ストレージに関する問題

このセクションでは、この Oracle Solaris 11 リリースのストレージに関する問題について説明します。

fc-fabric SMF サービスを無効にすると、システムのブートで問題が発生する (6988653)

svc:/system/device/fc-fabric:default サービスが無効になっていると、システムのリブートが正しく行われない可能性があります。シングルユーザーやマルチユーザーのマイルストーンを含む、依存する多くのサービスが実行に失敗する可能性があります。次のエラーメッセージが表示されます。

root@unknown:~# svcs -x
svc:/system/device/fc-fabric:default (Solaris FC fabric device configuration.)
State: disabled since Wed Sep 07 01:26:25 2011
Reason: Disabled by an administrator.
See: http://sun.com/msg/SMF-8000-05
See: man -M /usr/share/man -s 1M cfgadm_fp
Impact: 34 dependent services are not running.

回避方法: fc-fabric サービスを無効にしないでください。fc-fabric サービスがすでに無効になっている場合、サービスをシングルユーザーモードで有効にします。

iSCSI または SAS デバイスで SCSI-2 reserve コマンドを利用すると、システムパニックが発生する (7075285)

ホストの iSCSI または SAS デバイスが SCSI-2 reserve コマンドで予約されている場合は、それらを持つホスト上で SAN (St rage Area Network) 上の一部のイベントがパニックを発生させる可能性があります。HBA ドライバ iscsi(7D)、mpt (7D)、または mpt_sas(7D) で管理され、I/O マルチパスで使用されているデバイスだけが、影響を受けます。そのような SAN イベントの例は、パスオフラインです。

-vD オプション付きの prtconf コマンドを使用すると、システム内のデバイスやドライバを特定できます。

回避方法: 影響のある構成での auto-take がない状態で SCSI-2 予約や SVM ディスクセットを使用しないでください。