の移行: ECM履歴詳細のみを移行します。

      • メトリック・データの移行: メトリック詳細のみを移行します。

      • すべて: ECM履歴詳細およびメトリック詳細を移行します。

    • 各種のデータを表示するには、ターゲットの表示リストから、次のオプションからいずれかを選択します。

      • すべて: Enterprise Managerシステムのすべてのターゲットについて、すべての発生データ移行ジョブを表示します。

      • アクティブ: 失敗した、または現在実行中の発生データ移行ジョブを表示します。

      • 履歴: 成功した発生データ移行ジョブを表示します。

      • 未開始: まだ開始されていない発生データ移行ジョブを表示します。

    • 失敗したジョブを再試行するには、ジョブが失敗したターゲットを選択し、「再試行」をクリックします。

    • 実行中のジョブを停止するには、ジョブを停止するターゲットを選択して「停止」をクリックします。

差分レポートの生成と表示


注意:

この項は、Enterprise Managerシステムの10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の2システム・アップグレードのみに適用可能です。

この項の内容は次のとおりです。

差分レポートの概要

差分レポートには、2システム・アップグレード方式を使用して旧リリースのEnterprise ManagerをEnterprise Manager Cloud Controlにアップグレードしたときに手動で行われた、構成または設定関係の変更に関する情報が表示されます。

2システム・アップグレード方式では、アップグレード操作が終了するまで、旧リリースのEnterprise ManagerがEnterprise Manager Cloud Controlと共存します。一部の本番環境では、データ量が多いためにアップグレード操作の完了に長く時間がかかる場合があるので、その間に旧リリースの機能領域に変更を加えることができます。たとえば、ソフトウェア・ライブラリに追加の場所を構成できます。

このような変更は、アップグレード後のシステムが旧リリースと同一になるようにEnterprise Manager Cloud Controlに対して実行する必要があります。差分レポートには、Enterprise Manager Cloud Controlでこのような変更を元に戻すことができるように、変更内容のサマリーが示されます。

差分レポートの生成と表示


注意:

この項は、Enterprise Managerシステムの10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の2システム・アップグレードのみに適用可能です。

差分レポートを生成および表示するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」をクリックします。

  2. アップグレード後のタスク・ページで、「差分レポート」タブをクリックします。

    「差分レポート」ページには、様々なコンポーネントに対して過去に生成されたレポートがリストされます。ただし、初めてこのページを表示する際には、レポートは表示されません。

  3. このページで、次の処理が可能です。

    • 各コンポーネントに対するレポートを生成するには、レポートの再生成をクリックします。


      注意:

      レポートの再生成をクリックすると、「ステータス」列のステータスが「進行中」に変わります。ステータスが「完了」に変わるまで、ページの手動リフレッシュを続けます。

    • 特定のコンポーネントのレポートを表示するには、表からコンポーネント(行)を選択し、レポートの表示をクリックします。

    • レポートをリフレッシュして、コンポーネントに関連する最新の変更を表示するには、表からコンポーネント(行)を選択し、レポートの再生成をクリックします。

    • 表の列の表示/非表示を切り替えたり、表の列を並べ替えるには、「表示」リストから適切なオプションを選択します。

    • 画面から表をデタッチするには、「デタッチ」をクリックします。

アップグレード後のEnterprise Managerシステムで非アクティブなターゲットを表示


注意:

この項は、Enterprise Managerシステムの10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の2システム・アップグレードのみに適用可能です。

既存のEnterprise Managerシステムで使用できるターゲットがアップグレード後のEnterprise Managerシステムでアクティブ(監視対象)になるためには、そのターゲットを監視しているOracle Management Agentが、Oracle Management Agent 12cを使用してアップグレード後のEnterprise Managerシステムにスイッチオーバーされている必要があります。

アップグレード後のEnterprise Managerシステムで現在アクティブでないターゲットのリストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」をクリックします。

  2. 「アップグレード後のタスク」ページで「アクティブ化を保留中のターゲット」タブをクリックします。

  3. このタブに、非アクティブ・ターゲットのリストが表示されます。

    目的のターゲットを検索するには、キーワード、もしくはターゲット名(またはターゲット・タイプ)の一部を、「ターゲット名」列(または「ターゲット・タイプ」列)のすぐ上にある検索テキスト・ボックスに入力します。

    または、「検索の絞込み」ペイン内のリンクをクリックして表をフィルタ処理し、目的のターゲットをリスト表示できます。


注意:

このような非アクティブ・ターゲットをアクティブ・ターゲットに変換するには、既存のEnterprise Managerシステムでこれらのターゲットを監視している管理エージェントを、アップグレード後のEnterprise Managerシステムに切り替えます。管理エージェントのスイッチオーバーに関する詳細は、「Oracle Management Agent 12cへのスイッチオーバー」を参照してください。

エージェント移行プロセスのサインオフ


注意:

この項は、Enterprise Managerシステムの10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)に対する、1システム・アップグレード、2システム・アップグレード、および異なるホスト上の1システム・アップグレードのみに適用可能です。

Oracle Management Agent(管理エージェント)をEnterprise Manager Cloud Controlにスイッチオーバーした後、前のリリースの管理エージェントをアンインストールできます。管理エージェントを手動でアンインストールするかわりに、管理エージェントごとにエージェント移行プロセスを正規にサインオフし、アップグレード後のコンソールによって管理エージェントを自動的にアンインストールすることができます。

管理エージェントごとにエージェント移行プロセスをサインオフするには、次の手順に従います。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「アップグレード後のタスク」をクリックします。

  2. アップグレード後のタスク・ページで、サインオフ・タブをクリックします。

  3. このページで、次の処理が可能です。

    • エージェント移行プロセスのサインオフが処理済、未処理または処理中である管理エージェントを検索するには、次の手順を実行します。

      (i) 「検索基準」リストから適切なオプションを選択します。

      (ii) 「エージェント」フィールドで、管理エージェントの名前を入力します。特定のサインオフ・ステータスを持つすべての管理エージェントを検索する場合、このフィールドは空白のままでかまいません。また、名前の一部を入力し、ワイルドカードを使用して同じ名前を持つ管理エージェントを検索することもできます。

      (iii) 「検索」をクリックします。


      注意:

      管理エージェントに対して発生データ移行ジョブを実行していない場合は、その管理エージェントを検索してサインオフできません。検索条件を指定して検索しても、その管理エージェントは表示されません。

    • 管理エージェントを選択し、管理エージェントごとにエージェント移行プロセスを正規にサインオフするには、次の手順を実行します。

      (i) 表内で、サインオフする管理エージェントを選択します。すべての管理エージェントを選択するには、「すべて選択」を選択します。

      (ii) 「移行のサインオフ」をクリックします。

      (iii) 選択した管理エージェントが実行されていたホストにアクセスするための資格証明を指定します。

      (iv) 「OK」をクリックします。


      注意:

      サインオフすると、選択した古い管理エージェントは自動的にアンインストールされ、削除されるため、リカバリする方法はありません。そのため、サインオフする前に、管理エージェントが正常にスイッチオーバーされて完全に機能していること、およびそれらのターゲットがEnterprise Manager Cloud Controlで正常に監視されていることを確認してください。

    • 表の列の表示/非表示を切り替えるには、「表示」リストから適切なオプションを選択します。

    • 画面から表をデタッチするには、「デタッチ」をクリックします。

インシデント・ルールの更新

アップグレード時には、旧リリースのEnterprise Managerで作成された「通知ルール」が、最初に「通知ルール」で定義されたターゲットに作用する、対応するインシデント・ルールセットに自動的に移行されます。 インシデント・ルールセットの詳細は、付録Bを参照してください。

ただし、Enterprise Manager Cloud Controlでターゲット・タイプ・モデリングが変更されている場合は、手動でルールを調整する必要があります。この付録では、ルールセットを手動で調整する方法を説明します。

特に、次の内容について説明します。

インシデント・ルールを更新する理由

旧リリースのEnterprise Managerでは、「OMSとリポジトリ」が、環境内のすべてのOMSインスタンスに対して定義される共通のターゲット・タイプでした。また、異なるOMSインスタンスに対して収集されたメトリックは、この共通のターゲット・タイプ内に表示されていました。

しかし、Enterprise Manager Cloud Controlでは、ターゲット・タイプ「OMSとリポジトリ」に加えて、環境内の各OMSインスタンスを表す新しいターゲット・タイプ、「Oracle Management Service」が導入されました。これにより、環境内に5つのOMSインスタンスがある場合は、ターゲット・タイプ「OMSとリポジトリ」が1つ、およびターゲット・タイプ「Oracle Management Service」のインスタンスが5つ(OMSごとに1つ)表示されます。

ターゲット・タイプ「OMSとリポジトリ」では、環境内のすべてのOMSインスタンスに共通するメトリックが取得されるのに対して、ターゲット・タイプ「Oracle Management Service」では、各OMSに固有のメトリックが取得されます。

表11-2に、メトリックのリスト、新しいターゲット・タイプ「Oracle Management Service」の導入のために行われた変更、および変更に対して実行する必要があるアクションを示します。

表11-2 メトリックに対する変更および必要な更新

変更タイプ 変更の説明 影響を受けるメトリック 必要なアクション

保持

一部のメトリックは、同じターゲット・タイプ(「OMSとリポジトリ」)用に保持されています。

保持されているメトリックは次のとおりです。

  • 実行待機中の収集

  • DBMSジョブ無効スケジュール

  • DBMSジョブ処理時間(最近1時間の割合)

  • DBMSジョブの稼働/停止

  • デキュー・ステータス

  • エンキュー・ステータス

  • ジョブ・ステップ・バックログ

  • 通知の稼働/停止

  • アクティブなエージェントの数

  • ロード保留中のファイル全体 - エージェント

  • 過去1時間にローダーによって処理された全行数

  • エージェントの再起動数

  • ターゲットの追加率(過去1時間)

  • ユーザーの追加率(過去1時間)

変更する必要はありません。

移動

一部のメトリックは、個別のターゲット・タイプ(「Oracle Management Service」)に移動しました。

移動したメトリックは次のとおりです。

  • ローダー・スループット(行/秒)

  • 最近1時間のローダー・ランタイム合計(秒)

  • 管理サービスのステータス

  • ジョブ・ディスパッチャ処理時間(最近1時間の割合)

  • サービス・ステータス

  • リポジトリ・セッション数

    [注意: このメトリックは、子ターゲット「OMSコンソール」および「OMSプラットフォーム」の下に移動しました]

異なるターゲット・タイプに移動したメトリックに対応する、新しいインシデント・ルールを設定します。

「移動したメトリックのインシデント・ルールの更新」を参照

名前の変更

一部のメトリックは、わかりやすい名前に変更されました。

名前が変更されたメトリックは次のとおりです。

  • 1メソッド当たりの平均通知配信時間(ミリ秒) [変更後の名前は「平均通知時間(秒)」]

  • 通知待機 [変更後の名前は「保留通知数」]

名前が変更されたメトリックに設定されているインシデント・ルールを更新します。

「名前が変更されたメトリックのインシデント・ルールの更新」を参照

廃止

一部のメトリックは、Enterprise Manager Cloud Controlでサポートされないため、廃止されました。

廃止されたメトリックは次のとおりです。

  • 重複したターゲット数

  • 通知処理時間(最近1時間の割合)

  • ロード保留中のファイル全体 - ローダー

  • 通知待機

    (注意: これは、名前が変更された「通知待機」メトリックとは異なります。名前が変更された方にはオブジェクトがありますが、これにはオブジェクトはありません。)

廃止されたメトリックをインシデント・ルールから削除します。

「インシデント・ルールの削除」を参照


移動したメトリックのインシデント・ルールの更新

移動したメトリックに設定されているインシデント・ルールをEnterprise Manager Cloud Controlの個別のターゲット・タイプ「Oracle Management Service」に更新するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから「インシデント」 を選択して「インシデント・ルール」をクリックします。

  2. 「インシデント・ルール」ページで、Oracle Management Service(OMS)用に作成されたインシデント・ルールを選択し、「編集」をクリックします。

  3. 「ルール・セットの編集」ページの「ルール」タブで、移動したメトリックに作用するイベント・ルールを選択し、「編集」をクリックします。

    選択したインシデント・ルール・セットのインシデント・ルールを編集できる、Enterprise Managerのルールの編集ウィザードが表示されます。

  4. ルールの編集ウィザードで、次の手順を実行します。

    1. 「イベントの選択」ページで、表11-2の2行目にリストされているメトリックを選択し、「削除」をクリックします。

    2. 「次へ」をクリックします。

    3. 「アクションの追加」ページおよび「名前と説明の指定」ページで、何も変更せずに「次へ」をクリックします。

    4. 「確認」ページで「続行」をクリックします。

  5. 保存」をクリックします。

    Enterprise Managerの「インシデント・ルール」ページが表示されます。

  6. 「インシデント・ルール」ページで「ルール・セットの作成」をクリックします。

  7. 「ルール・セットの作成」ページで、ルール・セットの一意の名前を入力します。

  8. 「ターゲット」タブで、「すべてのターゲットのタイプ」「Oracle Management Service」を選択します。

  9. 「ルール」タブで「作成」をクリックします。

  10. 「作成するルールのタイプを選択」ダイアログで、「イベント・ルール」を選択して「続行」をクリックします。

    新しいインシデント・ルール・セットを作成できる、Enterprise Mangerの新規ルールの作成ウィザードが表示されます。

  11. 新規ルールの作成ウィザードで、次の手順を実行します。

    1. 「イベントの選択」ページで、「イベント・タイプ」リストから「メトリック・アラート」を選択します。


      注意:

      メトリック「管理サービスのステータス」に対して、「イベント・タイプ」リストから「ターゲット可用性」を選択します。

    2. 「特定のメトリック・アラート」を選択して「追加」をクリックします。

    3. 「特定のメトリック・アラートを選択」ダイアログで、次の手順を実行します。

      1. 「検索」リージョンの「ターゲット・タイプ」リストから「Oracle Management Service」を選択し、「検索」をクリックします。

      2. 表11-2の2行目にリストされている移動したメトリックを、表から選択します。

      3. 「重大度と修正処理のステータス」 リージョンの「重大度」リストから、適切な重大度レベルを選択します。

      4. 「OK」をクリックします。

    4. 「次へ」をクリックします。

    5. 「アクションの追加」ページおよび「名前と説明の指定」ページで、何も変更せずに「次へ」をクリックします。

    6. 「確認」ページで「続行」をクリックします。

  12. 保存」をクリックします。

    Enterprise Managerの「インシデント・ルール」ページが表示されます。


注意:

OMS用に作成されている他のすべてのインシデント・ルールに対して、この手順を繰り返します。

名前が変更されたメトリックのインシデント・ルールの更新

Enterprise Manager Cloud Controlで名前が変更されたメトリックに対して設定されているインシデント・ルールを更新するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから「インシデント」 を選択して「インシデント・ルール」をクリックします。

  2. 「インシデント・ルール」ページで、Oracle Management Service(OMS)用に作成されたインシデント・ルールを選択し、「編集」をクリックします。

  3. 「ルール・セットの編集」ページの「ルール」タブで、名前が変更されたメトリックに作用するイベント・ルールを選択し、「編集」をクリックします。

    選択したインシデント・ルール・セットのインシデント・ルールを編集できる、Enterprise Managerのルールの編集ウィザードが表示されます。

  4. ルールの編集ウィザードで、次の手順を実行します。

    1. 「イベントの選択」ページで、表11-2の3行目にリストされているメトリックを選択し、「削除」をクリックします。

    2. 「追加」をクリックします。

    3. 「特定のメトリック・アラートを選択」ダイアログで、次の手順を実行します。

      1. 「検索」リージョンの「ターゲット・タイプ」リストから「OMSとリポジトリ」を選択し、「検索」をクリックします。

      2. 表11-2の3行目にリストされている、名前が変更されたメトリックを、表から選択します。

      3. 「重大度と修正処理のステータス」 リージョンの「重大度」リストから、適切な重大度レベルを選択します。

      4. 「OK」をクリックします。

    4. 「次へ」をクリックします。

    5. 「アクションの追加」ページおよび「名前と説明の指定」ページで、何も変更せずに「次へ」をクリックします。

    6. 「確認」ページで「続行」をクリックします。


注意:

OMS用に作成されている他のすべてのインシデント・ルールに対して、この手順を繰り返します。

インシデント・ルールの削除

廃止されたメトリックをインシデント・ルールから削除するには、次の手順を実行します。

  1. Cloud Controlで、「設定」メニューから「インシデント」 を選択して「インシデント・ルール」をクリックします。

  2. 「インシデント・ルール」ページで、Oracle Management Service(OMS)用に作成されたインシデント・ルールを選択し、「編集」をクリックします。

  3. 「ルール・セットの編集」ページの「ルール」タブで、メトリック・アラート・イベント・ルールを選択して「編集」をクリックします。

    選択したインシデント・ルール・セットのインシデント・ルールを編集できる、Enterprise Managerのルールの編集ウィザードが表示されます。

  4. ルールの編集ウィザードで、次の手順を実行します。

    1. 「イベントの選択」ページで、表11-2の最後の行にリストされているメトリックを選択し、「削除」をクリックします。

    2. 「次へ」をクリックします。

    3. 「アクションの追加」ページおよび「名前と説明の指定」ページで、何も変更せずに「次へ」をクリックします。

    4. 「確認」ページで「続行」をクリックします。


注意:

OMS用に作成されている他のすべてのインシデント・ルールに対して、この手順を繰り返します。