Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-02 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザード、Oracle WebLogic Server管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してドメインを作成する方法について説明します。ドメインを拡張することで、Fusion Middleware (FMW)コンポーネント(Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenter Content、さらにオプションでOracle WebCenter Content: ImagingおよびOracle WebCenter Content: Inbound Refinery)を追加できます。これは、このドキュメントの後続の章で説明します。
注意: セットアップ・プロセスを開始する前に、リリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。これらは、Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリ( |
この章の項目は次のとおりです。
表8-1に、構成後タスクを含む、WebLogicドメインの作成手順を示します。
表8-1 WebLogicドメインの作成手順
手順 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
SOAHOST1でのVIP1の有効化 |
SOAHOST1ホスト名に対してADMINVHNを有効にします。 |
|
WebLogicドメインの作成 |
構成ウィザードを起動してWebLogicドメインを作成します。 |
第8.3項「SOAHOST1での構成ウィザードを使用したドメインの作成」 |
構成後タスクおよび検証タスク |
構成後タスクおよび検証タスクの手順に従います。 |
|
WebLogicドメインでのOracle HTTP Serverの構成 |
WebLogicドメインを使用してOracle HTTP Serverを構成し、その構成を検証します。 |
第8.5項「WebLogicドメインのOracle HTTP Serverの構成」 |
ドメインのバックアップ |
新しく構成したWebLogicドメインをバックアップします。 |
第8.6項「WebLogic Serverドメイン構成のバックアップ」 |
このドメインを作成し構成すると、次の章で説明するとおり、ドメインの拡張によってOracle SOA SuiteコンポーネントおよびOracle WebCenter Contentコンポーネントを追加できます。
この手順は、他のFusion Middlewareコンポーネントを後でインストールするかどうかにかかわらず、管理サーバーをフェイルオーバーするために必要となります。
管理サーバーに仮想ホスト名(ADMINVHN)を関連付けます。この仮想ホスト名は、DNSサーバーとカスタムの/etc/hostエントリのいずれかによって、適切なVIP(VIP1)にマップする必要があります。Oracle WebCenter Contentトポロジ内の必要なノードにある名前解決システム(DNSサーバー、/etc/hosts)に応じてADMINVHNが使用可能であることを確認します。この仮想ホスト名(ADMINVHN1)に関連付けられたVIP(VIP1)はSOAHOST1で有効になっている必要があります。
Linuxで仮想IPを有効にする手順は次のとおりです。
rootとしてifconfig
コマンドを実行します。
/sbin/ifconfig interface:index IP_address netmask netmask /sbin/arping -q -U -c 3 -I interface IP_address
例:
/sbin/ifconfig ethX:Y 100.200.140.206 netmask 255.255.255.0
次の例のように、ネットワークで仮想IPの新しい場所を登録できるようにします。
/sbin/arping -q -U -c 3 -I ethX 100.200.140.206
次の例のように、別のノードからこのアドレスにpingを実行して、このアドレスが使用可能であることを確認します。
/bin/ping 100.200.140.206
この例では、eth
X
はイーサネット・インタフェース(eth0
またはeth1
)、Y
はインデックス(0
、1
、2
など)になります。
Oracle共通ホーム・ディレクトリからOracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、管理サーバーを含むドメインを作成します。その後に、ドメインを拡張して他のコンポーネントを追加します。
リポジトリをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスを実行しておくことをお薦めします。
SOAHOST1で、ディレクトリをOracle Fusion Middleware構成ウィザードの場所(第6章「エンタープライズ・デプロイメント用ソフトウェアのインストール」で作成)に変更します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
「ドメイン・ソースの選択」画面が開きます(図8-1)。
「ドメイン・ソースの選択」画面で、次の手順を実行します。
「以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択します。
次の製品を選択します。
WebLogic Serverの基本ドメイン - 10.3.6.0 [wlserver_10.3](これは自動的に選択されます)
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
いくつかのターゲットを間違って選択解除した場合は、この画面で次の項目が選択されていることを確認します。
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
「次へ」をクリックします。
「ドメイン名と場所の指定」画面で、ドメイン名(domain_name)を入力します。
第3章「エンタープライズ・デプロイメント用ネットワークの準備」で推奨されるディレクトリおよび共有記憶域のマウント・ポイントにドメイン・ディレクトリが一致していることを確認します。ドメイン・ディレクトリにはORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver、アプリケーション・ディレクトリにはORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/applicationsを入力します。このドメインは共有記憶域内にある必要があります。
「次へ」をクリックします。
「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で、ドメインの管理者が使用するユーザー名とパスワードを入力します。
「次へ」をクリックします。
「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、次の手順を実行します。
「WebLogicドメインの起動モード」には、「本番モード」を選択します。
「JDKの選択」では、「JROCKIT SDK1.6.0_version」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「オプションの構成を選択」画面で、次の項目を選択します。
管理サーバー
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
「次へ」をクリックします。
名前: AdminServer
リスニング・アドレス: ADMINVHN
リスニング・ポート: 7001
SSLリスニング・ポート: N/A
SSL有効: このチェック・ボックスは選択解除したままにします。
「次へ」をクリックします。
「管理対象サーバーの構成」画面で、「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、「次へ」をクリックします。
「マシンの構成」画面で、「UNIXマシン」タブを開き、「追加」をクリックして次のマシンを追加します。
他のフィールドはすべてデフォルト値のままにします。マシン名は有効なホスト名またはリスニング・アドレスである必要はありません。これはノード・マネージャの場所を示す一意の識別子であることに注意してください。
「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、次のように管理サーバーをマシンに割り当てます。
ADMINVHN
AdminServer
「次へ」をクリックします。
「構成サマリー」画面で「作成」をクリックします。
「ドメインの作成」画面で「完了」をクリックします。
構成ウィザードでドメインを構成した後は、次の手順に従って構成後タスクと検証タスクを実行します。
この項は次のトピックで構成されています。
両方のRACデータベース・インスタンスを起動して、サービスが稼動していることを確認します。
SOAHOST1上の管理サーバーに対してboot.propertiesファイルを作成します。このファイルによって、管理者のユーザー名とパスワードの入力を求められることなく、管理サーバーを起動できます。
SOAHOST1上で次のディレクトリ構造を作成します。
mkdir -p ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/servers/AdminServer/security
テキスト・エディタを使用して、前の手順で作成したディレクトリにboot.propertiesというファイルを作成し、そのファイルに次の行を入力します。
username=Admin_Username password=Password
注意: 管理サーバーを起動すると、ファイル内のユーザー名とパスワードのエントリは暗号化されます。第8.4.4項「SOAHOST1での管理サーバーの起動」に記載した管理サーバーを起動します。セキュリティ上の理由から、ファイル内のエントリが暗号化されていない時間を最小に抑える必要があります。ファイルを編集した後、できるだけ速やかにサーバーを起動し、エントリを暗号化してください。 |
ファイルを保存してエディタを閉じます。
SOAHOST1でノード・マネージャを起動するには、StartScriptEnabled
プロパティをtrue
に設定し、startNodeManager.shを使用してノード・マネージャを起動します。
SOAHOST1でノード・マネージャを起動する手順は次のとおりです。
ORACLE_COMMON_HOME/common/binディレクトリにあるsetNMProps.shスクリプトを実行し、StartScriptEnabled
プロパティをtrue
に設定した後に、ノード・マネージャを起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./setNMProps.sh
注意: クラスのロードの失敗やその他の問題を回避するには、 |
ノード・マネージャを起動します。
cd WL_HOME/server/bin
export JAVA_OPTIONS=-DDomainRegistrationEnabled=true
./startNodeManager.sh
注意: 管理サーバーを管理するノード・マネージャを起動しているときは、次のパラメータを ./startNodeManager.sh ( |
注意: ノード・マネージャの出力から、ノード・マネージャが適切なストアおよび別名を使用していることを確認します。ノード・マネージャのプロンプトは次のようになります。 CustomIdentityKeyStoreFileName=ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/certs/appIdentityKeyStore.jks CustomIdentityAlias=appIdentityX ホスト名の検証は、テスト構成の変更をサーバーに適用した場合に実行され、ノード・マネージャからSSLエラーの報告がない場合には正常終了します。 |
管理サーバーは、ノード・マネージャを使用して起動および停止します。ただし、初めてノード・マネージャで管理サーバーを起動するときに、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによってノード・マネージャに設定されたデフォルトのユーザー名およびパスワードを変更する必要があります。したがって、初回の起動時には、管理サーバーの起動スクリプトを使用する必要があります。ノード・マネージャを使用して管理サーバーを起動するには、次の手順に従います(初回起動時は手順1から4までが必要で、それ以後の起動はすべて手順4のみが必要になります)。
SOAHOST1で、ドメイン・ディレクトリの起動スクリプトを使用して管理サーバーを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name/bin ./startWebLogic.sh
管理コンソールを使用してノード・マネージャの資格証明を更新します。
Webブラウザを開き、http://ADMINVHN:7001/consoleにアクセスします。
管理者としてログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「domain_name」→「セキュリティ」→「一般」をクリックして、一番下にある「詳細」オプションを開きます。
ノード・マネージャの新しいユーザー名を入力するか、既存のユーザー名を書き留めておいてノード・マネージャのパスワードを更新します。
変更を保存してアクティブ化します。
管理サーバーのプロセスを停止します。それには、このプロセスが起動されたシェルでCtrl+Cを使用するか、または標準のプロセス識別子とオペレーティング・システムのkillコマンドを使用します。
Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動し、nmconnect
および前の手順で設定した資格証明によりノード・マネージャに接続し、nmstart
を使用して管理サーバーを起動します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./wlst.sh
WLSTシェル内で、次のコマンドを実行します(ノード・マネージャが稼働していることを確認します)。
wls:/offline>nmConnect("Admin_User","Admin_Pasword", "SOAHOST1","5556","domain_name","/u01/app/oracle/admin/domain_name/aserver/domain_name") wls:/nm/domain_name> nmStart("AdminServer")
注意: SOAHOST1は、ドメインを作成したノードのアドレスで、管理サーバーのリスニング・アドレスではありません。 |
作成したドメインの管理サーバーが適切に構成されていることを確認するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインし、クラスタがリストされていることを確認します。これにより構成を検証してから、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
管理サーバーが適切に構成されていることを確認する手順は次のとおりです。
Webブラウザを開き、http://ADMINVHN:7001/consoleにアクセスします。
管理者としてログインします。
http://ADMINVHN:7001/emでFusion Middleware Controlにアクセスできることを確認します。
第8.4.2項「SOAHOST1での管理サーバー用boot.propertiesの作成」で指定したユーザー名とパスワードを使用してFusion Middleware Controlにログインします。
管理サーバーが稼働している必要があります。
この手順は、管理サーバーで様々なノードを認証するための適切な証明書を設定していない場合に必要です(第13章「ノード・マネージャの設定」を参照)。サーバー証明書を構成していないと、異なるWebLogicサーバーを管理する際にエラーが発生します。このエラーを回避するには、トポロジの設定および検証の間はホスト名の検証を無効にし、エンタープライズ・デプロイメント・トポロジの構成完了後に、第13章「ノード・マネージャの設定」の説明に従って再度ホスト名の検証を有効にします。
ホスト名検証を無効化するには:
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。
「サーバー」をクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある管理サーバー(管理者)を選択します。
サーバーの設定ページで「SSL」タブを開きます。
表示されたページの「詳細」セクションを開きます。
ホスト名の検証をNone
に設定します。
「保存」をクリックします。
変更を保存してアクティブ化します。
この変更内容は、管理サーバーが再起動されるまでは有効になりません(ノード・マネージャが稼働している必要があります)。
次のコマンドを使用して、管理サーバーを停止します。
wls:/nm/domain_name>nmKill("AdminServer")
第8.4.4項「SOAHOST1での管理サーバーの起動」の説明に従って管理サーバーを再起動します。
この項では、WebLogicドメインにおけるOracle HTTP Serverの構成タスクおよびその構成の検証タスクについて説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle HTTP Serverから管理サーバーへのルーティングを有効にするには、HTTPサーバーの構成に対応するマウント・ポイントを設定する必要があります。
WEBHOST1およびWEBHOST2上の各Webサーバーで、ORACLE_INSTANCE/config/OHS/component_name/mod_wl_ohs.confファイルに次の行を追加します。
# Admin Server and EM <Location /console> SetHandler weblogic-handler WebLogicHost ADMINVHN WeblogicPort 7001 WLProxySSL OFF WLProxySSLPassThrough OFF </Location> <Location /consolehelp> SetHandler weblogic-handler WebLogicHost ADMINVHN WeblogicPort 7001 WLProxySSL OFF WLProxySSLPassThrough OFF </Location> <Location /em> SetHandler weblogic-handler WebLogicHost ADMINVHN WeblogicPort 7001 WLProxySSL OFF WLProxySSLPassThrough OFF </Location>
WEBHOST1およびWEBHOST2上の各Webサーバーで、ORACLE_INSTANCE/config/OHS/component_name/httpd.confファイルに次の行が含まれていることを確認します。
NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName admin.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost>
注意: ここで挙げている |
WEBHOST1とWEBHOST2の両方でOracle HTTP Serverを起動します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohsX
ias-component
に対して、WEBHOST1ではohs1
を使用し、WEBHOST2ではohs2
を使用します。
セキュリティ上の目的で、またロード・バランサがSSLリクエストを終了させる(Oracle HTTP ServerがWebLogic Serverに非SSLとしてリクエストをルーティングする)ために、一度ロード・バランサにSSLを構成した場合は、そのドメインに対しWebLogicプラグインの有効化フラグをオンにする必要があります。ロード・バランサにSSLを構成している場合にのみこれが行われることを確認します。この処理を実行するには、次の手順に従います。
管理コンソールにログインします。
左側のナビゲーション・ツリーでドメイン名をクリックします。
「Webアプリケーション」タブを開きます。
「ロックして編集」をクリックします。
「WebLogicプラグインの有効化」チェック・ボックスを選択します。
変更を保存してアクティブ化します。
管理サーバーを再起動します(管理コンソールが特に要求しない場合でも再起動してください)。
Oracle WebLogicドメインが作成されると、Oracle Web層をドメインに接続できます。これには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle Web層を管理および監視できるというメリットがあります。
Oracle Web層をWebLogicドメインに関連付けるには、WEBHOST1で次のコマンドを使用します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin ./opmnctl registerinstance -adminHost ADMINVHN -adminPort 7001 -adminUsername weblogic
このコマンドは、OHS2に対してWEBHOST2からも実行する必要があります。
登録したOracle HTTP ServerはFusion Middleware Controlで管理可能なターゲットとして表示されます。これを確認するには、Fusion Middleware Controlにログインします。ナビゲーション・ツリーのWeb層の項目にOracle HTTP Serverが登録されていることが示されます。
ロード・バランサを使用してWebLogic Server管理コンソールにアクセスする際には、管理サーバーのフロントエンドURLを変更し、適切なロード・バランサ・アドレスにユーザーのWebブラウザをリダイレクトする必要があります。
WebLogic Server管理コンソール・アプリケーションでは、コンソールを使用して、ポート、チャネル、セキュリティに対する変更を追跡します。コンソールを使用して行われた変更をアクティブ化するとき、コンソールは現在のリスニング・アドレス、ポートおよびプロトコルを検証します。このリスニング・アドレス、ポートおよびプロトコルがまだ有効の場合、コンソールはHTTPリクエストをリダイレクトし、ホストとポートの情報を管理サーバーのリスニング・アドレスとポートに置き換えます。
管理サーバーのフロントエンドURLを変更する手順は次のとおりです。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。
「サーバー」をクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある「管理サーバー」を選択します。
管理サーバー(管理者)の設定ページで「プロトコル」タブを開きます。
「HTTP」タブを開きます。
「フロントエンド・ホスト」フィールドをadmin.mycompany.com
に設定し、「フロントエンドHTTPポート」フィールドを80に設定します(管理URLにHTTPSを使用する場合は適宜変更します)。
変更を保存してアクティブ化します。
WebLogic Server管理コンソールでの構成変更の追跡を無効にして、変更がアクティブ化されたときにコンソールによって構成ページがリロードされないようにします。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
バナー内の「プリファレンス」リンクをクリックします。
「共有プリファレンス」タブを開きます。
「構成変更の追跡」チェック・ボックスを選択解除します。
「保存」をクリックします。
注意: フロントエンド・ホストやポートの設定を変更した後、構成の変更をアクティブ化できない場合は、第16.11.10項「管理コンソールで変更をアクティブ化した後にユーザーがログイン画面にリダイレクトされる」を参照してください。 |
管理コンソールでサーバーの状態がRunning
として報告されていることを確認します。サーバーのステータスが「起動しています
」または「再開中です
」である場合は、「起動済み
」になるまで待ちます。「管理
」や「失敗
」などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。考えられる原因は、第16.11項「Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメントのトポロジのトラブルシューティング」を参照してください。
次のURLを使用して、両方のOracle HTTP Serverインスタンスを介した管理コンソールとOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlへのアクセスを検証します。
http://WEBHOST1:7777/console
http://WEBHOST2:7777/console
http://WEBHOST1:7777/em
http://WEBHOST2:7777/em
http://admin.mycompany.com/console
http://admin.mycompany.com/em
フロントエンドURLをロード・バランサのアドレスに設定すると、WEBHOSTnアドレスを介したコンソールへのアクセスはコンソールによってフロントエンドURLにリダイレクトされるため、Oracle HTTP Serverとロード・バランサの両方の構成が正しいことを検証できます。
ロード・バランサを介したシステム・アクセスの構成の詳細は、第3.3項「ロード・バランサの構成」を参照してください。
第8.5.3項「WebLogic ServerへのOracle HTTP Serverの登録」の説明に従ってOracle HTTP Serverを登録すると、Fusion Middleware Controlに管理可能なターゲットとして表示されます。これを確認するには、Fusion Middleware Controlにログインします。ナビゲーション・ツリーのWeb層の項目にOracle HTTP Serverが登録されていることが示されます。
ノードで障害が発生した場合は、管理サーバーを別のノードにフェイルオーバーできます。この項では、管理サーバーをSOAHOST1からSOAHOST2にフェイルオーバーする方法を説明します。
次の前提条件に注意してください。
管理サーバーは、任意のアドレスではなくADMINVHNをリスニングするよう構成されています。第8.3項「SOAHOST1での構成ウィザードを使用したドメインの作成」の手順13を参照してください。
管理サーバーはSOAHOST1からSOAHOST2にフェイルオーバーされ、この2つのノードには次のIPアドレスが割り当てられています。
SOAHOST1: 100.200.140.165
SOAHOST2: 100.200.140.205
ADMINVHN: 100.200.140.206。これは管理サーバーを実行している場所のVIPであり、ethX:Yに割り当てられており、SOAHOST1とSOAHOST2からアクセスできます。
SOAHOST1での管理サーバーの実行場所であるドメイン・ディレクトリは共有記憶域にあり、SOAHOST2からもマウントされています。
第6章「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアのインストール」の説明のとおり、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion MiddlewareコンポーネントはSOAHOST2にインストールされています(つまり、SOAHOST1に存在するORACLE_HOMEおよびMW_HOMEのパスをSOAHOST2でも使用できます)。
手順
次の手順は、管理サーバーを別のノード(SOAHOST2)にフェイルオーバーする方法を示します。
管理サーバーが実行されている場合は停止します。
IPアドレスを第2ノードに移行します。
SOAHOST1上で次のコマンドをroot権限で実行します(ここでは、X:YがADMINVHNで現在使用されているインタフェースになります)。
/sbin/ifconfig ethX:Y down
次のコマンドをSOAHOST2上で実行します。
/sbin/ifconfig interface:index IP_address netmask netmask
例:
/sbin/ifconfig eth0:1 100.200.140.206 netmask 255.255.255.0
注意: 使用するネットマスクとインタフェースは、SOAHOST2で使用可能なネットワーク構成と一致している必要があります。また、第4.3項「各種ディレクトリの推奨場所」で説明するとおりの位置に、管理サーバー・アプリケーションのディレクトリがマウントされていることを確認してください。 |
次の例のとおり、arping
を使用してSOAHOST2のルーティング表を更新します。
/sbin/arping -b -A -c 3 -I eth0 100.200.140.206
第8.4.3項「SOAHOST1でのノード・マネージャの起動」の説明に従って、SOAHOST2でノード・マネージャを起動します。
第8.4.4項「SOAHOST1での管理サーバーの起動」の説明に従って、SOAHOST2上で管理サーバーを起動します。
次の方法でSOAHOST2上の管理サーバーにアクセスできることをテストします。
http://ADMINVHN:7001/consoleでWebLogic Server管理コンソールにアクセスできることを確認します。
http://ADMINVHN:7001/emでOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにアクセスできることを確認し、そのコンポーネントのステータスを確認します。
第8.5.5項「Oracle HTTP Serverを使用したアクセスの検証」と同様の手順を実行します。この目的は、SOAHOST2で稼働中の管理サーバーにアクセスできることを確認することにあります。
この手順により、管理サーバーをフェイルバックできることを確認します。すなわち、SOAHOST2では管理サーバーを停止し、SOAHOST1で再び管理サーバーを実行します。これを実行するには、次の手順に従ってADMINVHNを元のSOAHOST1ノードに移行します。
管理サーバーが起動されていないことを確認します。
次のコマンドをSOAHOST2上で実行します。
/sbin/ifconfig ethZ:N down
次のコマンドをSOAHOST1上で実行します。
/sbin/ifconfig ethX:Y 100.200.140.206 netmask 255.255.255.0
注意: 使用するネットマスクとインタフェースは、SOAHOST1で使用可能なネットワーク構成と一致している必要があります。 |
arping
を使用し、ルーティング表を更新します。次のコマンドをSOAHOST1から実行します。
/sbin/arping -b -A -c 3 -I ethZ 100.200.140.206
第8.4.4項「SOAHOST1での管理サーバーの起動」の説明に従って、SOAHOST1上で管理サーバーを再起動します。
http://ADMINVHN:7001/consoleでWebLogic Server管理コンソールにアクセスできるかどうかテストします。
http://ADMINVHN:7001/emでOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにアクセスできることを確認し、そのコンポーネントのステータスを確認します。
拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、バックアップを実行して、ドメイン構成を保存します。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、そのガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、そのガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、そのガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。また、データベースのバックアップに関する詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ガイドを参照してください。
この時点でのインストールをバックアップするには、次の手順に従います。
次の手順に従って、WEBHOST1からWeb層をバックアップします。
opmnctl
を使用してインスタンスを停止します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
次のコマンドをroot権限で実行して、Web層のミドルウェア・ホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
次のコマンドを使用して、Web層のOracleインスタンスをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
opmnctl
を使用してインスタンスを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin opmnctl startall
WEBHOST2に対して手順1を繰り返します。
データベースをバックアップします。これは、Oracle Recovery Managerを使用したデータベース全体のホット・バックアップまたはコールド・バックアップ(推奨)、または可能な場合はtarなどのオペレーティング・システム・ツールを使用したコールド・バックアップです。
管理サーバーを停止し、そのドメイン・ディレクトリをバックアップすることでドメイン構成を保存します。構成ファイルはすべて、ORACLE_BASE/admin/domain_nameディレクトリにあります。SOAHOST1で次のコマンドを実行して、バックアップを作成します。
tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/domain_name
管理サーバーをもう一度再起動します。