Oracle Solaris Studio での開発者ワークフロー

Oracle Solaris Studio では、開発者が Oracle Solaris 上で実行されるアプリケーションを作成する上で役立つツールが提供されています。これらのツールは、多くの開発タスクを管理するグラフィカル IDE を必要とする開発者、およびソフトウェア開発のあらゆる側面を独自の方法で制御しようとする開発者をサポートできます。

これらのツールは任意の組み合わせで使用できるように設計されているため、必ずしも IDE またはコマンド行を使用する必要はありません。IDE でプロジェクトを作成していても、必要に応じてコマンド行から dmake または makeを使用してプロジェクトのソースを構築できます。IDE で作成したプロジェクトのバイナリに対して、パフォーマンスアナライザまたは DLight を使用できます。IDE はプロジェクトファイルとソースファイルを別個に保管するため、依存関係は存在しません。

熱心な Emacs または vi ユーザーの場合、使い慣れた環境を引き続き使用して IDE を無視しても、Oracle Solaris Studio のコンパイラおよびパフォーマンスツールを採用して、Oracle Sun ハードウェア上の Oracle Solaris でのアプリケーションの動作を最適にできます。

次の図は、グラフィカル IDE を使用して開発する場合と使用しないで開発する場合の、Oracle Solaris Studio ツールでの開発者ワークフローを示しています。

このマニュアルの残りの部分では、Oracle Solaris Studio ソフトウェアのコンポーネントと、それらのコンポーネントがどのように統合されているかについて説明し、それらの使用方法を簡単に示します。