ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris の管理: IP サービス Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
13. DHCP コマンドと DHCP ファイル (リファレンス)
16. IP セキュリティーアーキテクチャー (リファレンス)
20. Oracle Solaris の IP フィルタ (概要)
ネットワークでは、そのネットワークの動作方法を制御するさまざまなファイルやデータベース内に構成情報が格納されます。このセクションでは、これらのファイルについて簡単に説明します。一部のファイルでは、ネットワークに対して変更を実装した際に更新や維持が必要となります。その他のファイルでは、管理はほとんどあるいはまったく必要ありません。
このファイルには、ネットワークに直接接続されているルーターの IP インタフェース名が含まれます。システム内のこのファイルが存在はオプションです。このファイルが存在する場合、システムは静的経路制御をサポートするよう構成されます。
このファイルには、ネットワーク内での IPv4 アドレスと、それらのアドレスの構成先となる対応するインタフェース名が含まれます。NIS または DNS ネームサービス、あるいは LDAP ディレクトリサービスを使用している場合には、hosts.byname のような、サーバー内に存在する別のデータベース内にホスト情報が格納されます。詳細については、『Oracle Solaris Administration: Naming and Directory Services』を参照してください。
このファイルには、192.168.0.0 などのネットワーク番号と、255.255.255.0 のような、そのネットワーク番号のネットマスク情報が含まれます。NIS または LDAP を使用するネットワークでは、この情報はサーバーのネットマスクデータベース内に格納されます。詳細については、netmasks(4) のマニュアルページを参照してください。
このファイルには、ネットワーククライアントモードでブートするように構成されたシステムのブートプロセスを決定するパラメータが含まれます。詳細は、「システム構成モードの設定」を参照してください。ローカルファイルモードを使用しない場合、このファイルは、ネームサービスが使用する bootparams データベースを作成するための基礎となります。このファイルの内容や形式に関する具体的な情報を入手するには、bootparams(4) のマニュアルページを参照してください。
このファイルは、ホスト名とその MAC アドレスを関連付けます。このファイルは、各システムがネットワーククライアントとして構成されたネットワーク内で使用される ethers データベースを作成するための基礎となります。詳細は、ethers(4) のマニュアルページを参照してください。
このファイルは、ネットワーク名とネットワーク番号を関連付けます。データベース内の各エントリをさらに明確化するためのコメントも追加できます。アプリケーションはこのファイルを使用することで、ネットワーク番号の代わりにネットワーク名を使用したり表示したりできます。たとえば、netstat プログラムは、このデータベース内の情報を使用してステータステーブルを作成します。このファイルには、ルーター経由でローカルネットワークに接続されているすべてのサブネットワークを含める必要があります。詳細は、networks(4) のマニュアルページを参照してください。
このファイルには、システムにインストールされている TCP/IP プロトコルとそのプロトコル番号の一覧が含まれます。このファイルの管理が必要になることは、ほとんどありません。詳細は、protocols(4) のマニュアルページを参照してください。
このファイルには、TCP および UDP サービスの名前とそれぞれの既知のポート番号の一覧が含まれます。このリストは、ネットワークサービスを呼び出すプログラムにより使用されます。通常は、このファイルは管理を必要としません。詳細は、services(4) のマニュアルページを参照してください。