この章では、様々なアップグレード方式を使用して、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)をEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードするための高度なプロセスについて説明します。この章では特に、次のことについて説明します。
表7-1に、1システム・アップグレード方式でEnterprise Manager Grid ControlをEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードする手順を示します。
表7-1 1システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Manager Grid Controlのアップグレード
手順番号 | 手順 | プロシージャ |
---|---|---|
手順1 |
準備 |
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(a) |
1システム・アップグレード方式について学習します。 |
10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレード |
(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
|
手順2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
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(a) |
|
|
(b) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
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|
(c) |
手順2(b)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
|
(d) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(b)と(c)を繰返します。 |
|
(e) |
管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たします。 |
|
手順3 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
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(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 |
Oracle Management Agentのデプロイおよび構成 |
(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの生成 |
(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの検証およびサインオフ |
(d) |
従来の管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。これにより、Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるようになります。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順3(a)から手順3(d)を繰り返すことができます。 |
Oracle Management Agent 12cへのスイッチオーバー |
(e) |
サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成されている場合、モニタの設定を変更します。 |
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手順4 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード |
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(a) |
次の前提条件を満たします。
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|
(b) |
管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
|
|
(c) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイ手順をすべて停止します。 |
|
(d) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
|
|
(e) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、既存の管理リポジトリにコピーします。これを実行するには、アップグレードしようとしている古いOMSホームで次のコマンドを実行します。次のコマンドは両方のリリースで適用可能です。
注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。 emkeyがコピーされているかどうか検証するには、次のコマンドを実行します。
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。 The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos". |
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(f) |
これからアップグレードするOMSを停止します。また、これに接続されているその他のOMSインスタンスも停止します。
|
|
(g) |
管理エージェントがメトリック収集のために管理リポジトリに接続しないように、「管理サービスとリポジトリ」ターゲットを監視する管理エージェントを停止します。この管理エージェントを停止しないと、OMSアップグレードが失敗する可能性があります。 |
|
(h) |
OMSと管理リポジトリをアップグレードします。グラフィック・モードとサイレント・モードのどちらでアップグレードするかを選択できます。ある時点でソフトウェア・バイナリをインストールし、後でグラフィック・モードまたはサイレント・モードでアップグレードすることも選択できます。 emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
|
単一OMS環境の場合は、「グラフィック・モードで1システム・アップグレード方式でアップグレード」、「サイレント・モードで1システム・アップグレード方式でアップグレード」、「グラフィック・モードでの1システム・アップグレード方式でのソフトウェアのみモードのアップグレード」、または「サイレント・モードでの1システム・アップグレード方式でのソフトウェアのみモードのアップグレード」を参照してください。 複数OMS環境(追加のOMSインスタンスあり)の場合は、「複数OMS環境のアップグレード」を参照してください。 |
手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
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(a) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
|
(b) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(c) |
エージェント移行プロセスをサインオフします。 |
|
(d) |
OMSに関連付けられているメトリックのインシデント・ルールを更新します。 |
|
(e) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
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表7-2に、2システム・アップグレード方式でEnterprise Manager Grid ControlをEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードする手順を示します。
表7-2 2システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Manager Grid Controlのアップグレード
手順番号 | 手順 | プロシージャ |
---|---|---|
手順1 |
準備 |
|
(a) |
2システム・アップグレード方式について学習します。 |
10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレード |
(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
|
手順2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
|
(a) |
|
|
(b) |
既存のOMSをアップグレードするホストの情報を指定します。 |
Enterprise Manager Cloud Controlのホストの識別 |
(c) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
|
|
(d) |
手順2(c)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
|
(e) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(c)と(d)を繰返します。 |
|
(f) |
管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たします。 |
|
手順3 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード 注意: オプションで、Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryをアップグレードする前にOracle Management Agentのデプロイおよび構成を選択できます。この場合、ステップ3(a)から(l)の前に、ステップ4(a)を実行します。 |
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(a) |
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする計画のあるリモート・ホストで、次の前提条件を満たします。
|
|
(b) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイ手順をすべて停止します。 |
|
(c) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
|
|
(d) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、管理リポジトリのバックアップを作成する前に、既存の管理リポジトリにコピーします。これを実行するには、アップグレードしようとしている古いOMSホームで次のコマンドを実行します。次のコマンドは両方のリリースで適用可能です。
注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。 emkeyがコピーされているかどうか検証するには、次のコマンドを実行します。
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。 The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos". |
|
(e) |
(従来のEnterprise ManagerシステムでOracle Software Libraryが構成されている場合のみ) Oracle Software Library(ソフトウェア・ライブラリ)を構成した場合、構成済ソフトウェア・ライブラリのディレクトリをそれぞれ、Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする予定のリモート・ホストからアクセスできる場所にバックアップします。 Enterprise Manager Cloud Controlのインストール後、ソフトウェア・ライブラリの再構成には、これらのディレクトリをバックアップする場所が必要になります(手順3(l)を参照)。 たとえば、ソフトウェア・ライブラリが |
|
(f) |
RMANユーティリティを使用して、管理リポジトリの入っている既存のデータベースを、まったく新しいホスト、または既存のOMSが実行されているホストにバックアップします。 既存のOMSが実行されているホストへのリポジトリのバックアップは、バックアップできるだけのスペースがある場合のみ選択します。 次に、構成されるリポジトリをアップグレードできるように、そこから新しいデータベース・インスタンスを作成します。 注意: - データベースをバックアップする前に、既存のEnterprise Managerシステムで実行されているデプロイ・プロシージャ、およびスケジュールされているデプロイ・プロシージャをすべて必ず停止してください。 - RMANユーティリティを使用して、データベースをバックアップすることをお薦めします。 - DBCAを使用してデータベースをバックアップした場合、Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする前に、MGMT_VIEWユーザー以外のユーザー・アカウントをすべてアンロックしてください。 - Enterprise Managerコンソールで、DBクローニング機能を使用して、リポジトリをバックアップしてはいけません。バックアップした場合、Enterprise Managerコンソールで検出されたクローン・データベースは表示されません。 - 夏時間ウィンドウに存在する間はバックアップしないでください。 - 管理リポジトリのパックアップ後に既存のEnterprise Managerシステムに追加された管理エージェントまたはターゲットは、アップグレードされません。また、アップグレードされたEnterprise Managerシステムに手動で追加する必要もありません。アップグレードされたシステムに手動で追加する必要があるターゲットを特定するには、次の項の説明に従って差分レポートを参照してください。「差分レポートの生成と表示」。 |
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(g) |
バックアップした管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
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|
(h) |
バックアップした管理リポジトリのキャラクタ・セットが、元の管理リポジトリのキャラクタ・セットと同じであることを確認します。 異なる場合、次のエラー・メッセージが表示されます。 ERROR emschema.wpxegn6m8wkg - ERROR:ORA-06502: PL/SQL: numeric or value error: character to number conversion error ORA-06512: at "SYSMAN.EM_CRYPTO", line 62 ORA-06512: at "SYSMAN.EM_CRYPTO", line 229 ORA-06512: at line 1 ORA-06512: at line 24 キャラクタ・セットが同じであることを確認するには、管理リポジトリで次の問合せを実行します。
キャラクタ・セットが同じでない場合は、同じにします。 |
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(i) |
Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、古いOMSホームから次のコマンドを実行して、古い管理リポジトリからemkeyを削除します。
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(j) |
管理リポジトリをバックアップした日時を指定します。 注意: 管理リポジトリのパックアップ後に既存のEnterprise Managerシステムに追加された管理エージェントまたはターゲットは、アップグレードされません。また、アップグレードされたEnterprise Managerシステムに手動で追加する必要もありません。アップグレードされたシステムに手動で追加する必要があるターゲットを特定するには、次の項の説明に従って差分レポートを参照してください。「差分レポートの生成と表示」。 |
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(k) |
リモート・ホストにEnterprise Manager Cloud Controlをインストールし、手順3(f)でバックアップしたデータベースで管理リポジトリをアップグレードします。グラフィック・モードとサイレント・モードのどちらでインストールするかを選択できます。ある時点でソフトウェア・バイナリをインストールし、後でグラフィック・モードまたはサイレント・モードでアップグレードすることも選択できます。 2システム・アップグレードを実行しているホストがアップグレード前コンソールに入力したホスト名と一致しないために、OMSをアップグレードできないことを示すエラー・メッセージが表示される場合、アップグレード前コンソールに移動して正しいホスト名を指定します。 (注意: OMSをアップグレードする前に管理エージェントをデプロイすることを選択している場合に、このエラーが表示されたときは、アップグレード前コンソールでエラーを修正してから、OMSのアップグレードの前に管理エージェントを再度デプロイします。) emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。 11gリリース1 (11.1.0.1)の場合
10gリリース5 (10.2.0.5)の場合
(注意: OMSをアップグレードする前に管理エージェントをデプロイすることを選択している場合に、このエラーが表示されたときは、前述のコマンドを実行した後、必ずすべての管理エージェントを再度デプロイします。ただし、コマンドの実行後、管理エージェントの再デプロイの前に、インストーラを実行してemkeyに関するエラーが再度発生しないか確かめることをお薦めします。) |
単一OMS環境の場合は、「グラフィック・モードで2システム・アップグレード方式でアップグレード」、「サイレント・モードで2システム・アップグレード方式でアップグレード」、「グラフィック・モードでの2システム・アップグレード方式でのソフトウェアのみモードのアップグレード」、または「サイレント・モードでの2システム・アップグレード方式でのソフトウェアのみモードのアップグレード」を参照してください。 複数OMS環境(追加のOMSインスタンスあり)の場合は、「複数OMS環境のアップグレード」を参照してください。 |
(l) |
旧リリースの管理リポジトリをアップグレードした管理リポジトリにリンクします。 |
アップグレードしたOracle Management Repositoryへのリンクの作成 |
(m) |
(従来のEnterprise Managerでソフトウェア・ライブラリが構成されている場合のみ) Enterprise Manager Cloud Controlでソフトウェア・ライブラリを再構築し、従来のEnterprise Managerシステム用に構成されたソフトウェア・ライブラリから独立させます。 |
|
手順4 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
|
(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 |
Oracle Management Agentのデプロイおよび構成 |
(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの生成 |
(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの検証およびサインオフ |
(d) |
従来の管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。これにより、Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるようになります。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順4(a)から(d)を繰り返すことができます。 |
Oracle Management Agent 12cへのスイッチオーバー |
手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
|
(a) |
エージェントのアップグレード・ステータスを確認します。 |
|
(b) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
|
(c) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(d) |
見越データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(e) |
Enterprise Managementシステムの旧リリースのアップグレード中に、このリリースに対して手動で行った構成およびセットアップ関係の変更をすべて明らかにするために、差分レポートを生成します。 |
|
(f) |
アップグレード後のEnterprise Managerシステムで現在アクティブでないターゲットのリストを表示します。 |
アップグレードしたEnterprise Managerシステム内の非アクティブ・ターゲットの表示 |
(g) |
エージェント移行プロセスをサインオフします。 |
|
(h) |
OMSに関連付けられているメトリックのインシデント・ルールを更新します。 |
|
(i) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
|
表7-3に、異なるホストでの1システム・アップグレード方式でEnterprise Manager Grid ControlをEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードする手順を示します。
表7-3 異なるホストでの1システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Manager Grid Controlのアップグレード
手順番号 | 手順 | プロシージャ |
---|---|---|
手順1 |
準備 |
|
(a) |
異なるホストでの1システム・アップグレード方式について学習します。 |
10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレード |
(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
|
手順2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
|
(a) |
|
|
(b) |
既存のOMSをアップグレードするホストの情報を指定します。 |
Enterprise Manager Cloud Controlのホストの識別 |
(c) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
|
|
(d) |
手順2(c)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
|
(e) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(c)と(d)を繰返します。 |
|
(f) |
管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たします。 |
|
手順3 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
|
(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 |
Oracle Management Agentのデプロイおよび構成 |
(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの生成 |
(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの検証およびサインオフ |
(d) |
従来の管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。これにより、Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるようになります。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順3(a)から手順3(d)を繰り返すことができます。 |
Oracle Management Agent 12cへのスイッチオーバー |
手順4 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード |
|
(a) |
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする計画のあるリモート・ホストで、次の前提条件を満たします。
|
|
(b) |
管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
|
|
(c) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイ手順をすべて停止します。 |
|
(d) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
|
|
(e) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、既存の管理リポジトリにコピーします。これを実行するには、アップグレードしようとしている古いOMSホームで次のコマンドを実行します。次のコマンドは両方のリリースで適用可能です。
注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。 emkeyがコピーされているかどうか検証するには、次のコマンドを実行します。
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。 The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos". |
|
(f) |
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(g) |
従来のEnterprise Managerにより、NFSマウントされている共有ドライブにOracle Software Library(ソフトウェア・ライブラリ)が構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールを計画しているリモート・ホストからこの共有ドライブにアクセスできることを確認します。 ただし、既存のEnterprise Managerの旧リリースが実行されているローカル・システムにソフトウェア・ライブラリが構成されている場合は、このソフトウェア・ライブラリを、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールを計画しているリモート・ホストで、従来のEnterprise Managementシステムに維持されているソフトウェア・ライブラリと同じディレクトリ・パスにコピーします。 |
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(h) |
リモート・ホストにEnterprise Manager Cloud Controlをインストールし、既存のデータベースで管理リポジトリをアップグレードします。 |
異なるホストの1システム方式でのOMSおよび管理リポジトリのアップグレード |
手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
|
(a) |
エージェントのアップグレード・ステータスを確認します。 |
|
(b) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
|
(c) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(d) |
エージェント移行プロセスをサインオフします。 |
|
(e) |
OMSに関連付けられているメトリックのインシデント・ルールを更新します。 |
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(f) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
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