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Oracle Solaris Studio 12.3 の概要 Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
Oracle Solaris Studio 12.3 の概要
Oracle Solaris Studio での開発者ワークフロー
大量の計算を行うプログラムのための Sun Performance Library
er_print ユーティリティーでパフォーマンスデータを調べる
Oracle Solaris Studio は 2 つのツールスイートから構成されています。コンパイラスイートと分析スイートです。各スイートのツールは相互に連携して、単独、マルチスレッド、または分散型のアプリケーションの開発向けに最適化された開発環境を提供するように設計されてします。
Oracle Solaris Studio は、SPARC または x86 および x64 プラットフォーム上の Oracle Solaris 10 または Oracle Solaris 11、あるいは x86 および x64 プラットフォーム上の Oracle Linux で実行される C、C++、および Fortran アプリケーションを開発するために必要なすべてのものを備えています。コンパイラおよび分析ツールは、Oracle Sun システム上でのアプリケーションの動作を最適にするように設計されています。
特に、Oracle Solaris Studio のコンパイラおよび分析ツールは、SPARC T4、SPARC T3、UltraSPARC T2、および UltraSPARC T2 Plus プロセッサや、Intel® Xeon® および AMD Opteron プロセッサなどのマルチコア CPU の能力を活用するように設計されています。Oracle Solaris Studio では、これらのプラットフォーム向けの並列および並行ソフトウェアアプリケーションをより容易に作成できます。
Oracle Solaris Studio のコンポーネントには、次のものが含まれます。
グラフィカル環境でのアプリケーション開発用の IDE。Oracle Solaris Studio IDE は、ほかのいくつかの Oracle Solaris Studio ツールを統合し、DTrace などの Oracle Solaris テクノロジを使用します。
コマンド行で、または IDE 経由でコードをコンパイルするための C、C++、および Fortran コンパイラこれらのコンパイラは、Oracle Solaris Studio デバッガ (dbx) と緊密に連携するように設計され、特定のプロセッサ向けにコードを最適化するためのオプションを備えています。
アプリケーションに高度なパフォーマンスおよびマルチスレッド機能を追加するライブラリ。
コマンド行で、または IDE 経由で分散コンピューティング環境でのコードを構築するための make ユーティリティー (dmake)
コマンド行で、IDE 経由で、または独立したグラフィカルインタフェース (dbxtool) 経由でコードのバグを検出するためのデバッガ (dbx)。
コンパイル時にコード内の静的コードエラーを検出し、実行時にメモリーアクセスエラーおよびコードカバレージエラーを検出するためのコードアナライザツール。
DTrace などの Oracle Solaris テクノロジを採用し、コマンド行またはグラフィカルインタフェース経由で、デバッグによって検出できないコード内の問題箇所を検出するために使用できるパフォーマンスアナライザツール。
マルチスレッドプログラムを検査して、データの競合およびデッドロックの原因となるプログラミングエラーを検出するためのスレッドアナライザ。
これらのツールを併用すると、Oracle Sun システム上で実行される Oracle Solaris で高いパフォーマンスが得られるようにアプリケーションを構築、デバッグ、および調整できます。このマニュアルでは、各コンポーネントについて詳しく説明します。