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Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス) Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
パート II ネットワークファイルシステムへのアクセス (トピック)
6. ネットワークファイルシステムへのアクセス (リファレンス)
/etc/ppp/options. ttyname 構成ファイル
/etc/ppp/options.ttyname のダイアルインサーバーでの使用
/etc/ppp/options.ttyname のダイアルアウトマシンでの使用
/etc/ppp/options.ttyname ファイルの例 (参照先)
/etc/ppp/myisp-chat.tmpl chat スクリプトテンプレート
UNIX 方式ログイン用に拡張された基本の chat スクリプト
/etc/ppp/pap-secrets での login オプションの使用
アクセスサーバー構成のための PPPoE および PPP ファイルの使用
アクセスサーバーピアを定義するための /etc/ppp/peers/peer-name ファイル
ダイアルインサーバーと通信するには、サーバーに関する情報を収集し、いくつかのファイルを編集する必要があります。特に大切なのは、ダイアルアウトマシンが呼び出す必要があるすべてのダイアルインサーバーについて通信要件を設定する必要があることです。ダイアルインサーバーに関する ISP 電話番号などのオプションは、/etc/ppp/options.ttyname ファイルで指定できます。ただし、ピア情報は、/etc/ppp/peers/peer-name ファイルで設定するのが最適です。
注 - /etc/ppp/peers/peer-name ファイルは、ダイアルアウトマシン上で Solaris PPP 4.0 が正常に動作するのに必要ではありません。
特定のピアと通信するための情報を指定するには、/etc/ppp/peers/peer-name ファイルを使用します。/etc/ppp/peers/peer-name を使用すると、一般ユーザーは、自分で設定することを許可されていない、あらかじめ選択された特権オプションを呼び出すことができます。
たとえば、非特権ユーザーの場合、noauth オプションが /etc/ppp/peers/peer-name ファイルで指定されていると、このオプションが優先されます。ユーザーが、認証資格を提供されていない peerB への接続を設定したいとします。ユーザーはスーパーユーザーとして、noauth オプションを含む /etc/ppp/peers/peerB ファイルを作成できます。noauth は、ローカルマシンが peerB からの呼び出しを認証しないことを示します。
pppd デーモンは、次のオプションを検出すると、/etc/ppp/peers/peer-name を読み取ります。
call peer-name
ダイアルアウトマシンが通信する必要があるターゲットピアごとに /etc/ppp/peers/peer-name ファイルを作成できます。これは、スーパーユーザーの権限がなくても特定のダイアルアウト接続を呼び出すことを一般ユーザーに許可できる点で特に便利です。
/etc/ppp/peers/peer-name で指定する代表的なオプションを次に示します。
user user-name
PAP または CHAP 認証を行う場合に、ダイアルアウトマシンのログイン名として user-name をダイアルインサーバーに指定します。
remotename peer-name
peer-name をダイアルインマシンの名前として使用します。remotename は、/etc/ppp/pap-secrets または /etc/ppp/chap-secrets ファイルを走査するときに、PAP または CHAP 認証と連携して使用されます。
connect "chat chat_script ..."
chat スクリプト内の命令を使ってダイアルインサーバーへの通信を開きます。
noauth
通信開始時に、ピア peer-name の認証を行いません。
noipdefault
ピアとのネゴシエーションに使用される初期 IP アドレスを 0.0.0.0 に設定します。ほとんどの ISP への接続を設定するときに noipdefault を使用すると、ピア間で容易に IPCP ネゴシエーションを行うことができます。
defaultroute
接続上で IP が確立されたときに、デフォルトの IPv4 経路指定をインストールします。
特定のターゲットピアに適用する可能性がある上記以外のオプションについては、pppd(1M) のマニュアルページを参照してください。
/etc/ppp/peers/myisp.tmpl ファイルには、/etc/ppp/peers/peer-name ファイルに関して有用なコメントが含まれています。また、テンプレートには、/etc/ppp/peers/peer-name ファイルで使用する可能性がある次の一般的なオプションが含まれます。
connect "/usr/bin/chat -f /etc/ppp/myisp-chat" user myname remotename myisp noauth noipdefault defaultroute updetach noccp
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サイトで /etc/ppp/peers/myisp.tmpl を使用するには、/etc/ppp/peers/myisp.tmpl の名前を /etc/ppp/peers/peer-name に変更します。peer-name は、呼び出されるピアの名前に置き換えます。次に、サイトの必要に応じてファイルの内容を変更します。
/etc/ppp/peers/peer-name ファイルの例は、次の節を参照してください。
ダイアルアウトマシン用は、「個々のピアとの接続を定義する方法」を参照してください。
専用回線上のローカルマシン用は、「専用回線上のマシンの設定方法」を参照してください。
ダイアルアウトマシンでの PAP 認証のサポート用は、「PPP 構成ファイルに PAP サポートを追加する方法 (ダイアルアウトマシン)」を参照してください。
ダイアルアウトマシンでの CHAP 認証のサポート用は、「PPP 構成ファイルに CHAP サポートを追加する方法 (ダイアルアウトマシン)」を参照してください。
クライアントシステムでの PPPoE のサポート用は、「PPPoE クライアントの設定」を参照してください。