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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B65086-18
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12 Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repository 10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード

この章では、10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)のOracle Management Service (OMS)およびOracle Management Repository (管理リポジトリ)をアップグレードする様々な方法について説明します。個々の要件を最も満たす方式を選択して、該当する項に示されている手順に従ってください。

この章の内容は次のとおりです。

12.1 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(グラフィック・モード)

この項では、アップグレード方式の1つを使用して、グラフィック・モードで、10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の既存のOMSおよび管理リポジトリを12cリリース5 (12.1.0.5)にアップグレードする方法について説明します。

特に、次の項目について説明します。


注意:

OMSとManagement Agentのエントリは、HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcを除くすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルにあります。HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcの各プラットフォームでは、エントリは/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。


注意:

emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
  • OMSにサービス名が構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_conndesc '"(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<>)(PORT=<>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<>)))"' -repos_user <> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file < emkey file>

  • OMSにサービス名が構成されていない場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_host <host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file <emkey file>

ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。


12.1.1 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(1システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)


注意:

1システム・アップグレード方式を使用してアップグレードする場合、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードでは、OMSがインストールされた新規の管理エージェントはインストールされず、既存の管理エージェントもアップグレードされません。管理エージェントは、アップグレード前コンソールを使用して事前にデプロイされます。これは予測されている動作です。

グラフィック・モードで1システム・アップグレード方式を使用して既存のOMSおよび管理リポジトリをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 既存のOMSが実行されているホストで、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動します。

    <Software_Location>/runInstaller

    このコマンドで、<Software_Location>はソフトウェア・キットを解凍した場所です。


    注意:

    • インストーラの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第5.1.1項を参照してください。

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • runInstallerまたはsetup.exeを起動したとき、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合、/stageディレクトリへのアクセス権がない可能性があります。

      インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへのアクセス権があるかどうかを確認します。アクセス権がない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。

    • IBM AIXでのアップグレード中に、ミドルウェア・ホームのJDKバージョンがサポートされているバージョンではないことを示すエラー・メッセージが表示された場合は、メッセージに記載されているサポートされているバージョンがインストールされていることを確認し、-skipJDKValidation引数を渡してインストーラを起動します。

      次に例を示します。

      ./runInstaller -skipJDKValidation


  2. (オプション)「My Oracle Support」画面でMy Oracle Support資格証明を入力し、Oracle Configuration Managerを有効にします。Oracle Configuration Managerをここで有効にしない場合、手順(3)に進みます。

    インストール・ウィザードを実行するホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。


    注意:

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)以降、My Oracle Supportからsupport.oracle.comに直接アクセスするようになりました。これは、このURLへのネットワーク・アクセスを指定するか、My Oracle SupportにアクセスするクライアントからこのURLへのプロキシ・アクセスを付与する必要があることを意味します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. 「ソフトウェアの更新」画面で、最新のPSUパッチを含む、最新のソフトウェア更新を適用します。

    ソフトウェア更新は、オフライン・モード(インターネット接続がない場合)またはオンライン・モード(インターネット接続がある場合)でダウンロードできます。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. 「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードによって実行された前提条件チェックのステータスを確認し、環境がアップグレード成功のためのすべての最小要件を満たしているかどうかを確認します。

    インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。必要なオペレーティング・システム・パッチ、オペレーティング・システム・パッケージなどがチェックされます。

    前提条件チェックのステータスは、「警告」「失敗」または「成功」のいずれかになります。

    「警告」または「失敗」 ステータスになったチェックがある場合は、アップグレードを続行する前に問題を調査して修正してください。この画面では、前提条件が満たされなかった理由や解決方法を提供します。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。

  7. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    前提条件チェックでパッケージがないことが示された場合は、必要なパッケージをインストールすることを確認し、「再実行」をクリックします。インストール・ウィザードによって、パッケージ名とバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールすることを確認します。インストール・ウィザードがこれらのパッケージを検証するために使用するロジックについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  8. 「インストール・タイプ」画面で、「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「1システムのアップグレード」を選択します。次に、アップグレードするOMSホームを選択します。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの詳細」画面で、次のようにします。

    1. ミドルウェア・ホームを入力するか、検証します。


      注意:

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.6)およびJava Development Kit 1.6.0.43.0がまだインストールされていない場合は、これらのインストール先にするディレクトリへの絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/software/などです。入力するディレクトリにファイルやサブディレクトリが含まれていないことを確認してください。

      • Oracle WebLogic ServerおよびJDKをインストール済の場合は、サポートされているリリース(Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJDK 1.6.0.43.0)であることを確認してください。サポートされているリリースの場合は、インストーラによって検出され、インストール先のミドルウェア・ホームに表示されます。このミドルウェア・ホームへのパスを検証します。インストーラでは、Enterprise Managerがまだ構成されていないミドルウェア・ホームのみが検出され、表示されます。

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJava Development Kit 1.6.0.43.0を手動でインストールする場合は、第3章で説明されているガイドラインに従ってください。


    2. ホスト名を検証します。デフォルトでは、ホスト名は、既存の旧リリースのEnterprise Managerがインストールされていたホストの名前です。これは編集不可フィールドです。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「データベース接続の詳細」画面で、次のようにします。

    • 選択したOMSの管理リポジトリが格納されているデータベースのSYSおよびSYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

    • Oracle Management Repository(管理リポジトリ)をバックアップしたことを確認します。前提条件として、アップグレード・プロセスを開始する前に、管理リポジトリをバックアップする必要があります。まだバックアップを取っていない場合は、ただちに実行し、その後、インストーラに戻ってアップグレードを続行してください。


    注意:

    この時点でデータベースで実行される様々な前提条件チェックの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  13. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    プロビジョニング・アーカイブ・フレームワーク(PAF)の前提条件チェック・エラーが発生したら、インストーラを終了し、既存のEnterprise Managerシステムで実行中およびスケジュール済のすべてのデプロイメント・プロシージャを停止してから、インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

    実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャをすべて特定するには、次の問合せを実行して、そのデプロイメント・プロシージャのGUIDを書き留めます。

    SELECT i.instance_guid FROM SYSMAN.MGMT_PAF_STATES s, SYSMAN.MGMT_PAF_INSTANCES i, SYSMAN.MGMT_PAF_PROCEDURES p WHERE p.procedure_guid = i.procedure_guid AND s.instance_guid = i.instance_guid AND s.state_type = 0 AND s.status in (0,1)

    実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャを停止するには、次の問合せを実行して、前述のコマンドの出力から書き留めたGUIDを渡します。

    emcli stop_instance -instance=<instance id from sql query>


  14. 「プラグインの選択」画面で、OMSのアップグレード中に自動的にインストールされるプラグイン以外にデプロイするオプション・プラグインを選択します。


    注意:

    事前選択済の行には、アップグレード前コンソールを使用して、Oracle Management Agent 12cの事前デプロイ中にインストールしたプラグインも含まれる場合があります。

    ただし、事前選択済の行にインストール済のプラグインが含まれていない場合は、これらのプラグインがソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェア)に含まれていないことを意味しています。

    この画面にリストされていないプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。

    1. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    2. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

    3. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

    4. 次のオプションを指定してインストーラを起動し、ダウンロードしたプラグインのある場所を渡します。

      ./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)でサポートされていない、旧リリースのEnterprise Managerにデプロイされたプラグイン・バージョンを保有している場合があります。この場合は、インストーラを-pluginLocation引数で起動する際に、サポートされていないプラグインよりも上位のバージョンのソフトウェアを提供しないようにしてください。その上位バージョンがダウンロード可能な場合でも同様です。これによって、12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード中に、サポートされていないバージョンが確実に削除されます。アップグレード後、上位のバージョンをプラグイン・マネージャから直接デプロイできます。


  15. 「次へ」をクリックします。

  16. WebLogic Server構成の詳細を指定します。

    • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合は、「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverユーザー・アカウントおよびノード・マネージャ・ユーザー・アカウントの資格証明を入力し、OMSインスタンス・ベースの場所へのパスを検証します。


      注意:

      • パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。

      • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。


      デフォルトでは、WebLogicドメイン名はGCDomainで、ノード・マネージャ名はnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラはこの情報を使用して、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。

    • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からアップグレードする場合は、管理サーバーのホスト名およびそのポートと、WebLogicユーザー名を検証し、WebLogicユーザー・アカウント・パスワードを入力します。これは、新規WebLogicドメイン(GCDomain)を、アップグレードしている旧リリースのOMSで使用された管理サーバーと同じポートおよびホスト名で作成するために必要です。


      注意:

      NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。

    • 10gリリース5(10.2.0.5)または11gリリース1(11.1.0.1)から追加のOMSをアップグレードする場合は、最初にアップグレードしたOMS用に構成したホスト名と管理サーバー・ポートを入力し、既存のWebLogic Serverユーザー・アカウントの資格証明を入力します。


      注意:

      • この画面に入力するパスワードは、インストーラによって確認されないため、正しいパスワードを入力してください。

      • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。



    注意:

    Oracle WebLogic Serverのパスワードまたはノード・マネージャのパスワードを変更する場合は、My Oracle Supportのノート1450798.1を参照してください。

  17. 「次へ」をクリックします。

  18. 「表領域の場所」画面で、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所を検証します。必要な場合は、計画名を編集できます。編集する場合は、必ずファイル名まで含めたパスを指定してください。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。


    注意:

    この画面は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合にのみ表示されます。

  19. 「次へ」をクリックします。

  20. ポート構成の詳細を指定します。

    • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からアップグレードする場合は、古いOMSが使用していたポートがアップグレード後のOMSによって再利用されるため、「ポート構成の詳細」画面は表示されません。したがって、手順(22)に進みます。

    • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合は、「ポート構成の詳細」画面で各種コンポーネントが使用するポートをカスタマイズします。


      注意:

      • デフォルトでは、この画面にはすべてのコア・コンポーネントのデフォルト・ポートが表示されます。ただし、追加のOMSをアップグレードする場合は、最初のOMSに対して構成された管理サーバーが再利用されるため、この画面には管理サーバーのHTTP SSLポートは表示されません。

      • この画面のすべてのポートが-1として表示される場合、インストーラがホスト上のポートをバインドできないことを示します。この問題を解決するには、インストーラを終了して、ホスト名とこのホストのIP構成を検証し(ホストのIPアドレスが別のホストで使用されていないことを確認)、インストーラを再起動して実行しなおします。


      推奨されているポート範囲内または範囲外のカスタム・フリー・ポートを入力できます。

      ポートが空いているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。

      UNIXの場合:

      netstat -anp | grep <port no>

      Microsoft Windowsの場合:

      netstat -an|findstr <port_no>

      ただし、カスタム・ポートは1024より大きく、65535未満である必要があります。または、staticports.iniファイルにポートが事前定義済で、これらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックしてファイルを選択します。


      注意:

      staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。

      staticports.iniファイルは次の場所にあります。

      <Software_Extracted_Location>/response


  21. 「次へ」をクリックします。

  22. 「確認」画面で、アップグレードのために指定した詳細を確認します。

    1. 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    2. 詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてアップグレード・プロセスを開始します。

  23. 「インストールの進行状況」画面で、アップグレード操作の全体的な進行状況(パーセント)と各コンフィギュレーション・アシスタントのステータスを確認します。


    注意:

    OMSコンフィギュレーション・アシスタントが例外を伴って失敗した場合(特にEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からのアップグレード中)は、管理サーバーを停止して再試行してください。管理サーバーを停止するには、各OMSホストで次のコマンドを実行します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl stop oms -all



    注意:

    コンフィギュレーション・アシスタントが失敗すると、インストーラが停止し、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに関連する問題が解決するまで後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。この場合は、問題を診断して解決してから、「インストールの進行状況」画面で「再試行」 をクリックし、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントから再度実行します。

    ただし、誤って「再試行」 をクリックする前にインストーラを終了してしまった場合は、この画面を開くためにインストーラを再起動しないでください。かわりに、OMSホームからrunConfig.shスクリプトを起動し、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行してください。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<absolute_path_to_OMS_home> MODE=perform ACTION=configure COMPONENT_XML={encap_oms.1_0_0_0_0.xml}

    runConfig.shスクリプトが失敗した場合、サービス・リクエストを発行してOracleサポートに連絡してください。


  24. ソフトウェア・バイナリがコピーおよび構成されると、allroot.shスクリプトを実行するように求められます。別のウィンドウを開き、rootとしてログインし、これらのスクリプトを手動で実行します。

    Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でインストールしている場合、このスクリプトの実行は要求されません。

  25. 「終了」画面に、Enterprise Managerのアップグレードに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了します。


    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.1.2 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(2システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)


注意:

2システム・アップグレード方式の場合、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)のインストールに、クリーンな新規のホストを使用することをお薦めします。このため、ホストに管理エージェントがインストールされていないことを確認してください。

すでに管理エージェントが存在するホストにインストールする場合、2システム・アップグレード・プロセスの一部としてインストールされる新しい管理エージェントは、同じホストを再びターゲットとして登録することはできません。これは、既存の管理エージェントがすでにホストを古い管理リポジトリにターゲットとして登録している可能性があり、この管理リポジトリをクローニングして2システム・アップグレード・プロセスの一部としてアップグレードした場合、クローニングされた管理リポジトリをアップグレードした後でも、このホストのエントリが存在し続けるためです。このため、新しい管理エージェントがデータをアップロードする際に、このホストを再登録することはできません。

すでに管理エージェントがインストールされているホストを使用しなければならない場合は、まず既存の管理エージェントを削除し、この管理エージェントおよび管理エージェントによって監視されているターゲットの関連情報を管理リポジトリからクリーンアップします。その後、そのホストで2システム・アップグレードを開始します。既存の管理エージェントを削除およびクリーンアップする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

管理エージェントがすでに存在するホストにEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)を間違ってインストールした場合は、第13.1項に示されている回避策に従ってください。


グラフィック・モードで2システム・アップグレード方式を使用して既存のOMSおよび管理リポジトリをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Management Service 12cをインストールするホスト上で、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動します。

    <Software_Location>/runInstaller [ALLOW_ONLY_SECURE_ACCESS_TO_CONSOLE=FALSE LOCK_ORACLE_MANAGEMENT_SERVICE=FALSE]

    このコマンドで、<Software_Location>はソフトウェア・キットをダウンロードした場所です。


    注意:

    • インストーラの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第5.1.1項を参照してください。

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • インストーラを起動しているホストが、アップグレード前コンソールで入力したホストと一致することを確認します。

      インストーラを起動していて、これとは異なるホスト上で、アップグレード前コンソールでホスト名を変更する場合は、次の手順に従います。

      1. インストーラを終了します。

      2. バックアップ・データベースを破棄します。

      3. アップグレード前コンソールにアクセスします。

        (a)「新規Enterprise Managerシステムのホストとポートの識別」ページで、ホスト名を変更します。詳細は、10.2項を参照してください。

        (b)「エージェントのデプロイと構成」ページで、デプロイ済の管理エージェントを再構成します。詳細は、11.1項を参照してください。

        重要: 「エージェントのデプロイと構成」ページの「操作タイプの選択」セクションで、「エージェントとプラグイン・ソフトウェアのデプロイ」が選択解除されていることを確認してください。

      4. ここでデータベースの新しいバックアップを作成します。

      5. インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動したとき、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合、/stageディレクトリへのアクセス権がない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへのアクセス権があるかどうかを確認します。アクセス権がない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。



    注意:

    IBM AIXでのアップグレード中に、ミドルウェア・ホームのJDKバージョンがサポートされているバージョンではないことを示すエラー・メッセージが表示された場合は、メッセージに記載されているサポートされているバージョンがインストールされていることを確認し、-skipJDKValidation引数を渡してインストーラを起動します。

    次に例を示します。

    ./runInstaller -skipJDKValidation


  2. (オプション)「My Oracle Support」画面でMy Oracle Support資格証明を入力し、Oracle Configuration Managerを有効にします。Oracle Configuration Managerをここで有効にしない場合、手順(3)に進みます。

    インストール・ウィザードを実行するホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。


    注意:

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)以降、My Oracle Supportからsupport.oracle.comに直接アクセスするようになりました。これは、このURLへのネットワーク・アクセスを指定するか、My Oracle SupportにアクセスするクライアントからこのURLへのプロキシ・アクセスを付与する必要があることを意味します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. 「ソフトウェアの更新」画面で、最新のPSUパッチを含む、最新のソフトウェア更新を適用します。

    ソフトウェア更新は、オフライン・モード(インターネット接続がない場合)またはオンライン・モード(インターネット接続がある場合)でダウンロードできます。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlが、UNIXオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されます。詳細は手順(6)を参照してください。最初の製品ではない場合、「前提条件の確認」画面が表示されます。詳細は手順(8)を参照してください。

    Enterprise Manager Cloud Controlが、Microsoft Windowsオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面は表示されません。Microsoft Windowsでは、デフォルトのインベントリ・ディレクトリは次のようになります。

    <system drive>\Program Files\Oracle\Inventory
    
  6. 「Oracleインベントリ」画面で、次のようにします。このホストでの最初のOracle製品のインストールであると特定された場合のみ、この画面が表示されます。

    1. インベントリ・ファイルおよびディレクトリを配置するディレクトリへのフルパスを入力します。


      注意:

      これがホスト上で最初のOracle製品である場合、デフォルトのセントラル・インベントリの場所は<home directory>/oraInventoryになります。ただし、すでにOracle製品がホスト上にある場合、中央インベントリの場所は、oraInst.locファイルで参照できます。oraInst.locファイルは、LinuxおよびAIXの場合/etcディレクトリに、Solaris、HP-UXおよびTru64の場合/var/opt/oracleディレクトリにあります。


    2. Oracleインベントリ・ディレクトリを所有する適切なオペレーティング・システム・グループ名を選択します。選択するグループは、そのOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードによって実行された前提条件チェックのステータスを確認し、環境がアップグレード成功のためのすべての最小要件を満たしているかどうかを確認します。

    インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。必要なオペレーティング・システム・パッチ、オペレーティング・システム・パッケージなどがチェックされます。

    前提条件チェックのステータスは、「警告」「失敗」または「成功」のいずれかになります。

    「警告」または「失敗」 ステータスになったチェックがある場合は、アップグレードを続行する前に問題を調査して修正してください。この画面では、前提条件が満たされなかった理由や解決方法を提供します。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。

  9. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    前提条件チェックでパッケージがないことが示された場合は、必要なパッケージをインストールすることを確認し、「再実行」をクリックします。インストール・ウィザードによって、パッケージ名とバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールすることを確認します。インストール・ウィザードがこれらのパッケージを検証するために使用するロジックについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  10. 「インストール・タイプ」画面で、「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「2システムのアップグレード」を選択します。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「インストールの詳細」画面で、次のようにします。

    1. OMSおよび他のコア・コンポーネントをインストールするミドルウェア・ホームを入力するか、検証します。


      注意:

      • Oracle WebLogic ServerとJava Development Kitがインストール済の場合、サポートされているリリース(Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)とJDK 1.6.0.43.0)であることを確認してください。サポート対象のリリースがある場合、インストーラはそれらを自動的に検出して、インストールされているミドルウェア・ホームの絶対パスを表示します。この場合は、ミドルウェア・ホームを検証してください。場所が間違っている場合、正しい場所のパスを入力します。選択または入力するミドルウェア・ホームに、Oracleホームが1つもないことを確認してください。

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJDK 1.6.0.43.0がない場合、Enterprise Managerシステムのインストール中にインストーラによってそれらが自動的にインストールされます。この場合、それらをインストールするディレクトリの絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/software/などです。入力するディレクトリにファイルやサブディレクトリが含まれていないことを確認してください。

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJava Development Kit 1.6 v24を手動でインストールする場合は、第3章で説明されているガイドラインに従ってください。


    2. 管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/agentです。この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。

    3. OMSを構成するホストの名前を検証します。

      ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名は完全修飾名または仮想ホスト名で表示されます。ORACLE_HOSTNAMEの値を指定してインストール・ウィザードを起動した場合、このフィールドにはその名前が事前に移入されます。

      デフォルトのホスト名を使用するか、DNSで登録され、他のネットワーク・ホストからアクセス可能な完全修飾されたドメイン名を入力します。完全修飾ドメイン名を使用することをお薦めします。


      注意:

      ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスを入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。短縮名は許可されますが警告が表示されるため、かわりに完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。

  13. 「データベース接続の詳細」画面で、バックアップ・データベースが存在するホストの完全修飾名、そのリスナー・ポート、サービス名またはシステムID(SID)、SYSおよびSYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。


    注意:

    Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

    インストーラは、この情報を使用して、SYSMANスキーマがアップグレードされるバックアップ・データベースに接続します。SYSMANスキーマは、Enterprise Manager Cloud Controlの管理に使用されるリレーショナル・データのほとんどを保持しています。


    注意:

    この時点でデータベースで実行される様々な前提条件チェックの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  14. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    • Oracle RACデータベースに接続していて、そのノードのいずれかの仮想IPアドレスを入力している場合、インストール・ウィザードで「接続文字列」ダイアログが表示され、クラスタの一部であるその他のノードの情報で接続文字列を更新するように求められます。接続文字列を更新して「OK」をクリックします。接続をテストするには、「接続テスト」をクリックします。

    • Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

    • プロビジョニング・アーカイブ・フレームワーク(PAF)の前提条件エラーが発生した場合は、次の操作を実行します。

      • インストーラを終了し、バックアップ・データベース上で次のSQLコマンドを実行した後、インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

        UPDATE MGMT_PAF_STATES 
        SET status = 6 
        WHERE state_type = 0 
        AND status IN (0, 1); 
        
      • インストーラを終了し、バックアップ・データベースを破棄して、既存のEnterprise Managerシステムで実行中およびスケジュール済のすべてのデプロイメント・プロシージャを停止します。ここでデータベースの新しいバックアップを作成し、インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

    • なんらかの検証エラーが発生した場合は、次の操作を実行します。

      1. インストーラを終了します。

      2. バックアップ・データベースを破棄します。

      3. アップグレード前コンソールで問題を解決します。

      4. ここでデータベースの新しいバックアップを作成します。

      5. インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

    • MGMT_VIEWユーザー・アカウントのロック解除とパスワード変更を求める警告が表示された場合は、この警告を無視します(インストーラによって自動的にロック解除されます)。


  15. 「プラグインの選択」画面で、Enterprise Managerシステムのインストール中にソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)からインストールするオプションのプラグインを選択します。

    事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールまたはアップグレードするオプションのプラグインを選択してください。


    注意:

    事前選択済の行には、アップグレード前コンソールを使用して、Oracle Management Agent 12cの事前デプロイ中にインストールしたプラグインも含まれる場合があります。

    ただし、事前選択済の行にインストール済のプラグインが含まれていない場合は、これらのプラグインがソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェア)に含まれていないことを意味しています。

    この画面にリストされていないプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。

    1. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    2. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

    3. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

    4. 次のオプションを指定してインストーラを起動し、ダウンロードしたプラグインのある場所を渡します。

      ./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.05)でサポートされていない、旧リリースのEnterprise Managerにデプロイされたプラグイン・バージョンを保有している場合があります。この場合は、インストーラを-pluginLocation引数で起動する際に、サポートされていないプラグインよりも上位のバージョンのソフトウェアを提供しないようにしてください。その上位バージョンがダウンロード可能な場合でも同様です。これによって、12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード中に、サポートされていないバージョンが確実に削除されます。アップグレード後、上位のバージョンをプラグイン・マネージャから直接デプロイできます。


  16. 「次へ」をクリックします。

  17. 「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverユーザー・アカウントおよびノード・マネージャのユーザー・アカウントの資格証明を入力し、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所へのパスを検証します。


    注意:

    • パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。

    • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。


    デフォルトでは、WebLogicドメイン名はGCDomainで、ノード・マネージャ名はnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラはこの情報を使用して、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。

  18. 「次へ」をクリックします。


    警告:

    両方のデータベースでGLOBAL_NAMESパラメータに設定されている値を確認してください。

    • GLOBAL_NAMESパラメータが両方のデータベースでFALSEに設定されている場合は、アップグレードが終了するまでこの値を変更せず、すべての管理エージェントがスイッチオーバーされることを確認します。

    • GLOBAL_NAMESパラメータがTRUEに設定されているのがどちらか一方のデータベースのみの場合や、両方のデータベースのGLOBAL_NAMEパラメータの値が同一である場合は、新しいクローン・データベースで設定されたGLOBAL_NAMEパラメータの値を、古いデータベースで設定されたものとは異なる値に設定します。


  19. 「古いリポジトリの詳細」画面で、接続文字列を検証し、古い管理リポジトリのSYSMANパスワードを入力します。

    これらの詳細情報は、古い管理リポジトリへの接続、発生データのチェック、アップグレード後の管理リポジトリへの発生データの転送に使用されます。発生データとは、古い管理リポジトリのバックアップ作成時からアップグレードまでに、古い管理リポジトリにアップロードされたデータです。


    注意:

    通常、接続文字列は事前に移入されています。ただし、事前に移入されていない場合は、次の形式で入力してください。
    • SIDの場合

      (DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<host_name>)(PORT=<port>)))(CONNECT_DATA=(SID=<sid>)))

    • サービス名の場合

      (DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<host_name>)(PORT=<port>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service_name>)))


  20. 「次へ」をクリックします。

  21. 「表領域の場所」画面で、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所を検証します。必要な場合は、計画名を編集できます。編集する場合は、必ずファイル名まで含めたパスを指定してください。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。


    注意:

    この画面は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合にのみ表示されます。

  22. 「次へ」をクリックします。

  23. 「ポート構成の詳細」画面で、各種コンポーネントが使用するポートをカスタマイズします。

    • Enterprise ManagerアップロードHttpポートおよびEnterprise ManagerアップロードHttp SSLポートに入力するポートが、アップグレード前コンソールで入力した保護および非保護ポートと一致することを確認します。


      注意:

      この画面で入力するポートがアップグレード前コンソールで入力したポートとは異なっており、アップグレード前コンソールのポートを変更する場合は、次の操作を実行します。
      1. インストーラを終了します。

      2. バックアップ・データベースを破棄します。

      3. アップグレード前コンソールでポートを変更します。

      4. ここでデータベースの新しいバックアップを作成します。

      5. インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。


    • 他のコンポーネントに対しては、推奨されているポート範囲内または範囲外のフリーのカスタム・ポートを入力できます。ただし、カスタム・ポートは1024より大きく、65535未満である必要があります。

      ポートが空いているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。

      UNIXの場合:

      netstat -anp | grep <port no>

      Microsoft Windowsの場合:

      netstat -an|findstr <port_no>

    • または、staticports.iniファイルにポートが事前定義済で、これらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックしてファイルを選択します。


      注意:

      staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。このファイルを渡す場合は、Enterprise ManagerアップロードHttpポートおよびEnterprise ManagerアップロードHttp SSLポートに入力するポートが、アップグレード前コンソールで入力した非保護および保護ポートと一致することを確認します。


    注意:

    この画面のすべてのポートが-1として表示される場合、インストーラがホスト上のポートをバインドできないことを示します。この問題を解決するには、インストーラを終了して、ホスト名とこのホストのIP構成を検証し(ホストのIPアドレスが別のホストで使用されていないことを確認)、インストーラを再起動して実行しなおします。

  24. 「次へ」をクリックします。

  25. 「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  26. 「インストールの進行状況」画面で、インストールの全体的な進行(パーセント)とコンフィギュレーション・アシスタントのそれぞれのステータスを参照します。コンフィギュレーション・アシスタントは、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール済コンポーネントを構成するために実行されます。


    注意:

    コンフィギュレーション・アシスタントが失敗すると、インストーラが停止し、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに関連する問題が解決するまで後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。この場合は、問題を診断して解決してから、「インストールの進行状況」画面で「再試行」 をクリックし、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントから再度実行します。

    ただし、誤って「再試行」 をクリックする前にインストーラを終了してしまった場合は、この画面を開くためにインストーラを再起動しないでください。かわりに、OMSホームからrunConfig.shスクリプトを起動し、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行してください。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<absolute_path_to_OMS_home> MODE=perform ACTION=configure COMPONENT_XML={encap_oms.1_0_0_0_0.xml}

    runConfig.shスクリプトが失敗した場合、環境をクリーン・アップしてインストールを再実行してください。


  27. ソフトウェア・バイナリのコピーおよび構成の後、allroot.shスクリプト、および今回がホストでの最初のOracle製品のインストールの場合oraInstRoot.shスクリプトを実行するように要求されます。別のウィンドウを開き、rootとしてログインし、これらのスクリプトを手動で実行します。

    Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でインストールしている場合、このスクリプトの実行は要求されません。

  28. 「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。

    このインストールの詳細は、OMSホームの次のファイルを参照してください。

    $<OMS_HOME>/install/setupinfo.txt


    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.2 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(サイレント・モード)

この項では、アップグレード方式の1つを使用して、サイレント・モードで10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の既存のOMSおよび管理リポジトリをアップグレードする方法について説明します。

特に、次の項目について説明します。


注意:

OMSとManagement Agentのエントリは、HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcを除くすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルにあります。HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcの各プラットフォームでは、エントリは/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。


注意:

emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
  • OMSにサービス名が構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_conndesc '"(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<>)(PORT=<>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<>)))"' -repos_user <> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file < emkey file>

  • OMSにサービス名が構成されていない場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_host <host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file <emkey file>

ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。


12.2.1 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(1システム・アップグレード方式、サイレント・モード)


注意:

1システム・アップグレード方式を使用してアップグレードする場合、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードでは、OMSがインストールされた新規の管理エージェントはインストールされず、既存の管理エージェントもアップグレードされません。管理エージェントは、アップグレード前コンソールを使用して事前にデプロイされます。これは予測されている動作です。

サイレント・モードで1システム・アップグレード方式を使用して既存のOMSおよび管理リポジトリをアップグレードする方法は、第5.2項を参照してください。

12.2.2 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(2システム・アップグレード方式、サイレント・モード)


注意:

2システム・アップグレード方式の場合、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)のインストールに、クリーンな新規のホストを使用することをお薦めします。このため、ホストに管理エージェントがインストールされていないことを確認してください。

すでに管理エージェントが存在するホストにインストールする場合、2システム・アップグレード・プロセスの一部としてインストールされる新しい管理エージェントは、同じホストを再びターゲットとして登録することはできません。これは、既存の管理エージェントがすでにホストを古い管理リポジトリにターゲットとして登録している可能性があり、この管理リポジトリをクローニングして2システム・アップグレード・プロセスの一部としてアップグレードした場合、クローニングされた管理リポジトリをアップグレードした後でも、このホストのエントリが存在し続けるためです。このため、新しい管理エージェントがデータをアップロードする際に、このホストを再登録することはできません。

すでに管理エージェントがインストールされているホストを使用しなければならない場合は、まず既存の管理エージェントを削除し、この管理エージェントおよび管理エージェントによって監視されているターゲットの関連情報を管理リポジトリからクリーンアップします。その後、そのホストで2システム・アップグレードを開始します。既存の管理エージェントを削除およびクリーンアップする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

管理エージェントがすでに存在するホストにEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)を間違ってインストールした場合は、第13.1項に示されている回避策に従ってください。


サイレント・モードで2システム・アップグレード方式を使用して既存のOMSおよび管理リポジトリをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/upgrade.rsp

    このコマンドで、<Software_Location>はソフトウェア・キットをダウンロードした場所です。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、付録Aに示された変数に適切な値を入力します。

  3. インストーラを起動します。

    ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/upgrade.rsp -staticPortsIniFile <absolute_path_to_staticports.ini_file> [-invPtrLoc <absolute_path_to_inventory_directory>] [ALLOW_ONLY_SECURE_ACCESS_TO_CONSOLE=FALSE LOCK_ORACLE_MANAGEMENT_SERVICE=FALSE]


    注意:

    インストーラの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第5.2.1項を参照してください。UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。また、-invPtrLocはMicrosoft Windowsではサポートされていないことにも注意してください。


    注意:

    IBM AIXでのアップグレード中に、ミドルウェア・ホームのJDKバージョンがサポートされているバージョンではないことを示すエラー・メッセージが表示された場合は、メッセージに記載されているサポートされているバージョンがインストールされていることを確認し、-skipJDKValidation引数を渡してインストーラを起動します。

    次に例を示します。

    ./runInstaller -skipJDKValidation



    注意:

    • インストーラを起動しているホストが、アップグレード前コンソールで入力したホストと一致することを確認します。

      インストーラを起動していて、これとは異なるホスト上で、アップグレード前コンソールでホスト名を変更する場合は、次の手順に従います。

      1. インストーラを終了します。

      2. バックアップ・データベースを破棄します。

      3. アップグレード前コンソールにアクセスし、「新規Enterprise Managerシステムのホストとポートの識別」ページで、ホスト名を変更します。

      4. ここでデータベースの新しいバックアップを作成します。

      5. インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

      この場合、OMSのアップグレード前にアップグレード前コンソールを通じてデプロイおよび構成済のすべての管理エージェントが、新しいホスト名で再構成されていることを確認する必要があります。

    • staticports.iniファイルで、Enterprise ManagerアップロードHttpポートおよびEnterprise ManagerアップロードHttp SSLポートに入力するポートが、アップグレード前コンソールで入力した保護および非保護ポートと一致することを確認します。

      かわりにアップグレード前コンソールでポートを変更する場合は、次の手順を実行します。

      1. インストーラを終了します。

      2. バックアップ・データベースを破棄します。

      3. アップグレード前コンソールでポートを変更します。

      4. ここでデータベースの新しいバックアップを作成します。

      5. インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。



    注意:

    前提条件チェックでパッケージがないことが示された場合は、必要なパッケージをインストールすることを確認し、インストールを再試行します。インストーラによって、パッケージ名とバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールすることを確認します。インストーラがこれらのパッケージを検証するために使用するロジックについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。


    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.3 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(ソフトウェアのみアップグレード方法の使用、グラフィック・モード)

この項では、グラフィック・モードでEnterprise Manager 12c Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをある時点でインストールしておき、後でアップグレードする方法について説明します。

特に、次の項目について説明します。


注意:

OMSとManagement Agentのエントリは、HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcを除くすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルにあります。HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcの各プラットフォームでは、エントリは/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。


注意:

emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
  • OMSにサービス名が構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_conndesc '"(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<>)(PORT=<>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<>)))"' -repos_user <> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file < emkey file>

  • OMSにサービス名が構成されていない場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_host <host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file <emkey file>

ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。


12.3.1 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(1システム・アップグレード方式でソフトウェアのみアップグレード方法を使用、グラフィック・モード)

この項では、1システム・アップグレード方式で、ソフトウェアのみモードでOMSおよび管理リポジトリをアップグレードする方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。

12.3.1.1 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリのインストール(1システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールするには、第5.3.1項を参照してください。

12.3.1.2 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリをインストール(1システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)した後のallroot.shスクリプトの実行

allroot.shスクリプトを実行する方法は、第5.3.2項を参照してください。

12.3.1.3 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリの構成とアップグレード(1システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを構成するには、次の手順に従います。

  1. 次のスクリプトを実行してインストール・ウィザードを起動します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh[-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • 第12.3.1.1項の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • スクリプトの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第5.3.3.1項を参照してください。


  2. 「インストール・タイプ」画面で、次のようにします。

    1. 「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「1システムのアップグレード」を選択します。

    2. アップグレードするOMSホームを選択します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面で、次を実行します。

    • 選択したOMSの管理リポジトリが格納されているデータベースのSYSおよびSYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

    • Oracle Management Repository(管理リポジトリ)をバックアップしたことを確認します。前提条件として、アップグレード・プロセスを開始する前に、管理リポジトリをバックアップする必要があります。まだバックアップを取っていない場合は、ただちに実行し、その後でインストーラに戻ってアップグレードを続行してください。


    注意:

    この時点でデータベースで実行される様々な前提条件チェックの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    欠落しているプラグインに関するエラーが表示される場合は、次の操作を実行します。
    1. 欠落しているプラグインのエラー・メッセージに表示されているとおりに、プラグイン・バージョンおよびプラグイン・アップデートに関するメモを取ります。エラー・メッセージに表示されたプラグインは、次の形式で示されます。

      PluginID:PluginVersion:PluginUpdate

    2. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    3. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

    4. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

    5. ConfigureGC.shスクリプトを次のように起動して、ダウンロードしたプラグインをインストールします。

      <OMS_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_sw>

    次の手順に進む前に、欠落しているプラグインを必ずインストールしてください。

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)でサポートされていない、旧リリースのEnterprise Managerにデプロイされたプラグイン・バージョンを保有している場合があります。この場合は、インストーラを-pluginLocation引数で起動する際に、サポートされていないプラグインよりも上位のバージョンのソフトウェアを提供しないようにしてください。その上位バージョンがダウンロード可能な場合でも同様です。これによって、12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード中に、サポートされていないバージョンが確実に削除されます。アップグレード後、上位のバージョンをプラグイン・マネージャから直接デプロイできます。


  6. 「プラグインの選択」画面で、OMSのアップグレード中に自動的にアップグレードされるプラグイン以外にデプロイするオプション・プラグインを選択します。


    注意:

    この画面にリストされていないその他のプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。
    1. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    2. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

    3. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

    4. 次のオプションを指定してインストーラを起動し、ダウンロードしたプラグインのある場所を渡します。

      $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>


  7. 「次へ」をクリックします。

  8. WebLogic Server構成の詳細を指定します。

    • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合は、「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverユーザー・アカウントおよびノード・マネージャ・ユーザー・アカウントの資格証明を入力し、OMSインスタンス・ベースの場所へのパスを検証します。


      注意:

      • パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。

      • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。


      デフォルトでは、WebLogicドメイン名はGCDomainで、ノード・マネージャ名はnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラはこの情報を使用して、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。

    • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からアップグレードする場合は、管理サーバーのホスト名およびそのポートと、WebLogicユーザー名を検証し、WebLogicユーザー・アカウント・パスワードを入力します。これは、新規WebLogicドメイン(GCDomain)を、アップグレードしている旧リリースのOMSで使用された管理サーバーと同じポートおよびホスト名で作成するために必要です。


      注意:

      NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。

    • 10gリリース5(10.2.0.5)または11gリリース1(11.1.0.1)から追加のOMSをアップグレードする場合は、最初のOMS用に構成したホスト名と管理サーバー・ポートを入力し、既存のWebLogic Serverユーザー・アカウントの資格証明を入力します。


      注意:

      • この画面に入力するパスワードは、インストーラによって確認されないため、正しいパスワードを入力してください。

      • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。



    注意:

    Oracle WebLogic Serverのパスワードまたはノード・マネージャのパスワードを変更する場合は、My Oracle Supportのノート1450798.1を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「表領域の場所」画面で、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所を検証します。必要な場合は、計画名を編集できます。編集する場合は、必ずファイル名まで含めたパスを指定してください。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。


    注意:

    この画面は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合にのみ表示されます。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「ポート構成の詳細」画面で、各種コンポーネントが使用するポートをカスタマイズします。

    • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)からアップグレードする場合は、古いOMSが使用していたポートがアップグレード後のOMSによって再利用されるため、「ポート構成の詳細」画面は表示されません。したがって、手順(14)に進みます。

    • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合は、「ポート構成の詳細」画面で各種コンポーネントが使用するポートをカスタマイズします。


      注意:

      この画面のすべてのポートが-1として表示される場合、インストーラがホスト上のポートをバインドできないことを示します。この問題を解決するには、インストーラを終了して、ホスト名とこのホストのIP構成を検証し(ホストのIPアドレスが別のホストで使用されていないことを確認)、インストーラを再起動して実行しなおします。

      推奨されているポート範囲内または範囲外のカスタム・フリー・ポートを入力できます。

      ポートが空いているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。

      UNIXの場合:

      netstat -anp | grep <port no>

      Microsoft Windowsの場合:

      netstat -an|findstr <port_no>

      ただし、カスタム・ポートは1024より大きく、65535未満である必要があります。または、staticports.iniファイルにポートが事前定義済で、これらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックしてファイルを選択します。


      注意:

      staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。

      staticports.iniファイルは次の場所にあります。

      <Software_Extracted_Location>/response


  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認した後、問題がなければ、「構成」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  15. 「インストールの進行状況」画面で、インストールの全体的な進行状況(パーセント)を確認します。


    注意:

    コンフィギュレーション・アシスタントが失敗すると、インストーラが停止し、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに関連する問題が解決するまで後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。この場合は、問題を診断して解決してから、「インストールの進行状況」画面で「再試行」 をクリックし、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントから再度実行します。

    ただし、誤って「再試行」をクリックする前にインストーラを終了してしまった場合は、この画面を開くためにインストーラを再起動しないでください。かわりに、OMSホームからrunConfig.shスクリプトを起動し、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行してください。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<absolute_path_to_OMS_home> MODE=perform ACTION=configure COMPONENT_XML={encap_oms.1_0_0_0_0.xml}

    runConfig.shスクリプトが失敗した場合、サービス・リクエストを発行してOracleサポートに連絡してください。


  16. 「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。


    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.3.2 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(2システム・アップグレード方式でソフトウェアのみアップグレード方法を使用、グラフィック・モード)

この項では、2システム・アップグレード方式で、ソフトウェアのみモードでOMSおよび管理リポジトリをアップグレードする方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

2システム・アップグレード方式の場合、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)のインストールに、クリーンな新規のホストを使用することをお薦めします。このため、ホストに管理エージェントがインストールされていないことを確認してください。

すでに管理エージェントが存在するホストにインストールする場合、2システム・アップグレード・プロセスの一部としてインストールされる新しい管理エージェントは、同じホストを再びターゲットとして登録することはできません。これは、既存の管理エージェントがすでにホストを古い管理リポジトリにターゲットとして登録している可能性があり、この管理リポジトリをクローニングして2システム・アップグレード・プロセスの一部としてアップグレードした場合、クローニングされた管理リポジトリをアップグレードした後でも、このホストのエントリが存在し続けるためです。このため、新しい管理エージェントがデータをアップロードする際に、このホストを再登録することはできません。

すでに管理エージェントがインストールされているホストを使用しなければならない場合は、まず既存の管理エージェントを削除し、この管理エージェントおよび管理エージェントによって監視されているターゲットの関連情報を管理リポジトリからクリーンアップします。その後、そのホストで2システム・アップグレードを開始します。既存の管理エージェントを削除およびクリーンアップする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

管理エージェントがすでに存在するホストにEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)を間違ってインストールした場合は、第13.1項に示されている回避策に従ってください。


12.3.2.1 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリのインストール(2システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)

ソフトウェア・バイナリをインストールするには、第5.3.1項で説明されている手順を実行します。

12.3.2.2 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリをインストール(2システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)した後のallroot.shスクリプトの実行

allroot.shスクリプトを実行する方法は、第5.3.2項を参照してください。

12.3.2.3 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリの構成とアップグレード(2システム・アップグレード方式、グラフィック・モード)

既存のEnterprise Managerシステムを構成およびアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 次のスクリプトを実行してインストール・ウィザードを起動します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh[-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • 第12.3.2.1項の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • スクリプトの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第5.3.3.1項を参照してください。


  2. 「インストール・タイプ」画面で、「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「2システムのアップグレード」を選択します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面で、バックアップ・データベースが存在するホストの完全修飾名、そのリスナー・ポート、サービス名またはシステムID(SID)、SYSおよびSYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。


    注意:

    Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

    インストーラは、この情報を使用して、SYSMANスキーマがアップグレードされるバックアップ・データベースに接続します。SYSMANスキーマは、Enterprise Manager Cloud Controlの管理に使用されるリレーショナル・データのほとんどを保持しています。


    注意:

    この時点でデータベースで実行される様々な前提条件チェックの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    • Oracle RACデータベースに接続していて、そのノードのいずれかの仮想IPアドレスを入力している場合、インストール・ウィザードで「接続文字列」ダイアログが表示され、クラスタの一部であるその他のノードの情報で接続文字列を更新するように求められます。接続文字列を更新して「OK」をクリックします。接続をテストするには、「接続テスト」をクリックします。

    • Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

    • プロビジョニング・アーカイブ・フレームワーク(PAF)の前提条件エラーが発生した場合は、次の操作を実行します。

      • インストーラを終了し、バックアップ・データベース上で次のSQLコマンドを実行した後、インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

        UPDATE MGMT_PAF_STATES 
        SET status = 6 
        WHERE state_type = 0 
        AND status IN (0, 1); 
        
      • インストーラを終了し、バックアップ・データベースを破棄して、既存のEnterprise Managerシステムで実行中およびスケジュール済のすべてのデプロイメント・プロシージャを停止します。ここでデータベースの新しいバックアップを作成し、インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。

    • MGMT_VIEWユーザー・アカウントのロック解除とパスワード変更を求める警告が表示された場合は、この警告を無視します(インストーラによって自動的にロック解除されます)。



    注意:

    欠落しているプラグインに関するエラーが表示される場合は、次の操作を実行します。
    1. 欠落しているプラグインのエラー・メッセージに表示されているとおりに、プラグイン・バージョンおよびプラグイン・アップデートに関するメモを取ります。エラー・メッセージに表示されたプラグインは、次の形式で示されます。

      PluginID:PluginVersion:PluginUpdate

    2. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    3. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

    4. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

    5. ConfigureGC.shスクリプトを次のように起動して、ダウンロードしたプラグインをインストールします。

      <OMS_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_sw>

    次の手順に進む前に、欠落しているプラグインを必ずインストールしてください。

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)でサポートされていない、旧リリースのEnterprise Managerにデプロイされたプラグイン・バージョンを保有している場合があります。この場合は、インストーラを-pluginLocation引数で起動する際に、サポートされていないプラグインよりも上位のバージョンのソフトウェアを提供しないようにしてください。その上位バージョンがダウンロード可能な場合でも同様です。これによって、12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード中に、サポートされていないバージョンが確実に削除されます。アップグレード後、上位のバージョンをプラグイン・マネージャから直接デプロイできます。


  6. 「プラグインの選択」画面で、OMSのアップグレード中に自動的にアップグレードされるプラグイン以外にデプロイするオプション・プラグインを選択します。


    注意:

    この画面にリストされていないその他のプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。
    1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所に保管します。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    2. 次のオプションを指定してインストーラを起動し、ダウンロードしたプラグインのある場所を渡します。

      ./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>


  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverユーザー・アカウントおよびノード・マネージャのユーザー・アカウントの資格証明を入力し、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所へのパスを検証します。


    注意:

    • パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。

    • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。


    デフォルトでは、WebLogicドメイン名はGCDomainで、ノード・マネージャ名はnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラはこの情報を使用して、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。

  9. 「次へ」をクリックします。


    警告:

    両方のデータベースでGLOBAL_NAMESパラメータに設定されている値を確認してください。

    • GLOBAL_NAMESパラメータが両方のデータベースでFALSEに設定されている場合は、アップグレードが終了するまでこの値を変更せず、すべての管理エージェントがスイッチオーバーされることを確認します。

    • GLOBAL_NAMESパラメータがTRUEに設定されているのがどちらか一方のデータベースのみの場合や、両方のデータベースのGLOBAL_NAMEパラメータの値が同一である場合は、新しいクローン・データベースで設定されたGLOBAL_NAMEパラメータの値を、古いデータベースで設定されたものとは異なる値に設定します。


  10. 「古いリポジトリの詳細」画面で、接続文字列を検証し、古い管理リポジトリのSYSMANパスワードを入力します。

    これらの詳細情報は、古い管理リポジトリへの接続、発生データのチェック、アップグレード後の管理リポジトリへの発生データの転送に使用されます。発生データとは、古い管理リポジトリのバックアップ作成時からアップグレードまでに、古い管理リポジトリにアップロードされたデータです。


    注意:

    通常、接続文字列は事前に移入されています。ただし、事前に移入されていない場合は、次の形式で入力してください。
    • SIDの場合

      (DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<host_name>)(PORT=<port>)))(CONNECT_DATA=(SID=<sid>)))

    • サービス名の場合

      (DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<host_name>)(PORT=<port>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service_name>)))


  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「表領域の場所」画面で、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所を検証します。必要な場合は、計画名を編集できます。編集する場合は、必ずファイル名まで含めたパスを指定してください。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルを必要とします。


    注意:

    この画面は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合にのみ表示されます。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 「ポート構成の詳細」画面で、各種コンポーネントが使用するポートをカスタマイズします。

    • Enterprise ManagerアップロードHttpポートおよびEnterprise ManagerアップロードHttp SSLポートに入力するポートが、アップグレード前コンソールで入力した保護および非保護ポートと一致することを確認します。

    • 他のコンポーネントに対しては、推奨されているポート範囲内または範囲外のフリーのカスタム・ポートを入力できます。ただし、カスタム・ポートは1024より大きく、65535未満である必要があります。

      ポートが空いているかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。

      UNIXの場合:

      netstat -anp | grep <port no>

      Microsoft Windowsの場合:

      netstat -an|findstr <port_no>

    • または、staticports.iniファイルにポートが事前定義済で、これらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックしてファイルを選択します。


      注意:

      staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。このファイルを渡す場合は、Enterprise ManagerアップロードHttpポートおよびEnterprise ManagerアップロードHttp SSLポートに入力するポートが、アップグレード前コンソールで入力した非保護および保護ポートと一致することを確認します。

  15. 「次へ」をクリックします。

  16. 「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認した後、問題がなければ、「構成」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  17. 「インストールの進行状況」画面で、インストールの全体的な進行状況(パーセント)を確認します。


    注意:

    コンフィギュレーション・アシスタントが失敗すると、インストーラが停止し、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに関連する問題が解決するまで後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。この場合は、問題を診断して解決してから、「インストールの進行状況」画面で「再試行」 をクリックし、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントから再度実行します。

    ただし、誤って「再試行」をクリックする前にインストーラを終了してしまった場合は、この画面を開くためにインストーラを再起動しないでください。かわりに、OMSホームからrunConfig.shスクリプトを起動し、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行してください。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<absolute_path_to_OMS_home> MODE=perform ACTION=configure COMPONENT_XML={encap_oms.1_0_0_0_0.xml}

    runConfig.shスクリプトが失敗した場合、環境をクリーン・アップしてインストールを再実行してください。


  18. 「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。


    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.4 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(ソフトウェアのみアップグレード方法の使用、サイレント・モード)

この項では、サイレント・モードでEnterprise Manager 12c Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをある時点でインストールしておき、後でアップグレードする方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。


注意:

OMSとManagement Agentのエントリは、HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcを除くすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルにあります。HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcの各プラットフォームでは、エントリは/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。


注意:

emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
  • OMSにサービス名が構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_conndesc '"(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<>)(PORT=<>)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<>)))"' -repos_user <> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file < emkey file>

  • OMSにサービス名が構成されていない場合は、次のコマンドを実行します。

    <OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_host <host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd> ] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file <emkey file>

ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。コマンドラインで明示的に指定していない場合は、管理サーバーのパスワードおよびリポジトリ・パスワードを求められます。


12.4.1 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(1システム・アップグレード方式でソフトウェアのみアップグレード方法を使用、サイレント・モード)

1システム・アップグレード方式でソフトウェアのみモードを使用してアップグレードする方法は、第5.4項を参照してください。


注意:

Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)でサポートされていない、旧リリースのEnterprise Managerにデプロイされたプラグイン・バージョンを保有している場合があります。この場合は、インストーラを-pluginLocation引数で起動する際に、サポートされていないプラグインよりも上位のバージョンのソフトウェアを提供しないようにしてください。その上位バージョンがダウンロード可能な場合でも同様です。これによって、12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード中に、サポートされていないバージョンが確実に削除されます。アップグレード後、上位のバージョンをプラグイン・マネージャから直接デプロイできます。

12.4.2 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(2システム・アップグレード方式でソフトウェアのみアップグレード方法を使用、サイレント・モード)

この項では、2システム・アップグレード方式で、ソフトウェアのみモードでアップグレードする方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

2システム・アップグレード方式の場合、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)のインストールに、クリーンな新規のホストを使用することをお薦めします。このため、ホストに管理エージェントがインストールされていないことを確認してください。

すでに管理エージェントが存在するホストにインストールする場合、2システム・アップグレード・プロセスの一部としてインストールされる新しい管理エージェントは、同じホストを再びターゲットとして登録することはできません。これは、既存の管理エージェントがすでにホストを古い管理リポジトリにターゲットとして登録している可能性があり、この管理リポジトリをクローニングして2システム・アップグレード・プロセスの一部としてアップグレードした場合、クローニングされた管理リポジトリをアップグレードした後でも、このホストのエントリが存在し続けるためです。このため、新しい管理エージェントがデータをアップロードする際に、このホストを再登録することはできません。

すでに管理エージェントがインストールされているホストを使用しなければならない場合は、まず既存の管理エージェントを削除し、この管理エージェントおよび管理エージェントによって監視されているターゲットの関連情報を管理リポジトリからクリーンアップします。その後、そのホストで2システム・アップグレードを開始します。既存の管理エージェントを削除およびクリーンアップする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

管理エージェントがすでに存在するホストにEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)を間違ってインストールした場合は、第13.1項に示されている回避策に従ってください。


12.4.2.1 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリのインストール(2システム・アップグレード方式、サイレント・モード)

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールするには、第5.4.1項で説明されている手順を実行します。

12.4.2.2 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリをインストール(2システム・アップグレード方式、サイレント・モード)した後のallroot.shスクリプトの実行

allroot.shスクリプトを実行する方法は、第5.4.2項を参照してください。

12.4.2.3 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)ソフトウェア・バイナリの構成とアップグレード(2システム・アップグレード方式、サイレント・モード)

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを構成するには、次の手順に従います。

  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/upgrade.rsp

    このコマンドで、<Software_Location>はソフトウェア・キットをダウンロードした場所です。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、付録Aに示された変数に適切な値を入力します。

  3. ConfigureGC.shスクリプトを起動して前のステップで編集したレスポンス・ファイルを渡し、ソフトウェア・バイナリを構成します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh -silent -responseFile <absolute_path>/upgrade.rsp -staticPortsIniFile <absolute_path_to_staticports.ini_file> [-invPtrLoc <absolute_path_to_inventory_directory>]


    注意:

    • 第12.4.2.1項の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • スクリプトの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第5.3.3.1項を参照してください。

    • staticports.iniファイルは、ソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードしたソフトウェアなど)の次の場所に含まれています。

      <software_kit>/response/staticports.ini

    • staticports.iniファイルで、Enterprise ManagerアップロードHttpポートおよびEnterprise ManagerアップロードHttp SSLポートに入力するポートが、アップグレード前コンソールで入力した保護および非保護ポートと一致することを確認します。



    注意:

    前提条件チェックでパッケージがないことが示された場合は、必要なパッケージをインストールすることを確認し、インストールを再試行します。インストーラによって、パッケージ名とバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールすることを確認します。インストーラがこれらのパッケージを検証するために使用するロジックについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。


    注意:

    欠落しているプラグインに関するエラーが表示される場合は、次の操作を実行します。
    1. 欠落しているプラグインのエラー・メッセージに表示されているとおりに、プラグイン・バージョンおよびプラグイン・アップデートに関するメモを取ります。エラー・メッセージに表示されたプラグインは、次の形式で示されます。

      PluginID:PluginVersion:PluginUpdate

    2. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    3. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

    4. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

    5. ConfigureGC.shスクリプトを次のように起動して、ダウンロードしたプラグインをインストールします。

      <OMS_HOME>/sysman/install/ConfigureGC.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_sw>



    注意:

    なんらかの検証エラーが発生した場合は、次の操作を実行します。
    1. バックアップ・データベースを破棄します。

    2. アップグレード前コンソールで問題を解決します。

    3. ここでデータベースの新しいバックアップを作成します。

    4. インストーラをもう一度起動し、アップグレード・プロセスを再試行します。



    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.5 OMSおよび管理リポジトリの10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード(異なるホストでの1システム・アップグレード方式)

異なるホストの1システム方式で10gリリース5 (10.2.0.5)および11gリリース1 (11.1.0.1)の既存のOMSおよび管理リポジトリをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. リモート・ホスト上に、Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールします。

    • グラフィック・モードでソフトウェア・バイナリのみをインストールする手順は、第12.3.1.1項を参照してください。

    • サイレント・モードでソフトウェア・バイナリのみをインストールする手順は、第12.4.1項を参照してください。

    第12.3.1.1項(グラフィック・モード)の手順(15)および第12.4.1項(サイレント・モード)の手順(4)では、管理エージェントの削除について説明します。ただし、異なるホストでの1システム・アップグレードの場合、管理エージェントを削除しないでください。異なるホストでの1システム・アップグレード中、Enterprise Managerコンポーネントを監視するために、OMSホストにインストールした管理エージェントが必要です。


    注意:

    このリモート・ホストは、既存の以前のEnterprise Managerリリースが実行されているホストとは別のホストにする必要があります。

  2. プラグインをデプロイします。

    $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh

    「プラグインの選択」画面で、インストールするオプション・プラグインを選択します。

    画面には、前の手順でソフトウェア・バイナリのインストールに使用したソフトウェア・キット(DVD、ダウンロードされたソフトウェア)に含まれていたプラグインのみが表示されます。

    この画面で事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールまたはアップグレードするオプションのプラグインを選択してください。


    注意:

    • Microsoft Windowsの場合は、PluginInstall.batを実行します。

    • ソフトウェア・キットに含まれていない一部のプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。

      1. Oracle Technology Network (OTN)で次のEnterprise Managerダウンロード・ページにアクセスします。

        http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

      2. アップグレード・パスのソフトウェア・バイナリおよびプラグインの一覧を示しているセクションを展開します。

      3. Download Plug-insセクションから、手動でプラグインをダウンロードし、アクセス可能な場所に保存します。

      4. 次のオプションでスクリプトを起動して、インストールするプラグインを使用できる場所を渡します。

        $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

        「プラグインの選択」画面には、ソフトウェア・キットに含まれていたプラグインや、このカスタムの場所に含まれるダウンロード済プラグインの一覧が表示されます。インストールするものを選択できます。


  3. 既存の以前のEnterprise Managerリリースが実行されているホストで、OMSを停止します。そのために、OMSホームから次のコマンドを実行します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl stop oms -all


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %OMS_HOME%\bin\emctl stop oms -all


  4. 手順(1)でEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールしたリモート・ホストで、環境変数ORACLE_HOMEをOMSホームに、MW_HOMEをミドルウェア・ホームに設定します。

    • bashターミナルで、次のコマンドを実行します。

      export ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home>

      export MW_HOME=<absolute_path_to_middleware_home>

    • 他のターミナルでは、次のコマンドを実行します。

      setenv ORACLE_HOME <absolute_path_to_oms_home>

      setenv MW_HOME <absolute_path_to_middleware_home>


      注意:

      Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

      set ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home>

      set MW_HOME=<absolute_path_to_middleware_home>


  5. Oracle Management Repository (管理リポジトリ)のアップグレード準備が整っているかどうかを検証するために、管理リポジトリ関連の前提条件チェックを実行します。

    1. 前提条件の結果を保存するためのディレクトリを作成します。

      mkdir <prereq_result_location>

      たとえば、UNIXプラットフォームでは次のコマンドを実行します。

      mkdir $ORACLE_HOME/prerequisiteResults


      注意:

      Microsoft Windowsでの例:

      mkdir %ORACLE_HOME%\prerequisiteResults


    2. 前提条件チェックを実行します。

      $ORACLE_HOME/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir $ORACLE_HOME/install/requisites/list -prereqResultLoc <prereq_result_location> -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hostname)(PORT=listenerport)))(CONNECT_DATA=(SID=<sid>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -dbRole sysdba -configurationType <MINI/SMALL/MEDIUM/LARGE> -runPrerequisites -reposUser SYSMAN


      注意:

      Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

      %ORACLE_HOME%\install\requisites\bin\emprereqkit.bat -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir %ORACLE_HOME%\install\requisites\list -prereqResultLoc <prereq_result_location> -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hostname)(PORT=listenerport)))(CONNECT_DATA=(SID=<sid>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -dbRole sysdba -configurationType <MINI/SMALL/MEDIUM/LARGE> -runPrerequisites -reposUser SYSMAN


      次に例を示します。

      $ORACLE_HOME/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir $ORACLE_HOME/install/requisites/list -prereqResultLoc $ORACLE_HOME/prerequisiteResults -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -dbRole sysdba -configurationType SMALL -runPrerequisites -reposUser SYSMAN


      注意:

      Microsoft Windowsでの例:

      %ORACLE_HOME%\install\requisites\bin\emprereqkit.bat -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir %ORACLE_HOME%\install\requisites\list -prereqResultLoc %ORACLE_HOME%\prerequisiteResults -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -dbRole sysdba -configurationType SMALL -runPrerequisites -reposUser SYSMAN



    注意:

    • 引数-configurationTypeを渡さないと、デフォルトでデプロイメント・サイズMEDIUMが使用されます。デプロイメント・サイズ、実行されている前提条件チェック、設定されているデータベース・パラメータと、インストール後のデプロイメント・サイズの変更方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

    • この手順の出力では、前提条件チェックが成功または失敗したことを確認できます。「成功」または「失敗」のステータスが表示されます。


  6. 管理リポジトリ関連の前提条件チェックが失敗した場合は、自動修正処理を実行し、自動的に問題を修正します。

    $ORACLE_HOME/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir $ORACLE_HOME/install/requisites/list -prereqResultLoc <prereq_result_location> -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hostname)(PORT=listenerport)))(CONNECT_DATA=(SID=<sid>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -dbRole sysdba -useHistory -runCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\install\requisites\bin\emprereqkit.bat -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir %ORACLE_HOME%\install\requisites\list -prereqResultLoc <prereq_result_location> -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=hostname)(PORT=listenerport)))(CONNECT_DATA=(SID=<sid>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -dbRole sysdba -useHistory -runCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir $ORACLE_HOME/install/requisites/list -prereqResultLoc $ORACLE_HOME/prerequisiteResults -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -dbRole sysdba -useHistory -runCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\install\requisites\bin\emprereqkit.bat -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir %ORACLE_HOME%\install\requisites\list -prereqResultLoc %ORACLE_HOME%\prerequisiteResults -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -dbRole sysdba -useHistory -runCorrectiveActions -reposUser SYSMAN



    注意:

    この手順の出力では、修正作業がスクリプトで行われたかどうかを確認できます。修正作業がスクリプトで行われた場合は、ステータス「成功」が表示されます。それ以外の場合はステータス「NA」が表示されます。

    手順(4)の出力で前提条件チェックのステータスが「失敗」で、手順(5)の出力で「NA」に変更された場合は、次の手順を実行します。

    1. 次のファイルにアクセスします。

      UNIXプラットフォームの場合:

      $ORACLE_HOME/prerequisiteResults/log/LATEST/emprereqkit.out

      Microsoft Windowsプラットフォームの場合:

      %ORACLE_HOME%\prerequisiteResults\log\LATEST\emprereqkit.out

    2. 成功および失敗したテストとそれに対応する修正作業を確認します。

    3. 失敗したテストについては、手動で修正作業を行います。


  7. 前提条件モードで、プラグイン・コンフィギュレーション・アシスタントを実行します。

    $ORACLE_HOME/bin/pluginca -oracleHome $ORACLE_HOME -middlewareHome $MW_HOME -action prereqCheck -plugins <list_of_plugins> -oldOracleHome <old_oms_home> -installMode gcUpgrade -client gcinstaller -customParams "connectString=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST>)(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY_SID>))),username=sysman"


    注意:

    <pluginslist>引数に示されるプラグインは、次のファイルに含まれています。

    $ORACLE_HOME/sysman/install/plugins_installed.txt



    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\bin\pluginca -oracleHome %ORACLE_HOME% -middlewareHome %MW_HOME% -action prereqCheck -plugins <list_of_plugins> -oldOracleHome <old_oms_home> -installMode gcUpgrade -client gcinstaller -customParams "connectString=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST>)(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY_SID>))),username=sysman"


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/bin/pluginca -oracleHome $ORACLE_HOME -middlewareHome $MW_HOME -action prereqCheck -plugins "oracle.sysman.db=12.1.0.1.0,oracle.sysman.xa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emas=12.1.0.1.0,oracle.sysman.mos=12.1.0.1.0,oracle.em.sat=12.1.0.1.0,oracle.em.sidb=12.1.0.1.0,oracle.em.smdn=12.1.0.1.0,oracle.em.smad=12.1.0.1.0,oracle.em.smss=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emct=12.1.0.1.0,oracle.sysman.ssa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emfa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.empa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.vt=12.1.0.1.0,oracle.em.ssad=12.1.0.1.0" -oldOracleHome /net/example.com/software/oracle/oms10g -installMode gcUpgrade -client gcinstaller -customParams "connectString=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview))),username=sysman"


    注意:

    このコマンドを実行しているリモート・ホストから、古いOMSホームにアクセス可能であることを確認してください。


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\bin\pluginca -oracleHome %ORACLE_HOME% -middlewareHome %MW_HOME% -action prereqCheck -plugins "oracle.sysman.db=12.1.0.1.0,oracle.sysman.xa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emas=12.1.0.1.0,oracle.sysman.mos=12.1.0.1.0,oracle.em.sat=12.1.0.1.0,oracle.em.sidb=12.1.0.1.0,oracle.em.smdn=12.1.0.1.0,oracle.em.smad=12.1.0.1.0,oracle.em.smss=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emct=12.1.0.1.0,oracle.sysman.ssa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emfa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.empa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.vt=12.1.0.1.0,oracle.em.ssad=12.1.0.1.0" -oldOracleHome \\oldem\c$\EM\oms10g -installMode gcUpgrade -client gcinstaller -customParams "connectString=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview))),username=sysman"


  8. 管理リポジトリ関連のアップグレード前チェックを実行します。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <REPOSITORY_HOST> <PORT> <REPOSITORY_SID> -doPurging yes -action preupgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome $MW_HOME -mwOraHome $ORACLE_HOME -oracleHome $ORACLE_HOME


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\RepManager <REPOSITORY_HOST> <PORT> <REPOSITORY_SID> -doPurging yes -action preupgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome %MW_HOME% -mwOraHome %ORACLE_HOME% -oracleHome %ORACLE_HOME%


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 dbview -doPurging yes -action preupgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome $MW_HOME -mwOraHome $ORACLE_HOME -oracleHome $ORACLE_HOME


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin>RepManager example.com 1521 dbview -doPurging yes -action preupgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome %MW_HOME% -mwOraHome %ORACLE_HOME% -oracleHome %ORACLE_HOME%


  9. 管理リポジトリをアップグレードします。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager -doPurging yes -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST> )(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY SID>)))" -action upgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome $MW_HOME -mwOraHome $ORACLE_HOME -oracleHome $ORACLE_HOME

    前述のコマンドが失敗した場合は、次のコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager -doPurging yes -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST> )(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY SID>)))" -resume retry -checkpointLocation $ORACLE_HOME/sysman/log/schemamanager -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome $MW_HOME -mwOraHome $ORACLE_HOME -oracleHome $ORACLE_HOME


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\RepManager -doPurging yes -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST> )(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY SID>)))" -action upgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome %MW_HOME% -mwOraHome %ORACLE_HOME% -oracleHome %ORACLE_HOME%

    前述のコマンドが失敗した場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\RepManager -doPurging yes -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST> )(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY SID>)))" -resume retry -checkpointLocation $ORACLE_HOME/sysman/log/schemamanager -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome %MW_HOME% -mwOraHome %ORACLE_HOME% -oracleHome %ORACLE_HOME%


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager -doPurging yes -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<example.com> )(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -action upgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome $MW_HOME -mwOraHome $ORACLE_HOME -oracleHome $ORACLE_HOME


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\RepManager -doPurging yes -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -action upgrade -dbUser SYS -reposName sysman -mwHome %MW_HOME% -mwOraHome %ORACLE_HOME% -oracleHome %ORACLE_HOME%


  10. 手順(5)で自動的に実行された修正処理を元に戻します。

    $ORACLE_HOME/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir $ORACLE_HOME/install/requisites/list -prereqResultLoc <prereq_result_location> -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST> )(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY_SID>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -dbRole sysdba -useHistory -runPostCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\install\requisites\bin\emprereqkit.bat -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir %ORACLE_HOME%\install\requisites\list -prereqResultLoc <prereq_result_location> -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST> )(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY_SID>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -dbRole sysdba -useHistory -runPostCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/install/requisites/bin/emprereqkit -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir $ORACLE_HOME/install/requisites/list -prereqResultLoc $ORACLE_HOME/prerequisiteResults -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -dbRole sysdba -useHistory -runPostCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\install\requisites\bin\emprereqkit.bat -executionType upgrade -prerequisiteXMLRootDir %ORACLE_HOME%\install\requisites\list -prereqResultLoc %ORACLE_HOME%\prerequisiteResults -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -dbRole sysdba -useHistory -runPostCorrectiveActions -reposUser SYSMAN


  11. 環境変数JAVA_HOMEをJDKの場所を設定します。

    UNIXプラットフォームの場合:

    setenv JAVA_HOME <MIDDLEWARE_HOME>/jdk16/jdk

    次に例を示します。

    setenv JAVA_HOME /u01/oracle/middleware/jdk16/jdk

    Microsoft Windowsプラットフォームの場合:

    set JAVA_HOME=<MIDDLEWARE_HOME>\jdk16\jdk

    次に例を示します。

    set JAVA_HOME=C:\Oracle\Middlware\jdk16\jdk


    注意:

    JDKを別の場所にインストール済の場合は、その場所の絶対パスを指定します。JDK 1.6.0.43.0 (64ビット・プラットフォームの場合は64ビット・バージョン、32ビット・プラットフォームの場合は32ビット・バージョン)であることも確認します。

  12. 管理リポジトリにMDSスキーマを作成します。

    $ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/mdsschemamanager.pl -action=-createRepository -connectString=<REPOSITORY_HOST>:<PORT>:<REPOSITORY_SID> -dbUser=SYS -dbPassword=<db_password> -mdsPassword=<new_mds_user_password> -mwHome=$MW_HOME


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\perl\bin\perl %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\mdsschemamanager.pl -action=-createRepository -connectString=<REPOSITORY_HOST>:<PORT>:<REPOSITORY_SID> -dbUser=SYS -dbPassword=<db_password> -mdsPassword=<new_mds_user_password> -mwHome=%MW_HOME%


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/mdsschemamanager.pl -action=-createRepository -connectString=example.com:1521:dbview -dbUser=SYS -dbPassword=dbpass -mdsPassword=mdspass -mwHome=$MW_HOME


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\perl\bin\perl %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\mdsschemamanager.pl -action=-createRepository -connectString=example.com:1521:dbview -dbUser=SYS -dbPassword=dbpass -mdsPassword=mdspass -mwHome=%MW_HOME%


  13. 管理リポジトリにOPSスキーマを作成します。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/SecurityRepManager -action createRepository -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST>)(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY_SID>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -schemaPrefix sysman -schemaPassword <sysman_user_password> -component opss


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\SecurityRepManager -action createRepository -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST>)(PORT=<PORT>)))(CONNECT_DATA=(SID=<REPOSITORY_SID>)))" -dbUser SYS -dbPassword <db_password> -schemaPrefix sysman -schemaPassword <sysman_user_password> -component opss


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/sysman/admin/emdrep/bin/SecurityRepManager -action createRepository -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -schemaPrefix sysman -schemaPassword sysmanpass -component opss


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\sysman\admin\emdrep\bin\SecurityRepManager -action createRepository -connectString "(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=dbview)))" -dbUser SYS -dbPassword dbpass -schemaPrefix sysman -schemaPassword sysmanpass -component opss


  14. OMSを構成します。

    $ORACLE_HOME/bin/omsca NEW -lock_console -lock_upload -CONFIGURE_REPEATER true -nostart [-RESPONSE_FILE <absolute_location_to_response_file>]


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\bin\omsca NEW -lock_console -lock_upload -CONFIGURE_REPEATER true -nostart [-RESPONSE_FILE <absolute_location_to_response_file>]



    注意:

    引数-RESPONSE_FILE <absolute_location_to_response_file>はオプションです。

    レスポンス・ファイルには次の変数が含まれている必要があります。

    -AS_HOST=<hostname>
    -AS_USERNAME=<admin serverr username>
    -AS_HTTPS_PORT=<admin server https port>
    -MSPORT=<managed server http port>
    -MS_HTTPS_PORT=<managed server https port>
    -EM_INSTANCE_HOME=<MW_HOME/gc_inst by default>
    -EM_NODEMGR_PORT=<node manager https port>
    -WEBTIER_ORACLE_HOME=<MW_HOME/Oracle_WT>
    -REP_USER=SYSMAN
    -REP_CONN_STR=<connection string>
    -NM_USER=<node manager username>
    -EM_DOMAIN_NAME=<domain name>
    -EM_INSTANCE_HOST=<hostname where the instance home will reside>
    -EM_UPLOAD_PORT=<upload http port>
    -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT=<upload https port>
    -EM_CONSOLE_PORT=<console http port>
    -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT=<console https port>
    

    UNIXのレスポンス・ファイル形式の例は次のとおりです。

    -AS_HOST=example.com
    -AS_USERNAME=weblogic
    -AS_HTTPS_PORT=7101
    -MSPORT=7201
    -MS_HTTPS_PORT=7301
    -EM_INSTANCE_HOME=/home/john/oracle/em/middleware/gc_inst
    -EM_NODEMGR_PORT=7401
    -WEBTIER_ORACLE_HOME=/home/john/oracle/em/middleware/Oracle_WT
    -REP_USER=SYSMAN
    -REP_CONN_STR=(DESCRIPTION\=(ADDRESS_LIST\=(ADDRESS\=(PROTOCOL\=TCP)(HOST\=example.com)(PORT\=1521)))(CONNECT_DATA\=(SID\=dbview)))
    -NM_USER=nodemanager
    -EM_DOMAIN_NAME=GCDomain
    -EM_INSTANCE_HOST=example.com
    -EM_UPLOAD_PORT=4889
    -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT=1159
    -EM_CONSOLE_PORT=7788
    -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT=7799
    

    Microsoft Windowsのレスポンス・ファイル形式の例は次のとおりです。

    -AS_HOST=example.com
    -AS_USERNAME=weblogic
    -AS_HTTPS_PORT=7101
    -MSPORT=7201
    -MS_HTTPS_PORT=7301
    -EM_INSTANCE_HOME=C\:\\Oracle\\Middleware\\gc_inst
    -EM_NODEMGR_PORT=7401
    -WEBTIER_ORACLE_HOME=C\:\\Oracle\\Middleware\\Oracle_WT
    -REP_USER=SYSMAN
    -REP_CONN_STR=(DESCRIPTION\=(ADDRESS_LIST\=(ADDRESS\=(PROTOCOL\=TCP)(HOST\=example.com)(PORT\=1521)))(CONNECT_DATA\=(SID\=dbview)))
    -NM_USER=nodemanager
    -EM_DOMAIN_NAME=GCDomain
    -EM_INSTANCE_HOST=example.com
    -EM_UPLOAD_PORT=4889
    -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT=1159
    -EM_CONSOLE_PORT=7788
    -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT=7799
    
  15. プラグインを構成します。

    $ORACLE_HOME/bin/pluginca -oracleHome $ORACLE_HOME -middlewareHome $MW_HOME -action deploy -plugins <pluginlist> -oldOracleHome <old_oms_home> -installMode gcupgrade


    注意:

    <pluginslist>引数に示されるプラグインは、次のファイルに含まれています。

    $ORACLE_HOME/sysman/install/plugins_installed.txt



    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\bin\pluginca -oracleHome %ORACLE_HOME% -middlewareHome %MW_HOME% -action deploy -plugins "<pluginlist>" -oldOracleHome <old_oms_home> -installMode gcupgrade


    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/bin/pluginca -oracleHome $ORACLE_HOME -middlewareHome $MW_HOME -action deploy -plugins "oracle.sysman.db=12.1.0.1.0,oracle.sysman.xa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emas=12.1.0.1.0,oracle.sysman.mos=12.1.0.1.0,oracle.em.sat=12.1.0.1.0,oracle.em.sidb=12.1.0.1.0,oracle.em.smdn=12.1.0.1.0,oracle.em.smad=12.1.0.1.0,oracle.em.smss=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emct=12.1.0.1.0,oracle.sysman.ssa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emfa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.empa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.vt=12.1.0.1.0,oracle.em.ssad=12.1.0.1.0" -oldOracleHome /net/example.com/software/oracle/middleware/oms11g -installMode gcupgrade


    注意:

    このコマンドを実行しているリモート・ホストから、古いOMSホームにアクセス可能であることを確認してください。


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    %ORACLE_HOME%\bin\pluginca -oracleHome %ORACLE_HOME% -middlewareHome %MW_HOME% -action deploy -plugins "oracle.sysman.db=12.1.0.1.0,oracle.sysman.xa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emas=12.1.0.1.0,oracle.sysman.mos=12.1.0.1.0,oracle.em.sat=12.1.0.1.0,oracle.em.sidb=12.1.0.1.0,oracle.em.smdn=12.1.0.1.0,oracle.em.smad=12.1.0.1.0,oracle.em.smss=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emct=12.1.0.1.0,oracle.sysman.ssa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.emfa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.empa=12.1.0.1.0,oracle.sysman.vt=12.1.0.1.0,oracle.em.ssad=12.1.0.1.0" -oldOracleHome \\comp1\c$\EM\oms10g -installMode gcupgrade


  16. プラグイン・インベントリを古い表から新しいプラグイン・ライフサイクル・アプリケーション(PLA)インベントリ表に移行します。

    1. OMS古いまたは新しいOMSのいずれかからSYSMANユーザーとして、アップグレードした管理リポジトリにログインします。

      古いOMSからの場合

      古いOMSからログインするには、次の手順を実行します。

      - $DB_HOME\binディレクトリに移動します。

      たとえば(UNIX)、/scratch/aime/DB/db/binです。たとえば(Microsoft Windows)、C:\DB\db\binです。

      - 次のコマンドを実行しますが、ここでHOSTは管理リポジトリが存在する場所です。

      sqlplus sysman/<password _for_sysman_user>@"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST>)(PORT=<PORT>))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=<REPOSITORY_SID>)))"

      次に例を示します。

      sqlplus sysman/mypwd@"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=dbview)))"

      新規OMSからの場合

      新しいOMSからログインするには、次の手順を実行します。

      - $MW_HOME\oms\binディレクトリに移動します。

      - 次を実行します。

      sqlplus sysman/<password _for_sysman_user>@"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<REPOSITORY_HOST>)(PORT=<PORT>))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=<REPOSITORY_SID>)))"

      次に例を示します。

      sqlplus sysman/mypwd@"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=example.com)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=dbview)))"

    2. 次のSQL問合せを実行します。

      SET SERVEROUTPUT ON SIZE 100000
      DECLARE
      PLUGIN_BITS_TYPE     CONSTANT NUMBER := 1;
      DISCOVERY_BITS_TYPE    CONSTANT NUMBER := 2;
      AGENT_DEST_TYPE      CONSTANT NUMBER := 3;
      err_num NUMBER;
      err_msg VARCHAR2(100);
      
      BEGIN
             FOR rec in ( select plugin_id, plugin_version, target_guid, plugin_home,  plugin_type from PRE_UPGC_DEP_PLUGINS )
      LOOP
      
      BEGIN
      
      IF rec.plugin_type = 'discoveryplugin' THEN
      EM_PLUGIN_INVENTORY.add_to_plugin_inventory(rec.plugin_id, rec.plugin_version, DISCOVERY_BITS_TYPE, AGENT_DEST_TYPE, rec.target_guid, rec.plugin_home);
      ELSE
      EM_PLUGIN_INVENTORY.add_to_plugin_inventory(rec.plugin_id, rec.plugin_version, PLUGIN_BITS_TYPE, AGENT_DEST_TYPE, rec.target_guid, rec.plugin_home);
      END IF;
      
      EXCEPTION
      WHEN DUP_VAL_ON_INDEX THEN
      -- ALTER SESSION CLOSE DATABASE LINK PREUPGTO_NG_LINK;
      DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Records already exists.');
      WHEN OTHERS THEN
      -- ALTER SESSION CLOSE DATABASE LINK PREUPGTO_NG_LINK;
      err_num := SQLCODE;
      err_msg := SUBSTR(SQLERRM, 1, 100);
      DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Found exception Error Message :' || err_msg || ' Error Number ;' || err_num);
      
      END;
      
      END LOOP;
      commit;
      END;
      
      /
      
  17. OMSを起動します。

    $ORACLE_HOME/bin/emctl start oms


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\bin\emctl start oms


  18. 手順(1)でソフトウェア・バイナリをインストール中に、セキュリティ・アップデートの構成を選択した場合は、Oracle Configure Manager(OCM)を構成します。

    $ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/sysman/install/RunOMSOCMConfig.pl $ORACLE_HOME $ORACLE_HOME/perl/bin/perl


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\perl\bin\perl %ORACLE_HOME%\sysman\install\RunOMSOCMConfig.pl %ORACLE_HOME% %ORACLE_HOME%\perl\bin\perl


  19. 管理エージェントを構成します。そのために、管理エージェント・ホームから次のコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> OMS_HOST=<oms_host> EM_UPLOAD_PORT=<secure_oms_upload_port> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<agent_reg_password> -configOnly


    注意:

    Microsoft Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。

    %ORACLE_HOME%\sysman\install\agentDeploy.bat AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> OMS_HOST=<oms_host> EM_UPLOAD_PORT=<secure_oms_upload_port> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<agent_reg_password> -configOnly


    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.5.0/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=/u01/app/Oracle/agent OMS_HOST=example.com EM_UPLOAD_PORT=1159 AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=2bornot2b -configOnly


    注意:

    引数EM_UPLOAD_PORTには、保護(HTTPS)アップロード・ポート番号を入力してください。


    注意:

    Microsoft Windowsでの例:

    C:\Oracle\agent\core\12.1.0.5.0\sysman\install\agentDeploy.bat AGENT_BASE_DIR=C:\Oracle\agent OMS_HOST=example.com EM_UPLOAD_PORT=1159 AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=2bornot2b -configOnly



    注意:

    管理リポジトリのアップグレードがschemamanagerログの次のエラーで失敗した場合は、データベースを再起動して、アップグレードを再度試みます。

    ORA-04020: deadlock detected while trying to lock object SYSMAN.MGMT_GLOBAL


12.6 複数OMS環境の10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)から12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレード

複数のOMSインスタンスがある10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)のEnterprise Manager Systemをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. 最初のOMSをアップグレードします。このガイドの第12.1項第12.2項第12.3項または第12.4項で説明されているいずれのアップグレード方式も使用できます。


    注意:

    アップグレード・プロセスは常に、追加のOMSインスタンスではなく、管理サーバーが実行されている最初のOMSで開始してください。

    管理サーバーが実行されているOMSを特定するには、OMSホームで次のコマンドを実行して、出力に管理サーバーの詳細が表示されるかどうかを確認します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl status oms -details

    次のような出力が表示されます。

    Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c
    Copyright (c) 1996, 2012 Oracle Corporation. All rights reserved
    Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password :
    Console Server Host : myhost.example.com
    .
    .
    .
    WLS Domain Information
    Domain Name : GCDomain
    Admin Server Host: myhost.example.com
    .
    .
    .
    

  2. システムの最初のOMSをアップグレードした後、次の手順を実行します。

    • 2システム・アップグレード方式で最初のOMSをアップグレードした場合、旧リリースの追加のOMSを実行している他のすべてのホストに対して、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに用意されている管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャを使用し、新しいOracle Management Service 12cをインストールします。

      管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャを使用して追加のOMSをインストールする方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

    • 1システム・アップグレード方式で最初のOMSをアップグレードした場合、旧リリースの追加のOMSを実行している他のすべてのホストに対して、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを起動し、「インストール・タイプ」画面で、「既存のEnterprise Managerシステムのアップグレード」を選択し、次に「1システムのアップグレード」を選択します。次に、アップグレードするOMSホームを選択します。